2015年1月のツイッター抜粋

2015年1月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
スタッフによるツイートも始まっておりますので、区別のため、
スタッフによるツイートは(スタッフ)と書かせていただきます。
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2015年1月1日(木)

新年あけましておめでとうございます。いろいろと思うところの多い2014年でしたが、その「思うところ」を、怖れから行動するのではなく、平和な心で違いを起こしていけるように、本年も取り組みたいと心はすわっております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

ちなみに、「違いを起こす」という変な日本語は英語のmake a differenceからとっています。「改善」「進歩」などという価値判断のない、私がとても好きな言葉です。「変化を起こす」と訳すのもピンとこないので、「違いを起こす」で失礼します。

make a differenceについて最もピンと来たのが映画「Grace of Monaco」の最後のスピーチ。一度見ただけなので記憶は定かでないが、trying to make a difference in the best way they know

やはり、世の中にある多くの事情を知っていくこと、なぜ自分から見ると好ましくない行動をとる人がいるのかについてもその背景を知っていくこと、そして自分自身の中の傷にも向き合うことが、違いを起こすための「最善の方法」をより平和的・生産的なものにしていくのだと思う。

さっきの映画の台詞は本当にうろ覚えなので、違っていたらごめんなさい。でも、そのスピーチを聴いたとき私が感動したことは事実です。
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2015年1月2日(金)

私は昔から国内外を問わず道に迷ったときに人にすぐ尋ねる。なぜ道を尋ねるのが好きなのかを最近改めて考えたが、それ自体が人とのふれあいだからだと思う。また、変な言い方だが相手に人助けの機会を与えることにもなる。とてもシンプルな親切は、するのもされるのも大好きだ。

いろいろなところで道を尋ねてくると、その国の国民性みたいなものもよく見えてくる。公共の場での振る舞いも国民性を知る一つの指標。残念ながら「舌打ちが多くて余裕がない」というのが最近の日本の公共交通などについての我が子(都心在住)の評。

環境がどうであれ、自分自身の中にある親切や寛大さを信じて、それらがのびのびと発露できる心境を作っていけるように、今年も小さな努力を重ねていきたいと思っている。
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2015年1月4日(日)

何かをしてほめられることは基本的にない家だったが、おもしろいことを言ったときだけは別だった。亡き父が私流ユーモアの一番の理解者だったと思っている。ユーモアに強い価値を置く姿勢は、国際的人間関係も豊かなものにする。そもそも一緒に笑えば防衛がとれてつながりが始まる。

日本の場合おもしろいことを言えば必ず笑ってもらえるわけでもないが、おもしろいことを言うときに私の心はとても開くので、自分のためにユーモアを大切にしている。少なくとも自分が笑ってしまえば十分。相手はよく理解しなくてもこちらが笑っていると柔らかい雰囲気になる。

陳腐な話ですが、講演のときも聴衆の基本姿勢が「笑い」であれば(私がすばらしいユーモアを決めなくても)講演はとても温かく自他受容的なものになります。私はよく笑う人相手に講演をするのも大好きだし、最初は怖い顔(緊張顔)をしていて結局笑ってしまう人も大好きです。
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2015年1月6日(火)

バタバタしていたが、ようやく本日(昨日)までにいただいた年賀状に目を通した。私は「年賀状をやりとりする程度」の関係が、案外好きだ。礼儀(過去の恩義も含めて)は忘れない。かと言って必要以上に相手に踏み込まない。人生の時期に合った距離というものがあってよいと思う。

5日夜から、スカイプ上での後輩のスーパービジョン(面接のビデオを見た上での、対人関係療法の指導)を再開。やはり私は治療の場が好きだ。治療者も患者も精一杯取り組んでいるし、そこにある温かい雰囲気は何とも言えない。後輩は「人間愛のようなもの」と言った。同感。
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2015年1月7日(水)

古き良き米国の選挙が、共和党と民主党の軸になったのは理解できる。コントロール不能な形でただ税金をとられるのか。それとも地域で助け合うことによって税金などという「お上頼み」のお金をとられずにすますのか。もちろん現在の米国で私は民主党支持だが、共和党の精神も好きだ。
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2015年1月8日(木)

年を重ねるごとに確かに保守的にはなる。でもそのことと好戦的の関係がわからない。保守の一番の仕事は、戦争回避(生活を変えない)ことではないか。

保守についてその2。かつては「リベラル」という概念が豊かなものではなく、まさに「極左は極右に通じる」だったように思う。でも今は、「多様性を認めるか認めないか」の軸になっており、多様性を認めない人が好戦的になっているような気がする。やはり必要なのは癒やしだ。

(1)本多勝一氏の「日本語の作文技術」がとても売れているということを新聞の広告で知り、とても嬉しかった。私の日本語の原点はここにある。もちろん「なかてん」の使い方など、出版業界の常識に合わせなければならないところは多々あり、最近は抵抗もしていないが。
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2015年1月9日(金)

私は「毒親」風潮が嫌いだ。確かに自らが大切にされなかったから子どもに対しても、という人は存在する。でも親は単に発達障害なのに「親と縁を切れ」「「親は自分のトラウマを子どもにぶつけている」と言われて10年以上も親と縁を切っているのを見ると本当に悲しくなる。
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2015年1月10日(土)

AH的な政治との関わり方を考えている。一人一人が自分の心の姿勢に責任を持つことは、間違いなく政治の質を高める。しかし、政治という機能にどう関わるかは、もう一つ、考えなければならない話。

ネット上の世界特有の話なのかもしれないが、最近とみに、他者に敬意を払わない人が増えてきているように思う。異なる価値観を持つ人が存在するのはかまわない。しかしそれを無礼な言葉でこきおろすとは、それほど他者の存在に救われた人が減ってきているということなのだろう。

私は政治家が「指導者」だとは思わないが、少なくともそれらしい顔をしたければ、他者への敬意(異なる価値観を持つ人に対しても)を示す先頭に立ってほしい。一国の首相が、誰かのことを口汚く罵るのを聞くのはとても耐えられないし、その国の国民として限りなく恥ずかしい。

最近イギリスに行った。もちろん例外はあっても、イギリス人は未だに古いものを大切にし、質素な生活に幸せを見いだしている。「寛容なる無関心」も健在で、助けを求めれば限りなく親切だった。他の国の人との交流を通しても、やはり日本は米国よりもヨーロッパに近い気がする。

さっきの敬意の話の続き。せめて敬語で話すことはできないのでしょうか。これは、相手に対する姿勢というよりは自分自身の品位の問題だと思います。
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2015年1月11日(日)

北欧の税金の高さばかり云々されるが、やはり政府への信頼はある。払った分は返ってくるという信頼がなければ、高額の税金は負担できない。日本はきわめて中途半端。年金についても、民主党が本来提案したスウェーデン型(報酬比例、税金が財源、最低保障あり)が最も自然だと思う。
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2015年1月12日(月)

「べき思考」が強い友人とやりとりをした。相手に不満があったとして、「寛大であるべき」と思って我慢すると被害者意識が残り、何かの折に爆発する。しかし、「相手にも事情があるのだから無意味に傷つけたくない」と心から思えれば、それは「べき」ではなく「したい」になる。

報復のエネルギーを生まないということと、諦めるということは違う。どうすれば対立のエネルギーを減らせるのか。これは「形」と「心の姿勢」の区別そのものだと思う。社会の安全のために、形としての自由の拘束はあってもよいと思う。しかしそれをどういう心の姿勢で行うかは別だ。
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2015年1月15日(木)

私が最も力を入れているAHでも、ついに「AH的な政治との関わり方」についてワークショップを開くことにした。これは本当のチャレンジだと思う。自分の心の平和に唯一の目的を置くAHと、様々な感情や利害関係を産む政治。最もわくわくし、かつやりがいを感じる領域だ。

拙著「正しく知る不安障害ー不安を理解し怖れを手放すー」がまた増刷になるとの連絡。不安障害の分類はDSM-V(米国精神医学会の基準)にて変わったが、拙著の本質に変化はないと判断し、そのままの内容で出していただくことにした。http://amzn.to/1Ai5zce

もう一つ、増刷情報です。「大人のための『困った感情』のトリセツ」が増刷になるそうです。いわゆるネガティブな感情の生産的な扱い方を書いたこの本が何らかの形でお役に立っているとしたらとても嬉しいです。 http://amzn.to/150gejP

(1)表現の自由(不可侵なもの)とは全く別の次元で、風刺と侮辱については確かに考えさせられる。以前から私は風刺が決して好きではなく、一つの攻撃の形だと思ってきた。確かに、手法はシニカルでも結局は皆が笑ってしまう寛大さと知性を持っているものは好きだ。

(2)今年の活動のテーマも、「対立から癒やしへ」。(年賀状のお返事が遅れている方はごめんなさい。インフルエンザでない高熱を出して予定がずれ込みました)AHが踏み込んでみようと思っている「政治との関わり方」にせよ、その他のあらゆる活動において常に心がけたい。

私は目的さえ正しければ手段は選ばないという考え方は大嫌いだ。「目的」ではなく「手段」そのものが人生だと思っている。どんな心の姿勢で取り組むかが「手段」につながる。これは私が「本当の自信」の本に書いたdoとbeの関係と同じ。どれほど成果を上げても人生は終わる。
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2015年1月19日(木)

米国でのAHのボランティア会議で誰かが政治集会の呼びかけをしたら、「ここはそういうことを話す場ではないでしょう」という批判が出た。見解を求められたジェリー・ジャンポルスキーは、「ここではどんな話をしてもよいと思う。ただし、怒りに基づいて話すのでなければ」と。

怒りや自己正当化、被害者意識(いずれも「怖れ」を表すもの)なしに政治や国際関係を語ったら、どれほど生産的になるだろう。「そんなことをしたくても相手がその土俵に立っていない」という「自己正当化」がすぐにでも聞こえてきそうだが。

私が選挙に出ていたとき、「選挙は戦争だ。だから相手の悪口を言わなければならない」と怒られたことがしばしばあった(もちろん私は相手の悪口を言わなかったので)。そうやって、おかしなところに位置づけられたまま、政治がどんどん劣化していくような気がする。
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2015年1月21日(水)

拙著「10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方」がまた増刷になるとの連絡。つい先日学会の市民公開講座で話したが、その主催者の先生の十代のお嬢さん(健康な方)も私の名前を知ってくださっていると聞き感動したばかり。http://amzn.to/1C9ezVu
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2015年1月22日(木)

旅した頃のシリアを懐かしく思い出す。笑ってしまうような出来事、人々の温かさ。私はゴラン高原まで行かせてもらったが、一私人がそれほど自由に動ける安心感があった。世界はいつの間にこんなところになってしまったのだろう。本気で「怖れ」に取り組む時期が来たと信じている。

内戦下の旧ユーゴを旅したときは、あるカフェで一緒になったセルビア人から、いかにセルビアが正しいかをすごい勢いで説明された。あの頃から、自己正当化と怖れと暴力の関連には気づいていた。自己正当化しなくても安心して暮らしていける世の中がほしい。まずは自分の心の中から。
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2015年1月23日(金)

かつてイスラム圏を旅したときには日本人というだけで敬意と親切をもらえた。米国に原爆を落とされた国だから、というのもよく聞いた。私が日本人であることに誇りを感じられるのはイスラム圏の人たちのおかげとも言える。アフガン戦争以来その評価はガラリと変わってしまったけれども。

「『怒り』がスーッと消える本」 http://amzn.to/1AYu5iS 「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」 http://amzn.to/1yC7R9j が共に重版との連絡。拙著ではあるが、どちらも今社会的に必要な本だと思っているので嬉しい。
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2015年1月24日(土)

人道的な志を持った人が燃え尽きるのを見るのは辛い。重要なのは、「主張の内容」よりも「心の姿勢」だ。どれほど正しいことを言っていても、そのエネルギーが「怖れ」(怒り、不安、べき思考)である限り、その人はいずれ燃え尽きるだろう。
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2015年1月25日(日)

2月14日の一般向けセミナー「人間関係と心の健康」、残席がまだあるそうです。当日は対人関係療法、AH、非暴力コミュニケーションなどから実用的なエッセンスをお話しする予定です。バレンタインデーですが、ぜひどうぞ。詳細は http://ipt-event.com/

2月14日の件、追加です。このセミナーでは、かなり質疑応答にも重きをおいておりますので、お楽しみに。http://ipt-event.com
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2015年1月27日(金)

2月14日の一般向けセミナー「人間関係と心の健康」、AH的「聴き方」の練習の時間も持てそうです。正味5時間のプログラムですが、できるだけ楽しく有意義に過ごしていただくように頑張ります。 http://ipt-event.com

3月刊行予定の「完璧主義」の本(さくら舎)、タイトルが「プレッシャーに負けない方法 ー 『できるだけ完璧主義』のすすめ」に決まりました。刊行されたらまたお知らせします。

昨年に続き今年も、穂高養生園で、2泊3日のワークショップを開きます。私も参加します。大自然に囲まれた場所、おいしいマクロビのお食事、AHの入門ワークショップと実践ワークショップを合わせて受講できる素敵な企画です。詳細 http://bit.ly/1JVLUnt

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※人間関係の悩みの解消と心の平穏に役立つ
「人間関係とこころの健康」セミナー 2月14日開催
残席後わずか、 参加者募集中

詳細は http://ipt-event.com/  をご覧ください、

「女性の人間関係」について、新宿明治安田生命ホールで講演をします

1月18日(日)の市民公開講座で、「女性の人間関係」について講演します。

◆市民公開講座:第6回みんなでかたろう!女性のメンタルヘルス
『~近いからこそ難しい―女性の人間関係』 

◆特別講演タイトル:『女性のエンパワーメントに必要なこと』

◆主催:公益社団法人日本精神神経科診療所協会

◆日時:平成27年1月18日(日) 13:00~16:30
    (うち、水島の特別講演は13:10~14:10となります)

◆場所:新宿明治安田生命ホール
 〒160-0023 東京都新宿区西新宿 1-9-1 明治安田生命新宿ビルB1F

◆参加資格:どなたでも参加できます。要事前申し込み

◆費用:無料

◆お申込み:
下記用紙を印刷し、必要事項を記入の後、
FAXで公益社団法人日本精神神経科診療所協会にお申し込みください。
http://www.japc.or.jp/seminar/H26/20150118.pdf

◆問合せ先:
(公社)日本精神神経科診療所協会事務局 
151-0053 東京都渋谷区代々木 1-38-2 ミヤタビル 7F 
tel. 03-3320-1423

◆詳細は下記チラシをご覧ください。
http://www.japc.or.jp/seminar/H26/20150118.pdf

2014年12月のツイッター抜粋

2014年12月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
スタッフによるツイートも始まっておりますので、区別のため、
スタッフによるツイートは(スタッフ)と書かせていただきます。
                                        

2014年12月01日(月)

私を肯定してくれるとリツイートするのに批判的なものは放置しておくので、卑怯と思われるかもしれない。でも、これはそれぞれの領域を尊重した結果。私が拡散したい意見は私の責任で拡散する。一方、批判的な人は「その人なりの意見」として、反撃もせず放置という形で尊重する。)

そういう意味では、正月休み明けに夫→ゼロ歳の娘経由でインフルエンザになっていた私は、どうしても休めない外来のために、座薬の解熱剤を使った。体温が下がりすぎて、命の危険を感じた。この頃はよく注意されているが、解熱剤にはくれぐれもご注意を。外来は無事できたが。
                                        

2014年12月04日(木)

総選挙について、絶望的なコメントが続々と届く。私の目には、怒りをエネルギーに「振り子選挙」を繰り返してきた結果の焼け野原に見えてならない。選挙の度に何かに怒り、選挙が終わるとそれがどうなったか見届けることもしない。これでは責任ある民主主義は育たないと思う。

怒りと無力には深い関連がある。怒り、無力感、被害者意識・・・こういう言葉で説明できる世相がどれほど多いことか。無力でいる=主権を明け渡すということ。それが何を意味して、どういうことが待っているのか、(現時点での)主権者たちは認識しているのだろうか。

                                        

2014年12月05日(金)

投票にあたっては、「育てたい力をつぶさない」という理念的な観点と、「よりましな結果を導く」という現実的な観点が必要だと思う。現在の制度では、前者は比例区に、後者は小選挙区に、より関係するだろう。もちろん、惜敗率当選もあり得る場合には、小選挙区に前者を適用できる。
                                        

2014年12月06日(土)

「イライラ」の本にも書いたが、「強いリーダー」を待ち望まないでほしい。主権を譲り渡して「被害者」にならないでほしい。「何かをやってくれそう」な人に白紙委任するのではなく「何を」「どういう姿勢で」やってきた人かを見てほしい。新人候補であっても、だ。

私は現職議員の頃「国民の皆様」という言葉を使ったことはない。常に「私たち」という言葉を使っていた。確かに議員でいる方ができることは多いけれども、主権者としての意識はずっと変わらない。「強いリーダー」に全てを委ねる気持ちは全くないし、ただ文句を言うつもりもない。
                                        

2014年12月10日(水)

日曜日は宇都宮に行くため、本日期日前投票をしてきた。投票しながら、当たり前のこととして安全な選挙権が与えられている現状に改めて感謝すると同時に、民主主義の後退は何としても食い止めなければと強く思った。
                                        

2014年12月11日(木)

私の母校の慶應医学部で、臨床系で初めての女性教授誕生(呼吸器内科)。それも、慶應出身ではなく、北大出身で、今まで北大准教授を務めていた方。女性、外部、という二重の意味で異例。これを「そんなに遅れているのか」と見るか、「すばらしい進歩」と見るかはお任せします。
                                        

2014年12月13日(土)

今回の選挙のテーマは「無関心」と「萎縮」のような気がするが、特に「萎縮」は「怖れ」の代表選手だ。萎縮したくなる気持ちもわかるが、少しずつ勇気を出していくことが大きな変化につながるのではなかろうか。「萎縮」させている方こそ、強い「怖れ」にとらわれているのだから。

この時代に必要なのは、本当に「少しの勇気」だと思う。絶望や萎縮が基本形になるのは人間としてわからなくもない。しかし、一人一人が少しずつでも「少しの勇気」を出していくことによって、必ず社会は変わると信じている。私がAHを通してやっているのは、そんな活動だと思う。

仮に自民党が圧勝しようと、私たちが主権者であることには変わりはない。誇りを持ってほしい。萎縮はしないでほしい。少なくとも憲法が改正されるまでは、私たちには安全な選挙が保障されている。政治の窮状を見て、私はますます民主主義を守っていこうと、平和な気持ちで思っている。

「怖れ」にとりつかれた相手に対抗できる唯一の手段は「自分自身の心の平和」。自分の「怖れ」をマグネットのように相手に追従してはいけない。引き続きAHで「心の平和」を普及させると同時に、何かプラスアルファを考えていきたい。
                                        

2014年12月14日(日)

怒りに任せた政治活動は、現状を守りたい人たち(あるいは現状で手一杯な人たち)には響かない。本当に多くの人にAHに触れてほしい。 http://amzn.to/1sq1xv7
本当に人の心を動かすのは、怒りではなく癒やしなのだと私は信じている。
                                        

2014年12月15日(月)

(1)今回の選挙の結果を受けて自分なりの総括。私が現職時代、常に受けた批判は「民主党はバラバラ」だった。「バラバラ」には二つの意味があると思う。一つは、旧組織(寄り合い所帯と言われる所以)による意地の張り合いや嫉妬。これは、旧組織のリーダの統率能力の問題。

(2)もう一つは、私も含めて「この結論だけは受け入れられない」と感じる人たちによる造反。今でもこれは悪いことだと思っていない。ただただ組織の決定に従う人は政治家ではない。自分が信じる道を堂々と進み少しでも結果をよくしていく責任を負うのが政治家だと思うから。

(3)そのような本当の「政治家」を今回の選挙でもまた失った。日本はいつになったら本当の「政治家」を育てられるのだろう。北欧で私が見てきたように、小さな部屋に各党が缶詰になり真剣な議論をして工夫や妥協の結果よりよい結論に達することが、いつできるようになるのだろう。

(4)私も「どぶ板選挙」をやっていたが、ただ「うちに来てくれた」だけで喜ぶほど国民の自己肯定感は低いのだろうか。身近で議員を見て、どんな仕事をしているのか、どんな理想や手法を持った人なのかを知ることこそ、主権者にとって「どぶ板選挙」の本来の役割だと思うのだが。

(5)虚無感しか生まない今の「焼け野原」から新しい生命を育てていくには、以上のような認識が必要なのではないかと私は思っている。一人の主権者として。まだ間に合うことを祈っている。
                                        

2014年12月24日(火)

年をとることのよいところは、残された時間を意識し、より「やりたいこと」「やりがいのあること」に集中しようと心の割り切りが得られることだと思う。

取材はずっと物理的に受けられる限り受けてきたが、取材時間+校正時間を考えると、本を書く時間が明らかに食われる。今の私にとって、自分が伝えておきたいことを伝えるのはとても大切なことなので、申し訳ないが来年からは取材時間を大幅に減らそうと考えている。
                                        

2014年12月25日(水)

AHの「選択」のよいところは、「もう一つの見方がある」「もう一つの生き方がある」と
示してくれるところ。一般 に選択肢があるほど不安になってしまうのは、「ちゃんと正し
い選択ができるだろうか」という不安による。これは「正しい選択をすべき」の「べき思
考」に過 ぎない。

「過去を捨てて前へ進め」と人は言う。AHにおいても、過去は終わったこととして手放
すことが心の平和のための選択肢。しかし本当の意味で過去を手放すには、自分をいたわり様々な感情を肯定することが必要。そうすれば人は自然と前進する。これは対人関係療法の常識。

2月14日の「人間関係と心の健康」、まだ若干の残席があります。8月のセミナーに比べるとぐっと一般向けで日常生活に役に立つと思います。温かい雰囲気の中、バレンタインデーを共に過ごしませんか
                                        

2014年12月26日(木)

私がいつも患者さんを診ていて思うこと。私のところに来るような難しい患者さんは、
病気自体がフルタイムの仕事 (もしくはそれ以上)となっている。病気には昼休みも有
休もない。それなのに、仕事(学業)ができていない自分を責めたり、普通にできない
自分を責めたり している。

社会全体が「病気もあるのに仕事をしていてすごいですね」という雰囲気になればずいぶん違うと思う。「病気を言い訳にして…」とは全く違う方向で。それぞれの事情を尊重し合い他人から元気をもらうことは、自分の心の姿勢一つで可能だと思う。少なくとも私は患者さんを尊敬している。

今日打ち合わせしたコミックエッセイは、私がここ数年書いてみたいと思っていたもの。最終的に企画として成立するかどうかわからないが、もしもうまくいけば多くの人が楽になるのではないかと思う。非定型発達(発達障害)関連。自分の臨床経験がギューッと詰まったものにしたい。

中一の息子いわく、彼のある友達は、私のツイートを常にリツイートしてくれているらしい。自分の子どもを見ること、そしてこういう話を聞くことは、私を確実に絶望から救ってくれる。私と息子との関係は、笑いと感動のツボを共有することだけ。それが未来につながる気がしている。

                                        

2014年12月30日(火)

AHのために使っている部屋を、関わる方が年末に大掃除する、という企画が恒例化してきた。もちろん全ての活動がボランティア。参加したい人、都合がつく人だけが参加する。大掃除の雰囲気が年々よくなってきていると聞き、何かは確実に育っているのだな、と感慨深い

こうして考えてみると、「自分が何かをしていないことについて言い訳しなくてよい環境」は人をエンパワーすると思う。そして、誰が何を言おうと、そういう環境は精神的には自分で作れるのだと思う。まずは、自分が何かをしていないことについて、自分に言い訳するのをやめるところから。

「自分が何かをしていないことについて自分に言い訳しない」ということは、自分の事情を認め受け入れるということ。人から何かを言われそうだからやる、という姿勢のままでは、ずっと「やらされている感」から抜けることができず、同じ行動をとっても無力化していくのだと思う。

特別セミナー「人間関係と心の健康」を開催します。

2015年2月14日(土曜日)に特別セミナー 「人間関係と心の健康」を
開催する事にいたしました。

人間関係による悩みを解消したい方へ、
対人関係療法を中心とした医学的専門知識に基づいた、人間関係の対処法をお教えします。

◆日時:2015年2月14日(土曜)10:00~16:00
(昼休み1時間、午前午後に休憩あり)(昼休憩、質疑応答あり)

  ※講演終了後(16:00以降)、水島広子による著作サイン会を開催
   (主要図書は現地で購入可能)

◆場所:東京産業貿易会館6階 商工会館研修室 (JR浜松町駅徒歩5分)

◆定員:90名

◆参加費:8000円
(税込み、資料代含む)
事前に振り込みをお願いします。

◆詳細:下記告知ページをご覧ください。

http://ipt-event.com/

◆お申込み
上記告知ページから、専用フォームへ必要事項を記入して、
お申込みください。

◆申し込み開始
12月17日(水曜)20時より 告知ページの専用フォームにて

明日12月18日夜20時から、AMラジオ:文化放送の   『大人カレッジ』という番組に、生出演します

◆放送局:AMラジオ 文化放送(1134Khz)

◆番組名:『大人カレッジ』

◆日時:2014年12月18日(木)20:00~21:00

◆番組URL:http://www.joqr.co.jp/college/

◆番組進行:砂山圭大郎

◆コーナー名: 「トレンド科学」他

◆内容:男子も必聴!著書「女子の人間関係」で築く“良い関係”
生きづらいこの世を生きやすくするヒントについて、お話します。

■冬季特別セミナー「人間関係と心の健康」、本日20時より 申し込み受付開始です。

来年、2月14日(土曜日)に特別セミナー「人間関係と心の健康」を
開催する事にいたしました。
本日、17日20時より受付開始です。

人間関係による悩みを解消したい方へ、
対人関係療法を中心とした医学的専門知識に基づいた、
人間関係の対処法をお教えします。

◆日時:2015年2月14日(土曜)10:00~16:00
(昼休み1時間、午前午後に休憩あり)(昼休憩、質疑応答あり)

 ※講演終了後(16:00以降)、水島広子による著作サイン会を開催
   (主要図書は現地で購入可能)

◆場所:東京産業貿易会館6階 商工会館研修室 (JR浜松町駅徒歩5分)

◆定員:90名

◆参加費:8000円
(税込み、資料代含む)
事前に振り込みをお願いします。

◆詳細:下記告知ページをご覧ください。

http://ipt-event.com/

◆お申込み
上記告知ページから、専用フォームへ必要事項を記入して、
お申込みください。

◆申し込み開始
本日:12月17日(水曜)20時より 告知ページの専用フォームにて

2014年11月のツイッター抜粋

2014年11月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
スタッフによるツイートも始まっておりますので、区別のため、
スタッフによるツイートは(スタッフ)と書かせていただきます。
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2014年11月01日(土)

地盤もカバンも看板もなく選挙で当選するのは本当に大変なことだったので、世襲議員でベテラン秘書がいる人を羨ましく思っていた。しかし、同時に今回のようなリスクもはらんでいると気づいていたので、新しい政治のために汗をかこうと思えた。
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2014年11月04日(火)

私が子持ちであることを知らない方がおられるのは、多感な年頃(高2と中1)のため、子どもネタを意識的に避けているせいだと思う。子どもについて書くときには必ず本人の許可を得ている。しかし現職議員時代に生まれた第2子は衆議院規則を変えさせた存在で、当時は有名だった。

私はどちらの子どもの時も産後6週間の産休しかとっていないが、選挙のたびに「当選だけして、ずっと育休をとっているのはねえ」というデマは当然のごとく流れていた。いくら活動報告に力を入れても、デマは真実より強し。

(1)当時の私を知らない方にはお伝えしておきたいが、衆院規則の改定(産休という項目を入れてもらった)などは些末なこと。むしろ、産休中の意思表示システムをどうするか、ということが私の研究課題だった。

(2)戦争前夜というような時に産休中だからと有権者の付託を受けた一人の国会議員が何も意思表示できないのはおかしい。採決に参加できる方法を検討するチームが作られた。ただし、私は当事者だったのでチームの座長は別の議員に。結局自然消滅したのは悲しかった。

子育て世代を政治参加させるには、妊娠中にどうするか、などの工夫が必要であり、それを怠っている限り、どんな企業の男女差別も批判できないと思う。任期中NYテロの当日に生まれた第二子ももう12歳。まだこんなことも決められないなんて。

議員の産休中の意思表示、無記名投票であれば、二重封筒の期限前投票方式がよいと思う。記名投票であれば、もちろん堂々と。こんな簡単なことを提案したのに、なぜ未だに実現しないのだろう。

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2014年11月05日(水)

米国の中間選挙。二大政党制の機能不全そのものを訴える無所属候補を見て、あれほど自由度の高い米国の二大政党制であっても結局は同じだと思った。そろそろ二大政党制への間違った期待を手放し、人間の多様性を具現化する制度に変えるべきだと私は心から思う。

今日、某メディアのために写真撮影してくださったベテラン写真家の方が、何度も「本当にすっぴんですか?」と確認してくださった後、「何かデジャブ感があると思ったら、この肌は50歳頃の吉永小百合さんに似ているんですよ」と。匿名を条件にツイートを許可してくださった。

現職議員だった頃「小選挙区制を導入した人たちがまだ議員として闊歩していることが信じられない」と言っていた。中にはもちろん親しい議員も。何が政治の質を損ねたのかを検証していかなければ改善などあり得ない。闊歩したければ、きちんと改善のための行動をとってほしい。
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2014年11月06日(木)

反抗期に突入しつつある息子と久しぶりに穏やかで楽しい時間を持った(基本的に笑いや感動のツボが同じ)。息子との仲の良さを見て「子離れできますかね」とよく聞かれるが、これだけ愛し愛されていることが確信できれば、あとは大人の男性としてしっかり生きていってほしいだけ。

一方、反抗期から脱しつつある娘(高2)との時間は、前よりもリラックスできるようになっている。娘の反抗はひどかったが、私は、「反抗できるだけの安心を与えられているのだな」と思って、ただじーっと待っていた。大変だったけれども。

うちの子どもたちは、どちらも、赤ちゃんや動物が好きという点で共通している。よその赤ちゃんのおむつかえも厭わない娘に「赤ちゃんが好きなんだね」と言ったら、「だって、赤ちゃんは何もひどいことをしてこないでしょう。嫌いだという人の気持ちがわからない」と。

赤ちゃんが嫌いな人は「うるさい」「面倒くさい」と思っているだろう(私もかつてそうだった)。でもそのことと「ひどいことをしてこない」という区別は、とても応用の幅が広いものだと思う。人はいかにして被害者意識にとらわれるか、とか、誰の領域の問題なのか、とか。

子どもが思春期になってからは特に、子ども情報を外部に出すことにデリケートになっている私は、必ず子ども本人に確認する。今日のツイートはOKと娘から許可をもらった。
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2014年11月07日(金)

今日は、J-WAVEの収録でバイオリニストの葉加瀬太郎さんとご一緒した。何と、同年齢(彼の方が2月年上。彼は123私は321)。名刺を持っておられなかったが携帯番号やメールアドレスをメモに手書きで書いてくださった。放送は来年なので、また近くなったらお知らせします。

葉加瀬太郎さんと。話はとても盛り上がり、楽しかった。テーマは旅。私の人生の中の重要な要素だ。 https://pic.twitter.com/iegzfgkAhT

(1)どこかに書いたかもしれないけれど、40カ国以上を旅した結論は、「人間は社会的動物であること」と「私は日本人」ということ。私は戦争中のユーゴにも行ったし、シリアのゴラン高原でイスラエルにつぶされた家々も見てきた。でも結局、しばらくたつと市がたち、人々の交流が始まる。

(2)もう一つの結論は「いくら英語がうまかろうとその土地への愛着が強かろうと自分は日本人だ」ということ。とけ込もうとしても「英語が得意な日本人」「インド大好きな日本人」にしか見られない。ボロボロな格好でインド人気取りをしている日本人については「何であんなに不潔なの」という問いが。

最終的に私が死ぬまで住もうと決めたのは日本。理由は単純。どれほど英語が得意だと言われようと、一番得意なのは日本語だから。米国で愉しんだ「スーパーで待っている間の会話」は、自分が心を開けば日本でも可能だということがわかった。やはりすべては自分が始まりですね。
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2014年11月08日(土)

今日は東京精神医学会のランチョンセミナーで、尊敬する加藤忠史先生とご一緒して、それぞれ講演、ディスカッションを行った。テーマは双極性障害。なんだかこのところ、朝になって「あれ、今日はどこへ行くんだっけ?」のような日々だが、尊敬する先生にお会いできるのは嬉しい。
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2014年11月09日(日)

週刊アスキーの速水健朗さんとの対談のゲラが来たが、なんと、速水さんが私に対して抱いたイメージが、ドラえもんの「ジャイアン」!!そりゃあ、ぐれていましたけど、いくらなんでも…。これでもワシントンポストでは「日本を変えるジャンヌダルク」と評されたのですが…。

永田町時代の友人と話していて「昔の自民党は、懐の深い人もいたんだけどね」という話になった。二大政党制は、政治家をとても薄っぺらい存在にしていると思う。だからと言って中選挙区に戻せというのではなく、私の目指す方向はあくまでも比例中心、複数政党連立。目指せ北欧。
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2014年11月10日(月)

かつて議員をしていた立場から言わせていただくと、陳情や請願など、議員に永田町で働きかけるのはほとんど意味がありません。自分の選挙区の議員に「次は票を入れない。他の人にも働きかける」ということを、「異端者」風ではない常識人らしく伝えることが最も効果的だと思います。

「比べる子育て」と言えば、「お姉ちゃんはできたのにどうしてあなたは?」みたいなのもある。でも、いくら同じ人から産まれても、一卵性双生児でもなければ遺伝子からして違っている。せっかく違うタイプの子どもを育てられるのだから、楽しめるとよいのに。私もずいぶん楽しんだ。

そういえば、選挙応援の条件として、電力の労組からは原発の必要性を、そしてたばこの労組からは禁煙議連から抜けるように、一定時間拘束され説得された。それらの害からどうやって労働者を守るのかが労組の責任だと思うけれど。もちろん私は洗脳されず何とかその場を乗り切ったが。

今日も19:30からスカイプでのスーパービジョン(精神療法の指導?)です。本当は全ての治療者にやってあげたいのだけれど、これは本を作るための教材です。多くの方の役に立つ本になるとよいと思います。刊行が決まりましたらより詳しくお知らせします。
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2014年11月12日(水)

ハングル語版「『見た目』が気になる症候群」の見本が届いた。全然読めないけれども嬉しい。もしもハングル語で読みたい方がいらっしゃったら、少しだけありますのでご連絡を。

来年のバレンタインデー(2月14日)に、「対人関係と心の健康」というテーマで、誰にでもわかる一般向け講演を東京で開きます。対人関係療法やAHのエッセンスを生かしてお話しする予定です。お申し込みは12月になってからとなりますので、まずは日程の確保を。詳細はまた。

(スタッフ)■『むなしさ』を感じた時に読む本 を刊行しました。
むなしさは自分を変えるべきというサイン。
43個の具体例を基に、7種類のむなしさについて、
原因、対策を水島広子が解説します。
■出版社:角川SSC新書
■定価:812円(税込み)
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2014年11月13日(木)

(1)昨夜の横浜での講演もそうだったが、「対人関係療法とAHとはどういう関係があるのですか?」という質問をよくいただく。答えは「関係はありません」。精神科医である私が、双方を米国から導入してしまったため、事態をわかりにくくしてしまっているようだ。

(2)対人関係療法は、クラーマンらが創始した、病気の治療法。一方、AHは私の親友ジェリー(ジェラルド・G・ジャンポルスキー)が創始した、セルフ・ヒーリング(自らの癒やし)である。前者は治療者が患者に施すもの、後者は自分が自分に対して行うもの、という位置づけになる。

(3)ただし、私は、治療者がきちんと機能するためには、治療者自身が癒やされているか、癒やされていないと自覚しているかのどちらかが必要だと思っている。そうしないと、自らの癒やしを患者に求めて、筋違いの治療を始めることになるからだ。

(4)そういう意味では全ての治療者がAH的思考をしてくれるとよいと思う。自分に責任が持てるのは、自分の心の平和だけ。治療者にできるのは、アドバイスではなく、患者の持つ力を信頼すること、そして専門知識に基づいて、患者が受け取る準備のできている情報を与えること。

(5)AHのガイドラインは言う。自分はここに、他人を変えるためにいるのではない、と。治療の場も同じ。安全な環境と正確な知識を与え、変わる準備ができた人に、それを何度も確認するのが治療者の仕事。患者のプロセスを尊重するというのはそういうことだ。

今日も「数年たって」のお手紙をいただいた。数年前、私が「1回のみ相談」でお会いした方が、回復し、人生を満喫されているという内容だ。変なプレッシャーをかけたくないので余計なお返事はしないが、こういうのが医者冥利につきる瞬間、というのだろう。

医者冥利に尽きる瞬間、というのは、患者さんの回復力を信じていなければあり得ないものだ。治療者が信じる患者さんの(人間の)力、それの邪魔をしているものをよく認識し、50分という時間内で説明していく。集中力を要するが私にとってはとても充実した時間だ。

(1)私はもともと、すごく過保護な治療者だった(まあ、今でも)。でも自分が選挙に出ることになり、患者さんを診ることができなくなったとき、患者さんをあちこちに紹介した。患者さんたちは実際には紹介先にあまり居着かず、「水島難民」なるものが発生した。

(2)数年後、本を書くときに、かつての患者さんに様子を聞いた。すると、患者さんは予想を超えて改善していた。つまり、治療期間に真剣に向き合うことによって、患者さんは自分の力を発揮して、改善を続けてくれるのだ。これを自分の経験として得たことはとても大きかった。

(3)今でも過保護だが、患者さんの回復力は信じている。依存的な患者さんを作りたくもないし、「この人は私がいないと生きていけない」と思うことはとても傲慢で、現実離れしたことだと思う。どこで手を引くかはプロの技。もっと上達したい。

特に摂食障害の場合、症状がなくなっていなくても期間限定で手を離すことは、対人関係療法がエビデンス・ベイストな(科学的根拠のある)治療法だからできること。より多くの治療者に、対人関係療法を知ってほしい。摂食障害が怖れるに足らない病気だということも。
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2014年11月14日(金)

拙著「身近な人の『攻撃』がスーッとなくなる本」、韓国進出の模様です。拙著の中でも好きな本なので嬉しいですし、少しでも世界の癒やしにつながれば。まさに、こころの平和から社会の平和へ、です。 http://amzn.to/1v8YTQO
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2014年11月15日(土)

対人関係療法についての学術論文を、私に代わって後輩が書いてくれた。質も高く、嬉しい。後継者を育てることにここのところ集中している私には、有能な後輩の存在はありがたいこと。頑張れ。

自分が、教えられる側から、いつの間にか教える側に回っていたということは、先輩の減少や加齢などの観点からは落ち込むが、それだけ多くの自由を手にすることになる、と考えるとどうにかポジティブに見ることができる。そして自由度が高い方が自分の性質に合っているのも事実。

(1)AH創始者(私の親友)のジェリー・ジャンポルスキーは、「人は自分が学びたいものを教えるようになる」と言う。そして、AHの原則でも、「私たちは互いに教師であり生徒である」と言う。自分自身、教える立場になってからの方が勉強したのは間違いない。

(2)また、教えたいこと(=学びたいこと)しか教えたくないのもその通りだ。もちろん中には「形として」ネガティブな情報もある。しかし、そんな情報も、伝える姿勢を自分で選ぶことができる。現状を憤るのか、将来に向けてのプロセスとして評価を下さずに見る姿勢を適用するのか。

(3)自分は未熟な存在ではあるけれども、少なくとも自分からネガティブなエネルギーを発したくはないし、伝えたくもない。これは「いい子ぶる」のとは違う。「いい子ぶり」は、人から認められたいという怖れに基づくものだから。見つめたいのは、いつも自分の心の中。
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2014年11月16日(日)

今日は「日本サイコセラピー学会主催認定講座」で、「精神療法への導入」について話します。
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2014年11月17日(月)

政情がこんなときにも、アカデミックな世界では全く政治の話は出ない。中には私がかつて議員だったことから政治の話をしてくる人もいるけれど、マスコミに踊らされた情報だけ。欧米に行くと、アカデミズムのレベルと同じだけのレベルの政治の話ができるのに。
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2014年11月18日(火)

私がメンタルヘルスを一括して執筆している「現代用語の基礎知識」、20日(木)には店頭に並ぶそうです。以下、編集部より。「相次ぐ自然災害火山災害に困惑し、エボラ拡大の不安が増大するなか、北朝鮮との拉致問題交渉の回答に待ちぼうけし、(続く)

(続き)アベノミクスも蓄積した疲労が吹き出し始め、閣僚の連続辞任あたりから、にわかに政権がゆらぎ始めました。そこで校了。「衆議院解散」と同時に発売となります。慌ただしい時期に当たりますが、そんなときこそ、
(中略)現在の状況を冷静に確認していただきたいと願う次第です。
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2014年11月19日(水)

私は現職だった時、どんな人の応援でも受けた。相手が少しでも自分に応援すべき点を見出してくれるのなら、それを尊重しようと思えた。それは、自分がぶれるタイプの政治家ではないと知っていたから。まず自分の政策と人柄があって、それに共感してくれる人は絶対排除しなかった。

「え? あんな人に応援してもらっているの?」という疑問は当然出された。しかし私は、「その人なりのストーリーがあって一票に結びつくのなら、それは全く問題ない」と答えていた。排除の論理では、民主主義は成り立たないと今でも思っている。

今では、ナチが大変な問題だったということを多くの人が共有している。しかし、ナチ時代程度の意識は、日本でも案外容認されている(今年国会で容認されたいくつかも)。私は主に北欧の政治に感銘を受けてきたが、日本は戦後何も進歩していないのか。

日本の伝統、八百万の神と言って自然崇拝してきたことには共感すら覚える。そのことと、自然破壊して国土を滅茶苦茶にしてしまったことはどう説明するのか。都合のよいときばかり伝統を使い、利権のためにはそれらを忘れる、という方法はもはや廃棄されるべきだ。

選挙の季節。選挙活動そのものは、私はとても好きだった。体育会で培った体力があったから、いろいろな人と交流できた。選挙カーに一日50回も上り下りし、出てきてくださった方のもとには駆けつけて握手した。一体こういうことは何歳までできるのだろうと思いつつ、よい思い出だ。
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2014年11月20日(木)

22時からBSジャパンに出演予定だが、女性の社会参加に関連してノルウェーの話をするかもしれない。もう11年も昔に書いたものだが、こちらをぜひご覧いただきたい。http://bit.ly/1vrJxGL
今日の詳細は http://bit.ly/1xmgwLW
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2014年11月21日(金)

選挙を「戦」と呼ぶのは、そろそろ終わりにできないだろうか。選挙の度に対立のエネルギーが社会を覆うのは嫌なことだ。本質は「戦い」ではなく「提案と選択」だと思うのだけれど。

「どれほど立派なことを言っても、当選しなければ何もできない」という論理が、多くの問題の根底にある。そして実際、今の日本ではそうだと思う。そろそろ北欧のような政治先進国に学んで、効率的で信頼できる政治を構築していけないものか。
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2014年11月22日(土)

またまた朝日新聞を読んでいてびっくり。今日のbeの「元気のひみつ」(e5)に私の大きい写真が載っています。タイトルは『「「心の掃除」広めたい』。「すっぴんである」という文章から始まるおもしろい記事。
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2014年11月26日(水)

拙著「10代のうちに知っておきたい折れない心の作り方」がまた増刷との連絡。この本が多くの10代や大人に読まれていることは、とても嬉しい。皆さん、すっきりと自分らしい人生を歩めるようになりますように。http://amzn.to/1ye7W22

社会活動に癒やされない心をぶつけるのはとても簡単なことなのだけれど、もっと「自分」に向き合いたい。先日朝日新聞に載せてもらったけれども、一人一人が自分の心の平和に責任を持っていけば、社会平和は実現すると信じている。その勇気を、一人でも多くの人が持てますように。

ちょっと気になるのは、私を批判する人の多くが、私がなぜかまだ民主党衆院議員だと思っているらしいこと。現在の情報をそれほど得ていないのに人を批判したりして、脇が甘くないだろうか。ちなみに引退9年、現在民主党には党費も払っていないし投票もあまりしていない。

そうやって考えると、ネットの世界というのは、リアル世界での立場と関係なく、好きなことを無責任に言い捨てられるという利点があるのだろう。でも、自分の心の平和に責任を持つ、という観点からは、なんだか自分の力をそいでいるようでもったいない気がする。

今夜は対人関係療法について、専門職~一般人に向けて、横浜で講演だった。皆、その価値には気づき、「日本でどの程度普及しているのか」という質問が多い。時間がかかることはわかっているが、自分でできることをコツコツとしながらも、早く正しい形で普及してほしい。

普及しなければ、保険適応にはならない。一方、保険適応にならなければ普及しない。その現実を受け入れてコツコツと取り組んでいるが、明らかに多くの人の役に立つものを、もう少し大規模にできないものか。今のままでは私がやる気を失ったら全て終わりのような気もする。

では普及すればよいのかと言うと、認知行動療法が示しているように、そのスピリットを失ったものも喧伝されているように思う。対人関係療法は同様の経過をとりたくない。そう思いながら、戦略を考えながらの日々。
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2014年11月29日(土)

最初の選挙の時、某有名知識人に応援を頼んだら、「政治とは距離を置きたい」と言われた。日頃政治的な発言をたくさんしている方なのに。これが「色がつく」という現象だろう。結局その方は私の実績を見て、2回目からは応援してくださったが。

政治(特に選挙)への関与を怖れる気持ちが、一部の世襲議員や利権議員のやりたい放題を招く。私自身、その怖れ(私の場合は恥ずかしさ)を乗り越えることによって、少しばかり人に勇気を与えたと思う。自分の生活のルール作りに関わることをなぜ怖れなければならないのだろう。

トラウマを専門とするから言うわけでもありませんが、「信頼」というのはとても大切なことです。一番大切なのは自分への信頼。そしてコミュニティへの信頼。信頼さえあればどれほど政治が効率的になり、社会が生産的になるか、北欧がよく示しています。残念ながら日本は落第生。

政党が政党である限り、限界はあると思う。ただし、連立政権によって、真摯な議論をすれば、その質ははるかに向上すると思う。北欧に習うべき点。主権者が「○○党が・・」というのではなく、「○○党と××党の連立であれば期待できる」と思うのは、十分政策本位だと思うのだが。

生活に直接関係するのは政策。元気のよい(?)党首が何を言っても、その「イメージ」だけで生活は変わらない。是非具体的な政策、その実現可能性について聞きたい。先日BSで言ったが、女性活用の順は、まずは政党→公的部門→民間のはず。政党でもできないのにどうして民間?

「『むなしさ』を感じた時に読む本」を刊行しました

「『むなしさ』を感じた時に読む本」を刊行しましたのでお知らせします。

(「裏表紙」より)
「むなしい」「どうせ意味がない」。
こんな空気が、いつ頃からか社会を覆うようになってきています。
右肩上がりの時代は終わったと、言われる時代背景を考えれば、
人が「むなしさ」を感じがちなのは必然かもしれません。

しかし、単にそんなムードに流されて生きる力を失ってほしくありません。
自分の中に内在している力に気付き、前向きな希望を見出してほしい。
「むなしさ」を感じているときは、自分を変えるべき、というサインでもあるのです。
「むなしさ」が心に充満したとき、その空虚さに負けないためのヒントをまとめました。

■出版社: KADOKAWA/角川マガジンズ  (角川SSC新書)
■定価 812円(税込)

※内容紹介(出版社より)
仕事・人間関係・生きがい・職場・家族…。生きづらいと言われる現代ですが、
むなしさを感じるときこそ、自分の考え方を変えるときだと教えてくれているのです。
人気精神科医が、人生に悩む43の事例に答えます。

★アマゾンで購入する方は http://amzn.to/1yxeYgg

古河市家庭教育後援会にて講演します

『「子育てのための親育て」 ~怒らない子育て教えます~』
というタイトルで、子育てについて講演します。

◆日時:平成26年12月2日(火) 10:00~11:45

◆場所:とねミドリ館 (生涯学習センター総和)
茨城県古河市前林1953-1

◆どなたでも参加できます。

◆費用:無料

◆お申込み:
下記へ電話でお申し込みください。

古河市役所 文化スポーツ部 生涯学習課
TEL:0280-22-5111
(内線 2103)(土日祝日は除く)

◆お申込み期限
 11月 21 日(金)まで

詳細は下記チラシをご覧ください。

http://ipt-event.com/lecture/kateikyouiku.pdf