国会報告 その39(2001.4.9発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております。



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国会報告(4/2〜4/7)

■4月2日(月)    県議団とダム問題

7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時10分から定例の事務所内打ち合わせ。
その後、事務作業や事務連絡。
原稿書きなど。

15時から国会議員と県会議員の打ち合わせ。
先日も下野新聞に「民主党 の国会議員はダム建設反対なのに県会議員はダム推進なのはおかしい」と いう投書が載った。
このような「国会議員と県会議員の政策のズレ」につ いて真正面から話し合おうという試み。
実際に話し合ってみるとそれぞれの言い分に大きな違いはない。
できる限 り自然環境を守ること、何をするにしても十分な調査と情報公開が必要な こと、この大きな2点は最低限共有していこうと確認できた。

18時から県連三役会議。
19時から県連幹事会。
今日は6時間近く県連 にカンヅメで会議だった。



■4月3日(火) 本会議、民主党HP、菅さんと参院選、桜を見る会

8時37分の新幹線で東京へ。
10時から、「仕事と家庭の両立支援法案」の今後の取り扱いについて、 担当ネクスト大臣と厚生労働委員会の理事と打ち合わせ。

11時半から参院選について石毛えい子代議士と打ち合わせ。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
上がり法案2つの採決に続いて、確定給付企業年金法 案について、厚生労働大臣から趣旨説明の後、民主党と自由党から質疑。

14時すぎから取材。
14時半から広報の担当者と民主党ホームページの新コーナーについて打 ち合わせ。
女性議員の特集コーナーを作ろうと企画している。

15時15分から、菅直人幹事長と参院選について打ち合わせ。

16時から男女共同参画委員会。
参院選に向けての今後の取り組み、両立 支援法のアピール運動、女性支援基金について、など。
女性支援基金とは、 女性候補者に支給するための基金だが、これをいかに集めるかが大変な難 題。
近々、民主党の全国会議員の事務所をカンパのお願いに回ることにな る。

18時半から、鳩山会館(旧鳩山邸)において開かれている「桜を観る会」 に参加。
毎年このくらいの時期に行われる定例の行事だとのこと。
社民党 の土井さん、自由党の小沢さん、共産党の志位さんも来ていた。
その他、 民主党の議員が多数と、マスコミ関係者などが和気あいあいと談笑してい た。
席上、私がまだつわりでレモン水しか飲めないことを知った仙谷由人代議 士が「地元の徳島から季節はずれのスダチを送ってあげよう」と、早速地 元に電話連絡を始める。
このような優しい配慮と行動の素早さは一流の政 治家の必須条件なのだと感心。

遅くなったため東京泊。



■4月4日(水)  厚生労働部門会議、樋口恵子予定候補、京都議定書

8時から厚生労働部門会議(民主党)。
各種事務連絡。
歯科診療を考える ワーキングチーム最終報告。
水道法一部改正案の対応について。
「社会保 障改革大綱」について厚生労働省より聴き取り。
外務省と厚生労働省より 労働関係条約聴き取り。
私の予算委員会での質問をきっかけに批准の見通 しが立った「最悪の形態の児童労働の禁止等に関する条約」もここに含ま れる。
その他、「障害者等欠格事由適正化法一部改正案」の修正案につい て、など。

9時半から介護保険をより良くするワーキングチーム(民主党)。
介護保 険1年目の現状と課題について厚生労働省から聴き取り。
厚生労働省が「概ね満足が得られている」とする現状分析と、私も含めて 各議員が現場で感じている問題意識とのズレについて議論。

11時から税調役員会(民主党)。
納税者番号制度について、財務省から 聴き取り。
民主党は、国民総背番号につながらない、納税に限局された番 号制度については賛成の立場。

12時すぎに事務所に戻ると、民放連の方たちが見えている。
子ども有害 情報の法案への意見書を持ってこられた。
さらに、意見をいただきたい点 についてこちらからも注文させていただく。

13時から患者の権利法ワーキングチーム(民主党)。
諸外国の患者の権 利法制度について国会図書館より聴き取り。
私たちが作っていきたい法案 の方向性がだいたい見えてくる。

14時15分から取材。
今まで民主党は「鳩山」「菅」そして、「寄り合 い所帯」という点だけが報道されてきたが、実は現在元気なのは「寄り合 い」以降の若手議員なのではないか、という切り口での取材。
大歓迎。

16時前に、事務所に樋口恵子さんが見える。
参院選の非拘束式比例候補 者。
ご自身が障害を持つことを前向きに生かして、そして女性として、 「自分が自分を好きになれる社会」を目指している方だ。
地盤もカバンも 看板もない「3ない」(ここまでは私と同じ)に加えて、彼女は体力もな い(肺活量が普通の人の5分の1しかない)。
樋口さんを当選させること ができれば、民主党も本当に「市民が主役の民主党」になれるのではない かと思っている。

16時から、「京都議定書を守れ! 市民と国会議員の緊急集会」に参加。
超党派の議員と気候ネットワークの浅岡美恵さんが呼びかけ人になって開 かれた集会。
アメリカがブッシュ政権に変わって、突然「京都議定書は守 れない」と言い出した。
世界の環境を考える上で、アメリカの脱落は大問 題だ。
米政府にしっかりと働きかけると同時に、日本自身も早期に批准を しなければならない。
という緊急声明文が採択された。

17時から、男女共同参画・人権・消費者部門とプライバシー保護法ワー キングチームの合同会議。
個人情報保護法案について、日本ペンクラブと 日本雑誌協会から聴き取り。
「個人情報保護法案」と言うと聞こえは大変 美しいが、実態は政府が情報を直接操作しようとする限りなく危険な法案 である。
こんなものが通ってしまうと、治安維持法時代にぐっと近づいて しまう。
ここのところ政府はメディア規制を強めようとしている。
この危 険な動きの中で、私たちが作っている「子ども有害情報」の法案が誤解さ れて一緒くたに危険物扱いされているのが大変不本意だが、子どもの人権 問題は別次元の問題としてしっかりと取り組んでいかなければならない。

18時半から、男女共同参画会議の両立支援専門委員会の検討状況につい て内閣府から聴き取り。

今日も睡眠時間確保のため東京泊。



■4月5日(木)   民法改正案、橋本聖子議員、本会議、女性休憩室

8時から法務部門・行政監視部門・NPO委員会合同会議。
中間法人法案につ いて中間とりまとめ。

8時半から法務部門会議。
各種事務連絡。
民法改正案の提出時期について も討議。
民事訴訟法の一部改正案についての法案審査。

9時から司法制度改革ワーキングチーム。
司法制度改革に関するチーム内 での討議。

10時からフジテレビの取材。
橋本聖子さんを追いかけているとのことで、 ついでに私も「国会議員の出産」について意見を聞かれる。
「国会という 男社会に子連れで出勤している橋本さんをどう思いますか?」と聞かれる。
なかなか難しい質問で、「それが橋本さんの育て方なのでしょう」と答え るしかない。
国会議員が子どもを生むことがもっと当たり前にならなけれ ば子育て世代の声が国政に反映されにくいと思うし、「議員になるなら子 どもを諦める」「子どもを生むなら議員を諦める」という時代は終わりに しなければならないと思う。
でも、その問題と、議員会館の事務所という 環境が子育てにふさわしいかどうかという問題は別だと思う。
私も時々子 どもを国会に連れていきたい衝動に駆られるが、うちの娘にとっては、議 員会館に閉じこめられて大人のペースに巻き込まれるよりも、保育園で他 の子どもたちと共に子ども中心のペースで生活をする方がより良いあり方 だと思うので保育園に預けている。
もちろん、他の人には他の人の育て方 があるので、私がとやかくいう筋合いのものではない。
いずれにしても、 国会に子どもを連れて行かざるを得ない人たち(多くは傍聴者)のために、 そして何と言ってもその子どもたちのために、国会内託児所はやはり必要 だと思った。

10時半から江田五月参院議員の部屋を訪ねる。
困ったことがあるとしば しばこうして助けていただくのだが、今回も参院選に向けてお知恵を頂戴 する。

12時から広報委員会(民主党)。
選挙に向けて今日も活発な議論。
支持 者の方からご指摘をいただいた民主党のメール返信体制について意見を言 い、改善の約束をしてもらう。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
上がり法案15本の採決に続き、水産基本法案につい て農水大臣の趣旨説明の後、民主党と共産党から質疑。
民主党の永田寿康 代議士は、ヤジで有名な一年生議員だが、今日の質問は全く原稿を見ずに、 堂々と自分の言葉で語って立派だった。
翌日の新聞でも大きく取り上げら れていた。

14時半前に本会議が終了したので院内の眼科を受診。
昨日左目が真っ赤 に充血していたので、単なる花粉症のアレルギーかどうかを診断してもら う。
アレルギー性結膜炎+コンタクトによる傷とのこと。
目薬をもらいに薬局に行ったら隣が4月からオープンして話題になってい る「女性休憩室」だったため、中に入ってみる。
搾乳用に鍵のかかる冷凍 庫があるのは気が利いていると思ったが、後はふつうの応接室といった雰 囲気。

15時前から日経新聞の取材。
「子連れ旅行」の良さについて。

16時半から民主党ネクストキャビネットに出席する。
昨日届けられた民 放連(日本民間放送連盟)の意見書(民主党案に反対という内容)などに ついて、経過報告。

18時16分の新幹線で宇都宮へ。



■4月6日(金)    安部元治県議逝去、DV法成立、道交法重刑化

朝、県議の阿部元治さん(民主党県連幹事長)が亡くなったという知らせ を受ける。
昨年の晩秋から入院されていたが、先日もお見舞いに行ったば かり。
私にとって大変頼りになる大先輩で、地元で問題が起こるといつも 阿部さんに相談してきた。
娘もかわいがっていただいた。
まだまだ相談し たいことがたくさんあったのに、もうできなくなってしまった。
大きな衝 撃と共に一日が始まる。

7時19分の新幹線で東京へ。
8時40分から法務委員会。
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護 に関する法律案」(いわゆるDV法)の審議。
私も質問を希望していたが、 民主党の持ち時間が20分間しかなかったため断念した。
傍聴者も多数来 ていた。
各党持ち時間が20分ずつなのに、ずいぶん時間を余らせていた 議員がいたのが気になった。
法案にあまり関心がないのだろうか。
9時35分から参議院本会議のために休憩に入ったので、こちらは慌てて 厚生労働委員会に移動。
9時40分の開会に間に合った。
今日は確定給付 年金制度についての審議。
今日も常任委員会が二つ並行して行われている。

10時から、国会議員の産育休を考えるワーキングチームに出席。
私がど うしても実現したい代理投票制度について、具体案を練る。
産休中の代理 投票が可能になって初めて本当の「産休」が実現すると思っている。
そう しないと、お産の最中だろうと、重要な法案のためには登院せざるを得な いだろう。
選挙に託された民意をより正確に反映させるためにも、代理投 票制度は必要だと思う。

11時15分から再開された法務委員会に戻る。
12時すぎに質疑が終わ り、採決が行われ、DV法は満場一致で可決された。

採決が終了すると同時に、大急ぎで民主党の正副幹事長会議に向かう。
11時半から開かれていた会議なので、40分の遅刻。
こういう日に限っ て他の人はちゃんと揃っている。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
先ほどの法務委員会で可決されたDV法案が全会一致で 可決。
法案が成立した。
その後、道交法の一部改正案の政府からの趣旨説明に続き、私たちがワー キングチームで準備を続けてきた「危険な運転により人を死傷させる行為 の処罰に関する法律案」(飲酒運転や麻薬使用運転などで人を死傷させた 場合の量刑を重くしようとするもの)についてワーキングチーム座長の細 川律夫代議士から趣旨説明。
その後、民主党の今野東代議士から質疑。
この法案は、東名高速で酒酔いの運転手によって追突され炎上した乗用車 に乗っていた3歳と1歳の女の子が亡くなった事件、そして、歩道を歩い ていた大学生2人が無免許の運転手にはねられて殺された事件がきっかけ となり、26万人の署名が集められたことによって立法府が動かされたも の。
今日はその被害者の遺族の方たちも傍聴に来ておられ、その中での今 野さんの質問は感動的だった。

14時から再開された厚生労働委員会に出席。
15時から仕事と家庭の両立支援法ワーキングチーム(民主党)。
男女共 同参画会議の専門委員会の検討状況について内閣府から聴き取り。
その後、 有期雇用者の両立支援について、中野麻美弁護士から聴き取り。

新幹線で20時過ぎにようやく宇都宮に到着し、今朝亡くなった阿部県議 のお宅に駆けつける。



■4月7日(土)   国政報告会、安部県議通夜

10時半から保育園の入園式に出席。

15時半から、やなせ進さんとの合同国政報告会。
今回は4回目で、国本 地区、宝木・細谷地区。

18時から阿部県議のお通夜。
阿部さんの人徳を反映して、大勢の方が見 えた。

その後、ミニ集会。


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