2013年7~8月のツイッターより抜粋

2013年7~8月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
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2013年07月03日(水)

拙著「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」の中国語版が届いた。表紙がなんと、サッカーボールを囲む西洋人の親子の写真。日本人が執筆し、台湾で売られる本なのに…? 現地ではこういうのが売れるのだそうです。 

自宅近くの書店に拙著が一冊もないことがずっと悲しかったが、さくら舎の方にぼやいていたら頑張って営業活動をしてくださった。そして5冊も置いてくださった。今日見たら他の本も、何と最新刊も…。小さなことかもしれないけれども、何だか大きな感謝を感じた。
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2013年07月06日(土)

私の自宅は三田(みた)なのですが、今日は兵庫県の三田(さんだ)で講演でした。参加者の男性が「男女共同参画とうたうと、女性の話だと思って、せっかくよい話なのに空席もあってもったいない。聞けば役に立つ話なのに」とおっしゃっていたのが同感でした。

「男女共同参画社会の実現」などというのは、本当に大きな「役割の変化」。それぞれが不安を感じるのは当たり前だし、既得権が脅かされて感じるのも当然。それぞれが一人の人間として不安を語れる場は貴重。AHは引き続き頑張ります。

「心の姿勢」と「形」の区別を知っておかないと、「闘争的な平和運動」「 差別的な差別撤廃運動」「 暴力的な暴力反対運動」などということが冗談でなく起こってくる。心の姿勢が何よりも大切。
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2013年07月20日(土)

明日は出張で投票に行く時間がなく、ようやく今日の夜ギリギリの時間に期日前投票に行くことができた。当日投票できない理由を書かされることにはいつも違和感を抱くが(いったい何の意味があるのだろう)、大切な二票を投じる機会は貴重。しっかり書いてきた。

「投票したい候補者がいない」という理由で棄権する人の気持ちは人間として理解できるが、政治は理想論ではなく人間同士の交渉だ。紋切り型で決めつけている人よりも、交渉能力・協働能力に長けている人の方に可能性を感じる。そしてそれが、より多くの人の幸せにつながると思う。

政治には相変わらずものすごく興味があるのだが、私はやはりその精神的土台を作ることに専心していきたいと思っている。一人ひとりがエンパワーされることによって、間違いなく政治は変わるはずだと信じている。

よく街頭インタビューなどで「困っている。世の中変わってもらわなければ」と言っている人を見る。私が米国に住んでいたときは、どうやって自分が変化を起こせるか(make a difference)がよく話題に上った。こういうのも、エンパワーと関連のある一つの例なのだろう。

いつも考えているのですが、まだ答えが出ません。何よりも小選挙区制に構造的欠陥を感じています。ぜひ皆さまもより成熟した政治の実現法いついてご教示ください。@yshou こんばんは。おっしゃることを政治の場に入りつつできませんか?水島さんみたいな政治家必要ですよ。

半数以上の有権者に媚びなければならないので、政治家としてのスタンスがおかしくなります。また、敵・味方意識が強化されるので、私が大嫌いな戦争のエネルギーが増えると感じていました。@yshou (前略)たしかに小選挙区制は政治家を消費する対象にするという面がありますからね。(後略)

私は、政権交代が全てを解決するような幻想が国政の失敗だったと思っています。必要なのは政治家の成熟であり主権者の成熟だと思っています。@yshou 一方で小選挙区制度があったことにより民主党が政権を得られた(その後再度自民党が政権を得た)という事実は重要だと思います。(後略)

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2013年07月21日(日)

私が「詮所政治家は」という言葉が嫌いなのは、本当に良心に基づいてやっている人がいるから。私はたまたま議員経験があるから知っているが、どうしたら一般の市民に知ってもらえるのだろうか。もちろん非生産的・単なる保身的な議員もたくさんいるが。

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2013年07月23日(火)

大学教員をしている後輩から、いかに社会スキルの低い学生が多いかをよく聞いている。考えてみれば私は小3から不良だったので、常に権威と対峙せざるを得ず、そこで磨かれた社会スキルは多く、今のまじめな社会生活を支えている。そんなこともそのうち書いてみたい。
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2013年07月24日(水)

全然無関係に見えるかもしれませんが、私がボランティアで行っているAHは、まさにそのための活動のつもりでおります。@croftsnemoto この「主権者の成熟」をどういう方法で実現するか、という方法論が何にもまして重要ですね。

現職議員時代に、若手起業家たちと懇談する機会があった。そのうちの一人は、政治には関心がないと言った。「日本がだめになったら暮らしやすい外国に行くだけっすから」と。その「暮らしやすい外国」を、現地の人々が努力を積み重ねて作ってきたことを知らないのだな、と思った。

私の狭い見聞の範囲で。外国の専門家(精神医学)とは、政治も私と同じような皮膚感覚で話すことができる。日本の専門家の場合は「政治はよくわからない」と言ったり、週刊誌の見出しそのままを語っているような人も。国際的に一流の学者は社会を見る目も一流なのだな、と感心する。

結局は、マハトマ・ガンジーが言っていた、「社会に変化を起こしたければまず自分がその変化になる必要がある」に帰結する。世界平和を望む私は、全然完璧ではないのだけれど、自分の心が平和になることを積み重ねていくだけです。それを百人の人がやってくれたら? 千人では?

精神保健指定医(隔離や拘束、不本意な入院など、明らかに人権に抵触する任務を担う精神科医が有している国会資格)の更新のための研修会で一日缶詰でした。人間として当然の自由、症状を放置することの不利益、有効な治療の機会の提供、といろいろなバランスがあり常に難しいです。

かく言う私も「暮らしやすい社会」を作れたかと言えばもちろん不完全燃焼。ただ、聞いて嬉しいのは、かつて私の後援会地方支部だった人たちがお互いを知り合って、環境の勉強会などを開催しているらしいこと。これも一つのmake a differenceだ。
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2013年07月25日(木)

これだけリツイートされてから訂正するのも恥ずかしいですが、今頃、精神保健指定医を「国家資格」と書くべきところ「国会資格」としていたことに気づきました。まあ話の本筋とは関係ないのですが…以後気をつけます。
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2013年07月26日(金)

拙著「10代の子をもつ親が知っておきたいこと」がまた増刷になるとのお知らせ(個人的には中国語訳の西洋人親子の表紙よりも原著の装丁が好きです)。今日もまたどなたかが手にとってくださったのかな、と考えると感慨深い。 http://amzn.to/13KPHT2
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2013年07月27日(土)

今日は「嫉妬と羨望を考えるワークショップ」だった。これほど筋書きを考えずに臨んだワークショップは初めてだったが、何とかなった模様。AHの原則を意識することでワークショップの軸が定まるように、人生の軸も定まるはずだ。「嫉妬」は近々本にする予定。
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2013年07月30日(火)

友人から「感情をじっくり味わうように、というアプローチについて、どう思う?」と聞かれたので「感情の種類によると思う」と答えた。喪失のときの悲しみは、じっくりと感じていくことで癒されていく。しかし怒りなどの場合はむしろ逆効果で、整理することの方が有効だと思う。
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2013年08月01日(木)

今、『「いつも忙しい」がなくなる心の習慣(仮題)』のゲラを校正していますが、校正などの仕事は日常すでにいっぱいになっているところに突然降ってくるので、「いつも忙しい」感を強めます。と、苦笑しながら仕事中。
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2013年08月07日(水)

今日は朝日新聞の取材でテーマは「反抗期」(一人の母親としてはまさに渦中)。最近の仲良し親子の話とか、そもそも反抗をしない子ども(尾崎豊に共感しない子ども)など、話題は多岐にわたった。どんな形であれ反抗期の課題が達成されて大人になってほしい。(訂正版です)

取材の中で私が一番「なるほど」と思いながら話したのが、「子どもに嫌われたくない親」という存在。だから子どもと「当たり障りのない関係」しか持てない。これは結構深刻な問題のような気がした。「子どもに嫌われたくない」の場合、主役は明らかに子どもではなく大人だから。
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2013年08月09日(金)

先日、高校以来の男性友人と話していて、「むかしは固定電話しかなかったから、電話のハードルが高かったね」ということになった。明らかに不機嫌そうなお母さんを突破したり突破できなかったり。こんなところでも実は社会性が磨かれていたのかな。携帯時代にはあり得ない贅沢。
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2013年08月16日(金)

著者冥利に尽きる感想です。ありがとうございます。@tousan_ya 「本当の自信を手に入れる9つのステップ」を拝読し、‘自信つけなきゃの思い込み’に気付きました!長いつきあいでした。あまりの目からウロコ、「おわりに」の温かいメッセージに泣けて読了。執筆に感謝!

自分では人に「闇を探しても光は出てこない。光に焦点を当てれば、闇は自然と消える」と常に話してきたのに、この頃闇のことばかり分析していた。もちろん光は出てこなかった。さて、光に焦点を戻そう。
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2013年08月21日(水)

かねてから米国の人気俳優などが政治的スタンスを明らかにすることに勇気を感じていたが、知名度を生かして社会に変化を起こそうとするのか、知名度を守るために政治的なことに関わらないようにするかは大きな違いだ。

初めて選挙に出たとき、ある著名人の方に応援をお願いしたら「政治とは関わりたくない」と言われた。そういう姿勢が国民の政治離れを促進するのではないか、という手紙を出したら、次の選挙からは応援してくださった。もちろん実績を見てくれてのことであり、ありがたかった。

これは政治だけでなく全てのことに通じると思う。自分の立場で何を社会になし得るか。それには、公共の場でちょっとした親切をすることも含まれるだろう。そうやって人は自分も社会もエンパワーできるのだと思う。

ありがとうございます。今一番エネルギーを傾けていることなので嬉しいです。まだまだ頑張って書きます。@appealtoh @akatsuki_wo 水島広子さんの本立て続けに三冊読みました。ほんとに救われました。まだまだ続けて読みたいです。

候補者レベルであれば確かにそうでしょうね。だから私はどぶ板選挙を否定しませんし、自分もやっていました。でも政策レベルもありますね。@OkitaI 応援したら踏みにじられた、経験している人が物凄く多い。特定候補者個人への信頼が無ければ怖くて関われないのは当たり前ではないでしょうか?

政治の話題がタブーという意識は、「理屈を超えた分断」を生むからなのではないかと思います。特に政党名が出てくると難しいですよね。@ayumimura 政治の話題はタブーという意識がありましたが、心のなかで念じてるだけではたしかに何も変わりませんね。(後略)
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2013年08月22日(木)

選択的別姓は政治に関わる前からの活動で、国内外のメディアの取材も受けていた。議員になってから「よく、保守的な土地で当選できましたね」と海外メディアから質問された。「保守的」と総括りにするのではなく、現行法で困る事例を一つ一つ説明すると、多くの人が共感してくれる。
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2013年08月25日(日)

今日は日本認知療法学会で「摂食障害の対人関係療法」のワークショップ。認知療法と対人関係療法は全く別のものなのに、こうやって普及の機会を設けてくださる大野裕先生に感謝。それにしても17:00~20:00という非人間的な時間設定なのに多くの方が参加してくださった。
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2013年08月29日(木)

web版ではこちらにありました。朝日新聞デジタル:(学びを語る)反抗期 ない子が増加、大人になって不適応にも 水島広子さん : http://bit.ly/15wRbRC2 RT @MizushimaHiroko 今日の朝日新聞教育面に、反抗期について私の談話が載っています。

4月から連載している東京新聞栃木版のコラム「こころの健康便」、ウェブで読めることを友人が発見してくれました。感動。自分としては支持してくださった栃木への恩返しのつもりです。
http://bit.ly/16ThXDF