国会報告 その86(2002.3.18発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(02.3.10〜3.16)



■3月10日(日) 式典、祭り、記念樹

10時半から 緑が丘体育協会創立30周年記念式典に出席。

お昼からは、地元のコミュニティセンター祭りに家族で参加。
その後、宇都宮市内の園芸店に、息子の出生記念植樹の苗をもらいに行き (市から無料でいただける)、暗くなる前に久々に庭仕事。貸家ではある が、小さな庭があるので、庭いじりの楽しみがある。




■3月11日(月) 喚問、講演、選対、幹事会、上京

鈴木宗男議員の証人喚問の日。
7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時半から定例の事務所内打ち合わせ。

足利に移動し、13時から足利市職労で講演。「私達の職場と男女共同参 画社会について」というテーマ。職場における男女共同参画に関する問題 は、ジェンダー(克服すべきテーマ)と、仕事と家庭の両立(充実させる べきテーマ)の二つが混在しているという観点から話す。

宇都宮に戻り、17時から統一自治体選挙対策本部会議。
引き続き19時から県連幹事会。

今日は幹事会が早く終了したため、21時すぎに車で東京に出発。




■3月12日(火) 講演、本会議、弱視、年金、厚労

7時半から都内のホテルで朝食会での講演。菅直人幹事長の仲介で実現し たもの。対象は経営者の男性たち。女性政策の重要性について話す。

議員会館で、搾乳と小さな仕事を片づけ、再び外出して10時半から神田 で労組での講演。テーマは「ストレス社会におけるコミュニケーションの あり方」。

議員会館に戻り、12時40分から代議士会。 13時から本会議。
永年在職議員として表彰された元議員北山愛郎氏に対する弔詞贈呈につい て報告。
関税定率法および関税暫定措置法の一部改正案について、財務金融委員長 からの報告の後採決。

14時半から弱視児用拡大教科書問題を考える会。

15時に厚生労働省の方が来室され、女性と年金について聴き取り。

17時前に、山本ネクスト厚生労働大臣と年金について打ち合わせ。女性 政策における年金の扱いと、党の年金チームでの議論のすりあわせを依頼。

子どもたちを保育所に迎えにいき、移動の車中で息子に授乳してから、 18時半からの厚生労働部門メンバー懇親会へ。




■3月13日(水) ひとり親、新著書、青少年特委、山田県議、パーティー

8時から厚生労働部門会議。各種事務連絡。
「障害者雇用促進法一部改正案」への対応について。
「健康増進法案」について厚生労働省より聴き取り。

9時半からひとり親家庭等自立支援ワーキングチーム。
母子家庭の実状と母子支援策により、当事者団体として「しんぐるまざー ず・ふぉーらむ」より聴き取り。
「母子家庭等自立支援対策大綱」および就労支援について厚生労働省より 聴き取り。

11時に大和書房の方が、新しい著書の見本本を持って来室。「やりたい ことは、やってみよう!」というタイトルの本(1300円+消費税)。
18日すぎに書店に並ぶとのこと。ぜひご一読ください。20代前半の女 性向けに、といわれて書いた本ですが、年齢性別を問わず参考にしていた だける内容だと思っています。宇都宮では出版記念のミニパーティーを企 画する予定です。

11時半に来客。衆院選の候補者になっていただきたい女性なので、昼食 を一緒にとりながらいろいろと話し合う。

中座して、12時10分から青少年問題特別委員会。
青少年問題について福田官房長官から説明。
内閣府副大臣挨拶および青少年施策関連予算等の説明。内閣府大臣政務官 の挨拶。 15分以内で終了。

走って事務所に戻り、昼食の続きを食べながら引き続き話し合う。

13時半から女性政策草案作成会議のメンバーで会議。女性政策について、 保留にしてあった部分のツメを行う。

15時半に事務所に戻ると山田みや子県議と2名の支持者の方々が宇都宮 から見えている。今晩の女性支援基金のパーティーに出席するため。私も そうだが、山田さんも女性支援基金をいただいて当選した。私も日頃から 女性支援基金に寄付をすると同時に、今回のパーティー券も引き受け、自 分が基金をいただいたお礼に次の候補者の方たちのためにお金集めをする 立場。
搾乳しながら少々お話しする。

16時から総括副大臣会議。

子どもたちを保育所に迎えにいき、移動の車中で息子に授乳しながら、 18時半からのDPJウーマンサポートパーティー(女性支援基金のパーテ ィー)へ。パーティー券ができてからパーティーまでの日があまりなかっ たため、女性の秘書さんや女性の地方議員の姿が多かった。




■3月14日(木) リリー社、触法、本会議、娼婦、公募、母子家庭

8時からキャピタル東急ホテルで、米国の製薬企業・イーライリリー社の 会長と国会議員との朝食会。精神障害者への偏見をなくすにはどうしたら 良いのか、なぜ日本では国際的に見ても群を抜いて平均在院日数が長いの か、ということが話題だったのだが、なぜか自民党の議員の方たちは、例 の触法精神障害者の新規立法のことばかり自慢していた。

私は、偏見をなくすには精神医療のレベルを上げることと、精神障害につ いての知識を皆がもっと深めることだと述べた。また、なぜ日本では平均 在院日数が長いのか、という問いに対して、日本の精神科特例に代表され るような行政の不幸な歴史を述べた。

走って議員会館に戻り、すでに来室されていた法務省刑事局長と会談。
触法精神障害者の新規立法について。理論家で知られる刑事局長だが、い くつかの点で、どうしても納得のいく説明をしていただけない。いびつな 立法であるということをご自身でも感じておられるのではないだろうか。 「世間が・・・」ということを何度もおっしゃるので、「議員立法ならま だしも、政府の作る法案が、『世間が・・・』というような理屈だけで成 り立って良いわけがない」と申し上げた。
すっかり話し込んでしまい、1時間半も経過した。

10時半から、司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム役員会。 中間まとめ案について、役員間で意見の統一を図る。四名の役員(朝日俊 弘座長、江田五月座長代行、水島事務局長、平岡秀夫事務局長代理)がそ れぞれ異なった立場からの意見を持っているが、どうにか統一見解がまと まる。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
豪雪地帯対策特別措置法の一部改正案について、災害対策特別委員長から 報告の後、採決。

都市再開発法等の一部改正案、都市再生特別措置法案について、国土交通 大臣からの趣旨説明の後、民主党の質問。

本会議終了後、衆参女性議員有志勉強会にちょっと顔を出す。「代議士に なったパリの娼婦」という話題の自叙伝の著者・ニコル=カスティオーニ 氏を招いている。彼女は、麻薬中毒を克服し、スイスで代議士になった元 パリの「売春婦」。20年前のデータで、売春婦の85%が幼児期にトラ ウマを持つというものが紹介されていたが、彼女自身も5年間性的虐待に 苦しめられた。その結果、自分を信じられなくなり、何に価値があるのか がわからなくなった、という。もっと話を聞きたかったが、自分のプロジ ェクトチームのため残念ながら中座。

14時から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム。
重大な触法行為をした精神障害者に対する新たな処遇制度(案)の骨子に 対する質問事項および要求資料について、法務省と厚生労働省より聴き取 り。 プロジェクトチームとしての中間まとめ案について。政府案が的外れであ るどころか有害であるという認識に基づき、民主党としての対案を作る旨 の了解を得る。

党本部に移動して16時から選対小委員会。これから行う公募についての 打ち合わせと、全国の候補者の擁立状況について。

17時から母子家庭支援策の勉強会「私たちのほしい母子家庭対策」。
学識経験者、当事者団体、厚生労働省を迎えての超党派の勉強会で、記者 会見まで。




■3月15日(金) 医療、候補、いっき、法務、厚労、原口さん、帰宇

8時から医療問題ワーキングチーム。
パブリックコメントを踏まえて修正した民主党の医療制度改革案について 議論。

9時から、女性候補者擁立のための秘密会議。

10時半から取材。

11時半から「いっきの会」。ここのところは同期の議員から学ぶ選挙対 策勉強会シリーズ。今日はインターネットについて。

中座して、12時から法務委員会。裁判所職員定員法の一部改正案につい て法務大臣より提案理由説明。3分で終了。

「いっきの会」に戻り、12時40分から厚生労働委員会。移動ばかりし ている。
戦傷病者戦没者遺族等援護法の一部改正案について、厚生労働大臣から提 案理由説明。

14時から原口一博代議士と打ち合わせ。ここのところ予算委員会の質問 で外務省を追いつめ、すっかり人気者になった原口さんだが、かねてから 私の尊敬する議員の一人。外務省を追いつめるときの顔とはまた別に、女 性や子どもの人権など細やかな問題にもとても敏感なセンスを持っておら れる。

15時から「公募の会」。枝野幸男さんを筆頭に、公募出身の人たちで作 っている会。今日は落選した方たちにもお越しいただき、今までの反省と 今後に向けての提言を話し合う。議員は、枝野幸男さん(日本新党の公募) と津川祥吾さん(民主党公募の第一号)と細野ごうしさん(地元の公募) と私(女性公募)の4名の参加、落選された方は4名が参 加してくださった。

「公募」と言うと聞こえは良いが、一般には、当選確率の高い、条件の良 い選挙区は、現職を中心に埋まっているので、公募はどうしても「それ以 外の」選挙区を与えられることが多い(私の栃木一区もそんな選挙区の一 つだった)。でも、自分自身のことを振り返っても、公募は「地盤もカバ ンも看板もない」普通の市民に政治への道を開く有力なシステムだと思っ ている。
公募候補者の人権向上(?)のために何をすべきかを話し合い、私が所属 する選対の小委員会でこれから候補者公募を行っていくところなので、そ こに提言していくこととなった。

事務作業を終えてから宇都宮に車で戻る。




■3月16日(土) 県連大会、スクール、ライオンズ

10時から民主党栃木県連の第6回定期大会。鳩山代表、福田知事、森田 連合栃木会長が来賓として参加される。大阪大学社会経済研究所の小野善 康教授をお迎えして講演をいただく。

終了後、鈴木宗男氏の議員辞職を求めて街頭宣伝が急きょ企画されたが、 大会が長引いたため参加できず私は14時から「女性のための政治スクー ル」。 テーマは「最近の国政報告」。活発なご議論をいただいた。

夕方は、触法精神障害者に関する政府の新規立法について、電話取材を長 く受ける。

夜はライオンズ関係のシンポジウムでの講演。
「女性を取り巻く環境」がテーマ。いろいろな方からのご意見が出され、 大変有意義な晩だった。




※訂正とお詫び

先日お知らせしました4月の「女性のための政治スクール」の日程が、 4月20日(土)から4月21日(日)に変更となりました。大変申し訳 ございません。お詫びと訂正をさせていただきます。

■「女性のための政治スクール」
◎4月21日(日) 14:00〜
(テーマ未定)
◎宇都宮市文化会館第三会議室(明保野町)にて


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