| 国会報告（02.4.21〜4.28） |
■４月２１日（日） 政治スクール １４時から、女性のための政治スクール。「最近の国政報告」がテーマ。 マスコミを見ていると、国会では疑惑追及ばかりやっているように見える ため、「こんなことばかりで国会日程をつぶして良いのか」というような 投書などが時々見られるが、実際は、疑惑追及をやっているのはマスコミ であって、国会そのものは、この国会報告でもお伝えしている通り、極め て正常に動いている（というよりも、個人情報保護法案や有事法制など、 もっと慎重に議論すべきものまでもが極めてスムーズに審議にかけられて いくという点では異常と言えるかもしれないが）。その国会の様子を報告 し、有意義な意見交換をさせていただいた。 終了後、今後の活動についての打ち合わせなど。 ■４月２２日（月） ＭＲ、弔問、ミニ集会、（→東京） ７時４５分から恒例のマンデーリポート。 １０時から定例の事務所内打ち合わせ。 昼は事務所で事務作業など。 県連の事務局長の石川さんの叔父様が亡くなったため、夕方は真岡に弔問。 １９時からミニ集会。 ２１時過ぎに東京に向けて出発。 ■４月２３日（火） 機密費、テロ資金、本会議、有事法制、別姓 ８時から内閣部門会議。 行政委託型の改革方針について。 機密費改革法案について。 機密費については、国会対策費として議員の背広代にまで使われていたと いうことが明らかにされたが、１５１国会（昨年の通常国会）で衆議院に 提出したが審議すらされず廃案になった民主党の法案を再提出することに なった。現行の「報償費」を、本来の「機密費」と、それに当たらない一 般経費に峻別し、「機密費」の用途を厳しく制限する。機密費の支払いに 関しては、速やかに「機密費支払記録書」を作成し、保存する。「機密費 支払記録書」については、衆議院の決算行政監視委員会、参議院の行政監 視委員会に設ける非公開の小委員会が提示を求め、審議する。「機密費支 払記録書」は、特に機密の程度が高いものは２５年、それ以外のものは １０年を経過したとき公表する。ただし、個人情報、法人情報、防衛・外 交情報、犯罪捜査、秩序維持情報に当たる部分については、公表を延期す ることができる、という内容。 長期的自然災害（三宅島等）に対する救済制度について。 沖縄政策について。 個人情報保護法案についての報告。 その他、各種事務連絡。 ９時から内閣・総務合同部門会議。 行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律案について、日弁連より 聴き取り。 その後、法務委員会。公衆等脅迫目的の犯罪行為のための資金の提供等の 処罰に関する法律案（いわゆるテロ資金処罰法案）について質疑。 １２時１０分から代議士会。 １２時半から本会議。 いわゆる有事法制を審議するための「武力攻撃事態への対処に関する特別 委員会」の設置が決められた。 その後、採決５本の後、道路関係四公団民営化推進委員会設置法案につい て、内閣委員長からの報告の後、民主党の修正案の趣旨弁明があり、 自民・民主・自由・共産・社民の各党から討論があり、採決。民主党の修 正案に賛成したのは自由党のみで、原案が可決された。 １４時から国内人権機関設置ワーキングチーム。 リーガルアドボカシー育成会議理事の池原毅和氏、障害者政策研究全国集 会実行委員会の金政玉氏、日本民間放送連盟、日本新聞協会より、人権擁 護法案について聴き取り。 １６時半から小児医療ワーキングチーム。 小児医療の現状と課題について、静岡県立子ども病院の長谷川知子先生よ り聴き取り。遺伝性疾患を持つ子どもたちの治療を専門にしている立場か ら、医療行政にとどまらず今の日本の様々な問題点をうかがえた。 １７時半から、緊急事態法制に関する外務・安全保障・内閣・国土交通部 門合同会議に移る。すでに１７時から議論が行われている。 緊急事態法制について政府案に関しての意見交換。 １９時から幹事長代理と幹事長補佐の懇談会。 なお、本日のネクストキャビネットで、選択的別姓を認める民法改正は従 来通り党として賛成の方向で決定したということだ。当然のこととは言え、 ２月から３カ月近く苦労を重ねてきた立場としては、とりあえず一安心。 民法改正案は、多様な価値観を尊重する民主党の生命線のような法案だと 私は思っている。 ■４月２４日（水） 健康増進法、公募、失業者、税調、副大臣、菅さん ８時から厚生労働部門会議。 各種事務連絡。 「健康増進法案」について、保健所長の阿彦忠之氏、保健師の中岡勢津子 氏より聴き取り。 １０時から党本部に行って、衆院選の候補者公募書類審査作業。出だしは 遅かったがその後日増しに多数の応募があるため、作業がなかなか追いつ かない。 １３時から厚生労働委員会。 大臣から健康保険法等改正案と健康増進法案の提案理由説明。 その後、民主党の議員立法の提案理由説明。いわゆる「患者の権利法」 （医療の信頼性の確保向上のための医療情報の提供の促進、医療に係る体 制の整備等に関する法律案）といわゆる「失業者に係る医療保険負担の軽 減に関する特別措置法案」（健康保険法等の一部改正案）のそれぞれを山 井和則議員と五島正規議員が説明した。 今国会の厚生労働委員会の目玉（問題）法案である健康保険法の改正案が、 私たちの出した対案と共にいよいよ委員会審議に入ることになる。 委員会終了後、健康保険法の改正案をめぐる審議について、委員会のメン バーで打ち合わせ。 １５時から税制調査会。 税制改革のとりまとめについて討議。 納税者権利憲章（民主党議員立法）について。 納税者番号制度について。 １６時から総括副大臣会議。 １８時半から菅直人さんのパーティー。 ■４月２５日（木） 精神医療、法務、イスラエル、個人情報、新秘書 ８時から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム役員会。議員 立法の作業がいよいよ時間切れとなりつつあるため、法制局の方たちに急 いでいただきながら立法作業。 ９時から法務部門会議。 各種事務連絡。 大阪高検の問題について。 ９時半から、イスラエルの国会議員エリ=コーエンさんとの懇談。 １０時に事務所に戻り、予算委員会における辻元清美さんの参考人招致を 見る。 １２時４０分から代議士会。 １３時から本会議。 採決３本の後、個人情報保護関連５法案の趣旨説明があり、全党からの質 疑。 この法案は、個人の情報コントロール権という観点もなく、抜け穴だらけ の法案であるだけでなく、表現の自由を侵害する危険性もある、問題法案 だ。 個人情報を保護することは当然必要なことだし、ＥＵ指令でも指摘されて いることだが、ヨーロッパ諸国の法律と比べると、今回の日本の法案は相 当おかしなものであると言わざるを得ない。 １６時から選対小委員会。公募の今後の進め方について。 小委員会終了後、引き続き、公募の書類審査の作業を続ける。どんどん応 募があるため、まだまだ作業が必要。 １８時半に事務所に戻り、５月から地元に赴任する予定の新第一秘書の方 と打ち合わせ。 ■４月２６日（金） 臨床心理、テロ資金、精神面の危機管理、有事立法 ８時から医療問題ワーキングチーム。 臨床心理技術者の国家資格化に関する作業部会設置について。 個人情報保護法案における医療情報について「学術における除外規定」等 に関して、専門家の方たちより聴き取り。 ９時から法務委員会。 引き続き、テロ資金処罰法案について質疑。 １０時からＥＵ委員長国会演説のため、委員会が一時中断。 １１時から、内閣部門会議勉強会。「精神面の危機管理」と題して、大阪 教育大学の元村教授より聴き取り。大阪池田小学校事件の心のケアの責任 者であり、また、テロ後のニューヨークの様子も見てこられた立場から、 有意義な話をうかがえた。アメリカのＦＥＭＡ（危機管理の専門機関）で は、ニューヨークのテロ事件についての予算のうち、５分の１以上を心の ケアに当てている。また、飛行機がビルに突っ込むシーンは日本のテレビ では繰り返し放映されたが、アメリカでは早々に自粛された。危機管理を 考える上で、心の問題にも十分に目を配ることが民主党らしさにつながる はずだという問題提起として私が講師を紹介させていただいた。 合間に厚生労働委員会、法務委員会の採決を経て、１３時から本会議。 採決６本の後、いよいよ有事立法３法案の審議が始まった。官房長官と防 衛庁長官による趣旨説明の後、全党より質疑。答弁もひどかったが、出席 率はもっとひどく、自民党席はガラガラ。自民党の強い希望で今日の日程 になったというのに、どういうことなのだろうか。昨日の個人情報保護法 案に引き続き、重大な問題がいとも形式的に扱われていくことに不安を感 じる。 夕方、宇都宮に向けて出発。 ■４月２７日（土） 幼稚園、出版パーティー、福祉施設、ミニ集会 １２時半から幼稚園での催しに参加。 １４時から、拙著「やりたいことは、やってみよう！」の出版記念パーテ ィー第１回目。２０人弱の規模での出版記念パーティーはなかなか前例が ないのではないかと思うが、大変和やかな雰囲気でいろいろと話し合うこ とができた。 １７時１５分から福祉施設の催しに参加。 １９時からミニ集会。 ■４月２８日（日） メーデー、びっくり市、花みずきフェスタ、弔問 １０時から栃木県メーデーに参加。 その後、恒例の問屋町びっくり市で店番。 １３時すぎに「駅東花みずきフェスタ」に移動。大変盛況。 夕方は弔問など。 |