国会報告 その38(2001.4.2発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております。



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国会報告(3/25〜3/31)

■3月25日(日)

8時50分から、「春の歩け歩け大会」で挨拶。
その後、問屋町びっくり市に行く。
今日から、毎月開かれることになった 市だが、「やなせ進・水島広子・谷ひろゆきボランティアクラブ」として 出店し、ボランティアの方たちが有機野菜などを売っている。
私も短時間 だが野菜の売り子をしてみる。
非常に大勢の人出で活気があった。

12時から会食。

16時からやなせ進さんと打ち合わせ。

17時半から会合。



■3月26日(月)

7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時10分から定例の事務所内打ち合わせ。

その後、菅直人幹事長から電話があって、千葉県知事選の総括をしてほし いとの依頼。
幹事長補佐としての仕事だそうだ。
5人くらいで話し合って ほしいとのこと。
話し合いに参加してほしい議員に連絡をしたりバタバタしているうちに昼 になってしまう。
複数の国会議員に直接連絡をとるというのは本当に至難 の業だ。

13時半からストレスについて講演。

その後、支持者宅の訪問と事務作業。



■3月27日(火)

7時32分の新幹線で東京へ。

9時から、法務部門・内閣合同会議。
以前からワーキングチームで議論し てきた「危険運転致死傷処罰法案」について。

9時半前から、 欠陥条項にかかわる医師法等改正案について、法案担当 者間での打ち合わせ。

12時から男女共同参画調査会。
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の 保護に関する法律案」について、小宮山洋子さんから説明。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
人事案件と上がり法案の採決の後、森総理の訪米・訪 ロの基調報告と質疑。
民主党からは珍しく羽田孜特別代表。
羽田さんが鋭 く切り込むと、「あなたはもう終わった人なんだよ」という下品なヤジが 自民党席から飛ぶ。
社民党の質疑の時には「社民党というよりも赤軍だね」 などというヤジが同じ自民党一年生議員から飛んだ。
質疑の内容とは何の 関係もないヤジに、いつもながら呆れる。

15時すぎに本会議が終了し、16時16分の新幹線で宇都宮へ。

17時すぎから打ち合わせ。



■3月28日(水)

6時36分の新幹線で東京へ。
8時から厚生労働部門会議。
各種事務連絡。
「農林年金を厚生年金に統合 する法律案」について厚生労働省より聴き取り。
その他、法案への賛否を 検討。
また、私が事務局長を務める「子どもたちに良質な保育を提供する ワーキングチーム」の中間報告として、無認可保育所の開設時届け出義務 づけをする児童福祉法改正案を私が報告。
部門会議の了承を得る。

10時から厚生労働委員会。
雇用対策法改正案審議。
17時近くまで。

14時から15時のみ、民主党の正副幹事長会議に幹事長補佐として出席。
最近の党内の問題などについて担当者を決めるなど協議。
今後、幹事長室 の動きを活性化するそうだ。
なぜか私は新たに「無党派」担当になる。

厚生労働委員会終了後、17時から男女共同参画・人権・消費者部門会議。
「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律案」について、 小宮山洋子さんから説明。
その後、民主党で議員立法中の「危険情報公開 法」について田島純蔵弁護士から聴き取り。

18時から、千葉県知事選の総括のための会議。
少人数で忌憚のない前向 きな意見を出し合ったため、知事選そのものを遙かに超えて、有意義な話 し合いになった。
このような議論ができる議員がいるという点は、率直に 民主党を評価できるところだ。

19時半すぎまで会議が続いたが、私は菅直人幹事長に報告するための書 類作りを引き続き行う。

睡眠時間確保のため東京泊。



■3月29日(木)

8時から法務部門会議。
各種事務連絡。
「配偶者からの暴力の防止及び被 害者の保護に関する法律案」について、小宮山洋子さんから説明。
最近小 宮山さんはあらゆるところでこの法案の説明をしていて大変そうだ。
8時15分から、法務部門・行政監視部門・NPO委員会合同会議。
中間法人法案について法務省より説明。
営利を目的とせず、公益を目的と しない法人(自治会、同窓会など)を「中間法人」と位置づけようとする 法案であるが、「中間法人」という名前の奇妙さ(本来は「共益法人」と すべき)のみならず、いろいろと問題がありそうだ。
その後、松蔭女子大教授の雨宮孝子氏より同法案の問題点について講演。

9時15分から司法制度改革ワーキングチーム(民主党)。
裁判官制度改 革について最高裁より聴き取り。

10時に議員会館を出て、門前仲町へ弔問。
地元事務所で秘書見習いをし ている高田真知子さんのお姉さんが39歳という若さで亡くなられたため。

11時半頃に議員会館に戻り、医師免許などの障害者の欠格条項を見直す 法律案について、障害者団体の方たちから聴き取り。
その後、法案に対す る民主党としての態度を討議。

12時から広報委員会。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
上がり法案2本について採決。

14時に厚生労働省の方が来室。
「障害者等に係る欠格事由の適正化等を 図るための医師法等の一部改正案」について説明を受ける、というよりも こちらから質問ばかりさせていただく。

15時に出版社の方がライターの方とオンライン書店の方を連れて取材に 見える。
4月中旬発行の摂食障害の本を、オンライン書店で宣伝・販売し てくださるとのこと。
摂食障害ではないライターの方も、「自分のことを 書かれているような気がした」とおっしゃる。
摂食障害の有無に関わらず 広く多くの女性の役に立つ本であることを期待している。

16時から民主党ネクストキャビネットに出席。
児童福祉法の一部改正案 について説明をするためだ。
以前も子ども有害情報の法案説明に出席した ことがあるが、相変わらず厳かで無駄がなく鋭い議事運営。
ネクスト大臣 や党幹部の方たちは、その場で初めて法案を見て、きちんとした質問をす る人が多いので感心する。
私の法案は2つ目の議案だったので、16時半前には解放されるはずだっ たが、順番割り込みもあって時間がずれ込み、結局17時近くにようやく 解放された。
おかげで、産休中の代理投票などを検討する会議に出席でき ず。
肝心の児童福祉法の方は難なくネクストキャビネット通過。
きちんと宣伝 するように言われる。

17時から仕事と家庭の両立支援ワーキングチーム(民主党)。
事務局次 長として民主党案をまとめてきたが、今日は弁護士の中島通子さんから法 案に対する意見をうかがう。
民主党案全体としては高く評価していただけ たが、さらに新たな視点を与えられて大変参考になった。

19時24分の新幹線で宇都宮へ。
20時半頃から簗瀬進後援会の地区支部の新年会に出席。
終了後、別の会 合に顔を出す。



■3月30日(金)

8時37分の新幹線で東京へ。

10時から菅直人幹事長と会談。
千葉県知事選の総括報告。
民主党はきち んと選挙の大局を見られる政党にならなければいけない。
今回の知事選の ように「市民」と戦うような構図を作ってはならないというのが私の考え だ。
市民政党を目指すのであれば、くれぐれも「政党対無党派」などとい うバカげた論評をされてはならないのだ。
広く市民の支持を得られるよう な候補者を擁立することが重要であると同時に、知事選における政党推薦 の要否についても検討していかなければならないと思う。
さらに幹事長補佐としての今後のテーマを与えられる。

10時50分から厚生労働委員室。
雇用対策法改正案について審議。
12時10分頃に午前の部が終了したため、慌てて「いっきの会」に向か う。
今日は菅直人幹事長との昼食会。
田中甲さんの離党問題の事情などが 話し合われていた。
他でもいろいろと聞いた話だが、世に言われている 「民主党の労組体質がイヤになった」という説と実際とはいろいろと食い 違っているらしい。
さまざまな憶測が飛び交い、疑心暗鬼になっている人 もいる。
幹事長は、「組織というのは外からの攻撃で壊れることはない。
中から壊れていくのだ」と、疑心暗鬼のムードを警戒していた。
私も同感 だ。
田中甲さんについては、常任幹事会において「除名相当」という結論が下 されている。
私は「けじめ」という名目の処分には基本的に反対だという ことを幹事長にも伝えてきた。
民主党は、規律で縛るような低レベルの政党を目指すのではなく、それぞ れの自発的なモラルで支えられる政党を目指さなければならないと思って いる。
だから、田中さんについても除名は良くないと思っていたのだが、 党の幹部であり、常任幹事会でいつでも発言できる立場にいながら、一度 として党の体質への問題提起もすることなく、突如として離党宣言をする というやり方は確かに無責任だと思う。
「組織としてのけじめ」は不要だ と思うが、管理職にある人間の責任は問われるべきだろう。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
内閣提出の「石油の安定的な供給の確保のための石油 備蓄法等の一部改正案」について、経済産業大臣から趣旨説明があり、民 主党の中山義活さんが質疑を行った。
中山さんの主張には賛成できない点 も少々あったが、全体的には迫力十分の演説だった。
ヤジる自民党議員を 指さして「君、何をいっているんだ」と指摘した議員は初めて見た。

13時半から厚生労働委員会再開。
15時すぎから一時中座して、党本部で家庭部社会部記者への参院選政策 発表。
「子ども有害情報」の法案と児童福祉法の一部改正案について説明。
両立支援法についても一部補足をして、急いで委員会に戻る。
採決後、17時頃に委員会が終了。

18時32分の新幹線で宇都宮へ。



■3月31日(土)

10時から西那須野町でNPO法人「ゆいの里」主催の「ホームスイートホー ム」の自主上映会に参加。
痴呆性老人のグループホームをメインテーマと した涙あり笑いありの作品。
引き続き、13時から講演をさせていただく。
子どもの問題も高齢者問題 も、全てに共通するテーマは「自尊心」であると思う。
自尊心を回復させ ると痴呆性老人の生活能力も驚くほど向上するものだ。

帰途、お見舞いに立ち寄り、その後事務所での打ち合わせなど。


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