国会報告 その68(2001.11.5発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(10/21〜11/3)



■10月28日(日)

10時から、難病問題について個人面談。

今日から明日まで、京都の山井和則代議士の秘書の方が私の地元活動の見 学に来られた。
私の方こそ事務所の体制がなかなか軌道に乗らないので、 見学に行きたいくらいなのだが。
12時前から問屋町のびっくり市に参加。
あいにくの雨で人出が極端に少ない。
雨が本格的になって他の出店もみな 撤収したため、私たちも14時には撤収。

その後、後援会長と打ち合わせ。

夜は会食。



■10月29日(月)

7時45分より恒例のマンデーリポート。
再開第一回。
産休中も毎週この 時間に国会報告のチラシの配布を続けてくださったボランティアの方たち に感謝。

9時半より山田みやこ県議と打ち合わせ。

その後、事務所内打ち合わせ。
久しぶりの打ち合わせなので午前中いっぱ いかかる。

本日、「水島広子ネットワーク通信」を印刷所に入れているため、夫が印 刷所との連絡などをしなければならず、私は息子の子守をしながらゲラの チェックや原稿書きなど。

18時頃、家族揃って車で東京へ出発。



■10月30日(火)

8時から、財政金融部門役員・税調事務局合同会議。
今後の財政金融およ び税制の議論の進め方について。

10時半から政治改革推進本部会議。
中選挙区制復活案について、細川護 煕元首相の主席秘書官だった成田憲彦氏より聴き取り。
あらゆる観点から 問題のある制度であり、このような制度を許すことは政治の自殺である、 という説に同感。

12時半から、部落解放同盟の国会請願を激励。

13時から本会議。
人事案件8件の採決。
司法制度改革推進法案採決。
その後、小泉首相より、APEC首脳会議出席およびその際に行われた二国間 首脳会談に関する報告。
それに対して、民主党・自由党・共産党・社民党 より質疑。

15時から法務委員会。
商法等の一部改正案について質疑。

16時から明日の厚生労働委員会の質問取り。

17時45分に、「ちびっこ園」の事件の担当をされた高見澤弁護士と寺 町弁護士が見える。
本日初公判が開かれたため、その冒頭陳述などを見せ ていただく。
また、子どもの突然死の場合に、しばしば外因死の隠れ蓑に されるSIDS(乳幼児突然死症候群)の問題について提起していただく。
明日の質問に取り入れることになる。

明日の委員会で民主党案への質疑が公明党と自民党よりあると聞いたため、 20時まで待機したが、結局質疑は取り下げになったとのこと。



■10月31日(水)

8時から党本部でニューリベラル懇話会。
この国会報告でもテロ関係で紹 介してきた三井物産戦略研究所長の寺島実郎氏が講師。
真の構造改革は米 国中心の構造から脱却することであり、小泉改革に欠落しているのは、社 会政策論と成長のプラットフォームを描く青写真である、という話。
大変 共感した。

10時から厚生労働委員会。
育児休業・介護休業法改正案と民主党の両立支援法、児童福祉法一部改正 案について、参考人質疑。

午後は同じ法案について、政府および法案提出者への質疑。
私は14時25分から45分間。
人員配置など保育の質を確保するための 施策、悪質な保育施設の発見の方法、障害児保育、児童扶養手当などにつ いて。(詳細は後日議事録をご参照ください)

16時から総括副大臣会議に出席。
法案審査など。
その後、厚生労働委員会に戻る。
質疑終了後、私たちの法案(「仕事と家庭の両立支援法案」「児童福祉法 一部改正案」)を撤回する申し出が許可される。
この後、育児休業・介護休業法改正案に対して修正案が示され、採決。
採決の後、私が附帯決議を読む。
附帯決議を自分で読むのは初体験。
附帯決議の採決後、与党の児童福祉法改正案の採決。

私たちは自分たちが作って提出した二つの法案を「撤回」したわけだが、 なぜそのようなことをしたのか事情を説明させていただきたい。
自分たちの法案を提出したきりで政府与党案に単に「反対」することは、 見た目には大変わかりやすいが、結果として政府与党案がそのまま無修正 で通ってしまうということを意味する。

今回、私たちは、「仕事と家庭の両立支援法案」を撤回することを条件に、 3年後に、特に看護休暇を中心に法律の見直しを行うということを附則に つけるなどの法案修正を行い、さらに、附帯決議に、看護休暇の普及に向 けての努力、男性の育児休業取得促進などを盛り込むことができた。
当初 の目標であった「看護休暇の請求権化」には及ばなかったが、3年後の見 直しで請求権化することへの道を開くことができたと思う。

また、児童福祉法一部改正案については、表面的には無修正で附帯決議も つけずに賛成、という態度であるが、こちらについては、与党案に賛成す ることを条件に、与党案を提出する前に文言の修正をしてもらった。
具体 的には、保育サービスを増大させるくだりで、「PFI方式の活用」という 文言を削除してもらい、「多様な民間事業者」を「社会福祉法人その他の 多様な事業者」という文言に変えてもらった。
民主党は決して規制緩和に 反対の立場ではないが、こと保育に関しては、まずは質を確保する仕組み を作ることが先決であると考えている。
私たちはNPOを活用したシステムを 考案中であるが、そのような仕組みを作らずに、単に規制緩和を軸にして 保育所の数を増大させてしまうと、営利至上主義の「ちびっこ園」のよう なことも起こりかねない。
これが、与党案を修正してもらったことの背景 である。

私自身、自分が十分に関わっていない法案について、「なぜ民主党は与党 案に賛成したのだろう?」と不満を感じることも多々ある。
例えば共産党 のように、少しでも問題のある法案には「反対」と態度を鮮明にする方が わかりやすいのは確かだ。
それも一つの政党のあり方だと思うが、野党の 筆頭理事を出せる最大野党の民主党としては、単に「反対」するのではな く、最終的に成立する法律を少しでも良いものにするために与野党理事の 協議を最大限利用して、駆け引きをしていくことも重要な役割なのだ。

もちろん、中選挙区制復活など、どう転んでも容認できないような法案に ついては、断固反対して政局にしていく必要がある。
こちらの場合は、解 散・総選挙をにらんで、存分に自分たちの立場を明らかにしていくとい方 法をとるべきだ。

18時すぎに、議員宿舎にいったん戻って授乳してから、19時からの内 閣部門役員会懇親会へ。



■11月1日(木)

9時から法務部門会議。
各種事務連絡。
裁判官育児休業法改正案について法務省より聴き取り。
育児休業の対象と なる子の年齢を現行の「一歳未満」から「三歳未満」に引き上げるという もの。
公務員についても同様の改正案が提出されている。
私の担当法案。

10時から、女性政策草案会議。
民主党の女性政策をまとめる基盤として 作られた、政調会長の諮問会議。
学者の方たちから意見をいただくもの。
今日から数回にわたって開かれる。
私は男女共同参画調査会長として参加。

12時10分から代議士会。

12時30分から本会議。
冒頭に、このたびの補選(宮城4区、滋賀2区) で当選した2名の新議員が紹介される。
どちらも自民党前議員の死去に伴 って行われたものだが、前者は前議員の息子、後者は前議員の弟であり、 姓は変わらず。
典型的な日本型選挙だ。
育児休業・介護休業法改正案を含む、4法案の採決。

15時からWIN WINのシンポジウム。
WIN WINの推薦を受けて当選した議員 および惜敗した候補者たちが集まって、女性の政治家が増えると社会はど のように変わるか、WIN WINの活動についてなど、意見を出し合った。
WIN WINとしては初めてのシンポジウムだったが、大変有意義だった。

17時半からWIN WINの懇親会。

18時半すぎに移動して、幹事長補佐懇談会。
菅直人幹事長を囲んで、食 事をしながら打ち合わせ。



■11月2日(金)

8時から内閣部門会議。
沖縄経済対策について内閣府よりヒアリング。
国内テロ対策について論点報告。
靖国問題に関するワーキングチームの設置について。
その他、各種事務連絡。

10時から、党の政調スタッフと、男女共同参画調査会の進め方について 打ち合わせ。

11時に後日の講演について打ち合わせのための来客。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
テロリストによる爆弾使用防止に関する国際条約の締結 の承認など採決3件。
その後、地方税法等一部改正案、租税特措法等一部改正案について大臣によ る趣旨説明および民主党・自由党からの質疑。

本会議終了後、法務委員会。
商法等の一部改正案について質疑および採決。

法務委員会終了後、16時20分から司法と精神医療の連携に関するプロジ ェクトチーム役員会。
今後の進め方について話し合うが、役員の中でも意見 は分かれ、とても質の濃い議論になった。

20時すぎに家族そろって車で宇都宮に出発。



■11月3日(土)

午前中は会合。

午後は、これから協力するインターネット上の子育て相談についての打ち 合わせ。





  お知らせ

★「女性のための政治スクール」再開! 11月18日(日)

●日時: 11月18日(日) 14:00〜

●テーマ:「米国同時多発テロについて」

●会場: 宇都宮市文化会館(明保野町)3F会議室

※参加無料、もちろん男性の方や小さなお子様連れの方も大歓迎です。

お気軽にご参加ください。

なお、今後の内容や形式などについて、ご意見 を募集しております。



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