自分は気分変調性障害では? という方向けのワークショップを開きます。

過去2回開いておりますが、大変好評をいただいております。
初めての参加、繰り返し参加、どちらも大歓迎です。
——————————————————-

「対人関係療法でなおす 気分変調性障害」(創元社)を読み、
「自分はこれかも」と思った方が対象です。
「病気って書いてあるけど、自分の場合は自分が悪いんじゃないかな」と
思う人も、大歓迎です。
(主催は、水島広子こころの健康クリニックとなります)

午前:気分変調性障害についての知識の整理

午後:アティテューディナル・ヒーリング(AH)の体験を通して、
本人とより楽で効果的な関わりができるようになるための練習

というプログラムになります。

ファシリテーターは水島広子(午後は安斉知子と共同)がつとめます。

参加要件としては、以下の3点を全て満たしていただく必要があります。

(1)自分は気分変調性障害だと思う人、あるいは、「もしかしたら」と
思っていること

(2)「対人関係療法でなおす 気分変調性障害」(創元社)を
それなりに真剣にお読みいただいていること
(関連書籍として、該当すると思われる方は「『他人の目』が気になる人へ」
(光文社)、「対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD」(創元社)も
併せてお読みください。)

(3)「怖れを手放す」(星和書店)をじっくりとお読みいただき、
アティテューディナル・ヒーリング(AH)の概念に触れておられること

もちろん、(2)(3)とも完璧な理解を求めるものではなく、
当日いくらでもご質問いただけます。
両方の書籍をご持参ください。
入手が困難な方は、clinic@hirokom.org までご連絡ください。

日時:2019年1月20日(日) 9:30~16:30
(昼休み1時間、午前午後に短い休憩あり)

場所:水島広子こころの健康クリニック

地下鉄都営大江戸線「麻布十番」駅より徒歩4分
地下鉄南北線「麻布十番」駅より徒歩7分
地下鉄日比谷線「六本木」駅より徒歩11分
(参加者の方には地図をお送りします)

定員:約13名
参加費:19,440円(消費税込み) (簡単な飲み物とお菓子が出ます)

* 参加ご希望の方は、clinic@hirokom.org までご連絡ください。

* お問い合わせはclinic@hirokom.org までお願いします。
* 受付担当のスタッフと、当日対応のスタッフは別の者になります。
* あくまでも治療行為ではなく、教育目的のプログラムですので、ご了解ください。
* 長時間のワークショップなので、カジュアルな格好でお越しください。
* 最少催行人数は10名です。10名に達せず、当日イベントそのものが
キャンセルされた場合、それまでお振り込みいただいた金額は
全額返金いたします。

* クリニックそのものは未だに待機患者さんが多く、新規の受付が
できていない状況ですのでご理解いただけますようお願いいたします。

2018年8月のツイートより

2018年08月01日(水)
==================

昨日(火曜)から、右脚への荷重を1/2にすることが許可された(それまでは1/3)。
主観で2/1と3/1の区別は難しいので、身体の声を聴きながらやっていくしかない。
いずれにしても、片足を絶対についてはいけない時代が終わったのは本当に嬉しい。

修復的司法の考え方がもっと広まってほしい。
あるコミュニティに起こった事件(悲劇)には、コミュニティ構成員のすべてが
何らかの形で加担していること。
犯罪のことを書くつもりだったが、政治についてもそうだと今思っている。

新しくウェブの仕事を請け負ってくださる方と診療後にお会いして打ち合わせ。
もともとHTMLを自分で書いて作ったウェブサイトだが、1999年作だからもう19歳。
その前は確か、選択制夫婦別姓の活動用のウェブサイトを運営していたような記憶が。
いずれにしても専門家に任せられるのは安心。

2018年08月02日(木)
==================

私の友人である米国人のレズビアンカップルは、中国系の養子を得て、
愛情深く幸せな暮らしをしている。前から出生率の話が出るたびに
「では、生まれてきた子は大切に育てられているの?」と思ってきたが、
生まれてきた子が大切に育てられない社会では、出生率も上がらなくて当然では。

今週は右脚に2分の1の体重をかけてよくなったので、屋外歩行には
右脚の松葉杖は必要だがずり脚で屋内で移動する分には杖なしに動けるようになった。
片足しか使えなかった頃と比べれば天と地の差だが、早く両足普通につけるようになって
部屋を片付けたい!

書「国会議員を精神分析する」にも書いたが、たかだか1時間の会議でもタバコを
我慢できない議員が「今の子は我慢を知らない」と言い、「道徳教育が大事」という議員に
限って、隠蔽や改ざん、誠意のない答弁をしたりする。
これ、ものすごーーーーーく注目に値すると思う。

2018年08月03日(金)
==================

郵便局でしか売らないKiiteという産経系雑誌に連載していたが、休刊になってしまった。やはり私の持論通り、郵便局は地域の拠点として、米国同様パスポートの発行なども行うべきだと思う。私は郵政解散で自由の身になって幸せだが、郵政民営化についてはきちんと検証すべきでは? みんな覚えている?

日本に郵政民営化を強要した(とされている)米国では、郵便局は国営で、パスポートを受け取ったりできるんですよ。これ、私が米国に住み始めて真っ先に知った事実。

2018年08月04日(土)
==================

高2息子が、青春18きっぷを使って放浪旅行(国内)に出かけた。小学2年生の時から一人でキャンプに参加し、小卒以来は屋久島や北海道への一人旅。ひどい反抗もない彼なりの思春期の過ごし方なのだと思うと、応援しなければ。本当はとっても心配なのだけれど。無事でね。

2018年08月06日(月)
==================

息子と旅行と言えば、小学校を卒業した直後の春休みに屋久島に一人旅に行ったとき「気をつけるのよ。山中で小6の死体発見とか、いやだからね」と言ったら、「大丈夫だよ、山登りなんかしないから」「いや、あれはね、死んだ後に運ばれるんだって」「・・・」とゲラゲラ笑った記憶があります。

私は「お盆休み」をとれる職場で働いたことがない。大学病院勤務時はお盆休みがなかった。議員(候補も含めて)のとき、初盆回りは、まさに稼ぎ時。一日100軒以上を回って、ズボンの膝が擦り切れたときも。そして今は、「お盆休みだから受診しやすいだろう」と考えて、診療は続けている。

そもそもサマータイム(Day light saving time) は1時間の時差を恣意的に作り出すシステムなので、みんな1~2週間は適応に苦しんでいた。日本でその適応に苦しむ必要があるか?(それほど日本に合ったシステムか?)というのも疑問。

世界最北の鉄道駅、ナルヴィク(ノルウェー)に8月に滞在していた時には、11時を過ぎてもみんなでテレビでスポーツ観戦。私は短期間だけだったけど、みなさんの毎日はどうなっていたのだろうか。

サマータイムについてはいつも国会で議論になっていて、私がいた頃は沖縄出身の議員が「これが導入されると子どもたちは一年中暗い中登校しなければなりません」。大方の懸念は「まだ明るいから、と単に長時間労働になるのではないか」。日本に何が必要か、ちゃんと考える必要があると思う。

精神科医としては、生活リズムはとても重要。サマータイムを導入するのであれば、そのあたりまでのケアがほしい(双極性障害と生活リズムはとても深い関係にある)。

2018年08月07日(火)
==================

旅行で、英国や北欧に行ったときは、サマータイムは輝かしかったです。一日が終わったと思ったら、そこから素敵なレジャータイムなのですから。米国に住んだ時は「1時間の時差への適応」、今は国際電話会議などのややこしい要素。それがDaylight Saving Timeです。

2018年08月09日(木)
==================

近々AHミニトークのyoutubeを始める予定。楽しみにしていてください。またお知らせします。ちょっと間抜けな水島広子や安斉知子の素顔も・・・?

2018年08月10日(金)
==================

昨夜一睡もしなかったので、さすがに午後後半眠くなった。ウトウトしていて、はっと目が覚めたら明るい。「大変、今日はAHのワークショップなのに遅刻?!」と焦ったら、6時。あー、よかった、間に合うと思ったら、なんと午後6時でした。ホッとすると同時に、自分のバカさ加減が情けなく。

今年50歳になった私は、シンプルに生きることにしました。「あー、面倒くさいなあ」と思う要素をできるだけ減らしていくつもりです。

2018年08月11日(土)
==================

私が石破さんを応援する日が来るなんて・・・ものすごく魅力的なことを言っているわけではなく、まっとうなことを語っているだけなのに、輝いて見える。

時期的に、自民党総裁選です。その都度、よりましな候補を応援するのは私にとっての筋です。

今日はAHの「ゆるし」のワークショップ。普通の「許し」とは違うAHのゆるしとは何なのか。すごい人気で、前にもやったし、来週もやります。

AH流「ゆるし」についてはもうじき執筆開始。うまく書けるかな。

2018年08月12日(日)
==================

私がとても大切に思っているAHコミュニティの人たち。助けて!と言えば助けてくれる。私を癒してくれる。そして、彼らもAHの場で癒されてくれる。人間は不完全だと教えてくれる。私にとって、一生の財産。AHを始めて本当によかった。

そうなんです。普通は何かを使うと減ってしまうのですが、AHのあたたかさは、相手に与えるほど、自分にも増えるんです。本当、「とってもお得な財テク」ですね。

AHは道徳の教科書ではない、「べき」が全くない、ということをぜひぜひ体感してくださいね!

しかし、「クール」はよいとしても(ちょっとかっこいい)、よく「怖い人だと思ったけど面白い人でよかった」とか言われるのは「なんで?」と思います。私の本、そんなに怖いかしら。

松葉杖で外を歩くと、人が親切にしてくれる。さっき小さい子どもが寄ってきたときも(別に不快でなかったけれども、突進されたら転んだかも)お父さんが「すみません」と言ってくれた。人ってやさしいなあ。

青春18きっぷで放浪している(本当にどこにいるかわからない)高2息子に、「死んでいたら警察に届けなきゃならないから」とラインしたら、スタンプが届いて、ちょっと涙ぐむ私。結局どこにいるかわからないのだけれど、生きていてくれれば十分!

2018年08月13日(月)
==================

私は、人の本質は温かいこころだと思っています。それが何らかの形で表現されると「優しい」と感じます。押し付けられる「優しさ」では、上下関係が生じてしまいますが、そうではなく、自分の温かさがじんわりにじみ出るようなのが「優しさ」だと思っています。

今は「孤独力」の本の文庫化をしています。このリメイクは、相当力を入れているので、親本(単行本)をお読みになっている方でも意味があると思います。刊行が近くなったらまたお知らせしますね。

屋根があるから言えることですが、私は荒れた天気(今、東京がそうです)を室内で聞くのが大好きです。外に出ると魅力は一気に面倒に生まれ変わりますが。

YouTubeでのAHミニトーク、公開されました! http://www.hirokom.orgのトップページ右側「水島広子公式YouTtubeから入っていただけます。5分くらいなので、お気軽に見てみてください。

ちなみに、YouTubeを撮った時の顔は、何やらむくんでいます。普段はもうちょっときれいです(笑)。

2018年08月14日(火)
==================

12時頃寝たはずなのだが、脚の痛みで3時に目が覚めた。この頃調子に乗って足を使いすぎていたかもしれない。あまり効かない痛み止めを飲みつつ、こんなときは単純作業の翻訳だ。何か月催促されてもやる気になれなかったのに、痛みを忘れるためには結構スムーズに仕事できる。明日受診日でラッキー。

うわ、もう5時間仕事していた。出かける準備をしなければ。しかし、5時間仕事してもまだ8時なんて、ちょっとお得な気分。

整形外科で、ヨガの許可が出た。最近杖を突かずにその辺をつかまりながら歩いていたがそれもむしろOKとのこと。今朝の激痛は単に痛み止めを飲んでいなかったかららしい。「骨折は動かして治せ」は本当のことだった。9月10日に長距離運転をしなければならないので、それまでに全荷重をかけられるように。

あ、「骨折は動かして治せ」は、手術などで固定した後の話です。折れたまま動かさないでくださいね。

そうか。私は年中無休だけれど、皆さんがお盆休みをとってくれるおかげで、普段できないような仕事をすることができるのか。受け取るメールの数もぐっと少ないので切迫感もないし。こんなことに今頃気づくバカな私。

漫画・・・「はだしのゲン」はある意味、私の原点です。

2018年08月15日(水)
==================

あ、YouTubeを見てくださった方から、「AHって、アーじゃなくてエイエイチなんですね」とご指摘いただきました。なるほど、アーにも読めますものね。A(エイ)H(エイチ)です。

2018年08月16日(木)
==================

骨折術後の創から菌が入ったらしく発熱して夜中に緊急入院になりました。
菌の特定はこれからです。またまた皆さまにご迷惑をおかけすることになり、
申し訳ございません。ただ、医学的に慎重であるべき状況なのも確かです。
病名としては菌血症です。

広域抗生剤を点滴しても症状もデータも改善しないので、明日は傷を開いて
中を洗うという噂が。あまりの恐ろしさに「いくらなんでも麻酔くらい
してくれるんでしょうか」と聞いたら「そんな拷問みたいなことやりませんから」と呆れられた。

そうだ、こっちが先だった。皆さま温かいメッセージを本当にありがとうございます。

2018年08月17日(金)
==================

だんだん闘病ツイッター的になってきましたが、今日の午後、麻酔下で傷を開いて洗う、
という手術を受けることになりました(さっき痛いところを穿刺したら膿が出てきたので)。
今日は私の主治医が不在なので、上級医の先生が手術してくださいます。

うちの娘がラインに「お見舞いに行くね」ではなく「お見舞いしに行くね」と
書くのがなぜかとてもかわいく感じられる私。

実質1時間半、前後入れて3時間ほどの手術が無事に終わりました。温かいお励まし、
本当にありがとうございました!

今日のオペのチームはすごかった。執刀医とナースがみんな男性、
麻酔科医のみ女性。なんかみんなかっこよかったです。

21時まで飲水も不可です(涙)。結局起因菌はおそらくあの有名なMRSAで、
今回洗いきれなかった部分のことも考えて、抗生剤を変えて点滴治療が続きます。
本当、闘病ツイートになっちゃいましたね。

でもこんな時にしみじみ思うのは、ツイッターは今やしっかりと私のサポート源に
なっているということ。無条件にいろいろつぶやかせていただき、
温かいメッセージをいただき本当に感謝しています。SNSが悩み、ということを
よく取材で聞きますが、私は正反対です。

あちこちで攻撃的ツイートをしたり炎上している人は、このしみじみした温かさを
味わえないんだな、と思うと気の毒になります。まあ余計なお世話か。

2018年08月18日(土)
==================

入院前は旅行中の息子の安全が心配で、連絡とりたい衝動と闘っていたが、こうなると、できるだけ私の現状を知らないで放浪旅行を満喫して来てほしい(娘が知らせていない限りは知らないはず)。親心って本当、自分勝手だなあ。

またまたリハビリが始まりました。今回は松葉杖への適応というよりも、自分で鍛えたい筋肉を鍛えられた感じでよかったです。しかし手術翌日、しかも微熱があるから行きたくないと言ってもリハビリ、なのですから、整形はリハビリに尽きるのですね。感心しました。

そうそう、この病院で偉くなっている同級生(飲み会で酔っぱらったときに家まで送ってくれていた親しい友人)とすごーーく久しぶりにおしゃべりできて大学時代に戻った感じで楽しかったです。彼は貫禄がついていたけれども、私は「全然変わらない」らしく、成長の差?でしょうか。

松葉杖の手のところが痛くて限界状態だったので、プチプチの梱包材をガムテープでぐるぐる巻きにして案外快適に使っていたが、今日リハビリ室で「・・・看護師さんに言えばもっときれいな包帯とか巻いてくれますよ、きっと」とあきれ顔での助言をいただく。今は包帯できれいになっています。

本当は明日「ゆるし」のワークショップを先週に続いて開く予定でした。参加予定だった皆さま、本当にごめんなさい。この「ごめんなさい」の現状と「ゆるし」というテーマが妙にだぶるので不思議な気持ちです。

2018年08月19日(日)
==================

日曜日の病院は本当に静かです。今日はリハビリもお休みなので、自主トレで、松葉杖で廊下の往復をしました。一方で私の徐脈が注目されているようで(昨夜40台まで落ちたらしい)、全身状態に注意しながらの運動、という案外難しい課題です。

本来の私の脈拍は、1分に60回、つまり1脈1秒です。漫画のブラックジャックにも出てきましたが、自分の脈拍を知っておくと、時計のない時の時間の目安になります。

2018年08月20日(月)
==================

まだ菌の特定ができず、入院生活が続いています。病院時間にも慣れて、今朝も5時から、ベッド上でできるストレッチ(ヨガ風)と専門書の翻訳をしていました。7時半の朝食の時点ですでに一仕事終わった感じでした。車椅子を一生懸命こぐと肩こり治療効果があることを発見。

思い返してみると、私の人間観は12歳の時に大きく変わったのだが、その時点が自分の心の中でのAHとの出会いだったと思う。ただし、ぐれていたため、それは友達や自分より立場が下の人にしか適用されていなかった。なぜ私はこんなに友達に恵まれるのだろうと考えていたらそんなところに行きついた。

人を(自分も含めて)リスペクトすることの大切さを書きたくて、「自己肯定感、持っていますか?」を書いたことを思い出した。ランニング中に頭に浮かんで、「頼むから帰宅するまで消えないで」と思ったアイディアだった。ランニングもしばらくは無理そうだけれど。

2018年08月21日(火)
==================

宝塚市長の中川智子さん(衆議院議員時代の、党は違うが同志)と長電話。子どもの心のケアをとても気にかけておられる。本当によい市長です。「あら、あんた、今入院しているの!?」と驚いておられましたが。

私の方は少し退院の希望が見えてきたところ。原因菌が特定され、抗生剤も切り替わり、炎症反応もぐっとよくなり、最初の手術からもう6週間以上たつので脚に全体重をかけてよくなりました。まだ松葉杖つきで、ゆっくりですが、歩いています!

退院・・・と思ったら、ここからが勝負なのだそう。菌との闘いは、最後まで油断できないとのこと。骨周りはもともと血流も悪く、今は特に異物(金属)を入れているので、細菌が増殖しやすい環境。これは観念して、またスケジュールを組み替えなければ(来週くらいに退院するつもりでいた)。

2018年08月22日(水)
==================

『それでいい。実践ノート』(水島広子&細川貂々)の中身が一部見られるようになりました。記入式ですが解説とマンガもあります。元本『それでいい。』を持っていない方でも使えます。予約も受付中。是非どうぞ。
〈アマゾン〉https://amzn.to/2OTG7Zu
〈創元社〉 https://www.sogensha.co.jp/productlist/detail?id=3909…

今ノックもせずに入ってきた人がいて、誰かと思ったら、放浪旅行から帰ってきた息子でした! すっかり真っ黒。東京より北は全部行ってきた?との話。北海道は結構細かく回ったらしいです。郵便物を持ってきてくれたので、「今度来るときはさあ」と言ったら「もう来ないよ」と言われてしまいました。

息子に私の再入院をいつ知ったか聞いたら、入院した日のうちに娘からラインで、私が再入院したけれども自分に時間がなくて物を届けてあげたりできない、という内容が送られてきたそう。こういうことを話し合える姉弟関係っていいなと思います。そういう子たちに育ってくれてよかった。

2018年08月23日(木)
==================

整形外科は精神科と違って、病気と人格が混同されないからよい。骨折と術後感染について、「本人がわがままなだけでは」「気合が足りない」などと言われることはあり得ない。骨折そのものも、もちろん同情的に見てもらえて、誰も「どうして骨折したの!」と怒ったりしない。

以前、他科の教授から「患者さんへの偏見」に基づいて「精神科は野蛮だ」と言われたことがある。もちろん反論したが、「野蛮」ということで言えば、病気と人格を混同したり、エビデンスではなく自らの機嫌で適当にものを言ったり、叱咤激励で病気が治ると思っている治療者の方が「野蛮」だと思う。

2018年08月24日(金)
==================

なんと、息子と北海道で会ったという方からクリニックにお葉書が。ありがとうございます。そこでわかったのですが、高2の息子はバイトで今回の旅行資金を作ったようです(私には、パソコンを買いたいからバイトする、と言っていましたが)。

再手術後、初めてシャワーが許可されました! 毎日入浴・洗髪が当たり前の(夜だけですが)私には、この暮らしはなかなか大変です。いろいろと工夫しながら頑張っていますが。

1日3回、8時間ごとの抗生剤の点滴(1時間かける)を規則正しく続けることと、いろいろな仕事との両立を頭の中で考えていたら、どういう組み合わせもあり得なくて、頭が疲れて思考停止しました。でも、どうしよう。

先ほど息子が来てくれて、娘が昨日から私が電話に出なくなっているから見てくるように言われた、とのこと(単に気づいていなかったのだが)。考えてみれば、こんなに長い間、入院はもちろんのこと仕事も含めて子どもたちと離れたことはなかったので、もう幼子ではなくても不安だろうな。

2018年08月26日(日)
==================

今月の東京新聞の連載原稿、入院中に頑張って書いて3日前に送ったのだが、メールがうまく受け取られていなかったようで、休載にするとのお知らせが。かなりショック。

原稿騒動のショックから立ち直る過程ですが(しばらく確認癖はつきそう)、考えてみれば、原稿をギリギリまで待ったであろう担当記者さん、そしていつも連載を楽しみにしてくれている読者の皆さまの気持ちを考えてみると、自分のショックばかりを中心にもしていられなくなります。

デング出血熱で入院した時も、本来の症状である大量出血よりも悩まされたのは理由のわからない激しい吐き気で、ずーっと苦しんだ。今回も、本来の症状ではなさそうな、理由のわからない頭痛(なぜか高くなっている血圧に伴う??)に苦しめられている。本来の足の方は、時々痛むのみ。

それにしても驚いたのは、骨折と手術のショックで、本来ほとんど毛が生えていない私の右脚に、見事に男のような毛が生えそろったこと。手術の傷の近辺では特に濃い。ナースに見せるとみんな開口一番「人間ってすごい」。私も自分にこんな力が備わっているとは知らなかった。

北日本新聞の連載原稿、書き上げて送りました(もちろん、確認のお願いつきで)。入院中ですが、連載原稿はちゃんと書いておりますので、ご担当の皆さま、どうぞよろしくお願いいたします!

2018年08月27日(月)
==================

今日の採血で、ようやく炎症反応が陰性化。長い道のりでした。とは言え、まだ点滴は続け、どこかのタイミングで内服に切り替え、それでも悪化しないことを確認しての退院、ということでまだ道のりは続きます。しかし、ホッとしました。

さらに嬉しいことに、今週から、試験的に自分のクリニックへの通勤が認められました。点滴時間はずらしてもらったものの、まだ時間に限りがあるので、全ての患者さんを拝見できないことは本当に申し訳ございません。水曜日が初出勤となります。

10月の日程のことを考えると頭痛がひどくなっていたのですが、この調子であればそれまでに決着しそうなので、かなり楽になりました。スケジュールの変更とお詫びがここのところの日課になっていたので。10月は、精神保健指定医の更新のための講習会もあり、資格問題になるところでした。

とは言え、今まで何度も期待を裏切られてきたので、基本的に希望を持ちつつ、万一のことも同時に考え続けます。

副木(シーネ)も今日ようやくはずしてもらったので、これからは足首の曲げ伸ばしのリハビリもできます。体重もかけてOKということなので、少しずつ、松葉杖なしの歩行訓練も自分で始めました。

そうそう、最近刊行したばかりの『つい、「気にしすぎ」てしまう人へ: こころの荷物をそっと降ろす本』 (王様文庫)の重版が決まったとの連絡を先日いただきました。単行本のときはパッとしなかったのが、納得のいくタイトルに変えたらよくなった好例ですね。 https://amzn.to/2O6xYR0

2018年08月28日(火)
==================

★私がツイートしたものではありませんが、注意喚起のためお知らせします。
私自身が毒親から逃げている当事者でもあるので
ツイッターご利用の皆様に心よりお願いです

時折「行方不明、拡散希望」というツイが流れてますが

必ず「警察署の電話番号」「捜索願番号」を書かれたもののみ!拡散願います

わざと逃げている人もいます
探し主は犯罪者かもしれません
お願いです (以上)
==================

私は社会経験(いずれ世襲議員になると決まっている腰かけや松下政経塾は除く)なく政治家になった人や、医学部を卒業してすぐに厚労省に就職して医系技官になった人を基本的に信頼できない。自分が社会の歯車の一つとして生きていく覚悟を一度は持たなければ、現場を知っているとは言い難いからだ。

ここのところ頭痛や微熱で翻訳もできない状態だったが、先の見通しがかなり開けたことで、頭痛は軽減した。心因性のものだったのだろうか?? 社会復帰に向けて、今日の午後からシャワー付きの部屋に移る。シングルインカム、しかも給与所得者でないので、医療費もできるだけ抑えないと。

私のベッドの柵には毎日自分で洗濯したものが干してあってちょっと異様なのだが、思い出してみればヒマラヤを放浪していた頃も毎日自分の手で洗濯しては翌日リュックに吊るして干しながら歩いていた。あの頃にはすでに、人目よりも自分の必要を優先させる姿勢は確立されていた模様。

私は旅先では(今は入院だが)身体も髪の毛も、洗濯も食器洗いも、全部同じオリーブ石鹸でする。だから石鹸一個で何でもすむので身軽。化学的なものと違い、安全だしヌルヌルもすぐ落ちる。洗濯物を家に持ち帰るという発想があまりないので、帰った後も楽。

2018年08月29日(水)
==================

点滴の時間をずらしてもらったので朝4時に起こされましたが(苦笑)、診療に行ってきました! 患者さんと再会できてよかったです。また、延々と入院していると思い込んでいましたが、実質1週間半だけ診療にあなをあけたことを確認し、ちょっとホッとしました。明日も行きます!

今いる病院の看護師は、二交代制で、夜勤が4人。二交代は夜が長くて大変だが、三交代に比べると私生活との両立はしやすいという。また、夜勤を4人確保すると、様々な事態に対応しやすいとのこと。入院生活が長くなると、いろいろなインタビューが進みます。

2018年08月30日(木)
==================

今日も4時に起こされつつ、診療に行ってきました! やっぱり自分のペースに戻るのはよいものですね。まだ午後診療しかできていないのですが、どうすれば午前診療もできるか、だいたいアイディアが浮かびましたので、改善の一途だと期待しています。それにしてもシャワー付きの部屋に移ってよかった。

帰院したばかりなので、今朝の採血の結果をまだ聞けていないのですが、炎症反応が悪化していませんように・・・。明日からは、リハビリと、「やっぱり、それでいい。」の追い込みです。

私がクリニックでよたよた歩いている姿を見て、患者さんは「え!? 歩けるんですか」と言ってくださったり「先生もお大事に」と言ってくださったり。本当に皆さん優しいです。

2018年08月31日(金)
===================

安倍政権、保育園で無資格者起用の方向か…人件費削減優先で保育園が悲惨になる危険 https://biz-journal.jp/2018/08/post_24561.html… @biz_journalさんから

今日のリハビリから、杖なし歩行がOKとなりました(すでに勝手にやっていましたが)。唯一の心配は、杖をついていないと余裕のない人に足を蹴られたりすることです。あとは、正座をしました! いよいよリハビリは固まった足首周りに。一番の難所です。

新刊『つい、「気にしすぎ」てしまう人へ: こころの荷物をそっと降ろす本』を発行しました

かつて単行本で刊行した「毎日しんどい・・・」を修正し文庫化したものです。
この機会に読み返してみたい方、初めて読まれる方、ぜひご一読ください。

アマゾンで購入する方はこちらです。
https://amzn.to/2O6xYR0

三笠書房
文庫版、キンドルともに702円です。

内容紹介(出版社より)

小さな「気になること」が、
どんどん大きくなって……。
誰しも経験があることではないでしょうか。
しかし、ちょっとしたコツで、私たちはいつでも、
そこから抜け出すことができるのです。
──著者

例えば、
・「今できること」に目を向ける
・問題は「小分け」にするだけで見え方が変わる
・「相手は困っているだけ」と考える
・こころの「痛みや衝撃」は、ただ去るのを待つのもいい
・「不安のメガネ」を外してみる
……etc.

対人関係療法の第一人者が教える、自分のこころの休ませ方。
読んだ後、毎日が穏やかな安心感に包まれます。

2018年7月のツイートより

※ウェブ担当が夏休みをいただいておりまして、お知らせが遅れました。
読者の皆様にはご心配をお掛けしました。

2018年7月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。

2018年07月01日(日)

今日は有資格者向け対人関係療法研究会で、仕事復帰でした。とりあえずバリアフリーの建物で車椅子であれば普通に仕事ができることがわかりました。研究会の先生方は、さすが対人関係療法専門家、本当に優しい先生が多く、会場設営や撤去を遠方の先生まで手伝ってくださいました。ありがたいです。

昨年7月に入職してくれたスタッフが本当に有能で、骨折に伴う諸々の問題を心穏やかに片付けてくださっていて、すごいです。有能なだけでなく、温かく気遣ってもくれて、本当、尊敬します。

今、一番の悩みは安全な移動(骨折した足に負荷をかけない)なのですが、二番目の悩みが実は犬。犬は久しぶりに帰宅した私に大喜びでとびかかってきたのですが、さすがに足を守らなければならなくて、かわいがってあげられません。犬を傷つけている感じがして心苦しいです。

============================
2018年07月04日(水)

尊敬する加藤忠史先生の「臨床脳科学」。一気に読んでしまいました。加藤先生らしい、わかりやすい文体です。知的好奇心を満たしたい人のための超お勧めの1冊です。https://amzn.to/2IT97gn

不自由な脚で、転ばないように(再骨折したら大変!)動く工夫を日々積み重ねてきて、バリアだらけの自宅と、クリニックの診察室からトイレ(!)への経路はコツがわかってきました。ただ、外で支えるものがないときにバランスを崩すことが多く、何回か、左側に向けて(右足をかばって)転んでいます。

============================
2018年07月06日(金)

思うに、患者さんの何を見ようとするかによって、「好き」「嫌い」が生まれてくるのかも。天に誓って私は自分が診た患者さんを「嫌い」と思ったことはありません。

=============================
2018年07月08日(日)

今まで、メールマガジンを、パソコン用、携帯用に分けてきましたが、7月1日より、パソコン用(もちろん携帯でも読めます)に一本化いたしました。すでに2通送っておりますが、携帯用に登録されていた方はパソコン用への移行をお願いいたします。

=============================
2018年07月09日(月)

私が患者さんとのやり取りの中で考案した「親友ノート」、細川貂々さんとの共著で創元社から出版されることになりました。 『生きづらい毎日に それでいい。実践ノート』 9/14配本となります。価格も抑えられそうなので、どうぞ皆さまのお役に立ちますように。特に自虐的な方にお勧めです。

貂々さん、うたさんとも会いたいと言っていましたよ! 私は自分の仲よし同士が仲よくすることがとても好きです(子どもだからと言って外したりしませんよ!)。私は50歳、うたさんはもうすぐ51歳? こう書いてみると、夏木マリさんが「年齢は記号」と言う気持ちがわかります!

=============================
2018年07月10日(火)

今日、退院後初めて外来受診し、シーネ(副木)がはずれました。今までは「いかにも骨折」の包帯ぐるぐる巻き状態だった右脚が、よく見れば傷跡は見えるものの、一見普通の足に。気づかない人に蹴られそう…という新たな怖れが。経過は順調のようです。

松葉杖についても先日ご相談させていただきましたが、とりあえずよく使う右側に、プチプチ(梱包材)をガムテープで貼り付
けてみたら、案外よい感じです。病院から無料で借り出しているものなので、これ以上の改造はできず。

今回入院した病院は、外科部長が私の医学部の同級生です。私の入院先は整形外科だったし、騒ぎ立てるのも嫌なので、退院後ちょっとたってから報告したら、「何も言ってこないところが水島らしいと言うかなんと言うか」とのお返事。へえ、私のそんなところまでわかってくれていたんだ、とちょっと感動。

=============================
2018年07月21日(土)

「怖さ知らない」=消える金、スロットで指変色─ギャンブル依存に懸念・カジノ法- 記事詳細|Infoseekニュース https://news.infoseek.co.jp/article/180720jijiX560/…

================================
2018年07月22日(日)

娘とじっくり話し合った。やはり思春期は大変。でも実は「バーで飲む」という私の夢を、もう20歳の娘が「やろうよ!」と言ってくれたので私は何だか心がすごく平和になった。

=================================
2018年07月23日(月)

考えてみえれば、骨折があと1週間早かったら、日本精神神経学会に多大なる迷惑をかけるところだった(シンポジウムの司会があった)。その時の出張荷物がそのままだったので(だらしないですね)、そのまま入院道具に転用できた。26日からのうつ病学会は、好きな学会だけに悲しいが今年はお休み。

=================================
2018年07月24日(火)

細川貂々さんとの共著「それでいい。実践ノート」アマゾンで予約が始まりました。 https://amzn.to/2mFgf7B 「親友ノート」として私が患者さんとのやり取りの中で開発したものです。お役に立ちますように。

そして、「それでいい。」の第二弾、「やっぱり、それでいい。 人の話を聞くストレスが自分の癒しに変わる方法」の予約も始まりました。こちらは11月発刊予定です。 https://amzn.to/2uKvKQ0

今日で手術から4週間。退院後2回目の外来に行ってきました。経過は順調で、新しい骨の形成も始まっており、ここからは、体重の3分の1を右脚にかけてよいことになります。何という自由度の向上! ありがたいです。

私はショパンが好きで、自分でもピアノ曲を弾く。でもマーラー好きの兄から「ショパン好きなんて所詮初心者」と言われてきた。こう言われると、音楽についての自分の自信が損なわれるので、音楽についてはずっと語らずに来たが、やはり好きなものは好き、と言いたい今日この頃。

音楽でも美術でも映画でも、「これが好き!」と言うことが「より玄人な人」の侮蔑を買うという傾向はありますよね。芸術なんだから、それぞれがそれぞれの楽しみ方で楽しめばよいと思うようになりましたが。このあたり、藤原帰一先生はどう思われるのかしら。 @kiichifujiwara

南アを描いた2009年のInvictus(邦題:負けざる者たち)もそうだが、芸術は人のつながりを促進するものだと思う。ポイントは、「正義」ではなく、つながり。心の平和。

子どもを産むか産まないかで「生産性」「援助の必要性」を決めるのであれば、
それは例えば安倍総理夫妻にもブーメランで戻ってくる話で、人間と
しての品性に欠けていると私は感じる。私は子どもが2人いるが、人の2倍生
産性があるとは思わない。ただ、子育てができて恵まれていると思うだけ。

2018年6月のツイートより

2018年6月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
________________________________________
2018年06月02日(土)

前から、非定型発達(発達障がい)について本を書くように
言われてきたが、この本が結局そういう役割をはたしているよう。
https://amzn.to/2JdALWA

今年は精神保健指定医更新の年。私は精神科専門医の資格(?)も
持っているが、より重要だと思うのは指定医。人の自由を抑制し
(保護室~観察室での拘束など)治療をするのだから、重要な国家資格。
何かの拍子に専門医を失うとしても、私が専門医であることくらい
自分が一番わかっているから。
________________________________________
2018年06月03日(日)

過去を現在や未来に投影することが怖れを生む。最近、それを強く感じる
出来事があった。
「自分はいつもそうだから」、とそこから逃げてしまうことが心の平和を
得る機会を奪うのだと思う。お互いにわかって癒しあえればよいのに。
________________________________________
2018年06月04日(月)

来年の国際対人関係療法、フランスのリヨンなので、なんとなく「行きたくない」
(遠い、フランス語が下手)のだが、結局プログラム委員みたいなものに
なってしまったので、少なくとも事前の電話会議は出なければならなくなった。
かなり強く頼まれたので、本当に多様性を尊重する学会なのだなと。

高2息子と、将来につながるまともな会話ができた! 喋ってくれるだけでも嬉しいのに、
こんな実のある話ができるなんて! 超幸せです。
________________________________________
2018年06月5日(火)

「イライラ」の本は、かつて文庫で出した。でも、編集もされず気づいたら
刊行されていた。今回、そんな話をさくら舎の社長と話しているうちに、
「じゃあうちで出しましょう」と、新しい命が生まれました。
内容は私もとても好きな本なので、文庫をお持ちでない方はぜひ。

先日(日曜)対人関係療法研究会で、フォーミュレーションについて
悩む症例があった。兄貴分のマーコウィッツに聞いたら、
「確かに興味深いケースだね」と、自分の意見を述べてくれた。
世界の第一人者と簡単にやりとりできるのは、本当の恵みだ。
________________________________________
2018年06月08日(金)

約12年前に日本でAH活動を始めたとき、「水島は頭がおかしくなったのか」
「選挙の結果宗教に走ったのか」などさんざん言われたが、ジェリーに聞いてみたら
「僕は人気コンテストに勝つためにAHを始めたわけではないんだよ」と。
10年以上がたって、当時心配していた人たちも普通になりました。

________________________________________
2018年06月09日(土)

AHのグループやワークショップをすると、人間って安全さえ確保されると
内面の力が自然と出てくるだな、と今日も改めて思いました。
アドバイスモードで聴かれてしまうと、安全を感じられないので、
抵抗や反発が精一杯になってしまうこともありますね。
________________________________________
2018年06月11日(月)

婦人公論の企画で、辛酸なめ子さん、江口ともみさんと座談会をしてきました。
とても楽しかったです。皆さんもお楽しみに!

新刊「イライラを手放す生き方」を刊行しました。
以前は文庫で『すべての「イライラ」を根っこから絶ち切る本』でしたが、
今回、きれいな装丁で、新しく編集していただきました。
イライラのメカニズム、手放し方を知りたい方はぜひ!
https://bit.ly/2MfS0Z7

著書「思春期の意味に向き合う 成長を支える治療や支援のために」が重
版になりました。なかなか売れにくい専門書なので、嬉しいです。
専門書風ですが普通の方にも読んでいただけます。
特に、教育や司法の場で思春期の方と接している方にはぜひ読んでいただきたいです。
https://amzn.to/2t009Ic
________________________________________
2018年06月13日(水)

私は「こころ」(私たちの本質である温かいこころと、
「心」(頭で考えるmind)を使い分けている。
心の平和を選ぶというのはmindの話で、heartの声を聴ければ選べる。
「続々・怖れを手放す」までは「こころ」で統一されていたが、
「続々」からはは正確に書き分けてある。出版社との力関係の問題?

診療時、私は患者さんの健康な部分と共同作業する。社会全体のことも、
そうではないだろうか。怖れに圧倒されすぎて、健康な部分が生かせないのは惜しい。

今日は診療後、アンアンの取材でした。なかなかおもしろかったです。皆さまもお楽しみに。
________________________________________
2018年06月15日(金)

AHの「ゆるし」のワークショップ、東京、大阪、高松でやってきて、
また8月に東京でやることにしたのですが、すぐにキャンセル待ちに
なってしまう人気の高さがあるようです。
相手がしたことを「仕方ない」と思うのではない、心の内面の「ゆるし」。
AHの命ともいえる概念で、とても大切にしています。

「ゆるし」もそうだけれど、AHって、みんなが知っている言葉を使いつつ、
意味するところが違う。
そこがAHの魅力でもあり、伝える側としては難しい部分です。

AHというのはattitudinal healing(心の姿勢を自ら選ぶことによる癒し)の
略語です。
よろしければ、教科書的な「怖れを手放す」 https://amzn.to/2MsW8Fo
をお読みいただければと思います。
また、AHのウェブサイトは http://www.ah-japan.com/ です。私が現在最も力を入れている活動です。
________________________________________
2018年06月17日(日)

今日は気分変調性障害の方向けのワークショップだった。
AHは治療法ではないけれど、自虐的な姿勢でずっと傷ついてきた方たちにピッタリだと思い、
今日が2回目の開催。とーってもよい雰囲気で実りの多い一日でした。

私が尊敬する高名な政治学者さんが、「今初めて日本に希望を持てない」と言っていた。
逆に私は、今初めて希望を持てるような気がする。
それは自分がAHというツールをしっかり身に着けたから。
そして、人間って優しいなと心から感じているから。頑張ります。
________________________________________
2018年06月18日(月)

私は「闘う」という言葉にどうしても抵抗を感じるが
(政治家やアンチ政治家がこの言葉を使うとどうしても反応する)、
「変化を起こす make a difference」は100%ピッタリ。
私は誰とも闘っていない。変化を起こすために努力しているだけだ。

だって、これだけ長い間、怖れの世界で生きてきたのだから、
そこから脱出するのは相応の時間と意識が必要ですよね。
私は筋肉トレーニングみたいに考えています
。筋肉は1回だけのトレーニングではしっかりつかないですものね。
________________________________________
2018年06月19日(火)

京都在住の親しい編集者が、震災当日、「個人的に一番怖かったのは、
カラスが一斉に飛び立って、空から黒い羽根がいくつも舞い落ちてきたことです。
終末観のような……。」と言っていて、それは怖いだろうなと思いました。

明日、診療+取材後から神戸に学会出張なのだが、16歳息子に
「明日から神戸に出張ってことは、震源地に近づくってことだよね」と言ったら
「うん」と答えてくれた。
沈黙型反抗期の息子(本当はとっても優しい)を持つ母にとっては泣けてしまうような嬉しさ。

先日、私が尊敬する政治学者が「水島さんのツイッターで子どもネタが出ると
安心する。水島さんですらこんなふうに感じるのだから」と言っていたが、
私は「水島さんですら」というよりも、積極的に子どもの思春期を応援している。
ここを通って大人になるのだから。
________________________________________
2018年06月20日(水)

明日からの精神神経学会のため、神戸にやってきました。
このあたりは地震は震度4程度だったそうです。相当方向音痴な私は、
しばらくこのあたりの地理を覚えなければ(直感で動くとひどい目に遭うので、
地図を一生懸命記憶するのです)。
________________________________________
2018年06月21日(木)

今日の精神神経学会は、司会+シンポジストをつとめたシンポジウムも
よい感じだったし、その後の研究の打ち合わせもよい感じでした。
早くアカデミックに引退したいのですが(AHと執筆にもっと時間がほしい)
この「よい感じ」があるとなかなか・・・。

精神科は、本来、当事者(ユーザー)をとても大切にする。
だから精神神経学会もユーザーフレンドリー。
今日もAH仲間で双極性障害の人が私のシンポジウムに出たい(けれども
障害者手帳がまだないので普通のルールだとお金が高くなる)と連絡してくれたので
事務局と掛け合って、1000円で参加してもらった。
________________________________________
2018年06月22日(金)

双極性障害向けの、エピソード防止効果と、双極うつの治療効果が証明されているIPSRT
(対人関係・社会リズム療法)、日本でいよいよ有効性研究に。
できるだけお手伝いします。私は主に創始者のアメリカ人との連絡役かな。

そうなんです。何かの事件があった当日にニュースでコメントするような精神科医は別として、
良質な精神科医は地味なところで一生懸命頑張っています。
昨日の話も、これからきちんとした研究が行われ、検証されることになりますが、すごい労力なんです。

学会場のような場所で、「今日が新聞連載の締め切りです」というメールを受け取ってしまうと、
かなり慌てます。幸い最も文字数の少ない連載だったのでなんとか学会場のすみっこで。
そういえば前回も穂高養生園で…。スケジュール管理のツールを使ってもこれなので、
どうしようもないですね。

そういえば私が衆院議員になってすぐに驚いたのは、「医者というのは金か名誉のためにしか
動かない」という神話が永田町に根付いていたこと。そういう医者も見たことはあるが、
幸い私の周りの人たちは本当にまじめに医学・医療に取り組んでいる。

専門医制度の導入、精神科で一番遅れたのは、「誰かのお墨付きをもらう」という発想に
抵抗を覚えた人が多いから。「おかみに従う」みたいな文化が嫌いな精神科を、私は好きだ。
人は権力に従うのではなく、それぞれが自分の人生を生きているのだから。

明日の夕方にこちらを出て、ようやく東京に戻ります。家に帰れる喜びよりも、
たまった郵便物とかの方が気になって、早くもうんざり。でも犬は大喜びで迎えてくれるでしょう。
子どもたちは気分次第で(私、娘の愚痴聴き係なので、それもたくさんあるかも)。

________________________________________
2018年06月23日(土)

DSM-IVの総責任者、Allen Francesとは親しいのですが、彼が一番懸念しているのがこの点です。
「これではみんなが病気ということになり、製薬会社の収益のみ増える」と。
DSM-5になるときに何度も懸念を表明し、「正常を救え」という著書も出しています。
________________________________________
2018年06月24日(日)

私は慶應大学の出身だが、しょっちゅう嫌みを言いつつも、なぜか後輩が対人関係療法法研究会に
勉強に来ないのです。皆さん全国各地からまじめに自腹でいらっしゃるのに。
そうしたら私の一番弟子が「慶應対人関係療法研究会」というのを立ち上げて
頑張ってくれるようになりました。頑張れ、慶應。

私がとても嬉しく感じるのは、ツイッター上ではもちろん、メールでも
「毒親の本を読んで人生先に進めます」というメッセージ。なんか、涙がでますよ。
________________________________________
2018年06月25日(月)

今日早朝に下腿骨折して、明日の手術予定で入院中です。いろいろ不義理があると思いますが、
ご容赦くださいませ。すごく痛いです(涙)。
________________________________________
2018年06月27日(水)

皆さま、温かいメッセージをありがとうございます。
おかげさまで昨日4時間の手術が無事終わり、今日からリハビリが始まります。
生まれて初めてのリハビリ体験終了。痛みをコントロールして(鎮痛薬を使って)
自分の回復力を促進するって、何にでも適用できる考え方。
痛みを我慢して自分の力を阻害していないか?

しかし骨折の痛みは違うからわかる、と言われていたことが本当によくわかった。
人生で経験した中では陣痛の次?

陣痛の末に(?)生まれてきた娘はちょこちょこと気を利かせて世話をしてくれる。
うちの場合、これはいわゆる「女子力」の話にはならず、同じく気がきく弟(息子)を
連れてきて酷使している様子がかわいい。沈黙型反抗期の息子もさすがによく喋ってくれる。
________________________________________
2018年06月28日(木)

今日はリハビリ2日目。松葉杖も車椅子も結構上達し、院内単独移動可となりました。
土曜日に退院して、日曜日の有資格者向け研究会から仕事復帰予定、となりました。

子どもを含む皆さま、本当にありがとうございます。
右の膝から下の骨が2本と関節の一部まで折れていたそうです。
若いドクターに丁寧に手術していただき、今は痛みも抑えられています。

医療機関を利用していつもありがたいのは、「仕事を休めない」という感覚を
同業ゆえにわかってもらえること。
今回も、日曜の研究会出席が大前提で、そのための安全で効果的な方法を検討していただきました。
________________________________________
2018年06月29日(金)

リハビリ室では、それぞれが必要とする多様な課題を自分のペースで頑張っている。
人との比較も、勝手な評価も意味のない部屋。みんなが頑張っている。
人生も本来そんなものなのじゃないかな、と思ったりする。
________________________________________
2018年06月30日(土)

おかげさまで予定通り退院しました。建物はバリアフリーに近くても散らかっていて
バリアだらけの我が家はなかなか難しいものがありますが・・・。
お世話になった皆さま、また温かく応援してくださった皆さま、
ありがとうございました。これから車椅子1か月、杖1か月、と2か月の長期リハビリです。

リハビリ室観察第二弾としては、その人が実際どういう問題を持っていて何に取り組んでいるか、
などということは所詮他人にはわからないということ。
何の問題もなさそうに見える人でも、結構深刻なリハビリをしていたり。
これもまた人生と同じだな、と思いました。

おもしろいもので、最も心が落ち着いていたのは手術前後。
まさに「今」にいたから。「もっと慎重であればよかった」という後悔は早々に手放したが、
締め切りや、不自由な脚を抱えての今後の様々な段取りへの怖れはしばらく手放せなかった。
結論は「まあ、やっていくしかない」。

2018年5月のツイートより

2018年5月のツイートのうち、反響の大きかったものを
抜粋してまとめました。
________________________________________
2018年05月01日(火)

私が連載している北日本新聞の「女のホンネ」、このたび
北日本新聞が始めた「コノコト」で読むことができます。
トップページの「最新記事」の上から5つめの「先輩」の話が、
今回の私の原稿です。 http://www.conocoto-toyama.jp

私の友人がアップデートしてくれました。特にタイに注目ですが、
これで夫婦同姓を強要しているのは本当に日本だけ、ですね。
http://www.hirokom.org/minpo/siryo01.html…
________________________________________
2018年05月04日(金)

『「焦りグセ」がなくなる本』刊行しました。
詳しくは https://bit.ly/2rjSJ1S
「いつも忙しいがなくなる・・・」のリメイク本ですが、
いろいろ加筆したりしています。しかも、文庫です。
________________________________________
2018年05月05日(土)

ともだちっていいな。50にして改めて認識。
________________________________________
2018年05月07日(月)

教育にこそAHを取り入れたらよいのに。どれほど愛と勇気を
持つ子が育つだろう。
闇を大変な苦労で分析しても光は見えなかった。
でも、光を当てたら闇はすぐに消えた。
________________________________________
2018年05月08日(火)

このくらいの歳になると、「人生でこれをするのは、最後になるかも
しれない」という感覚が、自分を現在にいやすくしてくれていると思う。
本当はそれは年齢に関わらず、人生のすべてにおいて言えることなのだけれど。
________________________________________
2018年05月11日(金)

今週は高松でAH三昧。今日は入門ワークショップが行われている。
私は明日の実践ワークショップから合流。
明後日はゆるしのワークショップ。楽しみ。

今日高松行きの便にのり、離陸したと思ったら突如「着陸態勢に入ります」との
アナウンス。何が起こったの?と思ったら、
単に飛行時間中私が泥のように眠っていただけだったみたい。
_______________________________________
2018年05月18日(金)

相手に何をしてあげられるだろう、と思うことが、「つながり」だと思う。
罪悪感に浸ることは、相手に背を向けることだから。

幼稚園の遠足の時、大きな輪になってお弁当を食べる企画だった
らしいけど、私は身近な友達と小さな円を作って食べた。
あとで写真を見てすごく恥ずかしかった。「他の人と違う行動をとりましたね」と
ほめられるのでもなく。以来、幼稚園がさらに嫌いになりました。
________________________________________
2018年05月20日(日)

ひどい目に遭って報復感情が高まってしまったとき。
AHの「無防備は力」を思い出し、報復感情を手放してやりとりしてみた。
すると、より安全な、新しい道が。
これは、殴り続けられろという意味ではない。AHでは「形」と「心の姿勢」を
明確に区別する。心の姿勢さえ無防備であれば、自分の力となる。

ずっと実用化を願ってきた「親友ノート」、創元社で刊行してもらえる
ことになりました! すごく嬉しいです。このノートによって、
皆さんがご自分に優しくなりますように。
詳細は、刊行近くにお知らせします。

ありがとうございます。私のような精神科医・・・
これはトレーニングよりも自分個人から得られたような気がしますが、
今は後輩たちに頑張って指導しています。
「治せなくてもよい。傷つけなければ」が指導における私のスローガンです。
________________________________________
2018年05月22日(火)

「自己肯定感、持っていますか?」のオーディオブックが、昨日から販売となったそうです。
https://audiobook.jp/product/239716

今日も、「自己肯定感、持っていますか」の台湾での出版オファーがありました。
いろいろな本に、中国語やハングル語の翻訳をしていただき、
「もしかして台湾や韓国の人の方が読書好き?」と思いつつも、嬉しいです。

仮に札幌でワークショップをするとして、必要なのは、
事務局をやってくださる方と、会場確保だけです。もしも、
「やってみようかな」と思う方がいらっしゃれば、
ahtomoko@yahoo.co.jp(ともこさん)にご連絡ください。
いずれ、私も行きます!

AHに参加する上でのガイドラインには、「自分のプロセスに評価を下さない」と
いうのがあります。つまり、「こんな私がAHに参加していいの?」という疑問そのものが、
ガイドライン違反(笑)となります。ぜひぜひ。
________________________________________
2018年05月23日(水)

うーん、変な答えになってしまうのですが、私は今の自分を見ても、
赤ちゃんとか動物とか本来好きなんです。
でも、「赤ちゃんが好き」と言うと、当時十分差別されたいたので
「ああ、女性だからね」ということになります。
だから20代は、「これだから女性は」と言われないことに神経を使っていました。

でも、最愛の叔父を亡くし、兄に生まれた子があまりにもかわいかったので、
私も命を生み出したい、と思うようになりました。
現実的な私は、まず私たち夫婦の相性で子どもができるかを知りたいと思いました。
その最初の子が流産で、そのときに本当に初めて、我が子を失って泣き続けることになったのです。
_______________________________________
2018年05月24日(木)

子どもを持つことになった最大の理由は、20代に思春期の子をたくさん治療する中で、
「子育てにおけるポイントは、決して多くない(重要なところさえきちんとやれば大丈夫)」と
いうことが分かってきたことです。著書「怒らないですむ子育て」等に書いた内容ですね。

実はうちのクリニックは、ここ数週間電話がつながらなく(両方向)、
メール以外は陸の孤島のようになっていたが、
昨日、昔の事務長が来てくれて見事に直してくれた。感謝。
________________________________________
2018年05月27日(日)

今日は有資格者向けの対人関係療法研究会でした。研究会自体の内容にも満足でしたし、
全国展開できるよう、若手の皆さんが知恵を出し合ってくださるのが何よりです。
________________________________________
2018年05月28日(月)

特に患者さんの「死にたい」はどちらかと言うと「消えたい」に近いと思う。
自死するほどアクティブではなく、とにかくこの現状から脱したい気持ち。
そういう人には、「死にたいほどつらいんだね」と心を拾うことが必要で、
「死にたくもないのに死んでいる人(子ども)がいるのに」は本当に的外れ。

この3月に50歳になったのを機に、生き方を大きく切り替えようかと思っています。
AHと診療、そして執筆は引退なく死ぬまで続けます。
でもアカデミズムの第一線にい続けると、やりたいことができない。
それは私が指導した人たちに任せます。
週半分くらいは山にこもりたいです。さあ、できるかな。

【新刊】『イライラを手放す生き方  心の強い人になる条件』を刊行しました

★★「イライラを手放す生き方  心の強い人になる条件」刊行しました★★

さくら舎  1592円(税込)

【内容紹介】

イライラ人間を卒業! 心の強い人間になる!

本書では、現象として起こってくる「イライラ」をどうするか、
という表面的な話にとどまらず、そもそもイライラとは何なのか,
イライラを根っこから絶つにはどうすればよいのか、という「深い話」を
一緒に見ていきたいと思います。すると、イライラをよく理解して
根っこからの対応をしていくことが、結果として自分を力強い存在にしていく、
という構造が見えてくると思います。
「とにかく目先のイライラをどうにかしたい」という方も、
「これを機に自分の生き方を変えてみたい」と思う方も、
どちらにも本書がお役に立つことを願っています。(「はじめに」より抜粋)

Amazonで購入される方は
https://amzn.to/2JpQAcB

【新刊】『焦りグセがなくなる本』を刊行しました

PHP文庫  745円

【内容紹介】
「あれもやらなくちゃ、これもやらなくちゃ」「あれもこれも終わっていない」と
・いつも「時間がない」と感じている

・期日までに終わるかとしょっちゅう不安になる

・「これさえ終われば」といつも追い立てられている

・忙しいため、デスクがいつも散らかっていてイライラしてしまう

本書は、そういう方のための本です。

実際にはそれほど忙しくないのにいつも焦ってしまい、
「どうして自分はこんなに要領が悪いんだろう」と悩む人。
本当は忙しいのに、なぜかいつも余裕があり、
やりたいことがサクサクできている人。
この両者の違いはどこにあるのでしょうか。

本書では、そのメカニズムを解説し、自分自身が人生の
主役になれる方法を紹介していきます。

★『「いつも忙しい」がなくなる心の習慣』に加筆、修正、
改題したものです。相性のよい御友貴子さん編集。

Amazonで購入される方は
https://amzn.to/2rjpbBj

2018年4月のツイートより

2018年4月のツイートのうち、反響の大きかったものを
抜粋してまとめました。
________________________________________
2018年04月02日(月)

確かに、今どき「党員」のような、主体性を無視した分類はないですよね。党
員だから党に従う時代ではなく、自分が実現したい社会を目指してくれる
政治家(できればそういう政治家が基準となっている政党)を応援したいですね。
私は議員の過酷さを知っているので、全体にちょっと甘めですが。
____________________________________
2018年04月03日(火)

著書『身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本』がオーディオブック化
されました。お役に立てば何よりです。
https://audiobook.jp/product/239402

昨日は、「女に生まれてよかった」の本が台湾で翻訳されるとのお知らせを
いただき、どの本がどの国でどうなっているのか、だんだんわからなく
なってきました(笑)。基本的に全部OKしています。
http://amzn.to/2CrRzst
________________________________________
2018年04月05日(木)

最寄りの書店。うちの息子が小学時代?職場体験に行ったところです。
さくら舎の方や息子の営業力(!)のおかげで、著書が1冊ずつなんとなく
置かれるようになりましたが、昨日、『「毒親」の正体』が
平積みにされているのを初めて見て、相当感動しましたよ。

確かに書店に所狭しと並んだ書籍からは「しばらく動きがなければ
取り除かれても仕方ない」という気はします。
学生時代、読みたい本を探して原付で出版社までも買いに行ってい
私は「仕方ない」志向が少ないのですが、でも今は電子書籍がありますね。
中高時代に買ったフランス文学は捨てられませんが。
_______________________________________
2018年04月10日(火)

「高邁」な思想に基づく暴力的革命と、強制的な「行動療法」には
共通点があると気づいた。
どちらも、人間を機械のように扱えば改善するという前提に立つからだ。
本当に有効な行動療法とはそんなものではなく、まさに信頼関係の上に
しか成り立たない。

ベトナムのホー・チミンとカンボジアのポル・ポトを比べると、
やはり自信のある人と、実力以上の地位を与えられてしまった人の
違いがわかる。長年考えてきたけれど、そういうことなのではないかな。

ちなみに、カンボジア人はとても優しく、息子が1歳の頃に行ったと思うが、
「赤ちゃんだ、赤ちゃんだ」と取り合いになって抱っこ戦争。
安宿だったけれど、親は大変楽をさせていただきました。
(カンボジアだけでなくアジア全般にこの傾向はあり、日本だけが違うという気もする)

大切な人を亡くした後、悲しみは続くけれど日常生活を難しくするのは
一時期。これは本当にそうだと思う。
40歳で父を急死で亡くした私は、普通に仕事できるようになるま
1年間かかったが、時々思い出してじっくり浸る時間もまだまだ必要。
今日はどうやらその日らしいが、抑制しないようにしている。

バリだったか、子どもをヒステリックにたたく日本人の母親を、
地元のおばさんが「子どもを叩くものじゃない!」と守っていた
風景を見たことがあります。

うちの息子が港のベンチから落ちたときも、そこらじゅうの人が
総結集で助けに来てくれました。
あー、デング熱がなければバリにまた行きたいな。
________________________________________
2018年04月11日(水)

オーディオブック版
「小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ」
販売開始 https://audiobook.jp/product/239423

私の漢方の恩師・寺師睦宗先生が2月17日に亡くなられたというお知らせを
ご子息からいただいた。根っから明るくまっすぐな先生からはたくさんの
ことを教えていただたいた。
うちの二人の子の逆子が治ったのは、寺師先生がお灸のしかたを
教えてくださったからだ。
_______________________________________
2018年04月12日(木)

インドのバスは切符を買っても外側の棒にひたすらぶら下がって
いなければなないことが多かったが、見知らぬ女性が「ここがあいたから
座りなさい」と誘導してくれた。
その後日本で2回妊娠したが、誰もバスで席を譲ってくれなかった
(まあ私のお腹がほとんど目立たなかったのも大きいだろうが)。

私が痴漢に遭っていた時代のほとんどが学校の制服だった。
アンチ・制服派の私は、制服をやめたら痴漢被害が減るのでは
ないかと思ったほどだった。
時代の流れももちろんあるが、制服を着なくなってから痴漢に
出会わなくなった。

今日は診療後、婦人公論の取材でした。媒体ごとにターゲットとす
年代が違うので、自分も人生の時間軸を考えながら答えられる。
つい最近20代向きのWithが取材に来たこともあって
(私も大学生の頃流し読みしていた)、さらに歳をとった時に
自分がどうこたえるか、楽しみです。

おかげさまで最近は毎週のように単行本執筆の依頼をいただくのだが、
もちろんそんなにたくさん書けない。
そんな中、不遇だった頃からお世話になってきた出版社や編集者さんを
優遇するのは、仕方ないですよね。
もちろん、よほど「書いてみたい!」テーマであれば別ですが・・・。
________________________________________
2018年04月16日(月)

2012年に刊行した著書『「心がボロボロ」がスーッとラクになる本』が
7刷になるとのお知らせ。この本は、「私の言う通りのタイトルにすれば
もっと売れたのに」の不満グループの一つなのだが(笑)、2018年の今年も
人のお役に立っていて幸せ。 https://amzn.to/2vfLHQG

『プレッシャーに負けない方法 ─「できるだけ完璧主義」のすすめ』も
同じ版元で増刷に。この本もタイトルについて相当やりとりして、
私としては(タイトルは)60点の出来。内容は常に、その時の自分に
できるだけのことをやったと達成感あり。
https://amzn.to/2qznoIZ

官房副長官だった安倍さんは「日教組どうするんだ!」というような野次を
ずーっと続けて(別に話題は日教組ではなかったのに)、まるで一台の
右翼街宣車みたいだった。
野党党首の菅直人さんから「安倍さん、政府席からはヤジるものではないですよ」
と諫められていたのを、現場で見ていた。証拠百%。
________________________________________
2018年04月22日(日)

穂高養生園でのAH宿泊ワークショップから車を運転して帰ってきました。
この写真は助手席からともこさんが撮ってくれたものです。
お天気で、運転も楽でした。毎年恒例となった養生園でのワークショップ、
今年も皆さんと楽しく深い時間を過ごさせていただきました。
ありがとうございました。 https://twitter.com/tomokoko513/st

今回つくづく感じたのは、笑いは私にとっては酸素みたいに必要なものだと
いうこと。そして、笑いを共有できることがものすごく幸せだということです。
________________________________________
2018年04月24日(火)

どちらも読みましたが、蓮池兄弟の本はいずれも深いです。お兄さんの
「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」は
タイトルが過激ですが、要は自分たちが政治利用されていることを
そして弟さんの「拉致と決断」は私たちが知りたいことをとても
よく教えてくれます。

これは一つの希望ですが、今の混乱した、モラルの低下した政治・行政状況を
しっかり観察して脱すれば、日本は本当の立憲民主主義国家に
なれるような気がしています。
党派は何でもよいのです。ただ、私たち主権者には、国家に、
立憲主義と民主主義を求める権利があります。

そういう意味では、与党支持の方こそ頑張ってほしい。ここまで不祥事
(犯罪行為の疑い含む)が積み重なると、与党をただすのは野党の仕事と
いうよりも本家本元の与党の役割のように思います。
皆さん、同類に思われて大丈夫なのでしょうか?
_______________________________________
2018年04月25日(水)

前に書いた本のリメイク版がしばらく続きます。まずは
「焦りグセがなくなる本」。
これは、『「いつも忙しい」がなくなる心の習慣』を加筆・
修正・改題したもの。大好きな御友さん編集です。
オリジナル本を読んでくださった方には、
お勧めするかどうか迷うところです。
https://amzn.to/2JpwTBm
_______________________________________
2018年04月26日(木)

今度は、『大人のための「困った感情」のトリセツ』がハングル語
訳されることになりました。
ここのところ次々といった感じで、本当に、一度韓国に見に
行かなければ! と思っています。

今日は、『「他人の目」が気になる人へ 自分らしくのびのび生きるヒント 』
がまた増刷になるというお知らせをいただきました。
一人でも多くの方にこの本を読んでいただきたいと思っているので、嬉しいです。
https://amzn.to/2vKxaNq

5月16日に、NHK BSプレミアム「偉人たちの健康診断」にインタビュー出演します
へえ~~という内容で、私もおもしろかったです。詳しくは
https://bit.ly/2I0gHai

リメイクは、オリジナル本を買われた方には何と言ってよいか
わからないのですが、「進化した」と思えるときにはお勧めするようにします。
本の装丁を私はかなり気にする方なので、装丁がよくなったときもお勧めすることにします。

ちなみに、リメイクに同意するかどうかは、私とオリジナルの版元の関係性によります。
こんな私の本を出してくださった版元には感謝のみです。ですから
版元がOKと言ってくれたときだけ、リメイクになります。

(1)     装丁についてうるさいことを言っていますが、実は私は高校生で美術的な
花が開いたタイプなんです。
小~中は、「どうして空は水色なのに、紙の隅々まで水色を塗らなければいけないの?」
という疑問から、塗りませんでした。
そんな手抜きの生徒は当然、成績がよくありませんでした。(図工と体育)

(2)     高校での課題は、「自分が好きな詩にあったイラストを描く」というものでした。
私はバイロンの詩を選び、自分のイメージだけでイラストを描きました。
そうしたら生まれて初めて、美術の先生が「僕が求めていたのはこれだよ」と
言ってくれ、「秀」をくれたのです。

(3)     もともと似顔絵とかは得意で、漫画家になりたいと思ったことも
あるのですが、それが高校までの教育では全く評価されなかった。
でも「秀」をもらったことで、次の水彩も(珍しく隅々まで色を塗って)
積極的に取り組んだらそれも「秀」。
影のところなどの色の使い方がよかったそうです。

(4)     おだてに弱い私は、「大学は芸大に」と思ったのですが、
結局次の課題のアクリル板で引き出しを作る、という工作で脱落しました。
絵は好きだけれど、手先は器用ではないのですね。芸大の夢が破れ
ぐずぐずしている間に、結局医学部しか行くところがなくなってしまいました。

今でも、絵を描くことは好きですし、絵手紙とか時々挑戦しています。
私の娘が、絵が得意なことも「さすが私の娘」と自己満足しています。
でも、教育者の見る目によってこれほど美術に関する自己肯定感が
変わるとは、本当に驚きでした。教育は深いです。
________________________________________
2018年04月27日(金)

リメイク本の一つ、校正を終えて、今コンビニに届けました
(ヤマト運輸はセブンイレブンです)。
これまた刊行が近くなったらお知らせしますが、今回校正のために
読んでみたら、かなりよい本だということがわかりました(笑)。
オリジナルを読まれていない方には、かなりお勧めです。詳細は後日。

後輩から、対人関係療法について発表するスライドのチェックを頼まれて、
もちろん喜んでしたのだけれど、これからはそういう若い人が
担っていくのがいいな、という引退思考の強い私です。
もちろん何かを無責任に投げ出したりはしないですが。後輩がんばれ。

ちなみに、先ほど送ってきたリメイクは『すべての「イライラ」を
根っこから絶ち切る本』(文庫)を単行本化したものです。
6月には出版される予定なので、オリジナル本は買い控えていただいた方が
よいと思います。

ハングル語版「それでいい。」です。右クリックで翻訳できるそう
なのですが、なぜか私はまだ成功していません。
でも、いい感じだそうです。 https://bit.ly/2JuBXV0
________________________________________
2018年04月29日(日)

娘が通った高校は決して偏差値が高いところではないのですが、
事前面接で娘に「お母さんがあなたをほめると思うところを5つ
言ってください」と言われ、娘はちゃんと答えましたが、その先生
惚れて進学先を決めました。
と、ところが娘が入学したときには定年退職に…。「詐欺だよねえ」と娘と苦笑。

2018年3月のツイートより

遅くなりましたが、
2018年3月のツイートのうち、
反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
________________________________________
2018年03月06日(火)

女性は「商品」じゃない! 「…べき」を手放し、
女性である自分を好きになれる“心のレッスン”とは?
| ダ・ヴィンチニュース
https://ddnavi.com/review/431536/ @d_davinciさんから。

息子が小さかった頃、「オレオレ詐欺なんかがあったら、
まず『俺なんて言っちゃだめでしょ』ってかか(私)に
叱られるね」と二人で大笑いしたことを思い出します。
今では息子も友達向けには「俺」ですが。
https://twitter.com/tomokoko513/status/970946077284184064

ダ・ヴィンチニュースの記事、たまたま「女性」で検索したら
上位でヒットして、その存在を今日知りました。
知らないところでも読んでいただいているのだな、と感動しました
https://twitter.com/MizushimaHiroko/status/970949140665417728
____________________________________
2018年03月07日(水)

私の米国人の友人(年輩の女性)は、かつて共和党支持だったけれども
レーガン政権時代に精神障害者の居場所がなくなりホームレス化するのを目の当たりにして、民主党支持に転向したと言っていた。
https://twitter.com/AllenFrancesMD/status/971052469366108160
________________________________________
2018年3月8日(木)
著書『その不安、ニセモノではありませんか?』がハングル語に
訳されることになった。
ふーん、こんな本が注目されるんだ、と少々意外な気分です。
この頃著書が翻訳されることが多いのは嬉しいです。
http://amzn.to/2IboKAH

こんな時間に翻訳中です。専門的訳書は、収入と言う意味では何の
価値もありません。しかし、言葉のバリアによって日本人専門家の
知識がガラパゴス諸島化するのも困ります。そういう使命感を持つ
自分を、日々の喧騒の中で、どこまで肯定できるかですね。

それは確実にあると思います。ワークショップに見えた方も
「本を読んでわかっていたつもりだけど、実体験するとやはり違う」と
一様におっしゃいます。入門ワークショップは積極的に地方で
開催していますので、もしも「1日だけ行ってみよう」と思われるのであれば、
グループより入門WSがお勧めです。
https://twitter.com/lvGVgJlcwHqfLwU/status/971353404369920000…_

著書『その不安、ニセモノではありませんか?』がハングル語に
訳されることになった。ふーん、こんな本が注目されるんだ、と少々意外な気分です。
この頃著書が翻訳されることが多いのは嬉しいです。
_______________________________________
2018年3月9日(金)

取材を受ける時、(特に政治家時代には)もっと勉強してからきてほしい、
と思うことがしばしば。でも今日の学生さんたちは、「それって先生が
実践しておられるAHの原則に通じますよね?」とか、事前準備がすごくて、
大変感動しました。

今週末は福岡でAHのワークショップです。土曜日が入門ワークショップ、
日曜日が実践ワークショップです。土曜日はともこさんに頑張ってもらって、
私は日曜から合流します。福岡での、初の実践ワークショップです

________________________________________
2018月3月11日(日)

福岡でのAH実践ワークショップ、いろいろな気づきや笑いの中に終わりました。
「福岡でもゆるしのワークショップを!」という声もあり、今後も
拠点の一つにしていきたいと思っています。

この頃JALの頭上の荷物入れが高すぎて、到着した時に手が届かない。
飛び上がって頑張っていたらイケメンの男性があけてくれて荷物もおろしてくれた。
親切な人がいるものだ、と思ったけど、違う、本当はみんなが親切なんだけど、
恥ずかしかったり余裕がなかったりしてできないだけなんだね。

私は自分の資金と体力が続く限りAHJの活動をやっていきたいと思っている。
でもそれができない経済状態や体調(老化?)になっても、死ぬまでAH的に
生きていきたいと思っている。AHJは私が始めた一つの活動に過ぎないので、
その形が辛かったら、AHJから離れてAH生き方をしたほうがずっとよいと思う。

「できる」は普通のできるです。ただ、AHは「べき」ではないので、
選択肢を提示するだけです。そういう意味では「できる」は、
「もう一つの選択肢があるよ」という意味だと思います。
まずは手放せない自分をゆるすところから、でしょうか。
だって全然違う文化圏で生きてきたんですから。

AH創始者ジェリーは2月に93歳になったが、今でも定期的にiPhoneのアラームを
鳴らして「唯一の目標は心の平和」と思い出すようにしたり、靴底
「すべての一歩が愛の選択に」というステッカーを貼ったりしている。
「使えるツールは何でも使うよ」というジェリーの意気込みが好きだ。
_______________________________________
2018年03月14日(水)

明後日からロンドンに出張(朝6時の便!)。
飛行機に乗っている間が締め切りだったりする細々した用事があって、
終わるかどうか真剣に心配。もちろん出張自体の準備も全くできて
いなくて、とにかくよけいなことを考えずに一つ一つ片付けるしかない。
21日には帰ってきます(私と娘の誕生日です)。

クリニックのお隣さんが「庭に梅があるので見てください」と
うちのスタッフに言ってくださった。クリニックの2Fの窓から見たら、
裏庭に本当にきれいで立派な梅があった。今年は梅酒もいただけるそう。
こういうほのぼのしたご近所づきあいはいいな。

今日新聞取材を受けて、被害者意識とヘイトスピーチなどの関連を
思うがままに話した。何新聞の何日の記事か発表してよくなったら
お知らせします。明日は診療の後NHKのインタビュー収録予定で
「なんでどこかに行くとなると、急に忙しくなるの??」という
いつもの疑問は解けないまま。
________________________________________
2018年3月15日(木)

下の子(息子)が小さかったころの満面の笑顔の写真が出てきて、
「かわいい~」と感動を息子と分かちあおうとしたが、
ドアを閉められてしまった。もう、と思ったけど、高1男子が母親から
「かわいい写真だよ」と見せられて「うわー、本当」なんて
返事する方が気持ち悪い。役割期待がキーワードだな。
________________________________________
2018年3月16日(金)

今日刊行になる「毒親」の本は、執筆から刊行まで2年かかった。
誰かを傷つけることがとても怖かったのでお蔵入りにしようかと思ったけれど、
でも自分が臨床で気づいたことで、誰かしらの役に立つことは共有しておきたい。
そんな思いの本。 http://amzn.to/2ph8dCx

出国前に片付けるべき用事がだいたい終わった。とは言え、
あと2時間もしないで起きなければならないので、
ここは起きていて飛行機で寝るのが賢いかな。
「眠いのに起きなければならない」という感覚が結構嫌いなため。

なんかいつも出国する用があると、その前後に仕事がたくさん
来る。昨日は診療後に新聞取材、その後テレビ用のメール取材、
今日は診療後にBSテレビのインタビュー収録、雑誌記事の校正など。
メールがなかった時代は「今外国におりますので」ですんだ話が、
すまなくなっているし。
________________________________________
2018年03月18日(日)

ロンドンは吹雪なのですが、乾いた雪なので傘なしで動いています
刊行日に日本を離れた「毒親」のその後は気になりますが、
こちらですべきことをしてから帰ります。一人でも癒されてくだされば満足です。
_______________________________________
2018年03月19日(月)

「毒親」本についての温かいコメント、ありがとうございます。
執筆後に刊行を悩んだ本は他にないので、ホッとしています。

ロンドンは今日もかなりの吹雪で、例年にない異常気象とか。
_______________________________________
2018年03月20日(火)

今日はロンドンに来て初めて晴れの時間があった(気温はとても低いが)。
明日は帰国便に乗る。時差に慣れ、ようやく頭が英語の頭になってくる頃に
帰国する、といういつもの悲しいパターン。
日本には21日(私と娘の誕生日)に戻ります。
30歳の誕生日に生まれた娘は20歳になります。
________________________________________
2018年03月21日(水)

帰国しました。イギリスはもちろんEUをめぐる政局があるわけですが、
庶民の生活は変わっていないようでほっとしました。
私が大好きな「寛容な無関心」も。
これ、ジャッジメントと正反対の姿勢で、日本人も真似する能力が
あると思うのですが。

小さな達成感の得方。私は今回、銀行の前を通った時に、
「そうだ、古い通貨を替えてもらおう」と決め、大学時代から積も
積もった古いポンドを新しいものにしてもらいました。
チップとしても受け取ってもらえない古いお金が、これで命を取り戻しました。
達成感。

娘が同じ誕生日なので、いつも脇役と言うか黒子と言うか・・・。
でも昨年は娘が手紙を書いてくれて、泣いて読んだ単純な母でした

どうでもよいことなのですが、私は空港の税関チェックで
引っかかったことが一度もないのです。貧乏旅行帰りでどれほど
汚い恰好をしていても。大学時代、一緒に米国に行った同級生が
筆箱の中まで調べられるのを見て、ノーチェックだった自分に不思議な思いでした。

「寛容な無関心」ご存知ない方のために・・・。イギリス人は
頼まない限りお節介をしてきません。頼むと本当に親切です。
でも、こちらから申し出ない限り、温かく見守ってくれるのです。
この距離感、私は本当に大好きです(実際は頼んで助けてもらってばかりですが)。

ここで報告するのも変なのですが、アマゾンの「『毒親』の正体」のレビュー、
2つともとても感動的です。
いつも「編集者だけでも癒されてくれれば」との思いで本を書いているので
(本書は、「誰も傷つきませんように」も強かったです)、すごくありがたいです。
http://amzn.to/2u2YUvy

________________________________________
2018年3月22日(木)

新刊『「毒親」の正体』、アマゾンで在庫切れになってしまいました。
1~2か月以内に発送、となんとも悠長なことが書いてありますが
もっと早くできるように新潮社さんが頑張ってくれると思います。
http://amzn.to/2ph8dCx

ありがとうございます! 娘は成人、私は50歳、と何とも言えない歳ですが、
50歳の恐怖(?)を迎える前に、「女に生まれてよかった」の本を書くことで
怖れを手放していたのでタイミングとしてはよかったです。

類書読みは、滅多なことがない限り必ずします。だいたい自腹なのですが、
今回は新潮社さんがたっぷり買ってくださいました。
満足できる類書があれば書きません。足りない視点があったり、
「決めつけすぎ!」と感じる時に書くようにしています。

ご紹介が遅れましたが、ウェブサイトの「エッセイ等」に、
新潮社「波」に書いた原稿をアップしました。
このテーマのデリケートさを共有できれば、という思いで書きました。
http://hirokom.org/news/shinchodoku.pdf
________________________________________
2018年3月23日(金)

そういえば今回機内で観た映画は、「ウィンストン・チャーチル /
ヒトラーから世界を救った男 」「ザ・デス・オブ・スターリン 」
テニス界に男女平等を提起したビリー・ジーン・キングの
「バトル・ オブ・ザ・セクシーズ」。何だかお里が知れますね。

明らかなトラウマ体験を持つ十代の子を、「境界性パーソナリティ障害」と
診断するなんて、日本の診断学はどうなっているんでしょう。
リストカット=境界性パーソナリティ障害みたいな浅知恵は本当に残念です。
もっと複雑性PTSDという診断に目を向けてほしい。
________________________________________
2018年3月24日(土)

DSM-IV(今は5の時代だが、IVの方が説明しやすいので敢えて使う)の
I軸診断(臨床疾患)を有する間はII軸診断(パーソナリティ障害)の
診断基準を満たすように見えても、I軸診断が寛解するとII軸も消える傾向、
というデータがある。パーソナリティ障害の診断は決して軽々に行うべきではない。

ある人から、私の顔には人を安心させる力がある、と言われて考えたが、
それは「相手からどう思われるか」をほとんど気にしないで
生きているからかもしれない。どう思われるだろう、
という不安や警戒心は、相手に安心をもたらさないに決まっているから。
________________________________________
2018年3月25日(日)

リアルな人間関係のよいところは、人間だれしも(自分自身もふくめて)
完ぺきではないと知ること。世界が大きく変わりますよ。

今日は、有資格者向けの対人関係療法の実践入門編だったが、
今後の普及を視野に入れ、名古屋と仙台に中継してみた。
機材をさらによくすればますます現実性が増す模様。
身を粉にしてIT技術を駆使して頑張ってくれている先生に感謝。
自己流などではなく、できるだけ均質性を保って普及するための工夫。

IPT研究会の世話人はもちろんそれ以外の方も、
「自分にできることはないか」と積極的に参加してくれるのが嬉しい。
IPTの質を落としたくないという気持ちも一緒。もちろん
変な派閥争いなどなく、気持ちのよい創造。
やっぱりIPT好きな人って温かいですね
_______________________________________
2018年03月26日(月)

明日(27日)の毎日新聞の夕刊2面に、ヘイトスピーチ等に
ついての記事が載り、その中で私も意見を述べています。よろしければぜひ。
_______________________________________
2018年03月27日(火)

す、すごいことです。16日に刊行したばかりの『「毒親」の正体』、
もう増刷が決まったとのことです。 http://amzn.to/2ph8dCx

ブラジルの精神科医から、日本ではどうやって対人関係療法の
トレーニングをしているのか、質問がきました。理事長から私に
聞くように、と言われたそうです。
非英語圏のトレーニングモデルを作っていることが
国際的に評価されるのは嬉しいです。
________________________________________
2018年03月31日(土)

自分が小3のときから、娘が小1になるまで教師不信が続いた私にとっても、
保育園の先生だけは別格でした。
公立認可、私立認可、認証、無認可すべてを体験しましたが、
いずれも「私たちがちゃんと見ているからお母さんは仕事を頑張って」という
姿勢で本当に感謝でいっぱいです。娘も20歳になりました。

娘小2、息子4歳のときに、米国に7か月間住んだが、保護者面談の日は
日本流に「いつも英語ができないうちの子が迷惑をかけまして」と言うと、
「読書の時間は担当の生徒に音読させています」と、先生は語学の
ハンディがある子にどれほど自分たちが機会を与えているかをむしろ釈明してくれた。

地元・麻布十番の公立認可保育園に息子が通っていた時、近くに
住む園長先生にしばしば会ったが、「いたずらばかりですみません
と謝る私に「頭がすごく回転しているわよ~。すごいわよ~」と
むしろプラスに話してくれたこと、一生感謝です。