斎藤学先生との対談のお知らせ

対談 水島広子(精神科医)&斎藤学(精神科医)

日時: 12月9日(日)10:00-16:00

会場: 東京都中小企業振興公社(秋葉原駅より徒歩3分)

主催: JUST(特定非営利活動法人 日本トラウマ・サバイバーズ・ユニオン)

参加費: 1,500円(郵便振替口座 00170-0-89587 加入者名 JUST)

定員: 200名

連絡先: JUST事務局 
      Tel&Fax 03-5574-7311   
      E-mail Info@just.or.jp   
      http://www.just.or.jp 

* JUSTオープンスピーカーズミーティング 『体験すること。語ること。』のプログラムの午後の部です。
(午前の部は、体験発表・ディスカッションで、10:00からです)

CS放送出演のお知らせ

日時: 12月8日(土)11:00~13:00

番組: 愛川欽也のパックイン・ジャーナル

朝日ニュースター(CS放送)

テーマは未定です。

CS放送をご覧になれる環境の方は、ぜひご覧くださいませ。

なお、インターネットでも一部をみることができます。

http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00064/v00134/

宇都宮講演

宇都宮の学校祭でストレスについての講演をします。

講演 「心の健康 ~ ストレスのとらえ方を変えるということ」

日時: 10月26日(金)10:00-11:30

会場: 済生会宇都宮病院看護専門学校(栃木県宇都宮市)

主催: 済生会宇都宮病院看護専門学校「第9回 なでしこ祭」

参加費: 無料(学校祭の催しですので、お気軽にご参加ください)

連絡先 028-626-5533

なでしこ祭のホームページ
http://academic3.plala.or.jp/s-uns-h/nadesikosai07.htm

新刊のご案内

10月22日に、紀伊國屋書店から新刊が刊行されます。

「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」 定価1,680円

2001年にPHP新書から出版した「『やせ願望』の精神病理 ~ 摂食障害からのメッセージ」を改訂したものです。
摂食障害という病気は、心の病を考える上での教科書のようにわかりやすい病気だと思っておりますので、摂食障害の関係者はもちろんのこと、心の健康にご関心のある方にお勧めいたします。

(以下、紀伊國屋書店ホームページより)

専門医が教える摂食障害の「新しい常識」
過食嘔吐はがまんしなくていい。「すぐに」「完璧に」治そうとするから治らない。日本では数少ない摂食障害の専門医が教える「新しい常識」。多くの誤解と偏見を正し、患者とその家族に治療のための正しい知識を提供する。「最も身近な他者」との関係を改善することでうつ病や摂食障害の治療に効果をあげ、欧米で標準的な治療法である「対人関係療法」を紹介。

CS放送出演のお知らせ

日時: 10月27日(土)11:00~13:00

番組: 愛川欽也のパックイン・ジャーナル

朝日ニュースター(CS放送)

テーマは未定です。

CS放送をご覧になれる環境の方は、ぜひご覧くださいませ。

なお、インターネットでも一部をみることができます。

http://streaming.yahoo.co.jp/p/t/00064/v00134/

安部総理辞任と自民党総裁選

昨日、アメリカ人の友人から電話があり、次のようなことを質問されました。

こちらの新聞に、「日本は高ストレス社会」というタイトルで、安倍首相、朝青龍、過労サラリーマンのことが書いてあったが、よく教えてほしい。

私は意外な感じがしました。それは、日本では、安倍首相の辞任問題は、どちらかというと世間知らずのお坊ちゃんの資質として語られているからです。

もちろん、安倍さんに首相としての資質がないことは先刻承知のことです。とにもかくにもそういう人が表舞台から去ってくれたことは日本にとって良かったと思います。

また、「お坊ちゃん世襲議員」については、拙著「国会議員を精神分析する」にも書かせていただきましたが、今回指摘されているような、いろいろな問題があるものです。

それでも、安倍さんのことを「お坊ちゃんだから」ということで片づけようとしている風潮には、やや懸念を感じています。

安倍さんは、ある意味ではタカ派の典型のような人ですが、問題解決の方法として「圧力」を好みます。相手の言い分を聞かずに「自分こそが正しい」という姿勢を貫く人です。

官房副長官時代に、小泉さんと菅直人さんの党首討論の場で、さかんに下品な野次を飛ばしていたのをよく記憶しています。(世間では「お上品」として通っていたようですが、野次はとにかく下品でした)
通常、野次は議員の仕事で、政府関係者は静かにしているのが礼儀なのですが、安倍さんはどうしても我慢できなかったようです。

「この人はいつも自分が正しくないと気がすまない人なんだな」と、強く感じました。

この姿勢は、首相としての仕事にも、そして、最後の辞任会見にすら、表れていたと思います。

だから、多くの人が指摘しているように、国民への謝罪がなかったのでしょう。

「お坊ちゃん」であっても、自分だけが正しいわけではないということを知っている人はたくさんいます。
世間知らずであっても、とにかく人の意見は聞いてみようと思っている人もたくさんいます。

安倍さんのこういう姿勢は、「お坊ちゃん」だから、というよりも、その思想体系が攻撃的だから、というふうに見たほうが妥当です。

自分だけが正しいと信じて他人のことを攻撃している人は、実は自信のない人だと思います。
常に自分の正しさを証明していないと安心できないのです。

そして、自分の正しさを証明するために、常軌を逸した行いをした指導者は、ヒトラー、スターリン、ポルポトを含め、過去にたくさんいました。

今回の安倍さんの突然の辞任も、その「常軌を逸した行い」のひとつと考えればわかりやすいものです。

たまたま安倍さんは側近に「恵まれて」いなかったため、他人への攻撃の装置を作ることができず、自分自身への攻撃という結果の方が目立ったということでしょう。

でも、他人への攻撃の装置を作れた人たちも、安倍さんと同じように、ひどいストレスを自分自身に加えていたと思います。
いくら敵を排除しても安心できない、というのがその症状のひとつでしょう。

今回のことを単なる「お坊ちゃんバッシング」に終わらせることなく、政治家としての攻撃的な姿勢を見直す結果につなげることができれば、と思っています。

なお、自民党の総裁選ですが、「派閥談合」でできあがった福田さんを批判する向きに、不思議を感じています。

なぜなら、自民党というのは、そうやって出来上がった組織であり、そのやり方を変える(民主的な方法で物事を決める)ということになると、自民党の存在そのものを否定するようなことになってしまうからです。

地方組織からすべて、自民党というのはそうやってできあがっている組織なのです。

選挙の時も、町内会などの長が「○○を支援する」と決めたら、皆が従う、というのが自民党の「古きよき伝統」であって、日本の伝統的なやり方にマッチしているのです。

談合を熱く批判している自民党関係者も、自分自身の足元を見れば、日頃から談合的な暮らしをしているのです。

このようなやり方にはプラスの面もマイナスの面もあり、変えていこうと思うのであれば、単に批判して破壊するだけでなく、そのような「社会的伝統」を今後どういう形にしていきたいのかを考えなければ、小泉さんがやったように、社会は壊れていくだけでしょう。
この点をしっかりと踏まえないと、政治を本質的に変えていくことはできないと思っています。

CS放送出演のお知らせ

9月1日(土)11:00~13:00、朝日ニュースター(CS放送)の「愛川欽也パックイン・ジャーナル」にコメンテーターとして出演する予定です。

テーマは「安倍改造内閣で評判は」「民主 テロ特措法に対案」「中国国防相来日」「ネットカフェ難民5400人」「救急車たらい回し」などです。

CS放送をご覧になれる環境の方は、ぜひご覧くださいませ。

参院選・新刊ご案内

今回の参院選は、まるで2005年の郵政総選挙をそのまま裏返したような、似通った選挙だったと思います。

この結果を単なる「不満のはけ口」「自民党へのお灸」として終わらせるか、新たな時代の始まりにするかは、今後の民主党の賢さにかかってくるでしょう。破壊ではなく創造としての新しい政治文化を示してもらいたいと思います。

ただし、政治文化は国民の文化を反映するものです。不満の振り子に揺られるだけでない、地に足の着いた人が増えていかなければならないと思っています。

そんな考えから、ちょっと異色ですが、訳書を出版しました。米国在住中にご報告したことがありますが、私がカリフォルニアの男子刑務所でボランティアとして行っていたワークを紹介したものです。自分が不愉快に思うのは「人のせい」ではない、ということを知ることの心地よさ・豊かさを教えてくれるワークです。「自民党のせいでこうなった」「民主党のせいでこうなった」という不満が原動力である限り、政治はどんどん破壊的になっていくと思います。自分の感じ方に責任を持つと、他人との豊かな連携が可能になります。そんなことをご紹介したくて訳した本ですので、ぜひご一読ください。

もちろん、本の趣旨どおり、愛や承認を求めて苦しんでいる人にも、とても役に立つ本です。

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探すのをやめたとき愛は見つかる ―― 人生を美しく変える四つの質問

バイロン・ケイティ著  水島広子訳

創元社   2310円(税込)
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CS放送出演のお知らせ

6月23日(土)11:00~13:00、朝日ニュースター(CS放送)の「愛川欽也パックイン・ジャーナル」にコメンテーターとして出演する予定です。

テーマは「国会延長」「安倍 強行採決続く」「年金流用」「パレスチナ分裂」「北朝鮮」などです。

CS放送をご覧になれる環境の方は、ぜひご覧くださいませ。

岩国での講演のお知らせ

チャイルドラインを知ってる会? (岩国市)

基調講演(水島広子)
「今、子どもが求めているもの・・・」

シンポジウム「チャイルドラインのあれこれについて、お答えします」

日時: 6月17日(日)13:00~16:00
             (基調講演13:00~ シンポジウム14:30~)

主催:チャイルドライン岩国ステーション

場所:岩国市医療センター医師会病院 東館講堂

会費:500円

託児:300円(保険代含む。6月10日までにお申し込みください)

お申し込み・お問い合わせは 0827-46-1568(大中様)まで