2016年8月のツイートより(抜粋)

2016年8月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。


8月1日(月)

私の漢方の恩師・寺師睦宗先生は、「何も咲かない冬の日は下へ下へと根を伸ばせ」とおっしゃっていた(最初の発言者不詳)。私にとっての「下」とは、心の姿勢。絶望に駆られそうになったときには、自分の心の姿勢を見つめ、心の平和を選んでいくようにしている。

 明日は議員会館の「平和と連帯」勉強会で「心の平和から社会の平和へ」の講演。都知事選後、分断が激しい今だからこそ、よけい価値があるように感じる。この時期を選んでくださった原口一博さんに感謝。決して「しゃんしゃん」という意味ではないので誤解なきよう。

 (1)寺師睦宗先生はこちら。bit.ly/2atH9ry 鹿児島男児でご高齢の先生は「男は業績、女は子づくり」が口癖だったが、実際の行動は「出産希望を漢方で実現すること」だった。私は子どもを産めと言われたことは一度もないし業績を支えていただいた。

 (2)寺師先生を見て、人は「何を言うか」ではなく「何をするか」だなと痛感するようになった。もちろん私が妊娠したときは実の父(祖父?)のように喜んでくれたし、教えていただいた灸で逆子を自らなおすこともできたが(ちょっとやけどした)。

 (3)寺師先生は政治もお好きだ。漢方治療の戦略の立て方はそんなところからも来ていたと思う。私も、精神科治療も漢方治療も、戦略がほとんど全てだと思っている(正しい診断、効果的な治療戦略、それをきちんと実現する力)。過去形が多かったが、今もご存命の、大好きな先生です!

 (4)寺師先生の銀座のクリニックを訪れると、壁いっぱいにお礼の手紙がはってある。何ヶ月かかれば読めるのだろうか。一流西洋不妊治療の失敗者もいっぱい。大好きな先生だが、患者さんに「ホルモン治療でこんなにホルモンヘドロがたまっとる」と言うのだけはやめてほしいと思った…

 (5)午前の診療が終わって昼食をとられると、「寝ます!」と、診察台に横たわって数分後には寝息を立てておられたのもすごい。もちろん、午後の診察もバリバリにお元気でした。

 「漢方」と言えば、私の最新刊「自分の居場所がないと感じたときに読む本」に私の漢方研修時代の辛い話が出て来ますが、これは寺師先生のことではありません。寺師先生との出会いはその後のことです。


8月2日(火)

「平和と連帯」勉強会で、議員会館で講演してきました。懐かしい人たち(へー、こんな人も来てくれるんだ、と思う人も含め)にお会いできて嬉しかったし、ポイントをおさえて話を聴いていただけた感じがしました。睡眠不足でどうなることかと思いましたが、行ってよかったです。

カメラに写るのは私と原口さんだけなのに、「平和と連帯」勉強会に集まられた国会議員の方達がとても真摯に話を聴いてくださったのは思った以上の収穫だった。「まずは自分が変わらなければ」という結論を共有することもできた気がする。

久しぶりの国会、それも建て直されて初めて行った議員会館で勝手がわからずあたふたしていた私をさりげなく優しくサポートしてくださった国会職員の方達にも感謝。しかし立派な議員会館になったものだ。駐車場を地下に入れたので広くなったそう。なるほど。古い会館も懐かしいけれど。

本日の講演に対し、民進党は今後どうすれば再び信頼を得られるのかという質問をいただいた。私は、これを「失敗→やり直し」と捉えるのではなく、まず、期待していた人たちを傷つけてしまったのだという意識を持ち、必要なのは癒しだと認識するところから始まる、という趣旨のことを答えた。 

そうしないと、いつまでたっても失敗を責められ、落ち込んだり自己正当化したり、と、まさに「攻撃」を攻撃として受け止めてしまう、という連鎖に陥る。AHを知るものであれば、「攻撃」とは、「傷ついた心の悲鳴」と捉えることができ、癒し、進化させていくことができるはずだ。

今日の講演では、「包み込み型の政治」という言葉を初めて使いました。分断vsつながりというのは今までも使ってきた構造ですが、「つながり」も微妙な言葉です。でも、分断したがっている人すら包み込んでしまう、というのが私のイメージとしてAHに最も近いです。

誤解を招くといけないので改めて申し上げておきますが、原口一博さんが立ち上げられた「平和と連帯」勉強会は、超党派のもので、さらに国会議員だけではなくNPOの方達などにも広く呼びかけているものです。創設の理念からして「包み込み型」です。

こんな時間ですが(だから)カリフォルニアに電話して、議員会館での会についてAH創始者ジェリー・ジャンポルスキーに報告。自分の心の平和だけに焦点を当てれば、どんなことも可能になるのだね、と喜び合った。貴重な機会を与えてくださった原口一博さんに感謝。


8月3日(水)

【1】精神医学(専門性の高いもの)と司法とが、今ほど連携しなければならない時はないと思う。先日の障害者施設事件しかり。どう育った人がああなるのかは、精神医学的な解明が必要だ。

【2】また、私の専門範囲で言えば、学校時代の熾烈ないじめによりひどい複雑性PTSDに罹患し、その症状としての解離(意識の連続性、統合性がなくなる)によって万引きをしてしまう(この場合、記憶も全くない)。私が診るまで長いことトラウマも発見されていなかった。

【3】裁判で証人台に立ったが、裁判は検察官によるいじめの再現だった。私が頑張って収監を防いだケースはあるが、収監されたらどうなるのだろう? ただでさえ対人関係に恐怖を持つ彼女たちが、そこでどれほど追加のトラウマを受けるのだろう。至急改善を求めたい。

【4】確かにPTSDについては「私はPTSDだ」と嘘をつく人もいて、米国の訴訟が大変だという話は聴いている。しかし、私の患者さんについて言えば、私は偽証罪に当たることはしていない自信があるし、その根拠として、治療と信頼関係の結果、患者さんの病状は驚くほどよくなってくる。

「怒り」「攻撃」「自己肯定感」「本当の自信」など、大好きな本を編集していただいてきた編集者さんといろいろ打ち合わせた(打ち合わせ?とは思えないような話も含めて、だが)。またよい本ができるといいな。

AHでの愛は、物理的法則に逆行すると言われています。与えれば減るのが当たり前。しかし、AHでは、愛を与えると、自分もそれを同時に体験するので、自分の持ち分も増えるのです。究極の財テクですね。

軽々には決して言えない。でも、昨日の議員会館での講演を経て、沖縄と政府の膠着状態に対して、AHが1%でも力になれれば、と思った。AHは問題解決の手段ではない。ただ、AHによる奇跡を多々見てきた立場としては。

(1)「蓮舫氏と細野氏が会談 共産党との連携見直しで一致」という記事を読んだ。共産党は限界のある政党だと私は思っている。「国が」「国の責任が」が多く、自分たちが「国」になったときの道筋がわからない。しかし、信頼性のある多くの情報提供を行ってきたことも事実だ。

(2)私は民主党現職議員時代「バリバリの共産党員」というデマを流されてダメージを受けた。人権侵害をしているわけでもない一政党を、スケープゴートにするのは下品すぎないか。政治全体を考えたときの「野党連携」の必要性はある。共産党をそこから外す理由はそんなに本質的?

おそらく8月2日の議員会館での講演を受けて、栃木時代のボランティアの方からメールをいただいた。「16年前から、水島さん動きは、変わらないですね」と。「変わらないですね」は「成長しましたね」よりも私にとって格段に嬉しい言葉。貫きたい信念と生きる姿勢があるからだと思う。


8月4日(木)

8月2日に議員会館で開かれた「平和と連帯」勉強会の第一回。「心の平和から社会の平和へ」と題して講演させていただきました。動画でご覧いただけます。 twitter.com/mizustaff/stat…

「心の平和から社会の平和へ」の質疑応答編です。 twitter.com/mizustaff/stat…

専門領域外の人がしたり顔で私の専門領域の話をするのは迷惑なのだが、酒飲みの一人として内科の話。適度な飲酒が長寿につながるという「医学的知見」は、どうやら覆される方向のようだ。研究デザインに問題があった模様。WHOの、喫煙の次のターゲットは飲酒とも聞いている。うーん(悩)。


8月5日(金)

仕事において(私の場合は特に執筆)、この編集者さんと一生仕事をしていきたいなと思える人と出会うのはとても幸せなこと。そういう人との出会いを求めていろいろな出版社から本を出してきたが、自分の人生の残り時間を考えると、「この人」(複数)と思える人との仕事を大切にしていきたい。

人生の残り時間という考え方は、決して悪くない。人間の寿命としてはもしかすると120歳まで生きてしまうかもしれないが、父が74歳で亡くなっているのでそれは一つの目安。残り時間を意識すると、雑な生き方をしないですむようになる。一つ一つが大切なこと。

AHの創始者、ジェリー・ジャンポルスキーは、”Love is the answer.” というのが好きだ。どんなテーマであっても、自分の心が平和になる方が正解ということだろう。

著書「怒りがスーッと消える本」がまた増刷になるとの連絡。爆発的に売れた「女子の人間関係」よりも今までの販売部数は少ないが、多分じりじりと増えていって追いつくのではないかな。そのくらい好きな本です。 amzn.to/2azh3Zk


8月6日(土)

民進党の代表選。私は党員でもないし、「世論」の一つに過ぎないが、本命はただ一人。知性と品格、人格を兼ね備えた人。うまくいって国際社会における日本の評価と貢献度が高まりますように。こればかりは祈るしかありません。

とてもお世話になってきた人(私と同世代)と昼食を共にした。彼は本当に仕事ができる人だが、望まない部署に配置されて少し前にうつ病を患った(私は治療していない)。それが転機になって、以前から誘われていた、全く違う業種に転職した。その仕事ぶりの素晴らしさ。元気をもらった。

同世代というのはよいものだ。私は年齢にこだわらず誰とでも交流するが、同世代の場合、「先輩が言うことは理不尽だと思っても従う世代ですよね」など、時代的価値観が通じる。同世代の人たちと一緒に歳を取っていけるということは、私に勇気を与えてくれるということに気づいた。

研修医時代、救急外来にいたときは、人の顔の傷を縫ったりしていました。そういうときは先輩から蹴りが入ることもしばしば。手は清潔にしているので使えない。言葉で「それではだめだ」と言うと患者さんが不安になる。というわけで、使えるのは足だけだったのですね。

こんなことを書きながら、「何偉そうなことを書いている。お前ほど扱いにくい後輩はいない」と思っている先輩もたくさんおられることでしょう。

またすさまじいヘイトツイートが来そうで面倒なのですが、私なりのネトウヨ研究からは、彼らこそ最も癒されていない人だと思うのです。人を疎外する人は疎外されてきた人。原口さんはそんなことも了解の上で話をお聞きになっているのではと。 twitter.com/keekeehanako/s…


8月8日(月)

(1)私は若い頃、天皇制反対だった。選挙権も与えられていない人の存在が納得できなかったからだ。ただ最近は、政治家などより世界平和のためにはるかに活躍しているのが天皇夫妻だということを認識し、その存在をむしろありがたいと思っている。 twitter.com/montagekijyo/s…

(2)ただそれは、今の天皇夫妻の人柄によるもの。天皇であれば誰でもができることではない。 私にとってはいつまでも深いテーマであり続けるだろう。


8月9日(火)

本日発売の『「他人の目」が気になる人へ 自分らしくのびのび生きるヒント』は、前著「見た目が気になる症候群」を大幅に加筆修正したものですが、前著は編集の過程で私らしくなくなってしまった部分も多く、今回は新たに書き足した部分もあり、改めて読んでいただきたいと思います。


8月11日(木)

私は精神科医としてのプロ意識から、自分のプライバシーはできるだけ伏せている(いかなる形でも患者さんに負担をもたらしたくないので)。たまたま議員として公人になったため子どもがいることなど知られてしまったが、それがなければ今も謎の存在だっただろう。

私には私の事情がある。アマゾンのレビューを読んだりすると、まるで私が理想的な環境で自己肯定感の高い人生の王道を歩んできたかのような決めつけを見つけることがある。明らかな領域侵害。私の人生にはかなり苦労があり、AHに「我が家」を見いだしたのも、それが理由かなと思っている。

同時に私は、私に苦労をもたらした人たちについて、公的な場では悪口を言わないことにしている。その人たちにはその人たちの事情があったわけだから。


8月12日(金)

原口一博さんに教えていただき蓮池薫さんの「拉致と決断」文庫版を読んだ。なかなか知ることのできない事実がたくさん書いてあり、無駄なところが一文字もない貴重な本。全ては「知ること」から始まると改めて思った。

精神科医ができるだけ自己開示しないということは、AH的に言えば「ランプのかさ」ではなく「光」の部分での関わりを容易にするための環境作りなのかなと改めて考えている。それがいわゆる「良質な非特異的因子」(どんな治療法であれ基本となる温かい姿勢)にもつながるのかなと。

新たに書く本の類書読みをしているが、怖れに満ちた文章を読むのは、相当心の平和を意識していないと、かなり辛い。他の人は何を言っているのか、どういうものが読まれているのかを知識として知ることは大切だと思うが、できれば読みたくない。

自分の専門知識や臨床経験から、「それは違う」と、相手を論破することは簡単で、それで「してやったり」と思う人もいるのだろうが、心の平和を第一に生きている私には、それはできない。類書読みも、心の平和のための構成づくりも、しばらく時間がかかりそうです。

よいお知らせ。AH創始者ジェリー・ジャンポルスキーがかねてから取り組んでいた本「Aging with Attitude」が刊行されました。心の平和を唯一の目標としながら年を重ねるには? という疑問に応えてくれるはずの本。洋書ですが、日本アマゾンでも買えます! 私も早速注文します。


8月14日(日)

今日は1年ぶりに元厚生労働大臣の小宮山洋子さんにお会いしました。政界は引退されましたが、相変わらず変化を起こそうといろいろご活躍のご様子に元気をいただきました。さすが私の「政治のお母さん」です。今日話していたら年齢差が約20歳。本当にお母さんでもおかしくないのですね。


8月15日(月)

心の平和のためには、その状況をどう捉えるか(例えば、自分に対する攻撃と捉えるか、困った相手の悲鳴と捉えるか)、何を言うか、どう行動するかの3つに調和が取れている必要がある。心の平和を得たければ、言動とそこに込めるエネルギーにも意識を向ける必要があるということ。

今まで評議員だった日本うつ病学会、監事になるようにと理事長からご指名をいただいた。理事会に出席して意見を言う役割がメイン。対人関係療法の普及というテーマもあるし、とりあえず学会行きの旅費が支払える限りはお引き受けさせていただきます、とお返事した。

日本うつ病学会は、本来は「日本気分障害学会」と呼ぶべきもので、双極性障害も対象としている。特にその役割を担う双極性障害委員会の委員は、以前から務めさせていただいている。これも、対人関係・社会リズム療法の普及がテーマ。

うつ病について言えば、近年臨床的に特に関心を持って取り組んでいるのは、トラウマを背景としたうつ病(診断はうつ病だが、本来はトラウマ関連障害と呼ん でよいもの。私は勝手に「トラウマうつ病」と呼んでいる)や、発達障害関連のうつ病。どちらも、精神療法の役割が大きい。

同時に、「常識」「普通」は、精神科臨床ではとても役に立つ言葉。特にひどい目に遭わされてきた人たちに、「普通はそんなことしませんよ」「こういう状況で傷つくのは、とても普通なことですよ」など。ノーマライゼイション(自分がおかしいわけではないという認識)の役に立つのだ。

終戦記念日に。1945年の「終戦記念日」が、本当の意味での終戦記念日になることを祈っています。戦争などという人間には合わないシステムが永遠に放棄されるということ。まだ世界各地で戦争は行われていますが、日本は確固たる「終戦国家」を目指し、国際世論をリードしたいのです。

私の専門は対人関係療法ですが、薬物療法を軽んじているわけでは決してありません。特に研修医1年目は、主に精神薬理の勉強をしていました。今は自由診療なのであまりにも高い薬価の薬については他院で処方してもらっていますが。薬物療法、精神療法それぞれの役割があります。

研修医1年目のとき、慶應からは確か月28000円しかもらえなかったので週1回パートに出ていましたが、そこでのひどい多剤併用療法を単剤に置き換え、そのおかげで先輩(とも呼びたくない)にはかなりいじめられました。今では多剤併用の弊害は広く知られるようになっています。

「怒り」の本などを出版してきて思うのは、それなりに健康な人が怒ることと、トラウマ症状を持っている人の「症状」としての怒りは、とても一冊の本でカバーできるものではないということ。トラウマ症状を持っている方は「怒りがスーッと消える本」よりも「トラウマの現実に向き合う」を。

そうそう、私は考えたあげく、断酒を始めました。飲酒の一つの原因となっていたのは、やはり「適度な飲酒は長寿につながる」という説であることがわかりました。アルコールも一つの文化なので、ゼロにするつもりはありませんが、疲れなどからアルコールに逃げるのはやめることに成功。

ちなみに、AHは、「何かに逃げる」心にとても響くものです。AHによって物質(もちろんアルコール含む)依存から抜け出た人はいます。AHは治療法ではありませんが、心が癒されてくると、そういうものが必要なくなるのでしょうね。ワークショップも計画中です。

考えてみれば、AH創始者のジェリー・ジャンポルスキー自身が、アルコール依存から、「奇跡のコース」によって癒され、AHを始めました。彼は今でもアルコールは摂取していないです。


8月16日(火)

(1)趣味がなく、自分はつまらない人間だと思っている方へ。私自身、AHと貧乏旅行くらいしか趣味がありません。私の家族は多趣味で、それもレベルが高いです。私はさっさと見放されて、家族の趣味に加えてもらうこともできませんでした。

(2)でもそのおかげで、自分がこの世においてやるべきことがかなり明確になったことも事実です。仕事やボランティアをしていれば十分。子どもと愛情深い関係を持っていれば十分。安上がりな人間ですが、すでに自分はつまらない人間だと思わずにすんでいます。


8月17日(水)

女性政治家の増加が政治の質を上げると信じている私ですら「女ならよいというわけではない」とうんざりする選挙が続くこの頃。でもそれは、彼女たちが「名誉男性」であったり「タレント議員」であったりするという別の問題。システムとして女性を増やそうとするクリントン氏には敬意。

むしろ「名誉男性」や「タレント議員」しか女性政治家になりにくいという現状にこそ問題があって、システムとして女性を増やせば、きちんとした政治理念や政策課題を持った女性政治家が増えるはず。


8月19日(金)

「拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々」(蓮池透著)を読んでみた。事実関係を知り、今までもやもやしていたものがかなりすっきりした。当事者家族の体験と「進化」を、自省も含めて書いた好著だと思うが、扇情的なタイトルのおかげで読者層を狭めているような気もする。

親子の本を真剣に書くことにしました。ターゲットは「毒親」と「癒し」ですが、普通の親子関係にも役立てば、と思います。拉致もそうですが、「常識」が通用しない体験をした人を「常識」を盾にとって批判する人には違和感を覚えます。そうした人の数が減りますように。

リオ・オリンピック、心から応援し、楽しんでいる。涙することも多い。精神科医として唯一の心配は、「何事も努力でなしとげられる」「できないことは甘えだ」みたいな認識か。


8月20日(土)

とても大切なAH仲間の訃報。AH活動をしていたからこそ出会えた人だった。たくさんのものを与えていただいた。今はただショックで悲しいが、AHらしく、これからもずっと彼とのあたたかいつながりを感じていきたい。

実は医学部の同級生も急逝した。私は父が8年前に急死して大変なショックを受けたが(回復までに1年以上を要した)、魂同士のつきあいになってから、より父への愛を感じるようになった。これがAHの言う「愛は永遠のものなので、死を怖れる必要はない」ということなのだろう。


8月22日(月)

政治家の仕事は貧困の解消と若者に未来を開くことだと思うが、なぜ「本当は貧しくないのに」バッシングに乗るのだろう(生活保護のときも然り)。何か役割を取り違えている、というかそもそもわかっていない気がする。 twitter.com/timbuk16/statu…


8月23日(火)

著書「部下を持つ人の職場の人間関係」、韓国語だけでなくタイ語への翻訳のオファーが来たとのこと。韓国語、中国語に著書が訳されたことはあったが、タイは初めて。興味津々。 amzn.to/2bR7Tq6

民進党、私は党員でもないし関係ないのだが、グループごとに代表選の支持を決めていく様子に、かつて民主党にいた身として悪夢を見る思いだ。以前も政策グループはあったが、複数に属している人もいたし、代表選の投票は完全に自由だった。そういうところがよい政党だったのに。

さらりと書かれているが、議員が特定の番組の内容についてメディアに説明を求めるという形の圧力は、まだ政治に良識があった時代には踏み込まなかった領域ではないか。何の権限に基づいてできることなのだろうか。 twitter.com/katayama_s/sta…

政治に絶望したくなる日だが、政治に絶望すると民主主義が終わってしまうので、絶望しないことを選ぼう。

クセもあるけれども、どっしりと腰の据わった政治家が激減してしまいましたね。 twitter.com/paina_puruo/st…

本当、その通りですね。がんばりどころという感じもします。頑張ると言っても、私は旧交を温めたり、AH活動を続けていくくらいしかできないのですが。 twitter.com/keekeehanako/s…


8月24日(水)

あまりに驚いて動画まで確認した。さすがにvery boring man(とても退屈な男)と通訳された後は笑いというより軽いざわめきがあった感じ。岡田さんを直接知っているが、独特だけれど決してつまらない人ではない。 twitter.com/kharaguchi/sta…

「いくらなんでもそれはだめだろう」と、大騒ぎになったのを記憶しています。15年前と言えば、すでに政治の劣化が始まっていた時期だと思います。 twitter.com/takanorituko/s…

日本外国特派員協会では、私も二度ほど講演させていただいたことがあります。私は英語で講演をしたので表現の全ての責任が私にありましたが、少なくとも国政レベルでものを言う場合、正確に通訳されるようなわかりやすい表現をすべきだと思います。

メディア相手もそうですが、例えば首脳会談で、「真意が伝わらなかった」と言っても後の祭りです。それこそ取り返しがつかないことになりかねません。国を代表するというのは、そういうことなのだと思います。


8月25日(木)

こんなことがあったなんて、全く知らなかった。 twitter.com/chanshimantifa…


8月26日(金)

北日本新聞で連載が始まりました。 twitter.com/Bohemian22/sta…


8月27日(土)

今日のイベントに来てくださった方の中に、「いつもツイッター見ています!」と優しく言ってくださった方がいた。ああ、私はツイッターで癒されているんだなと思った。時々失敗するが、これからも自分の癒しの場(+情報提供や活動報告)だけのために使っていきたい。

とても衝撃的な知らせ。私が19歳のときに3週間ホームステイしたカナダのホストマザーが亡くなったとのこと。それから30年近くがたつが、私たちは常にやりとりをし、私の子どもが産まれてからは子連れで訪ねていた。私の人生に大きな影響を与えた人の死。まずは彼女の家族のサポートから。

私のホストマザーは、私自身の母親とは違い、子どもをちゃんと尊重してくれる人だった。彼女自身「毒親」に育てられた人だったが、自分らしさを作ることでそれを乗り越えていた。パートナーにも恵まれた。少々面倒くさいところもあったが、理屈が通じる人だった。

今はただただ彼女が恋しい。「あなたは19歳のときに言っていたことを全て実現したのよ。政治のことは話していなかったけれども」と教えてくれたのは彼女だった。彼女の存在はとても大きかったので、今は家族が心配だ。近々カナダに行くかもしれない。

亡くなったホストマザーは、私が3週間で帰国してから、あまりに寂しかったということで、それから日本人のホームステイに従事してきた。日本の各地に、彼女のお世話になった人がいる。その数は相当数にのぼる。彼女の娘も、ホームステイしていた日本人と結婚した。

AH創始者のジェリー・ジャンポルスキーもそうだが、私は海外にとてもお世話になった親しい人たちが結構いる。みんな私よりも年配だ。そういう人たちに何かが起こったとき、日常のスケジュールを破って駆けつけられるのか、ということは、実は常に私の懸念事項だ。

カナダのホストファーザーとのやり取りを続けています。彼は私の多忙を知っているので「カナダに来てくれるのは嬉しいけれども、無理しないで」と言ってくれています。でも必ず行きます。昔、私がパジャマのボタンをとめてあげた子ども達が混乱に陥っている今。


8月28日(日)

明日は沖縄に夜のうちに入り、明後日講演の予定なのですが、ちょうど台風がこちらの方に来そうで、飛行機が飛ぶかとても心配です。今のところまだ希望はあるようなのですが。今年2回目の沖縄講演です。


8月29日(月)

会場が確保できずなかなか開催されなかった、対人関係療法研究会実践入門編ワークショップ、10月16日(日)に決まりました。有資格者向けです。 bit.ly/2bvob87

少々飛行機が遅れましたが、無事沖縄に着きました。途中、台風の影響で、かなり揺れましたが。日帰り出張がほとんどなのですが、今回は台風のことも考えて前日入りにしておいてよかったです。

@hosakanobuto 「脱原発区長はなぜ得票率67%で再選されたのか?」、アマゾンで予約待ちをしてようやく入手、沖縄までの機内で拝読しました。保坂さんらしさがにじみ出る一冊ですね! こうやって社会は前に進んで行くのだな、と現実的な希望を与えてもらいました。


8月30日(火)

沖縄タイムスの政経懇話会、とても熱気のあるよい講演会だった。失礼な取り上げ方をされていた新聞だが、今朝の朝刊を見たら、硬派の社説から、生活のすみずみまで、沖縄で暮らしていたら知りたいであろうことが全部書いてあった。新聞をすみからすみまで読んだのは久しぶり。

今は那覇空港で帰りの飛行機待ち。結局天候も大丈夫で、お気遣いいただいた皆さま、ありがとうございました。こちらはものすごい快晴です。

講演の演題は「経営者のメンタルヘルス」でしたが、糸数慶子参議院議員も来てくださって、熱心に話を聴いてくださっていました。

無事東京に戻ってきました。沖縄タイムスについて改めてですが、「偏向しているメディア」というのは強烈なジャッジメントだなと。現地にいればそれが現実なのであって、「偏向」というのはよそから見たときのジャッジメントの押しつけに過ぎない、とつくづく思いました。

ちなみに今朝の沖縄タイムスには、アルジャジーラが沖縄・高江でのヘリパッド強行建設についてどう報じるか、も載っていました。 bit.ly/2bVo3xW

私の娘(18)は赤ちゃん大好きで、世話(おむつ替え)などが得意。「赤ちゃん苦手な人っているんだよ」と言ったら、本当に驚いて、「どうして? 大人は信用できない人もいるけど、赤ちゃんは何も悪いことをしないよ。それなのに何で苦手なの?」と言われたことがあった。その通りだ。