「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」刊行のお知らせ

「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」を刊行しましたのでお知らせします。
とても多くの方に読んでいただいた「『怒り』がスーッと消える本」と同じ体裁の、わかりやすい本です。

この本によって、皆さまの心の中にも、そして社会にも、平和がもたらされますよう、祈っております。

「はじめに……これ以上、傷つけられたくないあなたへ」より抜粋
  本書のタイトルを見て、「攻撃がスーッとなくなる?」と疑問に思われた方も多いと思います。「いったいそれはどんな魔法なのか。そんなものあるわけがない」と。
もちろんこれは魔法の本ではありません。
でも、攻撃がスーッとなくなる、というのは本当のことなのです。
攻撃の「なくなり方」にはいろいろあります。
実際に相手から「攻撃」されなくなることもあります。
つまり、相手の行動が変わる、ということです。
あるいは、相手の行動は変わらなくても、前だったら攻撃だと思っていたようなことを攻撃だと思わなくなることもあります。つまり、傷つかなくなるのです。
どちらも、自分にとって「攻撃がスーッとなくなる」のは同じですが、前だったら「攻撃された!」と思ったような状況で、「攻撃はなかった」という見方ができるようになることには計り知れないメリットがあります。
これは、「攻撃されたけれども我慢する」というレベルの話とは全く違います。
「攻撃そのものがなかった」のであれば、我慢する必要がないからです。

攻撃を受け続ける哀れなサンドバッグとして生きていくのか、自分の内面からわき出してくる温かい力を感じながら豊かな人生を歩んでいくのか。
それは自分自身で決められるのです。

また、本書では単に「相手から『攻撃』されたらどうするか」という話にとどまらず、「他人から大切にされる人になる」ための工夫もご紹介していきます。
相手からの「攻撃」を攻撃として受け止めない心構えを徹底していくと、結果として他人から「攻撃」されにくくなってくるのです。
このあたりのメカニズムは、本文をお楽しみに。
本書によって、もう「攻撃」など怖くない、と思っていただければ幸いです。

もくじ
はじめに・・・これ以上、傷つけられたくないあなたへ
ステップ1 なぜ、その人はあなたを傷つけるのか?
ステップ2 相手の「攻撃」をスルッとかわすコツ
ステップ3 その「攻撃」をかわすか、それとも対処するか?
ステップ4 「攻撃」されないコミュニケーション
ステップ5 ネット社会での「攻撃」への対処法
ステップ6 「なぜか大切にされてしまう人」の7つのルール
おわりに・・・視点を変えるだけでスーッと楽になる

大和出版 1365円(税込)

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「思春期の意味に向き合う ― 成長を支える治療や支援のために ―」刊行しました

このたび、「思春期の意味に向き合う ― 成長を支える治療や支援のために ―」を刊行しましたのでお知らせします。
治療者向けの専門書という位置づけですが、より幅広い方に読んでいただけるように書いたものです(下記、「はじめに」よりの抜粋をご覧ください)。

岩崎学術出版社

2100円(税込)

「はじめに」より抜粋

本書は、臨床家向けの体裁をとってはいるものの、実はより広い領域の方にも読んでいただきたいという思いで書いた本である。本来は治療対象となるような思春期患者が実際に臨床現場に現れることは決して多くない。教育現場だけで対処されていることも一般的だし、思春期の症状は「問題行動」として現れることが多いため、警察や司法などの場で対応されていることも少なくない。それが治療対象となるものであることを知らなければ、治療への引き継ぎが考慮されることもないだろう。このことは患者が適切な治療を受ける機会を奪ってしまう。
また、どのような領域で患者と接する場合であっても、その基本姿勢は「思春期という『役割の変化』」の意味をふまえたものであってほしい。より広く考えれば、「患者」と呼べないレベルの思春期の子に対しても、患者になることを予防するという観点から、やはり同様の配慮を求めたい。つまり、思春期に現れる特徴・症状やその対処法については、臨床家だけが知っているのでは全く不十分であり、臨床家はもちろんのこと、それ以外の領域の方にもできるだけ知っていただきたい、という思いが、本書を執筆した一つの主要な動機である。
その際の原点となるのが、本書のタイトルにある「思春期の意味」である。思春期の意味をよく理解すれば、どのような介入が適切で、どのような介入が不適切であるかを判断することができるだろう。「思春期の意味」を踏まえた介入は、目覚ましい効果をもたらすのである。

目次等詳細は出版社ウェブサイト

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2012年3月のツイッターより(抜粋)

2012年3月のツイッターより、反響が大きかったものの抜粋です。


2012年03月06日(火)

拙著「トラウマの現実に向き合う ― ジャッジメントを手放すということ」が増刷になるという連絡をいただく。最も思い入れのある本(しかし地味本なのであまり売れない)なので、涙が出るほど嬉しい。 http://t.co/bdYK9H4a


2012年03月14日(水)

「攻撃」についての本を書き終えました。5月頃刊行予定とのことですが、この本を通してまた心の平和が広がりますように、という貴重な言葉を友人からもらい、ありがたいです。書名や刊行時期など最終的に決まりましたらまたお知らせします。

「待つ」ということは、相手のプロセスを尊重するということであり、ありのままの相手と共にいる、ということ。つまりは評価の手放し。


2012年03月18日(日)

「怖れ」をエネルギーにして何かの活動をすることは、分断を生み協力者を減らすので非効率だと思ってきたが、さらに、「燃え尽き」が起こるということにも気づいた。

「怖れ」ばかりを煽られると、人はいつか燃え尽きてしまい、反応しなくなるだけでなく、自分の「怖れ」を煽る人に敵意すら感じるようになる。協力者を減らすところか、敵対者を増やしてしまうのだ。

私は、「形」よりも「心の姿勢」の方がはるかに大切だと思っている。訴えることの内容も、一つの「形」。「平和な内容にしなければ」と思うと「怖れ」を生む。まずは心の姿勢を平和に定めること。そうすると、自ずと、そこで表現される内容は限られてくる。

平和な心で、暴力的な、分断を生むメッセージは出せないものだ。平和な心から発せられる社会的メッセージが増えますように。


2012年03月22日(木)

対人関係療法創始者のワイスマンから、新たに刊行された症例集が届いた。昨年秋にお会いしたときに「今度症例集を送るけれど、翻訳の義務を感じないでね。あなたは日本の症例集を出した方がいいわよ」と言っていただいている。翻訳は確かに莫大な時間を要するので悩むところ。

ちなみに原書を読みたい方は、Casebook of Interpersonal Psychotherapy、版元はOxford University Press、著者はJohn C. Markowitz, Myrna M. Weissman。どちらも私の親しい友人。

心の姿勢について語っていたはずの人があるとき「形」について語り始めると、歪みが生じてくる。「形」を守ろうとすると、心の姿勢について、必ず「これだけは例外」というものが出てくるからだ。「全般的に心の平和は重要。でも今だけは、そんなことを言っていられない」という具合に。

有望な方向に進んでいたはずのことが途中で「変質」したと思われる例を歴史上いくつも見つけることができるが、いずれも「心の姿勢」から「形」に転向してしまった結果のように思う。一般的な言葉で言えば、「結果への執着」というところか。


2012年03月25日(日)

木更津で里山再生に取り組んでいる旧知の知人のところを訪ねた。単に自然が好きだが、言葉を使わない「AH的安全な共存」について考えていて(非定型発達の方とは言葉を使った共有はかなり難しいので)、その一つのヒントが、自然の中で時間を共有するというもの。

また、食の安全や環境保護というテーマも、どういう心の姿勢で取り組むかによって全く性質が変わってくる。愛、敬意、つながり、という「愛」 の姿勢か、罪悪感、恐怖、怒り、自己正当化、敵対、分断、という「怖れ」の姿勢か。


2012年03月28日(水)

オレンジページムック「プレ更年期からのイライラ・うつうつをすっきり!」が届く。「精神科医がアドバイス 更年期ストレス」を監修した。オレンジページの方たちとは二十代の頃からのおつきあいだが、一緒に仕事をするたびに元気になります。 http://t.co/vkUUDxzS

摂食障害を持つ方の「親」向けワークショップ開催のお知らせ

摂食障害を持つ患者さんご本人ではなく、親御さんを対象としたワークショップです。

午前:摂食障害についての知識の整理

午後:アティテューディナル・ヒーリング(AH)の体験を通して、本人とより楽で効果的な関わりができるようになるための練習

ファシリテーターは水島広子がつとめます。

参加要件
以下の3点を全て満たしていただく必要があります。

(1)お子さんが摂食障害をお持ちの患者さんであること

(2)「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」(紀伊國屋書店)をそれなりに真剣にお読みいただいていること

(3)「怖れを手放す」(星和書店)をじっくりとお読みいただき、アティテューディナル・ヒーリング(AH)の概念に触れておられること

もちろん、(2)(3)とも完璧な理解を求めるものではなく、当日いくらでもご質問いただけます。
両方の書籍をご持参ください。
入手が困難な方は、info@hirokom.org までご連絡ください。

日時:2012年7月2日(月) 9:30~16:30 (昼休み1時間、午前午後に短い休憩あり)

場所:水島広子こころの健康クリニック(港区元麻布 最寄り駅 麻布十番、六本木) 
* ご参加の方には詳細な地図をお送りします。

定員:14名

参加費: 15,750円 (簡単な飲み物とお菓子が出ます)

* お申し込みの時点で、参加費の振込先やキャンセル規定などについてお知らせします。

参加ご希望の方は、info@hirokom.org までご連絡ください。お問い合わせも同アドレスまでお願いいたします。

* 受付担当のスタッフと、当日対応のスタッフは別の者になります。

* あくまでも治療行為ではなく、教育目的のプログラムですので、ご了解ください。
クリニックそのものは未だに待機患者さんが多く、新規の受付ができていない状況ですのでご理解いただけますようお願いいたします。

2012年2月のツイッターより(抜粋)

2012年2月のツイッターより、反響が大きかったものの抜粋です。


2012年02月02日(木)

拙著『自分でできる対人関係療法』『臨床家のための対人関係療法入門ガイド』 『対人関係療法でなおす 社交不安障害』『対人関係療法でなおす 双極性障害』 『対人関係療法でなおす 気分変調性障害』『対人関係療法でなおす トラウマ・PTSD』がいずれも増刷とのご連絡。嬉しい。

先週書き上げたばかりの思春期本ですが、なぜかすでにゲラが届きました。早い! 思ったよりも早くお目にかけられそうです。タイトルはそのまま採用されそ うで、「思春期の意味に向き合う―成長を支える治療や支援のために」になりそうです。例によって地味本ですが、思い入れあり。


2012年02月03日(金)

昨年末に大量増刷があったばかりの拙著「『怒り』がスーッと消える本」、何とまた増刷とのこと。嬉しいびっくり。2月14日夜にはTSUTAYA六本木でのイベントに参加予定。バレンタインデーですが、よろしかったらどうぞ。詳細は後日。 http://t.co/p33pp9aU


2012年02月07日(火)

「スピチャン」というモバイルサイト http://t.co/CvNtk9vp にて、拙著「『怒り』がスーッと消える本」の宣伝が始まったそう。スマートフォン非対応。紹介ページは http://t.co/0n2y3Eo2 , http://t.co/ygBEKQSK とのこと。

私は退屈がとても嫌いな人間だが、「退屈=現在にいない」ということに今日気づいた。退屈を解消するのは刺激だとばかり思っていたが、刺激的だと確かに現 在に集中しやすい一方、刺激的だが現在にとどまりにくいものは「もっと、もっと」となりやすい。退屈からの脱出のカギは現在への集中。

某選挙への出馬の打診を受けて、雷に打たれたようにびっくりする(もちろんお断り)。常に政治に関心はあるが、自分は結局現在の政治の形の中、心の平和を 最優先にした折り合い方を見つけられていない。活動すればするほど効果的に平和のエネルギーが増えるやり方を思いつけるとよいのだが。

AHのボランティア・ファシリテータの方が見つけてくださった、丸善&ジュンク堂梅田店の五階の心理療法の棚の一段。拙著の一段があるなんて。涙。時間さえあれば、新幹線代を使っても見に行きたいくらい。 http://t.co/r618M5Bo

いただいた情報をもう一つ。紀伊国屋書店新宿本店の5階心理関連の書棚の前に、AHコーナーが設置されているのを発見したそうです。新刊「続々・怖れを手放す」のDVDも視聴できるようになっているそう。他の拙著も取り揃えられているよし。 http://t.co/VSRMfwSp


2012年02月10日(金)

昨夜、今夜と懐かしい方たちとの会食が続いたが、私のおみやげは拙著「トラウマの現実に向き合う ― ジャッジメントを手放すということ」。「この本が書けたから、もう死んでもいいと思ったんですよ」と話すと、謹んで受け取ってくださる。  http://t.co/epJODyxg


2012年02月12日(日)

今日はDV関連の講演で久しぶりの宇都宮です。例によってとんぼ返りの忙しい日程ですし、厳寒期の宇都宮は本当に寒いのですが、候補者~議員時代を6年間過ごした宇都宮で懐かしい方たちにたくさんお会いできるのが楽しみです。


2012年02月16日(木)

バレンタインデーのツタヤでのトークライブ、熱く楽しい催しでした。ナビゲーターの山崎拓巳さんがブログに書いてくださっています。現場の写真も(喋っているのが山崎さんと私)。2月15日の記事です。  http://t.co/x8MzmNkg


2012年02月19日(日)

今日は対人関係療法勉強会で、専門家向けワークショップ。一日喋り通しでした。専門家向けの勉強会なのに、一日の終わりにはまるでAHかと思うような温か い雰囲気になっていることにいつも感動しています。人間が集まるってよいことですね。来週は本当のAH。レアものの罪悪感ワークショップです。

今日の勉強会で、「『愛する人と幸せになる』」55のルール」の宣伝をした。「皆が軽視している本だけれど、誰もここまで恋愛感情を掘り下げた人はいない はず。絶対にお役立ち」と言ったら、4冊お買い上げ。恋愛に年齢は関係なく、結構おもしろい本だと思うのだけれど。基盤となる思想はAH。

今は「見た目」についての本を書いています。趣旨は、見た目にとらわれるあまり、自分の可能性を狭めたり、人とのつながりを失ったりしないように、ということ。刊行時期が明確になったらお知らせします。お楽しみに。


2012年02月23日(木)

先日のツタヤでのトークライブ(ビジツタ 公開収録イベント Vol.10)、音声をこちらで聞けるそうです。私の出番は30分経過したところからです。 http://t.co/xjQXMTZc


2012年02月24日(金)

この頃、破壊的なメッセージに対する感受性がさらに高まっていて、「悪徳銀行はつぶせばよい」などという物言いにもつい反応してしまう。「問題のある銀行 をどうするか」という「形」と、そこに乗せる「心の姿勢」は、明確に区別できると思うのだが。そこで働く人との心のつながりも大切にしながら。


2012年02月26日(日)

今日(すでに昨日)は「罪悪感を手放すワークショップ」。前回の「べき思考」とは異なり、さらに自分のネガティブな要素に向き合う内容なので難度は高かっ たが、いろいろな気付きもあり、私も知的刺激をたくさん受けた。参加者の皆さまに感謝。次回は「認められたい気持ちを手放すWS」予定。

ちょっと嬉しかったのは、参加者の方から拙著「「愛する人と幸せになる」55のルール」のことを、「恋愛版『家庭の医学』だと思っています」と言っていただいたこと。知識を得たので恋愛に振り回されずにすむとのこと。ありがたいです。 http://t.co/Dig17ioO


2012年02月29日(水)

今日は「週刊ダイヤモンド」の取材で、「思春期の娘に対して父親が果たすべき役割」について。話がいろいろと発展しておもしろかった。3/24号(3/19発売)に掲載される予定だそうです。

ツタヤ六本木のトークライブに出演します

下記のイベントに出演することになりましたのでお知らせします。

TSUTAYA TOKYO ROPPONGIプレゼンツ
『ビジツタ ~30分で大人気ビジネス書の内容をざっくりかじれるトークライブ~』Vol.10

時間:2012年2月14日(火)19:00スタート 

場所:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI 1F カフェスペース

住所:〒106-0032 東京都 港区六本木6-11-1 六本木ヒルズ六本木けやき坂通り

参加無料・予約不要!

ナビゲーター:山崎拓巳
ゲスト:石田淳『教える技術』/水島広子『「怒り」がスーッと消える本』/白取春彦『頭がよくなる思考術』

☆公開収録を行い、山崎拓巳氏のpodcast「タクラジ」にて後日音声配信を行います。
http://www.sanctuarybooks.jp/eventblog/index.php?e=340&cal=

2012年1月のツイッターより(抜粋)

2012年1月のツイッターより、反響が大きかったものの抜粋です。


2012年01月01日(日)

社会活動も、分離の姿勢で行うのか、つながりの姿勢で行うのかによって正反対の効果を生む。つながりの姿勢で行う社会活動とは、それを支持する人だけでなく、多様な立場の人たちの胸を打つようなメッセージを持つものだと思う。もちろん社会を前進させるのはそういう活動。

私の友人で、私の活動を全面的に支持してくれている人が、「子どもの権利条約など反吐が出る」と言う。どうやら同じ条約でも、愛の目で読むか、怖れの目で読むかによって、読め方が全く違うらしい。こういうところにも取り組んで分離からつながりへとシフトしたいところ。


2012年01月13日(金)

人の話を聴くことで自分の心の平和につながる、というスタイルのAHでは、コミュニケーションに独特のパターンを持った発達障害の方(非定型発達者)には十分に味わっていただけないということを感じてきた。新たなスタイルの模索中。

一つの考えは、言葉を使わずに「現在」にいる活動を共にすること。食、農作業など。また、私は身近な非定型発達者と、マインドのレベルではあまりにもずれてしまい共感どころではないが、その一段深いところではつながりを感じることができる。この「つながり」が何であるかをもう少し考えたい。


2012年01月21日(土)

今日はAHのボランティア・トレーニングでした。「相手のため」と思ってすることが結局は相手のためにならない。自分の心の平和に専念して責任を持つことが、相手のため、ひいては世界平和につながる。こんなシンプルなことを毎回実感できるすばらしい一日です。


2012年01月26日(木)

人間に「心のきれいな人」「心が汚い人」という区別をすることに何かしらのメリットがあるのだろうか? 現時点での怖れの多寡は確かに人それぞれだし、それぞれの事情の中で適切に振る舞えない人もたくさんいる(私もその一人)。そのことと「心のきれいさ」の評価は別だと思うのだが。

昨日、四谷大塚の雑誌の取材が来た。小学校時代に通っていた塾。不良少女だった私は中高を過ごした桜蔭学園に複雑な感情を持っているが、昨日の取材で気づいたのは、「私は中高時代にしか楽しめないことを楽しむ!」と決めて、職員室でどれほど叱られようとやりたいことをやっていたこと。

ちょうど昨朝、思春期向けの専門書を書き上げたところだが、自分が思春期を精一杯生きていたことは、今の臨床能力につながっていると思う。編集者によってタイトルが変更されなければ「思春期の意味に向き合う」という本になる予定。刊行の折りにはまたご紹介します。

それにしてもおもしろいのは、私が慶応医学部に現役合格したときに「あら、あなたにはもっと苦労してほしかったわ」と言った桜蔭なのに、近年はキャリア教育の講師として招かれていること。「医者か弁護士」という狭い視点ではなく、人生はより多様だということを生徒に知らせてほしいそうだ。

自分が講演に行ったときには、後ろで寝ている生徒に最も共感してしまう。以前、慶応の精神科の講義を手伝ったときも、あまりの出席率の高さに(私は精神科の講義は2回しか出席していない)、「君たち、こんな天気のよい日に、他にすることがないの?」と真剣に心配してしまったほど。


2012年01月30日(月)

元日に放映された「オトナへのトビラTV」 http://t.co/kcetOL2W  の再放送が決定したそうです。好評だったそうです。元日に見損ねた方はどうぞ。 日時:2月4日(土)午後3時~3時45分 Eテレ

AHの「怖れを手放す」シリーズを刊行していただき明らかにAHの普及に貢献してくださっている星和書店さんからのご依頼で、メールマガジンに「天使の梯子」というコラムを書きました。よろしかったらどうぞご一読を。 http://t.co/RiTrlqbO


2012年01月31日(火)

拙著「正しく知る不安障害 不安を理解し怖れを手放す」(技術評論社)が増刷になるとの連絡をいただく。感情としての「不安」(生体に備わった単なる自己防御能力)と、心の姿勢としての「怖れ」を区別して書いてみた本。 http://t.co/KIGst8rI

お知らせがギリギリになってしまいましたが、AHの入門ワークショップを再開することになりました。2月4日(土)10:00-16:00、私がファシリテーターをつとめます。10名限定、詳しくは → http://t.co/y7p2O4ti

摂食障害を持つ方の「親」向けワークショップ開催のお知らせ

摂食障害を持つ患者さんご本人ではなく、親御さんを対象としたワークショップを開催することにしましたのでお知らせします。(主催は、水島広子こころの健康クリニックとなります)

午前:摂食障害についての知識の整理

午後:アティテューディナル・ヒーリング(AH)の体験を通して、本人とより楽で効果的な関わりができるようになるための練習

というプログラムになります。

ファシリテーターは水島広子がつとめます。

参加要件としては、以下の3点を全て満たしていただく必要があります。

(1)お子さんが摂食障害をお持ちの患者さんであること

(2)「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」(紀伊國屋書店) http://amzn.to/ybxrtj をそれなりに真剣にお読みいただいていること

(3)「怖れを手放す」(星和書店)  http://amzn.to/xZpnYEをじっくりとお読みいただき、アティテューディナル・ヒーリング(AH)の概念に触れておられること

もちろん、(2)(3)とも完璧な理解を求めるものではなく、当日いくらでもご質問いただけます。
両方の書籍をご持参ください。
入手が困難な方は、info@hirokom.org までご連絡ください。

日時:2012年3月12日(月) 9:30~16:30 (昼休み1時間、午前午後に短い休憩あり)

場所:水島広子こころの健康クリニック(港区元麻布 最寄り駅 麻布十番、六本木) * ご参加の方には詳細な地図をお送りします。

定員:約20名

参加費: 1万円 (簡単な飲み物とお菓子が出ます)
* お申し込みの時点で、参加費の振込先やキャンセル規定などについてお知らせします。

* 参加ご希望の方は、お早めに、info@hirokom.org までご連絡ください。
お問い合わせも同アドレスまでお願いいたします。

* 受付担当のスタッフと、当日対応のスタッフは別の者になります。

* あくまでも治療行為ではなく、教育目的のプログラムですので、ご了解ください。
クリニックそのものは未だに待機患者さんが多く、新規の受付ができていない状況ですのでご理解いただけますようお願いいたします。

2011年10~12月のツイッターより(抜粋)

新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2011年10~12月のツイッターより、反響が大きかったものの抜粋です。


2011年10月07日(金)

拙著「対人関係療法でなおす うつ病」 http://t.co/0wVDSQ0y と、「対人関係療法でなおす 双極性障害」 http://t.co/3aH1VqZi  が、いずれも重版になるとのご連絡。心を込めて書いた本が多くの方に読まれるのはとても嬉しいです。

AHをベースにした新シリーズの企画が創元社の会議を通ったとのこと。希望して提案したものなのでとても嬉しく、やりがいのあるシリーズになりそう。力点は「癒し」よりも「エンパワーメント(自分の力とつながること)」。刊行は来年からになりますが、どうぞお楽しみに。


2011年10月08日(土)

今朝の朝日新聞で細川護煕氏と河野洋平氏が「94年政治改革の悔い」を語っている。細川短期政権交代は、人々を失望させ、変化への諦めを強め、小選挙区制を生み、その後の政治の質の劣化に明らかに貢献したと思う。それについて細川氏が語る姿勢からは当事者意識があまり伝わってこない。

本当に「悔い」ているのであれば、そのプロセスを検証し、今後同様の過ちを繰り返さないためのメッセージを出してほしい。「私はこう言ったのに、こうなってしまった」とぼやくのが時の首相の姿勢とは思えない。朝日の主筆が勧めているように、選挙制度審議会にでも入ったらどうかと思う。

小選挙区と比例区の関係について「比率は半々くらいが適当」と、政治家としての感覚を細川氏は述べているが、それはあくまでも「並立制」の話。より民意を直接反映する小選挙区比例代表制併用制についてなぜ一言も言及がないのか、不思議。


2011年10月11日(火)

今日は高知県四万十市に来ています。家族会のお招きで明日は講演です。羽田から高知空港の倍の時間をかけて高知空港から四万十市に来ましたが、やはり自然はきれいです。家族会の皆さま、県と市の方たちとお話しし、その熱意に感激。


2011年10月18日(火)

今日の取材で「凜」ということは何ですかと聞かれ、「自分の心の始末は自分でつけること」と答えた。名言だと感動してもらえて嬉しかったが、 AH的な意味でどの位の方がわかってくださるか。


2011年10月21日(金)

AH恋愛本を執筆中。対人関係療法をベースにした夫婦関係の本は12月刊行に向けて順調に進んでいるが、AHの恋愛本は、愛の恋愛か怖れの恋愛かがポイント。通常の恋愛は、無自覚な怖れの投影に過ぎないことが多いと思うから。書きながら楽しみ。あとは著者の力量次第か。

今日はNHKフォーラム「うつ病と躁うつ病を知る」でした。平日だというのに多くの方が参加してくださいました。病について正しく知ることは、不要な人間関係の軋轢をなくしていくことにつながります。こういう試みがもっと増えますように。


2011年10月22日(土)

今日は年1回のAHファシリテーター・ミーティング。現役ファシリテーターの方たちが集まる場です。2006年には私一人しかファシリテーターがいなかったのに、今日は会場いっぱいに集まっていただき、感慨深かったです。一年の活動方針も決まりました。


2011年11月12日(土)

本日、「『べき』思考を手放す」ワークショップが完了。参加者の方にも恵まれ、気づきも多く、本当に楽しく有意義な一日でした。この成果は来年本にまとめる予定です。今後も「手放す」シリーズのワークショップを、テーマを変えて継続予定。


2011年11月14日(月)

順調に増刷を重ねてきた拙著「『怒り』がスーッと消える本」が、このたび大量増刷になるとのご連絡。あまりにも嬉しくて涙。日本から怒りのエネルギーが少しでも消えますように。  http://t.co/td0CgSVa


2011年11月15日(火)

拙著についての嬉しいニュースが続く。被災地で活躍してこられた医師の先生から、現地で拙著「正しく知る心的外傷・PTSD 正しい理解でつながりを取り戻す」がとてもよく活用されていた、と教えていただく。素直に嬉しい。 http://t.co/z64dSMbI


2011年11月17日(木)

2012年版の「現代用語の基礎知識」が届く。インターネット時代にも生き残っている貴重な本。昨年からメンタルヘルスを執筆しているが、今年から「心理学」がなくなり、メンタル関係を全部一人で書くことになった。今日から書店でも販売されているそうです。


2011年11月25日(金)

昨日は「怒り」についての取材が2件続いた。最初は男女関係などにおける怒りの扱い方。これは、12月に刊行予定の2冊、「夫婦・パートナー関係」と「恋愛」の本とかなり関連。2つめの取材は「子どもの叱り方」。これはなかなかよい本がないとのことだった。将来的に検討。


2011年12月04日(日)

11/26にパックインジャーナルに出演したときの感想を書き損ねていた。「○○のせいでこうなった」という責任論と、「だから怒りを忘れてはいけない」ということが混同されているのは辛い。特にそれを体験者でもない第三者が言うのは強い違和感。

責任は責任できちんと問われるべきだし補償は行われるべき。しかし、そのことと「被害者たるもの、怒り続けるべき」という話は別だ。すでにひどい目に遭った人たちが、なぜ怒りによって日々の生活の質を落とすことまで他者から強要されなければならないのだろう。

どのような行動をとるかということと、それをどのような心の姿勢で行うかということは別次元の話。また、現在どんな感じ方をしているかは本人のプロセスの中での話として尊重されるべきもの。過去に何が起こっていようと、私たちが生きているのは今だということを忘れないようにしたい。

情報を開示する際には、すでに衝撃を受けている人にさらなる衝撃を与えないようにする配慮が必要だと思う。開示される情報の位置づけを、現時点で得られている知識に基づいてできるだけ誠実に説明する。位置づけが修正される際には修正の経緯を誠実に説明する。自己防衛は事態を悪化させる。


2011年12月09日(金)

高校2・3年生の「やせすぎ」女子の割合は5年前の約1.5倍に(学校保健統計調査)。拙著「ダイエット依存症」に書いたが、次世代に「やせたがり」文化を継承しないということは、子どもたちが育っている「今」の文化を改善する努力をすること。 

自分はやせたがっている大人が、あるいは、子どもから見て素敵でない大人が、「やせすぎは身体によくない」「ちょっと太った方が魅力的」などと言っても、まず意味のない話。「やせたがり」心理(実際には「やせたがらざるを得ない心理」)をよく読みとくことが第一歩。

次世代への思いを馳せることは、自分の中の力を呼び覚ますもの。「自分の」身体へのとらわれから、これからどういう社会を作りたいか、次世代にどういう影響を与えたいか、という視点に転じることが、すでに「やせたがり」防止抑制効果を生む。


2011年12月11日(日)

「対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係」 http://t.co/WLoXZect の見本が届く。発売はクリスマスイブだそうです。先日刊行した恋愛本「『愛する人と幸せになる』55のルール」 http://t.co/VEwd0yBO とは全く別の内容です。

拙著と言えば、「『怒り』がスーッと消える本」がまたまた大増刷になるとのお知らせをいただいたばかり。この本を通して癒しが広がりますように。 http://t.co/E1ZN02G6


2011年12月14日(水)

地味な(?)専門書である拙著「摂食障害の不安に向き合う」がなんと増刷になるというご連絡をいただく。この本と、同シリーズの「トラウマの現実に向き合う」は、いつか英訳をしたいくらい内容を気に入っている本なので嬉しい。 http://t.co/iN4NAnec


2011年12月20日(火)

宮本太郎先生編「弱者99%社会 日本復興のための生活保障」の見本が届きました。私がプライムニュースに出演したときのやりとりが収載されています(第4章 子どもの未来をひらけるのか)。 http://t.co/XQBhyusn

マーク・ボイル著「ぼくはお金を使わずに生きることにした」を読んだ。自給と分かち合いを軸にした、持続可能な地球の実現とコミュニティ再生の本。お金の存在が、自分たちが消費するものの本質を見えなくさせるという考えに基づく。(続く) http://t.co/iVexfyg3

(続き)全体に共感できる本だが、特に「えてして活動家は『地球を救いたい』なんて言うけれど、地球は大丈夫、時間がたてば回復するだろう。救済が必要なのは人間なんだ」(214頁)に深く共感。自分と異なる考え方をする人間を排除する姿勢が、自然環境の破壊の根底にあると思う。


2011年12月23日(金)

八ッ場ダム継続はあまりにも象徴的。決定自体の正当性を主張するよりも、持続可能性という将来に希望を見いだせるよう、大きな絵を描くのが政治家の仕事だと思う。マニフェストが守られたかということよりも、そこでやろうとしていたことがどこにいってしまったのかが気になる。


2011年12月26日(月)

紀伊國屋書店新宿本店5階の心理関連書棚のところに、AHコーナーが設置されているのを発見、というご連絡をいただいた。関連書籍が揃えられており、「続々・怖れを手放す」のDVDも視聴できるようになっているそう。すごい。


2011年12月30日(金)

昨日友人とやりとりしていて気づいたこと。「相手との間に境界線を引けないこと=怖れ」という単純な構造。罪悪感も、境界線問題。そして、相手を信頼すれば、罪悪感を手放せる。もちろん信頼すべきは外形的な相手ではなくその本質たるあたたかいこころ(愛)。いずれ本に書きます。