NHK「あさイチ」に出演します。
NHK総合の情報番組「あさイチ」に、人間関係を損なわない「断り方」をテーマに生放送で出演することになりましたのでお知らせします。
日時 2017年3月15日(水) 8:15~9:54
チャンネル:NHK総合
キャスター:井ノ原快彦さん(タレント)、雨宮萌果さん(アナウンサー)、柳澤秀夫さん(解説委員)
ゲスト :玉ちゃんさん、壇蜜さん
ぜひご覧ください。
水島が出演する回の番組ページはこちら
こころの平和から社会の平和へ
NHK「あさイチ」に出演します。
NHK総合の情報番組「あさイチ」に、人間関係を損なわない「断り方」をテーマに生放送で出演することになりましたのでお知らせします。
日時 2017年3月15日(水) 8:15~9:54
チャンネル:NHK総合
キャスター:井ノ原快彦さん(タレント)、雨宮萌果さん(アナウンサー)、柳澤秀夫さん(解説委員)
ゲスト :玉ちゃんさん、壇蜜さん
ぜひご覧ください。
水島が出演する回の番組ページはこちら
2017年2月のツイートより(抜粋)
2017年2月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
________________________________________
2月3日(金)
珍しく2冊の本を同時に書いている。もちろん、まもなくどちらかに集中することになるが。それにしても、私はコンスタントに仕事していても、それぞれの版元の事情で、短期間にまとめて複数の本が刊行されると読者の方を混乱させるかな。せめて「運」の本、早くならないかな。
トランプ政権が誕生してから、自分の心がかなり「助けを求めている」状態にあるのは自覚しているが、そんなときだからこそ自分にできるのは、本の原稿はもちろん、診療、講演、ツイッターなど、人と接する機会にできるだけ温かいエネルギーを込めることだな。
あとは、伝達したい情報も、できるだけ「怖れ」で修飾されていないものを選ぶようにしている(かなり数が減ってしまうが)。
19歳のときに3週間ホームステイしたカナダの家族が今日の夕方から来日したので接待中。うちには泊まってもらうスペースがないので、自宅裏の宿泊施設に泊まってもらっている。接待要員の子どもたちが二人とも受験中なので一人で頑張り中。
一家の柱だったホストマザーが秋に急死したこともあり、いつも以上に心を込めたい。ほぼ30年続いている交流。ホームステイした当時まだ5歳で私が毎日パジャマのボタンを留めてあげていつも手をつないでいた男の子が今では30代の立派な男性。数年に一度会うだけだが、家族。
ホストファーザーは本当に優しい男性で、カナダのスーパーで荷物を持ってくれたときに私がお礼を言ったら「ヒロコ、これくらいは男性に頼む権利が当然あるんだよ」と温かく言ってくれた。いつもいつも私の味方で、妻を急に失ったときもいち早く連絡してくれて寂しい胸の内を打ち明けてくれた。
たった3週間のホームステイだったが、私は今でもカナダの国歌が歌えるくらい、カナダが好きだ。国際対人関係療法学会の理事長は米国人、副理事長はカナダ人。副理事長は、「カナダ人は米国人よりも謙虚だから日本人の気持ちもわかる」と言ってくれる。
ホストファミリーは、私の帰国後あまりにも寂しかったので、日本人のホームステイの受け入れを習慣化した。日本のあちこちに「子ども」がいる。娘はホームステイしていた日本人男性と結婚した。「偏見」という言葉がほど遠い、本当に温かい人たちだ。私の人生の中にいてくれてありがとう。
3月にNHKの「あさイチ」に出演することになりそう。テレビはいろいろと面倒なのだが、元気にやっていますという姿を見せるチャンスではある。詳細が決まったらお知らせします。私は頑固なのでつぶれるかもしれませんが。(今までも結構つぶしてきました)
________________________________________
2月4日(土)
私が人への関わり方を考える上で、精神科医としての知識を活用していることは事実だ。それは自分の第二の天性みたいなものだからだ。そのことと、治療を求めてもいない人を「診断」することは違う。政治上生じた問題は政治で解決すべきだ。そして私にとっての「政治」はAHだ。
AH創始者ジェリーにスカイプした。トランプに対する私の姿勢を全面的に肯定してくれた。怖れに基づいて行動しないということを約束した。ジェリーは2月11日に92歳になる。彼の死を怖れてはいない。でも直接会話できることはとても貴重。人類に可能な120歳まで生きてほしいと頼んだ。
な、なんと、ホストファーザーがインシュリンを忘れたというので早朝から大騒ぎ。何とかなりますように。
インシュリンゲットしました。一安心。関係者のものわかりがよくてすごく助かりました。
________________________________________
2月5日(日)
私は、自らの体験からも、政治の多くを「被害者意識」が動かしていると思っています。政治という場でやりとりしてもそこには届きません。敵・味方を作って攻撃し合うだけです。むしろ、「被害者意識」を含む「怖れ」に取り組む方が、よほど政治の質をよくするように思っています。
カナダ人を京都に送り出し、接待終了。カナダの政治の話もたくさんできて楽しかった。それにしても5歳で私がパジャマのボタンをとめてあげていた子(今は35歳くらい?)と政治の話ができるようになったとは。年はとってみるものですね。
選び直し。これこそ、AHの神髄ですよね。ちなみにカナダのAHコミュニティの名前は「Choose Again」。
________________________________________
2月6日(月)
私にはスタッフが3人いますが、今日はそのうちの1人とじっくり話し合い、とても有意義でした。雇用関係も一つの人間関係。その質がよくなれば、自分の人生の質もよくなると思います。大きな企業でも、それが応用できればと思います。
患者さんは「もう、いい大人なんだから」という言葉から受けるプレッシャーに相当苦しんでいます(苦しんでいる自覚もないくらい)。でも私から見ると、本当に純粋で、よく頑張ってきたな、と思います。裸の魂。まさにその通りですね。AH的には、私たちの裸の魂は、温かいこころなんです。
________________________________________
2月7日(火)
私は20代の頃かなり先鋭的で、医局内のジェンダー問題に相当取り組んでいた(それまでは女性研修医の仕事だったコーヒー作りを研修医全員の仕事にしたり)。言葉についてもうるさかった。そういう私を大野裕先生は「言葉にうるさい」と言わずに「言葉に詳しい」と言ってくれた。
私はもちろんトランプが嫌いだが、彼を「狂人」呼ばわりする精神科医とは同業とはとはとても思えない。トランプはただの「怖れのかたまり」。それを「怖れ」と見ずに、他者を攻撃しているだけ。「怒っている人は困っている人」。そし自己防衛が安全だと信じているおめでたい人。
________________________________________
2月8日(水)
著書「対人関係療法でなおす 気分変調性障害」重版のお知らせをいただき嬉しい。この本は、アメリカ精神医学会をはじめとする専門性の高い文献を引用して書いたのだが、「今まで聞いていたのはわがまま病」というような反響をいただくのは悲しい。医者の不勉強に惑わされないでほしい。
気分変調性障害の人が、多くは思春期に発症し、どれほどのものを失うのか。症状としては大うつ病より軽いとしても、世界観、人間観を作る思春期に慢性のうつになることがどれほどのことか。そんなデータも知らずに「わがまま病」扱いするような専門家は絶対に信じないでくださいね。
気分変調性障害の人の半分は、薬に反応します。もちろん「考え方のクセ」がありますから、サポートは必要です。薬に反応しない人たちは、トラウマが背景にあるようだと、自分の臨床経験から思っています。
私などの言うことは信じられない、と思う方は、英語ですが、
Interpersonal Psychotherapy for Dysthymic Disorderを読んでください。私の兄貴分です。 http://amzn.to/2kSs5eH
そもそも患者さんを「わがまま」呼ばわりする治療者は何なのか。そう言えば治るとでも思っているのか。「わがまま」に見えることの背景を見極めることこそ専門家の仕事であって、それをしない人は能力がないとしか言いようがない。 能力のなさを、自己防衛しているだけだと思う。
________________________________________
2月9日(木)
横入りですみません。怒っている人に優しくする必要は特にありません。全ては自分自身の心の平和のため。「やられた!」と思うよりも、「ああ、困っているんだ」と思う方が、自分がずっと平和でいられます。さらに余裕があれば、優しくしてあげるのももちろんOKですが。
自分に貼り付ける「わがまま」レッテルは、症状なのだと思いますよ。それを何とかするのが治療者の仕事であって。自分でできるのなら治療者なんていらないですよね。
学会の役などもやっている私の立場で言うのはどうかと思うけれど、裁判の証人として出廷した経験からは、「『専門家』は現実を知らない!」と思った。いじめ→トラウマ→違法行為の人にとって、裁判はいじめそのものだ。ちゃんと仕組みを作らなければ。
さらにしつこく横入り。「義憤」っていうのは、自分自身が困っているんだと私は思っています。「え?え?世の中でこんなことが許されていいの?」的な。
例えば双極性障害の躁状態で自己破産してしまう人。せめて初発くらいは(治療を受ける前くらいは)、何とかしてあげられる仕組みが作れないかな、と思う。一度治療に入れば、それを続けるのは本人の自覚と責任だとしても。
私が尊敬する北大教授遠藤乾さんの「欧州複合危機」が、今頃重版だなんて。ものすごく良書なのに。みんなそれほど欧州に興味がないのかな。でも今年の欧州は、日本にはねかえるくらいの問題が起こるような予感も。
私の「怒り」の本を読んでも満ち足りない人は、ぜひ、私が書いたトラウマの本を読んでください。トラウマの怒りは、通常の怒りとは桁違いなんです。図書館でいいです。販促の意図は全くありません。ただ、ああ、これはトラウマ症状なんだなと知っていただければ。全てが始まります。
________________________________________
2月10日(金)
今日は診療の後、スタッフミーティングで、その後新年会。もちろん仕事度が高いほど緊張感は増すが、どの状況でも裏表なく信頼していられる関係は貴重だ。少人数であることと、AHを基盤とした関わりであることが大きいと思うが。
________________________________________
2月11日(土)
なんと! 国際対人関係療法学会(ISIPT)で検索したら、本体の次に、ISIPT Japanが出てきた。感激。https://goo.gl/rpNkEW
ちなみにISIPTの次の理事長選が終わり、私が応援していたOguz Omayが当選した。彼はトルコのバックグラウンドを持ち、現在フランス在住。英語は堪能だが第一言語ではない。学会活動に熱心。人を包み込む好人物。国際学会の理事長にふさわしいと思う。もちろん仲良し。
日本でのIPTの学会化は、おそらく次世代の人の仕事になると思う。もちろん私の人脈を生かして手伝う。今の段階で学会化しても、私が望む学会にならないと思う(私が学会に求める水準はかなり高い)。研究会で専門家トレーニングを続け、保険適応もめざし、そのあたりで私の寿命かな。
今の私にできることは、国際学会ISIPTで得た情報を日本の皆さまに提供すること、理事として、英語が苦手な国(日本とか)にも情報がアップデートされる仕組みを作ること。これはだいたいできたので、今年は理事選に出ないことを考えています。
もう一度AHについて復習。「ぽかぽかとした温かさ」以外のものは全て「怖れ」。自己防衛、べき思考、被害者意識、等々。もちろん怖れている人が必要としているのは癒しだが、別に癒す必要もない。ただ、私たちが「怖れ」と見ることで自分の心の平和を守れれば大きな力になる。
________________________________________
2月12日(日)
3月26日(日)に、1年に1回程度しか開催しないロールプレイ編対人関係療法研究会特別編を開催します。かなり人気ですが、まだ空席がありますので、1年待ちたくない方は是非。 https://goo.gl/Voh94O
________________________________________
2月13日(月)
AHのファシリテーターのポストミーティング(ワークショップやグループの後のミーティング)でも、それが評価の場とならないように、「自分自身がその立場(ファシリテーター、スタッフ)において自分の心の平和の選択を実践できたか」だけに焦点を置くようにしている。
________________________________________
2月14日(火)
映画The Reluctant Fundamentalistを観た。アメリカンドリームを体現していたパキスタン青年が9.11後の米国で非人道的な扱いを受け失望し帰国するが、米国と同列の「原理主義者」になることは拒む。ヴェネツィアやトロントの国際映画祭では上映されたらしいが。
うちの子どもは18歳(反抗期を終えた娘)と15歳(頑張って反抗している息子)ですが、反抗期であろうとなかろうと、本当に親を愛してくれているな、と感じます。娘は「攻撃型」反抗期だったので当時はきつかったですが、私にしか見せていなかった姿みたいなのも何となく嬉しくて。
________________________________________
2月15日(水)
2/14を「女性が好きな男性にチョコレートをあげる日」と思っている人にとっては昨日は寂しい日だったかも。でも本来バレンタインデーの性質はそういうものではないし、私のように、小学生の頃から「チョコレート産業の陰謀に乗ってたまるか」と思っていた人間がいることも知っておいてほしい。
ツイッターは私にとっては信頼できる情報を得たり普段会えない人たちを近くに感じたりする至福の場だが、突然ものすごい攻撃(それも事実に基づかない)が来たりする。過去の経験からわかるが、人格攻撃して平和な気持ちに至ることはない。自分の発するエネルギーが自分の人生の質を決める。
昨日、敬愛する藤原帰一先生に何と言われるだろうかを気にしつつもThe Reluctant Fundamentalistを紹介したのは、それが小説に基づくものであれ一つ一つの「事情」を知ってほしかったから。著書にもよく書くが、それぞれの「事情」ほど大切なものはないと思っている。
多分、自分はこれでいいんだという無条件の温かい感覚を知っている人と、「他人よりも秀でないと自分には価値がないのだ」と思い込んで生きてきた人の違いがあるのでしょうね。前者の方が幸せであるのは間違いないですが、後者の方たちとも関わり続けたいと思います。まずは原稿を。
価値観のレベルならまだしも、私が今でも現職衆院議員だと思って攻撃してくる人は「???」と思いますよね。私も一応、誰かにコメントするときはその人のプロフィールを見ますし、誰かに会うときは、著作の一冊も読む。「保守」って、そういう人間尊重だと思っていましたけど。
________________________________________
2月16日(木)
藤原先生、コメントありがとうございます! 先生の知的な言葉をいただくことで、漠然と感じられていた「よさ」が落ち着き自発的気づきも促されます。映画評論の神髄を感じさせていただいた気がします。勇気を出してみたら、贅沢な体験を得ることができて、よかったです!https://goo.gl/y0A8lF
________________________________________
2月17日(金)
「普通」という言葉は人を救うことも追い詰めることも。対人関係療法はノーマライゼーションの治療なので「病気なのだから当然」「人間として普通」が基本姿勢。これは普通という名のもとに人を「べき」に追い込むのと違い、人間なのだから限界はあるよね、という優しい考え方だ。
私が研修中救急外来をローテートしていたとき、当時の助教授がECTについて「あんなの、壊れたテレビを蹴飛ばすのと同じだろ」と信じられなく非科学的・非人道的発言をしていて呆れました。そういう人はこれをどうせ読まないでしょうが、読んでいただきたいものです。 https://goo.gl/BUcErZ
電気けいれん療法(ECT)は、恐ろしく危険な治療法と思っておられる方も少なくないでしょうが、この治療がなければ人生の質が決して改善しなかった患者さんたちを多数知っています。決して「廃人化」のためのものではありません。「カッコーの巣の上で」の影響が強すぎるのかな。
________________________________________
2月18日(土)
「心がボロボロがスーッとラクになる本」の増刷と韓国語翻訳の連絡をいただいた。タイトルで出版社と相当争った本だが、私の提案「心がボロボロになったときに読む本」の方がもっと売れたんじゃないかな、という気持ちは今でも。http://amzn.to/2m3791Z
選挙に当選するのも、本が売れるのも、実は簡単なのです。人の怖れを煽り、ありえないほど簡単な解決策を与えれば。ただ、そう言う手法に飛びつくかどうかが、人の生き方であり、社会に何をもたらしたいのかなのだと思います。節約体質なので助かります。
私にとってのヒーローは、厳寒の時期にスーツだけで街頭演説していた私に「そんな格好では寒いでしょう」と言ってくれた男性。「栃木では、政治家はコート着用を許されないようです」と答えた私に、「新しい政治を作りたいのならそういうところも変えていかなくちゃ」と。
________________________________________
2月19日(日)
赤絨毯を踏むためには、どれほどの犠牲も払ってもらうよ、ということを味方陣営(労組、市議)から言われたこともある。なんか、目的意識が完全に違っていた。
________________________________________
2月21日(火)
私は、性教育の充実により「早すぎる妊娠」や性感染症を防いでいくのがよいという立場。禁欲教育が罪悪感を前提としたものである以上、実際のデータも悲惨なのは当然。「望まれない妊娠」という言葉を使うべきではないのと同様、実際生まれる命と生育環境は何としても守りたい。
________________________________________
2月24日(金)
大学病院、精神科病院、クリニック、保健所、企業等で働いてきたが、患者さんは常に私にとってVIPで、その中で私はadvocate(代弁者、権利擁護者)という言葉の意味を本当に理解できた。それは単なる権利の主張ではなく、自分が代弁する人が幸せに生きていける環境を作ること。
________________________________________
2月25日(土)
もしやこれは「例の本」のことでしょうか??
実はこのたび、貂々さんとの共著を出版できることになったのです。6月頃の刊行予定です。詳細はまだお知らせできないのですが、とても素敵な企画です。読んでいただくのが楽しみ。共著が出版される事実は公開OKと言われたので早速。
今日の研究会でも話題になったが、「PTSDに対して対人関係療法は安全で有効な治療法である」ということがもっと日本でも知られればよいのだけれど。エビデンスはこちら。Markowitz JC, et al. Am J Psychiatry. 2015
今までジョディ・フォスターは政治と関わらずにきたけれども、さすがに「ここで何か言っておかないと人間として悔いが残る」という瞬間が来たのだろうな。私の政治参加も、後で我が子たちから「どうしてあのとき何もしなかったの?」と言われたくなかったから、というのが最大の動機だった。
トランスジェンダーの子が追い詰められて自殺すらするということはすでに知られた事実。ようやく「自分のトイレ」に行けるようになったのに、大統領が変わったらそれも取り消されるなんて。私から見ると、それはまるでB型の人にA型の血液の輸血を強要するみたいなものだ。
________________________________________
2月27日(月)
私は「身体の性」と「アイデンティティとしての性」が一致しているし、同性愛傾向も全くない。この落ち着きを、LGBTの人たちにも同じように味わってほしい、と思うのは決して望みすぎではないと思う。人間として当たり前の権利だと思うから。
トランプ氏の「気に入らないメディア締め出し作戦」について。取材許可されたけれど辞退したタイム誌は立派だし、「締め出しを知っていたら参加しなかった」という声明を出したWSJも立派だと思う。便宜を与えられてもメディアの権利擁護のために発言できる会社は日本にあるのかな。
慢性PTSDに対する対人関係療法の有効性を示したNIMH研究のフォローアップは行っているのかと兄貴分Markowitzに質問したら、ちょうど論文投稿中とのことで「君は直観が優れているのか人の心を読めるのか、どちらかに違いない」と言われた。論文原稿をこっそり見せてくれた。
________________________________________
2月28日(火)
ようやく「運」の本のゲラが上がってきました。これから校正作業に入ります。今日は、後日出演するテレビ番組のためのロケだったのですが、例によってすっぴんの顔にカメラがアップで寄ってきてかなり恐怖でした。
2017年1月のツイートより(抜粋)
2017年1月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
1月1日(日)
おお、年が明けていました。あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。私にとっては6年周期が始まる特別な年です。今まで以上に皆さまのお役に立てますよう、本当に祈っております。
個人的な関わりのある人にはよく言うのですが、私は決して「他人の役に立ってこそ自分の価値がある」と思う人間ではありません。ただ、自分がやりたいこと、自分にとって気持ちがよいことをやっているだけです。
1月2日(月)
とりあえずここまでに自宅に届いた分の年賀状の整理が終わった。年賀状は数も多いし手がかかるが、「年賀状だけはやりとりする関係」というのが案外好きな距離感なので、やめられない。
自分が製薬会社から特別な便宜を提供されていないこと、精神療法を推進する立場なのでむしろ煙たがられていることを含めて敢えて言うが、効果的な薬物療法は本当に効果的だ。どうしようもない精神科医やどうしようもない製薬会社のために、その恩恵を拒絶するのは明らかに損失だ。
愚痴ついでに。無能な精神科医にかかって、病気もよくならなければ、自分の本来の力を見いだせないのも当たり前。それをくれぐれも自分の努力不足とか、自分側の責任とか、思わないでください。
前も言ったような気がしますが、受診する度に、自己肯定感が下がるような治療者(医者に限らず、メンタルヘルスの専門家と称する人たち)からは離れてほしいです。
先日、AH創始者のジェリージャンポルスキーが、親や教師としての子どもとの関わりについて、とてもよいことを言っていた。「子どもとやりとりする際には、やり取りする前よりも子どもの自己肯定感が高まっているような、そんなやりとりをしてほしい」と。
ジェリーは私と電話をする度に、「もっと電話してくれなきゃだめだよ。もっとお互いの近況報告をしなくちゃ。電話の頻度が低すぎるよ」と、田舎のおじいさんみたいなことを常に言うのだが、それは私の自己肯定感を高めるコメントなんだな、と改めて気づいた。
1月6日(金)
「運」について書いた本は、これから編集作業に入りますが、5月に刊行してもらえる予定のようです。他にも、今年は昨年よりも出版仕事を頑張るつもりです。
1月7日(土)
今日はAHの実践ワークショップ(対人援助に焦点を当てたもの)だった。その中で出た話題。一般に「傾聴」と言われているものは、形こそ似ているが、AH的な聴き方とは正反対なのでは。「相手を助けてあげたい」という気持ちが先立つのだとしたら、確かに正反対なのだと思う。
今日つくづく痛感したが、私は精神科の患者さんを侮辱するような人とは信頼関係を持てない。未知のものには怖れを抱きがちだし、それが偏見という形をとるのはわかる。でも自分が偏見を持っていると認め、知識を増やすことで改善したいという意識すら持っていない人は、対象外。
ちなみに先ほどのツイートは、今日のAHの場で感じたことではありません。今日のAHはとても温かく豊かで参加者皆さまとのつながりを感じる場でした。
私は完璧とは程遠い親だ。でも、親としてどうしよう、と迷ったときには「もしも私が明日事故で死んだとして、どういう親だったと覚えていてほしいか」を考える。親の記憶を子どもはずっと抱えていく。父を失ってもうじき9年になるが、父からの愛を感じる記憶は肥やしになっている。
1月9日(月)
恒例の穂高養生園AH宿泊ワークショップ、今年も行きます! 大自然の中、おいしいマクロビ料理をいただき、AHを堪能できる、贅沢な企画です。ぜひ現地でお会いしましょう! https://goo.gl/SMmfPP
人の被害者意識を刺激して勢力を伸ばすのがポピュリズム、被害者意識を癒やす方向のものがリベラリズムのように思う。保守の反対語は革新であって、従来の保守にはリベラルな要素もあった。
四日市でも初めてのAH入門ワークショップが開催されます! https://goo.gl/Dt62NV
豊田市でのAH入門ワークショップです! https://goo.gl/9Wqmf9
1月11日(水)
性的虐待を受けた男性のための安全なグループは案外少ないのですが、AH護国寺では、3の倍数の月に、「未成年の頃に性的虐待を受けたと思う男性のためのAHグループ」を開催しています。男性のみのグループです。詳しくは http://www.ah-japan.com
早朝は、国際対人関係療法学会の電話理事会だった。「認定」は長年の懸案だが、詰めていこうとすると、熟練した臨床感覚でしかわからない「よい対人関係療法」をどう定義づけるか、という難題にぶつかる。認定の議論に参加しつつ、足下の日本で少しでもよい対人関係療法家を育てたい。
それにしてもまあ。「母国語としての英語と、国際語としての英語を区別して責任を持ってください」と頼んでいるのに、相変わらず母国語としての英語しか話さない、私以外の理事達。私はかろうじてついて行っているけど、ときには「ついていけません!」とか言った方がいいのかな。
1月12日(木)
オバマ氏には、大統領退任後にも、命ある限り活躍してほしい。もちろん、命がなくなった後にも、永遠に人の記憶に残る存在であるのは間違いないが。
対人関係療法研究会の、実践入門編ワークショップ、2月26日(日)に行います。有資格者向けです。入門編は年3回程度の開催です。まだ残席がございますので、この機会にどうぞ。詳細は https://goo.gl/BEzoWB
先日のAHワークショップで出た話題。問題を見ないようにすれば、心を平らにすることはできる、と。でもそれはAH的に言えば「分断の姿勢」。心が平らになっても、幸せ感はない。AHで言う「心の平和」とは、幸せ感をもたらすもの。
刊行時期はまだ未定だが、モラルハラスメントの本を書くことになった。「モラルハラスメントはとんでもない」ということは今や多くの人が共有している感覚だろうが、癒やしにつなげるのが私の仕事だと思っている。
それぞれの「幸せ」を追求するからもめ事が起こる、というのは絶対に違うと思う。「幸せ」をお金のレベルなどで考えればそうかもしれない。でも人間にとって真に幸せなことは、自分の本質である温かさに帰って、その中でのびのびと生きることだと思う。私とAH仲間が共有していること。
ちなみに、「運」の本(5月刊行予定)にお金についても書いた。経済レベルが一定水準以下の世帯に虐待が起こりやすいのは事実で、それは行政がきちんと経済保証すべきこと。それ以上の世帯では、お金をどうとらえるか、ということが、幸せ度を決めるのだなと思う。
1月15日(日)
個人名をあげて評価を下すことは、ポジティブな評価であっても、その人によって傷つけられた他人の内心に踏み込み傷つけうる、ということは常に意識した方がよいと思う(時には評価された本人さえも傷つく)。他人の存在を受け入れることとポジティブな評価を下すことは似て非なるもの。
1月16日(月)
AHの原則12のextend loveを「愛をさしのべる」としたのは私の誤訳だったとつくづく思う。AHで言う「愛」は、自分がぽかぽかしているという以上のものではない。自分がぽかぽかしていれば自然と周りもぽかぽかする。周りを温めようとすると正反対にもなりうる。
私は友達づきあいをまめにするタイプではないが、「相談できる人がいる」ことの心強さは痛感している。自由を重んじる私は滅多に人に相談しないし、活動が様々なので領域によって相談相手を選ぶが、それでも「いつでも相談できる」という感覚は間違いなく私の自己肯定感を支えている。
1月17日(火)
生活保護バッシングほど、人の被害者意識を反映したものはないと思う。「自分はこんなに苦労しているのに、税金で楽して生活している人たち」という考え。一例一例にどんな事情があるか知っても、同じことを言えるとは思えないのだが。
1月18日(水)
先ほど「一例一例にどんな事情があるか知っても、同じことを言えるとは思えない」と書いたのは、事情を知ればわかってくれるはず、という信頼を伝えたかったから。とても暴力的なツイートを目にするが、その批判対象になっている人の個別の事情や生活を知ったら、全く違うのではないか。
相談できない、人間関係に恵まれていない、という人については、5月刊行予定の「運」の本に、書いてみました。
だって、「人間関係は大切」と言われても、それを持っていないと思う人にとっては、拷問みたいなものですものね。
1月20日(金)
今日の唯一の目標を、「心の平和の選択」とする、と決意。あらゆる形の怖れにとらわれる度に手放す意識を持とう。
1月21日(土)
トランプ政権が始まる。問題はたくさん起こると思う。それらに、いかに「怖れ」を載せずに意見できるか。何が問題であるかを淡々と述べ、トランプ氏への嫌悪という形の「怖れ」を載せずにいられれば、世界はずいぶん変わると思う。
自分はどう思われているのだろうか?とか、自分はどう評価されただろうか?とか、そういう懸念からは一切解放されます。 もちろん人間ですから、ちょっとは気になりますが、すぐに「いやいや、私の人生の唯一の目標は、自分自身の『心の平和』だった」と(後略:「運」の本より)
「運」の本のデータレベルの編集作業が終わった。あとは本全体のつくりも含めて、少しでも人の役に立つものになりますように。しかし、「運」というのは、改めて考えるとおもしろいものだな。
「無防備は力」の一つの例。先日取材を受けていたときに言ったのだが、自己肯定感が低い人ほど、完璧でいようとする傾向がある。自分の弱点や失敗を、「弱点や失敗として」さらけ出せる人は、強いと思う。そしてそうすることによって、人はもっと強くなると思う。
私が好きなAHカードの一つ、「無防備の中に安全がある」。「攻撃的な世界に対して防衛的な反応をしてもうまくいきません。なぜなら、それは自分自身が弱く傷つきやすいという感覚を増すからです。防衛的になれば自分は守られると信じているのは、怖れている人だけです」
1月22日(日)
3月に「劣等感を考えるAHワークショップ」を開く旨のお知らせをしたら即日満席になった。それほどニーズのあるテーマなんだな、と改めて実感。これもいずれ本になりますので、関心のある方はお楽しみに。まずは実りの多いワークショップになりますように。
本当に癒しを必要としているのは、自らの劣等感を「劣等感」と自覚して悩んだりするのではなく、それを人にぶつけている人なのだろうけれど。
「クリントン氏をとりまく利権があまりにもひどすぎたから」という理由でトランプ大統領を支持している人に対して、「一人一人の当たり前の人権、生活、そして政治の品性が脅かされるのが心配だ」という話をしても、何となくシャットダウンされてしまうのは悲しい。
1月23日(月)
各現場の人たちが一生懸命やってきて、それでも限界があるから法制化が必要、という話ならわかる。でもそういう努力の積み重ねのないところに「法律さえできれば解決する」と考える人は、一度、永田町の現場を体験してみてほしい。考慮すべきことは決してシンプルではないのだ。
1月25日(水)
「形」と「心の姿勢」を分けて考えるととてもわかりやすい。「どうしたらよいのか」を考える前に、「自分はこの状況をどう受け止めたいのか(心の平和を大切にしたいのか)」を考え、それに基づいてふるまうと、自分の温かさが守られるし、往々にして効果的な行動もとれる。
3月26日に、対人関係療法研究会の特別編(要望の強いロールプレイ編)を1年ぶりに行います。2月26日の実践入門編には珍しくまだ空席があります。入門編に参加していただくことが、特別編参加の要件になりますのでご留意ください。http://www.ipt-japan.org
1月26日(木)
今日打ち合わせた本の企画は、うまく書ければ多くの希望をもたらすことになると思います。「自分が女性に生まれたことを幸せに思いつつ、女らしさに縛られない生き方」。女らしさの押しつけが嫌だからと言って、女であることまで捨てる必要はない、と書ける能力が私にありますように。
今日初めて、女性に対して「産業廃棄物」というむごい言葉が使われているのを知った。一定年齢を過ぎた女性に対して。おそらく、子どもを生まなかった女性に対して使われることもあるのだろう。あまりにもショック。
1月28日(土)
今日は静岡で、福祉職・介護職の方を対象に、「ケアする側をケアするための怒りの扱い方」を講演。会場いっぱいの方たちが熱心に聴いてくださって、明るく温かく、とてもよい時間でした。
信頼できる学術論文等を引用して書いた一般向けの病気についての本が「今まで医者から言われてきたことと違う」という反応を生むのはよくある(多くが前進につながる)。でも本を売りたいがための扇動家呼ばわりされると、それほど「専門家」の不勉強に振り回されてきた人が気の毒になる。
1月29日(日)
大野先生からいただきました。認知行動療法については、「?」と思う本が多い中、大野先生自らが自費制作で責任を持って作られた本書は信頼できるありがたい本です。多くの方が手に取られますよう。認知行動療法が正しい形で普及しますように。 https://goo.gl/HdlHx7
信頼できる学術論文等を引用して書いた一般向けの病気についての本が「今まで医者から言われてきたことと違う」という反応を生むのはよくある(多くが前進につながる)。でも本を売りたいがための扇動家呼ばわりされると、それほど「専門家」の不勉強に振り回されてきた人が気の毒になる。
今年もWINWINの会費を払う。女性の政治進出の経済的ハードルを軽減するための団体。私自身、総選挙において史上初めて推薦された4人の候補者の一人で、当時総決起集会直後でポスターを貼るお金もなかったところを救われた。女性政治家についてはとにかくまずは質より量。
最近国内外を見渡したときに「有力」な女性政治家は、(どういうわけかハイヒールを好むことも共通するが)「女子ども」の人権を守らないタイプの政策を推進しているように感じる。やはり「名誉男性」に過ぎないのだろうか。しっかりと「女子ども」の人権を守ってくれる政治家に期待。
ツイッターの限られた文字数を、温かいエネルギーで書くのか、怖れをあおるエネルギーで書くのか(しばしばぶつけられてくる被害者意識も含めて)によって、世界を変えていくことができる、ということに一人でも多くの人が気づきますように。
大義のために一人が切り捨てられるという考えには昔から反対だ。WINWINの推薦が難しくなったとき、元文部相の赤松良子さんに「官僚的なマクロの視野で一人のやる気を挫いてどうする」と反論した。幸い受け入れてもらえ推薦してもらえた。社会は一人一人の積み重ねだ。
あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
2016年12月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
12月1日(木)
汗をかいて細かい詰めを行いつつ、ことさらに自分の手柄にすることもなかった良心的な議員は、その多くが国会からいなくなってしまった。多くが落選によって。国会議員として良心的で緻密な活動ができることと、選挙における評価は、恐ろしく次元の違うところにあるということだろう。
国会は賛否だけの場ではなく、どこまで細かく詰めて担保をとるか(もちろんできれば法案修正だが)、という役割も大きい。そういうタイプの議員が激減していること、数の力で拙速に法案がどんどん成立していくことは、どうみてもまずい。
ギャンブル依存症との関係もよく考えなければいけない。拙速はやめてほしい。 https://twitter.com/hosakanobuto/status/804289364423389184…
12月7日(水)
「運」についての本を書き始めました。私が書く本ですから、もちろん「宝くじの狙い方」ではありません。「運」について考えていたら、いろいろなことがわかってきて、自分の人生も好転しそうです。来年には活字で読んでいただける予定です。
12月9日(金)
摂食障害をお持ちの方の親御さん向けワークショップを4月17日(月)に開催します。だいたい年1回、12名定員の企画です。午前は摂食障害に関する学習、午後はAH体験になります。詳しくは http://hirokom.org/blog/?p=380
12月10日(土)
手術が下手な外科医に、命がかかった手術を任せる人はまずいないだろう。だからと言って、「外科医なんて、誰も信用できない」となるのは極論だし、結局自分の寿命を縮める。そして優秀な外科医は常に勉強している。それと同じ考えを政治に適用できないのは、なぜなのだろう。
12月11日(日)
私は自分がいた頃の民主党が好きだった。一緒に仕事ができて幸せだと思える先輩・同僚議員たちがいた。だから「民主党も民進党も」という言われ方は悲しい。完璧な政党などはできず、でもよりよい姿を目指して努力するものだ。そういう意味では当時の民主党は合格点だったと思う。
12月13日(火)
何年も前、比較的有名な作家と会ったとき「君はなぜそんなにセルフ・イメージが低いのかな」「勝ち組の君が、どうして負け組に支持されているのかな」と突然聞かれて、自分の価値観とのあまりの乖離にびっくりした。また、これくらいの決めつけ力がないと売れないのかなとも思った。
私は甥が大好きなのだが、それは相性がよいからだけでなく、甥との関係には「かわいがりたいけれども、子離れしなくちゃ」という葛藤がないのもその一因かな、と突如気づいた。我が子に対してはどうしても、年相応に、本人のスペースを持たせなければ、と抑制するので。
12月14日(水)
世の中において重要なことはとてもシンプルなので、本によって切り口を変えても、結局同じようなところに行き着くものだ。それなのに新しい本を読んでいただく価値があるのかな、とやや不安になったが、逆に同じようなところに行き着かなかったら価値観クライシスが起こりそうだ。
12月18日(日)
今日はAHファシリテーター・トレーニング2日目。
AH創始者のジェリー・ジャンポルスキー。今何歳になったんだっけ?と尋ねたら、今度の2月に ”I will be 92 years young.” 年齢を言うときにyears oldではなくyears youngというのは初めて聞いた。さすが。
AHのファシリテーター・トレーニングは、精神科医の教育よりも難しい。トレーナーとしての「自分の心の平和」と、AHグループのクオリティ・コントロールは、簡単に両立できることではない。日本での10年間の経験からは、必要なのは各ファシリテーターの「AHへの信頼」と「時間」か。
例えば、今全国各地で入門ワークショップをしてくれているともこさんは、健康雑誌でAHを知って参加するようになった方。ただただAHが大好きで、グループに参加し続け、ボランティアも意欲的にするようになった。もともと「AHで世の中を救いたい!」などという野心は持っていなかった、はず。
12月19日(月)
よく人に話すことだが、「怖れを煽る」タイトルの本の方が断然売れる。私もそういうタイトルを提案されたことは度々。でも、自分から「怖れ」のエネルギーを発しないと決めている私は、本が売れなくなるだろうなと思いつつも、タイトルにはこだわる。
「暴力は許さない」という「形」と、「癒やし」という「心の姿勢」は、両立してこそ、最大の効果が上がると思う。「形」と「心の姿勢」の混同から、様々な問題が起こってくる。
執筆に関して、類書読みをして「怖れ」のエネルギーに触れてぐったりした。さらに、「学者」が書いた本なのに、言葉の定義もグチャグチャで、完全にノックアウト。どうしてこんな本が出版されたり売れたりするのか。売れなくても出版は続けていこうと改めて決意。救いは必要だ。
DVなどのケースを見ても、そこに見つけるのは男性側の「怖れ」。でも、「男だから」と、怖れに向き合うことを怖れ力で支配しようとするところに、悲劇が生まれる。両性に癒やしをもたらすAH、多くの人に伝わっていきますように。それが「AH」という名前を伴わなくても。
この週末のAHファシリテーター・トレーニングの参加者も10名中5名が男性だった。年々男性のAH参加率が高まっていると思う。AHが好きな人、つまり自分の怖れを怖れとして認められる男性は、とても優しくて頼りになる。つまり本当に強い男性ということだ。
12月23日(金)
元参議院議員の黒岩秩子さんから、年賀欠礼のご挨拶と共に、ご子息の揺光さんが書かれた文章を送っていただいた。ブログになっているので皆さんにも読んでいただきたくご紹介します。
http://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/ask-for-help-friend_b_13592656.html…
日本うつ病学会理事会に出席してきた。今年から監事を拝命したため。もともと学術性・社会貢献性ともにレベルの高い学会だが、それを凝縮した感じの理事会。なお、名称は「うつ病学会」だが、双極性障害を含め気分障害全体を扱っている。
日本うつ病学会の社会貢献度の一端は、ウェブサイト http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/index.html から見ていただける。薬物療法を続けなければならない、でも車の運転をしなければ生活が成り立たない人。そんな人の立場に立って、添付文書改訂に関する声明を出したのも最近。
精神科医にも「愛」系と「怖れ」系がいる。科学性の高い研究をして、謙虚でいる人は「愛」の人だと思う。一方、いろいろ理屈をつけて地位にこだわる人は「怖れ」系。うつ病学会のよいところは、中心人物が「愛」の人達ばかりというところ。だからメンツも何もなく、会議も順調。
12月25日(日)
今日は専門家向け対人関係療法の実践応用編(症例検討)でした。クリスマスの日曜日にもかかわらず缶詰で熱心に勉強された皆さまに敬意。対人関係療法の治療者がちゃんと育ってきている、と感じられた有意義な一日でした。
時々、「毎日患者さんの悩みばかり聞いていて、どうして元気でいられるんですか?」という質問を受けるけれども、そういう質問が私にはびっくり。「病気になるまで頑張ったなんて、強い人だな」と思って患者さんを見ているし、幸い対人関係療法や効果的な薬物療法も知っているし。
12月26日(月)
栃木で知ったことを大きく二つ挙げるとすれば、「地域のありがたさ」と「女性のありがたさ」。衆院選出馬目的で栃木に行ったという特殊性は確かにあるが、それらを効率よく受け取ることができたのは幸せだった。おかげで我が子も地域を大切にしている。
今の住まいに落ち着く前に偵察に行った娘は、「言っとくけどね、ここは訛りのない栃木だよ」と。地域の結びつきは強くありがたい。今日も出がけに近所の人と少し話をして、「行ってらっしゃい」と送り出されて、快感だった。しばらく留守をするときも近所の人に言っておけば大丈夫。
私の地元・麻布十番は、保守的であると同時に多様性を受け入れる街である。商店街がしっかり子どもを守っている。「十番祭り」は有名だが、それ以外にもしょっちゅうお祭りがあって、法被姿で頑張っている人の脇には、上半身裸で日光浴をしている外国人がいる。それが当たり前の日常。
12月27日(火)
スタッフの尽力のおかげで、ウェブサイトのサーバ移行作業が終わりました。通常通り、info@hirokom.orgでメール受信できます。ただし、まだ送信の設定がうまくいかないので、お返事が遅れます。ウェブサイトもご覧いただける状態になっています。
どういう時代になるかわからない今だからこそ、真に普遍的な価値のために生きていきたい。その価値のために日々暮らすことが幸せをもたらすもの。その価値のために生きたと思う人生に満足できるもの。私にとってその「価値」は、「心の平和」だ。ぶれはない。
もちろん人の役に立ちたいし社会貢献しているつもり。でもそれは私の「心の平和」を土台に、専門知識や経験が可能としてくれていること。土台がなければ、同じだけのものを持っていても、人の役に立つどころか傷つけたり自分が燃え尽きたり。
自分自身の「心の平和」が土台にない人が対人援助職についたりすると、相手を弱い存在として見たり、相手をコントロールしようとしたり、自分が燃え尽きたりする。これは悲しいけれどもよく起こる現実。
自分自身の「心の平和」を唯一の目標として生きる、なんて、どれほど自己中心的なの?と思うかもしれないけれども、実際、自分の心の姿勢に責任が持てなければ、フェアで愛に満ちた社会貢献なんてできない、というのが私の今までの経験からも言えること。
「心の平和」については、本当はAHの全体を知っていただきたいのだけれど、何の葛藤もなく、あたたかいこころがぽかぽかと感じられるような状態。私は、それが自分の本質だと思っているし、とても穏やかで幸せな心境なのです。
告白すれば、私の人生にもそんな時期がありました。自分の癒やされていない部分を、社会的問題の解決に求めたのです(幸い、患者さんに対して、そのような失礼を働いたことは一度もありません)。でもそれは被害者意識とか、攻撃のエネルギーを増すだけで、何にもなりませんでした。
12月29日(木)
精神科医をしていて嬉しいタイミングの一つが、患者さんが病気についてよく理解し、「この部分が症状なんだ」とわかると、本来その人が持っている力が出てくるとき。症状と「自分」との区別ができると、「わあ、やっぱりこんな力があったんだ」と思うような力が出てきて感動する。
12月30日(金)
AHは「べき」ではなく「したい」の自己責任。「べき」の「自己責任論」は、自分の「怖れ」を自分のものとして見ず、人に押しつける態度だと思います。他人についてとやかく言う時点で、「自己責任」の範囲を逸脱していると思います。
AH麻布(私が作った本拠地)のグループ案内を受け「ファシリテーターが3人もいて、6回も無料グループが開かれる」と感動した。十年前、日本でAH活動を始めた当初、万事においてファシリテーターは私一人だった。当時の目標は「週一回はグループを」だった。すでに実現している。
12月31日(土)
元日(日曜日)から、恒例のAHスカイプサンデーナイトがあるとのお知らせ。すごい。でも、クリスマスとかお正月とか、新卒就職の4月とかは、実は苦しい季節であるということもわかっているつもり。元日の夜も、いつもと同じように、AHの仲間と過ごせるというのは素敵なのでは?
現在「夜なべ仕事中」ですが、来年は、もっと社会リズムを中心に、つまり、起床や就寝の時間を規則的にしたいと思っています。双極性障害の方にお勧めしているSRM(社会リズムメトリック)が私にもとても当てはまるということ(夜に人と会うと、興奮して眠れなくなる)などから。
※定員に達しました。現在キャンセル待ちの状態です。
摂食障害を持つ方の親御さん向けワークショップを開きます。
摂食障害を持つ患者さんご本人ではなく、親御さんを対象としたワークショップを開催することにしましたのでお知らせします。
(主催は、水島広子こころの健康クリニックとなります)
午前:摂食障害についての知識の整理
午後:アティテューディナル・ヒーリング(AH)の体験を通して、本人とより楽で効果的な関わりができるようになるための練習
というプログラムになります。
ファシリテーターは水島広子(午後は安斉知子と共同)がつとめます。
参加要件としては、以下の3点を全て満たしていただく必要があります。
(1)お子さんが摂食障害をお持ちの患者さんであること
(2)「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」(紀伊國屋書店)をそれなりに真剣にお読みいただいていること
(3)「怖れを手放す」(星和書店)をじっくりとお読みいただき、アティテューディナル・ヒーリング(AH)の概念に触れておられること
もちろん、(2)(3)とも完璧な理解を求めるものではなく、当日いくらでもご質問いただけます。
両方の書籍をご持参ください。入手が困難な方は、clinic@hirokom.org までご連絡ください。
日時:2017年4月17日(月) 9:30~16:30
(昼休み1時間、午前午後に短い休憩あり)
場所:水島広子こころの健康クリニック
東京都港区元麻布3-12-38
地下鉄都営大江戸線「麻布十番」駅より徒歩4分、地下鉄南北線「麻布十番」駅より徒歩7分、地下鉄日比谷線「六本木」駅より徒歩11分
定員:約12名
参加費:21,600円 (簡単な飲み物とお菓子が出ます)
* 参加ご希望の方は、お早めに、clinic@hirokom.orgまでお申込みください。
* お問い合わせもclinic@hirokom.orgまでお願いします。
* 受付担当のスタッフと、当日対応のスタッフは別の者になります。
* あくまでも治療行為ではなく、教育目的のプログラムですので、ご了解ください。
* 長時間のワークショップなので、カジュアルな格好でお越しください。
* クリニックそのものは未だに待機患者さんが多く、新規の受付ができていない状況ですのでご理解いただけますようお願いいたします。
2016年11月のツイートより(抜粋)
2016年11月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
11月2日(水)
ここのところ、まさに「仕事にならない」ほどひどかった右肩の激痛、今晩ようやく信頼する鍼灸師さんのところに行けた。「相当ひどいですね」とのお言葉。しかし不思議なことに、私は診療中もカルテはパソコンでほとんど逐語録しているのに、痛みが和らぐことを発見。読書とかではだめ。
11月3日(木)
今日は自宅で過ごせる日。今は原稿書きを始めたが、この時間までは遠藤乾さんの「欧州複合危機」を一気読みした。EUのことだけではない。テロリズムについても、極めて的確なことを述べておられる。お勧め。 amzn.to/2f3eBre
人間には、体調のリズムがあります。神経、内分泌、体温等。これらの規則正しさが、健康を支えるのです。うつ病になったりすると、この規則性が崩れて、睡眠がよくとれなくなったりします。だから健康のためには、生活習慣が大切なのです。
11月4日(金)
絶版になってしまった「怒らない子育て」、ニーズも多いので、小学館から漫画つきで出し直してもらうことになっている。今年の9月発刊の予定だったが、来年の3月くらいになる見通し。お急ぎの方は、旧版の在庫も少しあるので、info@hirokom.orgまでご連絡を。
嬉しいお知らせ。著書「『自分の居場所がない』と感じたときに読む本」がハングル語に翻訳されるオファーが来たそう。もちろん了承。 amzn.to/2eGnR3L
著書が、しばしば、ハングル語(韓国)、中国語(台湾)、そしてついにタイ語に訳されるのはとても嬉しいのだが、どうしても「怖れを手放す」を英訳したい。アマゾンにアップすればよいのだろうが、米国の出版事情に詳しく、かつ英訳をものともしない方がいらしたら、ぜひご連絡ください。
今はトラウマについてよく理解している私だが、フィンランドで性被害に遭いそうになった日は、ホテルのサウナに男性がいただけで恐怖で飛び出した。ただ翌日、移動中の列車で老若男女の旅行者と親しくなり、高齢女性と同室に泊まったことで、人間への信頼を取り戻し、PTSDは患わなかった。
著書にも書いたが、トラウマ体験がPTSDに移行するかを決める、一番の鍵が、人による支え。次が、現実生活のストレス。体験の悲惨さは3番。だから対人関係療法は、PTSDの治療法として優れているのが当たり前。
40カ国以上を旅してきた私が、本当に危険を感じたのがフィンランドとスウェーデンだったというのはとても皮肉なこと。インドなどでは、宿代を真剣に議論するほど、宿主が私を守ってくれた。被害と言えば、ペルーのリマで、バスに乗るときに、ポケットに入っていたチラシをひったくられただけ。
時間はない。しかし、そういうときこそ、よい動きがうまれる。AHもその一つだと思う。私には二人も子どもがいるし、その背後に多くの子どもが見える。今やることはかなり明らかだと思って、活動している。
11月5日(土)
私はあまりにもバタバタしていて、重要な英語の本の翻訳もおぼつかない状態です。これについては、日本の出版社に助けを求めています。
ちなみに、あまりにも値段交渉が激しかったり、物売りに対して自分の物を逆に売ろうとしたことがあったりして、「お前はインド人よりもケチだ」と言われたこともありました。でもそういう人ほど、よい友達になるのです。
ちなみに私が日本の登山歴が極端に少ない(高尾山程度)のに、エベレスト(チョモランマ)のベースキャンプまで行ったりしているのは、日本の山小屋の料金の高さとかもあります。
私が常宿としていたバリの宿は、一般家庭の裏に建てられたゲストハウスで、もちろんプールもエアコンもなかった。でも隣にきれいな水田があって、その借景の価値は高かった。インドで泊まっていたところなどは、シャワーのお湯すら出ませんでしたよ。水風呂への忍耐力結構あり。
11月6日(日)
考えてみれば、私にとってツイッターは「自由」な空間。「自由」は私が至上価値をおくもの。診療はもちろん、執筆、講演、全てプロ意識で行う。でもツイッターは違う性質。お気づきの方もおられるかもしれないが、よく自分のツイートを削除する(リツイートしていただいていても)。これも自由。
SNSはいろいろな人を苦しめている側面もあるし、私もフェイスブックはやらないが(メンテナンスが苦手な怠け者なので)、ツイッターには救われている。
まだ右肩の激痛が続いているが、明日は幸い、信頼している鍼灸師さんの予約をとることができた。今の私の人生における一番の幸せ。激痛があると、書きたい原稿も書けないので。
11月9日(水)
今朝はまた7時からの国際学会電話理事会があり「サマータイム(になるともっと日本にとって快適な時間に変更になる)までの理事会数が減りますように」などと思っていたが、そんな小さいことに関心を寄せていた半日前の自分が遠い存在に思える。
いろいろな感情が起こる日。ただ、こんな日こそ、「外で何が起ころうと心の平和を選ぶことはできる」というAHの原則を思い出したい。結局何がどうなろうと、自分がやっていきたいのはAHの実践のみなのだから。
バーニー・サンダースが民主党候補だったら、と思っている人の数はものすごく多いのではないだろうか。グローバリズムでもない、偏狭なナショナリズムでもない、本当の「第三の道」を示せた候補として。サンダースほど優れた政治家が亜流になってしまう仕組みにこそ問題があると思う。
(1)私は日本の衆院選に3回出馬したので、いわゆる都市部の「政治評論」と実際の選挙の実態が大きく異なることを知っている。「政治評論」などより票に直接響くのは利権。その利権を超えるために、私は徹底的などぶ板選挙をした。戸別訪問、行事訪問、あらゆることを。
(2)選挙は机上の空論ではないことを、できるだけ多くの人に出馬してもらうことで知ってほしい。同時に、純粋な気持ちで挑戦を続けている人達への支援も。それは私の友人達だが、常に失職のリスクを抱えながらも、社会をよくすることを諦められない人達。何と敬うべき諦めの悪さか。
今更? と思うかもしれないけれども、私はバーニー・サンダースの演説を一生大切にすると思う。これは私にとっての「悲しみの儀式」であり、次に向かうステップ。対人関係療法的なものの考え方だが、実際有効だと思う。 twitter.com/MizushimaHirok…
「選挙は机上の空論ではない」に同意してくださっている方の多くは、実際に私の選挙にボランティアで関わってくださった方(他県からも)。是非皆さま、野党の選挙をボランティアで体験してみてください。理解が深まると思います。
11月10日(木)
2017年版「現代用語の基礎知識」の見本が届いた。創刊69年目。今回も「メンタルヘルス」全般を執筆。書店では11月16日(水)頃から入手可能だそうです。
(連続5ツイートです)(1)私の人生は、どういうわけか6年単位で進んでいる。12歳の時、無条件の愛に目覚めた。18歳からは、医学部に在籍しながら人生を投げ出し「悠々自適」の生活に入った。24歳で医学部を卒業してからは、放浪旅行もあったけれど、精神科医として成長した。
(2)30歳で長女を出産し、社会活動を決意し、31歳から政治の世界に入った。衆議院を二期務め政治から撤退したのがまさに6年後。2005年末から6年間は、米国在住も含め、日本にAHと対人関係療法を普及させる活動に専心した。
(3)2011年には「怒りがスーッと消える本」がヒットし、それまで病気の本ばかり書いていたのが、一般向けの著作へと大きくシフトした。もちろん、その中にはAHも対人関係療法も潜り込ませた。国際学会の理事にも当選し、アカデミズムにおいても進展した。
(4)一貫して続けているのは診療。議員であったときもこっそり選挙区の患者さんを診ていた。さて。次の「6年後」は来年。アカデミズムからは引退したい。今の私の政治活動であるAHを、もっと効果的な方法で普及させたい。どんな形があり得るだろう。
(5)小選挙区制である限り、選挙に出るつもりは全くない。でも政治によい変化を起こしたい。皆さんなら、私にどういう活動を提案してくださるだろうか? スタッフを路頭に迷わせたくないのと、対人関係療法の後継者を育てたいのと、診療が好きなのとで、大きな変化はないかもしれないが。
正直に言います。「現代用語の基礎知識」は、大先輩から引き継いだものなので、私から見ると「え? これ必要?」と思う項目もあります。でも、大先輩が大切にしていたもの。それなりの価値はあるのだろうな、と思いつつ、できるだけ現実的な意義を重視しながら書いています。
11月11日(金)
慶應の医学部新聞編集会議から帰宅。私が委員の中で最も若輩だがとてもバイタリティとアイディア力のある皆さま。精神科のみではない医学部全体の様子を概観するよい機会でもある。最新情報を伝えると共に、全国各地の同窓会員につながりのメッセージが届くよう、頭を使う時間。
帰途エレベーターで自民党某衆院議員と遭遇。医学部新聞の編集委員会だったんですよ、と言うと、エレベーターの半分くらいを占めていた外国人の方達を指して「ご一緒?」と。「違いますよ、だって慶應の医学部新聞ですよ」と言ったら、「さすが慶應、国際化されていると思った」と笑いになった。
「自分の利益を考えると」と「社会の利益を考えると」が相反するとき、考えるべきテーマがたくさん見つかると思う。私はそれをAH的に考えて解決していきたい。
11月12日(土)
思春期の子どもたちが昔のように目を輝かせて近寄ってきてくれるのは、芸人さんと共にテレビに出たときくらいだな。昔はそれが毎日だったのだな。懐かしい。
11月13日(日)
今日は専門家向け対人関係療法研究会でした。新しいスタッフに変わりどうなるだろうと心配していましたが、参加者の方たちのご協力もありいつも通り勉強になりよい雰囲気で終了。この研究会は参加者(=対人関係療法治療者)が優しく温かいので好きです。
対人関係療法(IPT)は、エビデンスのある精神療法としては認知療法(CT)を凌ぐとデータが示している。でも日本ではCTの保険適応のみが実現している(私も議員として関わった)。この逆転現象、何とかしなければ。重度のうつ、うつが併存するPTSDにもIPTの方が有効なのだ。
私は、日本における認知療法の第一人者、大野裕先生の直弟子。とても幸運。私と対人関係療法を出会わせて下さったのも大野先生。慶應の研究室ではこれが伝統のようで、大野先生も米国留学前は精神分析家だったが、小此木敬吾先生は大野先生が認知療法を学ばれることを肯定しておられたそう。
今日の対人関係療法(IPT)研究会の締めは、「月曜からも、明るいIPT治療をお願いします!」でした。日が短くなってきた日曜日、保険適応にもならないIPTを、一日缶詰で学ばれる治療者の皆さまに敬意です。
9月下旬にスタッフの入れ替えがあった。現在うちのスタッフ3名全員が、AHのボランティアの人。うちで働きたくてAHボランティアをしていたわけではない、というところも大きなポイント。それぞれの希望や生活背景も聞いて採用した。AHを共有できる人達と働けるなんて幸せ。
11月15日(火)
私は、精神科医であること(後進の指導も含めて)、かつて衆院議員であり今もリアル政治に関心があること、現在「私にとっての(ボランティア)政治活動」AHに最もエネルギーを注いでいることを、それぞれ別個の事象として捉えられると、何とも言えない寂しい気分になる。
私は、今関わっている多くの人達が、かつて私が議員だったということを知らなくても何とも思いません。「まあ、昔のことだし、人は政治に関心がないから」ですみます。でも、いろいろやっていることを知っているのに、その根っこにあるものに気付いてくれないと、何とも寂しくなります。
11月16日(水)
今年も匿名寄付のご依頼があった。私の著書を、3冊ずつ、3つの施設(DVシェルター、青少年自立援助ホーム、精神科の患者団体)に匿名で寄贈するという習慣をもう何年も続けてくださっている方がおられる。こういうちょっとした気持ちが社会を温かい場所にしていくのだな。
ネパール語を得意とする私は、ヒンディー語を喋っているつもりでもどうやらネパール語になってしまっているようで、インドの市場でミカンを値切ったときは、「ケチなネパール人」と言われましたが(チベット系だと思えば、外見はそれほど違わないのですよね)。
貧乏旅行の書籍化について気軽にツイートしてから、それがとても大切な気がしてきた。文化の違う相手との出会い。本当に真剣な価格交渉。その中で培われてくる信頼関係。時には「日本人は恵まれている」と1時間の説教を受けたこともあった。そんなことも含めて、私の人生の大切な要素。
人に任せておいた刊行・共著・共訳のずれもあるが、私は今年2冊しか著書を出版していない! 結構ショック。来年はもっと多くの本が出る予定。ただ、国際対人関係療法学会の理事としてボランティア仕事などが多かったため、それ以外の活動に制約がかかったことも事実。ごめんなさい。
ネパール人たちの慎み深さ、謙虚さは、日本人にとてもよく似ています。私は大学生のときに初めてネパールを訪れてから、自分の故郷のように感じています。もちろん世界最貧の地ですが、人々の心は豊か。ネパールの定番料理「ダル・バート」は、味噌汁ご飯+漬け物程度。日本人にぴったりです。
ネパールの食事の定番、「ダル・バート」だが、「ダル」は「豆汁」、「バート」は「炊いた米」の意味。そこに「タルカリ」という、ちょっとしたカリフラワーなどの付け合わせを盛る。ご飯と味噌汁、漬け物、という日本の食事とそっくり。
11月17日(木)
私にはとても敬愛する年上のゲイ男性がいるが、彼は「女は嫌い」と言いつつ、私とはとても深い信頼関係がある。初体面のとき、私が(当時刈り上げていて、精神病院勤務だったのでTシャツにチノパンという出で立ちだった)「かわいい男の子」と40分間くらい勘違いされていたから。
そのゲイ男性は、東日本大震災を機に、自ら経営していたゲイバーをたたみ、ボランティア三昧の毎日。さすがゲイバーのママ、サービス精神は抜群。お互いの責任感を維持するために少額の「有償ボランティア」をしているそうだが、いろいろな人を楽しませているのだろうな。誇らしい友人。
女嫌いなそのゲイ男性は「じゃあ、尊敬できる女性を言ってみなさいよ」と私に挑んだ。私は「マリー・キュリー、土井たか子…」というのがせいぜいで、「それしか名前が挙げられないのは、男社会だからですからね!」と。今では彼は「尊敬できる女性は、水島広子よね」と穏やかに言ってくれる。
11月20日(日)
バーニー・サンダースTPP反対演説。4つの論点に絞って、明瞭な論陣を張っている。さすが。 youtube.com/watch?v=O8JNkW…
バーニー・サンダースも言っているが、ある政策について判断する際、その政策を推進しているのは誰か(どういう団体か)、ということを見極めることが、その政策がどういう結果をもたらすかを知るのに有用だ。
11月25日(金)
私は残念ながらまだ観ていないのだが、とても信頼できる友人から 「この世界の片隅に」は、AH映画だと聞きました。彼は絶賛しています。私が観る機会を持てるかどうかは別として、そんなによい映画なら、多くの方に観ていただきたいです。
ちなみに、AHを正確に日本語に訳すと、「生きる姿勢を自ら選ぶことによる癒やし」です。とても日本語として通用しないので、AHとしています。
11月26日(土)
今日はAH実践ワークショップ(対人援助をする人が対象)だった。実は2つあるトイレの1つが深刻に詰まっていてかなり慌てたのだが、久しぶりに参加されたイケメン男性が昼休みに上手に直してくれた。久しぶりに参加してトイレ修理?というところだが、助けは来てくれる、ということかな。
11月28日(月)
遠くにいる友人に災難が起こった。「祈る」とはどういうことか、を考えるのはこんなときだ。
2012年に「三つの側面を混同するところから悲劇は起こる」と話したが、福島関連のいじめはまさにその一つだと言える。 archive.is/7ovEk
著書『「自分の居場所がない」と感じたときに読む本』 について、 台湾の出版社からも翻訳出版したいとのオファーをいただいたそう。台湾でもお役に立ちますように。 amzn.to/2gnHrDh
11月29日(火)
臨床は経験せずとも語れるほど甘くない。まさにその通り。私が代表世話人を務める、治療者養成目的の対人関係療法研究会では、「参加者」と「見学者」の席を分け、発言の機会にも差を設けている。「参加者」は、実際に対人関係療法の症例を持ち苦労や工夫をされている方たち。
私のツイートには「AH」がよく出てくるので、「怪しい宗教?」などと思っている人がいるかもしれません。AHには「べき」(戒律)がないという点で、明らかに宗教とは区別されます。AHとは単に、生き方の選択肢を示すもので、選ぶのは私たち個人です。
そういう目的でやっているわけではないのですが、メンタルヘルスの治療者の方たちには、是非AHを体感してほしいです。明らかに治療の質が上がりますし、患者さんが本来持っている力との連携がしやすくなります。自らの燃え尽き防止にも有効だと確信できます。
「自由」は私にとって至上価値を持つ(もちろん責任は伴うが)。だから私が「べき」に根ざすものを「一生の趣味」にするわけがない。「自分の心の平和」を唯一の目標とするAHは、私にとっては、最高の自由を与えてくれる。自由から生まれるものは、寛容、平和、信頼、貢献等。
私は「小3からぐれていた」ということをあちこちで伝えているが、私にとって「ぐれていた」ことは正しいことだった。今考えてもそう思う。そんなふうに、人にとっての「正しいこと」は異なる。それぞれの人にとって「正しさ」は違うと受け入れるところから「心の平和」は始まる。
2016年10月のツイートより(抜粋)
2016年10月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
10月1日(土)
マドンナと小池氏についての考察がおもしろい。/マツコ・デラックスが小池百合子に共演NG宣言した理由…7年前のコラムで小池のことを「権力志向のホステス」 lite-ra.com/2016/08/post-2… @litera_webさんから
10月6日(木)
アンチ安倍政権の人達が攻撃的エネルギーを手放すことができたら、すごい成果が起こるだろう。否認とか逃避とかではない。現実をとらえつつ、心の平和を最優先にするということだ。平和は恐怖や警戒を包み込むもの。平和な心で構えていると、ヤジも警戒心も、所詮は「怖れ」とわかる。
10月8日(土)
今日は「『品格』をAH的に考えるワークショップ」だった。どうなるだろう?と不安だったが、結局はいつものAHの日。仲間の力をこれほど感じられたワークショップがあっただろうか。いつか本に書くが、基本は「べき」の品格と、「したい」の品格の違い。目標は心の平和のみ。
今日の「『品格』をAH的に考えるワークショップ」を通して改めて痛感したが、これこそが今の私たちに必要なもの。他人のことをよく知らず感情的に反応(多くが攻撃)したり、「べき」の品格に縛られたり。そういうことが私たちを本来の品格から遠ざけるのだと思う。
10月9日(日)
いろいろな国際情勢を考えるにつけ、日本本来の、調和と自然と寛容を重んじる文化の重要性を感じる今日この頃。「たった一つの正義がある」という文化にいつから巻き込まれることになったのか。日本を誇りに思う人達は、今の政治の流れを本当によいと思っているのだろうか。
10月10日(月)
私は小さい頃、近所の酒屋の近くで生活していたホームレスと普通に遊んでいた。政治活動のために住んだ宇都宮でも、事故で脳障害を負い奇妙な言動を繰り返す人を地域で支えている姿を見た。排除ではなく包摂がもたらすものがどれほど大きいか。人の尊厳を守ることがどれほど有効か。
10月11日(火)
何があっても最も大切にする信念を曲げない勇気(強さ)を私は尊敬するし、小さい頃からそれを目指してきた。それは、形の上での勝負などで扱えるものではないと思っている。「強さ」の勘違い、攻撃的な言動がもたらす効果の勘違いをしている人が多すぎるのではないだろうか。
諸外国(西洋文化の国)におけるサマータイムの終了によって、今まで火曜の20時だった国際対人関係療法学会の電話理事会が、明日からは水曜の7時に。私の生活にはとても不都合な時間であるが、唯一の有色人種理事としては仕方ない。
この頃私は日本の文化についてツイートしたが、私は文化学者ではない。単に、国際理事会における自分の姿勢を考察しただけだ。いろいろと声高に訴え自分をアピールする西洋の人達と違って、私は必要な報告しかしないし静かだ。
それを「静かすぎる」などと評価する人は、国際対人関係療法学会にはいない。困ったときには私の意見を求めてくれるし、「静かな存在感」を感謝してくれる人もいる。私は、英語でも姓名の順に名乗るなど静かな文化主張を行っているが、理事会における私のスタンスも、その一つだと思う。
理事選にノミネートされ選挙に出たときだけは、私の出馬表明文が「謙虚すぎ」と言われた。ただ、米国人並みの自己顕示までは求められず、「カナダ程度に」という助言を受けた。カナダは私が19歳のときにホームステイした重要な国。実際にそうした。
「信念」と「とらわれ」は違う。信念は、自分がどういう人間として生きていくかということ。私が至上価値をおく「自由」は、専ら信念と関連するもの。とらわれは、自由の妨げにしかならない。自由であれば、過去の過ちも認められるはず。もちろん誠実さをもって。
10月12日(水)
最近思うのは、本当の幸せを知らないために、見当違いの「幸せ」を求めて人々が自らを貶めているということ。本当は幸せになる力が、誰にでもあるのに。
スタッフの入れ替えでとても大変な時期。私も完全に事務作業に巻き込まれている。しかし、困難な時期が好ましい変化を生むことも事実。その可能性を実現するために、工夫してみたい。絶対に犠牲にしたくないのは患者さん。それ以外は、締め切りが遅れることのお詫び。
10月15日(土)
私にとっての幸せは「心の平和」。私にとっての健康は「怖れを手放し、心の平和を唯一の目標として生きること」。「怖れ」の誘惑は毎日あり、常にうまくできているとは言えないが、目標がシンプルなのでわかりやすい。
(1)私はかつて、農水事務次官出身の知事の第5選を防ぐため、栃木県知事選において党の「現職推薦」に対して「中立」を表明し、県連でつるし上げにあったが、800余票という僅差で新人を当選させた。その手腕が見事だったと国会議員たちに賞賛されたしヒアリングも受けた。
(2)党派は国政に必要だが、首長選には必要ないというのが私の判断だった。それぞれの議員が、自らの政治責任で決めればよいだけだ。連合は原則現職支持なので、そこが難しい。ただ、私は連合を全否定するつもりなど毛頭なく、人間的に信頼関係を維持している人達もまだまだ多数いる。
最近、マッチョかつ攻撃的に生きてきてボロボロになりそうな男性(権力持ち)に怖れを手放してもらうための本は何がよいだろう、という相談を友人から受けた。オーソドックスには「怖れを手放す」(星和書店)かなと思うが、どうでしょうか。
10月16日(日)
今日は専門家向け対人関係療法研究会の実践入門編だった。まだ保険適応もされていない治療法なのに、多くの方が日曜日を返上して、少しでも患者さんの役に立つ治療をと努力されている姿にはいつも感動する。
以前、ある学会の市民公開講座の司会を引き受けたが、そこで講演した官僚の方は、「精神科医は病気がなくなると失業するから予防を考えない」という暴言を吐いた。精神疾患の予防のためにどれほど多くの人達が研究し、実際に実行に移しているか、調べてから言ってほしい。
例えば思春期うつの予防のプログラム。産後うつ病予防のためのグループ。対人関係療法領域でも、いくらでも思いつく。もちろんそれらを主導しているのは、精神科医や臨床心理士といった人達だ。病気を知っているから予防を考えられるのは当然だと思う。
10月17日(月)
質の悪い精神科医がたくさんいることは私も知っている(私もそういう人達にいじめられてきた)。でも、質のよい精神科医をサポートしなければ、精神医療のレベルは間違いなく下がるだろう。通う度に、無力感や自虐感が強まるようなら、医者を変えた方がよいと思う。
10月18日(火)
研修医時代に先輩に教えてもらったのは「米国では、3回までは主治医を変えることが認められている。それは相性の問題と。3回以上になると、本人側の問題ではないかと考えられるようになる」ということだった。トレーニングのレベルがより低い日本では、3回よりも多いかもしれない。
先日、スタッフの入れ替えでとても大変な時期、とお話ししました。事務作業が増えました。もちろん診療はします。連載も落としません。おそらく本の執筆にしわ寄せが行きます。もしも新著の出版を楽しみにしてくださっている方がいらっしゃったら申し訳ございません。頑張ります。
児童虐待防止法の改正時にも、「親子再統合」を唯一の理想とするような風潮は、現場を知らない人達の間に多かった。もちろん様々な工夫や援助により再統合できれば、それは素晴らしいことだと思う(私自身そういう仕事もしている)。しかし、再統合が決して目標にならないケースはあるのだ。
この子ども達の今後を考えると、あまりにもひどい。健康な心の成長に必要なことがこれだけわかっている今の時代に。/戸塚ヨットスクールが幼児教育を始めていてヤバイ。3歳児にビンタ、4歳児を海に放り投げる | netgeek netgeek.biz/archives/85455
AH仲間と意見が一致して嬉しかったのが、「AHに関わっている人たちは、本当にいい顔をしている」ということ。内面の温かさや明るさが、ありのままに表れているのだろうな。
かつて北海道新聞の政経懇話会でいじめの話をしたとき、英国など外国でうまくいっている例をいくつも示したら、「そこまでわかっているのになぜ日本にはそういう情報がないのだ!」と参加者はショックを受けていた。単なる言葉の壁なのか、自分の権威の方が大切な人が多すぎるのか。
「完璧な育児」を求めると、往々にして逆効果の方向に進むような感想を持っている。「完璧な指導をしてくれそうな人」に託したり、現実と「完璧」のギャップから精神状態が悪くなって子どものありのままを愛してあげられなくなったり。自分の小さなミスを許せなくなったり。
10月19日(水)
今晩はテレビの収録です。放映日等詳細がわかったらお知らせします。ちなみにまた白衣で出演するよう言われていて恥ずかしいです。
収録が終わって帰宅。テレビ収録のときに感心するのは、芸能人の方達の真面目さ。繊細に気を遣い、機転が利き、学ぶ意欲を持っておられる。いわゆる「人間ができた方たち」だなと思うことが多い。以前医学指導で協力した映画でも、主役クラスの俳優さんたちは現場にとても気を遣っておられた。
体育会出身の私は、どうしてもエレベーターなどで「どうぞ年配者が先に」というメンタリティーが強い。でも自分が年をとってきたので、「年配者が先に」と言うと、自分が一番だったりする。年を取ることのよさは知っているつもりだが。ああ。
私の親友である原口一博代議士が、AHの教科書「怖れを手放す」を、またご友人に送ってくださいました。AHが広がるのは今の私にとって唯一の希望なのです。押しつけるべきものではないけれども、機会があるかないかは大きな違いです(だから私は講演でも一言AHの話はします)。
10月21日(金)
栃木という保守的な選挙区での現実的な体験からは、自民党出身でない野党候補者は(私はボランティアの数は多い方だったが)連合の支援がなければ勝つ選挙はそもそも成立しない。また、支援してくれた組合員はただ社会をよくしたいと思っている普通の会社員・公務員だった。 twitter.com/260yamaguchi/s…
後援会が強いと言われている人は、大体が自民党出身者(あるいは自民党の親の世襲)。一度は「自民党だから」と人を馴染ませた人達、と言える。そうでない人たちが、特に保守的な選挙区で当選を目指して選挙をするとしたら、現状では連合以外にとても足がかりがない、というのが現実だと思う。
(1)ケイトリン・ジェンナー(元五輪金メダリスト、ブルース・ジェンナーが旧名。65歳にしてトランスジェンダーをカミングアウトして女性として生きている)の存在を最近知った。トランスジェンダーをめぐる本人の葛藤や周囲の無理解についてきれい事を言うつもりは全くない。
(2)ケイトリンはセレブであったが故にカミングアウトを多くの人に支えられた。彼女は、そのステイタスを生かして、「トランスジェンダーも、ごく普通の人間」ということを理解してもらおうと、個人的な葛藤もありながらすばらしい活動をしている。
(3)トランスジェンダーの女性たちから私が学んでいるのは、「純粋に女性であることの喜び」。男性と女性しかいない社会では、「これだから女は」もあるし、「女のくせに」もある。そういう次元を超えた、「女性であることの喜び」を、トランスジェンダーの女性たちから学べている気がする。
それで思い出したが、私は初めて会う(特に)男性から、「水島さんはフェミニンな装いをしていますよね。女性であることを嫌悪しているのかと思っていました」と驚かれたことが何回かある。自分を嫌悪して何になるのだろうか。単にスカートと化粧が嫌いなだけだ。
10月22日(土)
一人でも入れる全国ユニオン。本来「労働組合」に求めるものが、そこにある。熱心にユニオン活動をしている人達に敬意を表する。(もちろん直接の知り合いもいる)zenkoku-u.jp
私の住まいは「再開発」対象区域のようである。下町式に近所で支え合って生きているが、その土地をとりあげて、タワーマンションを作ろうというのである。タワーマンションは、健康上の問題から、欧州では規制の対象になっている。情報不足ゆえに巻き込まれる近所の人達が心配。
私は麻布十番に住んでいるが、娘が「ここは訛りのない栃木だよ」と最初の探検で見つけてきたくらいに、地域のつながりが強い。子どもに家の鍵を持たせていなかった頃、子どもが予想外に早く帰宅すると、近所のたばこ屋さん(たばこに特別の意味なし)がおやつを与え預かってくれていた。
私はもちろん「再開発」計画には反対だが、ある日、栃木がらみのY代議士(当時)から携帯に電話がかかってきて、「再開発」のデベロッパーに協力してほしいと。そもそも東京が選挙区でもない人がこんなことに首を突っ込んでいるなんて、利権以外の何ものでもないだろう。うんざり。
引っ越しは疲れた。2005年には、議員会館/宿舎、宇都宮の事務所・自宅から、六本木の1DKのマンションに全てを移した。空間はなく段ボールばかりだったので子どもたちの隠れん坊の場に。米国から帰国後、ようやく落ち着いて今の自宅に移ったのに本当に再開発があるとしたらとんでもない。
10月24日(月)
テレビ『そう言えば良かったのか! 絶体絶命アンサー』に出演します。 7月に放送されて大変好評だった『大人のしがらみ劇場 絶体絶命アンサー!』の第二弾です。なかなか微妙な状況の切り抜け方がテーマです。 詳しくは bit.ly/2ezl78V
10月25日(火)
ありがとうございます! タレントさんも、大和田獏さん、安藤 和津さん等々、真剣に参加しておられました。 twitter.com/hosokawatenten…
10月28日(金)
では、こちらもジャレついでに。私は「おばさん」という言葉が大嫌いなのです。実の甥姪にも子どもの友達にも、「おばさん」と呼ばないでもらっています(呼び捨てにされたりはしていますが)。「お姉さん」から「おばあさん」になりたいです。童顔でノーメイクなので可能かな? twitter.com/yunkerkoeioyaj…
ありがとうございます! 僭越ながら「肌が本当にきれいですね」と言われる度に「基礎化粧も含めて化粧をしていないからだと思います」と答えるのですが、ピンときてくれる人はあまりいないみたいです。基礎化粧=美肌という概念が強いのでしょうか。食物、運動なども心がけてはいますが。 twitter.com/yunkerkoeioyaj…
外見の話が続きましたが、やはり大切なのは「心の平和」。AH創始者のジェリー・ジャンポルスキーは超高齢でシワシワですが、「皺の数よりも笑い皺の数を数えている」。それが理想です。私も笑うのは大好きですので。それで皺が増えるのは仕方ないです。能面でいるよりも。
原口さんには何の問題もない。しかし、原口総務大臣の元で総務省顧問を務めていた時、政務三役の一人が「いろいろな制度がある。自殺するくらいなら、それらを利用してほしい」と言っていた。うつになったら、気力もなくなるし視野も狭窄するということを知らないのだろうか、と愕然とした。 twitter.com/kharaguchi/sta…
原口さんはよくわかっている方、という証拠。病気には遺伝的因子もある。また、ストレス下、健康に悪いとわかっている習慣を手放せない人もいる。 twitter.com/kharaguchi/sta…
先日私のテレビ収録風景をツイートしてくれたスタッフ(ゆ)さんは、新しいスタッフで、とても若い方。若さの素晴らしさを、私に教えてくれている人。多くのエネルギーを与えてくれている。私はすでに若くないが、若い人を羨むだけでなく、今の年頃にあった使命を果たしていきたい。
実は私自身、遺伝的にかなりのリスクを負っている。それを恨めしく思ったこともある。でも今は、そんな中でも自分の生命を生み出してもらったことを感謝しているし、運命が許す限り、自分ができることをしようと思っている。人生はそんなものかなと思うに至った。
私は民主党の「次の内閣」の「雇用担当大臣」としていろいろ努力したが、自分が議員をやめたら自ら雇用を創出しようと思っていた。私の経済力不足から、まだ十分とは言えないが、案外適材適所の雇用ができているように思っている。
10月30日(日)
私が、人生の中で一度も関心を持ったことがないものが、ハロウィンです。 twitter.com/tomokoko513/st…
イスタンブール。私にとっては特別な地だ。放浪旅行中、たまたま立ち寄った。親日的だったし、とても居心地がよかった。例によって安ホテルだったが、ずるずると滞在した。その後バスでアテネに行ったが、結局またイスタンブールに戻った。そんなのどかな日は戻ってこないのか。 twitter.com/hosakanobuto/s…
買いました。アマゾンで、1日で届きました。すばらしい、という言葉では足りない本です。 twitter.com/ken_fiore_endo…
追加。遠藤さんは、とても優しい人です。だから、本も、本当にわかりやすく書かれています。「ヨーロッパの政治? そんなの難しいし興味もない」という人にこそ、読んでいただきたいです。 twitter.com/MizushimaHirok…
先日、私は決して裕福ではないというツイートをした。しかし子どもは学校に通える。恵まれている部類だろう。経済レベルが一定以下だと虐待の発生頻度が高まると知られている。心の裕福さが何よりも大切だと言っても、やはり富の再分配は必要なのだと思う。
な、懐かしい! 初恋の彼(16歳から好きだった)と、大学時代に電氣ブランを飲みましたよ。 twitter.com/tomokoko513/st…
私は米国人の友人が圧倒的に多いのですが、「米国人は好きだけれども、米国は好きではない」です。欧米で一番好きな国は英国でしょうか。未知のイタリアも、食事とかは本当に好きですが、大学時代にイタリア人から「君の脚は曲がっているね」と言われてから「女性は見かけか!」と。
先日ランニング中に粘っこい路面で転んでウェアを破り脚に出血を伴う怪我をした。夜中に原稿を書き上げた後、廊下に置いてあったものにつまずき、転び、鼻を打って1日以上鼻血が続いた。パソコンに向かいすぎて右肩が異常に痛く、人生2回目の鍼灸に行った(まだ治らない)。嗚呼。
ご存じの方も多いと思いますが、怪我をしたときは消毒や乾燥はダメ。水できれいに洗った後は、自然治癒力を生かしましょう。ちょっと高いですが、私の愛用品は「クイックパッド」。より安くあげるのなら、ワセリンとサランラップです。
私自身の経験からは、怪我の後には浸出液が出て、かさぶたもなく治癒するのです。私は外科医ではないのですが、この体験は貴重です。ランニングで1年に1度は気がするのですが、膝はきれいです。 twitter.com/tvfxq_j11/stat…
10月31日(月)
概念としては1980年代からあったようですが、日本ではガーゼ治療が主流で、2001年ごろから形成外科医の夏井睦先生が普及に努めようとしたところ、かなりご苦労なさったようです。もちろん、深い傷、感染した傷には使わないでください。 twitter.com/mitsui_nu/stat…
ものすごく裕福である必要はないのです(ものすごく裕福で、心が全く豊かでない人はたくさん知っています)。でも、日常生活を安心して送れることは大切ですよね。 twitter.com/sato_takanori/…
私も小2のときに、登校途中、ゴミ捨て場のあたりで滑って、顔から突っ込んだことがありました。もちろん顔は血だらけ。不思議と鼻だけは軽い擦過傷ですみました。顔中の傷に絆創膏を貼ってみたのですが、かえって不気味だったのでやめました。今は大人なので回復は遅いでしょうね。 twitter.com/cocorojin/stat…
まだ鼻は痛いのですが、鏡で見た感じ、外見的な崩れはないようです。ボクシングほどの強打ではありませんでした(笑)。 twitter.com/tomokoko513/st…
元東京都知事の息子さんは、私とTVでご一緒したときに、「あなたが自民党にいることが政治の質を下げているのでは?」と聞いたら、「僕たちの時代になるまで待ってほしい。必ず変える」と。何も変わっていないどころか、彼はさらにエキセントリックになりましたよね。
地盤看板カバンがなかった私は、医学博士号をとるよりもずっと苦労した。人間として成長した気はする(でも「お嬢様」扱いされることは嫌だった。精神科医として、やるべきことは明確だったから)。民進党代表の「彼女」には、看板を生かして、比例を辞退して難しい選挙区で立候補してほしい。 twitter.com/banbankobigfor…
2016年9月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
9月1日(木)
心を病んで回復してきた人の、過去との折り合い方。難しいのが就活など。病歴を伝えればチャンスは減じるが、伝えないのも隠し事のようで辛い。でもよほどの専門家でなければ病歴を正しく理解できない。だから「理解できないのなら教えても不毛」くらいのスタンスがちょうどよいのでは。
講演では時々話すのですが、小3からぐれていた私は、口喧嘩が得意です。絶対に負けません。でもある時期から、それが自分を傷つけることを知って、口喧嘩は一切していません。攻撃のエネルギーで自分を毒したくないのです。
子どもとも口喧嘩はしません(じゃれ合うときは除いて。ただし、反抗期の年齢なので、今現在じゃれ合っていません)。どうしても何かを伝えたいときは、「・・・が心配」「・・・と言われたことがショック。何でもいいから、生きていてほしい」という伝え方をしています。
9月3日(土)
一部のローソンで、著書「怒りがスーッと消える本」が買えるようです。ダヴィンチとのコラボ企画だそうです。 https://t.co/96N6A150H5
9月5日(月)
まだ「どなたと」の共著であるかは明かさない方がよいと思うのですが、大変充実した2日間の作業でした。私はその方のことが大好きになったし、きっとよい作品が仕上がると思います。時期が来たら、改めてお知らせします。ちなみに、同年代の女性です。(また情報量のないツイート)
最近急逝したカナダのホストマザー関連です。ブリティッシュ・コロンビアで、9月24日に追悼式が行われます。私は仕事上行かれないのですが、Jo-Ann Strebeと関係のあった日本人の皆さまにお知らせします。私は日本で、彼女の家族のために祈ります。
カナダのホストファミリーは私に多くを与えてくれました。私が議員をやめてから来日したときには、本当は全てを知っていたのに、私の言葉で全部を語らせてくれました。家が狭いので六本木にホテルをとったのですが、「私たちを甘やかしているわよ」と最大限の賛辞を送ってくれました。
しかしカナダのホストファミリーが私を未だにからかうのは、「うちに来たときは指が震えていたよ」ということ。だって19歳で、初めて一人で外国の他人の家にホームステイしたので当たり前じゃないですか。そんなことも普通に話せるくらい、家族みたいな関係なんです。
辛さん、ありがとうございます。とても尊敬する辛さんのご意見、本当に重く受け止めます。ただ、私はどうしても小選挙区での「敵、味方」の選挙が馴染まないです。近々、宇都宮でボランティアしてくださった方との交流の機会は持ちますが。 https://t.co/OEpHZPkHxp
9月7日(水)
日々騒がれている「二重国籍問題」。出自に関する差別問題として捉えている人も多いようだが、私はむしろ、日々発言が変わることについての「信頼問題」だと思っている。もちろん私は出自に関する差別意識は全くない。
現在日本の首相を目指す立場に身を置いているとしても、そもそも台湾籍だったわけだし、父のルーツ、台湾に自らのアイデンティティを求めていた時期があるのはわかる。それなら、ここに至るまでの自らの精神的変遷を正直に語ってくれた方がよほど信頼を得られると思うのだが。
9月8日(木)
「男が泣くな」には、精神科医として本当にがっかり。男も女も、悲しいし、泣くんです。それができないから、うつ病とかDVとかが出てくるのだと思っています。政治的にどうか、ということはまた別の問題だとは思いますが、「男」の問題ではないと思います。
息子が保育園児の頃、怖がりだった彼に「自分が怖がりだってわかっている男はいい男なんだよ。それがわかっていないと女に暴力を振るったりするんだよ」と伝え、彼は「じゃあ○○ちゃんはいい男なんだね!」というやりとりをした。外ではそれなりにマッチョだけれど、優しい男の子に育った。
私は民進党代表選に何の関係もありませんが、謝罪する前原さんの気持ちも、それを悲しく思う玉木さんの気持ちも、わかる気がします。
9月10日(土)
今日はAHさいたまで実践ワークショップ。大宮に向かい中。方向音痴の私のために駅まで迎えに来ていただけそうだったが自力で行ってみることにした。
AHさいたまでの実践ワークショップ終了。埼玉の方もだけれど、全国各地からいらしていただいた。いつも「AHっていいな」と同じ結論になる。参加してくださった皆さま、豊かな時間をありがとうございました。
AHの集まりのたびに思うのだが、参加してくれた人それぞれが自分自身の心の平和を目標にして心の姿勢を選択しようという意識を持ってくれれば、それはその人数分だけの効果ではない、桁違いの結果を生むだろう。
明日は下の子の15歳の誕生日。ということは、NY同時テロの15周年追悼ということでもある。一人の子どもを生み育てるエネルギー、注ぐ愛、その存在のかけがえのなさを考えると、どうしても武力解決というのは人間に合わないシステムだと言わざるを得ない。
9月11日(日)
息子の誕生日に毎年栃木から梨を送ってくださる方より、今日もおいしそうな梨が届いた。公職を離れると人が去る、という話をよく聞くが、私はその点非常に恵まれていると思う。もちろん、公職を離れたからこそ親しくなった方たちも含めて。
毎晩、会合を4~5掛け持ちで、名刺を配り握手をして回り、まあ小さな子どもがいるからと21時くらいには解放してもらって、家で家族の食べ残しの夕食をとっていました。運がよければ子どもの入浴。自由になった時間として記憶しているのは、東京から宇都宮に転居した日だけ。
私は「前原さんが代表になったら党費も払わない」と言っていたほどの人間です。彼のことをずっと「バカ派」(現実を知らないタカ派)と呼んできました。しかし、AHを通しての前原さんとの関わりを通して、彼の本質的な変化を感じています。 https://t.co/OEpHZPkHxp
attitudinal healing です。ah-japan.comをご覧ください。例えば、自分を攻撃しているように見える人を、「自分がやられた」と見るか、その人が困っているかと見るか、というような違いです。https://t.co/qy4TqpDooO
私にとっても、バランスのとれた自民党の方達(主に宏池会)は、安心材料の一つだったように思う。加藤紘一さんと議員会館のエレベーターでご一緒した際、一年生議員の私が逆に大先輩を励まして背中を叩いたことを覚えている。 https://t.co/oDwgLdlNbW
9月13日(火)
今夜も、国際対人関係療法学会の電話理事会だった。前体制(選挙を経ないで作られていたもの)から現体制(選挙を経て選ばれた理事によるもの)への移行は思いのほか難航したが、ようやく先が開けた。ここから、様々な課題が広がっていくが、その一つの柱が認定問題だろう。
AH創始者ジェリー・ジャンポルスキーと息子の共著「父親と息子の関係を癒す すべての男性と女性のために」がキンドル化されて入手しやすくなりました。精神科医で元アルコール依存の父、臨床心理士で元薬物依存の息子。本音の癒しの話です。https://t.co/anHxOPDctj
9月17日(土)
今日は年1回のAHファシリテーター・ミーティングだった。全国のファシリテーターが年1回集まっていろいろな話をする。今年は特に日本でのAH10周年ということもあり、たった一人でAH活動を始めた頃のことを振り返ると感慨深いものがあった。よいものは自然に広がるんだな、と。
AHを日本に持ち込んだとき、私の頭がおかしくなったのかと心配した善意の人たちから、様々な妨害(?)があった。でも、心の平和を最優先にするという生き方を後悔したことはないし、それが持つ力については、年々実感が強まっている。すばらしい仲間に出会えたことも感謝。
ありがとうございます。確かに身体的にきつかった時期もありましたが、好きなことのために努力するのは気持ちよいですね。 https://t.co/IVWrwtsBi5
はい、本当にそう思います。一人ひとりが「安心なAHの場を守ろう」と意識するからこそ成り立つのだと思いますし、AHから得る癒しがますますそれを促進するのですね。いつもAHの場ってすごいなと思います。 https://t.co/eJqQ3qv8xY
そういう方、結構多いとうかがっています。やはりAHは「説明する」ものではなく「体現する」ものなのだな、とその度に思います。AHを「説明」しようとすると人の「怖れ」を刺激してしまうのだなと。 https://t.co/svQt5sKdMO
9月18日(日)
今になって思うと、私が現職議員として務めた衆議院二期(2000年~2006年)の時代の民主党は黄金時代だった。尊敬できる先輩がたくさんいた。部門会議は「まるで大学のゼミのよう」と言われたくらいに、何が社会に暮らす人々の本当に役に立つのか、真剣な話し合いだった。
今の民進党は「黄金時代」とはとてもほど遠い。尊敬できる先輩は、その多くが様々な事情(多くが落選)で民主党を去った。ただ党を守るだけの努力など、本当に意味がない。右でも左でもなく、真にリベラルな政党は作れないのだろうか。
安倍政権になって危機感を抱いている人は多い。前原さんが言うように「代表になるということは、個人の問題が党の問題になるということ。党を巻き込むことの重みを受け止めてほしい」は私も同感。日本の政治状況全体を考えたときに「自分」はどう振る舞うべきかを考えられる人の活躍を望む。
なるほど。またどなたかのツイートで「今の日本の問題は右が情を失い、左が理性を失ったことにある」というのもなるほどと読んだ。私は、情をまっすぐに見ていけば理性につながると思っているが。リベラルってそういうことじゃないかな。 https://t.co/6rReECTMrB
これは故・自民党大物議員と一対一で話したことがある。やはりネックは小選挙区。以前は自民党内で意見が対立しても、中選挙区でそこそこの票がとれれば大丈夫だった。でも今は「公認」され「半数以上の人に媚び」を売ることが必要。 https://t.co/Rb2YQ9zBLP
私は現職時代「細川政権で希望を持たせ、自社さ政権で流れをおかしくし、結局は人に政治不信しか与えなかった人たちが、なぜ今も永田町を闊歩しているのか悩む」ということを普通に話していた。政権交代に期待していた人たちを裏切り、民主党を期待されない政党にした人についても同感。
ただ、「地盤も鞄も看板もなかった」私の経験上、議員になるのはとても大変なことです。私はどちらかと言うと「PTA役員」的に、「誰かがやらなくては」と、限られた期間引き受けたつもりですが。皆さん、国会議員になってみませんか? https://t.co/oIFKck9GlG
細川政権ができたとき、通勤電車のサラリーマンたちは、サッカーのワールドカップ人気と同じような熱を持って政治を語っていた。その人達に「期待しても仕方ない」という気持ちを与えたとしたら、ものすごい責任だと思う。「政治家総取っ替え」の日本新党には、小池百合子さんもいた。
(1)私は民主党の公募の面接で政治資金のことを問われて「お金がなければ選挙に出られないというのはおかしいと思うので、自分のお金を使う気は一切ありません」と断言した。結果として「借金をしてでも」と答えた人ではなく私が選ばれた。 https://t.co/2hjRk3zcUQ
(2)もちろん、歳費はじめ政党交付金が得られてからは、他人への寄付も含めて、国からもらったお金のほとんどを、政治活動に使った。
私は何度か党議拘束を破りました。それに対する当時の執行部の対応はとても緩やかでした。私はR氏が年下の議員を呼び捨てにするのも信じられません。有権者の付託を受けている以上、責任があるという意味で対等だと思うからです。 https://t.co/RBFkpSyBbt
私は原口さんも蓮舫さんもよく知っていますが、原口さんが二番目の蓮舫さんになるということはあり得ないと思います。また、原口さんは、自らの信念に従って行動する政治家だということを、親しい関わりを通して信じています。 https://t.co/tkGJXdXYwJ
アメリカの「二大政党制」は、主に大統領選のためのものであって、議員は個人としての責任を常に監視されています。「党が言ったから・・・」は許されず、どの法案に賛成したか反対したかは、その議員の評価につながっています。 https://t.co/zggY5XrD83
こういう批判は過去にも受けてきました。ただ、当時存命だった尊敬すべき先輩に私が敬意を表して言うならば、「真剣な話し合い」と「机上の空論」とは全く別物です。私たちほど、現実的な議論をしていた者はいないと自負しています。 https://t.co/jpur6ncE5R
私が現職議員だったときの強い違和感。「自民党の○○さんも、××政策には賛成ですよ」とよく聞いた。議員たる者、単に賛成するのではなく、それを実現するために現実的な努力をしてこそ本物。アンケートで「賛成」と答えた人が、どれほどそのために汗をかいているか、見てほしい。
小選挙区制で二期も衆議院議員を務めさせていただきましたが、やはり小選挙区制は多様な意見の反映には向かないと思います(米国式の、ゆるい二大政党制はまた別として)。小選挙区制には最初から反対ですし「仏」とも思っていません。 https://t.co/xz0VUGmLVG
私はアンチリベラルの野田さんも蓮舫さんも政治家として評価することができない。蓮舫さんの出自だけを見て擁護する方がおられるようだが、それは政治家・蓮舫をよく見ていない証拠のように思う。在日外国人の地方参政権反対など。 https://t.co/1Jn3w55CnS
私はすでに民主党(民進党)と何の関係もない人間ですが、不誠実がどこにあったのか、教えていただければ幸いです。3.11という未曾有の災害への対応が完璧でなかったのは知っています。では他にどういう選択肢があったのでしょうか? https://t.co/eReitQ6mPj
「派閥争い」を私たちはしていませんでした。していた人たちがいたのも了解しています。ただ、政策を真剣に考えていた人たちにはそういう発想がなかったことだけは、今は亡き尊敬すべき先輩達のためにも知っておいていただきたいと思います。 https://t.co/ZqnnfkTmQK
古いどころか、私は一度も「新自由主義」に賛成したことはありません。 https://t.co/6OyvDLXT3F
私が初めて衆議院に立候補したとき、「脱原発」を政策に書いて、「これでは連合は推薦できない」と騒ぎになった。地元の参議院議員が「私の監督不足でした」と平謝りした。私の了解なく。 https://t.co/OiUapQWvTc
次の選挙の時には、電力総連の事務所に監禁されて、原発思想教育を受けた。もちろん私は洗脳されたりしない。「とりあえず今日すぐに原発をやめるということが現実的ではないということはわかりました」と言うのがやっとだった。
全たばこ労組も私に「禁煙議員連盟をやめないと選挙の支援はできない」と。たばこの煙でセピア色になった組合室で「私は医者なので脱退できない。むしろここで私が不自然に脱退することが全たばこさんの変な疑惑につながるのでは」で解放。
本来、原発やたばこ産業による従業員の健康被害を防ぐのが組合の役割なのでは? という私の疑問は、ますます強まった。何かおかしい。
(1)私自身が作った「子ども有害情報」の法案。それは、政府・与党が作成していた「政府が情報を検閲し発禁処分にする」という、憲法で定められた「表現の自由」に抵触する法案への対案としての「情報の棲み分け」法案。でも私自身が「表現の自由を妨げるトンデモ人間」というレッテルを貼られた。
(2)最近「前科」と書かれてギョッとしたが、私はむしろ「表現の自由」を守るため、また子どもの権利を守るため、政府に対抗する法案を作って、敢えて提出せずに業界の自主努力を促したと思っている。私を批判している皆さまは、私が作った法案の要綱の内容まできちんと読まれたのだろうか。
(3)こういう疑問が改めて沸いてきたのは、民進党代表選を巡る国籍法の取り扱いのため。ネットでいろいろ言っている人たちは、国籍法の第14条をきちんと読んだのだろうか。条文を読まずしてその法案なり法律なりに踏み込んだ意見をするのはやはり誠意がないと思う。
(4)「子ども有害情報」の法案については、第二子のつわりの最中にあちこちでつるし上げにあったが、「水島許すまじ」と思ってシンポジウムの会場に入った学生さんたちが、出場時には「水島さんが言っていることが正しいような気がしてきた」と言っていたと聞く。生のやりとりの効果だろう。
自分の子どもがコンビニにお菓子を買いに入って、いきなり暴力レイプものの雑誌を目にするのがよいと国民の多数が本当に思っているのだろうか。政府は情報そのものを「発禁」にしようとしていたのに対し、私はあくまでも「棲み分け」を提案しただけなのだが。
結果として、民放連の方達とはとてもよい信頼関係ができて、私の言いたいことを理解していただけたと思っている。
9月21日(水)
基本形は https://t.co/8ajCuHhr8a にあります。この後バージョンアップしていますが、主な内容はこの骨子から変わっていません。要綱までは作りましたが条文化はしておらず、提出もしていません。提出しなかった理由は(2)で書きます。 https://t.co/R41BmBxd8h
(2)子ども有害情報の法案を提出しなかったのは、表現の自由に抵触する自民党案が準備されていたため、こちらの法案を出すことで自民党案の提出を招き、多数決で悪法が成立しかねなかったから。しかし法案骨子を作ることによって業界の自主規制についてかなり話し合うことができた。
「ゾーニングとリテラシー教育で表現の自由を守る」と、私が法案で言いたかったことをすっきり理解してくださって本当に嬉しいです。早く「表現の自由を侵す人間」としての汚名が晴れないかな。ウルフウッドさんがおっしゃるように、それこそが表現の自由を守ると思っています。https://t.co/R41BmBxd8h
そうなんです。だから与党に調子に乗られるのを政治的判断で避けました。同時に、民放連を初めとするメディアの皆さんと真摯な話し合いをすることによって、法規制しなくても何とかできる、という信頼関係を築けたのはすごい功績だったと思います。第二子のつわりで大変な時期でしたが。 https://t.co/3q1TnrpnOm
明日は宇都宮です。小さな集まりなので広くお声をかけられないのが残念ですが。私本人はちょっとした里帰り気分です。(すっかり栃木が私の田舎のようなつもりでいる)
それにしても、子ども有害情報の法案を提出しなかったことが「党内の反対が強いため」とウィキなどに書かれているのは、推測なのか、誰かのチクリなのか。心配されたことはあるが、表だって反対されたことはないのだが。
ありがとうございます。今までネット上では「表現の自由」を侵害する人物という評判が流布されていたようなので嬉しいです。我が子たちも「治安維持法ができたらうちの母親はやばい」と、表現の自由を尊重する私を理解してくれています。 https://t.co/zpI1Su0N6y
9月22日(木)
宇都宮で過去の(現在も?)支持者の方達に会うのはいつでも嬉しいのだが、私の政治活動を通して新たに知り合った人たち同士が、その後も関わりを続け、社会に変化をもたらす様々な活動を続けておられている様子を見ると、いつもとても深く感激する。
9月23日(金)
私は、大切なものを守ろうとしている人たちに本当に尊敬の念を覚えている。ただ、そこに「怒り」というキーワードを見つけてしまうと、躊躇する。最初の反応は「怒り」でよい。健全だ。でもそのまま活動にぶつけるのは心配だ。
9月25日(日)
私もオトナカレッジは楽しかったので残念です。 https://t.co/3BR4SlYMyM
私は、「自分は強い」と思っている人は実は脆くて、「自分は弱い」と思っている人ほど強いように思っています。
9月29日(木)
(1)実は二重国籍の話は、私が現職議員だった時代に相談を受け、信頼できる先輩議員に相談し検討したことだった。国際結婚をした人が配偶者の国籍を取得し日本国籍を手放したのだが(二重国籍を認めない国籍法に基づき)、日本親の介護が必要となり苦労しているという話。
(2)法務関係に秀でいた先輩議員の結論は「難しい」。私は彼を尊敬していたので、その結論に異を唱えなかった。おそらく、介護のためには二重国籍ではなく、ビザのための特別措置が必要なのだろうと思った。ちなみに、私が相談した先輩議員は、リベラルの教科書みたいな人だった。
2016年8月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。
8月1日(月)
私の漢方の恩師・寺師睦宗先生は、「何も咲かない冬の日は下へ下へと根を伸ばせ」とおっしゃっていた(最初の発言者不詳)。私にとっての「下」とは、心の姿勢。絶望に駆られそうになったときには、自分の心の姿勢を見つめ、心の平和を選んでいくようにしている。
明日は議員会館の「平和と連帯」勉強会で「心の平和から社会の平和へ」の講演。都知事選後、分断が激しい今だからこそ、よけい価値があるように感じる。この時期を選んでくださった原口一博さんに感謝。決して「しゃんしゃん」という意味ではないので誤解なきよう。
(1)寺師睦宗先生はこちら。bit.ly/2atH9ry 鹿児島男児でご高齢の先生は「男は業績、女は子づくり」が口癖だったが、実際の行動は「出産希望を漢方で実現すること」だった。私は子どもを産めと言われたことは一度もないし業績を支えていただいた。
(2)寺師先生を見て、人は「何を言うか」ではなく「何をするか」だなと痛感するようになった。もちろん私が妊娠したときは実の父(祖父?)のように喜んでくれたし、教えていただいた灸で逆子を自らなおすこともできたが(ちょっとやけどした)。
(3)寺師先生は政治もお好きだ。漢方治療の戦略の立て方はそんなところからも来ていたと思う。私も、精神科治療も漢方治療も、戦略がほとんど全てだと思っている(正しい診断、効果的な治療戦略、それをきちんと実現する力)。過去形が多かったが、今もご存命の、大好きな先生です!
(4)寺師先生の銀座のクリニックを訪れると、壁いっぱいにお礼の手紙がはってある。何ヶ月かかれば読めるのだろうか。一流西洋不妊治療の失敗者もいっぱい。大好きな先生だが、患者さんに「ホルモン治療でこんなにホルモンヘドロがたまっとる」と言うのだけはやめてほしいと思った…
(5)午前の診療が終わって昼食をとられると、「寝ます!」と、診察台に横たわって数分後には寝息を立てておられたのもすごい。もちろん、午後の診察もバリバリにお元気でした。
「漢方」と言えば、私の最新刊「自分の居場所がないと感じたときに読む本」に私の漢方研修時代の辛い話が出て来ますが、これは寺師先生のことではありません。寺師先生との出会いはその後のことです。
8月2日(火)
「平和と連帯」勉強会で、議員会館で講演してきました。懐かしい人たち(へー、こんな人も来てくれるんだ、と思う人も含め)にお会いできて嬉しかったし、ポイントをおさえて話を聴いていただけた感じがしました。睡眠不足でどうなることかと思いましたが、行ってよかったです。
カメラに写るのは私と原口さんだけなのに、「平和と連帯」勉強会に集まられた国会議員の方達がとても真摯に話を聴いてくださったのは思った以上の収穫だった。「まずは自分が変わらなければ」という結論を共有することもできた気がする。
久しぶりの国会、それも建て直されて初めて行った議員会館で勝手がわからずあたふたしていた私をさりげなく優しくサポートしてくださった国会職員の方達にも感謝。しかし立派な議員会館になったものだ。駐車場を地下に入れたので広くなったそう。なるほど。古い会館も懐かしいけれど。
本日の講演に対し、民進党は今後どうすれば再び信頼を得られるのかという質問をいただいた。私は、これを「失敗→やり直し」と捉えるのではなく、まず、期待していた人たちを傷つけてしまったのだという意識を持ち、必要なのは癒しだと認識するところから始まる、という趣旨のことを答えた。
そうしないと、いつまでたっても失敗を責められ、落ち込んだり自己正当化したり、と、まさに「攻撃」を攻撃として受け止めてしまう、という連鎖に陥る。AHを知るものであれば、「攻撃」とは、「傷ついた心の悲鳴」と捉えることができ、癒し、進化させていくことができるはずだ。
今日の講演では、「包み込み型の政治」という言葉を初めて使いました。分断vsつながりというのは今までも使ってきた構造ですが、「つながり」も微妙な言葉です。でも、分断したがっている人すら包み込んでしまう、というのが私のイメージとしてAHに最も近いです。
誤解を招くといけないので改めて申し上げておきますが、原口一博さんが立ち上げられた「平和と連帯」勉強会は、超党派のもので、さらに国会議員だけではなくNPOの方達などにも広く呼びかけているものです。創設の理念からして「包み込み型」です。
こんな時間ですが(だから)カリフォルニアに電話して、議員会館での会についてAH創始者ジェリー・ジャンポルスキーに報告。自分の心の平和だけに焦点を当てれば、どんなことも可能になるのだね、と喜び合った。貴重な機会を与えてくださった原口一博さんに感謝。
8月3日(水)
【1】精神医学(専門性の高いもの)と司法とが、今ほど連携しなければならない時はないと思う。先日の障害者施設事件しかり。どう育った人がああなるのかは、精神医学的な解明が必要だ。
【2】また、私の専門範囲で言えば、学校時代の熾烈ないじめによりひどい複雑性PTSDに罹患し、その症状としての解離(意識の連続性、統合性がなくなる)によって万引きをしてしまう(この場合、記憶も全くない)。私が診るまで長いことトラウマも発見されていなかった。
【3】裁判で証人台に立ったが、裁判は検察官によるいじめの再現だった。私が頑張って収監を防いだケースはあるが、収監されたらどうなるのだろう? ただでさえ対人関係に恐怖を持つ彼女たちが、そこでどれほど追加のトラウマを受けるのだろう。至急改善を求めたい。
【4】確かにPTSDについては「私はPTSDだ」と嘘をつく人もいて、米国の訴訟が大変だという話は聴いている。しかし、私の患者さんについて言えば、私は偽証罪に当たることはしていない自信があるし、その根拠として、治療と信頼関係の結果、患者さんの病状は驚くほどよくなってくる。
「怒り」「攻撃」「自己肯定感」「本当の自信」など、大好きな本を編集していただいてきた編集者さんといろいろ打ち合わせた(打ち合わせ?とは思えないような話も含めて、だが)。またよい本ができるといいな。
AHでの愛は、物理的法則に逆行すると言われています。与えれば減るのが当たり前。しかし、AHでは、愛を与えると、自分もそれを同時に体験するので、自分の持ち分も増えるのです。究極の財テクですね。
軽々には決して言えない。でも、昨日の議員会館での講演を経て、沖縄と政府の膠着状態に対して、AHが1%でも力になれれば、と思った。AHは問題解決の手段ではない。ただ、AHによる奇跡を多々見てきた立場としては。
(1)「蓮舫氏と細野氏が会談 共産党との連携見直しで一致」という記事を読んだ。共産党は限界のある政党だと私は思っている。「国が」「国の責任が」が多く、自分たちが「国」になったときの道筋がわからない。しかし、信頼性のある多くの情報提供を行ってきたことも事実だ。
(2)私は民主党現職議員時代「バリバリの共産党員」というデマを流されてダメージを受けた。人権侵害をしているわけでもない一政党を、スケープゴートにするのは下品すぎないか。政治全体を考えたときの「野党連携」の必要性はある。共産党をそこから外す理由はそんなに本質的?
おそらく8月2日の議員会館での講演を受けて、栃木時代のボランティアの方からメールをいただいた。「16年前から、水島さん動きは、変わらないですね」と。「変わらないですね」は「成長しましたね」よりも私にとって格段に嬉しい言葉。貫きたい信念と生きる姿勢があるからだと思う。
8月4日(木)
8月2日に議員会館で開かれた「平和と連帯」勉強会の第一回。「心の平和から社会の平和へ」と題して講演させていただきました。動画でご覧いただけます。 twitter.com/mizustaff/stat…
「心の平和から社会の平和へ」の質疑応答編です。 twitter.com/mizustaff/stat…
専門領域外の人がしたり顔で私の専門領域の話をするのは迷惑なのだが、酒飲みの一人として内科の話。適度な飲酒が長寿につながるという「医学的知見」は、どうやら覆される方向のようだ。研究デザインに問題があった模様。WHOの、喫煙の次のターゲットは飲酒とも聞いている。うーん(悩)。
8月5日(金)
仕事において(私の場合は特に執筆)、この編集者さんと一生仕事をしていきたいなと思える人と出会うのはとても幸せなこと。そういう人との出会いを求めていろいろな出版社から本を出してきたが、自分の人生の残り時間を考えると、「この人」(複数)と思える人との仕事を大切にしていきたい。
人生の残り時間という考え方は、決して悪くない。人間の寿命としてはもしかすると120歳まで生きてしまうかもしれないが、父が74歳で亡くなっているのでそれは一つの目安。残り時間を意識すると、雑な生き方をしないですむようになる。一つ一つが大切なこと。
AHの創始者、ジェリー・ジャンポルスキーは、”Love is the answer.” というのが好きだ。どんなテーマであっても、自分の心が平和になる方が正解ということだろう。
著書「怒りがスーッと消える本」がまた増刷になるとの連絡。爆発的に売れた「女子の人間関係」よりも今までの販売部数は少ないが、多分じりじりと増えていって追いつくのではないかな。そのくらい好きな本です。 amzn.to/2azh3Zk
8月6日(土)
民進党の代表選。私は党員でもないし、「世論」の一つに過ぎないが、本命はただ一人。知性と品格、人格を兼ね備えた人。うまくいって国際社会における日本の評価と貢献度が高まりますように。こればかりは祈るしかありません。
とてもお世話になってきた人(私と同世代)と昼食を共にした。彼は本当に仕事ができる人だが、望まない部署に配置されて少し前にうつ病を患った(私は治療していない)。それが転機になって、以前から誘われていた、全く違う業種に転職した。その仕事ぶりの素晴らしさ。元気をもらった。
同世代というのはよいものだ。私は年齢にこだわらず誰とでも交流するが、同世代の場合、「先輩が言うことは理不尽だと思っても従う世代ですよね」など、時代的価値観が通じる。同世代の人たちと一緒に歳を取っていけるということは、私に勇気を与えてくれるということに気づいた。
研修医時代、救急外来にいたときは、人の顔の傷を縫ったりしていました。そういうときは先輩から蹴りが入ることもしばしば。手は清潔にしているので使えない。言葉で「それではだめだ」と言うと患者さんが不安になる。というわけで、使えるのは足だけだったのですね。
こんなことを書きながら、「何偉そうなことを書いている。お前ほど扱いにくい後輩はいない」と思っている先輩もたくさんおられることでしょう。
またすさまじいヘイトツイートが来そうで面倒なのですが、私なりのネトウヨ研究からは、彼らこそ最も癒されていない人だと思うのです。人を疎外する人は疎外されてきた人。原口さんはそんなことも了解の上で話をお聞きになっているのではと。 twitter.com/keekeehanako/s…
8月8日(月)
(1)私は若い頃、天皇制反対だった。選挙権も与えられていない人の存在が納得できなかったからだ。ただ最近は、政治家などより世界平和のためにはるかに活躍しているのが天皇夫妻だということを認識し、その存在をむしろありがたいと思っている。 twitter.com/montagekijyo/s…
(2)ただそれは、今の天皇夫妻の人柄によるもの。天皇であれば誰でもができることではない。 私にとってはいつまでも深いテーマであり続けるだろう。
8月9日(火)
本日発売の『「他人の目」が気になる人へ 自分らしくのびのび生きるヒント』は、前著「見た目が気になる症候群」を大幅に加筆修正したものですが、前著は編集の過程で私らしくなくなってしまった部分も多く、今回は新たに書き足した部分もあり、改めて読んでいただきたいと思います。
8月11日(木)
私は精神科医としてのプロ意識から、自分のプライバシーはできるだけ伏せている(いかなる形でも患者さんに負担をもたらしたくないので)。たまたま議員として公人になったため子どもがいることなど知られてしまったが、それがなければ今も謎の存在だっただろう。
私には私の事情がある。アマゾンのレビューを読んだりすると、まるで私が理想的な環境で自己肯定感の高い人生の王道を歩んできたかのような決めつけを見つけることがある。明らかな領域侵害。私の人生にはかなり苦労があり、AHに「我が家」を見いだしたのも、それが理由かなと思っている。
同時に私は、私に苦労をもたらした人たちについて、公的な場では悪口を言わないことにしている。その人たちにはその人たちの事情があったわけだから。
8月12日(金)
原口一博さんに教えていただき蓮池薫さんの「拉致と決断」文庫版を読んだ。なかなか知ることのできない事実がたくさん書いてあり、無駄なところが一文字もない貴重な本。全ては「知ること」から始まると改めて思った。
精神科医ができるだけ自己開示しないということは、AH的に言えば「ランプのかさ」ではなく「光」の部分での関わりを容易にするための環境作りなのかなと改めて考えている。それがいわゆる「良質な非特異的因子」(どんな治療法であれ基本となる温かい姿勢)にもつながるのかなと。
新たに書く本の類書読みをしているが、怖れに満ちた文章を読むのは、相当心の平和を意識していないと、かなり辛い。他の人は何を言っているのか、どういうものが読まれているのかを知識として知ることは大切だと思うが、できれば読みたくない。
自分の専門知識や臨床経験から、「それは違う」と、相手を論破することは簡単で、それで「してやったり」と思う人もいるのだろうが、心の平和を第一に生きている私には、それはできない。類書読みも、心の平和のための構成づくりも、しばらく時間がかかりそうです。
よいお知らせ。AH創始者ジェリー・ジャンポルスキーがかねてから取り組んでいた本「Aging with Attitude」が刊行されました。心の平和を唯一の目標としながら年を重ねるには? という疑問に応えてくれるはずの本。洋書ですが、日本アマゾンでも買えます! 私も早速注文します。
8月14日(日)
今日は1年ぶりに元厚生労働大臣の小宮山洋子さんにお会いしました。政界は引退されましたが、相変わらず変化を起こそうといろいろご活躍のご様子に元気をいただきました。さすが私の「政治のお母さん」です。今日話していたら年齢差が約20歳。本当にお母さんでもおかしくないのですね。
8月15日(月)
心の平和のためには、その状況をどう捉えるか(例えば、自分に対する攻撃と捉えるか、困った相手の悲鳴と捉えるか)、何を言うか、どう行動するかの3つに調和が取れている必要がある。心の平和を得たければ、言動とそこに込めるエネルギーにも意識を向ける必要があるということ。
今まで評議員だった日本うつ病学会、監事になるようにと理事長からご指名をいただいた。理事会に出席して意見を言う役割がメイン。対人関係療法の普及というテーマもあるし、とりあえず学会行きの旅費が支払える限りはお引き受けさせていただきます、とお返事した。
日本うつ病学会は、本来は「日本気分障害学会」と呼ぶべきもので、双極性障害も対象としている。特にその役割を担う双極性障害委員会の委員は、以前から務めさせていただいている。これも、対人関係・社会リズム療法の普及がテーマ。
うつ病について言えば、近年臨床的に特に関心を持って取り組んでいるのは、トラウマを背景としたうつ病(診断はうつ病だが、本来はトラウマ関連障害と呼ん でよいもの。私は勝手に「トラウマうつ病」と呼んでいる)や、発達障害関連のうつ病。どちらも、精神療法の役割が大きい。
同時に、「常識」「普通」は、精神科臨床ではとても役に立つ言葉。特にひどい目に遭わされてきた人たちに、「普通はそんなことしませんよ」「こういう状況で傷つくのは、とても普通なことですよ」など。ノーマライゼイション(自分がおかしいわけではないという認識)の役に立つのだ。
終戦記念日に。1945年の「終戦記念日」が、本当の意味での終戦記念日になることを祈っています。戦争などという人間には合わないシステムが永遠に放棄されるということ。まだ世界各地で戦争は行われていますが、日本は確固たる「終戦国家」を目指し、国際世論をリードしたいのです。
私の専門は対人関係療法ですが、薬物療法を軽んじているわけでは決してありません。特に研修医1年目は、主に精神薬理の勉強をしていました。今は自由診療なのであまりにも高い薬価の薬については他院で処方してもらっていますが。薬物療法、精神療法それぞれの役割があります。
研修医1年目のとき、慶應からは確か月28000円しかもらえなかったので週1回パートに出ていましたが、そこでのひどい多剤併用療法を単剤に置き換え、そのおかげで先輩(とも呼びたくない)にはかなりいじめられました。今では多剤併用の弊害は広く知られるようになっています。
「怒り」の本などを出版してきて思うのは、それなりに健康な人が怒ることと、トラウマ症状を持っている人の「症状」としての怒りは、とても一冊の本でカバーできるものではないということ。トラウマ症状を持っている方は「怒りがスーッと消える本」よりも「トラウマの現実に向き合う」を。
そうそう、私は考えたあげく、断酒を始めました。飲酒の一つの原因となっていたのは、やはり「適度な飲酒は長寿につながる」という説であることがわかりました。アルコールも一つの文化なので、ゼロにするつもりはありませんが、疲れなどからアルコールに逃げるのはやめることに成功。
ちなみに、AHは、「何かに逃げる」心にとても響くものです。AHによって物質(もちろんアルコール含む)依存から抜け出た人はいます。AHは治療法ではありませんが、心が癒されてくると、そういうものが必要なくなるのでしょうね。ワークショップも計画中です。
考えてみれば、AH創始者のジェリー・ジャンポルスキー自身が、アルコール依存から、「奇跡のコース」によって癒され、AHを始めました。彼は今でもアルコールは摂取していないです。
8月16日(火)
(1)趣味がなく、自分はつまらない人間だと思っている方へ。私自身、AHと貧乏旅行くらいしか趣味がありません。私の家族は多趣味で、それもレベルが高いです。私はさっさと見放されて、家族の趣味に加えてもらうこともできませんでした。
(2)でもそのおかげで、自分がこの世においてやるべきことがかなり明確になったことも事実です。仕事やボランティアをしていれば十分。子どもと愛情深い関係を持っていれば十分。安上がりな人間ですが、すでに自分はつまらない人間だと思わずにすんでいます。
8月17日(水)
女性政治家の増加が政治の質を上げると信じている私ですら「女ならよいというわけではない」とうんざりする選挙が続くこの頃。でもそれは、彼女たちが「名誉男性」であったり「タレント議員」であったりするという別の問題。システムとして女性を増やそうとするクリントン氏には敬意。
むしろ「名誉男性」や「タレント議員」しか女性政治家になりにくいという現状にこそ問題があって、システムとして女性を増やせば、きちんとした政治理念や政策課題を持った女性政治家が増えるはず。
8月19日(金)
「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」(蓮池透著)を読んでみた。事実関係を知り、今までもやもやしていたものがかなりすっきりした。当事者家族の体験と「進化」を、自省も含めて書いた好著だと思うが、扇情的なタイトルのおかげで読者層を狭めているような気もする。
親子の本を真剣に書くことにしました。ターゲットは「毒親」と「癒し」ですが、普通の親子関係にも役立てば、と思います。拉致もそうですが、「常識」が通用しない体験をした人を「常識」を盾にとって批判する人には違和感を覚えます。そうした人の数が減りますように。
リオ・オリンピック、心から応援し、楽しんでいる。涙することも多い。精神科医として唯一の心配は、「何事も努力でなしとげられる」「できないことは甘えだ」みたいな認識か。
8月20日(土)
とても大切なAH仲間の訃報。AH活動をしていたからこそ出会えた人だった。たくさんのものを与えていただいた。今はただショックで悲しいが、AHらしく、これからもずっと彼とのあたたかいつながりを感じていきたい。
実は医学部の同級生も急逝した。私は父が8年前に急死して大変なショックを受けたが(回復までに1年以上を要した)、魂同士のつきあいになってから、より父への愛を感じるようになった。これがAHの言う「愛は永遠のものなので、死を怖れる必要はない」ということなのだろう。
8月22日(月)
政治家の仕事は貧困の解消と若者に未来を開くことだと思うが、なぜ「本当は貧しくないのに」バッシングに乗るのだろう(生活保護のときも然り)。何か役割を取り違えている、というかそもそもわかっていない気がする。 twitter.com/timbuk16/statu…
8月23日(火)
著書「部下を持つ人の職場の人間関係」、韓国語だけでなくタイ語への翻訳のオファーが来たとのこと。韓国語、中国語に著書が訳されたことはあったが、タイは初めて。興味津々。 amzn.to/2bR7Tq6
民進党、私は党員でもないし関係ないのだが、グループごとに代表選の支持を決めていく様子に、かつて民主党にいた身として悪夢を見る思いだ。以前も政策グループはあったが、複数に属している人もいたし、代表選の投票は完全に自由だった。そういうところがよい政党だったのに。
さらりと書かれているが、議員が特定の番組の内容についてメディアに説明を求めるという形の圧力は、まだ政治に良識があった時代には踏み込まなかった領域ではないか。何の権限に基づいてできることなのだろうか。 twitter.com/katayama_s/sta…
政治に絶望したくなる日だが、政治に絶望すると民主主義が終わってしまうので、絶望しないことを選ぼう。
クセもあるけれども、どっしりと腰の据わった政治家が激減してしまいましたね。 twitter.com/paina_puruo/st…
本当、その通りですね。がんばりどころという感じもします。頑張ると言っても、私は旧交を温めたり、AH活動を続けていくくらいしかできないのですが。 twitter.com/keekeehanako/s…
あまりに驚いて動画まで確認した。さすがにvery boring man(とても退屈な男)と通訳された後は笑いというより軽いざわめきがあった感じ。岡田さんを直接知っているが、独特だけれど決してつまらない人ではない。 twitter.com/kharaguchi/sta…
「いくらなんでもそれはだめだろう」と、大騒ぎになったのを記憶しています。15年前と言えば、すでに政治の劣化が始まっていた時期だと思います。 twitter.com/takanorituko/s…
日本外国特派員協会では、私も二度ほど講演させていただいたことがあります。私は英語で講演をしたので表現の全ての責任が私にありましたが、少なくとも国政レベルでものを言う場合、正確に通訳されるようなわかりやすい表現をすべきだと思います。
メディア相手もそうですが、例えば首脳会談で、「真意が伝わらなかった」と言っても後の祭りです。それこそ取り返しがつかないことになりかねません。国を代表するというのは、そういうことなのだと思います。
8月25日(木)
こんなことがあったなんて、全く知らなかった。 twitter.com/chanshimantifa…
8月26日(金)
北日本新聞で連載が始まりました。 twitter.com/Bohemian22/sta…
8月27日(土)
今日のイベントに来てくださった方の中に、「いつもツイッター見ています!」と優しく言ってくださった方がいた。ああ、私はツイッターで癒されているんだなと思った。時々失敗するが、これからも自分の癒しの場(+情報提供や活動報告)だけのために使っていきたい。
とても衝撃的な知らせ。私が19歳のときに3週間ホームステイしたカナダのホストマザーが亡くなったとのこと。それから30年近くがたつが、私たちは常にやりとりをし、私の子どもが産まれてからは子連れで訪ねていた。私の人生に大きな影響を与えた人の死。まずは彼女の家族のサポートから。
私のホストマザーは、私自身の母親とは違い、子どもをちゃんと尊重してくれる人だった。彼女自身「毒親」に育てられた人だったが、自分らしさを作ることでそれを乗り越えていた。パートナーにも恵まれた。少々面倒くさいところもあったが、理屈が通じる人だった。
今はただただ彼女が恋しい。「あなたは19歳のときに言っていたことを全て実現したのよ。政治のことは話していなかったけれども」と教えてくれたのは彼女だった。彼女の存在はとても大きかったので、今は家族が心配だ。近々カナダに行くかもしれない。
亡くなったホストマザーは、私が3週間で帰国してから、あまりに寂しかったということで、それから日本人のホームステイに従事してきた。日本の各地に、彼女のお世話になった人がいる。その数は相当数にのぼる。彼女の娘も、ホームステイしていた日本人と結婚した。
AH創始者のジェリー・ジャンポルスキーもそうだが、私は海外にとてもお世話になった親しい人たちが結構いる。みんな私よりも年配だ。そういう人たちに何かが起こったとき、日常のスケジュールを破って駆けつけられるのか、ということは、実は常に私の懸念事項だ。
カナダのホストファーザーとのやり取りを続けています。彼は私の多忙を知っているので「カナダに来てくれるのは嬉しいけれども、無理しないで」と言ってくれています。でも必ず行きます。昔、私がパジャマのボタンをとめてあげた子ども達が混乱に陥っている今。
8月28日(日)
明日は沖縄に夜のうちに入り、明後日講演の予定なのですが、ちょうど台風がこちらの方に来そうで、飛行機が飛ぶかとても心配です。今のところまだ希望はあるようなのですが。今年2回目の沖縄講演です。
8月29日(月)
会場が確保できずなかなか開催されなかった、対人関係療法研究会実践入門編ワークショップ、10月16日(日)に決まりました。有資格者向けです。 bit.ly/2bvob87
少々飛行機が遅れましたが、無事沖縄に着きました。途中、台風の影響で、かなり揺れましたが。日帰り出張がほとんどなのですが、今回は台風のことも考えて前日入りにしておいてよかったです。
@hosakanobuto 「脱原発区長はなぜ得票率67%で再選されたのか?」、アマゾンで予約待ちをしてようやく入手、沖縄までの機内で拝読しました。保坂さんらしさがにじみ出る一冊ですね! こうやって社会は前に進んで行くのだな、と現実的な希望を与えてもらいました。
8月30日(火)
沖縄タイムスの政経懇話会、とても熱気のあるよい講演会だった。失礼な取り上げ方をされていた新聞だが、今朝の朝刊を見たら、硬派の社説から、生活のすみずみまで、沖縄で暮らしていたら知りたいであろうことが全部書いてあった。新聞をすみからすみまで読んだのは久しぶり。
今は那覇空港で帰りの飛行機待ち。結局天候も大丈夫で、お気遣いいただいた皆さま、ありがとうございました。こちらはものすごい快晴です。
講演の演題は「経営者のメンタルヘルス」でしたが、糸数慶子参議院議員も来てくださって、熱心に話を聴いてくださっていました。
無事東京に戻ってきました。沖縄タイムスについて改めてですが、「偏向しているメディア」というのは強烈なジャッジメントだなと。現地にいればそれが現実なのであって、「偏向」というのはよそから見たときのジャッジメントの押しつけに過ぎない、とつくづく思いました。
ちなみに今朝の沖縄タイムスには、アルジャジーラが沖縄・高江でのヘリパッド強行建設についてどう報じるか、も載っていました。 bit.ly/2bVo3xW
私の娘(18)は赤ちゃん大好きで、世話(おむつ替え)などが得意。「赤ちゃん苦手な人っているんだよ」と言ったら、本当に驚いて、「どうして? 大人は信用できない人もいるけど、赤ちゃんは何も悪いことをしないよ。それなのに何で苦手なの?」と言われたことがあった。その通りだ。