国会報告 その98(2002.6.10発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(02.6.2〜6.8)



■6月2日(日) 街頭、原稿

今日は街頭演説。
原稿執筆など。




■6月3日(月) MR、県政クラブ、(→東京)

7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時半から定例の事務所内打ち合わせ。

11時半に県政記者クラブ。5月から新しい第一秘書が来たので紹介。
「一連の秘書疑惑と関係あるのか?」などという質問が出た。もちろんそ んなことはないのでご心配なく。

その後、いろいろな打ち合わせや事務作業。

夜、東京へ。




■6月4日(火) パート、コ大、本会議、法務、全建総連、起業家、厚労

8時から雇用対策プロジェクトチーム・男女共同参画調査会合同会議。
パートタイム労働と均等待遇保障について、中野麻美弁護士より聴き取り。

10時から取材。

11時に、コロンビア大学の研究者とジャパンタイムズの科学記者の方が 来室。メディアが子どもたちに与える影響について、そのデータを示した 日本語の文献がほとんどないため、学術的な出版を計画しようということ になっている。第一回目の打ち合わせ。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。採決3本。

14時15分に法務省の方が来室。明日の質問に向けての質問取り。

14時半から、全建総連の方たちの国会請願の激励。

16時半から男女共同参画調査会・女性起業家支援部門。
首藤信彦主査のもと、(女性)起業家の輩出と自立をめざして〜創業・中 小企業支援の現場から〜
というテーマで、神奈川県厚木商工労働センターの谷内由美子氏より聴き 取り。

18時前から、厚生労働省の方たちを相手に、明日の委員会のための質問 取り。

今日、ワールドカップのサッカー日本初戦が行われたため、議員会館はい ろいろな部屋でサッカー観戦が行われているらしい。質問の原稿づくりを していても、天井からドタドタ興奮したような音が聞こえてくる。
こちらは、保育園に行っていた息子が手足口病になったらしいので、原稿 を終えると試合結果を待たずに20時前に退出。




■6月5日(水) 法務質問、厚労質問、心神喪失、女性起業家

8時から厚生労働部門会議。
各種事務連絡。法案対応など。

9時から法務委員会。
今日は一般質疑。私は9時40分から質問をした。
昨日政府として提出を断念したと森山大臣が記者発表した選択的夫婦別姓 法案について、今後の見通しを質問した。
また、積み残されている非嫡出子の差別問題について、質問した。またし ても大臣は「まずは選択的別姓、次は非嫡出子」という立場の答弁にとど まった。
最後に、養育費の取り立て問題について質問した。母子家庭の児童扶養手 当の削減が今後厚生労働委員会で審議されていくが、離婚家庭については 養育費の問題が重要。取り決めをしても支払いがされない現状をどうする つもりか、質問した。
詳細は後日議事録をご参照ください。

質問後、直ちに厚生労働委員会へ。
こちらは今日も健康保険法改正案の審議。
私は13時から質問。
レセプト開示請求をすると、保険者から医療機関に連絡がいく問題につい て、個人情報保護の観点から問題ではないか。
先日の本会議でオックスフォード精神医学教科書を引き合いに出して「現 代の精神医学では精神科医は再犯の恐れを判定できる」と答弁したが、今 までの私の質問に対しては、国際水準よりも国内学会のレベルを優先して 答弁してきた。その方針が転換されたのか。
臨床研修の指導医の質の問題について。医師の生涯教育について。医療の 情報開示について。
MRIの磁場強度(解像度を大きく左右する)によって保険点数も変わら ないし自らの受けた検査の磁場強度も知らされない。この現状をどうする か。高度医療機器の共有の仕組みをどのようにしていくか。
子宮内膜症の有効な治療薬である低用量ピルが、日本では子宮内膜症のた めには使えない。また、合併することの多い子宮筋腫が「使用禁忌」とな っている問題に関連して、日本の薬事行政のあり方について。
ジェンダー・スペシフィック・メディスンについて。
詳細は後日議事録をご参照ください。

17時前に、市民グループによる「シンポジウム:これでよいか 新処遇 法案」に顔を出す。心神喪失の例の法案についての反対集会。

17時から男女共同参画調査会:女性起業家支援部会。主査の首藤信彦議 員が有事法制の地方公聴会で仙台に行ったため、今日は私が司会。
女性の起業家支援 〜ピアレンディプログラムを通して〜と題して、女性 と仕事研究所代表の金谷千慧子氏より聴き取り。支え合い融資という仕組 み。

息子が相変わらず熱を出していて朝から実家に預けてあるので、実家まで 迎えにいく。




■6月6日(木)精神医療、死刑、本会議、取材、医療、厚労

8時から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム役員会。今後 の戦略について。

8時10分から同プロジェクトチーム拡大役員会。
イギリスの処遇システムとリスク・マネジメントについて、東京都精神医 学総合研究所の五十嵐禎人氏より聴き取り。

9時から法務部門会議。
死刑廃止の国際状況について、翻訳家の藤田真利子さんより聴き取り。藤 田さんは、フランスで死刑を廃止した法務大臣だったバダンテール氏の著 書などを訳している。
その他、各種事務連絡。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
採決15本。
その後、あっせん利得処罰法の改正案について、与党案と野党案それぞれ について、民主・公明・自由・共産・社民の各党による討論。あっせん利 得処罰法は、私設秘書も対象に含むべきだという民主党案を排除して公設 秘書のみを対象として成立した経緯があるが、その後、加藤紘一事件(事 務所の佐藤代表は私設だった)を見ても、私設秘書は何をしてもかまわな いという理屈が通用しないことが世間的にも明らかになった。そのため、 与党も重い腰を上げて私設秘書も対象とする改正案を提出したのだが、ま たしても、親族を含めること、請託という要件をはずすこと、という野党 案は却下された。採決の結果、与党案が衆院通過。

この後、石油公団法及び金属鉱業事業団法の廃止等に関する法律案と独立 行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構法案について、経済産業大臣よ り趣旨説明の後、民主党の質疑。

15時から先進医療に関する取材。

16時から医療問題ワーキングチーム:医療現場における心理職の国家資 格化に関する作業部会。日本臨床心理士会より聴き取り。

17時半頃に事務所に戻ると、急きょ明日の厚生労働委員会で質問するこ とになったという。与党が質問を放棄したため、質問時間が30分余り、 引き受けてほしいとの依頼があったそうだ。
18時すぎから急きょ厚生労働省の方を招いて質問取り。

なお、明日は法務委員会で心神喪失医療観察法案の審議が行われるが、私 たちも対案を提出しているため、質問の事前通告を待ったが、事前通告は ないようだ。




■6月7日(金) 心身喪失、いっきの会、厚労質問、地方公聴会、慶応大

朝は今日の質問に向けての追加準備など。

9時半から内閣部門役員会議。

10時から法務委員会。心身喪失者医療観察法案の審議。私たちは、法務 委員会と厚生労働委員会の連合審査を要求しているが、今日は厚生労働大 臣は厚生委員会にとられているため、与党のみの2時間の質問。事前通告 はなかったがいつ私たちの法案に質問が飛んでくるかわからないので、私 もずっと委員会室で待機。自民党の質問者が「司法精神医学という新しい 領域に対して・・・」と何度か言っていたが、司法精神医学は別に新しい 領域ではない。また、「なぜ日本は司法精神医学だけ遅れてしまったのか」 などと言っていたが、司法精神医学だけでなく全般的に遅れている。官僚 側も、それを訂正するでもない。これが日本の国会審議の現状なのだと改 めて悲しくなった。

12時から、「いっきの会」の勉強会。不良債権などについて。

13時から厚生労働委員会。私は14時から質問。
ジェンダー・スペシフィック・メディスンの担当局を変更すべきだという 問題。
医療保険制度の性中立性をどう検討しているか。
年金の将来推計を、女性と年金の観点から、モデルごとにすべて試算すべ きではないか。
富山県の中学校給食で、男子の方が女子よりもパンが1センチ厚いという 問題を厚生労働大臣としてどう考えるか。
タバコの問題。未成年が買える場所での自動販売機をなくすべきではない か。タバコ枠組み条約への交渉においての日本政府の姿勢は。タバコによ って生じる超過医療費(タバコを吸っていることによって余分にかかる医 療費)が、本人分だけでも1兆円以上で医療費全体の30分の1を占める というデータを見て、大臣はどうしていくつもりか。

質問終了後、13日(木)の地方公聴会(地方の声を聞くために出張して 行う委員会)が宇都宮で開かれることに決まったという知らせを受ける。
公聴人(代表して意見を述べる人)を私が推薦するようにということで、 あちこち連絡して打ち合わせ。地方公聴会への参加は初めてだが、地元の 意見を汲み上げる良い機会だ。(時間と場所未定。傍聴ご希望の方は、事 務所までご連絡ください)

三田の慶応大学に移動して、16時20分から文学部の「人と尊厳」とい う講座でジェンダーと子どもの問題について講義。

講義終了後、宇都宮へ。




■6月8日(土) TV出演、弔問

11時9分の新幹線で東京へ。

たけしのTVタックルの収録(放送予定:6/17(月)20:54〜)。
「女性議員」というテーマで、田嶋陽子議員、松島みどり議員らとともに 出演。

15時44分の新幹線で宇都宮へ。

事務所で打ち合わせの後、弔問。


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