2020年1月のツイートより

2020年1月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。

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2020年01月01日(水)

あれ、年が変わったみたいです。地味~に執筆しているので、
カウントダウンなどは何もなく。
一応、あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

びっくりした。突然娘が犬を抱いて部屋に入ってきて
「あけましておめでとうございます」とのこと。
とんでもなく自己中のところがある彼女ですが、誕生日に
「お母さんがかかで本当によかったと思います」という手紙をくれたり、
私をよく泣かせてくれます。

執筆はだいぶ進んできました。4日までの約束は守れそう。
今日も子どもたちと過ごす時間以外はひたすら仕事です。

正月っ気のないツイートばかりですみません。
でも、世間の流れから孤立したように感じている人達に、
「ここに地味に仕事している人がいますよ」と知ってほしい気持ちもあります。

そういえば、研修医の頃は大学から月2万8000円しかもらっていなかったので
家賃も払えず、ひたすら当直のバイトをしていました。
みんなが嫌がる「大晦日~3が日」の当直は報酬がよかったので、
年末年始ずーっと精神科病院にこもったりもしました。
お正月は仕事をするにはよい環境なんです。

あまり「年初の思い」などを考えるタイプではないが、
せめて政治の正常化を祈る。
それでも負の遺産が大きすぎて、すぐには整理できないだろう。
「〇〇党はやってくれない」ではなく、自分の身近なところから
政治の正常化に貢献していきたい。私にとってはAHかな。

考えてみれば、自分が国会にいた頃は黄金時代だったように思う。
議員の質もものすごく高かった。質と志が高い官僚が、
私たちと切磋琢磨し合っていた。

なんで民主党政権の評判がここまで悪いのか
(政権交代にかける期待が明らかに減っている)を考える際に、
民主党政権時代には未曽有の大震災(+放射能汚染)が起こったという事実は
軽視できない。
多くの人が、民主党の失政と、ひどい震災による衝撃を、
同一視してしまっているのではないだろうか。

本の原稿が終わりました!
この後は御友さんがどう編集してくださるか、です。
書下ろしで御友編集は、実は久しぶりなのです。
こちらは、次は連載原稿と、いやーな帳簿作業です。
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2020年01月02日(木)

結構ひきこもり体質の私は、普段からひきこもるのが好きですが、
この時期って、仕事関係のメールにも6日まで答えなくてよい、
と考えると、結構解放感があるのですね。
ひきこもり=メンタル大丈夫? と思わなくて大丈夫です。
本なんて、ひきこもらないと書けないですから。

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2020年01月08日(水)

やはりこの時期、患者さんの状態は総じて悪い。
年末年始を生き延びてくれたことは「よくやった」と
いくらほめても足りないくらい。
でも症状の悪化は予告しておいたし、病気が悪くなったわけではなく
時期的に症状が一時悪化しているだけ、という説明は
ちゃんと安心して聞いてもらえる。よかった。

治療の希望に対して「待機患者さんが多くて」と謝る度に、
私に莫大な資産があれば、治療者を雇って、対人関係療法の
牙城みたいな病院を作れるかもしれないと考える
(お金のある人、耳を貸して!)
学術的なこと、臨床的なことはいくらでも提供できるのだが、
マネジメント能力の欠如が最大の欠点。

一人で診られる患者さんの数はたかが知れている。
特に私のところは重症者(最も難しいのは親が発達障害)ばかりなので、
治療の再契約をすることも稀ではない。
直接関われる患者さんが限られるので、本を書くことにしたのだが、
「この本を書いた人の治療を受けたい!」と受付が混乱する変なサイクル。

私はどうしても「患者様」という呼び方がしっくりこない。
もちろんその趣旨はわかる。しかし何だか逆バネがききすぎて
マニュアル的で慇懃無礼になっているような感じがする。
私にとっては昔も今も、患者さん。同じ人間で、現在健康上困っている人。

そういえば政治家の「国民の皆さま」という言葉もしっくりこない。
国会にいる人は、普通の人たちの意見を代弁している立場のはず
(あくまでも、はずだが)。
私が議員だったときは「私たち」という言葉を使っていた。

この世で一番嫌いな(?)帳簿作業についに入ることにした。
早速頭痛。本を3冊書きますから私の帳簿やってくれる人いませんか?
とか言いたくなります。
でも説明するくらいなら自分でやった方が早い、といういつものパターンか
(もっと頻繁だったらちゃんとシステムを作るのですが喉元過ぎると)。

北日本新聞の連載も、書籍化していただけることになりました。
昨年の4月くらいにいただいたお話だったのですがその後何もないので、
流れたかな?と思っていたら、ちゃんと進行しておりました。
刊行時期等詳細がわかりましたらまたお知らせします。

「お金」についてのワークショップをAHで開こうと決意しました。
もちろん「AHをやればお金持ちになる」式のものではありません。
現在、怖れの例をAHコミュニティの皆様から集めていますが、
つい「それはこういう政策をすれば・・」と考えそうになる頭を抑えて、
癒しのワークショップを考案してみます。

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2020年01月09日(木)

明朝9時に配送される予定のメルマガを作り終えました。
・・・って、全然帳簿やっていないですね(苦笑)。

私は給料をもらう生活ではないので(国保、国民年金です)
経済動向を生で感じます。講演は一日がかりなので、
有名評論家さんとはケタが違いますが講演料を請求します。
前は問題なく通っていたのが、今はどうしても講演料で話がつぶれます。
日本の景気はよくなっていないと、そんな体験からも思います。

インドと言えばもう一つ。インドに2か月くらいいたことがあります。
インドの扇風機って、暑い風をただ回しているだけでものすごく無力なんですね。
でも、寝台列車で一番上の段に寝て娘も傍らに抱えて・・・という条件のときは
扇風機が間近にあり、凍死するのでは? というくらいに冷たくなりました。

ガンジーについてはいろいろな本が出ていて、露骨な批判本もある。
また、私はガンジーの妻は振り回されて本当に大変だったろうと思う。
ただ、「非暴力」と「社会を変えたければ自分がその変化になる必要がある」を
遺してくれただけで、
彼のエキセントリックなところは全く重要でない気持ちになる。

病気の人に対して、「みんな社会で頑張っているのに。
私だってストレスだらけよ」みたいな叱咤激励をしないでほしい。
病気と共にあることは「ものすごく頑張っている」ことなのだから。
症状だけでも大変なのに、「自分は何もできていない」という自虐まで加わるのだから。

症状としての行動について、「何とかならないの」というご家族がいる。
何とかしたいと一番思っているのは患者さん本人だし、
何とかできるのなら治療者なんていらない。
病気は気合では治らないのです(ごく軽いものを除き)。

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2020年01月10日(金)

AHは基本的に完全ボランティアで活動が進められていますが、
ちょっとしたやりとりにも「AHへの愛」を感じます。
AHがみんなにとって安全で温かい場所であり続けられるのは、
一人一人がそういう意識をもってAHを大切にしているから。
年々、そう感じる度合いが高くなってきました。

と、AHについてツイートしてみたら、帳簿で荒んだ心(笑)が少し安らぎました。

だいたいクリニックの帳簿は一段落しましたが、基本的に帳簿は
「どれだけ赤字を減らせるか」の作業なので、希望のない、
疲れる作業です。せめて収めた税金を有意義に使ってほしい。
競争原理では成り立たないところに税金を、という
当然の前提はどうなってしまったのか。

某有名作家さんに初めて会ったとき、
「どうして水島さんはそんなにセルフイメージが低いのかな」と言われた。
え? 別に低くないし、と思ったし、後で謝罪もされたけれど、
やっぱり本が売れる人って決めつけが激しい人なのかな。

私の息子が通う高校は校則がないため、
学校行事などの関係で生徒が様々な髪の色になったりする。
目下息子は金髪になっている。
娘と共にお年玉をもらいにいった彼を認識できなかった母は
「〇〇君(娘の彼氏)ですか? はじめまして」と挨拶したそう。
これは結構な笑い話。

要は私が今やっている帳簿作業くらい細かく真剣に税金の使い道を
考えなければいけないし、それをチェックするのが
野党の重要な役割の一つなのだが、最近の「記録を破棄した」続きで、
それが不可能になっているのは、やはりどう考えてもおかしい。

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2020年01月11日(土)

しかし、この一定期間に確定申告に向けて嵐のような仕事をされる
税理士さんは、うつ病になったりしないのだろうか。
まあ、私に向かって「毎日患者さんの悩みばかり聞いていて疲れませんか?」と
尋ねてくる人みたいな素人の疑問なんだろうけれど。
餅は餅屋、なんでしょうね。

カルテという最高個人情報は5年間の保存義務。税務関係は7年間の保存義務。
民間人ですらそうなのだから、政府の文書の保存義務はもっと長くてよいはずだ。
ちなみに私は万が一のことを考えて、その後も廃棄していない。
外交上のことなど、一定期間開示できないのは理解できるが廃棄とは明らかに違う。

共産党以外は馴れ合いで政治をやっていると思っていた私は、
薬害エイズのときに、そうではないことを知った。
そういう意味では菅直人さんと枝野幸男さんは特別な存在。
でも菅さんが嫌われる理由もだんだんわかってきた。私は好きですけど。

魔窟と化していたカバンを大掃除しました。
案の定、確定申告に必要なものを次々と発見。
きれいに整頓したけれども、どうせすぐに戻るでしょう。
とりあえず重かったカバンが少し軽くなってよかったです。
東日本大震災の時名古屋にいて、泊まらざるを得なかったとき、
魔窟は結構役に立ちました。

もともと倹約体質だけれども、消費税が増税になってからは、
診療に直接かかわるものと交通費以外は、税率8%のものしか買っていない。

しかし、こんなに大嫌いな帳簿作業は、少しでも税金の還付を
受けたいからやっているとも言える(収入の方は大した手間ではない)。
もちろん赤字の解消をしたいという気持ちが強いが、北欧みたいに
税金で生活できる(?)ような国であれば、
ここまで大嫌いな作業をしないかもしれない。

先ほどのツイートを見て、私が赤字? と驚いた人がいるかもしれません。
国際学会や論文など最新知識を維持するための経費は結構高く、
ボランティアでやっていることも多い、という事情はあります。
でも気絶しそうになるのは子どもの教育費です。
ヨーロッパなみに大学を無料にしてもらえれば違うのに。

例えば、私立の医学部。確かに医者を育てるにはお金がかかるのですが、
そんなお金が出せる人は偏った層になると思います。
これは医療の質に関わってくる問題だと思います。

あ、私が卒業した慶應医学部は、ダントツに安いのです。
学費を安くして優秀な学生を集めようという策略です。
国立にも合格していましたが、
「医者であっても女性はまだまだ差別される。
人脈の多い慶應の方がよいだろう」という父の判断で、
学費については文句を言わないという約束で慶應に進学しました

大学院は奨学金で行ったのですが、面接のときに
「でも、結婚しているでしょ」と不愉快な質問が。
「夫はフリーの仕事なので全く収入がないときもあります」と
言ったら納得してくれましたが、男性の面接のときにも
「でも、結婚しているでしょ」なんて聞きませんよね。

そうそう。精神科病院に勤務した時、私の人生では例外的に
社保に加入できたのですが、収入の低い夫は扶養の要件を満たしていたのに、
「男性が扶養なんて聞いたこともないから」という事務方の判断で、
認められませんでした。これもおかしいですよね。

こんな時代でもぽかぽかして人間の温かさを感じられるAHって
確かにすごいと思います。それもほぼ例外なく。

AHというのはattitudinal healing(心の姿勢を自ら選ぶことによる癒し)の略語です。
よろしければ、教科書的な
「怖れを手放す」 https://amzn.to/2MsW8Fo をお読みいただければと思います。
また、AHのウェブサイトは http://ah-japan.com です。
私が現在最も力を入れている活動です。

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2020年01月12日(日)

AHの「お金について考えるワークショップ」、なんとか骨組みができてきました。
近々お知らせを流します。
くれぐれも「お金がもうかるようになるワークショップ」ではないので、
ご了承ください。(かと言って貧乏になるワークショップでもありません)

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2020年01月13日(月)

今日はAHの実践ワークショップでした。
いつものように老若男女が温かい時間を過ごしました。
若い方が参加して、AH大好きになってくれている様子を見ると、
これからも引き継がれていくなと嬉しくなります。

AHを知るというのはものすごいカルチャーショックだと思う。
AHは何かを強制するものではない。「べき」もない。
単に、「もう一つの選択肢」があるということを知るだけで、
人生はものすごく変わるのだ。
「もう一つの選択肢」を知って自由になった人たちは、
本当に本質のあたたかい存在になっていく。

「お金についての怖れ」のアンケート、ものすごい数が届いていて、
やっぱりこれは究極の怖れの一つなんだな、と改めて感じている。
うまくできるかどうかわからないけれども精いっぱい
ワークショップをやってみようと思う。
すごい数の回答なので、たぶん数回行う必要があるかも。

私は質素に育ち、すごい倹約体質だし、貧乏旅行経験も多いので、
自分自身についてのお金の怖れは比較的少ない。
でも子どもの教育費、というように、大切な人たちに関わってくる部分では、
自分自身まだ怖れを手放せていない。
ワークショップを主催してみることで、自分自身も怖れに取り組みたい。

18歳息子は私以上に倹約体質で、私以上にリベラルだ。おもしろいことに、とてもリベラルな彼の生活は案外保守的なのだ。リベラルを主張しなくてもよいくらい、リベラルなのだろうな。

ちなみに私がどれほど倹約体質かと言うと、外で飲食物を買うことは
よほど必要がなければしないし、選挙に出るまでは美容院にもいかず
家で夫に散髪してもらっていた。
選挙になると、美容院で一緒だった、というだけで票が入るので、
そういう目的で美容院に。
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2020年01月14日(火)

これはすばらしいことです。
ツイッター上で、「怖れを手放す」の電子書籍について
尋ねられたので星和書店のツイッターアカウントに
「お願いします」とツイートしたら、電子書籍化が
本当に実現しました。
そのお知らせまで含めて、全部ツイッター上で起こったことです。
それも数日の間に。

2006年10月から日本でAH活動を始めた。
事務局も全部1人でやっていた。
翌年には日経新聞にも載り2007年10月には、診療など仕事のほかに、
月8回ボランティアでAHワークショップをやった。
疲れ果てていた頃たまたま別件で訪ねてきた星和書店の社長さんに
愚痴ったところから「怖れを手放す」が生まれた。

何であれ、始めたことは実るものだ。
自分の時間とお金を何に費やすことが自分にとって最も価値があるかは
自分が決めることだ、とAH活動を通じてつくづく思う。
日本でAHを始めて本当によかった。

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2020年01月15日(水)

政治がここまで壊れて唯一よかったと思うことは、今まで政治に
関心を持ちつつも立場などによってカミングアウトしていなかった人が、
次々と声を上げるようになってきたこと。
まだ日本に底力があると感じさせる。
声を上げた人たちを後悔させる社会であってはいけない。

この政治的荒野からの立て直しは、戦後復興よりも難しい面もあると思う。
でも、希望を持ち、人間が持つ本来の力を信じてやっていくしかない。
AH活動を通して、人間が本来持っている力の可能性を
たくさん感じてきたので、絶望的にならずにいられる。

人と競わないこと、無理をしないことが命に関わるということは
車を運転していればわかるのだが、人生全般についても同じことだと思う。

SNSについていろいろな問題があるのはその通りだけれど、
私にとってツイッターは一つの居場所である。
自分の責任において自分の領域でつぶやく、という姿勢は
私の性格にぴったり。
フェイスブックやインスタには惹かれないのだけれど。

絶版になった版元からは本を出さないとか、同じテーマでは
二度と本を書かないとか、自分で作っている決まりがいくつかあって、
それらは本当に揺るぎないもの。
限られた時間と労力を何に使うか、わりと常に真剣に考えています。

著書がよく売れると、同じテーマでの執筆依頼がたくさん来る
ということを自らの体験から知りました。
でも私は「どの本を読めばよいのか」と読者を迷わせるようなことを
したくないので、一テーマで一作品、心を込めて書くことにしています。
自分自身も常に新しいことを考えたいので。

政治を変えるのは、ラジカルではできないと思う
(フランス革命のギロチンは受け入れがたい)。
人間を信じ、敵対的にならないことが重要だと思う。
だって、みんな心を持った人間なのだから。

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2020年01月16日(木)

自分の経験からも、選挙区をもって政治活動をするというのは
本当に大変なことなのです(世襲議員や利権議員は除く)。
だから、よりましな人に、少しでも、「頑張って」という気持ちを
持っています。全面的に賛成しているわけではありませんが、
完璧主義では社会は変わりません。

どぶ板選挙がどれほどきついかと言えば、夜に4つの会合で
名刺配布と握手をしまくる(もちろん食べている時間などないので
夕食は遅くに家族の残飯)、というだけでなく、初盆の季節には
スーツのズボンの膝が擦り切れた。
餅つきもうまくなった!(新年会回り)
きつかったけれども、よかった部分もある。

元旦から、三が日はずっと神社前で街頭演説。
東京にいなくてよい時間はひたすら戸別訪問や会合出席。
どんな時間に電話がかかってきてもとる。
皆さんが「栃木一区で奇跡の小選挙区当選」と持ち上げてくださる裏には、
こういう努力があるのです。もうやりたくないけど。

たぶん保守の牙城(そして利権の牙城)の栃木一区は
特別に厳しかったのだと思います。
同僚議員と話しても驚かれました。
自分のスケジュールを自分で管理している同僚議員が
とても羨ましかったです。
まあ、三代にわたって栃木一区を独占していた人に勝つには
普通の努力ではできないのでしょうが。

栃木では「赤じゅうたんを踏みたい奴は、土下座して
頭を地面にこすりつけろ」と言われたこともあった(やらなかったが)。
公職ということで、プライベートな時間を持つことは許されなかった
(運が良いと子どもを入浴させられた)。
こんなことでは、有為な人材が、厳しい選挙区で当選しないですよ。

あるとき民主党系の市議が会派を抜けた。
「次の選挙、連合の支援を受けられなくて困るじゃない?」と聞いたら、
「俺はこれ以上水島いじめを見ていられない」とのこと。
なるほど、私が「抵抗勢力との闘い」と思っていたものは、
単なるいじめだったのか。
ちなみにその彼は、私が説得して会派に戻った。

宇都宮には自衛隊の駐屯地があったので、儀式やお祭りなどの時に
参加していた(戦車にも乗った!)。
「那須の水害の時にはありがとうございました」と挨拶した私に、
「県の土木課と一緒にするな」と怒る右翼市民、
なぜかずっと私にぺったりくっついていた高官(私が自爆するとでも思ったのか)。

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2020年01月17日(金)

3月刊行予定の本、元日に書き上げましたが、その後御友さんが
すばらしく編集してくださって、私がさらに手を入れて2稿になりました。
何とか刊行にこぎつけそうです。
今まで書いていなかったテーマです。
御友編集でなければとんだ代物になったかも。

昨日は久しぶりに小宮山洋子さんと食事をしていろいろ
おしゃべりしました。
ふと振り返ると、国会では会議の席で何度も一緒にお弁当を食べましたが、
二人でお店で食事、というのは1999年に「選挙に出ませんか」と
口説かれたとき以来かも。
それなのに実の家族以上に近く感じるのだから、貴重な関係。

私は週末も仕事しているので、曜日感覚が本当にない。
先ほど仕事関係で電話した方にも「今日、平日ですよね?
私、電話かけていいんですよね?」とつい確認してしまった。

新しい版元から仕事の依頼があったとき、「今まで増刷になった本を
絶版にしたことがありますか?」と必ず聞く。
増刷にならない、というのは、私自身の力不足と版元の営業力不足なので、
どうしようもない。
でも増刷になるくらい価値があった本を絶版にするという版元とは
一緒に仕事をしたいとは思えない。

絶版にこれほどこだわるのは、例えばあるところで教科書として
使ってくれていた、とか、厚生労働科学研究の報告書に参考文献として載せた、
とか、そういうケースがあるから。
絶版になってしまうことへの抵抗はそういうところにある。
だから印税を下げても重版してくれる創元社などはどうしても貴重。

少し日が長くなってきた。慶應大学病院時代の私は、身分こそ
大学院生だったが、普通に仕事させられていた。
午前中の外来のはずが、終わるとすっかり暗くなっている、という記憶は
今でも残っている。
なんか自分だけが世界から取り残されたような。
患者さんが快方に向かってくれることだけが喜びだった。

慶應時代、人気のない先生はせいぜい半日3人くらい(初診を含めて)、
そして私は珍しい女性医師ということもあって、
30人以上が普通だった。
予約のコントロール権は私にはなく、「女の先生がいい」と言う人とか、
摂食障害など薬物療法ではどうにもならない人が、
私の外来にどんどん予約されていた。
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2020年01月19日(日)

私は息子が保育園生だったとき「いい? 男は自分が怖がりって
知っているのがいい男なんだよ。それに気づかない男が女に
暴力をふるったりするんだよ」と言ったことがあります。
怖がりだった息子は「じゃあ〇〇ちゃんいい男?」と目を輝かせていました。

うちの息子が通う高校には校則がないが、喫煙や飲酒などが
ばれた生徒(昔風に学校のトイレで喫煙していて露見するのではなく
SNSで見つかることが多いそう)は放校処分となるそう。
ぐれていた私は「そのくらいで厳しいねえ」と言ったが、
息子から「校則はなくても法律はあるからね」とたしなめられた。
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2020年01月20日(月)

校則がない高校に息子が通っていることは元不良としてもとても嬉しい。
意味の分からない校則に左右されず、人間として
本当にやってよいことと悪いことの区別がつくから。
私なんて、パーマに興味がなくても校則で禁じられているから
かけていた。なんて不毛な青春。
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2020年01月21日(火)

「寛容に」と言われると、「なぜ相手のためにそこまで?」と思う
人が多いと思うけれど、寛容に生きることは自分の心をとても楽にする、
という視点こそ本質な気がする。

私がちょくちょく子どもネタをツイートするのは、
子どもたちが栃木で育てていただいたから。
本当に、地域で子育てしていただいたんです。
ツイッターは難しいけれども子どもたちの話は嬉しく見ています、
という声をいただく。もちろんプライバシーには配慮しているつもり。

子どもについて本格的に何か(エッセーとか)を書くときには、
必ず子どもたちの許可をとっています。

ちなみに私は、自分の患者さんをメディアに紹介するということを
一切やっていません。人にはプロセスがあって、
今は「カミングアウトOK」と思っていても、10年後、20年後にどうなるか
わからないから。そういう依頼は一切断っています。

衆院議員の時、補欠選挙の応援で九州に行った。
タクシーの運転手さんは自民党の悪口をたくさん言って
「やっぱり一度代わらなきゃだめだ」と言ったが、
「じゃあ今回の選挙では民主党に投票してくれるんですか?」と聞いたら
「いや、うちの先生だけは特別だ」と言っていた。
そういう「先生」があちこちに

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2020年01月22日(水)

高齢者があまりにもころりと騙されるのに驚く。
母にも以前詐欺の電話がかかってきて、何でも私に相談する母なので
「警察に」と伝えて事なきを得た。
その時警察の人が「お嬢さんがしっかりしているから
これからもお嬢さんに」と言ったので私の仕事が増えたが。
高齢者の真面目さを利用する詐欺。

高齢になるほど、若い者に迷惑をかけたくない、と思っている
人が多い(例外はあるが)。
そういう心理も、詐欺と関係しているのでは。
少なくとも私が母から聞いた話は「普通まじめに取り合わないでしょ?」と
思う内容で、要は一言言ってくれれば解決できるのに。

実際に官僚の人たちと接してみて改めて思ったのは、
変な政治家がいても日本が何とかやってきたのは、
官僚が優秀だったため。
官僚主導がよいとは思わないけれど、「政治主導」は、
本来政治家が責任をとらなければいけないことを、
官僚のせいにすることではない。

お金にまつわる怖れについてのAHワークショップ、
開くことを決意したらすぐにキャンセル待ち状態になって
しまいました。
癒しのワークショップにできるよう、
AHの仲間を信じて、試行錯誤してみます。

選択的夫婦別姓を含め、日本は、まるで鎖国しているみたいに、
国際水準から取り残されているように思う。
島国に独特の文化が育つことは肯定しているが、
人権に関わる問題はもっと諸外国から学ばないと。

私はかつて国際摂食障害学会メディア対策委員会の日本代表を
していたが、摂食障害についてのニュースは「有名人が拒食症」
レベルのゴシップしかなく、学術的なニュースのレベルを上げるという
委員会の趣旨とはけた違いだった。
取材のレベルも変わらない。「そろそろ本質を理解して」という気持ち。

それにしても、選択的別姓、実現しないまま、私の子どもたちも
結婚してよい年頃に。
「選択的別姓に賛成」の議員に騙されないでください。
何かを通すには、本心から汗をかく議員が必要なのです(一人でも)。
漠然とした「賛成」は、少なくとも国政の場では何の意味も持ちません。

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2020年01月23日(木)

フジテレビにインタビュー出演します。
2020.1.24(金) フジテレビ情報番組『ノンストップ!』
司会 バナナマン設楽統
金曜の討論コーナー『ノンストップサミット』の
【大人のいじめ特集】10:15以降になるようです。
生放送なので変更になる可能性あり。関西、福岡、名古屋では放送しません。

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2020年01月24日(金)
人の人権にかかわるような政策で頑として保守的な人は、
(1)あまり苦労したことがない
(2)自分自身の弱さに向きあったことがない、
のどちらかが多いように思う。

もちろん、「苦労」を売り物にして、「だからみんなも
自分のように苦労せよ」と強制する人もいますが、
そういうタイプの人はちゃんとプロセスを体験している
わけではないので、だいたい自分と同じ形の「苦労」を求めます。

政治家の中にも、過去にとても悲しいことがあって、
それに向き合いながら今の自分を作ってきた人もいれば
(そういう人はたいていリベラルになる)、
悲しみを完全に否認して強そうに生きてきた人もいて、
後者は基本的に強者の味方、自己責任論者になりやすい。

3月刊行予定の「感情的」に関する本、「はじめに」の原稿を
見直して送ったところ。
私は大きく言うと、精神科医、AHボランティア、元議員であるが、
感情的な人に最も多く出会ったのは政治の領域だったように思う。

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2020年01月25日(土)

著書「国会議員を精神分析する」(絶版)が最も売れたのは
国会内の書店ではないかと言われていた。
よく官僚の人から「〇〇先生もカバーを裏返して読んでいましたよ」と
情報をいただいたものだった。 https://amzn.to/2vnEYVx

そういえば自分自身の選挙について書いたことはあったか、
と考えたら、「精神科医がみつけた 運のいい人、悪い人の心の習慣 」が
ありました。でもこれもどうやら絶版になっている模様。
「運」と「ラッキー」を区別して書いた、そこそこおもしろい本だと
思っていたのですが。https://amzn.to/36sbnHf

リベラルがイメージしにくいとはどんな感じだろう、と考えてみたが、
おそらく「怒りをもって主張する」姿が目に焼き付いているのかもしれない、
と気づいた。
本来のリベラルとは、弱いものにも慈しみを向ける優しい姿勢のはずなのだけど
今の政治家に象徴的な人はいないかも。

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2020年01月26日(日)

「大切な人のために正義をかざして闘う」は男性的思考だけれど、
やっぱり暴力的に感じます。
引退されたけれど私がとても尊敬していた石毛えい子さんは、
穏やかに謙虚に与党を追い詰めながら、どんな人にも優しかったです。
だから不可能なことではないのです。選挙は弱かったですけど。

私は決して車の運転が下手ではないが、車両感覚がなくて「こすり」を
時々やってしまう。
節約のために修理しないできたが、車に申し訳なくなってきた。
しばらく車を使わないので、今週こそ修理に!
車がエコでないのは知っているが、議員時代運転を許されなかった私にとって、
運転はエンパワーメント。

ちなみに、エレベーターなし4階の議員宿舎を、生まれたばかりの
子どもを抱き、3歳の子の手を引きながら上がるのはすごく大変でした。
でも落下傘で毎週(ときにはもっと)選挙区と東京を往復していた私には
その選択肢しかなかったのです。

通告質問のついでにフェイントをすると本音が出てきます。
少年法改悪を麻生さんが提案した時。
「つまり提案者は、腐ったミカンは箱からつまみ出せとお考えなのですね?」と
嫌味たっぷりの質問をしたのだが、麻生さんはとても嬉しそうに
「はい、その通りです」と答えた。

娘が小学校に入学するまでは基本的に宇都宮と国会を日帰りしていました。
息子は8か月まで完全母乳で育てたので、いつも抱いて
新幹線の中で授乳していました。
8時の会議に間に合うための新幹線は早起きが嫌いな私には苦痛でしたが、
毎日乗っていたのでおなじみさんもできました。

野党の落下傘議員には、「選挙区に住んでいる」ことが必須で、
日帰りしか選択肢がなかったのです。
東京でのんびり子育てしている世襲議員たちがとても羨ましかったです。

信号待ちで隣にいた女性がかわいいチワワを抱いていたので
「かわいいですねー、撫でていいですか」「どうぞどうぞ。
散歩したがらないんですよ。うちの近くまで行かないと」と和やかな時間。
こういうコミュニケーションって日本ではできないと思っていたけど、
それは自分の問題だった。

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2020年01月28日(火)

先週のテレビを見た方からクリニックに「肌がきれいだったけれど
どこのブランドの化粧品を使っているのか」という問い合わせがあったとのこと!
基礎化粧も含めて何も使っていません(日焼け止めだけ塗ります)が、
とりあえず診療後ヨレヨレノーメイク顔でも皮膚だけはひどくなかったみたい。ホッ。

しかし写真などを見ても「映りが悪い」とばかり思う今日この頃は、
つまり、自分が思い込んでいる顔と実際に見せている顔のギャップに
直面しなければならないということなのでしょう。
実際、自分の顔なんて日焼け止めを塗るときに鏡で見るだけだし。
写真を見るたびに「あー」と思うのをやめてみます。

今日改めて思ったけれど、身近な人のご家族とかの精神科治療は
難しいですね。そのご家族のプライバシーを知らなければ治療にならないし。
「うちの家族をお願いします」と言われて結局治療につながったケースは、
身近なところにはほとんどいません。

自分が病んでいる妻の立場だとして、「夫の知り合いの精神科医」は、
夫婦の関係性によっては「夫と結託している」と思われかねませんし。
そういう気持ちもよくわかります。

だから私は「うちの家族を診てください」と言われても、
基本的にはご本人の心の準備ができてから、というスタンスでいるつもりです。
今現在治療者がいる人であれば、その関係も尊重しなければなりませんし
(あくまでも患者さん主体です)。

選択的別姓反対で有名な長谷川三千子さんでも、一対一でじっくり話すと、
反対しきれなかったということは私の中で大きな体験になっています。
https://bit.ly/36vSNy4

保守王国の栃木1区でも、自分を含めて、別姓を選びたい人の事情を
説明すると「そういう法律は必要だね」と言ってもらえることが
ほとんどでした。
別姓婚をしていた私を小選挙区で当選させてくださった、懐の深い選挙区でした。
海外メディアからは「なぜあんな保守的な選挙区があなたを?」と驚きが。

雨の中ですが、ようやく車を修理に出してきました。
もう自分の限界を受け入れ、無理な車庫入れをやめることにします。
車にはかわいそうなことをしました。
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2020年01月29日(水)

今朝も朝から医学部同級生のメーリングリストが動いています。
100人6年間一緒に学び遊んだ同級生なのでとても仲がよいのと、
幹事役を快く引き受けてくれる人材に恵まれているので、
メーリングリストが作られていて、他科の情報にも常に触れることができるのです。
いつでも同級生に相談できる感じです。

ちなみに、慶應医学部の卒業生などというといけ好かない感じが
するかもしれませんが、同級生同士のやり取りを見ていると、
精神科でなくてもこんなに患者さんの心に配慮するんだ、と感心することが
多々あります。
みんな50を過ぎてそれなりのポストにいますが、
誠実に医療に向き合っていてすてきです。

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2020年01月31日(金)

国際対人関係療法学会で、日本における対人関係療法の
第一人者としての認定を正式に受けました。
対人関係療法関係で何らかの認定が行われたのはこれが史上
初めてとなりますが、これで私を拠点にして
日本での認定制度に取り組んでいくことができます。