トップページヘ

 心の自由から社会の自由へ、そして自己肯定感へ
  ――あるお手紙から感じたこと


 私のAH仲間で、精神科入院歴がある若い女性(私の患者さんではありません)がいるのですが、その方が時々お手紙をくださいます。今回いただいたお手紙には、AHと政治をつなぐ、示唆に富む内容がわかりやすく書かれていて、かなり感激したので、ご本人の同意を得て、皆さまにも紹介させていただきたいと思います。


☆☆以下、お手紙より☆☆


 今回は、水島さんに政治のお話をしたくなりました。私は政治を専門的に勉強したことはそんなになく、なんとなくですがすごく遠い世界のことと思って生きてきたように思います。もちろん、選挙は行ける時は行っていました。でも、病気で閉鎖病棟に入院して、成人してから先生に「選挙ってどうすればいいんですか?」と聞いたら、「え、行きたいの?」と言われてしまって(本当は選挙にものすごく行きたかったワケでなくて、少しでも病棟の外に出たかったのです)。ああ、なんだ、やっぱりダメかあ、そもそもこんな精神科の病人は政治の話なんかしたら危ない奴認定されてしまうとまで思っていたのです。

 退院してからは投票に行くようになりましたが、正直よくわかっていませんでした。どこに投票してもなんだかよくわからないし、政治家の人って雲の上の人のようで、自分の一票なんかで何が変わるんだろうと思っていたのです。

 でも、AHに出会って、私はただAHをやって生きてみたらずっと心に思っていた正直な気持ちとか、こんなに一生懸命自分なりに頑張って生きているんだよっていう気持ちをみんなに伝えたくなって、世の中の人が実はとっても優しいってことがわかってきて、もっとたくさん考えたいし、感じたいし、聴きたいって思うようになりました。それをいつでも自由に実現できる日本に住んでいたいと思ったら、今回の選挙は、投票したい党がすぐに決まりました。

 私が今回の選挙をとても身近に感じられたのは、AHと水島さんのおかげだと思います。AHで、自由に表現したり、皆さんのその時のそのままの姿を知ったりできるから、そして、水島さんがこんな私にあんな風に対等に、明るく楽しく接してくれるからです。今はもう、ただ水島さんとしか接していないので、「そういえば、よく考えたら、元議員さんなんだった・・・!」などと思い出しているくらいです(忘れているワケではないのですが、ランプの光しか見えなくなっているということです)。そんな風に私が”光“の部分しか見えなくなるくらい、まぶしい力のある優しい光で私に笑ってくれて、ああこんな人が日本の政治家さんにたくさんいてくれたら・・・とか、私にはわかる、水島さんはずっとこんな感じの人柄で、生き方で、ずっといてくださったんだろうなあ、なんて勝手に思ってしまって、そんな人のそばでAHに触れられて、私は幸せ。と思ったりするのです。

 AHは、生き方、世界観が大きくシフトするとともに、敬遠していた政治にまで親しさを感じさせてくれるのですね。これが本当の、草の根活動みたいなものなのかも・・・? という気がしています。水島さんがいつもわかりやすい言葉で、本で、丁寧に伝えてくださるから、今までの水島さんの人生や生き方に今回の私の投票を重ねることができた気がして、嬉しかったです。


☆☆以上、お手紙でした☆☆


 政治についてもいろいろ建設的に考えることができそうですね。


水島広子のホームページへ