国会報告(02.3.31〜4.6) |
■3月31日(日) お花見、ボランティア会議 会食会、お花見会の後、15時からボランティア会議。 ■4月1日(月) MR、ネットワーク通信、(⇒東京) 7時45分から恒例のマンデーリポート。 9時半から定例の事務所内打ち合わせ。 11時に来客。 水島広子ネットワーク通信が印刷所に入っているため、ゲラのチェックな ど。 午後、東京へ。 ■4月2日(火) 本会議、女性候補、党議拘束、保育、触法 昨夜、娘が私のコンタクトレンズを流してしまったため、片目が見えない 状態で登院。 政策秘書と法案関係の打ち合わせをしてから、急いでコンタクトレンズを 作ってくれる店をさがし、11時すぎに議員会館を出て日本橋に向かう。 明日の昼過ぎにできるとのこと。 時間ギリギリで国会に戻って12時40分から代議士会。 13時から本会議。 採決2本の後、商法等の一部改正案について、法務大臣から趣旨説明の後、 民主党の質疑。 本会議終了後、男女共同参画委員会が作る女性候補者必勝マニュアルのた めに情報提供。 14時から党議拘束検討チーム。党議拘束というもののあり方を検討する プロジェクトチームである。 1996年1月に社会党が社民党となったときに、主要政党としては初め て党議拘束を原則としてはずした。同年12月には、旧民主党が党議拘束 の原則廃止を決定。現民主党は党議拘束をかける政党である。 私は、日本が小選挙区を中心とした二大政党制を目指すのであれば、党議 拘束は本当に原則的な問題以外かけるべきではないと思っている。「党が 決めたことだから・・・」と言い訳をして無責任な投票行動をしている議 員があまりにも多すぎると思う。党議拘束をはずして、一人一人の議員の 責任がもっと問われるべきだと思う。 逆に、比例代表制を中心とした選挙制度でいくのであれば、党議拘束はし っかりとかけるべきだと思うし、党議に反することは許されないと思う。 私は、日本に小選挙区制が導入されたのは時期尚早だったと思っている。 女性や障害者の議員を増やすためにも比例代表制を中心とした制度の方が 良いと思っている。選挙イコール政策の選択という感覚を定着させるため にも、こちらの方が良いと思う。 党議拘束をゆるめた緩やかな二大政党制も一つの選択肢だとは思うが、大 統領制をとっているアメリカではそれが比較的うまく機能しているのに対 して、日本の場合、議院内閣制をとっているので、いろいろな検討が必要 だ。 16時に厚生労働省の方が来室。保育施策についてレクチャーを受ける。 17時半に法務省と厚生労働省の方たちが来室。いわゆる触法精神障害者 の法案について。 そのまま引き続き18時半から、平岡秀夫衆議院議員とともに対案作成の ための打ち合わせ。 ■4月3日(水) 厚生労働、HIV、補助犬、死刑、刑事局長、精神 8時から厚生労働部門会議。 各種事務連絡。 薬事法改正案の問題点について、大阪HIV薬害訴訟原告団代表の花井十 伍氏より聴き取り。 政府提出法案への対応について。 民主党議員立法「失業者に係る医療保険負担の軽減に関する特措法案」に ついて。 9時半から厚生労働委員会。 障害者の雇用の促進等に関する法律の一部改正案について、厚生労働大臣 より提案理由説明。 身体障害者補助犬法案及び身体障害者補助犬の育成及びこれを使用する身 体障害者の施設等の利用の円滑化のための障害者基本法等の一部改正案に ついて提出者より提案理由説明。10分で終了。 その後、法務委員会。一般質疑。 今日は死刑廃止について2名(民主党の山花議員、社民党の大島議員)が 質問した。 私も死刑廃止を望む立場であり、死刑廃止議連に入っている。 死刑廃止は国際的な流れだが、私自身がなぜ死刑廃止を望むかというと、 合法的な殺人は、死刑であれ戦争であれ認めるべきではないというのが第 一の理由である。「人を殺してはいけない」という当たり前のことがわか らなくなっている子どもたちが増えているとも聞く。どのくらい悪いこと をすると「殺されても良い人間」になるのか、ということを人間が決める のは、さまざまな問題をはらんでいると思う。もちろんえん罪の問題もあ る。 だからと言って私は気楽な性善説に立っているわけでもない。量刑そのも のを軽くすべきだと思っているわけでもない。むしろ日本の量刑は軽すぎ ると思っているくらいだ。死刑に代わる「終身刑」を作るべきだと思う。 死刑という極刑があまりにも重すぎるために、日本は量刑全般が軽くなっ ているような気がしてならない。 死刑存続の立場の人たちは「遺族の感情を考えると・・・」と言うが、遺 族の感情と言うのならひき逃げだって「犯人を殺してやりたい」と思うの ではないだろうか。強姦されたことでその後の人生が心身ともにずたずた にされる女性たちのことはどうなるのだろうか。 死刑を廃止して終身刑を導入すること、量刑全般を見直すこと、これらが 法務部門で私が取り組みたいことの一つである。死刑廃止については議連 の会長が亀井静香氏という異色の配置となり、活動が活発になっている。 13時から、厚生労働省の方が来室。障害者雇用促進法案についてレクチ ャーを受ける。 14時半に法務省刑事局長が来室。どうしても今日の夕方までに来たいと いうことだったので、15時からの税調総会の出席をキャンセルした。い わゆる触法精神障害者の法案について。 ようやくコンタクトレンズが届き、両目が見えるようになる。 16時から総括副大臣会議。 17時から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム役員会。今 までは私(事務局長)と平岡秀夫さん(事務局長代理)がたたき台を作る という作業だったが、今日から衆院法制局の方にも入ってもらって本格的 な立法作業に入る。 ■4月4日(木) 別姓、緊急事態法、本会議、質問取り、 党本部にて8時から全議員政策懇談会。 選択的別姓に関する全議員懇談会の第2回。前回の結果を受けてのネクス トキャビネットの審議の中で、鳩山代表が「もう一度全議員懇談会をやっ てほしい」と希望したとのことで再び全議員が集まった。 すでに選挙で公約し、衆参ともに法案を提出して継続審議中の案件につい て2カ月近くにわたって度々会議が開かれていることも異常事態だが、ま たしても「党内反対派」の人たちはおかしなことを発言していた。 小泉俊明衆議院議員(茨城3区=北関東比例)に至っては、「選挙公約に は党議拘束をかけるなんて一言も書いていない。そんなふうに思っている 有権者なんていない」「今はいかにして自民党から政権をとるかというこ とを考えるべきで、政策なんてどうでも良い」などと言い出す始末。有権 者を馬鹿にしたそんな態度が政治不信を強めるのではないか。 私は、鳩山代表に対して 「大部分の法案について党議拘束をはずすのは賛成だが、それは次の選挙 でそう公約して、その後にすべきこと。政権交代をしたいのであれば、選 挙公約を守るのは最低限の条件だ。いくら良い公約をしても、政権を執っ たらころりと態度が変わるような政党になぜ政権が任せられるのか。『今 は民法改正よりも景気や有事法制の方が優先だ』という意見が出たが、あ る人にとっては民法改正が10年以上に及ぶ最優先課題だ。また、『世論 調査では反対が過半数だ』と言う意見もあったが(反対が過半数というこ とも実際は事実と異なるのだが)、民主党は大部分の人が賛成するからや るという党なのか、少数の人の問題にも優しく目を向けていく政党なのか、 基本的な姿勢を代表に問いたい」と発言した。 また、山谷えり子衆議院議員(東海比例)などがすぐに「これは倫理的な 問題で・・・」などと口にするので、「倫理」という言葉を使うのは別姓 夫婦に対して失礼ではないか、ということも指摘した。 会議の終わりに、鳩山代表が私の発言に対して「民主党は多くの人が言う からやるという政党ではない。正しいことは初めはマイノリティであるこ とが多いが、正しいと信じたら実行していくのが民主党だ」と答えた。 正式決定はまたネクストキャビネットに委ねられたが、そろそろ結論を出 すのが執行部の務めだと思う。 なお、「党内反対派」の人たちはさかんに「政権交代を間近にしてこんな ことで民主党がもめているのは良くない」と述べていた。しかし、もめる 原因を作ったのは、他でもない「党内反対派」の人たちだ。民主党が提案 して継続審議中の法案に「待った」をかけたのだから、かなり異例のトラ ブルを作ったと言える。そんな事実経過をすっかり忘れたのか、「喧嘩を 売られた」立場であるかのような発言ばかりするのには呆れてしまった。 私だけでなく、多くの議員が呆れていた。やはり民法改正に反対するのは こんなメンタリティ(精神性)の人たちばかりなのか、と改めて納得。 ちなみに、先日、青少年問題特別委員長の招待による懇親会の席で、福田 官房長官に「民法改正、よろしくお願いしますね」と頼んだところ、 「いやあ、苦労してるよ。それよりも、民主党もなんだかもめているよう じゃないですか?」と言われてしまった。本当に恥ずかしい。 引き続き、9時から緊急事態法制合同会議。今日は韓国の有事法制につい て。 少しだけ話を聞いて、中座し、法務部門会議へ。 各種事務連絡。政府提出法案への対応について。 10時15分に政調のスタッフが来室。雇用対策プロジェクトチームの副 座長として、均等待遇の問題に本格的に取り組み始めてほしいとのことで 打ち合わせ。 11時から取材。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。 採決8本の後、「道路関係四公団民営化推進委員会設置法案」について、 行革担当大臣より趣旨説明の後、自民・民主・自由・共産・社民の各党よ り質疑。 16時から党本部で選挙対策小委員会。引き続き、候補者擁立作業の経過 報告など。 17時に厚生労働省の方が来室。 明日の委員会質問のための質問取り。ずいぶん長い時間かかってしまった。 ■4月5日(金) 医療、法務、厚生労働、質問、(⇒宇) 8時から医療問題ワーキングチーム。 薬事制度等の見直しについて、および、健康増進法案について、厚生労働 省より聴き取り。 民主党医療制度改革案のとりまとめについて。 法務委員会。 司法書士法及び土地家屋調査士法の一部改正案について。 同時間帯に厚生労働委員会が開かれている。 身体障害者補助犬法案および身体障害者補助犬の育成及びこれを使用する 身体障害者の施設等の利用の円滑化のための障害者基本法等の一部改正案 について。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。 採決2本の後、「マンションの建替えの円滑化等に関する法律案」につい て、国土交通大臣から趣旨説明の後、民主党の阿久津幸彦議員から質問。 本会議散会後、直ちに厚生労働委員会が再開。 午後は障害者雇用促進法案についての審議。 私は14時15分から30分間の質問。 冒頭に、今朝の朝刊で報じられた血液製剤の問題について厚生労働大臣の 見解をただした。非加熱製剤によるC型肝炎薬害の問題だが、国内で対策 がとられたのは1987年に、8名の産婦が肝炎を発症したことが発覚し て旧ミドリ十字が自主回収してから。だが、アメリカでは1977年にす でに製造禁止・承認取り消しになっており、その事実を旧ミドリ十字は直 後に知っていたこと、そして、1984年に、再評価のための資料として 厚生省にその情報を提供していたことがわかったのだ。厚生省では、アメ リカで1977年に同製剤が製造禁止・承認取り消しになったことを知り ながら、再評価の結果として使用限定も承認取り消しもしなかった。これ が事実ならとんでもない行政不作為だと言える。なぜ厚生省では繰り返し こういう問題が起こるのか。徹底した調査と情報開示を大臣に要求し、約 束してもらう。 肝心の障害者雇用については、今回も実現しなかった精神障害者を雇用義 務制度に組み込むという課題を5年後には必ず実現するという答弁を事実 上得ることができた。国際的には大変遅れているとは言え、委員会答弁と しては大きな前進だ。 17時まで委員会がかかり、その後、事務作業や打ち合わせをしてから車 で宇都宮へ。 ■4月6日(土) 入園式、挨拶 10時半から保育園の入園式に来賓として参加。 その後、弔問や挨拶まわりなど。 |