国会報告 その59(2001.8.27発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(8/20〜8/25)

■8月20日(月)原爆慰霊祭、靖国問題、ブロック別懇談会

7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時10分から、先通常国会で成立させることができなかった法案につい て、請願者の方と今後に向けての話し合い。

10時から栃木県第11回原爆死没者慰霊祭に参加。
首相の靖国問題などを論じていると、必ず出てくるのが「内政干渉」とい う指摘だ。
街頭演説をしていても、「日本のことだけ考えていれば良いの だ」と批判されることもある。
でも、これは「内政干渉」という政府対政府の問題以上のものだと思う。
私だって、米国内で原爆を正当化しようとする動きを見過ごすことはでき ない。
当時の日本にどれほど過失があったとしても、また、戦争という異 常事態であることを考慮するとしても、罪のない一般市民の上に核を落と したという事実だけは真摯に受け止めてもらう必要がある。
このような一市民としての感覚を、アジア諸国の人たちが持つことはむし ろ当然のことだと思うし、「内政干渉」と呼ぶべきものとは性質が違うと 思う。
このような市民感覚を共有していかなければ世界の平和は前進して いかないのではないだろうか。

慰霊祭終了後、山田みやこ県議と打ち合わせ。

14時26分の新幹線で東京へ。

党本部にて、ブロック別懇談会。
参院選の総括と今後に向けての取り組み について。
様々な意見が出される。
大橋巨泉氏が先日の両院議員総会で「民主党はセンターレフト(中道左派) としての姿勢を示すべきだ」と発言したことをきっかけに、「いや、セン ターライト(中道右派)であるべきだ」などという発言も出されていたが、 私は政策の方向性をあれこれ論じるよりも、政策の幅広さを追求すること の方が今の民主党にとっては重要だと思っている。

今まで、「民主党は政策がバラバラ」などと批判されてきても、民主主義 的なプロセスを大切にできる党であればかまわないと思ってきたし、民主 党がまず築き上げるべきなのはそうしたプロセスだと思ってきた。
が、単なる利権集団であった自民党とは(少なくとも表面的には)異なり、 小泉政権では(具体的ではないにしろ)それなりの政策の方向性が示され ている。
そこにきちんとした対抗軸を示さなければならない時に至っても 従来型の右か左かという議論をしているようではだめだ。
民主党こそ脱皮 する必要があると思っている。

そのキーワードになるのが、以前本報告でも述べたが、「経済政策のみで 対抗すべきではない」ということだ。
民主主義的なプロセスを大切にする ということは、幅広い政策領域に真正面から取り組むということだ。
民主 党議員の中には、「天下りさえ禁止すれば有権者は満足だ」とか、「減税 さえすれば有権者は満足だ」とか、「税金の無駄遣いをやめさせろという ことを全ての有権者が言っている」などとそれぞれの主張をする人たちが いる。

その一方で、「教育」「介護」「医療」「保育」など単発のテーマに熱を 入れている人たちもいる。
それぞれが一定の有権者の意見を代弁している のであるから、どの政策が優先ということはないわけで、すべてが関連性 のある政策としてまじめに取り上げられなければならない。
その結果、政 策は幅広く、生活領域全般に及んで当然だと思う。

先日も書いたが、経済政策だけが「一流」、それ以外の政策は「二流・三 流」という意識を捨てない限り、民主党に未来はないのではないだろうか。
経済政策だけに偏っていると、経済が硬直化・閉塞化してしまい、それが 日本の今の現状だとも言える。
これ以上経済政策だけを論じても、奇跡で も起こらない限り日本経済の健全で痛みの少ない回復はあり得ないと思う。

日頃から生活領域全般の政策を、と私たちは訴え、立法や政策作りなどそ れなりの仕事をしているが、今回もまた選挙が近づくにつれて、経済以外 の政策の影はうすくなり、選挙直前に作られていたチラシは専ら経済政策 だけであった。
また、なぜ女性の支持率が低いのかを常日頃から考え、それを扱ったチラ シを作ったりすると同時に、「女性議員の存在感を」と訴えたり、女性候 補者の支援をしたりしているというのに、選挙直前に各戸に折り込まれた チラシには女性議員の写真が一人も写っていなかった。
なぜ学習をしない のだろうか。
もちろん写真を出せばいいという表面的な部分だけの問題で はない。
だが、党の姿勢を分かりやすく有権者に示すためにも、表面的な 部分から、女性議員の存在感をアピールすることは重要だと思う。
こうした点を中心に、私は意見を述べた。

さらに、比例区の取り組みについて、今回は「動きにくかった」というの が正直な感想である。
自分が担当になって支援している候補者はいても (私の場合は樋口恵子さん)、身の回りには組織などの関係で他の候補者 を支援している人がたくさんいて、同じ党の選挙をやっているとは思えな いようなやりにくさがあった。

動きすぎるほど動いても落選することもあるのが選挙なのに、動きにくい 選挙で当選できるわけがない。
どのような方法が相応しいのがわからない が、もっと動きやすい体制をつくるべきだと述べた。

また、我々が一方的に意見を述べて、それに対して執行部が回答する、と いう方式の議論のやり方をそろそろ見直すべきではないか、ということも 発言した。
そうしないと、議論を詰めるというよりも、単なるガス抜きに 陥ってしまう。
何か良い方法のアイディアがありましたら、ぜひお知らせ ください。

18時16分の新幹線で宇都宮へ。



■8月21日(火)

9時から事務所内打ち合わせ。

今日から妊娠37週に入り、これからは正期産となる。
つまり、いつ生ま れても医学上問題はないということだ。
子宮収縮が頻繁に起こったため、 慌てて締め切り間近の原稿を書くが、結局収まる。



■8月22日(水)

台風の中、終日山田みやこ県議と共に挨拶まわり。



■8月23日(木)

朝一番で産婦人科受診。

その後、事務所で事務作業をしたり、支持者の方と話し合ったりする。

12時から支持者の方と会食。

14時から支持者の方と共に挨拶まわり。

16時から山田みやこ県議と共に挨拶まわり。



■8月24日(金)

支持者宅訪問や病気見舞いなど。



■8月25日(土)

午前中は個人相談。
午後は病気見舞いなど数件。

18時半からミニ集会。

20時前に地元の盆踊りに参加。


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