過去と現在

<ご質問・ご相談>家族から虐待を受けて育ちました。
その結果心を病んでしまいましたが、
苦しさから治りたいという気持ちと、
治ってしまったら、こあれまでの自分の苦労が無意味に
なってしまう、
苦労した自分への冒涜になってしまうという気持ちがあります。

<AH的ご回答>さぞお辛かったでしょうし、そこから抜け出すために
いろいろなご苦労をされてきたのだと思います。
AHでは、「現在」がすべてです。
苦しみを感じるのも、喜びを感じるのも、今だけだからです。

「怖れ」は過去と未来にしかありません。
そういう意味では、幸せになろうと思ったら、現在に集中するしか
ないのです。未来はその一歩先、また一歩先、と歩んでいけば
「怖れ」から解放されるでしょう。

問題は「過去」です。いろいろな記憶が残っているでしょう。
ただ、過去に触れることはできないのです。
触れられるのは今だけ。
心の平和のための重要なポイントが「現在」なのです。

もちろん、過去のことはそう簡単に忘れられるものではありません。
これからも思い出したり苦しんだりはあるでしょう。
でもそこで、「冒涜」などというふうになってしまうと、
悩みが複雑なものになってしまいます。
「自分は生い立ちがよくなかった。それは認める。でもこれからは
心が平和な、幸せな人になろう」という目標は案外いいものですよ。
AHのグループ(オンラインでもやっています)がお役に立つのでは
ないでしょうか。 (了)