2013年11月ツイッターより抜粋

2013年11月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
________________________________________

2013年11月03日(日)

昨日からある企画で教養ある先生方と缶詰めワークショップ中。学生時代の合宿を思い出すが、体育会の合宿と違って疲れるのは頭脳のみ。

開催地は東京で、十分自宅から通えるところなのだが、宿泊が義務なのは合宿感を出すためか? 逃亡を阻止するためか? 謎。そもそも東京のホテルに泊まったことなどあっただろうか、と考えると、ないかもしれない。
________________________________________

2013年11月05日(火)

拙著「『いつも忙しい』がなくなる心の習慣」について、こんな記事を見つけたと編集者さんが教えてくださった。何だか嬉しい話。 http://bit.ly/1iJuNHX 

拙著「小さなことに左右されない『本当の自信』を手に入れる9つのステップ」が増刷になるとのお知らせ。自分としてはかなり本質的だと思っている本なので、とても嬉しい。より多くの方のお役に立ちますように。 
http://amzn.to/1a4Ol7E

________________________________________

2013年11月06日(水)

週末の缶詰と、今日受けた取材とで、日本の今後をかなり考えた。新たな価値を創ることができれば、日本は生き延びると思う。私がどう考えても、それは心の平和(やすらぎ)。地球との調和も、二極化の解消も、すべてはそこに答えがあると思う。

政治は「右肩上がり」をアピールする。目先のことを心配している人たち(怖れ)には魅力的だからだ。しかし、「右肩上がり」には持続可能性がない。地球への敬意がない。心のやすらぎを唯一の目標にすれば、あらゆることに敬意を持つことができ、持続可能な社会が実現する。
______________________________________

2013年11月08日(金)

特定秘密保護法案や憲法改正の議論を聞いていると、そもそもどれだけの人(もちろん政治家も含めて)が、憲法本来の機能が権力制限規範だと理解しているのだろう、と不安になる。これは、価値観が異なる人でも共有すべき民主主義社会の基本だと思う。
________________________________________

2013年11月14日(木)

現代用語の基礎知識2014年版の見本が届いた。書店には明日あたりから並ぶらしい。今年は昨年同様メンタルヘルスの全項目の執筆に加え、巻頭特集の憲法アンケートにも答えた。タイトルは「むしろ役割を増している」。もちろん、権力制限規範として。
________________________________________

2013年11月15日(金)

今の審議とは関係なく、自分の国会時代の話。問題のある政府与党案に対して、反対の姿勢を明確にする野党は頼もしく感じられる。しかし最終的に多数決で決まってしまうと人は無力感を覚える。所詮は強い者が勝つ、と。メディアが報じるのはここまで。

実際の政治では、政府与党案の成立を前提に、実際に運用される際に少しでもましなものになるよう、真面目に汗をかく野党議員がいる。私も何度か汗をかき結果を残したが、メディアはもちろん報じない世界。こういう部分が知られると、少しは政治に希望が持てるのではないか。

まだまだ大きなところでは政局重視だが、その「少しの努力」がもっと知られるようになると、それを育てていこうと思えるようになるのではないか。それこそ主権者のエンパワーメントになるのではないかと思う。

ただし、最近の「振り子選挙」で、少しでも結果をよくしようと汗をかこうとする議員が多く失われたのも事実。私の目から見ても、「この人が今いてくれたら」と思う人は多い。まあ、そういう人は選挙に弱いのだけれど。

もちろん、念のため申し添えておくと、汗をかいて結果をよくする際には相手との信頼関係・協調関係が必要。パフォーマンスで怒ることとは全く別の次元の話。「毅然とした」政治家が実績を残すわけではなく、協働できる政治家が実績を残す。

私が支持しているのはデンマークの選挙制度。複雑で知識が追いつかない(大使も難しいと言っていた)が、比例代表を小選挙区で選ぶ自由もあれば、名簿順で選ぶ自由もあり、本当の民主主義だと思う。誰か研究してください。
______________________________________

2013年11月20日(水)

日本では夜中だが、米国人(東海岸)たちが元気なのでメールのやりとりをしている。先ほどは対人関係療法の創始者あてのメールで、私は3つも文法ミスをした。それを詫びたら「私たちは日本語ができないってこと、忘れないで。貴女は少なくとも2つの言語をマスターしたのよ」と。

「優しい」という言葉が小さい頃は嫌いだった。子どもらしくなかった私は、ヘラヘラして「優しい」と言われる子が嫌いだった。でも今身にしみてわかるのは、優しさというのは、自分という存在を尊重してくれ、劣等感を温かく癒してくれることなのだ。私も優しい人になりたい。

この「優しさ」は、精神療法で言えば、治療法の違いを超えて共通する「非特異的因子」。治療に大きな影響を及ぼす。しかし、非特異的因子のトレーニングは人間性も関わりとても難しい。あとはユーザーの皆さんが「この人と会うと癒される」と判断して自然淘汰されることを祈る。
_______________________________________

2013年11月23日(土)

「私が尊敬する日本女性10名」には必ず入るAH仲間の畠山さゆりさんが御著書をくださった。絵付きのサインまでいただき感動。これを読むと畠山さんのように美しくなれるのだろうか。外見も内面もとてもきれいな方です。http://amzn.to/17QKv4o

今日のAHで「相手の立場に立って考える」ということの意味が話題になった。相手の立場がわかるなんて、あり得ない。しかし、自分側のデータベースを手放して、ただ相手の話を聴くことが、それに最も近づくのではないだろうか。

これは、AH流に言えば、「教師と生徒の役割を入れ替える」という話。教師(正しいことを知っている)の役割にとどまったままだと「相手の立場がわかる」という傲慢な話。しかし、生徒の立場になれば、相手から教えてもらえる。同じく話を聴くのでもこんなに違う。

子どもの勉強の様子を見ていると、文系・理系という分け方をそろそろ見直してもよいような気がしてくる。私自身も、理系クラスにいたのでやむなく唯一興味を持てた医学部に進学したが、それ以外の理系には全く興味がなかった。医学部がなかったら、と思うとぞっとする。
________________________________________

2013年11月28日(木)

自民党から自由がなくなった、ということについて、かつては自民党のリーダーと目されていた議員が「小選挙区制になってから半分以上の有権者に媚びなければならなくなった。自由に意見を言えなくなった」とぼやいていた。

また、例の郵政選挙での「刺客」も、政治家たちを萎縮させることに貢献したと思う。

特に世襲議員(他に生きていく道がない人たち)にとって、落選のショックはあまりにも大きく、リスクをとらなくなる、というのは、身近な例でも見たし、トラウマを専門にする私にはよく理解できる心理だ。それまで政治改革の希望に燃えていた人たちが急に萎縮する。

衝撃から萎縮する、そして警戒心がどんどん膨張する、という通常の心理を考えたときに、やはり特定秘密保護法案は社会の雰囲気を変えていくことになるだろう。そのことについて与党内で自由に議論できないのなら、議員は何のためにいるのだろう。

私は自民党議員と人間同士のつき合いがあったので思うのですが、元大臣のように「議員として責任が持てない」と感じている人は一人ではないはずです(もしそうなら自民党が相当劣化したということだと思います)。そういう議論ができなくなっている背景を考えてみたのです。

2013年9~10月のツイッターより抜粋

2013年9~10月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
________________________________________

2013年09月06日(金)

拙著「対人関係療法でなおす 社交不安障害」 http://amzn.to/1dMgX9w と「対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係」http://amzn.to/1dYIcyG がそろって増刷になるとのお知らせ。多くの方に読んでいただいていることに感謝。

一般書をせっせと書いてきたことによって、この10年ほどで対人関係療法という言葉が日本でも一般に浸透してきたように思う。今年の夏のNature(世界一流の科学誌)でも対人関係療法の効果への言及があった。とても名誉なこと。
________________________________________

2013年09月09日(月)

東京五輪のニュースを見ていたら、「東京の基金で足りなかったら政府がまかなうことになります」と言っていた。この場合の「政府」とは、「国税」ということで、「東京の基金で足りなかったら、国民の税金でまかなうことになります」と言った方が本質をわかりやすいと思う。
________________________________________

2013年09月11日(水)

今日はEテレの収録。思春期の感情コントロールについて。詳しくは放映日が近づいたらお知らせします。収録後、スタッフの方が「こういうことって学校で教えないんですかね。自分も十代で聞いていたらずいぶん違っていた」と言っていたのが印象的でした。是非本にしたいです。
________________________________________

2013年09月13日(金)

今日と明日は高知にいます。ここのところ毎年来ています。結構な激務で、今やっと1日の日程が終わったところ。明日も朝早くから。でも高知は食べ物がおいしいので嬉しいです。
________________________________________

2013年09月15日(日)

高知でのすごい発見。対人関係療法とAHとを話してきたのだが、初日の夜はAHの講演だった(本来AHにはなじまないスタイル)。そんな中、AHの聴き方の練習のためにと、200人以上の聴衆を前に、自分の悩みを話してくださった方がいた(感動)。

ところが翌日、10人程度の小グループで「アドバイスを与える聞き方」の中、同じ方に話していただいたら、「緊張して変な汗が出た」とのこと。人を緊張させるのは、人数ではなく、場のエネルギーなのだ、と改めて認識。AH風に人の話を聴ける人間でありたい。
________________________________________

2013年09月20日(金)

「『いつも忙しい』がなくなる心の習慣」刊行しました。詳しくは http://bit.ly/14pHbt7 この本に書いたようなことを、私は中学受験の頃から考えていました。忙しくやっておりますが忙しさそのものにやられてしまわないのは、そのおかげかと思います。
______________________________________

2013年09月21日(土)

今日はAHのファシリテーター・ミーティング。各地でグループを行っている人たちによる年1回の実務者会議。この1年で新たに誕生したグループ、新しい土地で入門ワークショップが行われたこと、以前からのグループがプロセスを経て成長してきていること、すべてが感無量だった。

当初は自分一人で背負っていた(私が一人だけのボランティアだった)AHだが、今では裾野が広がると共に、安心して任せることができるコアな部分も育ってきた。素晴らしい出会いもあった。この7年間、頑張ってきてよかったと思えた一日。

各地にグループができると共に、ネット上でもAH参加が広がってきた。スカイプ上のAHグループなど、どんなものだろう?と初めは思ったが、ニーズも温かさも十分あるよう。将来的にはワークショップもネット上で可能にしたい。
________________________________________

2013年09月23日(月)

先日書き忘れましたが実務者会議(いわゆるビジネスミーティング)も、AHの姿勢で行うと、行き詰まることなく、また対立も生まれず、思わぬ成果が上がります。ちなみに、対人関係療法のスーパービジョン(症例指導)も、対人関係療法の姿勢で行うところがミソです。

自らの心の平和を唯一の目標にするAHと、ビジネスの目標は、違うように見えます。しかし、ビジネスを妨げるのは主に対人関係です(日本の職場における悲惨なメンタルヘルスも一つの証拠ですね)。ですから、長期的に見れば、AHの目標とビジネスの目標は一致すると思います。
________________________________________

2013年09月30日(月)

拙著「対人関係カウンセリング(IPC)の進め方」が重版になるとのご連絡。IPCは対人関係療法の簡略版だが、病気と診断できるほどではない軽度うつの方に有効。教育・産業現場で活用されますように。 
http://amzn.to/14XHr2L
________________________________________

2013年10月06日(日)

今や国際学会や国際会議では英語が当然だが、この頃私は「母国語としての英語」と「国際語としての英語」を使い分けるよう、英語ネイティブの人に堂々と頼んでいる。私はたまたま前者も割と大丈夫だが、国際人としての配慮は当然必要だと思う。
________________________________________

2013年10月07日(月)

どんなにやりたい仕事でも、いずれ義務感になっていくことがある。それは単なる「飽き」の問題ではなく、評価を基準にものごとに関わるからなのだと思う。評価の先には自己呪縛しかない。時々立ち止まって、やりたいことができる感謝を持ちながら生きたい。
________________________________________

2013年10月09日(水)

全ての人が、自分の心の姿勢だけに責任を持ったら、世界はどれほど素晴らしい場所になるだろう。自分の心の姿勢だけに責任を持った先生に教えられる子どもたちは、どれほど素晴らしい力を発揮するだろう。あらゆる評価や決めつけ、過干渉を手放された環境で。
________________________________________

2013年10月17日(木)

約10年ぶりの足首捻挫で、松葉杖生活。前回は現職議員時代で、本会議場に松葉杖を持ち込むことを届けて許可を得る必要があった、と懐かしく思い出している。しかし、松葉杖でいると人が優しいこと。この優しさはやはり大切にしていきたいもの。
________________________________________

2013年10月19日(土)

今日は富山で「地域共生ホーム全国セミナー」の基調講演でした。結局車椅子での講演になってしまいましたが、久しぶりに大熊由紀子さんにもお会いできて楽しくおしゃべりして嬉しかったです。
https://pic.twitter.com/fZp74IF9NZ

富山型デイサービスというのは、お年寄りと子どもが空間を共有する、まさに共生の場。それぞれの優しさ・愛らしさ、そして力が最大限に発揮される、という印象を持ちました。

ちなみに、私は富山で講演したこともあるし、富山出身の知人もいるのに、「水島柿」という有名な富山名産の柿があることを今日まで知りませんでした。他の種類の柿と昆虫がいておいしくなるという水島柿。まさに共生の柿です。流通に乗りにくく富山でしか食べられないそう。

今日は航空会社の方に空港内の移動を車椅子でずっとお世話になったが、坂道の時に後ろ向きにするのは実際前のめりに転倒してしまう人がいるからとのこと。私は医学部教育でむしろ「尊厳」としての観点から、エレベーターでは前向きにするようになどと習ったのでそんな歓談が弾んだ。
________________________________________

2013年10月23日(水)

拙著「身近な人の『攻撃』がスーッとななくなる本」がまた重版とのお知らせ。個人的にとても好きな本だし、こういう考え方が普及すると世界はもっと過ごしやすくなるだろう。 http://amzn.to/14BVgRV
________________________________________

2013年10月25日(金)

I am often told “Your Japanese is very clear and easy to understand” by many people whose native languages are not Japanese.
I definately change my style of talking when I speak Japnese with those whose first languages are not Japanese. I feel really responsible.
________________________________________

2013年10月29日(火)

一昨夜、コミュニケーションについての本を書き上げた。現在出版社に入っている原稿は3冊分。年初までの希望としてはあと3冊書きたい。それはそれとして、刊行時期が手頃にずれてくれればよいのだが、版元が違うためどうなるのだろう。読者ペースで刊行されますように。

足の捻挫は順調な回復を見せていたが、やはりちょっと無理をすると痛みと腫れが見事に悪化する。心の状態もこのくらいわかりやすければ誤解がだいぶ減るだろう。「目に見える病気でないから…」と罪悪感を持っている人がどれほどいることか。

もともと無理をしやすいために心を病んだ人が、「目に見えないから」と他者の目を意識して、ますます無理をする。しかも本人にもそれが「無理」と感じられないところが、目に見えない病のさらなる問題。

2013年7~8月のツイッターより抜粋

2013年7~8月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
________________________________________

2013年07月03日(水)

拙著「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」の中国語版が届いた。表紙がなんと、サッカーボールを囲む西洋人の親子の写真。日本人が執筆し、台湾で売られる本なのに…? 現地ではこういうのが売れるのだそうです。 

自宅近くの書店に拙著が一冊もないことがずっと悲しかったが、さくら舎の方にぼやいていたら頑張って営業活動をしてくださった。そして5冊も置いてくださった。今日見たら他の本も、何と最新刊も…。小さなことかもしれないけれども、何だか大きな感謝を感じた。
________________________________________

2013年07月06日(土)

私の自宅は三田(みた)なのですが、今日は兵庫県の三田(さんだ)で講演でした。参加者の男性が「男女共同参画とうたうと、女性の話だと思って、せっかくよい話なのに空席もあってもったいない。聞けば役に立つ話なのに」とおっしゃっていたのが同感でした。

「男女共同参画社会の実現」などというのは、本当に大きな「役割の変化」。それぞれが不安を感じるのは当たり前だし、既得権が脅かされて感じるのも当然。それぞれが一人の人間として不安を語れる場は貴重。AHは引き続き頑張ります。

「心の姿勢」と「形」の区別を知っておかないと、「闘争的な平和運動」「 差別的な差別撤廃運動」「 暴力的な暴力反対運動」などということが冗談でなく起こってくる。心の姿勢が何よりも大切。
________________________________________

2013年07月20日(土)

明日は出張で投票に行く時間がなく、ようやく今日の夜ギリギリの時間に期日前投票に行くことができた。当日投票できない理由を書かされることにはいつも違和感を抱くが(いったい何の意味があるのだろう)、大切な二票を投じる機会は貴重。しっかり書いてきた。

「投票したい候補者がいない」という理由で棄権する人の気持ちは人間として理解できるが、政治は理想論ではなく人間同士の交渉だ。紋切り型で決めつけている人よりも、交渉能力・協働能力に長けている人の方に可能性を感じる。そしてそれが、より多くの人の幸せにつながると思う。

政治には相変わらずものすごく興味があるのだが、私はやはりその精神的土台を作ることに専心していきたいと思っている。一人ひとりがエンパワーされることによって、間違いなく政治は変わるはずだと信じている。

よく街頭インタビューなどで「困っている。世の中変わってもらわなければ」と言っている人を見る。私が米国に住んでいたときは、どうやって自分が変化を起こせるか(make a difference)がよく話題に上った。こういうのも、エンパワーと関連のある一つの例なのだろう。

いつも考えているのですが、まだ答えが出ません。何よりも小選挙区制に構造的欠陥を感じています。ぜひ皆さまもより成熟した政治の実現法いついてご教示ください。@yshou こんばんは。おっしゃることを政治の場に入りつつできませんか?水島さんみたいな政治家必要ですよ。

半数以上の有権者に媚びなければならないので、政治家としてのスタンスがおかしくなります。また、敵・味方意識が強化されるので、私が大嫌いな戦争のエネルギーが増えると感じていました。@yshou (前略)たしかに小選挙区制は政治家を消費する対象にするという面がありますからね。(後略)

私は、政権交代が全てを解決するような幻想が国政の失敗だったと思っています。必要なのは政治家の成熟であり主権者の成熟だと思っています。@yshou 一方で小選挙区制度があったことにより民主党が政権を得られた(その後再度自民党が政権を得た)という事実は重要だと思います。(後略)

________________________________________

2013年07月21日(日)

私が「詮所政治家は」という言葉が嫌いなのは、本当に良心に基づいてやっている人がいるから。私はたまたま議員経験があるから知っているが、どうしたら一般の市民に知ってもらえるのだろうか。もちろん非生産的・単なる保身的な議員もたくさんいるが。

________________________________________

2013年07月23日(火)

大学教員をしている後輩から、いかに社会スキルの低い学生が多いかをよく聞いている。考えてみれば私は小3から不良だったので、常に権威と対峙せざるを得ず、そこで磨かれた社会スキルは多く、今のまじめな社会生活を支えている。そんなこともそのうち書いてみたい。
________________________________________

2013年07月24日(水)

全然無関係に見えるかもしれませんが、私がボランティアで行っているAHは、まさにそのための活動のつもりでおります。@croftsnemoto この「主権者の成熟」をどういう方法で実現するか、という方法論が何にもまして重要ですね。

現職議員時代に、若手起業家たちと懇談する機会があった。そのうちの一人は、政治には関心がないと言った。「日本がだめになったら暮らしやすい外国に行くだけっすから」と。その「暮らしやすい外国」を、現地の人々が努力を積み重ねて作ってきたことを知らないのだな、と思った。

私の狭い見聞の範囲で。外国の専門家(精神医学)とは、政治も私と同じような皮膚感覚で話すことができる。日本の専門家の場合は「政治はよくわからない」と言ったり、週刊誌の見出しそのままを語っているような人も。国際的に一流の学者は社会を見る目も一流なのだな、と感心する。

結局は、マハトマ・ガンジーが言っていた、「社会に変化を起こしたければまず自分がその変化になる必要がある」に帰結する。世界平和を望む私は、全然完璧ではないのだけれど、自分の心が平和になることを積み重ねていくだけです。それを百人の人がやってくれたら? 千人では?

精神保健指定医(隔離や拘束、不本意な入院など、明らかに人権に抵触する任務を担う精神科医が有している国会資格)の更新のための研修会で一日缶詰でした。人間として当然の自由、症状を放置することの不利益、有効な治療の機会の提供、といろいろなバランスがあり常に難しいです。

かく言う私も「暮らしやすい社会」を作れたかと言えばもちろん不完全燃焼。ただ、聞いて嬉しいのは、かつて私の後援会地方支部だった人たちがお互いを知り合って、環境の勉強会などを開催しているらしいこと。これも一つのmake a differenceだ。
______________________________________

2013年07月25日(木)

これだけリツイートされてから訂正するのも恥ずかしいですが、今頃、精神保健指定医を「国家資格」と書くべきところ「国会資格」としていたことに気づきました。まあ話の本筋とは関係ないのですが…以後気をつけます。
________________________________________

2013年07月26日(金)

拙著「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」がまた増刷になるとのお知らせ(個人的には中国語訳の西洋人親子の表紙よりも原著の装丁が好きです)。今日もまたどなたかが手にとってくださったのかな、と考えると感慨深い。 http://amzn.to/13KPHT2
________________________________________

2013年07月27日(土)

今日は「嫉妬と羨望を考えるワークショップ」だった。これほど筋書きを考えずに臨んだワークショップは初めてだったが、何とかなった模様。AHの原則を意識することでワークショップの軸が定まるように、人生の軸も定まるはずだ。「嫉妬」は近々本にする予定。
________________________________________

2013年07月30日(火)

友人から「感情をじっくり味わうように、というアプローチについて、どう思う?」と聞かれたので「感情の種類によると思う」と答えた。喪失のときの悲しみは、じっくりと感じていくことで癒されていく。しかし怒りなどの場合はむしろ逆効果で、整理することの方が有効だと思う。
________________________________________

2013年08月01日(木)

今、『「いつも忙しい」がなくなる心の習慣(仮題)』のゲラを校正していますが、校正などの仕事は日常すでにいっぱいになっているところに突然降ってくるので、「いつも忙しい」感を強めます。と、苦笑しながら仕事中。
________________________________________

2013年08月07日(水)

今日は朝日新聞の取材でテーマは「反抗期」(一人の母親としてはまさに渦中)。最近の仲良し親子の話とか、そもそも反抗をしない子ども(尾崎豊に共感しない子ども)など、話題は多岐にわたった。どんな形であれ反抗期の課題が達成されて大人になってほしい。(訂正版です)

取材の中で私が一番「なるほど」と思いながら話したのが、「子どもに嫌われたくない親」という存在。だから子どもと「当たり障りのない関係」しか持てない。これは結構深刻な問題のような気がした。「子どもに嫌われたくない」の場合、主役は明らかに子どもではなく大人だから。
________________________________________

2013年08月09日(金)

先日、高校以来の男性友人と話していて、「むかしは固定電話しかなかったから、電話のハードルが高かったね」ということになった。明らかに不機嫌そうなお母さんを突破したり突破できなかったり。こんなところでも実は社会性が磨かれていたのかな。携帯時代にはあり得ない贅沢。
________________________________________

2013年08月16日(金)

著者冥利に尽きる感想です。ありがとうございます。@tousan_ya 「本当の自信を手に入れる9つのステップ」を拝読し、‘自信つけなきゃの思い込み’に気付きました!長いつきあいでした。あまりの目からウロコ、「おわりに」の温かいメッセージに泣けて読了。執筆に感謝!

自分では人に「闇を探しても光は出てこない。光に焦点を当てれば、闇は自然と消える」と常に話してきたのに、この頃闇のことばかり分析していた。もちろん光は出てこなかった。さて、光に焦点を戻そう。
________________________________________

2013年08月21日(水)

かねてから米国の人気俳優などが政治的スタンスを明らかにすることに勇気を感じていたが、知名度を生かして社会に変化を起こそうとするのか、知名度を守るために政治的なことに関わらないようにするかは大きな違いだ。

初めて選挙に出たとき、ある著名人の方に応援をお願いしたら「政治とは関わりたくない」と言われた。そういう姿勢が国民の政治離れを促進するのではないか、という手紙を出したら、次の選挙からは応援してくださった。もちろん実績を見てくれてのことであり、ありがたかった。

これは政治だけでなく全てのことに通じると思う。自分の立場で何を社会になし得るか。それには、公共の場でちょっとした親切をすることも含まれるだろう。そうやって人は自分も社会もエンパワーできるのだと思う。

ありがとうございます。今一番エネルギーを傾けていることなので嬉しいです。まだまだ頑張って書きます。@appealtoh @akatsuki_wo 水島広子さんの本立て続けに三冊読みました。ほんとに救われました。まだまだ続けて読みたいです。

候補者レベルであれば確かにそうでしょうね。だから私はどぶ板選挙を否定しませんし、自分もやっていました。でも政策レベルもありますね。@OkitaI 応援したら踏みにじられた、経験している人が物凄く多い。特定候補者個人への信頼が無ければ怖くて関われないのは当たり前ではないでしょうか?

政治の話題がタブーという意識は、「理屈を超えた分断」を生むからなのではないかと思います。特に政党名が出てくると難しいですよね。@ayumimura 政治の話題はタブーという意識がありましたが、心のなかで念じてるだけではたしかに何も変わりませんね。(後略)
________________________________________

2013年08月22日(木)

選択的別姓は政治に関わる前からの活動で、国内外のメディアの取材も受けていた。議員になってから「よく、保守的な土地で当選できましたね」と海外メディアから質問された。「保守的」と総括りにするのではなく、現行法で困る事例を一つ一つ説明すると、多くの人が共感してくれる。
________________________________________

2013年08月25日(日)

今日は日本認知療法学会で「摂食障害の対人関係療法」のワークショップ。認知療法と対人関係療法は全く別のものなのに、こうやって普及の機会を設けてくださる大野裕先生に感謝。それにしても17:00~20:00という非人間的な時間設定なのに多くの方が参加してくださった。
________________________________________

2013年08月29日(木)

web版ではこちらにありました。朝日新聞デジタル:(学びを語る)反抗期 ない子が増加、大人になって不適応にも 水島広子さん : http://bit.ly/15wRbRC2 RT @MizushimaHiroko 今日の朝日新聞教育面に、反抗期について私の談話が載っています。

4月から連載している東京新聞栃木版のコラム「こころの健康便」、ウェブで読めることを友人が発見してくれました。感動。自分としては支持してくださった栃木への恩返しのつもりです。
http://bit.ly/16ThXDF

2013年4~6月のツイッターより抜粋

2013年4~6月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
________________________________________

2013年04月03日(水)

私が米国男子刑務所でボランティアしていたワークの創始者バイロン・ケイティのオンライン・ライブ・イベントが開かれます。ご関心のある方は是非どうぞ。 http://bit.ly/ZAbKsw なお、彼女の著書を私が訳したものは http://amzn.to/YStyje

ちなみに、当時の関連ブログは http://bit.ly/ifF4fj 。よいファシリテーターのもとで行わないと自虐的になるリスクもあるので、ケイティ自身がライブをしてくれるのはよい機会だと思います。

自宅近くの書店に拙著が一冊もないことがずっと悲しかったが、さくら舎の方にぼやいていたら頑張って営業活動をしてくださった。そして5冊も置いてくださった。今日見たら他の本も、何と最新刊も…。小さなことかもしれないけれども、何だか大きな感謝を感じた。
________________________________________

2013年04月08日(月)

つい先日刊行されたばかりの拙著『すべての「イライラ」を根っこから絶ち切る本』が早くも増刷になるとのことで、かなりびっくり。もちろん嬉しいです。
http://amzn.to/14YPZHG
________________________________________

2013年04月10日(水)

ついに、青森でもAHの入門ワークショップを開けることになりました。詳しくはhttp://bit.ly/oDskCC 東北も、岩手、宮城と充実してきて嬉しいです!
________________________________________

2013年04月15日(月)

大和出版の3冊「『怒り』がスーッと消える本」http://amzn.to/ZvWvh4「身近な人の『攻撃』がなくなる本」http://amzn.to/YpuSqM「『苦手な人』とのつき合いがラクになる本」http://amzn.to/11a34bMがそろって重版とのお知らせ。

重版そのものも著者としては嬉しいが、これらの本は「自分の心の平和が社会の平和につながる」という信念のもとに書かれた本。そういう意味でも多くの方に読んでいただいていることが嬉しい。

「心の平和」と言うと、なにやら退屈そう、とう印象を持つ方もおられるようですが、心が平和になって初めて、集中したいことに本当に取り組めますよね。刺激的なことも含めて。戦時中には自分の活動がかなり制限されるのと同じことだと思います。
________________________________________

2013年04月17日(水)

『小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』を刊行しました。本当の意味で「折れない」自信について考えてみました。詳しくは http://bit.ly/112uWOS
________________________________________

2013年04月19日(金)

ありがとうございます。とても嬉しいです。他の仕事もしながら1週間くらいで書き上げた、まさに「おりてきた」みたいな本です。@ken_pyon 「トラウマの現実に向き合う」の本、とても良いです!!

拙著「自分でできる対人関係療法」がまた増刷になるとの連絡。2004年に刊行した、日本初の一般向けの対人関係療法の本。そこから創元社との二人三脚が始まった。長く多くの方に読んでいただき幸せな本。さらにお役に立ちますように。 http://amzn.to/11l2dqc
________________________________________

2013年04月26日(金)

なかなかツイートする気になれなかったが、衆議院同期の友人・今野東さんが65歳で亡くなるなど、11月末にお会いした時には想像もしなかった。あらゆる立場の人たちと「友達感覚」を共有できた稀有な人材だったと思う。関連ブログ http://bit.ly/11IVPYF
________________________________________

2013年04月30日(火)

拙著『「心がボロボロ」がスーッとラクになる本』がまた重版になるとのお知らせ。「頑張り」と「頑張りすぎ」は量的違いではなく質的違い、という趣旨の本。さらにお役に立ちますように。
http://amzn.to/16gP45I
________________________________________

2013年05月04日(土)

拙著『小さなことに左右されない「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』について、ある方から「自分にこんな本は必要ないと思っていたけれども、読んでみたらまさに自分のための本だった」と言われた。著者がかなり感動する瞬間。 http://amzn.to/12JA0c9
________________________________________

2013年05月16日(木)

Aera with Kids という雑誌からは何回か取材を受けたことがあるが、なんと、Aera with Baby というものもあるとこのたび知った。今日はその取材だった。これは0~3歳の子を持つ親向けだそうです。テーマは怒り。
________________________________________

2013年05月23日(木)

日本精神神経学会で福岡に来ています。私が話すのは、今日の10時からのトピックフォーラム「不安障害の慢性化に対するアプローチ」です。
________________________________________

2013年05月24日(金)

拙著「臨床家のための対人関係入門ガイド」がまた増刷になるとのご連絡。普及を感じて嬉しい。今年はその続編「実践ガイド」を書きたいのだが、時間がなかなかとれず難渋している。嵐のような5~6月が過ぎれば、時間を見つけられるだろうか。 http://amzn.to/1242cuQ
________________________________________

2013年05月31日(金)

先日取材を受けた「ブックスキャン」著者インタビュー、こちらから読めます。診療後で写真の顔はヨレヨレですが・・・。
http://bit.ly/178K3Nj
________________________________________

2013年06月05日(水)

国民総被害者意識時代と呼んでもよいような今の日本においては、各政策は各人をエンパワー(有力化)する性質を持つ必要があると思う。エンパワーというのは、「自分で生きていける」という意味ではなく、自分を信頼して生きていけるということ。

例えば生活保護費はその典型だろう。「不正受給」「自分で何とかしろ」というところばかりに焦点が当たってもエンパワーにつながらない。「これからどうなるのだろう」という不安ばかりを抱えて、それを(潜在的にであれ)必要とする多くの人が無力を感じているのではないだろうか。

何と言っても自分への信頼がエンパワーメントには必要だが、それは「いくらあればよい」という金銭的な話ではなく、自分がどう遇されているかという社会的な位置づけであったり、周囲の態度によってより大きな影響を受けると思う。社会への信頼は、自分への信頼の基礎を作る。

これだけ大きなテーマなのだから、単に「権利」という観点から見ていくのではなく、また、極端な不正例だけを見るのではなく、もっと一人ひとりの文脈に耳を傾ける必要があると思う。

メディアには、「有識者」の「意見」ではなく、本当の実態を報じてほしい。そして、どういうあり方が最もエンパワーメントにつながるのかということを真摯に考える必要があると思う。

土曜日から米国出張ですが、何とか間に合って、「『孤独力』で”ひとり”が楽になる」の校正終了。7月刊行予定です。近くになったら改めてお知らせします。
________________________________________

013年06月06日(木)

いじめられ体験がない患者さんを診る機会が減った。「一人ずつ回していくいじめ」も日常茶飯事。いじめられ体験は、命に関わらない場合でも、その人の「本当の命」を奪うような影響を長きにわたって残す。まさに「致命的な病」と位置づけてよいくらいのもの。

重要なのは、それが、私たちが暮らすコミュニティの中で起こっているという認識だ。このあたりが修復的司法の根幹をなす。私たち一人ひとりの中に、いじめにつながる、あるいは助長する、放置する要素はないのだろうか。自分の中にある、偏見や差別に向き合う好機だ。

国際的に見れば、コミュニティ意識を持ち修復的司法の視点からうまく対処している例が存在している。現在の立法にどの程度それが反映されているのだろうか。くれぐれも、「いじめっ子とその親」をいじめて終わり、ということにならないように。

例えばイギリスでは、こうした取り組みの効果をオクスフォード大学が検証し、その結果が翌年の予算に反映される。感情的にものごとが決まる日本の政治現場とは隔世の感があるが、目指していく一つの方向であることは間違いないと思う。
________________________________________

2013年06月08日(土)

拙著『10代の子をもつ親が知っておきたいこと』の 電子書籍版がリリースされたそうです。
http://bit.ly/12wWP7A

人の「怖れ」が乗らなければ、物事の検証や修正はずいぶん効率的になると思う。「怖れ」による防衛や反撃が、客観的検証や、前向きな未来の建設を妨げていく。人の「怖れ」を煽るのは自分の「怖れ」。それを肝に銘じていきたい。

「怖れ」が乗らない客観的評価を私はアセスメントと呼び、「怖れ」による主観的評価をジャッジメントと呼んでいる。アセスメントは現実を受け入れるところにしか成り立たないと思う。

社会的な「けじめ」はいろいろな場面で必要だが、その「けじめ」も癒やしの一環として位置づけないと、さらに「怖れ」のエネルギーを増幅させてしまう。形ばかりの謝罪があったり、非を認めた人を社会全体が攻撃したり、などというのはまさにそういう現象だと思う。
________________________________________

2013年06月10日(月)

国際対人関係療法学会でアイオワに来ています。学会自体は木曜(日本の金曜)からですが、その前のトレーニングとワークショップにも出ます。自閉症スペクトラムの人について、問題提起と今までの臨床経験から示唆される仮説を述べる予定です。

いつも思うことですが、対人関係療法家の集まりはとても雰囲気がよいです。温かく、人の可能性を信じ、現実的な目を持っている専門家の集まりなので、当然といえば当然ですが。尊敬できる人たちも多数います。
________________________________________

2013年06月18日(火)

東北地方でのAHを発展させるべく、仙台でAHの入門ワークショップが開かれることになりました。8月25日(日)です。詳細はhttp://bit.ly/oDskCC 上から4つめです。
________________________________________

2013年06月20日(木)

つい先日、「現代用語の基礎知識」2014年版の原稿を書き上げたが、今年はアメリカ精神医学会の診断基準(DSM)、2年後にはWHOの診断基準(ICD)が改訂、というタイミングでの原稿はとても難しかった。この難しさは臨床現場でもしばらく続くのだろう。
________________________________________

2013年06月25日(火)

何かに反対の意を表明する際には、自分が考える「着地点」を明確にする必要があると思う。その「着地点」が多くの人の共感を呼べば、怒りをエネルギーにすることなく事態は前進する。ただ反対することは、怒りのエネルギーを増幅させるだけのことが多いと思う。
________________________________________

2013年06月28日(金)

拙著『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』」がまた重版になるとのお知らせ。著者として最も気に入っている本の一つで、日常の悩み解決にも、世界平和のためにも、役立つと思っています。一人でも多くの方に届きますよう。 http://amzn.to/14BVgRV

2013年2~3月のツイッターより抜粋

2013年2~3月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
________________________________________

2013年02月02日(土)

私がもともと「言いたい結論がある小説」をつまらないと思うのは、本来命を持って生き生きと動くべき人物を、変えようとしたり型にはめようとしたりするから。事実は小説よりも奇。自分の浅はかな思考を越えた様々なことにこそ、学べることがある。人間の複雑さは魅力。
________________________________________

2013年02月06日(水)

相手の本質が愛(あたたかいこころ)であることを信じているのと、それを相手に「あなたの本質を信じていますよ」と言うのは、似て非なるのもの。後者はプロセスの無視であり、「自分がうまくできていない」という感覚をもたらす。

私がアメリカ時代にボランティアに言われて一番いやだったことは、「あなた自身が正解を知っているはず」と言われたこと。まだまだ混乱している最中に決めつけられたのも腹が立ったし、「いったい何の資格があってそんな上から目線で言うの?」と頭に来たものだった。
________________________________________

2013年02月21日(木)

私の親友ジェリー・ジャンポルスキー(AH創始者)は、私がブツブツ悩みを言うと、「私がどれほどあなたを愛しているか、あなたには想像もつかないだろうね」と言ってくれます。なごみます。

拙著「対人関係でなおす」シリーズの 「双極性障害」 http://t.co/Fx2ZXUdCEw と「気分変調性障害」 http://t.co/kjQik1E8XR がまた重版になるとの連絡。どちらも病気としての正しい認識がとても大切なので、普及するのはとても嬉しい。

今日はNHK「朝イチ」の収録でした。また詳細がわかったらご連絡します。楽しかったけれども、テレビはやはり難しいですね。本くらいじっくり取り組めるとよいのですが。
________________________________________

2013年03月12日(火)

ありがとうございます。本の執筆は今かなりのエネルギーを注いでいることなので嬉しいです。@aiz_awa 先生の本のおかげで一歩すすめました。困ったら読み返して、そうだったそうだったと助けられています。うつやAC、摂食障害の知り合いの知り合いにオススメしました。

________________________________________

2013年03月13日(水)

私はまだ見ていないのですが、担当の方のお話では、国会中継で放送できなかった特集が 差し込まれることとなり予定時間よりも短縮されたそうです。エッセンスが伝わっていればよいのですが。@saitoryuzo 「あさイチ」見ました。思ったより時間が短くもう少しお話を聞きたいと思いました。

前向きに検討します。「認められたい気持ち」はいずれ本にする予定でおりますが、4月刊行予定の「自信」についての本は案外関連テーマかなと思います。近くなりましたらお知らせしますね。@1031_415 また「認められたい気持ち」を手放す・ワークショップを開催していただけないでしょうか。
________________________________________

2013年03月14日(木)

拙著「正しく知る不安障害~不安を理解し怖れを手放す」がまた増刷になるとの連絡。感情としての不安の役割を知り、病気についてよく知ることで、怖れを手放せる。簡単に読めてしまう本だが「人生が変わった」という声もいただいており、嬉しい。
http://amzn.to/Z5UEC8

本については、今日ブックスキャンの取材を受けた。子どもの頃からの読書歴を振り返り、今は読む立場でも書く立場でもあるが、人生の時期にしろ、ある日の 生活にしろ、読むペースにしろ、何であれ「マイペース」で読めるのが本のすばらしさだと思う。読むのが嫌になったら閉じればよいのだし。
________________________________________

2013年03月19日(火)

『すべての「イライラ」を根っこから絶ち切る本』を刊行しました。日常的なイライラ対策から、「強いリーダー待望論」まで、いろいろと書いてみました。文庫で安いので、ぜひお読みいただきたいです。詳しくは→  http://bit.ly/ZaFit6
________________________________________

2013年03月20日(水)

敬愛する中井久夫先生(阪神淡路大震災で陣頭指揮をとられた大先輩)が、ご著書「私の『本の世界』」http://amzn.to/13bH2uOにて、拙著「トラウマの現実に向き合う―ジャッジメントを手放すということ」http://amzn.to/YG8Mz5を取り上げてくださった。

中井先生の背中を見て育った私にとってはとても光栄な話であると共に、どれほど高名になられようと、若輩の言い分に聞くべきところを見つけ、直筆の質問の お手紙をくださるあたり、本当に中井先生らしく、見習わなければいけないこと。それなりに年をとってきた私も、そんな先輩になりたい。
________________________________________

2013年03月23日(土)

自分が出演した「あさイチ」をやっと見た。やはりテレビという媒体は「切り取り」が特徴なのだなと痛感した。もちろん時間や視聴率の問題があるが、どうしても評価的になる。一方すばらしいドキュメンタリーはテレビが実力を発揮する分野。それぞれの媒体が利点を生かしてくれたらいいなと本当に思う。
________________________________________

2013年03月24日(日)

嬉しいです!@KazukoSukagawa 「あさイチ」を見た後、「続恐れを手放す」の2つの聴き方の実験と言うところを読み、アドバイスをしない聴き方の奥深さを感じました。生活の中で私も実践していきたいと思いました。いつも先生のご本からは学ぶところが多いです。ありがとうございます。
________________________________________

2013年03月28日(土)

今のところ私が日本人で唯一の認定スーパーバイザーなのでIPT勉強会 http://bit.ly/fILyst でグループスーパービジョンなどを提供しています。機会がありましたらどうぞ。@funcargomaeda 対人関係療法を勉強したいと考えているひよっこ精神科医です。

私が研修医になって早々に気づいたのは、患者さんの話に没頭していると自我が消えるということだった。この「悟り」の境地は他では得難いものだった。私が 危険視する治療者は、自分の癒しを患者さんに求める人。それはジャッジメントになって、患者さんを傷つけたり無力化したりする。

2013年1月のツイッターより(抜粋)

2013年1月のツイッターより、反響の大きかったものの抜粋です。


2013年01月01日(火)

明けましておめでとうございます。やるべきこと(「べき思考のべき」ではなく、「必然としてのべき」。この違いは3月刊行予定のイライラの本で解説)がかなり明確な中始まる年ですが、くれぐれもそれを「べき思考のべき」にすり替えないように決意。本年もよろしくお願いいたします。


2013年01月02日(水)

「新年」という「形」をどう使うかも、心の姿勢の問題。「年が変わったのにまだ進歩していない…」と焦るのは怖れの姿勢。自分のプロセスと、暦による新年は全く別の次元の話。新年という形は淡々と受けとめ、前年の自分をねぎらい、あくまでも自分のプロセスを尊重したい。

実はこういう現象は、新年よりも4月に多く見られる。みんなが社会的に一歩進むとき、患者さんの多くが進歩しない自分に自虐的になる。人の活躍は衝撃。それだけの話であって、自分は自分のプロセスを歩めばよいだけ。自分のプロセスと暦は別個のもの。


2013年01月03日(木)

先日サッチャーを描いた映画「鉄の女の涙」を見た。感想は、「サッチャーは、自分が精神的に豊かに育てられたという自覚がない」ということ。経済的な意味ではない。人への信頼を親から受け継いでいるからこそ、「小さな政府」「自己責任」を追求できる。でもそうでない人は?

自分の国の文化に誇りを持つことは反対しない。私は英語の名刺も姓を先にしている(英語になると突如名・姓の順にするのは違和感がある)。これは文化交流。日本はそういう国だと知らせているだけ。外国人から反発を買ったことはない。でも「愛国心」に排他性を感じるのは嫌いだ。


2013年01月10日(木)

次回の摂食障害親御さん向けワークショップ、4月15日(月)に決まりました。 詳細は http://t.co/Du5UJrWA


2013年01月12日(土)

今朝の朝日新聞、体罰についての元プロ野球選手の桑田真澄さんのメッセージにはとても共感した。私自身、医学部という枠ではあったけれども、大学時代体育会に所属していたので、プロではないが雰囲気はある程度わかる。

私の場合、マゾヒスティックな状況を敢えて楽しみたいという目的意識が明確だったので(合宿中男子先輩に布団むしすらされた)、体育会という文化を下級生の間は楽しめた。しかし、上級生になって、理不尽を後輩に押しつける立場になると耐えきれずに退部した。

上下関係は、「文化を学ぶ」「礼儀を学ぶ」「限界に挑戦する」など目的意識という主体性があってこそ意義があるもので、無力な立場で翻弄されるのはすでに支配関係になってしまい、本来の自分の力が伸びないと思う。

「上下関係」という「形」と、心の姿勢は、やはり別だと思う。当時の先輩への感謝と愛情は今でも十分にある。桑田さんのメッセージ、「怖れに支配されていないときにこそ、真の実力が伸びる」ということは、私の信念。全く違う業界の人から同じ見解を聞くことができて、満たされた朝。


2013年01月26日(土)

AHで「愛」について定義していないのは、定義すれば何であれ「形」になってしまい、「心の姿勢」とは異なるものになるからだ、と今日ふと気づいた。「愛とは・・・」と言ってしまうと、「べき思考」(怖れ)の対象にすらなり、自分でぽかぽか感じる愛とは異なるものになる。


2013年01月30日(水)

「べき思考」で生きている人の問題は、それが自分の癒やされなさであり、怖れであり、自分の力を奪うものだという自覚がないまま、「正しさ」だと信じて他者すら攻撃するところにあると思う。このあたりは近刊でうまく書いてみたい。

身近な人を、カルトもどきから取り返した(そんなに大げさな団体ではなかったが、少なくとも洗脳はされていて、解けてきた)。洗脳手法など勉強になったことも多かったが、一番自信につながったのは「愛は怖れよりも強い」と確信することができたことだった。

自分が取り戻したいと思っている相手に対して、本人が洗脳されている理屈にそのまま反論するのは「怖れ」の土俵の話。そこは評価を下さずに放置し、私はせっせと「ありのままを受け入れてもらう温かさとつながり」を提供した。土俵を変えないと、この手の問題は難しいと思う。

2012年12月のツイッターより

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

2012年12月のツイッター、あまりつぶやけませんでしたが、反響の大きかったものの抜粋です。


2012年12月07日(金)

「小さな政府」が機能するのは、つながり(助け合い、共同体意識)があるときだけだと思うが、昨今の政治で「小さな政府」が語られるのは分離(自己責任の強制)の文脈の中だけであり、社会全体の分離・機能不全(いわゆる格差拡大)を促進するのは当然だと思う。

「自らの心の姿勢に責任を持つこと」を強調するAHも、「自分」について語ること「だけ」にとどめないと、分離を促進することになってしまうと懸念している。ゆめゆめ、他人の心の姿勢に干渉しないように。

私が本を書くときに「あなた」という言葉を極力排除しているのは、読者の領域に干渉したくないから(編集者との力関係で負けることもあるが)。私にできるのは知識の提供や選択肢の提示だけであり、それを読者に押しつけることはしたくない。自己啓発本の嫌なにおいはそのあたりか。


2012年12月08日(土)

先日帯広で講演した内容、ネットで読めることを友人から教えてもらいました。よろしかったらどうぞ。 http://t.co/JqB10cYv

ちなみに、本当はもうすこし話したこともあり割愛されている部分もあります。また、聴衆が経営者中心だったので、「衝撃的なニュースを社員に伝えるときにはどうすれば衝撃を和らげ、信頼を損なわないのか」という質問も出て、とても刺激的でした。


2012年12月12日(水)

拙著『誰と会っても疲れない「気づかい」のコツ』がまた増刷になるとの連絡をいただきました。自分が元気になる、AH的「気づかい」のあり方が、より多くの方に知っていただけますように。 http://t.co/SDygttJB


2012年12月19日(水)

政治は「選ぶ」ものではなく「可能性を育てる」ものだと選挙結果を見てつくづく感じている。選挙前日に書き上げたイライラの本のテーマ、「無力な被害者」から「力のある主体」への変化が、まさに主権者の課題だと思う。無力な苛立ちも「強いリーダー」への白紙委任も性質は同じ。


2012年12月25日(火)

『なんだか「毎日しんどい…」がスッキリ!晴れる本』を刊行しました。一般の方向けに、日常の中のネガティブな感情と上手につきあって元気になるための「ちょっとしたコツ」を読みやすく書いてみました。 詳しくは http://t.co/9SntUlLE


2012年12月27日(木)

拙著「対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD」が増刷になるそう。今の時代、トラウマが対人関係に及ぼす影響について知っておくことは、人との関係でも、また社会を理解する上でも、必須という気がする。拙著がさらに役立ちますように。http://t.co/AGolyc8t


2012年11月のツイッターより(抜粋)

2012年11月のツイッターより、反響の大きかったものの抜粋です。


2012年11月02日(金)

拙著『誰と会っても疲れない「気づかい」のコツ』を、佐伯チズさんのウェブサイトで丁寧にご紹介いただきました。ありがたいです。 http://t.co/KwihlsBw


2012年11月03日(土)

自己肯定感が低いと、「べき思考」の世界で生きることになる。自分に「べき」を押しつけてボロボロになると共に、他人にも「べき」を押しつけて傷つける。この全体が、無力化のプロセスを進める。「自己肯定感を高めるべき」ではなく、安全な環境でありのままの自分に触れたい。


2012年11月06日(火)

生身の身体を持ち時間のある世界に生きている限り、人間には様々な弱さがある。その弱さを受け入れたところから、本質としての強さが発現するのだと思う。私はよく「強い人間」と勘違いされるが、きっと誰よりも、自分の弱さに寛大なのだろう。それは相手にも優しくなること。

昨日帯広で講演した。タイトルは「現代日本を動かす感情的原理~福島原発事故後に起こっていることから考える」だったが、原発問題にとどまらず、衝撃時の反応、人々の無力化、「強いリーダー」が全て解決してくれることを切望する気持ちへと、話を広げることができた。


2012年11月07日(水)

「主権者」の無力化は民主主義の危機。今までの歴史を見ると、衝撃への反応として出現した「強いリーダー」が、さらに人々の無力化を強めてきたと思う。一人一人が衝撃から回復し、自らの力に目覚めていくところに希望がある。被害者の感情である「怒り」は、無力化を進めるもの。


2012年11月16日(金)

2013年版「現代用語の基礎知識」の見本が届いた。今回もメンタルヘルスの執筆を担当した。今回は大字版も出たので、大きい本と小さい本がある。創刊65周年で、子どもの頃から知っていた本。こつこつと長く続いているものに価値を感じるこの頃。

米国人の友人(70代)の話。レーガン政権のときに、精神障がい者用の施設が廃止され、彼らがホームレスになってしまった。それまで共和党支持者だった彼女は支持政党を変えると共に、精神障がい者のためのボランティア活動を始めた。主体性のお手本を見た気がした。


2012年11月17日(土)

『「苦手な人」とのつき合いがラクになる本』刊行しました。誰にでもいる「苦手な人」、この際じっくり取り組んでみませんか? 詳しくは http://t.co/3GKgtGNa


2012年11月18日(日)

「何の希望もない選挙だ」と友人は言う。「自分が出た選挙以外、いつも選挙ってそんなものでしょう」と私は言う。国民は自分の身の丈にあった議員しか手に入れられない。だから私は著作やAH活動などを通して、「身の丈」を高める努力を続けるだけ。


2012年11月21日(水)

拙著「対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係」が増刷になるとの連絡。共に過ごす時間が案外短いのに最も「親しい」夫婦関係と、親しくなくても長い時間を共に過ごす職場の人間関係は、どちらも興味深いが、本書は前者について。 http://t.co/qbLvXxps


2012年11月22日(木)

旧民主党(1996-1998)は、党議拘束をかけない実験政党だったと聞いている。個々の議員の責任をそれだけ重く見ていたのだ。実際、それだけ重いものだと私は思っている。

「自分の考えは違うけれども、党が決めたことだから…」と言い訳する議員をあまりにも多く見た立場としては、「党が決めたことを守る」というのは決して責任ある政治家の姿勢に見えない。


2012年11月23日(金)

「怒り」の本がまた増刷になるとの連絡。今日も学会場でイライラしている人を例年より多く見かけた気がする。そのことと、現在の世相、政治状況はもちろん無関係ではないと思う。 http://t.co/JBZcxPJt

現在執筆中の「イライラ」の本で、脱・被害者、主体性の回復についてうまく書けるとよいのだけれど。一番大切なのは、イライラしている世相に、自分自身がイライラしないこと。それを各人がやっていくことで、戦争のエネルギーを少し減らすことができると信じている。

2012年9~10月のツイッターより(抜粋)

2012年9~10月のツイッターより、反響の大きかったものの抜粋です。


2012年09月09日(日)

心の平和を唯一の目標にして生きていると言うと「世の中はきれいごとではすまない」と言う人がいる。「きれいごとですまない」領域こそ、理論と経験に裏打ちされた冷静な専門性が必要な部分なのであって、心の平和の価値を脅かすものではないと思うのだけれど。


2012年09月10日(月)

11月に北海道新聞の招聘で帯広で講演するのだが、その演題を「現代日本を動かす感情的原理 ~怒りと不安の裏にある衝撃と被害者意識」あたりでどうかと考えている。日本における最大のテーマは感情の扱いだということを、最近とみに確信しているところ。


2012年09月14日(金)

拙著「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」がまた増刷になるとのご連絡をいただく。嬉しい。一人でも多くの方のエンパワーメントにつながりますように。 http://t.co/OUHM646c


2012年09月15日(土)

今日はAHの「認められたい気持ちを手放すWS」。すごくおもしろかった。自分の人生のハンドルを他人に握らせるのか、ある程度の失敗をゆるすことも含めて自分でハンドルを握るのか。人に運転を任せることは怖ろしいですね。


2012年09月22日(土)

今日はAHファシリテーター・ミーティングだった。年1回の実務者会議だが、実務的なことを話し合うと「形」と「心の姿勢」の区別がいよいよ明確になっておもしろい。また、自分が「実務的な問題」と思っていることが単に自分の怖れであることがわかったりする。

日本でAH活動を始めて6年になるが、年々「みんなのAH」になってくるのが嬉しい。「AHらしさ」を大切にしようとしてくれるコミュニティが明らかに育っている。今日のミーティングも、いろいろな方のいろいろな形での尽力の賜物で、実り多く、感無量だった。


2012年09月27日(木)

ちょっと題名が恥ずかしいのですが、「対人関係療法のプロが教える 誰と会っても疲れない『気づかい』のコツ」刊行しました。「疲れる気づかい」をやめて「元気になる気づかい」ができるようになるための本です。詳しくは http://t.co/mWzmlRce


2012年10月01日(月)

AHコミュニティの様子を見ていて。既存政治が機能しないときには第三極(既存政治を批判する、過激、排他的な勢力)が支持されるということが歴史的に繰り返されてきたが、AHのように、自分の心の姿勢を引き受ける形での第三極が育ったことはなかった。

後になって「こんなはずではなかった」「だまされた」と思うのは、自分の力を相手に譲り渡しているから。私たちに責任が持てるのは自分の心の姿勢だけ。それだけに各自が専念できれば、社会はどれほどすばらしい場所になるだろう。被害者意識から解放されて。

かく言う私も、今の政治には実は言いたいことがいっぱい。でも、批判して問題を外在化するよりも、育てるべき物を育てることが一番の近道だと思っている。歴史は繰り返す。でもその繰り返しに加担したくない。英語で言うmake a difference。

念のため。「自分の心の姿勢に責任を持つ」というのは、病気の症状でネガティブ思考になることとは何の関係もない。むしろ、「今は病気でネガティブ思考になって大変だな」と、自分を愛の姿勢で見てほしい。「病気の症状」は「形」であって、心の姿勢とは何の関係もない。

本当にどうでもよい蛇足です。私はかつて民主党の衆議院議員でしたし、今でも志の近い仲間とは親しいですが、某氏が代表になったら党費は払わないと宣言してそれが実現して以来、党費も払っていないし、完全に民主党フリーの立場です。現職の時もよく造反していましたから似たようなものですが。


2012年10月14日(日)

暴力をなくしていくためには、それぞれが、自分の怖れを「自分の怖れ」として認めていくしかないと思う。何らかの理論で正当化することなく。決めつけも一つの暴力だが、それも「自分の怖れ」と認める勇気はとても尊いと思うし、間違いなく世界平和につながると思う。


2012年10月23日(火)

先日刊行したばかりの拙著『「こころがボロボロ」がスーッとラクになる本』 http://t.co/62ifv30G が早速重版になるとの連絡をいただきびっくり。八重洲ブックセンターでの記念講演は来週30日。http://t.co/OyDxBs0L


2012年10月24日(水)

「頑張れ」という言葉(本人が十分に頑張っていないという意味)と、「よく頑張っている」(できるだけのことはやっている)という言葉は、似て非なるものである。「足りないところ探し」をやめるためには、もちろん前者は有害、後者はプラス。

人をほめるということはジャッジメントではないか?という質問をいただいた。人の成果をほめれば確かにジャッジメント。頑張っているその人の存在を愛おしく思うことは、心の平和に反しないので、ジャッジメントではないと思う。まあみんな頑張っているのだけれど。

拙著「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」が、ハングル語に続いて中国語に翻訳され台湾で刊行されることが決まったそう。台湾でもお役に立ちますように。 http://t.co/PEAzUyis

拙著の話題が続くが、「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」がまた増刷になるそう。摂食障害ほど、正しい知識を持つことが治療効果につながる病気はないと思っている。摂食障害を持つ方、周囲の方に是非読んでいただきたい本。 http://t.co/aWRLZX1M


2012年10月25日(木)

先日刊行したばかりの拙著「誰と会っても疲れない『気づかい』のコツ」が増刷になるとの連絡をいただいた。これは、「AH的気づかい」、つまり、自分の心の平和につながる気づかいについて書いた本なので、多くの方の目に触れるととても嬉しい。 http://t.co/DniRmZX5


2012年10月30日(火)

本日は八重洲ブックセンターで「『心がボロボロ』がスーッとラクになる本」刊行記念講演会でした。参加者の皆さま、しみじみと聞き入ってくださり、とてもよい空間でした。ありがとうございました。 http://t.co/hNehvLtF

2012年8月のツイッターより(抜粋)

2012年8月のツイッターより、反響が大きかったものの抜粋です。


2012年08月01日(水)

Eテレ「オトナへのトビラ」の取材が終わったところ。「孤独力」なる言葉を初めて使ってみた。自分のありのままを受け入れることは、人との深いつながりにつながるだけでなく、一人で過ごす時間の質も高める。番組については詳細がわかり次第お知らせします。


2012年08月02日(木)

「お母さんの心がラクになる! 怒らない子育て」刊行しました。本書の原稿を初めて見た担当編集者の若い女性が、「子どもを持ちたいと初めて思った」と、感動の一言をくださった一冊。 もちろん、お父さん、それ以外の方もどうぞ。詳しくは http://t.co/ZRgt3viG

最近のいじめは特に集団の気分によって行われるので、いじめられた理由はわからないことが多い。するといじめ被害者は「人からネガティブな思いを向けられないように自分を完璧に整える」という対処法しか身につけられない。ストレスフルで、破綻しやすい対処法だ。

ところがそうした「最近のいじめ」には、驚くほど共通する構造があって、それを知ることができれば、「被害者が自分であったことの必然性」などなかったのだ、ということがわかってくる。誰が同じ立場に「はまっても」、同じようなことになるだけなのだ。

いじめについて学んでいくと、「自分が悪かったからいじめられた」というところから、「いじめという構造」に目が向くようになっていく。いじめによるトラウマを負っている人が社会でやっていけるようになるには、「自分が悪かったからいじめられた」という感覚の癒しが重要。

いじめられていたことを親に言うべきだった、という論調については、「親はもっと子どもを観察すべき」という啓発効果は認めつつも、言えなかったことには相応の理由がある。理不尽ないじめを受けた上に、それへの対処が悪かったなどという「二次いじめ」だけは絶対に作りたくない。


2012年08月05日(日)

改めて言っておきますが、いわゆる「新型うつ病」なるものは、うつ病ですらなく、大部分が、発達障害の方の適応障害だと思います。発達障害の方は、他者からの批判に容易に衝撃を受けてしまい、攻撃モードに入ってしまいます。これが「他罰的」と言われる部分です。

ところが、「新型うつ病」(甘やかされて育った人たちの困ったうつ病)という概念が広がったおかげで、何よりも困るのは本当のうつ病の人たちです。「あの人と同じ目で見られたくない」と、うつ病の診断書を拒む人もいます。当然の権利なのですが。

精神科医にとっても、「うつ病」という診断書の重みが本当に軽くなったと感じています。診断名よりも、中身の詳細な説明が命、という感じになっています。明らかに余計な仕事が増えています。

定型的うつ病患者さんは昔も今も自責的で、「新型うつ病」なるものに対する世間の論調に「やっぱり悪いのは私か・・・」と大変胸を痛めておられます。エセ専門家が「新型うつ病」なる言葉を提唱しようと、うつ病治療の本質は何ら変わりません。

職場では具合が悪くなるものの週末ディズニーランドに行ける、という時点で、うつ病ではなく適応障害の可能性が高いです。医師による正確な診断が患者さんの人生を救うというのは、どんな診療科でも同じですね。誤診が患者さんへの人格攻撃につながるのは大問題です。

ちなみに「非定型うつ病」も、「新型うつ病」とは全く違うもので、れっきとしたうつ病です。睡眠や食欲のパターンが、定型うつ病の方と違うだけで、その苦しさはとてもディズニーランドどころではありません。非定型のうつは、双極性障害のうつの方にもよく見られますね。

児童虐待防止法の抜本改正をしたときの主眼は「虐待を早く見つけて通報する」に主にとどまっていた視点を、「その後も生きていかなければならない子どもの育ち」に大きく広げたことだった。いじめについてはまだ前者の段階にいると思う。そして後者が必要なのも同じ。

いじめられ体験が人間関係の基本設定になってしまうと、その後も本当に長期にわたって影響を受け続ける。些細なことでも他者のネガティブな反応を異常に怖れるようになることも多い。「相手にもいろいろ事情があるのだな」などという余裕のあるものの見方は一般に難しい。

いじめを「極悪のいじめっ子」「見逃した・隠蔽した学校」という視点から見ている限り、効果的な前進は望めないと思う。コミュニティとしてこれをどう引き受け癒していくか、という修復的司法の視点が必要。それがいじめられた子の「人間の基本設定」を変えることにもつながるはず。

学校の先生はもちろん、子どもに関わる全ての職種の人が修復的司法のトレーニングを受けたらとても効果的だろうと思う(もちろんAHでも可)。いじめ対策(予防、発見、癒し)になるし先生たちの燃え尽き予防にもつながるだろう。そういう環境で育つ子どもたちの未来も楽しみ。

虐待者に対する見方はabuse(虐待)からin need(助けを求めている)へとシフトしつつある。いじめる人間も極度の「in need」だ。行為としてのいじめが断じて許されないということと、そんな行動をとるほどに「in need」なのだと見ることは、矛盾しない。

まとめていただきました。ありがとうございます。@montagekijyo 「いじめと修復的司法:水島広子氏(精神科医)」 をトゥギャりました。 http://t.co/HFGMk62p


2012年08月06日(月)

以前から思っているのは、AHの原則も、タイミングの合わない人にとっては「とても受け入れられないポジティブ」になるリスクがあるということ。AHを人に勧めない方がよいというのは、そういう観点からも言えるだろう。それぞれに合ったタイミングでAHが生かされますように。

「タイミングが合わない」というのは、例えば、トラウマやうつ病などの症状がまだ「症状」として本人に認識されていないとき。症状は症状として認識することが心の平和につながるというのは、とても大切な理解だと思う。

何らかの病気にかかっていて、その症状が出ている。それこそが自分のありのまま。症状を症状として認めることも、自分のありのままの受け入れの一つの形。病気を治したいと思う気持ちも、なかなか治らずに焦ったり絶望的になったりする気持ちも、全部が自分のありのまま。


2012年08月11日(土)

「いじめられている人」向けに何か書くとしたら、現在の自分についての感じ方(自分はだめな人間だという感じ方)が、いじめの結果として誰にでも起こる症状だということを知ってほしい。だめな人間だからいじめられるのではなく、いじめられる結果起こる症状としての感じ方。

「打ち込める何かを持とう」というメッセージも、私は好きではない。そう思っている間は「打ち込める何か」は見つからないことが多いし、そんな自分が「欠けている」と思ってしまうから。むしろ「今」を大切に生きることが、人生に「打ち込む」ことだと思う。


2012年08月23日(木)

ちょっと対象年齢は下なのですが、「怒らない子育て」がわりとそういう感じの本です。思春期の子にも応用できると思います。 http://t.co/R3Y2ToFE @mymt15 ところで一つ質問があるのですが、親子で交わした約束を守らない子にどう接すればよろしいでしょうか。


2012年08月28日(火)

拙著「対人関係療法でなおす 社交不安障害」 http://t.co/9ztwD6HZ が、同シリーズの「対人関係療法でなおす うつ病」 http://t.co/seLeFB50 と、「臨床家のための対人関係入門ガイド」と共に、また重版になるとのご連絡をいただく。

社交(社会)不安障害に対する対人関係療法は、対人不安をどうするか?という視点ではなく、症状としての対人不安はあるとしても、実質的に相手とどういう関係を築くかというアプローチ。「緊張せずに喋れる」ということを目標とするのではなく、「何を伝えるか」に注目する。

人が対人不安を持つようになる背景は様々だが、ひとたび対人不安を持つようになった後の悪循環は似ている。「対人不安をどうするか」への注目を手放すことは、悪循環からの解放につながるパラダイムシフトとも言える。多くの方に触れていただきたい考え方だ。