国会報告 その70(2001.11.19発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




国会報告 バックナンバー|HOME

国会報告(11/11〜11/17)



■11月11日(日)

10時から第6回栃木県囲碁文化祭に出席。
その後、出版記念祝賀会に出席。



■11月12日(月)

7時45分から恒例のマンデーリポート。

急いで小山に移動して、10時から幼稚園で講演。

午後、宇都宮に戻り、取材など。

夜、家族全員で東京へ。



■11月13日(火)

午前中は事務所で日程調整や事務作業。
いつも日程管理を政策秘書に任せ ているのだが、ご家庭に不幸があり帰省したため、アルバイトの女性と共 に、にわかに奮闘することになった。
有能な秘書を持つと、日頃の仕事は 大変スムーズに進むが、休まれたときの打撃は大きいものである。
今週い っぱい、無事に仕事ができるかどうかやや不安。

11時に、触法精神障害者問題について、厚生労働省の方が与党案を持っ て説明に来られる。

13時から、民主党の「司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチー ム」役員会。

14時半から民法改正参議院提出記者会見および報告集会。
選択的夫婦別 姓の実現と非嫡出子の差別撤廃を柱とした民法改正案は、先の通常国会で 衆参両院に提出したが、継続審議となった衆議院とは異なり、参議院は選 挙があったため廃案となり、今国会に改めて提出することになった。
もう 何度目の提出になるだろうか。

15時半頃に記者の方が見えて雑談。

16時半から、男女共同参画調査会の役員会。
今後の進め方について、事 務局長の山井和則議員と打ち合わせ。
担当ネクスト大臣の岡崎トミ子さん は、ネクストキャビネットが長引いたため、参加できず、明日の報告とな る。

宿舎で授乳をしてから議員会館に戻り、19時10分から代議士会。

19時半から本会議。
補正予算案について、野党各党から反対討論、公明 党から賛成討論の後、採決。



■11月14日(水)

8時から厚生労働部門会議。
各種事務連絡。
法案対応。
「女性と年金検討会」における第3号被保険者制度に係る主な論点等につ いて、厚生労働省から聴き取り。

10時から、高野孟氏を招いての勉強会。
アフガニスタンにおける米国の 戦略と今後について。
イギリスのマスコミは湾岸戦争の時とは全く違い反 戦ムードだとのこと。

11時から厚生労働委員会。
狂牛病問題について連合審査を行うことに同 意するための採決。

13時から戦時性的被害者(いわゆる従軍慰安婦)の法案参院提出の記者 会見。
民主党・共産党・社民党の共同提出だが、民法改正案と同様、これ も何度目かの提出になる。

党本部に移動して、13時半からパキスタン現地報告会。
党から派遣され て11月5日〜11日の間パキスタンに行って来た首藤信彦議員・榛葉賀 津也議員による報告。
首藤議員が空爆開始時にパキスタンを訪れた時には オサマ=ビンラーディンを捕まえるという話だったのだが、今回はすっか り「タリバン後のアフガニスタンをどう分割するか」という話が中心にな っていたとのこと。
タリバンのザイーフ大使と会談したところ、彼らは日本が攻撃してくると 思いこんでいることがわかった。
憲法9条の話をしたら「では、敵ではな いではないか」と驚いていたとのこと。
また、パキスタンの首脳に、日本の自衛隊をパキスタンに派遣するかどう かの話をしたところ、パキスタンも主権国家であり、軍隊も持っているの だから、なぜ日本で勝手にパキスタンに自衛隊を出すか出さないかを議論 するのだ、とんでもない、という反応が返ってきたそうだ。
やはり日本で の議論はポイントを外れていると思う。

引き続き、14時半からアフガニスタン勉強会。
日本でも数少ないイスラ ム教専門家である東京外語大教授の飯塚正人氏を講師に招き、「今時テロ 問題に対するイスラム教からの視点」と題して話をうかがう。

16時から総括副大臣会議。

17時10分から男女共同参画調査会役員会。
昨日の打ち合わせの結果を、 岡崎トミ子議員に報告し、今後の進め方などがほぼ決定する。

18時すぎに一度宿舎に戻って授乳し、19時から岡田克也政調会長を囲 んで、新任ネクスト大臣・総括副大臣の懇親会。



■11月15日(木)

娘を保育園に送ってから議員会館へ。
原稿執筆や校正など。

11時に、横浜市立大学・小児科の横田俊平教授が来室。
小児医療の危機 的現状と改革案についてお話をうかがう。
私が考えてきたこととほとんど 同じ考えをお持ちで、展望が開ける。

12時40分から法務部門会議。各種事務連絡。すぐに終わる。

党本部に移動して、13時から部落解放推進委員会。
国内人権機関の設置検討について、人権教育啓発基本計画について、法務 省から聴き取り。
反人種主義・差別撤廃国際会議の成果と課題について、石毛えい子議員な どから報告。

同じく党本部にて、14時から国際局役員会議。
私は今国会から国際局の 副局長になっている。
各国との交流や党からの海外派遣について取り決め る局。
現在はアフガン問題を抱え、また、来年は日中国交正常化30周年 であるため、いろいろと仕事は多い。

明日の法務委員会で急遽質問することになったため、党本部から走って戻 り、15時すぎから最高裁と法務省の方の質問取り。

再び党本部まで走って、16時から選挙対策委員会の候補者発掘小委員会。
ここのところ総括副大臣会議と重なって出席できなかったが、今週から木 曜日に替えてもらったため、出席できるようになった。
政権交代をするに は、とにかく全国の小選挙区に候補者を立てなければならない。
私は特に 女性候補者を多く立てるべきだという観点から、いろいろと努力している。

またまた走って議員会館に戻り、17時すぎから日本テレビの収録。
田中 外相についてインタビューを受ける。
最近の外務官僚や議員の様子を見て いると、いじめの構図の中で日に日にモラルが低下していると思う。
また、 日本の外交にとっても損失だ。
このような状況を長引かせているのは小泉 首相の責任だ。
田中外相をサポートするでもなく、更迭するでもなく、現 状を放置しているのは首相としての無責任だと思うが、攻撃の矛先が田中 外相にのみ向かっているのはどう考えてもおかしい。
というような話をし た。

18時すぎに宿舎で授乳をしてから、18時半から党本部で第3回の女性 政策案会議。
21時半頃まで。



■11月16日(金)

8時から内閣部門会議。
政府の構造改革について、内閣総理大臣のリーダ ーシップを強めるため、内閣法改正を視野に入れた議論。
国内テロ対策について。
沖縄問題に関する政府への提言について。

中座して、8時50分から厚生労働連合審査会。
厚生労働委員会・農林水 産委員会・経済産業委員会が合同で牛海綿状脳症(狂牛病)問題について 政府への質疑。

並行して、10時半から法務委員会。
裁判官の育児休業法改正案について 質疑。
私はトップバッターで10時半から30分間質問。
今まで育児休業 を取得した裁判官は百四十数名いるが、そのうち男性は最近になって取得 した1名のみとのこと。
司法の場における男女共同参画やジェンダー教育 の他、14日に骨子が明らかになった政府の民法改正案について質問をし た。
やはり子どもの姓については統一する案になりそうだ。(後日議事録 をご参照ください)

同時間に、仙台の筋弛緩剤点滴混入事件を冤罪という確信を持って弁護さ れている阿部泰雄弁護士が見えていたため、質問後、会議室に走り、少々 お話をうかがって法務委員会に戻る。

11時45分頃に採決が終わったため、「いっきの会」の「大橋巨泉さん を囲んでの昼食会」に参加。
日本の国会議員は忙しすぎるし生活環境が悪 すぎて立法の発想など出ない、という観点や、民主党の議員はまじめすぎ る、などという観点から巨泉さんらしい話をうかがう。
おにぎりや缶の冷 たいお茶ばかり、昼食の時間もとれない、タバコの煙だらけ、宿舎がみす ぼらしい(私の自宅と比べるとこれには同意できないが)、など、問題点 をどんどん挙げられる。
選挙区を持たない巨泉さんは週末にはリラックス できるだろうが、私も含めて選挙区を持つ議員は週末も休むというわけに もいかない。
議員が忙しすぎるということについては、私もかねてから問題だと思って きた。
一般の国民感情として、「公僕なのだから忙しく働いて当たり前」 というものは確かにあるが、自分の生活をする余裕もないほどの忙しさの 中では、生活感覚もなくなってしまう。
私は小さな子どもを持っているの で嫌でも生活に引き戻されるが、そうでない議員は、バランス感覚をどん どん失ってしまうのではないだろうか。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
採決1件の後、雇用対策 法案(政府案および民主党案)について趣旨説明と各党からの質疑。
自民 党の質問者は、質疑の中で民主党案をさんざん批判しておきながら、答弁 は政府にのみ求めるという失礼なことをしたため、ブーイングが起こって いた。

本会議と委員会の間をぬって、幹事長補佐の打ち合わせ。
また、幹事長と の打ち合わせも行う。

16時半すぎに狂牛病の連合審査会が終了し、その後、厚生労働委員会。
先ほど本会議で趣旨説明が行われた雇用対策法案の提案理由説明。

今日は金曜日だが、明日東京で講演があるので今夜も東京泊。



■11月17日(土)

午後、実践家政科会で「21世紀の女性はどう生きる?」というテーマで 講演。

その後、家族で宇都宮に戻る。


国会報告 バックナンバー| HOME