国会報告(12/2〜12/8) |
■12月2日(日) 午後、東京での会合を終えて、 一路鬼怒川へ。 民主党栃木県連の「組織強化研修会」に遅れて出席。 県連代表の簗瀬進さ んの講演の他、ネクストキャビネットの財政金融担当総括副大臣の中川正 春衆議院議員を迎えて、民主党の雇用・財政改革について講演が行われた。 その後、18時半から懇親会。 懇親会には菅直人幹事長も岩手の帰りに立 ち寄ってくださった。 懇親会終了後、子どもたちを温泉に入れてから、宇都宮に戻る。 ■12月3日(月) 7時45分から恒例のマンデーリポート。 9時半から定例の事務所内打ち合わせ。 10時から取材。 県知事が変わってからの1年間を振り返っての評価など。 福田知事については、「慎重」「公約違反」「議会対策が上手」など、人 によって様々な評価がある。 同時期に誕生した長野県の田中康夫知事に比 べると、リーダーシップが足りないなどと嘆く人も少なくない。 知事そのものの評価はさておき、どちらの県でも、民意を代表する「無党 派知事」と県議会の対立が当然のように話題になるが、実はこれは大変お かしな「民意のねじれ」だということにどれだけの人が気づいているだろ うか。 知事も、県議も、どちらも全く同じ県民によって選挙で選ばれてい る。 どちらにも民意が正確に反映されているのだとすれば、知事と、県議 の多数派との間には政策面での対立はあまり起こり得ないはずだ。 ところ が実際には、県政を変えようとする知事に対する抵抗勢力となるのが県議 の多数派である。 よく考えてみると大変おかしな現象である。 おそらく、各地での無党派知事の誕生による県政の変化を見て、知事選の 方が政策中心の選挙になってきているのだろう。 一方で、県議選はまだま だ従来型の「地縁血縁選挙」にとどまっているということなのだと思う。 知事のリーダーシップを評価することも大切だが、このおかしな「民意の ねじれ」に気づいて、県議選も政策本意で投票することが重要だ。 その後、事務連絡や原稿書きなど。 昼過ぎに宇都宮を出て、神奈川県の日吉へ。 16時半から慶応大学文学部の「人と尊厳」の講座で講義を行う。 18時に講義を終了してから、東京に戻り、健康事業総合財団創立110 年記念シンポジウムのレセプション・パーティーに出席。 ジャーナリスト の下村満子さんのもう一つの重要な顔が、この健康事業総合財団の理事長 である。 私は遅れて出席できなかったが、シンポジウムは「21世紀の女 性と性(ジェンダー)と健康」と題して、アメリカの第一人者の専門家も 招いて大変有意義に行われたとのこと。 ■12月4日(火) 8時から予算部門・財政金融部門会議合同勉強会。 野村総合研究所上席エコノミストの植草一秀氏より「日本経済再浮上の条 件」というテーマで聴き取り。 9時から人権・消費者調査会。 障害者差別禁止法とその世界的動向につい て、池原毅和弁護士より聴き取り。 アメリカのADA(障害を持つアメリカ人法)は有名で、障害および差別の定 義、積極的に公平化・機会均等化を図るために社会の側が負担すべき「合 理的配慮」が規定されている。 世界では2000年までに、障害のある人 に対する差別を禁止する法律を持つ国は43カ国以上に及び、ADAのような 総合的な差別禁止法を持つ国も30カ国近くなっている。 日本は大きく出 遅れている。 10時に憲政記念館に移動して、野党合同の「狂牛病緊急措置法制定決起 集会」に参加。 議員会館に戻り、明日の男女共同参画調査会に向けて、内閣府の方に来室 していただき打ち合わせ。 その後、電話取材を受けてから、12時から財政金融部門役員・税調事務 局合同会議。 12時40分から代議士会。 例の「造反」についての「処分」が本日の常 任幹事会で決定されたという報告がある。 13時から本会議。 本会議終了後、事務所に前原誠司幹事長代理が「幹事長名による注意」の 文書を持ってこられる。 常任幹事会名の文書によると、「党倫理規則第2 条に定める倫理規範に反する行為があったと認め」というのが処分の理由 とのこと。 党の決まりということなので受けるが、20名以上の「処分者」 が出たというのは大変残念なことである。 今回の一件は与党にしかけられ た「政局」だったと言うことができるが、これに惑わされず、尾をひかず、 民主党は真に国政のために前向きに成長していかなければならないと思う。 その後、現在執筆中の本について、出版社の方と打ち合わせをし、また、 明日の法務委員会で急遽質問することになったため、準備をする。 16時半から「子どもたちに良質な保育を提供するためのワーキングチー ム」。 小宮山洋子さんが座長、私が事務局長をつとめている。 幼稚園と保 育園の連携強化について、厚生労働省と文部科学省より聴き取り。 17時半から子ども虐待ワーキングチーム。 その後、法務省・最高裁・厚生労働省の方が来室して明日の質問のための 質問取り。 ■12月5日(水) 8時から 厚生労働部門会議。 各種事務連絡。 最近の雇用失業情勢について厚生労働省より聴き取り。 政府・与党の「医 療制度改革大綱」について厚生労働省より聴き取り。 9時から取材。 摂食障害について。 10時から厚生労働委員会。 保健婦助産婦看護婦法の一部改正案(それぞ れの呼称を保健師・助産師・看護師とするもの)の質疑。 10時半から法務委員会が開会されるが、11時25分に厚生労働委員会 の採決が予定されているため、11時半すぎの採決終了を待って慌てて法 務委員会に移動。 11時40分からが私の質問時間。 触法精神障害者の問題について先日公表された与党案に基づいて政府がど のような取り組みをしているかを質問したが、法務大臣の答弁はすべて 「これから検討していく」「現在検討中」という具合で何一つ明らかにな らない。 これは事前の法務省などとのやりとりでも感じたことだが、あま りにもすべてが隠されているように思う。 突然通常国会に法案が提出され て多数決で無理やり成立させて良いようなテーマではないはずだ。 国民的 な幅広い議論が必要な問題であるため、早く情報開示をして野党も議論に 参加できるようにしてほしいと要請。 その他、民法改正についても質問。 (詳しくは後日議事録をご参照ください) 13時から税制調査会総会。2002年度税制改革案について、意見交換。 14時半から男女共同参画調査会。 男女共同参画施策の現状と課題につい て、内閣府・厚生労働省・文部科学省より聴き取り。 15時半から「一人親家庭等自立支援ワーキングチーム」。 円より子さん が座長、私が事務局長となって新たに発足したワーキングチーム。 児童扶 養手当の削減を政府が計画していることがきっかけとなって作られたもの だが、養育費がほとんど支払われていない問題など、総合的に検討してい きたいと考えている。 第一回目の本日は、一人親家庭支援施策について厚生労働省より聴き取り。 16時から総括副大臣会議。 17時から司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム役員会。 明 日の会議に向けて、役員間の意見とりまとめ。 19時から産婦人科医の方たちと会食。 ■12月6日(木) 8時から、司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム。 中間とり まとめについて、意見交換。 本日のネクストキャビネットに報告すること となる。 9時から法務部門会議。 各種事務連絡。 今国会の総括と次期国会に向けて の課題整理。 10時より女性政策草案作成会議。 第6回目の今日は、「医療制度の現状 と課題」について慶大教授の城戸喜子氏、「ジェンダー・スペシフィック・ メディスン」について、東京水産大学教授の天野恵子氏より聴き取り。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。 採決2件。 事務所に戻り来客など。 15時から建設労働議員懇談会。 すぐに事務所に戻り、米国コロンビア大学の研究者と共同研究の打ち合 わせなど。 16時から雑誌取材。 結婚したがらない人たちについて。 17時半から小児医療検討ワーキングチーム。 横浜市立大学小児科教授 の横田俊平氏より「小児医療の現状と抜本改革」と題して聴き取り。 18時半から取材。 触法精神障害者問題について。 ■12月7日(金) 8時から医療制度改革ワーキングチーム。 家庭医制度について、北海道大学教授の前沢政次氏より聴き取り。 民主党医療制度改革案について。 9時半から女性政策草案作成会議。 一連の聴き取りを終えて、本日から政 策のとりまとめ作業に入る。 講師からの提案と民主党の政策のすりあわせ を行う。 会議を抜けて、10時から法務委員会。 請願の審査と閉会中審査について。 5分で終了。 再び女性政策草案会議に戻り、またまた抜けて、10時半から厚生労働委 員会。 請願の審査と閉会中審査について。 やはり5分で終了。 今日は他のメンバーもそれぞれの委員会で閉会の手続きがあるため、短時 間ずつ抜けてバタバタしている。 11時半から内閣部門会議。 今国会の総括と次期国会の課題。 13時40分から代議士会。 14時から本会議。 本日で臨時国会が終わるため、たまった事務作業を片づけたり締め切りの 原稿を書いたりする。 16時から取材。 この1年を振り返って。 17時に来客。 幕張で開かれる学会に明朝参加しなければならないので、夜のうちに幕張 に移動。 ■12月8日(土) 午前中は幕張で開かれている日本全身咬合学会で「うつのとらえ方・考え 方」と題して特別講演。 午後は東京に戻り、精神医学の対談。 夜、宇都宮へ。 |