テレビ朝日の「モーニングバード」に5月13日(水)朝、インタビュー出演します。

テレビ朝日の朝の番組『モーニングバード』(放映時間朝8時~9時55分)に5月13日(水曜)インタビュー出演します。

  • 放送局:TV朝日
  • 番組名:『モーニングバード』
  • 番組放映時間:2015年5月13日(水)AM8:00~9:55
  • 番組URL:http://www.tv-asahi.co.jp/m-bird/
  • コーナー名:「イマドキ白書
  • コーナー放映時間 AM9:00頃から放映予定

※生番組ですので、多少の時間がずれる可能性があります。また地震や、大きな事故など、突発ニュースが入った場合、放送延期、てしまう可能性もあります。あらかじめご了承ください。

  • テーマ:「女性同士の人間関係」
(スタッフ投稿)

富山で講演します(働く女性のためのセミナー)

以下、主催者サイトからの情報です。




第1回 働く女性のためのセミナー

整理整頓! 女子の人間関係
~イライラや怒りがスーッと消える~

講師 精神科医 水島広子

開催日時: 5月23日(土)13:30~15:30         

            
会 場: 富山県民共生センター「サンフォルテ」
募集定員: 女性30名程度
費 用: 1000円

 

<申込締切>一時保育申込み締切 5月9日(土)

申し込みは以下のサイトからお願いします。
http://www.sunforte.or.jp/event/svEveDtl.aspx?servno=640

お問い合わせ
富山県民共生センター「サンフォルテ」内 富山県女性財団
〒930-0805 富山市湊入船町6-7
TEL : 076-432-4500
FAX : 076-432-5525


(スタッフ投稿)

2015年4月のツイッターより(抜粋)

2015年4月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
スタッフによるツイートも始まっておりますので、区別のため、
スタッフによるツイートは(スタッフ)と書かせていただきます。

2015年4月のツイッターより(抜粋)
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4月1日(水)

先日刊行された拙著「プレッシャーに負けない方法 『できるだけ完璧主義』のすすめ」が、早速増刷になるとの連絡をいただきました。周囲の人たちにも好評で嬉しいです。お役に立ちますように。 amzn.to/1KbqQyK

人間が被りうる最大の被害は戦争、というのは100%納得できる。精神科的に見れば、ひどい目に遭ったときに支えてくれるのは周りの人たち。しかし、周りの人たちにも余裕がなく、誰が敵か味方かがわからない。また、虐待研究を見ても、一定程度以下の経済レベルでは虐待が頻発。

私はかつてサンデープロジェクトに出演したとき、「仮に攻撃があったとして、それに反撃するのとしないのと、どちらが多くの命を奪うのか、検証すべき」と発言して、大変なバッシングにあった。でもこれはとても基本的な疑問だと思う。国際政治も発展し、調停も可能になった今。

もっと私たち「人間」という種を信じられないのか。家族やコミュニティを大切にする人間を。そして、疎外されている人たちを癒やす方法を考えられないのか(私はAHを通して実行しているつもりだが)。それが人間の未来を左右すると思う。

政治的に考えれば、私はもちろんベトナム戦争に米国が乗り出したことに反対だ。しかし、そこで傷つき生還した米兵がPTSDを病み、自殺したことについては、精神科医として大変な問題だと思う。政府の誰がどれほど意気揚々と述べようと、戦争は人間に合わないシステムだと思う。
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4月3日(金)

拙著「対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD」 amzn.to/1NFWLDK と「対人関係療法でなおす 社交不安障害」 amzn.to/1G8yNSD がそろって増刷になるとの連絡。後者も対人トラウマと関連することが多い。

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4月4日(土)

スカイプでのAHグループは、近くにAHグループがない場合だけでなく、地域で自分の話をするのはどうも…という方にも(もちろんAHグループで話した秘密は守られるのですが)お勧めです。

今日は久しぶりにAHの実践ワークショップでしたが、参加者の方が「やっぱりAHっていいな」という感想を残して帰られるととても嬉しいです。これは、人の役に立ったという感覚ではなく、自分が大好きなものを人も好きになってくれた、という感覚に近いです。
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4月5日(日)

私は今までいろいろな人から「誰だって戦争などしたくない」と言われてきた(ネガティブな文脈で)。「でも」がそのあとに続いた。「戦争をしたくない」と決めたら、言い訳はいらないのではないだろうか? みんながそういう意思を持てば、交渉も本格化するのではないだろうか。

これは先日ツイートした、「怖れを手放せるだろうか?」という疑問よりも「怖れを手放したい」という決意をすることが大切、というのと同じ話。「戦争はなくなるだろうか?」ではなく、「戦争をなくしたい」という決意が大切ではないか。

私がAHの実践ワークショップで紹介している「非暴力コミュニケーション」は、マハトマ・ガンジーの思想を継ぐが、「社会から暴力をなくしたければ自分自身の日常会話から暴力をなくす必要がある」というもの。

戦争とは、恐怖、飢餓、喪失、不安、絶望、警戒心、不信、分断、その他、人間が感じられる豊かさとは全く反対のもの。それが自分個人、大切な家族や友人に降りかかることに想像力が働かない人が、「好戦的」と言われるのだろう。

「平和ぼけ」とは何だろう。それは「名誉」で戦争を考えたり、戦争ゲームの快感を現実にダブらせたりする、おそろしい「ぼけ」のことだろう。つまり、これは好戦的な人たちに適用されるべき言葉で、戦争の悲惨さを知り抜いて平和を望む人たちとは何の関係もない言葉だ。

「非暴力コミュニケーション」において必要なのは、「ちょっとした勇気」。皆がちょっとした勇気を出し合えば、どれほどこの世は生き甲斐のある温かい場所になるのだろうか。そんなことを一緒に考えられる仲間がもっとほしいです。まあ、私一人でもやっていくけれども。

もっと修復的司法の考え方を身につけたい。何にせよ、私たちがその一員であるコミュニティで、何かが起こったという認識。自分はそこに全く無関係だったということはない。それを罪悪感ではなく、つながりのために活用していきたい。

昨日のAH実践ワークショップで、とても感激したコメントがあった。「ポカポカとした愛をさしのべていない人は、助けを求めている人」。この見方が上から目線での評価では? という疑問が出された。それに対して参加者の一人が「怖れていないのがよい、怖れているのが悪い、というふうにすると、評価を下すことになる。でも自分だって、たまたま怖れて助けを求めていることがある。誰にでも起こること、と考えれば上から目線にもならないのでは」と。感無量。

AH創始者のジェリー・ジャンポルスキーは、私がブッシュ(ジュニア)について文句を言っていたときでさえ、「ブッシュと私はシャム双生児だと思うようにしている」と言っていた。彼はもう一つの私だと。

その当時は「え?」と思ったものだったし、私の中にはブッシュ的なるものなんてない、と思ったが、ブッシュが私たちの世界で成長した人であることは確か。そして、何かを分離する気持ちが私の中にあるのも事実。いろいろ考えさせられた。もちろんブッシュを肯定はしない。

私が先日「人間が受ける被害の最大のものが戦争だ」と書いたのは、俳人・金子兜太さんのコラム(朝日新聞)より。彼はトラック島の経験から、沖縄のことに鈍かったかもしれない自分を自省していた。どれほど他にひどい現場があろうと、一つの命の価値は変わらない。

私の子育ては自慢できたものではないが、反戦教育だけは徹底している。「戦争というのは、こうやってご飯を食べている時に突然爆弾が落ちてくることなんだよ」ということは、子どもたちが小さい頃から伝えている。だから子どもたちは戦争に限りなくネガティブなイメージを持っている。

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4月8日(水)

私も時々リツイートしていますが、水島広子スタッフのアカウント @mizustaff で、この頃私関連のいろいろな情報を拾ったりまとめたりしてくれているので、よろしかったらフォローしてあげてください。相互にリツイートし合っているので重複はお許しいただければ。

政治を憂う声が、このところ、私が尊敬する人たちから寄せられている。こんなときだからこそ、まずは自分の心を平和にし、起こっていることに向き合うこと(見て見ぬふりをすることではなく)。その「見方」を自分で選ぶこと。そして自分ができることをコツコツとしていくこと。
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4月10日(金)

子育て中こそAHが必要なのでは? という問題意識から始まった、子連れ可のAHグループです。(子連れでなくてももちろんOK)RT:@ahj_bot 【お知らせ】次回のAH町田グループ <子連れ参加可> dlvr.it/9KWHLT

子連れ参加可のグループにせよ、性被害にあった男性のためのグループにせよ、スカイプを利用したグループにせよ、ボランティアの方たちの発想から様々なAHグループが創造的に工夫されていくのはすばらしい。安全を感じるAH環境だからこそ、創造性が発揮されるのかもしれない。

ある情報だけを切り取って人を口汚く批判する人は、詳しい事情を聞いてしまうと批判できなくなるだろうと思う。他人のあり方についての批判=無知と言えるかもしれない。詳しい事情を聞けば、批判というのがいかに的外れなものかがわかるはずだ。

自分がその状況を「怖れ」の目で(攻撃されたと)見たいのか、平和な心で(相手は怖れているだけと)見たいのかをまず選び、それと調和した言動をとる。人のことを口汚く批判するという選択肢はない。心の平和を損ねるのみならず、自分の疎外感を強めていくことを知っているから。

「疎外感」は今の世界が抱えている、最も重要かつ緊急なテーマ。AHは間違いなくその一つの答えになっている。くれぐれも、「形」のつながり(絆はこうあるべき、を規定するような)に逃げないでほしい。必要なのは「形」のつながりではなく、ありのまま同士のつながりなのだから。

「勇気」と言えば私の場合、選挙に出ることよりもAHの活動を日本で始めることの方が勇気を必要とした。親しい先輩達は「水島は落選のショックで宗教に走ったのではないか」みたいな心配もあったらしい。むしろ郵政解散の落選は私にとってはAHに従事する機会を生んだ。

確かに、尊敬・信頼し、常に相談相手になってもらっていた高名な先輩達に痛い目で見られながら新たな活動をゼロから興すのは勇気を必要とした。でも、AHによって個人の心が平和になれば社会が平和になるという信念は揺らがなかった。

今では、当時心配してくださった先輩方も、AHを応援してくださっている(と思っている)。また、この件によって干されることもなく、未だに精神科領域で偉そうに振る舞っている。新しいことに人が慣れる時間は必要だし、何と言っても揺るがない自分の信念が重要なのだなと。
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4月11日(土)

全16セッションのスーパービジョンを本にする壮大な作業を実行中。個人情報を追跡不能なものにし、かつ生の治療面接やスーパービジョンの「味」を消さないためには、結構デリケートな神経が必要。今日もまだまだ夜なべ。でもこれは、後輩治療者の役に立つと信じている。

私の亡父は知能も創造性も運動能力も万事に優れていたけれども、「頑張る」という概念は嫌いだった。もちろん父が努力家だったことは知っている。でも、「人間常に余裕を」という美意識を持っていた彼は、最後のインタビュー記事の校正でも「必死で頑張った」を削除させていた。

これを「才能に恵まれた人間のかっこつけ」と見るべきか。父は若い頃に発症して生涯続いた難病の持ち主だった。才能があるのに身体のコンディションで働けなかった頃は死をも考えたと思う。そんな苦悩の日々があったからこそ、「人生は楽しむもの」という結論に達したのだろうか。
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4月12日(日)

以前から思っていたが、明日の生活資金に直結する厚生労働分野と違い、教育や安全保障政策はすぐに結果が見えないため、専門家でない人が専門家ぶってとんでもないことを言うことができる。何を言おうと自由だが、せめて断定調ではなく「私はこう思う」と責任を引き受けてほしい。

例えば英国では子どもの非行についての政策の評価をオクスフォード大学に依頼し、再犯防止効果が得られると予算がとれる仕組みになっている。非専門家が感情的に政策を決め、事態のさらなる悪化を招く日本とは大違い。 bit.ly/1FA2nez

投票したい人がいないという候補者レベルの話と、投票しても意味がないという民主主義の根幹にかかわる問題を、くれぐれも一緒にしないでほしい。投票は、よりマシな候補者に。
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4月13日(月)

(1)何かの一部だけを切り取って批判する、というのは、私自身さんざん体験した。私が議員になって最初に作った法案は、「子ども有害情報から子どもを守る法案」。コンビニに漫画を買いに行ったら、いきなりレイプもののアダルト雑誌が目に入る、というのはやはりおかしい。

(2)かと言って、政府が検閲をして発禁処分にするのもだめだ。というわけで、私は、子どもと大人の権利を比較衡量して、子どもに向かないものを、高い棚に置く、テレビだったら遅い時間に放送する、ウェブにはフィルタリングを、といった情報の「棲み分け」を提案した。

(3)私は第二子妊娠中で連日ひどいつわりだったが、しばしば吊し上げの集会に呼ばれた。表現の自由で有名な教授がゼミ生を連れてくると、入り口では「ファシズム水島!」などと敵意をむき出しにしていた人が、帰り道には「水島さんの方が正しい気がする」と言っていたらしい。

(4)今でも時々、「水島って、あの表現の自由を脅かすファシストか」という趣旨のことをネットで見つけることがある。そういう人は、同時に、私がまだ現職議員だと思っていることが多いようだ。やっぱり相手を説得したければよく調べなければ。ただのストレス解消ならよいが。

(5)ちなみに、民放連などプロの方達は、「自主規制しないと法制化しますよ」と言うことによって、かなり実りある話し合いができたと思う。立場としては「敵」同士だったのかもしれないけれども、今でも何となく仲間意識がある。

(6)「情報の棲み分け」と同時に法案に盛り込んだのが、メディアリテラシー教育。メディアリテラシーとは、テレビやウェブで得た情報を鵜呑みにするのではなく情報を主体的に読み解いて、必要な情報を活用する能力のこと。この能力の低さが今の日本の問題の一つだと思っている。

今日は大阪で経営者向けの講演だった(雨雲と共に移動する感じで、大阪はだいたい雨が上がったのに東京に戻るにつれ大雨)。経営における人間関係を真剣に考えている誠実な方たちで、熱心に話を聴いてくださり、とても感じがよかった。私の話が少しでも役に立てば幸い。

今日はAHの考え方も少し紹介したが、せっかく6月に大阪でAHの入門ワークショップを開くので、何人かだけでも来てくださると嬉しい。確か2007年の日経新聞にAHを大きく取り上げていただいた。ビジネスにおいて怖れは大きなテーマだということで。
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4月14日(火)

朝日新聞の「被害を与えた周辺国とうまくやっているかどうか」の意識調査の日独比較を見て、ドイツの人の方が過去の自国の過ちを誠実に認めることによって高い自己肯定感を持っているのだろうと推測する。過ちを認めてはだめだと思っている人の方が自己肯定感が低いのではないか。

拙著『10代のうちに知っておきたい 折れない心の作り方』が、今度は、奥州市教育委員会が選定する「奥州市の中高生にオススメするブックリスト」にも掲載されたそうです。 amzn.to/1NBcQ2X

ちなみに、私も東京裁判には問題があると思っています。しかし、そんなものを無条件に受け入れなければならない状況に日本を追い込んだ、というのは事実であり、そのことについて当時の指導者に責
任があったのは当然だと思います。
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4月15日(水)

あの人が反省しないからゆるさない、というのは、自分の人生の質を、ゆるせない相手に託しているようなもの。ゆるしに、相手は何の関係もない。相手の行為や主張が間違っていてもかまわない。自分がそのことから自由になって心の平和を得ること。これも大切な勇気。

強さと弱さについても考えてきた。相手を怖れから動かすのは、強さでも何でもない。その人のあり方を見て、皆が「力になりたい!」「自分もあんなふうに生きたい」と思うのが、本当の強さではないのだろうか。人気取りでなく、一貫して、人の温かい心に訴えかけるものが。
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4月16日(木)

スカイプでのAHグループです。日曜の夜、「あとは寝るだけ」の状態になって、温かいつながりを感じれば、安眠効果もあるのでは。お勧めです。@ahj_bot 【お知らせ】次回のAHスカイプ☆サンデーナイト dlvr.it/9PxCyt

なんだかんだで、これから書く本が結構たまってきた。私の場合、同じテーマで二度は書かない、ライターさんに書いてもらうことはしない(全部自分で書く)という堅い原則を持っているので、いつも全力投球。ライターさんに書いてもらわないという理由で破談になったこともあった。

もちろん、取材記事などは全面的にライターさんに書いていただいている。さすがプロ、と思うこともある。でも、本は私にとっておそらく最も大切な仕事で、言葉遣いはもちろん、文章のエネルギーにどうしても思い入れがある。怖れの本は書きたくない。
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4月17日(金)

愛川欽也さんが亡くなった。「愛川欽也のパックイン・ジャーナル」には何度もお招きいただいたが、その後お会いしていなかった。政治を憂い、二度と戦争を起こしてはいけないという固い決意を持った方だった。

愛川欽也さんとは「タバコとアルコールと、どちらが人にとって迷惑か」で議論したことがある。受動喫煙と、アルコールによる暴力を比べて、もちろん結果は出なかった。欽也さんが作った映画に招待されて娘を連れて見に行ったら、娘と一緒に写真を撮ってくださった優しい方だった。

「愛川欽也のパックイン・ジャーナル」は楽しかった。本番中はもちろん、打ち合わせも、カメラが回っていない間も、終了後も、皆が真剣に話していた。田岡俊次ファンである私にとっては、高尚な講義の場でもあった。今時こんな番組があり得るのか、と出演しながら感心していた。

テレビの影響力は大きいが、メジャーなテレビの人と仕事をすると必ず巻き込まれてしまう。全てがテレビを中心に回っているという感覚、複雑な問題でも「視覚化してわかりやすく」「ハウツー的に」と表面だけを拾って本質を逃してしまう。これは視聴者側にも伝染しているのだろうな。
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4月18日(土)

参院予算委員会で福島みずほ議員が「戦争法案」と言ったことについて自民党理事が修正を求めた、という話を今朝の新聞で知ったが、「ついにここまできたか」とびっくり。過去にも国会において政府に対し使われたことのある言葉で、当時の小渕首相は物の見方の違いとして流した。

国権の最高機関たる立法府で、議員の発言に「検閲」が入るとはどういうことなのだろうか。人道上の配慮などによる修正は、全党が一致して「必要」と感じるだろう。しかし、今回のように、党派によって見解が違うものを修正要求するというのは、政府による「検閲」としか思えない。
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4月20日(月)

かつて某省の副大臣と話していたとき「就労支援などいろいろ考えているのだから、自殺するくらいならどんどん活用してほしい」と言われてぎょっとした。うつで絶望しか感じられない人が、前向きに就労支援策を求めるとでも思っているのだろうか。現場を知らないとは恐ろしいことだ。

一応言っておきますが、私はもちろんその場で「支援策と苦しんでいる当事者の間には大きなギャップがあり、それを自己責任でというのは完全に間違っている。そこをつなぐ施策をきちんとしてほしい」と直接副大臣に話しました。

先日やや議論になった精神療法のエビデンスについて。IPT(対人関係療法)群と対照群をランダムに振り分けて比較し、IPTの効果の方が統計学的に有意であると「効果がある」と言える。そのような大規模研究が2つ以上あれば、国際的な治療ガイドラインに載るレベル。

この点、IPT創始者は極めて科学的かつ謙虚だった。創始者が地元で治療をしてその患者さんがよくなったからと言って、それはIPTが効果を示したとは言えない。全く別の場所で、全く別の治療者をトレーニングしてもなお同様の結果が得られれば「IPTは効果がある」と言える。

どのような研究をしてきたかということと、どのような結果を「エビデンス」と呼ぶかは、大きな関係があり、それが「エビデンス」についての大きな認識のずれを生むと思う。
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4月21日(火)

苦しくなる「怖れの恋愛」を手放して、のびのびした「愛の恋愛」に恵まれますように。女性向けに書かれた本ですが、恋愛における女性心理を理解するのにも役立つと思います。友人いわく、「恋愛版家庭の医学」だそうです。 twitter.com/PHPeb/status/5…

拙著「10代のうちに知っておきたい 折れない心の作り方」、先月増刷になったばかりなのですが、また増刷との連絡。10代の方にも、10代には読めなかった方にも、お役に立ちますように。 amzn.to/1zEGUz0

拙著「10代のうちに知っておきたい 折れない心の作り方」は、山梨県の図書館員が選んだ「こどもにすすめたい本2015」にも選ばれたそうです。ありがとうございます! amzn.to/1zEGUz0

今度は治療者向けの拙著「臨床家のための対人関係療法入門ガイド」が増刷になるとのお知らせをいただく。今年は、これに続く「実践ガイド」を執筆する予定にしているのだが、時間があるだろうか。 amzn.to/1J5sCji

「難しい情報」「インテリっぽい情報」に疎外感を覚える人は少なくない。仮想敵を設定した「わかりやすい政治家」が好かれるのはそういう背景もある。本当に伝える価値のある情報を持っている人ほど、わかりやすく伝える努力が必要だと私は信じているし、自らも努めている。

例えば「男女共同参画」というテーマについて。長年ジェンダーを研究してきた人たちは、学が深い。しかし、たまたま当選して国会にいる年配男性には、それはほとんど外国語だ。用語解説をきちんとしてあげたら「そういうことならもちろん協力する」と言ってくれた人も少なくない。

私は国外で英語教育を受けていない者としては、かなり英語の能力が高いと思う(予備校も、英会話学校も行ったことがない)。語彙にはかなりの限界がある。しかし、ワシントンポストの取材も含め、全て英語でこなしてきた。本当に理解していることは、平易な言葉だけで説明できる。

「疎外される人」(socially excluded people)を私たちが一日一人でも減らす努力できれば、地球はどんな場所になるだろうか。私は臨床、ボランティア、子どもの友人のケア、タクシー運転手(?)のねぎらい、国際学会への働きかけで、できるだけ頑張っている。
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4月22日(水)

非暴力コミュニケーション(NVC)の考えに従えば、戦争をなくすには政治家(もちろん非政治家も)が自らの政治的発言から暴力的コミュニケーションを除くことが必要。ここで言う「暴力的コミュニケーション」とは、評価を下す、誠実に自分の事情を述べない、相手のせいにするなど。

自分から見て「あり得ない人権侵害!」と思うときも、「人間としてあり得ない!」と暴力的に伝えれば返ってくるのは暴力的反撃だろうが、「人間同士がこのような事態になるのは悲しいと思う」と言ったらトーンが変わるのではないだろうか。暴力の連鎖を招く人間にはなりたくない。

「AHと政治」のワークショップを開いてわかったのだが、政治というのは、政治的主張をぶつけ合う場、と思いこんでいる人が多いようだ。そんなものが機能するわけがない。政治はもっと、根回しの場であり、人間関係の場である。でもそれができる能力と人間性を持った議員は減った。

日本の外交力が低いことは周知の事実。ここからは私の推測だが、それでもなお敬意をもって扱われてきたのは、平和を大切にする国(原爆を落とされる痛みをよく知っている国)、勤勉で人道的経済的援助を厭わない国として評価されてきたからだと思う。その評価を手放すプラスはあるのか。
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4月24日(土)

精神科の治療者は、自分も含めた人間の弱さを知っていて、患者さんのプラスの側面に注目する人と、自分の弱さを否認して、患者さんにダメ出しや無理や要求(要は現状否定)する人の二者に大きく別れると思う。後者は癒やされていない治療者ですね。
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4月25日(土)

戦争さえ起こっていなければ、政権の質がどうであれ、人々はそれなりに日常生活を送れる。それが、シリアなどを旅してきた私の印象。ただし、政権が仮想敵を作って仮想戦争状態にあると、人々の自由もかなり制限され危険が及ぶ。仮想戦争とは、「怖れ」そのものだと思う。

とても心配。ネパールは私の第二の故郷のような国。ネパール語は英語の次に達者だし、娘の名前もヒマラヤの山からつけたくらい。ネパールの建物を見て、ここで地震が起こったらどうなるのだろう、とよく考えていた。被害が最小限にすみますように。RT: twitter.com/nhk_news/statu…
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4月26日(日)

今日は対人関係療法勉強会の実践入門ワークショップでした。一日しゃべり続けて、ちょっと過呼吸気味です(笑)。この中から、対人関係療法をきちんと身につけてくださる方がどれほど生まれるでしょうか。毎回定員一杯になるところに、希望と力強さを感じます。

ものすごーく嬉しい結果です。保坂さん、おめでとうございます! 保坂さんこそ、「疎外される人」を減らす姿勢を持った人。そんな姿勢が区民から信任を受けたのですね。私も10年あまり住んだ区なので嬉しいです。RT:@hosakanobuto twitter.com/nhk_news/statu…

港区議選、応援していた同い年・子持ちの女性議員が4期目の当選を決めた。今回は難しい選挙と言われていたので、とても嬉しい。区議レベルになると、学童保育や給食のこと、コミュニティバスのことなど、とてもわかりやすい実績を上げてくれるし、度々会って人柄もわかるのがよい。
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4月27日(月)

栃木県議に(4年間の浪人を経て)復活した山田美也子さんから、連絡をいただきました。山田さんは私が2001年の県議補選のときに「女性でなければだめ!」とごねて、私が選対委員長を務めて当選していただいた方です。米国からの帰国後も、選対委員長を務めたのは山田さんだけです。

私は栃木から議席を与えていただいて有意義な仕事をさせていただきましたが、やはり「本当は東京に住んでいる」「栃木の教育レベルが低いから東京の小学校に子どもをやった」などのデマはきつかったです。でも山田さんは生粋の栃木県民。現在の栃木県に本当にぴったりの存在だと思います。

取材で「人生において諦めたこと」を聞かれました。私は確かにいろいろなことを自分の決意でやめていますので、諦めた、と言われてちょっと悩んだのですが、それは「住んでいない土地から選挙に出ること」。子どもには単一の地元が必要で、私と一緒に東京と選挙区を行き来する生活はだめだと思いました。
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4月28日(火)

「疎外される存在」を減らすことが、人類存続のポイントだと思っているが、なんだか日本という国そのものが「疎外される存在」になりそうで心配。海外メディアに圧力をかけたり(それも「金がらみ」と下品)、政府お抱えの「知識人」を推薦したりするなど、私の常識を超えた。
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4月29日(水)

エンパワーメントと平和には大きな関連がある。ヘイトスピーチをする人は、疎外され、エンパワーされていない人たちだと思う。他者を貶めることでかろうじて存在を保っているのだろうか。これは単なるまやかしであって、本人の癒やしにはつながらない。重要なのはエンパワーだ。

「上から目線」の人ほど、癒やしを必要としているのをご存じだろうか。「上から目線」でいないと生き延びられない自己についての不安定さ。考えてみたら何と気の毒な症状だろうか。「上から目線」の人が幸せであることは絶対にないと私は断言したい。
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4月30日(木)

今日はEテレのインタビュー収録があった。断定調のテレビとはなかなか相性がよくない私だが、Eテレはじっくりと考えながら話せるのでいつも気持ちよく仕事をさせていただける。放映は5月とのことなので、近くなったら詳細をお知らせします。

Eテレは別として、最近、テレビ出演の企画の段階で、私が頭の固いことを言って企画をつぶす(あるいは出演者が他に探される)ことが続いている。どうしてデータもないのにこんなことを決めつけるの?とか、どうして研究されていない領域についてまことしやかに語るの?とか。

別にテレビに出たくない訳ではないが、やはり譲れない線がある。事件当日、背景が何もわからないうちに、まことしやかに何かを語る「精神科医」の人たちは私の理解を超える。精神科医領域だけでなく、日本が全部そんなふうな国になってきているような気がして残念。

そして行き着くのが、社会の短絡なパフォーマンス化だ。すばらしいドキュメンタリー番組などは、いろいろな想像力を刺激してくれるし、人間の多様性を教えてくれる。それと正反対の番組が、あまりに数が多くなっている気がする。(だからテレビは必要がない限り見ない)

私の「譲れない線」の一つは、自分の患者さんをメディアに晒すこと。もちろんそこから生の情報が得られることは間違いないし、偏見も減ると思う。しかし、あと20年もして、その人が全く違う人生を謳歌しているときに、そのビデオの存在が重荷になる可能性が耐えられない。

例えば。欧米のメディアでは、ダイエットの推奨と摂食障害の関係がわかっているので控えている。しかし日本のメディアでは、未だに、細いタレントが「私もダイエットしたーい」などというシーンが普通に放映される。日本版ヴォーグでやせすぎモデルの採用をやめてくれたのも数年前。

私がこの頃テレビの話をつぶしているのは、打ち合わせているとイライラしてくるから。「人間、そんな単純なものじゃないでしょ」ということを、わかっていながら、「でもテレビですから」と。そんなテレビって何ですか?と思う。ポテンシャルを持っているものだけに、残念。

国際摂食障害学会のメディア対策委員会の日本代表をやっていたとき。他の国は、アジア・南米なども含めて、摂食障害の学術的な知見が普通のメディアに載っていた。しかし、日本でGoogle alertでチェックすると(他の国も同じ条件)、芸能人の拒食症スキャンダル程度。

2015年3月のツイッターより(抜粋)

2015年3月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
スタッフによるツイートも始まっておりますので、区別のため、
スタッフによるツイートは(スタッフ)と書かせていただきます。
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2015年3月2日(月)

私は批判にあまり価値を見出さないが(しょせんは怖れのエネルギーなので)、変化をもたらすためには、自由に思考したり話し合ったりする安全な空間が必要。何よりも、現実の「ありのまま」を知ることが重要だと思っている。報道自由度はそういう意味でも大切だと思っている。

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2015年3月3日(火)

私が「完璧主義」の本を書こうと思ったのは、私自身が案外完璧主義者だからです。どんな仕事にも、できるだけベストを尽くそうと思っています。しかし、それは私を追い詰めるような性質のものではありません。そのあたりを書き分けたいと思いました。

私が米国に住んでいた頃は、同性カップルはごく普通だった。そういう人たちはアジアなどから養子を得て一生懸命子育てしていた。米国の出生率が高いのはよく知られたことだが、自分が生んだ子でなくても質のよい子育てを提供している姿には感心した。これはあくまでも私の体験。
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2015年3月5日(木)

拙著「10代のうちに知っておきたい 折れない心の作り方」が、岡山県の高校図書館関係者によるおすすめ本コンテスト「でーれーBOOKS2015」で、6位に選ばれました! マララさんと同位です。 http://bit.ly/1wJ7Ulh

好奇心から「でーれー」について調べてみたら、岡山の方言で「ものすごい」という意味とか。私は英語の次にネパール語ができるのですが、ネパール語でも「デレー」は、「すごく」という意味です。ネパール語と日本語は文法的語順も同じなのですが、こんなところまで。
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2015年3月7日(土)

今日は「政治をAH的に考えるワークショップ」だった。思った通り、とてもよい場になった。それぞれの参加者の方たちにとってもそうだったと思う。こんなふうにみんなが安全に政治を語れるようになれば、世の中はどれほど暮らしやすくなるだろう。
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2015年3月8日(日)

親しい友人から聞いた話です。世田谷区民である彼女は、転居を予定していたのですが、保坂さんが区長になられて、区の質が向上したため、転居を思いとどまったそうです。やはり自治体の長が誰になるかは大きな影響を持つのですね。保坂さんが好きな私は嬉しいです。
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2015年3月9日(月)

松任谷正隆氏と中井美穂氏がパーソナリティを務めるラジオの収録が終了。たくさんおしゃべりして楽しかった。放送は3月22日予定。事前の準備もあまりいらず、ゆっくり話せるラジオは、かなり自分に合った媒体だと感じる(今日の内容は編集者泣かせだと言われたが)。

日経ウーマンの記事「30代からの友人づくり、コツは自分に正直になること 」がウェブに上がっていると教えてもらいました。 http://s.nikkei.com/1830q0s

(1)独メルケル首相の演説要旨を聞いて、私が2004年、当時フランス外相だったドビルパン氏との昼食に招かれて聞いた話を思い出した。彼は、日本の米国傾倒を懸念し、東アジアにEUのような共同体を作ることを提案した。 http://bit.ly/1GxGxxs

(2)フランスは最大の敵だったドイツと和解したことがとても大きな意味を持った、ということを熱意を持って話していた。明言はされなかったが、それは日本へのメッセージだったと思う。そして、どんな過去も誠実な現在によって乗り越えられることも。
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2015年3月10日(火)

大阪でのAH入門ワークショップの詳細が決まりました! 6月20日(土)です。 AHは初めて、という方でも、もう一度基礎から勉強したいという方でも、どなたにでもご参加いただけるワークショップです。定員15名、詳細は http://ift.tt/1HqeKwx

6月21日(日)に大阪で「AH的な政治との関わり方」ワークショップを開きます。 入門ワークショップ参加が要件なので、ぜひ、土日ともご参加ください(割引になります)。私がファシリテートします。定員20名。詳細は http://ift.tt/18wTqsR

ちなみに、「政治とAH」と聞くと正反対のもののように感じるようです。でもワークショップを終えたからからは、そういう第一印象は消えていました。社内政治に役立ちそう、という声も。いずれにしても、不偏不党のワークショップですのでご心配なく。

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2015年3月11日(水)

「プレッシャーに負けない方法 ー 『できるだけ完璧主義』のすすめ」を刊行しました。引き算の「完璧主義」ではなく、足し算の「完璧主義」で、充実した人生を生きてみませんか? 詳しくは http://bit.ly/1GBtQBQ
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2015年3月12日(木)

大阪での有資格者向け対人関係療法勉強会、6月19日(金)に決まりました。いつもの勉強会と同格ですが、主催は創元社となります。詳しくは http://bit.ly/1xggcvt 勉強会は通常東京でしか開いておりませんので、この機会にぜひどうぞ。
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2015年3月13日(金)

護国寺で、未成年時に性的虐待を受けた男性のためのAHグループが始まる。本来人を分断しなくてすむ安全性がAHのよいところなのだが、性被害はやはり高度な安全が確保されていないと話しにくい。まずは高度に安全なところ(同じテーマを持つ人が集まるところ)からスタート。

今の社会に必要なのは、どう見ても「分断」から「癒やし、つながり」へのシフトだ。残念ながら一部の「形のつながり」へのとらわれが分断を招いてしまっている側面は否定できない。先日書き上げた「リスペクト」の本で、そのあたりを書いてみた。

今日、精神保健福祉士(PSW)の発表があって、AH関係者の方が複数名合格された。AHは治療法でもなく、生きる姿勢であるが、AHの価値を知る人がこの業界に入ってくれることは、燃え尽き防止にもつながるし、患者さんへのリスペクトにもつながるだろう。
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2015年3月14日(土)

リスペクトについては本が刊行されたら是非お目通しいただきたいのですが、何かが優れているからという条件付きの「尊敬」と、いろいろな条件を抱えながらも生きている人への敬意や尊重という無条件のリスペクトとを、私は分けています。患者さんをはじめ全ての人に感じるのが後者。
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2015年3月16日(月)

今日(昨日)は有資格者向けの対人関係療法勉強会。治療者の皆さんが、対人関係療法のよさをよく認識してくださっているのが嬉しい。そして、「知っていないと恥ずかしいから」ではなく「患者さんの役にたちたいから」と勉強してくださることもとても嬉しい。
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2015年3月17日(火)

私がスーパービジョン(SV)をした対人関係療法の症例の全体を、治療セッションとSVセッションを合わせて(どちらも16セッション)1冊の本にする、という遠大な企画が始まった。印税辞退しても出版社に迷惑をかけるに違いない企画だが、必要なものだと思って頑張る。

今年は6月に国際対人関係療法学会がロンドンである。かつては日本人は私と後輩1名のみの参加だった。少しずつ参加者が増えてきて、今年は私のオリジナルの仲間以外に、名古屋の若い先生3名、その他、確実に「日本のプレゼンス」は上がる予定。これで私も引退できるかな。

もう一つ、創元社から「対人関係療法実践ガイド」を出版します。原稿はこれからですが。「入門ガイド」に続くもの。私も歳をとってきましたし、自分が残していけるものは全部残していきたいと思っています。(残念ながら金目のものは・・・(笑))

今年は日本トラウマティック・ストレス学会にも呼ばれて、PTSDに対する対人関係療法の話もする。臨床的には何年も感づいていたが、科学性の高いデータが得られたことで時代は進んでいく。恐怖のトラウマ体験に直面しないと健康になりませんよ、と言われる人が減りますように。

海外の一流の治療者・研究者と接していて、私は違和感を覚えたことがない。それは、人間のリアルな生活に直接関わっている人たちだからだと思う。イデオロギーなどではなく、とにかく一人ひとりの人間が尊厳と自由をもって生きていけるように。そこに関心を持っている人は皆同志だ。

一方、イデオロギー(?)を押しつけて、「この人はこう生きるべきだ」というタイプの人とは決してうまくいかない。これはメンタルヘルスの領域の話であるが、おそらく世界政治全体に応用できる。そういう人たちは、私自身にも何かを押しつけてくることが多く、苦しい。

私が大好きなAHの原則も、「道徳」として読むと私が最も忌み嫌うものになる。生きる姿勢を自分で選択できる、というエンパワーがAHの魅力の一つである。人からの押しつけに流されず、「怖れ」を手放した人間がどれほどの存在か、一緒に経験していきませんか?
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2015年3月18日(水)

(スタッフ@mizustaff)
学研の月刊誌、フィッテ5月号に
水島広子に取材した記事が掲載。
「ストレスを手放しキレイになる方法」の記事で、
5ページにわたってコメントが掲載。
ストレスが気になる方にはお勧めです。
http://fytte.jp/magazine/ https://pic.twitter.com/z1Dz5Ub3oa

特に人間という「種」にこだわるわけではない。しかし、地球と共存できない人間には、明らかに問題があると思う。その「問題」が、私の主題だ。もちろん私の2人の子どもにも、患者さんにも、地球を大切にしながら天寿を全うしてほしい、という気持ちは強く持っているが。

戦争経験もない、戦争で家族や愛する部下を失ったこともない人が、戦争を軽々に語ってよいのか。私の最大の疑問。戦争しなければ生きていけないのだとしたら、人間は相当下等な種であるはずだ。でも私はいろいろな人との関わりを通して、人間にはもっと大きな可能性を感じている。

私の大切な発達障害の友人は、恐怖をあおる「指導者」によって、生活のすべてを規定されている。彼は司法試験に合格したほどの知的能力を有しているが、自閉症圏の発達障害の人は、とにかく恐怖を伴う衝撃に弱い。そういう人に「救済」用のものを売りつけたりするのは虐待では?
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2015年3月19日(木)

摂食障害と万引きの関係は、きちんと治療法を共有し、警察・司法関係者でも知る必要がある。いじめられてトラウマ関連障害となり、その一つとして摂食障害になった人が、意識の解離中に万引きをして「泥棒」といじめられるのは、明らかに間違っている。

社会現象を読み解く鍵として「トラウマ」は必須科目だと私は思っている。スタッフの余力があれば、秋にでもセミナーを開く予定。司法関係者にも、もちろん裁判員の方にも、学んでほしい。それがどれほど人間の不適切な言動のもとにあるかということを。
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2015年3月20日(金)

今までAHのメッセージをランダムにつぶやいていたAHボランティアによる AH Japan bot 、AHグループの開催予定も流せるようになりました。お近くのグループ、あるいはスカイプのグループにぜひどうぞ。@ahj_bot

かなりの確率で言えることだが、私に対してネガティブなコメントをしてくる人の多くが、私がまだ民主党現職国会議員だと思っている。もう抜け出して10年近くなるのだが。相手をよく知らないことと批判することは近いことなのだろうな。ぜひ最近の活動にも関心をお持ちくださいね。

明日と明後日は、AHのファシリテーター・トレーニング。受講料を払って、ボランティアのファシリテータの資格を得るのは、経済的には「損」な話なのだが、AH体験を極めるのに、ファシリテーターという地位はとてもお勧めなもの。その精神を理解した仲間が増えてくれて嬉しい。

私があまりキーキーと事実誤認について騒がないのは、多かれ少なかれ、それぞれの人が自分が考える「真実」に基づいて話しているのだろうから。それを「違いますよ」と指摘することは、私が「正しさ」の綱引きに入って、「怖れ」のエネルギーを増やすことになると思う。

天災は防げない。どれほどの人が不幸に見舞われたか、私たちは4年前の記憶を風化させていないはずだ。自然の中に生きるものとして、天災には謙虚に向き合う必要がある。しかし、人災は人が作るものだ。非科学的な傲慢さに基づく科学技術、疎外感の結果としてのテロリズム。

フランス革命もロシア革命も、そこに暴力的な要素がある限り、その系譜をたどるだろうということは中学生の私にもわかった。問題は「形」でなく「エネルギー」なのだ。平和なエネルギーに基づくものでなければ、平和な成果を上げることはできない。私は確信している。

私自身は決して科学的なインテリジェンスが高い人間ではないが、私の家族や親戚は本当に科学に熱心な人たちだ(った)。そういう人たちがどれほど謙虚かということを感じながら育った私は、科学的に断定的な物言いをする人を、決して信じられない。
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2015年3月21日(土)

AHファシリテーター・トレーニング第1日が終了。内容は何であれ、いつもAHの空間は温かく楽しい。今日はたまたま私の誕生日なので(娘も同じ誕生日)、AH創始者ジェリー・ジャンポルスキーがスカイプでハッピーバースデーを歌ってくれた。参加者の皆さんにも感謝。

収録の時、松任谷正隆さんに、「うちの娘が、もしかしてユーミンのサインがもらえるってこと? と聞いてきたけれど、夫婦は別人格だから。私がお会いするのはあくまで正隆さんだから、と断った」と話したら、正隆さんは「夫婦は別人格。いいねえ」と嬉しそうでした。
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2015年3月22日(土)

AHファシリテーター・トレーニング2日間が終了。たっぷりと温かかった週末だった。創始者ジェリー・ジャンポルスキーが「愛の目で世界を見る」ことをわかりやすく示してくれた眼鏡。フランスで売っているらしい。 https://pic.twitter.com/kkbwy5teUC

自分が出演した作品を見たり聞いたりすることは滅多にないが(書いた本を読み返すことも原則としてない)、今日はラジオでばっちり聞いた。2時間半の早口を50分以内に編集してくださったこと、そしてその編集も適切で温かかった。有能な編集者さんなのですね。
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2015年3月24日(月)

「怖れを手放すことなんて、できるのだろうか」と自分に問いかけるよりも、「自分は心の平和を本当に求めているのだろうか」と問いかける方が本質的。怖れを手放せない理由などいくらでも考えつくことができる。そういう人生でよければ。

今朝はAH創始者ジェリー・ジャンポルスキーと個人的にスカイプで会話。2月に90歳になったジェリーに、「90歳で元気で安らかでいられるなんて、勇気づけられる」と言ったら、「まだ地球上でやることがあるから生かされているんだろうね」と。

暗闇をいくら分析しても光は出てこない。暗闇は、光を当てれば消える。

私の一番の専門は、摂食障害、トラウマ関連障害です。その領域の、より詳しくない先生の対処を聞くと、「なんでそんなふうに傷つけるの?」と感じます。無知は暴力です。医療現場で傷ついている人はたくさんいます。それを癒やすために、本を熱心に書いています。
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2015年3月25日(火)

誰かをおとしめようという気持ちも、いたずらに医療不信をあおるつもりも、全くない。しかし、医療トラウマの人をたくさん見てきて、虐待されている人がそれを虐待と気づかないように、医療現場で虐待されている人も気づかないということを知ったので。

医療現場での傷つき体験は多いのです。すぐに死んでしまいたくなる扱いを受けるわけでなくても、自分が納得できないことを言われて「そうですよね?」とイエスを強要されたり、「あなたみたいな人は」と説教されたり。弱っている人が心をむき出しにする場だけに、看過できません。

私は患者さんを傷つける医者を糾弾するよりも、「ここは自分にとってよくない」と気づいた患者さんが、他の医療者を求めていただければ、という思いでいます。糾弾されたくらいで変化する人なら、とっくによい医療を施していると思うからです。どんな人もよい医療に値するのです。

何であれ、治療を受けることによって「私はだめだ」という感覚が強まるのであれば、治療者の変更をお勧めします。いくらなんでも、と思う方は、その感覚を率直に治療者に話してみてください。時に、世界がうまく開けることもあります。

(1)「20代の頃の私は、某雑誌にコラムを書いていて、米国チェストナットロッジの訴訟について紹介しました。本来は薬物療法ですぐに治るはずのうつ病の患者さんを、「自己愛性人格障害」と診断して、週4回の精神分析を長期間にわたって行ったことについて、家族が行った訴訟です。

(2)その患者さんは多くを失ったわけであり、私たち精神科医が全員自戒しなければならない問題だと思って執筆しました。しかし、「若い医者のくせに」という反発にあって、結局コラムは打ち切られました。

(3)薬物療法は警戒されていても、精神療法は警戒が少ないと思います。エビデンスに基づくこと、そして「私はだめだ」という感覚を増さないこと、をせめてもの最低ラインにしてほしいと思っています。「若い医者のくせに」という歳でもなくなったので、はっきり申し上げます。

繰り返しますが、ただ治療を怖れる必要はありません。どんどん受診してください。ただそこで傷ついたり、「自分はだめだ」という感覚が強まったりするようだったら、そこは治療を受ける場ではないのです。次の場を当たってください。いつかはまともな人に当たります。

私は医者ですから、とにかく病気を治したい。患者さんの生活の質を上げたい。社会機能を高めて、この世界に生きていることに喜びや達成感を見出していただきたい。望みはそれだけです。そして患者さんにはそれだけの力が本来内在していると信じているのです。
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2015年3月27日(金)

(1)「NO」という映画で知れるのですが、チリのピノチェト政権を事実上「革命」したのはわずか15分の夜中の27日間のCMだけの活動が許された国民の信任投票でした。そこに「独裁政権はこんなにひどいことをしている」という世論を盛り込むのか、

(2)「独裁政権をやめれば民主主義、喜びはすぐ先」という希望をを与えるメッセージを出すのか、そして全体を楽しくユーモラスに喜びに満ちた雰囲気で行うのか。結局後者の戦略が大成功だったことは、本当に参考になります。脅しや嫌がらせの中の無血革命に敬意。

一番言いたいのは、先輩たちが苦労して手に入れてきた民主主義社会を守りたいということと、そのためには、人々の中の「怖れ」ではなく「優しさ」に語りかけていくことが必要だということです。先日の「政治をAH的に考えるWS」の結論もそうだったと思います。

今の民主主義の問題は、制度としては憲法に保障されているけれども、格差社会、人よりもお金を大切にする社会の中で、疎外され、「自分なんて」という意識が強まっていること。「自分なんて」と思う人が健康な主権者にはなれないのです。私はそこに働きかけていきたいです。
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2015年3月29日(日)

社会について知るにつれ、私の中で価値を持つようになった言葉が「勇気」。怖れのない(fearless)姿勢と言うこともできるが。傷つかないように…と怖れの世界で策を弄するよりも、自分の心の平和のために一歩勇気を出してみることが、確実に世界を変えると信じる。

「勇気」と「自己正当化」は対極の姿勢。「でも…」「そうは言っても…」と言いたくなったときは、本当に勇気を出したくないのかを考えてみたい。勇気のない人生でよいのなら、いくらでも言い訳はできるのだから。

「勇気」というのは、何も火事の現場に飛び込むことだけを意味するのではない(消防士は私が最も尊敬する職業だが)。自分の心の姿勢に責任を持ち、怖れではなく温かい心を選ぶ、と決めることは十分な勇気。つまり、攻撃的な人を「ああ、怖れているんだな」と見られる姿勢。

もちろん自分についても、自己正当化してしまったな、と思ったときは、「ごめんなさい、私は困っていたのです」と謝ることができるのも勇気。人間は完璧ではないけれども、どんなときにも勇気を発揮できるのがすばらしいところだと思う。

「勇気」を持つことは、もちろん社会に変化をもたらすと同時に、自分自身のエンパワーメントにもなる。「こんなこと、怖くてできない」ということは現実にあるだろう。しかし、自分のものの見方を、「怖れから、温かい心へ」というシフトは、危険なくできるはずだ。
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2015年3月30日(月)

今日は、双極性障害の友人と時間を過ごしたのだが、世界双極性障害デーという自覚はなかった。とてもよい時間の過ごし方ができて、双極性障害の未来も開けた感じで、そのあたりで、「そうか、今日は世界双極性障害デーなんだ」と気づいて、運命が味方してくれる感じだった。満足。

10年くらいかけて、双極性障害の方の社会復帰に向けて、プラスの提言を、事実に基づいてしていければ、と思っている。

FMラジオ、J-WAVEの『ANA World Air Current』に3月28日(土)夜、出演します。

FMラジオ、J-WAVE の『ANA World Air Current』に
3月28日(土曜)(19時~19時54分)、出演します。
バイオリニストの葉加瀬太郎氏がナビゲーターです。

◆放送局:J-WAVE 他
※J-WAVEは関東一円のみの放送です。他の地域の方は、下記をご参照ください。
 http://www.j-wave.co.jp/radiobar/

◆番組名:『ANA World Air Current』

◆日時:2015年3月28日(土)PM7:00~7:54

◆番組URL:http://www.j-wave.co.jp/original/worldaircurrent/

◆ナビゲーター:葉加瀬太郎

◆内容: 水島広子の旅についてのお話です。

FMラジオの 『松任谷正隆 DEAR PARTNER』 に出演します。

FMラジオの
『松任谷正隆 DEAR PARTNER』に
3月22日(日)(21時~21時55分)
出演します。

◆放送局:
FM東京、FM大阪、FM福岡 FM愛知

◆番組名:
  『松任谷正隆 DEAR PARTNER』

◆日時:2015年3月22日(日)
 PM9:00~9:55

◆番組URL:
http://www.tfm.co.jp/partner/

◆パーソナリティ:松任谷正隆
 アシスタント :中井美穂

◆内容:
水島広子自身についての質問が多く、
楽しめる内容かと思います。

「プレッシャーに負けない方法 ─ 「できるだけ完璧主義」のすすめ」の新聞広告がでます

「プレッシャーに負けない方法 ─ 『できるだけ完璧主義』のすすめ」の
新聞広告が、3月16日、17日、26日に掲載されますのでお知らせします。

◆広告媒体及び日時
読売新聞   3月16日 東日本版、 17日 西日本版
西日本新聞  3月26日

◆出版社:さくら舎
◆定価:1512円(税込み)

★アマゾンで購入する方は  http://amzn.to/1KbqQyK

「プレッシャーに負けない方法 ― 「できるだけ完璧主義」のすすめ」を刊行しました

「プレッシャーに負けない方法 ― 『できるだけ完璧主義』のすすめ」を刊行しましたのでお知らせします。

内容紹介(出版社より)
なんでも「完璧」にやろうとしてプレッシャーで消耗してしまう人へ。

「細かいところが気になってしまう」「きちんとできない自分が許せない」「相手が厳しすぎる」「いい加減が許せない」などというタイプの人は、自分や他人からのプレッシャーに押し潰され、うつ病やパニック障害などを病んでいくこともあります。
また、周囲の人間の完璧主義に振り回されてしまう場合も、同様の症状が現れます。これは「完璧主義」という病なのです。

だからと言って、適当にできない・したくない方のために、「できるだけ完璧主義」という新たな方法で、プレッシャーをうまく自分で乗り越える方法を紹介します。

さくら舎

定価:1512円(税込み)

アマゾンで購入する方は  http://amzn.to/1KbqQyK

2015年2月のツイッターより(抜粋)

2015年2月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
スタッフによるツイートも始まっておりますので、区別のため、
スタッフによるツイートは(スタッフ)と書かせていただきます。
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2015年2月4日(水)

人が衝撃的な形で亡くなったときに起こる反応(外傷性悲嘆)。
「どうして亡くなったのだろうか」「防ぐことはできなかったのだろうか」
への思考の集中。
しかしより重要なのは、その人がしっかりと人生を生きていたこと。
生前の活動をよく知り、その精神を自分も受け継ぎたい
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2015年2月5日(木)

私はバックパッカーとして世界中で多くを学んだ。
ジャーナリストではないけれども、信頼できる人/できない人の基準も
自分なりに確立した。
同じような体験を、自分の子どもをはじめ、若い世代にさせて
あげられないのではないかと非常に懸念している。

拙著「対人関係療法でなおす うつ病」 http://amzn.to/1KukEg0 と
「対人関係療法でなおす 気分変調性障害」 http://amzn.to/1v14TGi が
共に増刷。
特に後者は「自分の暗い性格」と思っていたものが病気の症状と知るパラダイム・シフト。

明日から高知。ちゃんと飛行機は飛ぶのか。
しかし、高知の地にもAHが育ってくれているのは嬉しい。精神医療的に言えば、対人関係療法も。
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2015年2月7日(土)

昨夜は高知での仕事の後、久しぶりに元衆議院議員の五島正規さんと会食。
尊敬する大先輩である五島さんは、社会保障制度の議論が全く進んでいないことを
懸念していた。私も全く同感。
医療や雇用こそ、「国民の命と生活を守る」最前線だと思うのだが。
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2015年2月11日(水)

本日国葬が行われたワイツゼッカー元独大統領。
85年5月8日に連邦議会で行った「過去に目を閉ざす者は、現在にも盲目となる」との
演説は、周辺諸国との関係を改善し、国際的な信頼度を高めた。
まさに「国益」にかなう見識だった。

「国益」と言うが、最大の国益とは、「日本人が、日本人であることを理由に
殺されたり攻撃の対象になったりしないこと」そして「日本人が、
日本人であることを理由に尊敬・信頼されること」だと私は思う。
かつてその恩恵の一部を体験してきた身としても。
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2015年2月12日(木)

拙著「小さなことに左右されない『本当の自信』を手に入れる9つのステップ」が
また増刷になる。
他の派手な本に比べると、地道ではあるが、着実に広がっているのは嬉しい。
自分を振り返るのにも、社会を振り返るのにもお勧め。 http://amzn.to/16XiFUt
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2015年2月14日(土)

本日は、セミナー「人間関係と心の健康」でした。
会場いっぱいの皆さまと共に、温かく濃いバレンタインデーを過ごさせていただきました。
ご参加くださった皆さま、ありがとうございました。
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2015年2月15日(土)

よかったです! @_nohohonn セミナーお疲れ様でした。ありがとうとうございました。
あっと言う間の6時間でした。本を読んでからの先生のお話は、よりわかりやすく、
理解しやすかったです。自分では気がつかなかった重要なポイントもあり、
「増し」以上になれそうです(*^^*)

ありがとうございました! @innocentmoon76 盛況な内の開催。お疲れさまでした。
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2015年2月16日(月)

PTSDに対して、対人関係療法と持続エクスポージャー(現在の標準治療)の
比較をした研究結果が出た。
やはり、効果、脱落率ともに、対人関係療法に好ましい結果。
特にうつ病を伴うPTSDには対人関係療法がよさそう。
5年間の研究結果。http://1.usa.gov/1vxoI8D

とても嬉しいです。ありがとうございます。@55hawks お疲れ様でした。
参加した家内がサイン入りの「折れない心の作り方」を嬉しそうに見せてくれました。
「娘のツィッター」について質問したところ、丁寧にアドバイスをいただき、
とても参考になったようです。本当にありがとうございました。
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2015年2月17日(火)

そういえば新人議員の頃、産経新聞の若手記者に、「僕は産経新聞なのに、
水島さんのファンなんです」と言われた。
思想統制下のジャーナリズム?と心配しつつ、彼とのつながりは正直に嬉しかった。
所属を問わず、一人ひとりが平和な人間になっていってほしい。

今頃気づいたけれども、アパルトヘイトについての曾野綾子氏のコラムが
産経新聞に載った2月11日は、ネルソン・マンデラ氏が釈放された、
歴史的な日だった。何とも悲しい気持ちになる。
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2015年2月18日(水)

なぜ人は少ない情報量で何かを決めつけようとするのか。
相手が本当のことを話してくれるのには時間がかかって当たり前。
自分の名誉やメンツのために何かを決めつけるのではなく、
相手が置かれている状況を知ろうとしないのは、
自己防衛としか言えない。「勝ち組」の。

今日は診療後にWITHの取材。
以前の記事の評判がとてもよかったとのことで、
今回は「人見知り」について。
何であれ、人の心が平和になる役に立てるのは嬉しい。
「ありのままでよい」は真実なのに、自分にダメ出しを
している人がいかに多いことか。
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2015年2月19日(木)

来週テレビに出るに当たって、私の博識度を示すために、
今まで何人の患者さんを診てきたかと聞かれた。
もちろん4 桁以上だとは思うが、よくわからない。
常に目の前の人に集中してきたし、治療の質についてはいくらでも語れるのだが。
大勢診ても、あまり学べない人もいる だろう。
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2015年2月20日(金)

私は蔑称となりつつある「境界性パーソナリティ障害」(いわゆるボーダー)を、
慎重に「複雑性PTSD」に診断し 直している。
私の患者さんは全てすんだ。
トラウマ症状として見れば全てが了解可能だ。
対人関係療法創始者のワイスマンも私の話を聴いて「何と賢い」と言ってくれた。

トラウマ束縛時代から脱し自由を得た直後の言動を見て、
その人を決めつけるのは早計過ぎる。
まだまだトラウマ症状 の影響が大きいからだ。
何かを決めつけるのではなく、「まだまだ大変なんだな」という思いを
一人でも多くの人に持ってほしい。
多くがうつ病やPTSDを病んでいる。

大変気になるのは、トラウマを知らない人たちが「人間とは」を論じることだ。
DVは代表例だけれども、逃れられない状況で心に傷を受け自己肯定感を
下げられた人にとって、物理的な自由を得た後が「始まり」だ。
対人不信や対人恐怖を持って社会で生きていくのがどれほど難しいか。

私は長い間ぐれていたこともあって、任侠的な人間だ。
「武士道」には大変敬意を抱いている。
ところが最近の「ネトウヨ」やら「コラム」やらが、「武士道」の精神を
軽視しているのはどういうことか。自らの身をさらし、
相手へのリスペクトを示し、直接関わり合うことをしないのは。
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2015年2月21日(土)

自民党にしろ、民主党にしろ、懐が広く、知識が豊かな、尊敬できる議員が
極端に減った。
「怒り振り子選挙」の結果だ。尊敬できる議員は、それぞれのしがらみの中でも、
常に最善を尽くしてくれた。
それらは「パフォーマンス」としては決して表れないものだった。古き良き時代。

民主党が与党の立場にあったときに、せめて小選挙区制と比例代表制の「併用」
(各党の議席数は比例で決まり、誰が当選するかは小選挙区の勝敗や惜敗率で決まる)に
できなかったのか。そうであればもっと政治は成熟したと思う。

民主党政権が誕生した時、私は「怒りによって作られた政権は怒りによって滅ぶ」と
予測し、実際その通りになった。
怒りで政治を動かすのではない、成熟した姿勢に転ずることができたのに、
とても残念なことだった。
まるで革命を起こしたかのような「仕分け」の姿勢は私にも怖かった。

特に最近、日本のニュースを海外のニュースを通して知ることが増えてきた。
「新聞は社会の木鐸」世代の私にとっては、本当に憂うべきことだ。
一方、ちゃんと取材もせず、思いこみで感情的な質問を記者会見でぶつける人も。
どうなってしまっているのでしょう。

曾野綾子氏は自身の「コラム」への批判に対して「日本の表現の自由はどうなったのか」と
懸念しているそうだが、「コラム」に対して海外メディアが批判的なのに
日本のメディアが抑制的ということは、
日本メディアの表現の自由は十分に萎縮している気がする。
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2015年2月22日(日)

私は社会を変える可能性がある活動としてボランティアでAHに携わっているが、
対人関係療法も、決めつけずに人間の善意や努力をちゃんと理解するという意味では
似た土壌がある。
「国民は身の丈にあった政治家しか持てない」。だから、身の丈を育てていきたいと思っている。

対人関係療法を本当に学んだ治療者は、治療能力が上がるだけではなく、
人に優しくなると感じる。
ダメ出しの姿勢ではなく、「いろいろな事情があったけれども今までよくやって
きましたね。これからはもっと自分を大切にやっていきましょうね」という
姿勢に転ずるのは感動的。

今の日本では対人関係療法が上手にできても、保険適応もされておらず、
持ち出しばかりだ。
でも若手の先生を中心に「認知行動療法では絶対に足りない状況がある」という
認識の元、手弁当で熱心に勉強してくださる。
今日も全国から治療者が勉強会に集まった日。明日への希望だ。
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2015年2月23日(月)

安倍首相のヤジを聞いて、かつて小泉VS菅の党首討論で、
官房副長官だった安倍さんが下品なヤジを飛ばし、
「安倍さん、政府席からはヤジらないものですよ」と菅さんに注意されていたのを思い出した。
政府席のトップ、首相がヤジるのを、私自身は今回まで聞いたことがなかった。
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2015年2月24日(火)

日本の臨床心理士が国家資格でないことは、いろいろな意味でマイナス。
私は現職議員時代に国家資格化の法案を作った一人だが、様々な抵抗があり
難航した。
何とか国家資格を、と作られたのが公認心理師推進ネットワーク http://www.ccppn.net/
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2015年2月26日(木)

「トラウマうつ病」という本を書きたい、という旨を、創元社に伝えたところです。
どうしてもトラウマというとPTSDに偏りがちですが、
うつ病や摂食障害、社交不安障害で苦しんでいる人もたくさんいます。
うつ病でも自傷行為がある、などというのは当たり前のことです。

私が驚くのは、自傷行為を持つ人をすぐに「ボーダー」と診断する医療者が
いること。
パーソナリティ障害の診断にどれほどの慎重性が必要とされているか
知っているのでしょうか。
トラウマ関連障害の人が自傷行為に走りやすいのは当然の症状で、
「ボーダー」というわけではないのです。

水島広子スタッフ@mizustaff
現在発売中の雑誌ananに水島広子の記事が4Pも掲載中。
「嫌味も無視も、今日から怖くない、攻撃してくる人たちの取り扱い方」のタイトルで、
水島広子のエッセンスが良くまとまっています。
http://magazineworld.jp/anan/ https://pic.twitter.com/odaj2DcPzi

本日CBCテレビ「ゴゴスマ」に、コメントと顔写真だけ出演します。
先ほど電話取材を受けました。 http://hicbc.com/tv/gogosmile/
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2015年2月27日(金)

拙著「10代のうちに知っておきたい 折れない心の作り方」、
またまた増刷になるというお知らせと、八王子の都立高のチャレンジ枠
(不登校を経験した子向け)の入試問題の作文の課題にも採用された、
というお知らせ。とっても嬉しい。 http://amzn.to/1LQz5xH

表現型はどうであれ、患者さんは多かれ少なかれ自分のことを
「わがまま」と思っているものなのです(それを聞き出す能力にはバラツキがあると
思いますが)。
そんな患者さんには、「わがまま」と言うよりも、症状について正確に
伝えてあげるのが専門家の仕事だと思います。

自分が対処不可能なことについて、自己防衛的に、患者さんに
評価を下すような治療者は存在します。
そもそも「人格障害」と訳されていたものが「パーソナリティ障害」に
変わったのは、人格評価という誤解を防ぐためだったのですが。
あまり効果がなかったようですね。

東京新聞及び中日新聞の本日(3月2日)の朝刊に、 水島広子に取材した記事が掲載されています。

本日の東京新聞及び中日新聞に
水島広子に取材した記事が掲載されていますのでお知らせします。

◆掲載紙:中日新聞、東京新聞

◆掲載日:3月2日 朝刊

◆掲載面:21面(東京新聞の場合)

◆記事タイトル名:ねえねえちょっと

「還暦いないのに友達いない」という悩みに対する一般の方からの「多くの共感 励ましの声」を取り上げた記事の中で、
専門家の見方として、水島広子のコメントが掲載されています。