2013年11月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
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2013年11月03日(日)
昨日からある企画で教養ある先生方と缶詰めワークショップ中。学生時代の合宿を思い出すが、体育会の合宿と違って疲れるのは頭脳のみ。
開催地は東京で、十分自宅から通えるところなのだが、宿泊が義務なのは合宿感を出すためか? 逃亡を阻止するためか? 謎。そもそも東京のホテルに泊まったことなどあっただろうか、と考えると、ないかもしれない。
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2013年11月05日(火)
拙著「『いつも忙しい』がなくなる心の習慣」について、こんな記事を見つけたと編集者さんが教えてくださった。何だか嬉しい話。 http://bit.ly/1iJuNHX
拙著「小さなことに左右されない『本当の自信』を手に入れる9つのステップ」が増刷になるとのお知らせ。自分としてはかなり本質的だと思っている本なので、とても嬉しい。より多くの方のお役に立ちますように。
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2013年11月06日(水)
週末の缶詰と、今日受けた取材とで、日本の今後をかなり考えた。新たな価値を創ることができれば、日本は生き延びると思う。私がどう考えても、それは心の平和(やすらぎ)。地球との調和も、二極化の解消も、すべてはそこに答えがあると思う。
政治は「右肩上がり」をアピールする。目先のことを心配している人たち(怖れ)には魅力的だからだ。しかし、「右肩上がり」には持続可能性がない。地球への敬意がない。心のやすらぎを唯一の目標にすれば、あらゆることに敬意を持つことができ、持続可能な社会が実現する。
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2013年11月08日(金)
特定秘密保護法案や憲法改正の議論を聞いていると、そもそもどれだけの人(もちろん政治家も含めて)が、憲法本来の機能が権力制限規範だと理解しているのだろう、と不安になる。これは、価値観が異なる人でも共有すべき民主主義社会の基本だと思う。
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2013年11月14日(木)
現代用語の基礎知識2014年版の見本が届いた。書店には明日あたりから並ぶらしい。今年は昨年同様メンタルヘルスの全項目の執筆に加え、巻頭特集の憲法アンケートにも答えた。タイトルは「むしろ役割を増している」。もちろん、権力制限規範として。
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2013年11月15日(金)
今の審議とは関係なく、自分の国会時代の話。問題のある政府与党案に対して、反対の姿勢を明確にする野党は頼もしく感じられる。しかし最終的に多数決で決まってしまうと人は無力感を覚える。所詮は強い者が勝つ、と。メディアが報じるのはここまで。
実際の政治では、政府与党案の成立を前提に、実際に運用される際に少しでもましなものになるよう、真面目に汗をかく野党議員がいる。私も何度か汗をかき結果を残したが、メディアはもちろん報じない世界。こういう部分が知られると、少しは政治に希望が持てるのではないか。
まだまだ大きなところでは政局重視だが、その「少しの努力」がもっと知られるようになると、それを育てていこうと思えるようになるのではないか。それこそ主権者のエンパワーメントになるのではないかと思う。
ただし、最近の「振り子選挙」で、少しでも結果をよくしようと汗をかこうとする議員が多く失われたのも事実。私の目から見ても、「この人が今いてくれたら」と思う人は多い。まあ、そういう人は選挙に弱いのだけれど。
もちろん、念のため申し添えておくと、汗をかいて結果をよくする際には相手との信頼関係・協調関係が必要。パフォーマンスで怒ることとは全く別の次元の話。「毅然とした」政治家が実績を残すわけではなく、協働できる政治家が実績を残す。
私が支持しているのはデンマークの選挙制度。複雑で知識が追いつかない(大使も難しいと言っていた)が、比例代表を小選挙区で選ぶ自由もあれば、名簿順で選ぶ自由もあり、本当の民主主義だと思う。誰か研究してください。
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2013年11月20日(水)
日本では夜中だが、米国人(東海岸)たちが元気なのでメールのやりとりをしている。先ほどは対人関係療法の創始者あてのメールで、私は3つも文法ミスをした。それを詫びたら「私たちは日本語ができないってこと、忘れないで。貴女は少なくとも2つの言語をマスターしたのよ」と。
「優しい」という言葉が小さい頃は嫌いだった。子どもらしくなかった私は、ヘラヘラして「優しい」と言われる子が嫌いだった。でも今身にしみてわかるのは、優しさというのは、自分という存在を尊重してくれ、劣等感を温かく癒してくれることなのだ。私も優しい人になりたい。
この「優しさ」は、精神療法で言えば、治療法の違いを超えて共通する「非特異的因子」。治療に大きな影響を及ぼす。しかし、非特異的因子のトレーニングは人間性も関わりとても難しい。あとはユーザーの皆さんが「この人と会うと癒される」と判断して自然淘汰されることを祈る。
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2013年11月23日(土)
「私が尊敬する日本女性10名」には必ず入るAH仲間の畠山さゆりさんが御著書をくださった。絵付きのサインまでいただき感動。これを読むと畠山さんのように美しくなれるのだろうか。外見も内面もとてもきれいな方です。http://amzn.to/17QKv4o
今日のAHで「相手の立場に立って考える」ということの意味が話題になった。相手の立場がわかるなんて、あり得ない。しかし、自分側のデータベースを手放して、ただ相手の話を聴くことが、それに最も近づくのではないだろうか。
これは、AH流に言えば、「教師と生徒の役割を入れ替える」という話。教師(正しいことを知っている)の役割にとどまったままだと「相手の立場がわかる」という傲慢な話。しかし、生徒の立場になれば、相手から教えてもらえる。同じく話を聴くのでもこんなに違う。
子どもの勉強の様子を見ていると、文系・理系という分け方をそろそろ見直してもよいような気がしてくる。私自身も、理系クラスにいたのでやむなく唯一興味を持てた医学部に進学したが、それ以外の理系には全く興味がなかった。医学部がなかったら、と思うとぞっとする。
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2013年11月28日(木)
自民党から自由がなくなった、ということについて、かつては自民党のリーダーと目されていた議員が「小選挙区制になってから半分以上の有権者に媚びなければならなくなった。自由に意見を言えなくなった」とぼやいていた。
また、例の郵政選挙での「刺客」も、政治家たちを萎縮させることに貢献したと思う。
特に世襲議員(他に生きていく道がない人たち)にとって、落選のショックはあまりにも大きく、リスクをとらなくなる、というのは、身近な例でも見たし、トラウマを専門にする私にはよく理解できる心理だ。それまで政治改革の希望に燃えていた人たちが急に萎縮する。
衝撃から萎縮する、そして警戒心がどんどん膨張する、という通常の心理を考えたときに、やはり特定秘密保護法案は社会の雰囲気を変えていくことになるだろう。そのことについて与党内で自由に議論できないのなら、議員は何のためにいるのだろう。
私は自民党議員と人間同士のつき合いがあったので思うのですが、元大臣のように「議員として責任が持てない」と感じている人は一人ではないはずです(もしそうなら自民党が相当劣化したということだと思います)。そういう議論ができなくなっている背景を考えてみたのです。