国会報告 その60(2001.9.2発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(8/26〜9/1)

■8月26日(日)

昼前から宇都宮市内問屋町の「びっくり市」(フリーマーケット)でボラ ンティアの方たちと共に売り子をする。
毎月、ボランティアの方たちが出 店してくださっているが、なかなか日程が合わずにここのところ顔を出す ことができなかった。
久しぶりにいろいろな方たちにお会いできて楽しか った。



■8月27日(月)

7時45分から恒例のマンデーリポート。
前夜、近畿郵政局長が公選法違反の疑いで逮捕されるという事件が起こっ たため、改めて非拘束名簿式比例代表制というおかしな選挙制度を改める 必要性について訴える。
この選挙制度が実に多くの問題をはらんでいたことが選挙後改めて明らか になっている。
それは
1.旧全国区と同様の弊害(地盤・看板・カバンが重要、組織的選挙違反
  の問題など)
2.自民党では10万票そこそこの得票でも当選しているが、他党では
  30万票以上とっても落選しているという民意の歪み
3.自民党・民主党では個人名投票をしたのは約3割だった。つまり、実
  際に誰が当選するかを決めたのは投票者の3割に過ぎず、それも組織
  的な基盤を持った人が多かったという事実

このうち1と2は選挙前に予想されていたことだが、3については選挙後 に明らかになった。
選挙制度を考える上では、民意の正確な反映というの が第一の条件である。
参議院のあり方も含めて、非拘束名簿式というおか しな選挙制度の見直しを早急に進める必要があると思う。

9時10分から定例の事務所内打ち合わせ。

10時から取材。
産休と産後の活動について。
明日から妊娠38週に入る。
「いつから産休に入るのか?」と時々質問を いただく(労働基準法では34週から請求権がある)が、結局産前休暇を 明らかな形ではとっていない。
議員は「労働者」ではないので解釈がなか なか難しいのだが、どれほど体調が悪くても休めない仕事が議員にとって の「労働」だと私は解釈することにしている。

34週以降は講演の日程も入れていない。
会合も「体調次第で出席できな くなるかもしれません」と必ず付け加えた上で出席を引き受けている。
こ れが自分にとっての「産休」という考えでやっている。
第一子を生んだときは、精神科医という一対一の仕事だったので、現在よ りも休みにくい面もあった。
外来診療を突然休んだり早退したりするわけ にはいかないし、外来は精神的にも負担の重い仕事なので、産前2週間、 産後6週間は外来を代わってもらい、その期間は論文執筆など、自主的に 取り組める仕事だけをしていた。

今回も、産後は医師の意見に従ってきちんと休むつもりである。
くれぐれ も、「あの人は産後もほとんど休まなくて偉かった」などと「不名誉な」 ほめられ方をしないよう、働く女性たちの足を引っ張ることのないよう、 注意していきたいと思っている。

午後は雑用。
本当は党本部で13時から開かれる民主党の両院議員総会に出席する予 定だったが、新幹線の中で破水すると面倒なことになるという反対意見 が出たため、やむなく断念。
その後、両院議員総会における参院選の総括を見たが、決して満足でき るものではなかった。

夕方から夜中にかけて「前陣痛」が続く。
本当の陣痛に向けて、子宮の 筋肉が準備をしている状態ということらしいが、初産のときにはこのよ うな現象はなかったため、「もしかしたら今夜・・・」と連日考えてし まう。



■8月28日(火)

午前中は支持者宅訪問など。

ボランティアの方と事務所スタッフと共に昼食に出た帰りに、ちょっとし た交通事故に遭う。
T字路で、停車して前方確認をしていたところ、バッ クしてきた車がぶつかるという事故で、いずれも怪我もなく大したことに ならなかった。
事故検分などで少々手間取る。

参院選の投票日にも、自宅前の交差点で車が横転する事故が起きている。
同じ夜、参院選と県議補選の2つの選挙事務所を車で行き来してるときに も、横から衝突されそうになった。
宇都宮では車がないと活動できない生 活だが、改めて車社会の危険性を感じているこの頃である。

事務所に戻って、午後はボランティアの方たちと打ち合わせをしたりしな がら、「水島広子ネットワーク通信」発送に向けての封筒の宛名ラベル貼 りを久しぶりにする。
普段なかなかボランティアの方たちとゆっくりする ことができないので、出産前のこの時期は貴重。

支持者の方から取れたての「ちたけ」をいただいたので、夜は「ちたけう どん」を初めて作ってみる。



■8月29日(水)

日中は、学会の抄録やまとまった原稿など、時間がかかる仕事をする。
夜は会食。



■8月30日(木)

朝一番で産婦人科受診。
「身体のコントロール状況は理想的です」とお褒 めの言葉をいただく。
予定日(9月11日)頃の出産になるのではないか とのこと。
臨時国会が9月27日開会なので、できるだけ早く生まれてほ しいが、ある先輩から「お腹の中にいる頃から親の言うことを聞いている ようではねえ」と言われた。
それもそうだ。
あまりよけいなことを考えず、 自然に任せることにする。

その後は事務連絡や挨拶まわり、「水島広子ネットワーク通信」の原稿書 きなど。



■8月31日(金)

朝一番で、娘を小児科に連れていく。
「とびひ」の診断。
保育園のプール が大好きな子なので、プールの季節が終わったタイミングで良かった。

11時から、高機能自閉症のお子さんを持つ親御さんから、補助教員に関 する要請を受ける。
今年度の緊急雇用対策の一環として現在補助教員がつ けられてとても助かっているとのことだが、6ヶ月未満の契約(失業者は 3〜6ヶ月という人が多いため、少しでも多くの人が利用できるように、 ということだそうだ)という期限がある上、緊急雇用対策の予算そのもの が今年度でおしまいになる。
当事者のお子さんとしたら、ようやく先生に 慣れたところで交代あるいはいなくなる、という状況に直面することにな る。
身体障害や知的障害のお子さんたちへの取り組みも遅れているが、高機能 自閉症のような「新たな領域」についてはさらに遅れている。
国や地方の レベルでどのような予算を確保して取り組んでいけるか、引き続き検討し ていくこととする。

午後は事務所内の打ち合わせ。
本日付けで第一秘書が退職となる。
東京に住居があり、地元へは新幹線通 勤という無理のある働き方をしてもらっていた人であり、とにかく事務所 が軌道に乗るまでは、ということで半年程度の約束で無理を言って第一秘 書を務めてもらっていた。
昨年の10月からなのでもうとっくに約束の半 年は過ぎてしまったが、参院選・県議補選も無事終わったので、本来の仕 事に戻りたいという本人の強い希望もあり、8月末で退職していただくこ とが決まっていた。
私のように不安定な地盤の衆議院議員の秘書になろうという人は多くない。
さらに、地元の責任を一手に負う第一秘書としての条件を満たす人は極め て少なくなる。
しばらくは第一秘書空席のまま、事務所を維持していかな ければならない。

夜は、今後の打ち合わせもかねて事務所スタッフの親睦会食。



■9月1日(土)

13時半から労組の大会。
なにしろお腹が大きいため、挨拶の時にうまい腹式呼吸ができない。
街頭 演説のように、とにかく大きな声を出すというのならあまり問題ないのだ が、室内での挨拶のように微妙な声量の調節はうまくできない。
結果とし て、声が震えたようになってしまう。
もう少しの辛抱だ。

その後、簗瀬進さんと小林守さんと共に、近況報告や打ち合わせ。
簗瀬さ んはオーストラリアとニュージーランド、小林さんはアメリカから、それ ぞれ帰国したばかり。

17時頃に事務所に帰り着き、ボランティアの方たちと共に、今後の「び っくり市」のための試食会や歓談。
すっかりゆっくりしてしまった。


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