国会報告 その94(2002.5.13発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(02.5.5〜5.11)



■5月5日(日) 街頭演説、会合、弔問

午前中は会合。
14時から街頭演説。
その後、弔問。
18時から金田貞夫市議の会合に出席。




■5月6日(月) 挨拶回り、街頭演説

新しいスタッフと共に、終日挨拶まわり。
途中、14時から15時まで今日も街頭演説。




■5月7日(火) MR、コ大、本会議、男女、医療、個人情報保護法案

7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時27分の新幹線で息子を抱いて東京へ。

11時に、米国コロンビア大学の研究者である米国人の友人が来室。摂食 障害についての共同研究、メディアの問題などについて打ち合わせ。私の 新刊書「やりたいことは、やってみよう!」の内容に大変関心を示し、日 米のジェンダー問題について比較し話し合った。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
和歌山2区補選で当選した石田新議員が紹介され、永年在職議員として表 彰された元議員中村正雄氏について弔詞贈呈報告。 採決3本。

本会議散会後、男女共同参画調査会役員会。今後の進め方などについて、 役員間で話し合い。

15時に厚生労働省の方が来室。医療保険について、依頼しておいた調査 の結果を説明にこられる。

17時から内閣部門会議。
行政機関の保有する個人情報保護関連4法案について。
個人情報保護法案に関する四野党協議について。
各種事務連絡。

終了後、内閣部門役員会議。




■5月8日(水) 健康増進法案、ひとり親、健康保険法、総括副大臣会議

8時から厚生労働部門会議。
各種事務連絡。
「産業保健からみた健康増進法案」について、高知医大地域看護学講座の 甲田茂樹教授より聴き取り。

9時半から、ひとり親家庭等支援ワーキングチーム。
母子家庭就労支援策について連合より聴き取り。
中座して、10時から厚生労働委員会へ。
健康保険法改正案などの審議。
満席の傍聴者の中、与党が定数割れしたらすぐに委員会をストップさせよ うと、緊迫した雰囲気。16時まで。

16時からは総括副大臣会議。

17時半から女性政策打合せ。石毛えい子議員、山井和則議員と手分けし て文章化作業しているので、それぞれのすり合わせを行った。




■5月9日(木) 相続税、精神医療、今井澄さん、公募、選対、憲法調査会

9時から税調総会。相続税・贈与税について、横浜国大大学院の岩崎政明 教授より聴き取り。

10時から法務部門会議。
各種事務連絡。

10時半から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム。今まで 役員会のレベルで衆議院法制局と議員立法の作業を続けてきたが、プロジ ェクトチームのメンバーにその内容を報告すると共に、最終的に詰めなけ ればならない点を決めた。
与党が政府案を本会議におろしたがっている(審議を開始したがっている) ため、時間との戦いだが、より良い法案を仕上げると共に、関係諸方面へ の説明をできるだけ徹底していきたい。

12時から今井澄さん出版記念会準備会。
先日今井さんが出版された「理想の医療を語れますか」(東洋経済新報社  税別価格1600円)という本は、今井さんが、研修医、医師、病院長、 患者、政治家、すべての立場の経験を踏まえて、「良い医者をつくる」 「良い患者をつくる」「患者とその家族にとって最適の医療とそのシステ ムをつくる」という目的に向かって、志を実現するために誰にもわかるよ うに心を込めて書かれたもの。今井さんの集大成とも言える秀作。
ご本人はパーティーなど気が進まない方なのだが、すばらしい本なので多 くの方に知っていただきたいと、世話人会が作られ、出版記念会を開くこ とになっている。
私は、渡辺俊介氏(日経新聞論説委員)と今井さんの対談(「現代の医療 制度改革について」)の司会を、未熟ながらさせていただくことになって いる。会全体の司会は、参議院議員の岡崎トミ子さんと小宮山洋子さん。
坂口力厚生労働大臣をはじめ、各界の方たちが呼びかけ人になっている。
本当に良い本なのでぜひお読みいただきたい。出版記念会にご参加いただ ける方はぜひ私までご一報ください(詳細は、このページの末尾をご覧く ださい)。

13時半から党本部に行き、公募の書類審査作業。選対小委員会のメンバ ーを中心に選考作業を行っているが、大変多くの応募をいただいたため、 書類審査にも大変な時間をかけている。16時からの小委員会に間に合っ てようやく全ての書類を見終えることができた。

16時から選対小委員会。
公募の面接審査の進め方など。

17時半から民主党の憲法調査会の第5作業部会(安全保障)。
憲法調査会の前会長・鹿野道彦さんが離党したため後任となられた中野寛 成副代表、中川正春第5作業部会主査をはじめ、安全保障論ではしばしば 対立する方たちが出席して、少人数でじっくりと本音の議論をすることが できて大変有意義だった。




■5月10日(金) 日弁連、いっきの会、宗男議員、本会議、瀋陽事件

8時から、民主党と日弁連の朝食会。日弁連の幹部の方たちと、民主党の 代表・法務委員・弁護士出身議員の懇談会。それぞれ10数人ずつの出席。 司法制度改革や、人権擁護法案、有事法制について、など。

11時半からいっきの会勉強会。
あっせん利得処罰法と郵政関係4法案について。

12時40分から代議士会。
鈴木宗男議員の偽証の告発問題について、予算委員会の筆頭理事・枝野幸 男さんから報告があった。今日午前の予算委員会で、鈴木宗男議員の偽証 の告発をする委員会議決が否決されている。事ここに至ると、もうすっか り立法府としての責任を放棄しているとしか言いようがない。
また、秘書の逮捕を理由に再喚問を求める野党に対して、与党は「秘書が 逮捕されたというのはマスコミを通して聞いているだけで、予算委員会に は何の報告もない」(?)と言ったり、「秘書と議員が一体というのは、 道義上の話であって法的には別だ」などと言って拒否していたそうだ。す っかりわけがわからない。

13時から本会議。
決算について、採決6本。
その後、「気候変動に関する国際連合枠組条約の京都議定書の締結につい て承認を求めるの件」について、外務大臣から趣旨説明の後、民主党の質 疑。
この趣旨説明と質疑・答弁の中で、京都議定書とは直接関係ないが、中国 の総領事館問題が取り上げられた。

5月8日、中国・瀋陽の日本総領事館に亡命を求めて駆け込んだ北朝鮮住 民と思われる人たち5名が、中国の武装警察官によって連行された。私も テレビで映像を見たが、5名とも総領事館の敷地内に入っており、武装警 察官は敷地内に立ち入って連行したことが明らかで、これは在外公館の不 可侵を定めたウィーン条約に完全に反している。

今日の衆議院本会議では、川口順子外務大臣から、この件についての説明 があったが、「中国側の対応はウィーン条約に反しているので、毅然とし た対応を求めていきたい」という程度の内容。
今回の中国の行動も大変な問題だが、それ以上に私が衝撃を受けたのは、 日本の総領事館職員の対応だ。門柱のところで2名の女性が中国の武装警 察官に取り押さえられて大騒ぎになっているのに、警察官が落とした帽子 をゆっくりと拾ったり言葉を交わしたり、と極めてのどかな映像なのだ。
「毅然とした」態度どころではない。その場で何も主張せずに連行を許し ておいて、後から「毅然とした対応を求めていきたい」と言ったところで 何になるのだろう。あまりにも手前勝手な理屈で笑う気にもなれない。

そして、最も許せないのは、決死の覚悟で総領事館に駆け込んだ人たちの ことを同じ人間とも思わないような態度だ。虫けらだとでも思っているの だろうか。目の前の女性たちが武装警察官に暴力的に取り押さえられてい る様子を見て、止めようと思わないのだろうか。このような日本の在外公 館の態度の悪さは、私自身、貧乏旅行中に度々経験している(貧乏旅行者 のことも虫けらだと思っているようだ)。基本的な人権感覚に欠けている としか言いようがない。

今回の映像を見ていてもう一つ思ったことがある。5名のうち、男性2名 は早く走れたため、ビザ申請待合室まで入り込むことができたが、女性2 名と女の子1人は門のところですぐに警察官に追いつかれてしまった。緊 急時に犠牲になるのはいつも「女こども」なのだという事実を目の当たり にした。

夕方、宇都宮に向けて出発。




■5月11日(土) ライオンズクラブ、県連、出版パーティー

午前中は、ライオンズクラブの地区年次大会の「薬物乱用防止分科会」に おいて、助言者として講演。

終了後、直ちに別の会合に移動。

16時から民主党県連の幹事会。

18時から出版記念ミニパーティー。





★今井澄さん出版記念会のお知らせ

○日時:5月22日(水) 16時半から
  I部  対談「現代の医療制度改革について」 16時半〜
  II部 懇親会 18時〜
○場所 憲政記念館(東京都千代田区永田町1−1−1)
  会費 8000円


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