「疲れる気づかい」ではなく「元気になる気づかい」ができるようになるために書いた一冊です。
【内容】「はじめに」より
「気づかい」がわからない、「気づかい」に疲れたあなたへ
●「気づかい」上手になりたい、と思っていろいろと「気づかい」についての話を聞いたり本を読んだりしてきたけれども、なかなかできない
●先を読んで相手に寄り添うような「気づかい」をしろと言われても、うまく読めない。相手に寄り添ったつもりが、「余計なお世話」と言われることもある
●「気づかい」のポイントはタイミング、と言うけれども、そのタイミングがわからない
●相手をリスペクトしろと言われても、どうしてもできない相手がいる。そもそも人に関心を持つことが苦手
●あるところでは「積極的に自分の話をしましょう」と書いてあるけれども、別のところには「あまり自分の話ばかりしすぎてはいけません」と書いてある。いったいこの状況はどっちなのだろう、と悩んでしまう
●出過ぎた「気づかい」も控えめすぎる「気づかい」もいけない、さじ加減が大切と言われても、その「さじ加減」がわからない
●過去の失敗から、「気づかい」全般に消極的になってしまっている
●本に書いてあることを頭には入れてみたものの、「あれも気をつけなければ」「これも気をつけなければ」と思っているとすっかり混乱して逆に頭が真っ白になってしまい、単なる「気が利かない人」になってしまう
●もともと気をつかいすぎるタイプで、「気づかい」は上手。「気が利く人」とほめてもらえるのだけれども、自分自身は「気づかい」で燃え尽きてしまっていて、人と接することがストレス
●「気づかい」ばかりして、常に自分よりも相手を優先させてしまい、結局自分は何もできない。自分の人生がむなしくなる
これらのいずれかに少しでも当てはまる人は、ぜひ本書をお読みいただきたいと思います。
「気づかい」というのは、実は小手先のことではなく、かなり本質的なテーマです。
「気づかい」上手な人を見てある行動を真似することはできても、それはとても限定的なものですし、ある状況には通用しても別の状況には通用しない、ということも起こってきます。
どんな状況においても「気づかい」ができる応用力をつけるためには、「気づかい」とはそもそも何であるかを知っておく必要があります。
また、「気づかい」の仕方を間違えてしまうと、自分が消耗してしまったり、自分の自由を奪ったりしてしまいます。本文でよくお話ししていきますが、実は、「気づかい」には二種類あります。「疲れる気づかい」と「元気になる気づかい」があるのです。
前者の「疲れる気づかい」では燃え尽きてしまったり雑な「気づかい」しかできなくなってしまったりするのに対して、後者の「元気になる気づかい」をすると自分自身がどんどん元気になって、自由で力強い存在になっていくのが感じられると思います。
周りの人も喜んでくれて、自分自身も癒されていく、そんな「気づかい」ができるようになりたくありませんか?
どんな「気づかい」をするか、というのは、単に社会でうまくやっていくための方便にとどまらず、実は人生の質を決めていく、重要な心の姿勢です。「気づかい」を通して、さらに元気に、自由に、人生の可能性を広げていくために、本書がお役に立つことを祈っております。
日本実業出版社 1365円(税込)