2013年9~10月のツイッターより抜粋

2013年9~10月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
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2013年09月06日(金)

拙著「対人関係療法でなおす 社交不安障害」 http://amzn.to/1dMgX9w と「対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係」http://amzn.to/1dYIcyG がそろって増刷になるとのお知らせ。多くの方に読んでいただいていることに感謝。

一般書をせっせと書いてきたことによって、この10年ほどで対人関係療法という言葉が日本でも一般に浸透してきたように思う。今年の夏のNature(世界一流の科学誌)でも対人関係療法の効果への言及があった。とても名誉なこと。
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2013年09月09日(月)

東京五輪のニュースを見ていたら、「東京の基金で足りなかったら政府がまかなうことになります」と言っていた。この場合の「政府」とは、「国税」ということで、「東京の基金で足りなかったら、国民の税金でまかなうことになります」と言った方が本質をわかりやすいと思う。
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2013年09月11日(水)

今日はEテレの収録。思春期の感情コントロールについて。詳しくは放映日が近づいたらお知らせします。収録後、スタッフの方が「こういうことって学校で教えないんですかね。自分も十代で聞いていたらずいぶん違っていた」と言っていたのが印象的でした。是非本にしたいです。
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2013年09月13日(金)

今日と明日は高知にいます。ここのところ毎年来ています。結構な激務で、今やっと1日の日程が終わったところ。明日も朝早くから。でも高知は食べ物がおいしいので嬉しいです。
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2013年09月15日(日)

高知でのすごい発見。対人関係療法とAHとを話してきたのだが、初日の夜はAHの講演だった(本来AHにはなじまないスタイル)。そんな中、AHの聴き方の練習のためにと、200人以上の聴衆を前に、自分の悩みを話してくださった方がいた(感動)。

ところが翌日、10人程度の小グループで「アドバイスを与える聞き方」の中、同じ方に話していただいたら、「緊張して変な汗が出た」とのこと。人を緊張させるのは、人数ではなく、場のエネルギーなのだ、と改めて認識。AH風に人の話を聴ける人間でありたい。
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2013年09月20日(金)

「『いつも忙しい』がなくなる心の習慣」刊行しました。詳しくは http://bit.ly/14pHbt7 この本に書いたようなことを、私は中学受験の頃から考えていました。忙しくやっておりますが忙しさそのものにやられてしまわないのは、そのおかげかと思います。
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2013年09月21日(土)

今日はAHのファシリテーター・ミーティング。各地でグループを行っている人たちによる年1回の実務者会議。この1年で新たに誕生したグループ、新しい土地で入門ワークショップが行われたこと、以前からのグループがプロセスを経て成長してきていること、すべてが感無量だった。

当初は自分一人で背負っていた(私が一人だけのボランティアだった)AHだが、今では裾野が広がると共に、安心して任せることができるコアな部分も育ってきた。素晴らしい出会いもあった。この7年間、頑張ってきてよかったと思えた一日。

各地にグループができると共に、ネット上でもAH参加が広がってきた。スカイプ上のAHグループなど、どんなものだろう?と初めは思ったが、ニーズも温かさも十分あるよう。将来的にはワークショップもネット上で可能にしたい。
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2013年09月23日(月)

先日書き忘れましたが実務者会議(いわゆるビジネスミーティング)も、AHの姿勢で行うと、行き詰まることなく、また対立も生まれず、思わぬ成果が上がります。ちなみに、対人関係療法のスーパービジョン(症例指導)も、対人関係療法の姿勢で行うところがミソです。

自らの心の平和を唯一の目標にするAHと、ビジネスの目標は、違うように見えます。しかし、ビジネスを妨げるのは主に対人関係です(日本の職場における悲惨なメンタルヘルスも一つの証拠ですね)。ですから、長期的に見れば、AHの目標とビジネスの目標は一致すると思います。
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2013年09月30日(月)

拙著「対人関係カウンセリング(IPC)の進め方」が重版になるとのご連絡。IPCは対人関係療法の簡略版だが、病気と診断できるほどではない軽度うつの方に有効。教育・産業現場で活用されますように。 
http://amzn.to/14XHr2L
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2013年10月06日(日)

今や国際学会や国際会議では英語が当然だが、この頃私は「母国語としての英語」と「国際語としての英語」を使い分けるよう、英語ネイティブの人に堂々と頼んでいる。私はたまたま前者も割と大丈夫だが、国際人としての配慮は当然必要だと思う。
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2013年10月07日(月)

どんなにやりたい仕事でも、いずれ義務感になっていくことがある。それは単なる「飽き」の問題ではなく、評価を基準にものごとに関わるからなのだと思う。評価の先には自己呪縛しかない。時々立ち止まって、やりたいことができる感謝を持ちながら生きたい。
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2013年10月09日(水)

全ての人が、自分の心の姿勢だけに責任を持ったら、世界はどれほど素晴らしい場所になるだろう。自分の心の姿勢だけに責任を持った先生に教えられる子どもたちは、どれほど素晴らしい力を発揮するだろう。あらゆる評価や決めつけ、過干渉を手放された環境で。
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2013年10月17日(木)

約10年ぶりの足首捻挫で、松葉杖生活。前回は現職議員時代で、本会議場に松葉杖を持ち込むことを届けて許可を得る必要があった、と懐かしく思い出している。しかし、松葉杖でいると人が優しいこと。この優しさはやはり大切にしていきたいもの。
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2013年10月19日(土)

今日は富山で「地域共生ホーム全国セミナー」の基調講演でした。結局車椅子での講演になってしまいましたが、久しぶりに大熊由紀子さんにもお会いできて楽しくおしゃべりして嬉しかったです。
https://pic.twitter.com/fZp74IF9NZ

富山型デイサービスというのは、お年寄りと子どもが空間を共有する、まさに共生の場。それぞれの優しさ・愛らしさ、そして力が最大限に発揮される、という印象を持ちました。

ちなみに、私は富山で講演したこともあるし、富山出身の知人もいるのに、「水島柿」という有名な富山名産の柿があることを今日まで知りませんでした。他の種類の柿と昆虫がいておいしくなるという水島柿。まさに共生の柿です。流通に乗りにくく富山でしか食べられないそう。

今日は航空会社の方に空港内の移動を車椅子でずっとお世話になったが、坂道の時に後ろ向きにするのは実際前のめりに転倒してしまう人がいるからとのこと。私は医学部教育でむしろ「尊厳」としての観点から、エレベーターでは前向きにするようになどと習ったのでそんな歓談が弾んだ。
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2013年10月23日(水)

拙著「身近な人の『攻撃』がスーッとななくなる本」がまた重版とのお知らせ。個人的にとても好きな本だし、こういう考え方が普及すると世界はもっと過ごしやすくなるだろう。 http://amzn.to/14BVgRV
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2013年10月25日(金)

I am often told “Your Japanese is very clear and easy to understand” by many people whose native languages are not Japanese.
I definately change my style of talking when I speak Japnese with those whose first languages are not Japanese. I feel really responsible.
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2013年10月29日(火)

一昨夜、コミュニケーションについての本を書き上げた。現在出版社に入っている原稿は3冊分。年初までの希望としてはあと3冊書きたい。それはそれとして、刊行時期が手頃にずれてくれればよいのだが、版元が違うためどうなるのだろう。読者ペースで刊行されますように。

足の捻挫は順調な回復を見せていたが、やはりちょっと無理をすると痛みと腫れが見事に悪化する。心の状態もこのくらいわかりやすければ誤解がだいぶ減るだろう。「目に見える病気でないから…」と罪悪感を持っている人がどれほどいることか。

もともと無理をしやすいために心を病んだ人が、「目に見えないから」と他者の目を意識して、ますます無理をする。しかも本人にもそれが「無理」と感じられないところが、目に見えない病のさらなる問題。