国会報告 その81(2002.2.12発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(02.2.3〜2.10)



■2月3日(日)

節分の日としては20年以上ぶりの雨天。
午前・午後と、節分の行事に参加。
合間に、県連の議員団で街頭演説。




■2月4日(月) 総理の施政方針演説

7時45分から恒例のマンデーリポートのはずが、街宣車のバッテリーが 上がってしまっていたため、開始が10分遅れ、JR駅前はほとんどでき ず。

9時半から定例の事務所内打ち合わせ。

10時41分の新幹線で息子とともに東京へ。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
小泉首相の施政方針演説の他、外務大臣・財務大臣・経済財政担当大臣に よる演説。
川口新外務大臣の外交演説のときには、自民党席を役員の議員が「外務大 臣の演説は要所要所で拍手をお願いします」と言って歩いていた。こうい う光景は初めて見た。

20時前に夫と娘が宇都宮から車で到着したので、家族そろって東京泊。 明日から、娘と息子は東京の保育所に入り、火〜金は東京、土〜月は宇都 宮、という生活パターンになる。




■2月5日(火)農水相の不信任決議案提出、いっきの会

朝、娘と息子を保育所に送っていく。秋の臨時国会中は文部科学省内の 「かすみがせき保育室」に預けていたが、時間的な都合もあり、宇都宮に 移るまで娘を預けていた保育所に二人そろってお願いすることになった。
息子にとっては初めての保育所。冷凍母乳を飲ませていただけるのであり がたい。こちらは議員会館で搾乳する生活に戻る。

9時から財務金融部門役員会・税調事務局合同会議。
各種事務連絡。
地域金融の円滑化に関する法律案の改正案が示される。民主党が昨年の通 常国会に提出して審議されなかった法案だが、中小企業を中心に、「ぜひ 成立させてほしい」という要望が強い、優れた法案。自民党の地方議員た ちも法案成立に向けて動き始めているらしい。よりわかりやすい形に改正 して、今国会に再提出する。

江田五月さんが7日の参議院本会議で代表質問をされることになり、女性 政策についてアイディアを出せば入れてくださるという親切な申し出をい ただいたため、児童扶養手当と夫婦別姓について質問を作らせていただく。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
武部農水相の不信任決議案を提出。
不信任決議案は否決されたが、その後、与党議員たちが、幹部も含めて、 「信任はしたが武部大臣はやめるべきだ」という言動をとっている。これ は、議決権の行使という国会議員としての役割を完全に忘れてしまった姿 ではないか。何とも情けなく卑怯だと思う。
「野党が出した不信任決議案に乗ってはいけない」というのがその理由の ようだが、大臣を信任すべきかどうかを党利党略でしか考えられないこん な態度を黙認していては、ますます国会での採決に関する議員の責任が希 薄になってしまう。

14時過ぎに本会議が終了し、直ちに男女共同参画調査会役員会。政調会 長のもとに作ってきた女性政策草案を示し、今後の進め方について役員の 皆さんの了解を得る。
女性政策草案を党としての正式な成案にするための全議員勉強会をいよい よ来週から開くことになる。

15時から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム。当事者団 体の方たちを招いての聴き取り。触法問題について、当事者の方たちは安 易に簡易鑑定をして不起訴とするのではなく、裁判を受ける権利(その中 で本鑑定を受ける権利)を主張されている。また、地域で精神障害者が孤 立しないよう、支援機能を充実させることも重要なポイントの一つ。

16時過ぎに会議が終了後、当事者団体の代表の方が来室して懇談。

保育所に娘と息子を迎えにいき、息子に授乳をしてから、私は18時半か らの「いっきの会」の総会および懇親会へ。鳩山代表が参加される。菅幹 事長は風邪のため欠席。
鳩山代表に、現在作成中の女性政策の報告をし、民主党が女性政策のパッ ケージを作っていることをメディアに向けて宣伝していただくようお願い する。日頃どれほどまじめに政策づくりを積み重ねていても、テレビに向 けて党の幹部が何を言うかによって党のイメージが決まってしまうからだ。




■2月6日(水) 少子化、代表質問

8時から厚生労働部門会議。各種事務連絡。
狂牛病対策緊急措置法案について。野党4党の共同提出を前提に準備中。 これを成立させるための署名活動が行われている。

日本の将来推計人口について厚生労働省より聴き取り。今回、合計特殊出 生率(ひとりの女性が一生の間に生む子どもの数。2000年は1.36)の 将来推計が下方修正され、総人口のピーク推計が2007年から2006 年に前倒しされた。
過去の推計が当たらなかったのは、少子化の要因を「女性の晩婚化」とい う単純な構造のみでとらえていたことが大きい。実際には、結婚しない人 が増えただけでなく、結婚した夫婦が生む子どもの数も減ってきたため、 さらに少子化が進んでいる。

合計特殊出生率については、国際的に見ても(OECDのデータ)、女性の就 労率が高い国、そして男女の賃金格差の少ない国の方が高く、国内で見て も、女性の就労率の高い県の方が高いことが知られている。
よく「女性が社会進出したから子どもを生まなくなった」と言う人がいる が、実際は全く逆だ。この点をふまえて、生みたい人が生み育てられる社 会づくりをしていかなければ逆行する政策になってしまう。

また、少子化については「女性が生まなくなった」「女性が結婚しなくな った」などと女性の問題であるかのように語られることが多いが、女性が 生むことを希望しても子どもをほしがらない男性も増えていると聞く。こ ういった視点も忘れてはならない。

部屋に戻って広報の打ち合わせ。女性政策をどのようなタイミングで公表 していくか、など。

11時から栃木県選出の民主党国会議員団の打ち合わせ。県連への議員寄 付金などについて。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。民主党(鳩山代表、川端議員)、自民党、公明党によ る代表質問。DVのシェルター、ホームレス、児童扶養手当まで触れた鳩山 代表の質問はとても良かった。
これに対し、小泉首相の答弁は、いよいよ政策レベルでもメッキがはげて きたことが一目瞭然だった。また、改革の姿勢がなくなったことによる支 持率の低下をどうとらえているのか、という川端議員の質問に対し、「支 持率が下がったと言ってもまだ民主党よりは高い」などとふざけた答弁を したので、ついにここまで来たかと驚いた。

17時半から、都内のホテルに移動して、「塾員国会議員懇談会」。慶応 大学出身の国会議員と慶応の幹部の方たちが懇談する会。私は昨年は出席 できなかったので今年初参加。綿貫衆議院議長をはじめ、塩川大臣、平沼 大臣、石原伸晃大臣なども参加していた。久しぶりに医学部の恩師などに も会うことができた。




■2月7日(木) 緊急事態法制

8時から、緊急事態法制に関する外務・安全保障・内閣・国土交通部門合 同会議。
緊急事態法制について、憲法の枠組みからの総論を、参議院法制局より聴 き取り。

有事法制について、民主党は結党時の基本政策でその制定に触れている。 「超法規的措置に任せて基本的人権が過度に侵害されないように」という のがその心である。が、本日の会議で、戦争経験世代の議員の方から、 「戦争中は、どんな歯止めをかけようとも超法規的になってしまう」とい う意見が出された。確かにその通りだと思う。民主党の基本政策の趣旨を ふまえた立法が可能なのか。毎週木曜日の朝8時に開かれる会議の成果が 問われる。

この後、新幹線で宇都宮に戻り、お世話になった方の告別式に参列して、 直ちに東京にとんぼ返り。
14時からの本会議に出席。

自由党・共産党・社民党・保守党による代表質問。

本会議散会後、18時前から男女共同参画委員会役員会。女性支援基金パ ーティについて。

その後、来客。




■2月8日(金)

8時から医療問題ワーキングチーム。
倒産・リストラにあった失業者の保険料問題について。国民健康保険は前 年度の収入をもとに保険料が算定されるため、突然の倒産を迎えて失業者 となった場合、保険料を払うことができなくなるという問題がある。特別 措置としてどうするかを議論。
後半は、伊藤脳神経外科病院におけるセラチア菌による院内感染について 厚生労働省より聴き取り。

その後、院内の診療室に薬をもらいに行く。最近、風邪気味だったのが、 ついに今朝は声が出なくなった。日頃は漢方薬しか飲まないが、気管支炎 をこじらせるわけにもいかないので、母乳中に分泌されない抗生物質をも らう。
診療室には同僚議員も来ている。私の周りの議員は風邪ひきだらけだ。毎 日会議に明け暮れているので、誰かが風邪を引くとどんどんうつるのだろ う。
そういえば昨日、土井たか子さんにエレベーターの中で挨拶したら、かれ これ10日も風邪を引いているとのこと。党派を超えて風邪がはやってい るらしい。
国会は未だに喫煙天国(自ら主催する会議だけは禁煙にしている)なので、 タバコが苦手な私は日頃からつらいが、風邪を引くとまさに地獄。

事務作業の後、11時50分から代議士会。 12時10分から本会議。
水田農業経営確立助成補助金等についての所得税及び法人税の臨時特例法 案の採決。
5分で終了。

その後、来週の勉強会に向けて事務連絡などをし、子どもたちを迎えてか ら車で宇都宮へ。

18時から、連合栃木宇河地協の賀詞交歓会。




■2月9日(土)

声が出なければ仕事にならないので、今日は家で事務作業や原稿書き。

夜は鹿沼に移動して新年会。




■2月10日(日)

9時から栃の葉国体記念第19回健康マラソン大会の開会式。

その後、事務所で個人相談を受ける。

16時から鹿沼で、小林守衆議院議員の新春の集い。


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