国会報告 その1(2000.7.11発行)

■7月3日

13~15時 東京で政策秘書・私設秘書の面接
15時~ 両院議員総会
16時~ 新人議員ガイダンス
17時半~ 懇親会

民主党はリベラルで風通しが良い党という印象。

■7月4日

9時 民主党新人記念撮影(国会正門前)

10時 初登院 

7時に家を出たときからテレビカメラが同行。
さかんにマスコミから「感想は」と聞かれるが、大した感慨はない。議員バッジをもらうだけのためになぜ10時に召集がかかったのか疑問。形式を重んずる職場であることを再認識。国会内は守衛の人が多くて驚く。

10時すぎ 議員会館に入る。いろいろな説明を受ける。
その後、マスコミの取材が続く。

12時すぎ 地下の食堂へ。竹村泰子さんたちと昼食をとるが、半分くらいのところでタイムリミット。

12時半 代議士会。
ところが、副議長の選出をめぐって与党が突如予期せぬことを言い出し、各派協議会が紛糾しているとのこと。待機となる。初っぱなから党利党略問題に巻き込まれる。待機時間を利用して、自分の実現したい政策について具体的な話を政調の議員に聞いてもらう。来週にもプロジェクトチームを立ち上げてもらえそう。

13時半 予鈴。
代議士会再開。与党と話し合いにならないということで、我が党の意思統一をはかる。

13時40分 本鈴。
40分遅れで本会議開会。議長には白票、副議長には石井副代表と書いた票を投ずる。投票の仕方が、あまりにも旧式であることに驚く。首班指名を含めて、3回も全議員が投票に赴くのである。開票時間も含めて、所要時間は限りなく長い。近くの若手議員たちと「電子投票にすべき」と話し合った。忙しい自分の生活を考えると、本会議に要した3時間弱は時間の無駄が多かった。

16時半 民主党男女共同参画委員会
男性議員は2人。今後の活動方針。女性のための政治大学、クオータ制実現に向けての活動など。女性のための政治大学を地方に広めるため、宇都宮でと名乗りを上げる。

18時 ダッシュの会 
1期~3期の若手議員の会。鳩山代表も出席して、意見交換。私も、「民主党の決定事項に異議があるときはどのようにそれを訴えたらよいのか」と質問して答えてもらう。他の1年生議員も、「先輩たちのヤジは下品だ」などと堂々と意見を述べている。ヤジの是非については検討してくれるとのこと。初登院の日から、これだけオープンに意見を述べられる党は貴重だと思う。鳩山代表も「民主党には全く上下関係はありません」と明言。
ダッシュの会の世話人が全て男性であることに問題を感じる。今後、頑張っていかなければ。

事務所に戻り、取材を受け、宇都宮への帰途につくが、大雨のため地下鉄丸の内線が止まってしまい、慌てて千代田線に。同行取材の記者さんに助けられる。思えば、今日は国会内で何度も道に迷い、マスコミの方たちにどれほど助けられたことか。

20時4分発の新幹線も大雨のため発車が遅れ、21時過ぎに宇都宮に到着。東京から来てくれたボランティアの友人たちが自宅で待っていてくれたので、今後の方針を話し合った。

■7月5日

宇都宮事務所で打ち合わせの後、上京。議員会館の事務所番がいないため、知人に無理矢理お願いする。

12時40分 代議士会
6月25日からの任期なのに、6月分の歳費が満額支給されたことについて、一年生議員の手塚さんから異議申し立てがある。その他、勤続50年の人の胸像を作ることはおかしいという議論も出る。

13時 本会議
今日の本会議は、常任委員長などの選挙であり、ほとんど争点なく短時間で散会。中尾元建設大臣の問題追求のため会期延長を求めるという方針だが、会期に関する議題もなく終わる。

本会議終了後、国対の部屋で、昨日提案したプロジェクトについて、相談。議員立法に向けてのコンセプトをまとめる。こういう話は元気が出る。プロジェクトの座長をお願いした肥田美代子さんと、子供関係でやりたい仕事について話し合う。

その後、会館に戻ると、代議士会で発言した手塚さんから取材を一緒に受けてほしいとの電話。手塚さんの勇気ある申し立てに、「私も歳費は日割り支給にすべきだと思う」とコメントしていたので、仲間として呼ばれる。他に、1年生議員の武正さんも同席。6月分の歳費を返還してパフォーマンスに終わらせるのではなく、歳費を日割りとする議員立法に向けて取り組むことを確認。昨日も感じたが、こういう話を1年生がどんどん提案して、代表たちもそれを歓迎してどんどんやらせてくれる民主党の雰囲気はとても良い。

議員会館の人手がない中、明日の予定が次々と飛び込む。それらを処理して、16時16分の新幹線で宇都宮へ。

18時から、鹿沼で労組の選対解散式。栃木2区とは協力関係にあるので顔を出す。

20時から宇都宮で別の会合。

■7月6日(木)

6時40分自宅発。7時の新幹線で東京へ。さすがに眠いので珍しく新幹線内で睡眠。東京駅につくと、近くに座っていた方が「頑張って」と励ましてくださる。

8時半からホテルで朝食をとりながら党の勉強会。北海道大学の山口氏が講師。

途中で抜け出し、9時半から参議院会館で、民主党のネクストキャビネットの男女共同参画・人権・総務部会。

これも途中で抜け出し、10時半から議長応接室で、政倫審(特別委員会)に委員として出席。すぐに散会となる。

いったん会館事務所に戻り、いくつか電話をかけてから、11時に国会開会式の様子を見に行く。

戻ってから取材を受け、たまった書類を片づけながらおにぎりの昼食。

12時40分から、逓信委員会。希望の調整が間に合わなかったため、特別国会の間のみ暫定的に割り当てられた委員会である。

委員会終了後、先輩議員の部屋を訪問。

13時半から、子ども関係の立法について田中甲代議士と討議。

13時40分から代議士会。今日で会期が終わるが、夏休み気分で浮かれるのではなく、閉会中の活動をきちんと取り決めなければならないという気合いの入った意見がいくつか出され、拍手が起こる。

14時 本会議。委員の任命があってすぐに散会。

14時15分 民主党厚生部会。自分が厚生行政において実現したい意見を述べる(代替医療の研究、精神療法の点数化、子どもの医療の充実など)。厚生部会においては、私が子ども関係のプロジェクトの責任を持つように任命される。ありがたい。

15時 1年生議員の同期会。若手ならではの意見がどんどん出されて心強い。議員を「先生」と呼ぶのをやめよう、との提案には拍手が起こる。

この後、取材の連続。政策秘書を引き受けてくださることになった鳥居さんがさっそく助けに来てくれた。

18時から東京栃木県人会に出席。

■7月7日(金)

今日は地元。
事務所で打ち合わせの後、10時半から栃木女性議員連盟の研修会に顔を出す。県全体から多くの女性議員が集まっている。頼もしい。

その後、あいさつ回り。
支持者の焼きそば屋で昼食。途中、手塚代議士から電話が入る。歳費の支払い方を考えるプロジェクトチームを立ち上げることになったのでメンバーになってほしいとのこと。了解する。

その後、遊説しながらあいさつ回り。

夜、企業関係の会合に出席。

■7月8日(土)

午前中は、7日いっぱいで締め切った秘書公募の書類審査。選考委員会のメンバーと共に、書類に目を通す。2~3人の枠の採用であるが、何と97人もの方から応募をいただく。「今まで政治に関心を持っていなかったが、今回初めて関心を持った」というような若い方も多く、大変嬉しく思う。皆さんを採用したいところだが、経済的な事情から選考しなければならないのが辛い。

午後、新幹線で東京に出、15時30分に横浜に行き、在日韓国青年商工人連合会の第20期定期総会に出席。地方参政権の問題も大詰めに入っている。民主党は党を上げて実現に向けて取り組んできているが、自民党の反対のため実現できずにいる。外国との関係は、私が目指す「多様な価値観を尊重できる社会の実現」のために重要な第一歩。頑張っていきたい。

19時30分に宇都宮に戻り、19時45分から大慌てで会合に出席。私の選挙を一生懸命応援してくださった皆さんが集まっていた。さらに、同じフロアには連合関係の方たちが一杯。挨拶をしたり一緒に写真を撮ったりして大騒ぎとなる。

20時には、やはり選挙で本当に力になってくださった女性の皆さんの会合に出席。

20時半からは、これまた一生懸命応援してくださった方たちの会合に出席。

横浜から飛んで帰ってきて予定していた会合に3つとも出席できて本当に良かった。皆さん、とても喜んでくださった。

■7月9日(日)

午前中は久しぶりに自宅で書類作成。慶応大学の常勤はやめたわけだが、非常勤講師の申請をするための書類を作ったり、原稿の執筆をしたりする。娘が同じように仕事をしたがるため、作業の効率は半分以下に落ちたが、どうにか仕上げる。

昼過ぎから二荒山前とオリオン通りで街頭演説。二荒山前では、演説をはじめる前に、ボランティアの友人がギターを弾きながら「お祝いの歌」を歌ってくれた。演説をはじめると、とても多くの方がご声援をくださった。選挙前よりも明らかに人が集まる。

演説後、事務所に戻って打ち合わせをしたり、来客と話したりする。その後、挨拶回り。21時半に帰宅して娘の散髪。