国会報告(02.5.12〜5.18) |
■5月12日(日) 学童野球、清掃奉仕、フェスタ、出版記念 7時45分から学童野球の開会式。 9時からは鬼怒川の河川敷で清掃奉仕。娘を連れていく。毎年やっている が、よくまあこんなところにと思うようなゴミが捨ててある。圧倒的に多 いのはタバコの吸い殻と空き缶だが、今年は電子レンジも見つけた。 その後、「フェスタmy宇都宮」に顔を出す。 12時半から出版記念ミニパーティー。 夕方は事務所で来客や打ち合わせ。 ■5月13日(月) MR、リーダー養成塾、自治医大、支持者訪問、(→東京) 7時45分から恒例のマンデーリポート。 今日は8時半からリーダー養成塾(民主党栃木県連が、各種選挙に立候補 する意思のある人を対象に、半年間の講義・実習活動を行うもの)の呼び かけ行動の日なので、県庁前の途中でマンデーリポートを切り上げて、移 動。 リーダー養成塾の呼びかけ行動は、県連の簗瀬進代表を中心に企画された もので、県内の各大学の前で街頭演説をし、若い世代に呼びかけを行って いる。国会議員2名がチームを作って行動しており、先日の宇都宮大学の ときは谷ひろゆき参議院議員と共に街頭演説をした。今日は簗瀬さんと共 に、作新大学前で街頭演説。 南河内町に移動し、11時から、自治医科大学創立30周年記念式典に出席。 午後は宇都宮に戻り、定例の事務所内打ち合わせの後、支持者宅訪問。 夜、東京に移動。 ■5月14日(火) 歩き煙草、国際会議、卒後研修、瀋陽事件、子ども政策 8時から内閣部門会議。 歩きタバコに関する「軽犯罪法の一部を改正する法律案」について、長妻 昭議員より報告。 「民主党は歩きタバコまで規制するのか」という批判も出ているという法 案だが、歩きタバコの高さが子どもの目の高さにあたるため、失明しそう になった例もある。私自身も中学生の時、歩きタバコのために火傷をした 経験を持つ。 小さな子を育てている今は、人込みに出るときはベビーカーなど怖くて使 えず、抱っこをしていくしかない。長妻議員も、幼稚園のお子さんをお持 ちなので、他人事ではないと立法作業をしておられる。 「人込みに子どもを連れていく方がいけない」という意見もあるが、病院 に行くために通勤時間帯に電車に乗らなければならないこともあるし、子 どもだから人込みを避けて暮らせるというわけではない。 この問題を、子どもにとってのバリアフリー社会という観点で考えたいと 私は思っている。 その他、個人情報保護法案/行政機関等に関する個人情報保護関連4法案 について。 各種事務連絡。 9時半前に全日空ホテルに移動し、国際会議に出席。 Pacific Council on International Policy(国際政策についての太平洋 評議会)が主催する会議で、日米あわせて40名くらいが参加し、日本社 会の近年の変化を議論するもの。数日前に参加を要請された急な話だった が、何とか英語でスピーチすることができた。アメリカ人から「国会での イジメはあるか」などという質問も出た。 議員会館に戻り、医師の卒後研修について厚生労働省より聴き取り。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。 中国・瀋陽の総領事館事件に関する報告が川口外務大臣からあり、その後、 各党から質疑。川口大臣の答弁はいかにも筋が通っておらず、「そんな答 弁を官僚から強要されたら、俺だったら大臣をやめるぞ」などというヤジ もとんだ。 16時半から子ども政策プロジェクトチーム。子ども省の設立に向けて私 が提唱して作られたもの。私は事務局長を務める。 第一回目の今日は、子どもの権利条約と国内の法制化の現状について、 ARC代表、子どもの人権連運営委員の平野裕二さんより聴き取り。ニュ ーヨークで開かれていた国連子ども特別総会から昨日戻られたばかり。 5月22日で、条約が発効して8年になる。 1998年5〜6月に第一回締約国報告書の審査が行われ、子どもの権利 委員会によって日本に22項目の勧告が出されている。婚外子差別や障害 児差別、在日コリアン差別などや、競争主義的教育制度の問題点などが指 摘されている。また、条約に関する広報・研修は、子どもが「権利の全面 的主体」であるという子ども観を反映したものでなければならないと強調 されている。子どもというととかく「保護・管理すべき対象」として捉え たがる日本への批判だと思う。 子ども・親のエンパワーメントを目指す政策が必要だというのが平野さん の結論だったが、自尊心を高めることの必要性を常々痛感している立場と しては、全く同感。 18時半から、今井澄さんの出版記念会での対談のため、今井さんと日経 新聞の渡辺俊介論説委員と共に夕食を取りながら打ち合わせ。 ■5月15日(水) 精神医療、本会議、鳩山邦夫解任決議案、経済フォーラム 8時から厚生労働部門会議。 各種事務連絡。 「簡易保険における遺伝性疾患の子ども一律加入拒否問題に関する総務 省・厚労省への申し入れ」について。 8時20分から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム・厚生 労働部門・法務部門合同会議。 私たちが作ってきた議員立法を含むトータルの案について、両部門の了承 を得る。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。 鳩山邦夫議院運営委員長の解任決議案の審議。 鈴木宗男議員の議員辞職勧告決議案の本会議採決が、鳩山議員のためにで きなくなった。その責任を問うもの。 15時から雑誌の取材。 麹町会館に移動して、18時から経済フォーラム。日本の税制について。 ■5月16日(木) 税調、本会議、記者会見、質問準備 9時から税制調査会。環境税について−炭素税制の必要性とその経済影響 −というテーマで、京都大学経済研究所所長の佐和隆光氏より聴き取り。 11時半から、北関東・北陸信越地域議員団会議。 12時40分から代議士会。 5月22日に中国・瀋陽の北朝鮮難民問題の集中審議が行われることが決 まったため、今日から審議は正常化している。 13時から本会議。 法人税法等の一部改正案について、財務大臣から趣旨説明の後、民主党の 生方幸夫議員と自由党から質疑。 14時から明日の厚生労働委員会のための質問取り。 16時過ぎに議員会館を出て、法務省へ。 今日のネクストキャビネットで司法と精神医療の連携についての私たちの 対案が了承されたため、16時半から法務省記者クラブで記者発表。 大変熱心な会見だった。 会館に戻って18時に文部科学省と厚生労働省より、質問に向けての追加 説明を受ける。 その後、質問作り。 ■5月17日(金) 医療問題、厚労委質問、連合、本会議、(→宇) 8時から医療問題ワーキングチーム。 地域ガン登録の状況について厚生労働省より聴き取り。 民主党医療制度改革案について。 9時から法務委員会。厚生保護事業法等の一部改正案の審議。 9時10分からは厚生労働委員会。今日も両委員会での審議が重なってい る。 10時10分から厚生労働委員会で1時間の質問をした。 冒頭に、小泉首相の公約違反問題について坂口厚生労働大臣の見解を質し た。健康保険の被用者自己負担を1割から2割にした時の厚生大臣は小泉 首相だったが、そのときの条件として「2000年までに抜本改革をする」 ということを明言している。 1998年6月の委員会では、「そこで、問題は、どのように総合的に抜 本的に制度改革をしていくか、また、医療皆保険制度をどのように安定的 に今後とも維持・発展させていくか、そして良質な医療を提供していくか、 このような問題につきましてはほぼ議論が出尽くしていると思います。で きるだけ早く結論をまとめまして、平成12年度実施に向けて全力を投球 していきたいと思います」とはっきりと答弁しているのだ。 ところが、2000年どころか、2002年の今になっても、抜本改革は 先送りにされたままである。 大臣の公約というのはこんなに軽いものなのか。政治不信の根はこういう ところにあるのではないか。このような姿勢で、質問をした。 坂口大臣はかなり誠実に本音の答弁をしてくださった。 その後、医療保険の議論をする前提となる医療の信頼性について、教育 (卒前教育と臨床研修)と診療情報の開示について質問した。 また、健康増進法案に関連して、タバコの問題についても質問した。健康 増進法案では、初めて、公共の場での分煙が努力義務として盛り込まれた。 政府が受動喫煙の害を公的に初めて認めたとも言える。 喫煙、そして受動喫煙の害を明らかにしたデータがこれだけある今、タバ コは厚生行政として重要なテーマだ。今まで、旧大蔵省などによる圧力も あって、厚生省が目指そうとしていたタバコ政策は骨抜きにされてきた。 今日の答弁でも、大臣は、「タバコの問題は本当に難しい」と認めたが、 「でも、誰かが率先してやらなければ何も進まないということを学習した ので、まずは厚生労働省が率先してやっていきたい」と決意を表明してく ださった。(詳しくは後日議事録をご参照ください) 12時すぎに、連合の「健康保険法改悪阻止集会」に顔を出し、すぐに法 務委員会に戻って採決。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。母子寡婦福祉法等の改正案(児童扶養手当の削減を含 む)について、厚生労働大臣から趣旨説明の後、民主党の質疑。 本会議終了後、直ちに厚生労働委員会再開。 夜、宇都宮へ。 ■5月18日(土) 保護者会、講演、簗瀬進後援会大会、 午前中は子どもたちの保育園の保護者会。 昼から保育園で子育てについての講演。 16時からは簗瀬進さんの後援会大会。 後半のパネル・ディスカッションは、上田清司衆議院議員と原口一博衆議 院議員をお招きして、熱気のあるものとなった。 |