2015年3月のツイートのうち、反響の大きかったものの抜粋です。
スタッフによるツイートも始まっておりますので、区別のため、
スタッフによるツイートは(スタッフ)と書かせていただきます。
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2015年3月2日(月)
私は批判にあまり価値を見出さないが(しょせんは怖れのエネルギーなので)、変化をもたらすためには、自由に思考したり話し合ったりする安全な空間が必要。何よりも、現実の「ありのまま」を知ることが重要だと思っている。報道自由度はそういう意味でも大切だと思っている。
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2015年3月3日(火)
私が「完璧主義」の本を書こうと思ったのは、私自身が案外完璧主義者だからです。どんな仕事にも、できるだけベストを尽くそうと思っています。しかし、それは私を追い詰めるような性質のものではありません。そのあたりを書き分けたいと思いました。
私が米国に住んでいた頃は、同性カップルはごく普通だった。そういう人たちはアジアなどから養子を得て一生懸命子育てしていた。米国の出生率が高いのはよく知られたことだが、自分が生んだ子でなくても質のよい子育てを提供している姿には感心した。これはあくまでも私の体験。
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2015年3月5日(木)
拙著「10代のうちに知っておきたい 折れない心の作り方」が、岡山県の高校図書館関係者によるおすすめ本コンテスト「でーれーBOOKS2015」で、6位に選ばれました! マララさんと同位です。 http://bit.ly/1wJ7Ulh
好奇心から「でーれー」について調べてみたら、岡山の方言で「ものすごい」という意味とか。私は英語の次にネパール語ができるのですが、ネパール語でも「デレー」は、「すごく」という意味です。ネパール語と日本語は文法的語順も同じなのですが、こんなところまで。
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2015年3月7日(土)
今日は「政治をAH的に考えるワークショップ」だった。思った通り、とてもよい場になった。それぞれの参加者の方たちにとってもそうだったと思う。こんなふうにみんなが安全に政治を語れるようになれば、世の中はどれほど暮らしやすくなるだろう。
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2015年3月8日(日)
親しい友人から聞いた話です。世田谷区民である彼女は、転居を予定していたのですが、保坂さんが区長になられて、区の質が向上したため、転居を思いとどまったそうです。やはり自治体の長が誰になるかは大きな影響を持つのですね。保坂さんが好きな私は嬉しいです。
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2015年3月9日(月)
松任谷正隆氏と中井美穂氏がパーソナリティを務めるラジオの収録が終了。たくさんおしゃべりして楽しかった。放送は3月22日予定。事前の準備もあまりいらず、ゆっくり話せるラジオは、かなり自分に合った媒体だと感じる(今日の内容は編集者泣かせだと言われたが)。
日経ウーマンの記事「30代からの友人づくり、コツは自分に正直になること 」がウェブに上がっていると教えてもらいました。 http://s.nikkei.com/1830q0s
(1)独メルケル首相の演説要旨を聞いて、私が2004年、当時フランス外相だったドビルパン氏との昼食に招かれて聞いた話を思い出した。彼は、日本の米国傾倒を懸念し、東アジアにEUのような共同体を作ることを提案した。 http://bit.ly/1GxGxxs
(2)フランスは最大の敵だったドイツと和解したことがとても大きな意味を持った、ということを熱意を持って話していた。明言はされなかったが、それは日本へのメッセージだったと思う。そして、どんな過去も誠実な現在によって乗り越えられることも。
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2015年3月10日(火)
大阪でのAH入門ワークショップの詳細が決まりました! 6月20日(土)です。 AHは初めて、という方でも、もう一度基礎から勉強したいという方でも、どなたにでもご参加いただけるワークショップです。定員15名、詳細は http://ift.tt/1HqeKwx
6月21日(日)に大阪で「AH的な政治との関わり方」ワークショップを開きます。 入門ワークショップ参加が要件なので、ぜひ、土日ともご参加ください(割引になります)。私がファシリテートします。定員20名。詳細は http://ift.tt/18wTqsR
ちなみに、「政治とAH」と聞くと正反対のもののように感じるようです。でもワークショップを終えたからからは、そういう第一印象は消えていました。社内政治に役立ちそう、という声も。いずれにしても、不偏不党のワークショップですのでご心配なく。
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2015年3月11日(水)
「プレッシャーに負けない方法 ー 『できるだけ完璧主義』のすすめ」を刊行しました。引き算の「完璧主義」ではなく、足し算の「完璧主義」で、充実した人生を生きてみませんか? 詳しくは http://bit.ly/1GBtQBQ
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2015年3月12日(木)
大阪での有資格者向け対人関係療法勉強会、6月19日(金)に決まりました。いつもの勉強会と同格ですが、主催は創元社となります。詳しくは http://bit.ly/1xggcvt 勉強会は通常東京でしか開いておりませんので、この機会にぜひどうぞ。
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2015年3月13日(金)
護国寺で、未成年時に性的虐待を受けた男性のためのAHグループが始まる。本来人を分断しなくてすむ安全性がAHのよいところなのだが、性被害はやはり高度な安全が確保されていないと話しにくい。まずは高度に安全なところ(同じテーマを持つ人が集まるところ)からスタート。
今の社会に必要なのは、どう見ても「分断」から「癒やし、つながり」へのシフトだ。残念ながら一部の「形のつながり」へのとらわれが分断を招いてしまっている側面は否定できない。先日書き上げた「リスペクト」の本で、そのあたりを書いてみた。
今日、精神保健福祉士(PSW)の発表があって、AH関係者の方が複数名合格された。AHは治療法でもなく、生きる姿勢であるが、AHの価値を知る人がこの業界に入ってくれることは、燃え尽き防止にもつながるし、患者さんへのリスペクトにもつながるだろう。
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2015年3月14日(土)
リスペクトについては本が刊行されたら是非お目通しいただきたいのですが、何かが優れているからという条件付きの「尊敬」と、いろいろな条件を抱えながらも生きている人への敬意や尊重という無条件のリスペクトとを、私は分けています。患者さんをはじめ全ての人に感じるのが後者。
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2015年3月16日(月)
今日(昨日)は有資格者向けの対人関係療法勉強会。治療者の皆さんが、対人関係療法のよさをよく認識してくださっているのが嬉しい。そして、「知っていないと恥ずかしいから」ではなく「患者さんの役にたちたいから」と勉強してくださることもとても嬉しい。
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2015年3月17日(火)
私がスーパービジョン(SV)をした対人関係療法の症例の全体を、治療セッションとSVセッションを合わせて(どちらも16セッション)1冊の本にする、という遠大な企画が始まった。印税辞退しても出版社に迷惑をかけるに違いない企画だが、必要なものだと思って頑張る。
今年は6月に国際対人関係療法学会がロンドンである。かつては日本人は私と後輩1名のみの参加だった。少しずつ参加者が増えてきて、今年は私のオリジナルの仲間以外に、名古屋の若い先生3名、その他、確実に「日本のプレゼンス」は上がる予定。これで私も引退できるかな。
もう一つ、創元社から「対人関係療法実践ガイド」を出版します。原稿はこれからですが。「入門ガイド」に続くもの。私も歳をとってきましたし、自分が残していけるものは全部残していきたいと思っています。(残念ながら金目のものは・・・(笑))
今年は日本トラウマティック・ストレス学会にも呼ばれて、PTSDに対する対人関係療法の話もする。臨床的には何年も感づいていたが、科学性の高いデータが得られたことで時代は進んでいく。恐怖のトラウマ体験に直面しないと健康になりませんよ、と言われる人が減りますように。
海外の一流の治療者・研究者と接していて、私は違和感を覚えたことがない。それは、人間のリアルな生活に直接関わっている人たちだからだと思う。イデオロギーなどではなく、とにかく一人ひとりの人間が尊厳と自由をもって生きていけるように。そこに関心を持っている人は皆同志だ。
一方、イデオロギー(?)を押しつけて、「この人はこう生きるべきだ」というタイプの人とは決してうまくいかない。これはメンタルヘルスの領域の話であるが、おそらく世界政治全体に応用できる。そういう人たちは、私自身にも何かを押しつけてくることが多く、苦しい。
私が大好きなAHの原則も、「道徳」として読むと私が最も忌み嫌うものになる。生きる姿勢を自分で選択できる、というエンパワーがAHの魅力の一つである。人からの押しつけに流されず、「怖れ」を手放した人間がどれほどの存在か、一緒に経験していきませんか?
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2015年3月18日(水)
(スタッフ@mizustaff)
学研の月刊誌、フィッテ5月号に
水島広子に取材した記事が掲載。
「ストレスを手放しキレイになる方法」の記事で、
5ページにわたってコメントが掲載。
ストレスが気になる方にはお勧めです。
http://fytte.jp/magazine/ https://pic.twitter.com/z1Dz5Ub3oa
特に人間という「種」にこだわるわけではない。しかし、地球と共存できない人間には、明らかに問題があると思う。その「問題」が、私の主題だ。もちろん私の2人の子どもにも、患者さんにも、地球を大切にしながら天寿を全うしてほしい、という気持ちは強く持っているが。
戦争経験もない、戦争で家族や愛する部下を失ったこともない人が、戦争を軽々に語ってよいのか。私の最大の疑問。戦争しなければ生きていけないのだとしたら、人間は相当下等な種であるはずだ。でも私はいろいろな人との関わりを通して、人間にはもっと大きな可能性を感じている。
私の大切な発達障害の友人は、恐怖をあおる「指導者」によって、生活のすべてを規定されている。彼は司法試験に合格したほどの知的能力を有しているが、自閉症圏の発達障害の人は、とにかく恐怖を伴う衝撃に弱い。そういう人に「救済」用のものを売りつけたりするのは虐待では?
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2015年3月19日(木)
摂食障害と万引きの関係は、きちんと治療法を共有し、警察・司法関係者でも知る必要がある。いじめられてトラウマ関連障害となり、その一つとして摂食障害になった人が、意識の解離中に万引きをして「泥棒」といじめられるのは、明らかに間違っている。
社会現象を読み解く鍵として「トラウマ」は必須科目だと私は思っている。スタッフの余力があれば、秋にでもセミナーを開く予定。司法関係者にも、もちろん裁判員の方にも、学んでほしい。それがどれほど人間の不適切な言動のもとにあるかということを。
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2015年3月20日(金)
今までAHのメッセージをランダムにつぶやいていたAHボランティアによる AH Japan bot 、AHグループの開催予定も流せるようになりました。お近くのグループ、あるいはスカイプのグループにぜひどうぞ。@ahj_bot
かなりの確率で言えることだが、私に対してネガティブなコメントをしてくる人の多くが、私がまだ民主党現職国会議員だと思っている。もう抜け出して10年近くなるのだが。相手をよく知らないことと批判することは近いことなのだろうな。ぜひ最近の活動にも関心をお持ちくださいね。
明日と明後日は、AHのファシリテーター・トレーニング。受講料を払って、ボランティアのファシリテータの資格を得るのは、経済的には「損」な話なのだが、AH体験を極めるのに、ファシリテーターという地位はとてもお勧めなもの。その精神を理解した仲間が増えてくれて嬉しい。
私があまりキーキーと事実誤認について騒がないのは、多かれ少なかれ、それぞれの人が自分が考える「真実」に基づいて話しているのだろうから。それを「違いますよ」と指摘することは、私が「正しさ」の綱引きに入って、「怖れ」のエネルギーを増やすことになると思う。
天災は防げない。どれほどの人が不幸に見舞われたか、私たちは4年前の記憶を風化させていないはずだ。自然の中に生きるものとして、天災には謙虚に向き合う必要がある。しかし、人災は人が作るものだ。非科学的な傲慢さに基づく科学技術、疎外感の結果としてのテロリズム。
フランス革命もロシア革命も、そこに暴力的な要素がある限り、その系譜をたどるだろうということは中学生の私にもわかった。問題は「形」でなく「エネルギー」なのだ。平和なエネルギーに基づくものでなければ、平和な成果を上げることはできない。私は確信している。
私自身は決して科学的なインテリジェンスが高い人間ではないが、私の家族や親戚は本当に科学に熱心な人たちだ(った)。そういう人たちがどれほど謙虚かということを感じながら育った私は、科学的に断定的な物言いをする人を、決して信じられない。
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2015年3月21日(土)
AHファシリテーター・トレーニング第1日が終了。内容は何であれ、いつもAHの空間は温かく楽しい。今日はたまたま私の誕生日なので(娘も同じ誕生日)、AH創始者ジェリー・ジャンポルスキーがスカイプでハッピーバースデーを歌ってくれた。参加者の皆さんにも感謝。
収録の時、松任谷正隆さんに、「うちの娘が、もしかしてユーミンのサインがもらえるってこと? と聞いてきたけれど、夫婦は別人格だから。私がお会いするのはあくまで正隆さんだから、と断った」と話したら、正隆さんは「夫婦は別人格。いいねえ」と嬉しそうでした。
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2015年3月22日(土)
AHファシリテーター・トレーニング2日間が終了。たっぷりと温かかった週末だった。創始者ジェリー・ジャンポルスキーが「愛の目で世界を見る」ことをわかりやすく示してくれた眼鏡。フランスで売っているらしい。 https://pic.twitter.com/kkbwy5teUC
自分が出演した作品を見たり聞いたりすることは滅多にないが(書いた本を読み返すことも原則としてない)、今日はラジオでばっちり聞いた。2時間半の早口を50分以内に編集してくださったこと、そしてその編集も適切で温かかった。有能な編集者さんなのですね。
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2015年3月24日(月)
「怖れを手放すことなんて、できるのだろうか」と自分に問いかけるよりも、「自分は心の平和を本当に求めているのだろうか」と問いかける方が本質的。怖れを手放せない理由などいくらでも考えつくことができる。そういう人生でよければ。
今朝はAH創始者ジェリー・ジャンポルスキーと個人的にスカイプで会話。2月に90歳になったジェリーに、「90歳で元気で安らかでいられるなんて、勇気づけられる」と言ったら、「まだ地球上でやることがあるから生かされているんだろうね」と。
暗闇をいくら分析しても光は出てこない。暗闇は、光を当てれば消える。
私の一番の専門は、摂食障害、トラウマ関連障害です。その領域の、より詳しくない先生の対処を聞くと、「なんでそんなふうに傷つけるの?」と感じます。無知は暴力です。医療現場で傷ついている人はたくさんいます。それを癒やすために、本を熱心に書いています。
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2015年3月25日(火)
誰かをおとしめようという気持ちも、いたずらに医療不信をあおるつもりも、全くない。しかし、医療トラウマの人をたくさん見てきて、虐待されている人がそれを虐待と気づかないように、医療現場で虐待されている人も気づかないということを知ったので。
医療現場での傷つき体験は多いのです。すぐに死んでしまいたくなる扱いを受けるわけでなくても、自分が納得できないことを言われて「そうですよね?」とイエスを強要されたり、「あなたみたいな人は」と説教されたり。弱っている人が心をむき出しにする場だけに、看過できません。
私は患者さんを傷つける医者を糾弾するよりも、「ここは自分にとってよくない」と気づいた患者さんが、他の医療者を求めていただければ、という思いでいます。糾弾されたくらいで変化する人なら、とっくによい医療を施していると思うからです。どんな人もよい医療に値するのです。
何であれ、治療を受けることによって「私はだめだ」という感覚が強まるのであれば、治療者の変更をお勧めします。いくらなんでも、と思う方は、その感覚を率直に治療者に話してみてください。時に、世界がうまく開けることもあります。
(1)「20代の頃の私は、某雑誌にコラムを書いていて、米国チェストナットロッジの訴訟について紹介しました。本来は薬物療法ですぐに治るはずのうつ病の患者さんを、「自己愛性人格障害」と診断して、週4回の精神分析を長期間にわたって行ったことについて、家族が行った訴訟です。
(2)その患者さんは多くを失ったわけであり、私たち精神科医が全員自戒しなければならない問題だと思って執筆しました。しかし、「若い医者のくせに」という反発にあって、結局コラムは打ち切られました。
(3)薬物療法は警戒されていても、精神療法は警戒が少ないと思います。エビデンスに基づくこと、そして「私はだめだ」という感覚を増さないこと、をせめてもの最低ラインにしてほしいと思っています。「若い医者のくせに」という歳でもなくなったので、はっきり申し上げます。
繰り返しますが、ただ治療を怖れる必要はありません。どんどん受診してください。ただそこで傷ついたり、「自分はだめだ」という感覚が強まったりするようだったら、そこは治療を受ける場ではないのです。次の場を当たってください。いつかはまともな人に当たります。
私は医者ですから、とにかく病気を治したい。患者さんの生活の質を上げたい。社会機能を高めて、この世界に生きていることに喜びや達成感を見出していただきたい。望みはそれだけです。そして患者さんにはそれだけの力が本来内在していると信じているのです。
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2015年3月27日(金)
(1)「NO」という映画で知れるのですが、チリのピノチェト政権を事実上「革命」したのはわずか15分の夜中の27日間のCMだけの活動が許された国民の信任投票でした。そこに「独裁政権はこんなにひどいことをしている」という世論を盛り込むのか、
(2)「独裁政権をやめれば民主主義、喜びはすぐ先」という希望をを与えるメッセージを出すのか、そして全体を楽しくユーモラスに喜びに満ちた雰囲気で行うのか。結局後者の戦略が大成功だったことは、本当に参考になります。脅しや嫌がらせの中の無血革命に敬意。
一番言いたいのは、先輩たちが苦労して手に入れてきた民主主義社会を守りたいということと、そのためには、人々の中の「怖れ」ではなく「優しさ」に語りかけていくことが必要だということです。先日の「政治をAH的に考えるWS」の結論もそうだったと思います。
今の民主主義の問題は、制度としては憲法に保障されているけれども、格差社会、人よりもお金を大切にする社会の中で、疎外され、「自分なんて」という意識が強まっていること。「自分なんて」と思う人が健康な主権者にはなれないのです。私はそこに働きかけていきたいです。
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2015年3月29日(日)
社会について知るにつれ、私の中で価値を持つようになった言葉が「勇気」。怖れのない(fearless)姿勢と言うこともできるが。傷つかないように…と怖れの世界で策を弄するよりも、自分の心の平和のために一歩勇気を出してみることが、確実に世界を変えると信じる。
「勇気」と「自己正当化」は対極の姿勢。「でも…」「そうは言っても…」と言いたくなったときは、本当に勇気を出したくないのかを考えてみたい。勇気のない人生でよいのなら、いくらでも言い訳はできるのだから。
「勇気」というのは、何も火事の現場に飛び込むことだけを意味するのではない(消防士は私が最も尊敬する職業だが)。自分の心の姿勢に責任を持ち、怖れではなく温かい心を選ぶ、と決めることは十分な勇気。つまり、攻撃的な人を「ああ、怖れているんだな」と見られる姿勢。
もちろん自分についても、自己正当化してしまったな、と思ったときは、「ごめんなさい、私は困っていたのです」と謝ることができるのも勇気。人間は完璧ではないけれども、どんなときにも勇気を発揮できるのがすばらしいところだと思う。
「勇気」を持つことは、もちろん社会に変化をもたらすと同時に、自分自身のエンパワーメントにもなる。「こんなこと、怖くてできない」ということは現実にあるだろう。しかし、自分のものの見方を、「怖れから、温かい心へ」というシフトは、危険なくできるはずだ。
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2015年3月30日(月)
今日は、双極性障害の友人と時間を過ごしたのだが、世界双極性障害デーという自覚はなかった。とてもよい時間の過ごし方ができて、双極性障害の未来も開けた感じで、そのあたりで、「そうか、今日は世界双極性障害デーなんだ」と気づいて、運命が味方してくれる感じだった。満足。
10年くらいかけて、双極性障害の方の社会復帰に向けて、プラスの提言を、事実に基づいてしていければ、と思っている。