摂食障害治療のクリニック開設のお知らせ

東京都港区に、日本で唯一の対人関係療法専門のクリニックを開設しました。

摂食障害(過食症・拒食症など)やうつ病に対する期間限定の治療を行います。

最良の治療環境を確保するため自由診療となっています(徹底した省コストによ
り料金は極力抑えてあります)。

1回だけのご相談もお受けしておりますので、お気軽にご利用ください。必要な
方には投薬も行っております。

★「摂食障害は治らない」などと言われることがありますが、もちろんそんなこ
とはありません。
アメリカで開発され、私たちのグループが日本に導入した対人関係療法を用いる
ことによって、短期間の治療で効果を上げることができます。
その効果は、治療終了後も持続するだけでなく、さらに改善し続けるということ
が今までのデータから確認されています。
今までに治療した患者さんからは、「病気になったおかげで人生の質が上がった」
という声もいただいています。
今まで治療を受けてきたけれども、どうも経過がおもわしくないという方、「治ら
ない」と諦める前に、ぜひご相談ください。

治療の全体を知りたいという方は、拙著「『やせ願望』の精神病理 ~ 摂食障害
からのメッセージ」(PHP新書)をご一読ください。(書店での購入が難しければ、
在庫をお送りしております)
ホームページでもその一部をお読みいただけます。

■個人療法

原則として全12~16回の個人面接を行います。
1回の面接は40分間で治療費は8,000円となります(初診時のみ、面接時間は60分
間で8,000円) 。
自由診療のため、各種保険は使用できません。

必要に応じてご家族にも参加していただきます。ご家族に参加していただく場合
、原則として面接は60分間(10,000円)をお勧めしています。

期間限定の対人関係療法専門という当院の治療方法が適応になるかどうかは、初
期の面接で判断させていただきます。その結果、当院における治療が適応となら
ない場合もあります。

■グループ療法
(ただいま準備中です。準備が整い次第始める予定です)

1回2時間、治療費は2000円で、全20回となります。
グループ開始前に1~2回、グループ中期に1回、グループ終了後に1回の
個人面接が必要となります。

ご家族のグループ療法は現在のところ行う予定はございませんが、ご希望の方は
当院で開催しておりますアティテューディナル・ヒーリングのグループにご参加
ください。(参加無料)

■夫婦面接
個人療法の一部として、あるいは、ご夫婦のコミュニケーションを改善するため
に、ご夫婦そろっての面接を行います。1回の面接は60分間(10,000円)。各種
保険は使用できません。

※その他、摂食障害についての教育プログラム、ご相談のみの来院などもお受け
しております。
詳しくは、水島広子こころの健康クリニックのHPをご覧ください。

■診療時間

水・木・金 9:00~12:00
水・金  13:00~16:00

(祝祭日、年末年始は休業。その他、学会などによる休診あり)

CS放送出演のお知らせ

9月23日(土)11:00~13:00、朝日ニュースター(CS放送)の「愛川欽也パックイン・ジャーナル」にコメンテーターとして出演する予定です。

テーマは未定です。

CS放送をご覧になれる環境の方は、ぜひご覧くださいませ。

クリニック開設、アティテューディナル・ヒーリング・ワークショップについてのお礼

● アティテューディナル・ヒーリング・ワークショップについてお礼

前回の号外版メルマガに対しましては、ワークショップへのお申し込みをたくさんの方からいただきありがとうございました。
すでに10月、11月と満員になり、12月のワークショップもあと一人の枠を残すのみとなっております。
これだけ多くの方がご関心を持ってくださるとは予想しておらず、嬉しい悲鳴を上げております。

今後のワークショップの日程につきましては、メールマガジンでのお知らせはせずに、ホームページ上に一覧を掲載しておりますので、ご関心のある方はそちらをご覧くださいませ。
ホームページから「アティテューディナル・ヒーリング」「ワークショップ」と進んでいただいても結構ですし、直接一覧表にたどりつきたい方は、www.ah-japan.com/workshop へどうぞ。

なお、今回お知らせしておりますのは全て東京でのワークショップとなっております。東京以外での開催も今後考えてまいりたいと思いますので、ご関心のある方はぜひご連絡ください。

● 対人関係療法専門クリニック開設のお知らせ

 東京都港区に、対人関係療法専門クリニックを9月20日より開設いたします。できるだけ良い治療環境を保障するため、自由診療となっています。原則としては、摂食障害やうつ病の方に対する期間限定の対人関係療法に限らせていただいておりますが、1回のみのご相談もお受けしておりますので、お役に立てることがございましたらご利用ください。
 詳しくは、ホームページの「クリニック」をご覧ください。お問い合わせはお気軽にどうぞ。

● ホームページを少々改善いたしました

 長らく手抜きをしてきたホームページですが、このたび少々リニューアルいたしました。トップページに「更新情報」のコーナーを作りました。大きなお知らせはメールマガジンでさせていただきますが、小さなものについては「更新情報」をご参照いただければ幸いです。

アティテューディナル・ヒーリング・ワークショップのお知らせ

先日お知らせしましたアティテューディナル・ヒーリングのワークショップの日程が決まりました。

定員は申し込み先着順で10名となっていますので、ご希望の方はお早めにご連絡ください。

レベル1 ワークショップ (初めての方向け)

アティテューディナル・ヒーリングについて知りたい、活動してみたい、という方たちに最初に参加していただくワークショップです。どなたにもご参加いただけます。より高度なトレーニング、ワークショップを希望される方も、まずはレベル1 ワークショップにご参加ください。

日時 2006年10月14日(土) 10:00~16:00

場所 東京都港区 「水島広子こころの健康クリニック」
(都営大江戸線麻布十番駅より徒歩4分、地下鉄南北線麻布十番駅より徒歩6分、地下鉄日比谷線六本木駅より徒歩10分)

参加申し込みされた方には地図をお送りします。

定員 10名 (申し込み先着順)

参加費用 1000円(資料代込み)

参加ご希望の方は、メール(info@mizu.cx)にてお申し込みください。

帰国ごあいさつ

ご無沙汰しております。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
7月末に日本に帰国して以来、住民登録も含めていろいろとゼロから立ち上げなければならず、ご挨拶が遅れました。
8月後半には夏休みもとらせていただき、今月からきちんと「社会復帰」するところです。

予想はしていたのですが、下の子はまたしても保育園の「待機児童」になってしまいました。仕方なく、7月末から東京都の認証保育所に通っています。認証保育所というのは、東京都が独自に認可した保育所で、認可保育園と無認可保育所の中間的位置づけになっています。東京都としては独自性を発揮できる認証保育所に力を入れていきたいという話を以前聞いたことがありますが、やはり認証保育所は保育料も高く、こちらが主流になってくると、認証保育所か認可保育園かというのが親の経済力によって二分されてくるのではないかと懸念します。私が住む港区では、「待機児童」が認証保育所に通う場合には現金給付による支援がありますが、それを差し引いても認可保育園よりは割高です。

私の息子が通う認証保育所は株式会社が経営しているものです。保育の質は良いと思いますし、息子も気に入って通っておりますが、やはりビルの一室ですので、立派な庭があった認可保育園とは環境面で比べようもありません。

近所の商店街などで認可保育園のお友達に時々会いますが、「早く帰ってきてねー」と言われています。こればかりは本人の力ではどうしようもないことなので、空きを待ち続けるしかありません。
これで、無認可、私立認可、公立認可、という遍歴をたどってきた我が家の保育も、認証保育園が加わってコレクションが完成したという感じです。

上の子については、学童保育が今年度から全児童対象の遊び場事業になったというのが変化と言えば変化です。ただ、学童保育の先生がそのまま横滑りで入ってくださり、おやつやいろいろな配慮も含めて基本的に学童とほとんど変わらない運営をしてくださっているので、かなり恵まれている方だと思います。

私の方は、対人関係療法を普及させるためのクリニックを港区に作る準備をしております。また、アティテューディナル・ヒーリングのワークショップやグループも始める予定でおりますので、ご関心のある方はぜひご参加ください。詳しくは追ってご連絡させていただきます。

「選挙に出るべし」という声も各方面からいただき大変光栄に思っておりますが、当面、アティテューディナル・ヒーリングを中心とする活動が自分にとっての本質的な政治活動だと位置づけていきたいと思っています。その理由をご理解いただけるように、現在執筆をしております。

今後も、不定期ですが、メールマガジンを発行していきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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・発行者     水島広子
・ホームページ  http://www.mizu.cx/
・メールアドレス info@mizu.cx
―――――――――――――――――――――――――――――――
・メールマガジンの登録・解除 http://www.mizu.cx/contents/mag.html
・インターネットの本屋さん『まぐまぐ』 http://www.mag2.com/

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

 このメールは、メルマガ配信手続きをとってくださった方、および、
水島広子が名刺を交換させていただいた方で名刺にメールアドレスが
載っている方にも勝手ながら送らせていただいております。メール配
信停止をご希望の方は、URL http://www.mizu.cx/contents/mag.html
 にて解除の手続きをしていただけますようお願いいたします。

アティテューディナル・ヒーリング・センターの誕生(9)

 アティテューディナル・ヒーリング・センターの誕生について、パッツィ・ロビンソンの翻訳の続きです。いよいよ今回が最終となります。長い間読んでいただきありがとうございました。全文は、私のホームページwww.mizu.cxの「アティテューディナル・ヒーリング」のところに掲載してあります。パッツィの「はじめに」とジェリー・ジャンポルスキー博士による「序文」も併せて掲載してありますので、ご関心のある方はどうぞご覧ください。

☆☆☆ 

私たちは公には子どものセンターとして知られていましたが、最初から大人のグループもありました。これは緑内障をもつ大人のグループでした。すでに触れたように、それは私が自分の問題として取り組んでいるものでした。私は子どもたちから、他人を助ければ自分を助けることになるということをすぐに学んだのです。このグループは約2年間続いていました。私たちの小さなグループが衰え始めたちょうどそのときに、ドナヒュー・ショーが公の光を当てたのです。その結果として、私たちは、致命的な病気を抱えた大人たちのためのグループはないかという問い合わせを受けるようになりました。私は予約リストを作り始め、そして小さなグループを始めるのに十分な数が得られたところで、大人のグループを始めました。それはゆっくりと自ら発展していきました。子どもたちのグループとは別に。

 今日、センターには18の大人のグループがあります。3つが致命的な病の人たちのものです。1つは乳がんの女性、もう一つは慢性疾患、2つがエイズ、1つが摂食行動についてのグループ、4つがパーソン・トゥー・パーソン(病気はないけれども、人間関係の中でアティテューディナル・ヒーリングを実行したい人)、2つが、致命的な病の人を支えている人たちのグループ、そして4つが高齢者のものです(老人ホームで行われています)。

 グループのすべてが、外部からの要求によって直接作られました。私たちは勧誘をしたことはありませんが、大きさ・評判ともに、育ち続けてきました。そして、メディアを通して、センターのことを聞く人が毎日増えています。米国内には71のセンターが芽生え、世界中のほかの国にもセンターができました。これらのセンターは、それぞれ独立した組織ですが、私たちのセンターで確立された原則からインスピレーションを受けセンターを作ることになったのです。私たちのところにトレーニングを受けに来る人たちもたくさんいます。

 私たちは年に4回、40~50人の人を対象に広範なトレーニングをします。また、新しいボランティアを対象に年2回トレーニングをします。前回のトレーニングは、センターで働くことに関心のある約70名の人が参加しました。私たちは広範囲にわたってボランティアの力で運営していますが、約8名の核となるスタッフもいます。このスタッフは、センターの運営と臨床の両方をします。私たちは財団と個人の献金者から資金を得ています。私たちは、ほかの慈善団体と同様、しばしば財政的に苦しくなりますが、奇跡が起こり続けて、12年後の今も、まだ成長しています。

 アティテューディナル・ヒーリングの概念は古くからのものであると同時に、比類のないものです。これらの原則は大昔からあるものですが、現代の考え方はそれをわかりにくくしています。私たちは社会の法律ではなく愛の法律を教えようとしています。原則は、使ってみると、実にうまくいくのです。怖れによる妨害を取り払って、愛の贈り物を開けるためのツールなのです。
☆☆☆

(☆☆☆ではさまれた部分は、パトリシア・ロビンソン著「アティテューディナル・ヒーリングの原則の一つの定義」の邦訳)

アメリカ報告25 ――ハワイ報告・イハラ議員(その3)

 私はイハラ議員に出会って、初めて「尊敬する政治家」と言える人を見つけたと思いました。今まで、選挙前のアンケートなどで尋ねられても該当する人がおらず、困っていたのです。
 
イハラ議員の特徴は、なんと言ってもその精神性にあります。
 イハラ議員の選挙区ではないハワイの人に「イハラ議員を知っているか」と聞いたところ、その人は政治に詳しい人ではなかったにもかかわらず、「知っている。とても尊敬されている政治家だ。『高潔』を体現した政治家だと考えられている」と答えました。

 まさに、イハラ議員は「高潔」のために生きているような人です。私生活と政治生活の一貫性などは当たり前です。全ての行動が、自分の「高潔」を高めるためのものになるように生きていると言います。そして、その態度を貫きながら政治活動を続けていく、というのは、一つの実験だと思ってやっているそうです。

 政治家としての投票行動は正直です。一人だけ賛成することも、一人だけ反対することもあるそうです。また、党派を超えて協力できる人とは協力します。これらもすべては「高潔」を高めることにつながります。
 
 ブッシュ大統領については、「彼のことも本当に愛そうと努力している」とのこと。その理由は、「アメリカ人は今まで政治的に眠っていた。ブッシュのおかげで、不安を基盤にしたやり方が全くうまくいかないということに皆が気づいて目が覚めた。いろいろな草の根の活動が始まっている」とのことです。

 イハラ議員は、政治家になるときに、自分の心と身体とスピリットをしっかりと守っていこうと自分に誓ったそうです。そのため、自分を忙殺することはしません。議会では精力的に働きますが、自分の誓いを破るようなことは決してしないそうです。これは、健康維持のための時間をきちんととるということでもありますし、有害な精神状態を引きずらないように、出合うことを日々許しながら生きていくということでもあるそうです。
 
 私の議員時代に、選挙区での会合出席をどうしても断れず、ほとんど私生活がなかった(それでも小さな子どもを抱えた私は議員の中では私生活があった方だと思いますが)、ということを話したところ、「それは共依存で、病的なことだ」と驚いていました。確かにその通りで、政治家に見捨てられたくない(顔をつぶされたくない)有権者と有権者に見捨てられたくない(落選したくない)政治家の共依存状態なのだと思います。

 選挙そのものはきちんとした分析に基づいて活動をするそうですが、ネガティブキャンペーンをどうしているかと尋ねると、「それは自分についてより詳しく説明するチャンスを与えられたと捉える」そうです。怒りもせず、無視もせず、きちんと説明するそうです。また、選挙の質を高める(=有権者により質の高い選択肢を与える)ことに責任を果たそうと決意しており、相手が卑劣なことをしたときには直接携帯に連絡をして説明を求めることもあるそうです。

 イハラ議員は、上級裁判所で行われた修復的司法の催しにも私を連れて行ってくれました(現職裁判官が法廷を使ってそのような催しを積極的に開いているのですごいと思いました。ちなみに、その日は音楽を使った活動をしている人たちがゲストだったので、法廷で初めてギターを聴きました)が、いくら話しても話が尽きませんでした。年も性別も国籍も違いますが、「私たちは政治的な双子のようだ」ということを確認して別れました。今まで日本に来たことがないそうですが、今度は必ず来てくれるそうです。9月の選挙を前に、「すっかり出遅れている」そうですが、必ず当選することを祈ります。 

イハラ議員のホームページ
http://www.capitol.hawaii.gov/site1/senate/members/sen9.asp

★ 日本に帰国します ★

 25回にわたるアメリカ報告をお読みいただきありがとうございました。米国では、アティテューディナル・ヒーリングを深く学べたのみならず、すばらしい人たちとめぐり会い、大変充実した半年間を過ごせたことに心から感謝しております。おかげさまで子どもたちも驚くほど成長しました。7月23日に米国を発って日本に帰ります。久しぶりの日本なので適応できるか心配ですが、また自分にできることをやっていきたいと思っています。メルマガはまたしばらく不定期になると思いますが、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
 

アティテューディナル・ヒーリング・センターの誕生(8)

 アティテューディナル・ヒーリング・センターの誕生について、パッツィ・ロビンソンの翻訳の続きです。

☆☆☆ 

 私たちは今でもドナヒューのテープを学びの道具として使っています。深い感動があり、見た人にはパワフルな影響を与えます。子どもたちはまっすぐで正直です。フィル・ドナヒューはこの経験にとても強く影響を受けたため、約1年後にカリフォルニアにやってきて、センターについてのショーをもう一度やりました。彼は10回のショーができるくらいの題材を得たといい、今でも子どもたちの何人かと連絡をとっています。

 シカゴから帰ってくると、私たちの静かな小さなセンターは大騒ぎになっていました。電話は一日中鳴りっぱなしです。アメリカ中から電話がかかってきて、助けを求めているのです。手紙が殺到しました。私たちは圧倒されながら、最善を尽くして手紙に返事をしたり電話をとったりしました。ドナヒューの番組の最後に、パット・テイラーが「私たちはサービスを有料にしようとは夢にも思いません・・・でも、寄付は決してお断りしません」と言いました。これがきっかけとなって、寄付が殺到しました。高額のものも小額のものも。私たちは反応の大きさの見当がつきませんでした。すごかったのです。

 私たちは全くのボランティア組織でした。今や公的な寄付が入ってくるようになったので、法的にNPOになる必要がありました。自力でそれができるかどうかを見てみようと私たちは決めました。弁護士に法外なお金を払わずにすむようにです。それは本当にとても単純でした。私たちはカリフォルニア州サクラメントに行きました。そして、NPO法人化を申し込みました。私たちは1977年1月20日に国務長官の事務所に行き、その日のうちにNPO法人格を得ることができました。事務所の人は、基本定款を簡潔な形で作るのも手伝ってくれました。それは、カリフォルニア州法のもとで、私たちの目的をはっきりと述べたシンプルな文書です。基本定款は、私たち、当時は3人だった理事会メンバーによって署名されました。

 団体規約も作りました。ほかの団体の形式を調べて自分たちのセンターに必要なものを採用したのです。私たちの団体規約は10ページからなり、1981年11月23日の理事会で採択され、事務局長のウイリアム・テッドフォードによって署名されました。私たちが踏まなければならなかったもう一つの公的なステップは、カリフォルニア州税務局に行って非課税の対象となることでした。これは、すでにNPO法人格をとっていたので、難なくできました。

☆☆☆

(☆☆☆ではさまれた部分は、パトリシア・ロビンソン著「アティテュー
ディナル・ヒーリングの原則の一つの定義」の邦訳)

アメリカ報告24 ――ハワイ報告・イハラ議員(その2)


 ようやくコスタリカから帰ってきましたが、今回は、前回に続いてハワイのイハラ議員についてのご報告です。

 1951年生まれのイハラ議員は日系3世ですが、すでに日本語は全くしゃべらず、日本というよりは、むしろ幼少期を過ごしたドイツの影響を受けているようです。
 1986年から1994年までは州議会下院議員、1994年から現在は州議会上院議員をつとめています。

 イハラ議員は民主党所属です。ハワイは民主党が強く、州議会は民主党が多数派ですが、イハラ議員の改革志向は民主党議員であっても眉をひそめられることも多いそうで、「そういう意味ではあなた(日本で野党であった私)と同じ立場」と言っていました。

 イハラ議員は幅広くいろいろな成果を上げていますが、中でも大きなものは、上院に「共同議長制」を取り入れたことでしょう。

 ハワイの上院の委員会は、それまで一人議長制をとっていました(もちろん日本もこれです)。そのために、議長は法案についての全権限を持つ王様のようなものでした。イハラ議員によると「一人の人間がすべてのカードを持っており、情報を知らせないことによって委員会を支配していた」のです。

 1997年の議会で、イハラ議員は、マイク・マッカートニー上院議員(この人もジェリー・ジャンポルスキーの親しい友人です。ジェリーによると、イハラ議員かマッカートニー議員のどちらかが、やがてハワイ州知事になるだろうとのことです。マッカートニー氏は現在は上院を離れて、公共放送の仕事をしています)と力をあわせて、共同議長制を実現しました。それとともに、テーマごとに20あった委員会を10に減らしました。共同議長は、それまでの一人議長の2倍の権限を持つことになったのです。

 イハラ議員とマッカートニー議員は、問題が起こると、二人で出向き、共同議長の両方と話をするようにしました。そのことによってグループの力動を育てようとしたのだとイハラ議員は言います。一人が一人を操作したり説得したりするのではなく、話し合い力を合わせて解決するという文化を作ったということです。

 この動きは最終的には強く支持され、イハラ議員とマッカートニー議員は1997年に賞すら受賞していますが、必ずしも最初から理解されたわけではありません。権限を手放したくなかった古い体質の議員の反発はもちろんのこと、ロビイストからも、「二人の議長に話さなければならず、手間が増えた」と苦情が出たり、マスコミにも当初は批判的に報道されたりしたそうです。

 でも、共同議長制は、多くの成果を生みました。議長は、自分の同僚の共同議長の要求を拒否することがほとんどないために、吊るされたままの法案(審議されないままの法案。日本の国会はこれがあまりにも多い)が圧倒的に減りました。同僚の共同議長が「この法案の審議をしたい」と言えば無視することができないからです。

 また、情報の共有は、議会の運営をわかりやすく民主的にしました。これは政治文化を大きく向上させるものです。

 イハラ議員にとって、情報の共有、政治プロセスの透明性というのは、キーワードのようです。「結果がよければ手段は正当化される」という政治文化が民主主義を阻害しているという信念のもと、手段をいかに有権者が見られるようになるかということに心を砕いているのです。政府の情報にメディアがもっとアクセスできるようにメディアを積極的にサポートしてもいます。

 ここまでは政治家としてのイハラ議員の輪郭で、これだけでも十分に感銘を受けるわけですが、イハラ議員の本当の特徴はその人間としての姿勢にあります。次回に続けます。

アティテューディナル・ヒーリング・センターの誕生(7)

 アティテューディナル・ヒーリング・センターの誕生について、パッツィ・ロビンソンの翻訳の続きです。

☆☆☆ 

 グレッグは、死というのは、天国に行って、そこにいる魂と一緒になることだと思うと言いました。彼は、多くの魂がこの世に下りてきて誰かの守護天使になると思うと言いました。彼は守護天使になりたいと決めたのです。残された私たちは、実際に、グレッグはそうなったのだと信じています。

 この地上での最後の数週間、グレッグは病院に入院していました。グレッグの両親と医師はすばらしいことをしました。グループのメンバー全てがグレッグを見舞ってよいと許可したのです。1970年代には、死にかかっている子どもを他の子どもが見舞うというのは先例のないことでした。病気の子どもに、他の子どものばい菌が移るのではないかと怖れられていたのです。病院の医師と職員は、グループメンバーのお見舞いがどれほどグレッグにとって重要かということを理解したので、この方針を無視し、私たちが好きなだけ彼を見舞ってよいと許可してくれたのです。グレッグは亡くなる瞬間まで勇気について私たちに教えてくれました。彼は偉大な教師でした。

 グレッグが亡くなって間もなく、私たちの本は完成しました。グレッグの父親は本の出版者で、私たちの本の出版を助ける機会に感謝してくれました。その本、「雲のむこうに虹がある」(訳注:日本語訳は「ほるぷ出版」)は、5000部を刷るのに5000ドルかかるはずでした。私たちにはそのお金がありませんでしたが、センターのいつものやり方である「馬の前に馬車をつなぐ」(訳注:ものの順番が反対であるという意味のことわざ)で、私たちは出版の手続きを進めました。センターではよく起こることですが、お金の支払日に、ある財団が本のための小切手をくれました。これはすばらしい本で、たくさんの、たくさんの人を助けてきました。私たちは奇跡が起こるのを期待し、そして奇跡を受けたのです。

 ジェリーはその本をメディアに送りました。その少し後に、彼はシカゴから電話を受けました。それは、フィル・ドナヒュー・ショーのプロデューサーでした。彼女は、「虹」の本をとても気に入って、ジェリーにフィル・ドナヒューとのインタビューに出演してほしいと言いました。ジェリーは、そうしたいけれども、子どもを6人連れて行くことができなければ出演できないと言いました。その奇跡的な瞬間、プロデューサーは「いいですよ」と言ったのです。フィル・ドナヒュー・ショーのために、ジェリーと6人の子ども全員と、パット・テイラーと私はシカゴに飛びました。3人の親たちも一緒に来ました。私たちはグランド・ハイアット・ホテルを与えられ、運転手つきのリムジンがホテルとスタジオの送迎をしてくれました。それはとてもワクワクする時間でした。ショーは大変な成功を収めました。アティテューディナル・ヒーリング・センターは、初めて公にデビューをしたのです。

☆☆☆

(☆☆☆ではさまれた部分は、パトリシア・ロビンソン著「アティテューディナル・ヒーリングの原則の一つの定義」の邦訳)