国会報告 その82(2002.2.18発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(02.2.11〜2.16)



■2月11日(月)

8時43分の新幹線で息子とともに東京へ。

日暮里のホテルでネクストキャビネット研修会。予算組み替え要求、そし て今後の政権奪取に向けて、ネクスト大臣と総括副大臣のみの少数メンバ ーがホテルに終日缶詰での討議。私も総括副大臣として参加。

午前中は、代表提起に基づく構造改革についての討議。様々な意見が出さ れた。
私は、党の政策と運動を連動させるべきだという意見を述べた。どんなに 良い政策を練り上げても、アウトプット(それも、主に党運営のあり方) しか有権者の目には触れない。未来を見据えた政策を作るのなら、政党と しても未来を見据えた組織のあり方を考えるべきだという意見を言った。

短時間の昼食の後、12時45分から政府予算に対する民主党独自組み替 え要求内容の確認及び4党共同組み替え要求について。

15時半からは、女性政策および税制改正についての討議。

なお、本日付けで私は雇用対策プロジェクトチームの副座長に正式に就任 した。パート問題など、均等待遇の実現が雇用対策としても大きな課題で ある。男女共同参画調査会での均等待遇の議論との連携を深めるため、会 長である私が雇用対策プロジェクトチームの副座長になった。

18時18分上野発の新幹線で宇都宮へ。
19時から始まっていた県連幹事会に、少々遅刻して出席。
各種自治体選挙、県連大会(3月16日)などが議案。




■2月12日(火)

7時45分から恒例のマンデーリポート。
JR駅前を終了後、8時から連合栃木の「相談ダイヤル」街頭宣伝に合流。
その後、通常通りに県庁前、東武駅前へと移動してリポートを続行。

9時半から定例の事務所内打ち合わせ。

事務作業や支持者訪問などの後、夕方車で東京へ。




■2月13日(水)

8時から厚生労働部門会議。
各種事務連絡。
年金額等の物価スライド特例について、そして、障害者雇用施策の充実強 化について、厚生労働省より聴き取り。

年金支給額についてはインフレ対策として物価スライド制をとっているが、 最近のデフレについては、物価とスライドさせない(年金支給額を下げな い)という特例をとっている。高齢者の消費活動が堅調なので、年金支給 額を下げると(月数千円のレベル)景気がさらに冷え込むというのがその 理由だそうだが(年金制度の信頼性が低いことが現役世代の消費を冷え込 ませていることも無視できないと思うが)、これが次世代へのさらなる 「ツケ」として回されることをどのように回避するのか、という質問に対 しては、「そのうち景気は良くなるでしょう」という程度の回答しか得ら れなかった。こんな場当たり的な政治・行政が現実だと思うと何とも情け ない。

11時に厚生労働省の方が来室。母子家庭支援策について聴き取り。それ なりに就労支援策や養育費取り立て策などを考えてはいるようだが、そう いった施策が効果を現してから児童扶養手当に手をつけるというのが順序 ではないだろうか。

12時半から法務部門・内閣部門合同会議。民法改正について。
選択的別姓制度の実現と非嫡出子の差別撤廃を柱とした民法改正は、民主 党の党議である。2000年総選挙、2001年参院選の選挙公約でもあ り、今まで繰り返し法案の提出をしてきている。法案を提出する際には、 全議員が賛同者として名を連ねてきた。現在も、衆参両院で法案が継続審 議中である。

ところが、最近になって、民法改正に慎重であるべきだという人たちが、 ごく少数ではあるが、党内に出現した。その人たちに今までの経緯と法改 正の必要性を理解していただくことと、今国会で政府がどのような法案を 出してきた場合にどのような対応をするかを討議するために、この会議が 設けられた。

会議の席では、「慎重派」の方から、「今まで、民法を改正してほしいと いう声など聞いたことがない」というような発言も飛び出した。そのよう な議員の方には、ぜひ幅広く有権者の声に耳を傾けていただきたいし、市 民グループの方たちとも交流を持っていただきたい。
いずれにしても、民法改正は民主党の選挙公約であり、「慎重派」の方た ちはその選挙で当選しているのだから、党としての信頼性を死守するため にも、党議は党議でしっかりと守っていきたい。
また、私自身、党の決定に造反した経験を持つし、政党には多様な意見の 人がいて良いと思っているが、民法改正の趣旨は「多様な価値観の尊重」 である。民主党の結党の精神から考えても、譲れるものと譲れないものが あると思う。環境を守る、NPOなどの市民活動を促進する、などが同じく 民主党としての「譲れないもの」に当たると思う。

14時から来客。後日行う講演についての打ち合わせ。

15時に党本部に移動して選挙対策小委員会。候補者公募、および、現時 点でノミネートされている候補者候補の現状について。

議員会館に走って戻り、16時から総括副大臣会議。

会議終了後、子ども政策プロジェクトチームの顧問依頼のため中野寛成衆 議院議員を訪問。私は事務局長を務めることになっており、座長はすでに 石毛えい子衆議院議員に引き受けていただく内諾を得ている。
子ども省の設立をめざし、まずは党内に子ども部門を作るための準備体で ある子ども政策プロジェクトチームでは、子どもの権利条約と関連勧告を ふまえて、子どもたちの置かれている状況を個別具体的に検討して総合的 な子ども政策の論点整理をすることが目的。
副座長人事をまとめて、来週のネクストキャビネットで了承を求める予定。

18時過ぎに古巣の慶応大学医学部に行き、久しぶりに上司と会食した後、 研究会に参加。




■2月14日(木)

8時から、緊急事態法制に関する外務・安全保障・内閣・国土交通部門合 同会議。
有事法制に関する与党合意について内閣参事官の青木氏より聴き取り。
その後、「緊急事態法制について:基本的人権等との関係、シビリアン・ コントロールのあり方、地方自治体との関係など」を法政大学教授の江橋 氏より聴き取り。

江橋氏によると、行政によって供給される水・ガス・下水などによって支 えられている都市型社会を有事に防衛することは非常に難しい。
有事立法は、軍事的公益とその他の公益を調整するものである。
日本に欠けているのは、実は、有事立法ではなく、有事における市民の人 権の保護立法である。
市民からの相談や苦情の受理と対応を迅速に行う「有事オンブズマン」の 配備、財産権保証の実現、武力紛争下における女性・子どもの権利保護 (子どもの軍事的利用に関する実効性ある禁止条約の確立を含む)、環境 サンクチュアリー(環境保護のための非武装地域)の宣言、文化財保護、 残虐兵器の禁止、を期待されるとのこと。
日本にとっての終戦は、日本の国家的滅亡の瀬戸際における、軍事的な公 益と他の公益との再調整であった、という点を指摘されていた。

10時15分から石毛えい子議員と子ども政策プロジェクトチームについ て打ち合わせ。

10時半から女性政策検討会議。今まで政調会長のもとでまとめてきた女 性政策草案を、本日から全議員による検討にかけていく。集中的に検討会 を行い、党としての正式な成案として外部に公表していく予定。
本日は、基本的理念、税制、年金、雇用・労働について。

13時に厚生労働省の方が来室。精神障害者を取り巻く現状と、触法精神 障害者法案について説明。

14時から法務部門会議。各種事務連絡。
裁判所職員定数法改正案について法務省より聴き取り。

15時から取材。医療制度改革について。

16時半に法務省と厚生労働省の方が来室。引き続き、触法精神障害者法 案について。

保育園から戻ってきた息子に授乳してから、18時から近くのホテルで 「シンクネット21」(民主党のシンクタンク)の方たちと会食。




■2月15日(金)

8時から医療問題ワーキングチーム。
診療報酬改定について厚生労働省より聴き取り。
倒産・リストラにあった失業者の保険料問題について。
救急医療問題について。
患者の権利法案について。

9時に来客。小児科医療について。

10時48分発の新幹線で宇都宮へ。 12時から、労働組合の学習会で講演。

夜は谷ひろゆき参議院議員の新年会。



■2月16日(土)

午前中は事務作業。

南河内町に移動して、13時半から講演。

16時すぎに宇都宮に戻り、子どもたちを迎えに行く。本日は夫が仕事で 東京に行ったため、私が家事と育児の担当。




★民主党トーク・インライブIN いまいち

民主党栃木県連では、地域のみなさまから政策要望をお聞きするために、国会議員と県会議員が県内各地を訪問し、みなさま方と親しく懇談いたします。第1回目は、今市市で行います。お気軽にご参加ください。

◎とき:2月24日(日) 午後3時〜5時

◎ところ:今市市生涯学習センター中ホール

◎講演議員(主なテーマ)
 簗瀬進参議院議員(経済問題)
 小林守衆議院議員(環境問題)
 水島広子(子ども問題、男女共同参画)
 谷博之参議院議員(福祉問題)
 佐藤信県会議員(県政の課題)

★講演の後、会場のみなさま方と意見交換を行います。
★なお、4月は真岡、6月は那須南、9月は足利で行いますので、ぜひともご期待ください。


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