国会報告 その37(2001.3.26発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております。



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国会報告(3/18〜3/24)

■3月18日(日)

8時から学童野球の開会式に参加。

11時から式典に出席。
その後、町おこしイベント「釜川プロムナード市民文化市」に参加したり弔問をしたりという一日。
帰宅後は、すでに締め切りを過ぎてしまった原稿を大慌てで書く。



■3月19日(月)

7時45分から恒例のマンデーリポート。
と思ったら、連絡不行き届きで、実は今日も簗瀬さんと時間帯を交代するはずの日だったとのこと。
簗瀬さんの演説の間、久しぶりにビラ配りをし、8時頃からのマンデーリポートとなる。

9時20分頃から定例の事務所内打ち合わせ。

10時9分の新幹線で東京へ。
まずは3回目の産婦人科受診。
ようやく宇都宮市内での出産場所を確保することができたが、国会会期中は東京の方が検診に通いやすいのと、正直に言ってどちらで生まれるかわからないので、複雑な通院形態となっている。
お腹の子どもは順調に育っているようだ。

検診終了後、なかなか買いに行けない妊婦服を買いに行く。
前回は3月生まれだったので季節が正反対となってしまい、手持ちのものは全く使いものにならない。
前回も感じたことだが、「妊婦は働かない」という業界通念でもあるのか、以前ほどではないにせよ(以前はそれこそリボンに水玉といったものが目立った)、なかなか私のような仕事で着られる妊婦服にはお目にかかれない。難航。

14時24分の新幹線で宇都宮へ。
事務所で事務作業や各種連絡。

夜は会食。



■3月20日(火)・祝日

珍しくも日程のない日。
原稿書きなどたまった仕事をしながら娘と一緒に過ごす。
明日が娘の3歳の誕生日であり、私の33歳の誕生日でもあるのだが、明日はほとんど娘と一緒にいられないため、その代わりにという気持ち。
これでつわりさえなければ、もっと楽しかったのだが。



■3月21日(水)

9時27分発の新幹線で東京へ。
11時から税調役員会(民主党)。
証券税制について。

13時から法務委員会。
福岡の情報漏洩事件についての集中審議。

法務委員会が17時半すぎまでかかり、急いで六本木まで移動して、18時からヤングデモクラッツ(民主党シンパの若者)主催の有害情報に関するシンポジウム。
社会学者の宮台真司さんと対論。
「法制化絶対反対」の立場の人たちとは異なり、宮台さんは、「住み分け」と「教育」を柱とした法制化には賛成してくださる。
法律を構成する思想の表現方法にいくつか注文がつけられる。

20時過ぎに終了。
今日は誕生日ということで、地元に帰れない私のために、夫が娘を連れて東京に来てくれている。
遅い時間になってしまったが、娘と私のささやかな誕生会。



■3月22日(木)

8時から厚生労働部門会議(民主党)。
「障害者等に係る欠格事由の適正化等を図るための医師法等の一部を改正する法律案」「水道法の一部を改正する法律案」について厚生労働省より聞き取り。
その後、歯科診療を考えるワーキングチーム(民主党)の最終報告。
その他、各種事務連絡など。

10時から政治改革調査会。
永住外国人参政権問題について。
永住(当初は「定住」だったはずだが)外国人の地方参政権については、民主党の結党時の基本政策に含まれている。
ところが、最近になって、少数ではあるが見直すべきだという声が党内から上がってきた。
そのため、さらに議論を深めようという目的で本日が第2回の会議になる。
今日は在日大韓民国民団の方たちをお招きして意見をうかがう。
党内の(そして自民党などの)反対派の人たちの理屈は、「参政権を行使したければ日本国籍を取得すれば良い」というもの。
私は、「国政参政権を行使したければ日本国籍を取得すべき」だとは思うが、地方参政権という「住民」としての権利を行使する際に国籍は必要ないはずだと思う。
本来、本国を離れて住んでいる人たちは、地方参政権を行使するとすればそれは現在住民登録している場所しかないのだ。
反対派の人たちは「なぜ、それほど日本国籍を取得するのがいやなのか」と言う。
このような議論を聞いていると、テーマは異なるが、選択的夫婦別姓の議論を聞いているような錯覚に陥る。
「夫婦として正当な権利を行使したければ、法律婚すべきだ。
なぜそれほど届けを出すのがいやなのか」という理屈に驚くほど似ている。
日本が多民族国家として成熟するためにも、国籍取得を容易にすべきだという意見には賛成だ。
でも、同時に、日本国籍は取得したくないけれど、住民としての政治参加をしたいという人たちのあり方も認めるべきだと思う。
なお、反対派が往々にして言う「国と地方の政治ははっきりと分けられない。
外交問題への影響はどうなるのだ」という理屈があるが、実際のところ、地方の首長や議員には、重要な外交や安全保障問題を決定する権限は与えられていないので、やはり国政と地方政治とは別だというのが現実的な見解だ。
今後、地方分権がさらに進めば、ますます国政と地方政治は切り離されていくと思う。

11時半から、「いっきの会」主催の、熊谷幹事長代理を囲んでの昼食会。
過去2回の国政選挙を仕切ってきた熊谷さんと、参院選の戦い方などを話し合う。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
上がり法案の採決9本と、「農業者年金基金法の一部を改正する法律案」について、内閣提出法案を農水大臣、民主党提出法案を筒井信隆代議士が趣旨説明。
その後、民主党の古賀代議士が質疑。
筒井さんは、複雑な数字がたくさん入っている趣旨説明の演説を、原稿なしで見事に成し遂げた。
皆、感銘を受けていた。

本会議終了後、14時半すぎから犯罪被害者法制プロジェクトチーム。
「危険な運転行為に起因して人を死傷させる行為の処罰に関する法律案」について、最終確認。
飲酒や麻薬などで交通事故を起こした場合の量刑を、通常の業務上過失致死傷よりも重くしようとするもの。

15時半から来客。
以前私が参加した臨床試験のデータの確認。

16時から18時まで取材。

18時から、連合の男女平等局長の吉宮さんが両立支援法の件で来室。



■3月23日(金)

8時から医療制度改革ワーキングチーム(民主党)。
国民健康保険中央会からの聞き取り。
国保、政管健保、組合健保とで本人負担率が違うという不公平に加え、国保には高齢者の加入が多く、70歳以上の高齢者の医療費は70歳未満の人に比べて5倍以上もかかること、国保加入世帯の方が組合健保世帯よりも平均年収がずっと低いこと(所得に対する医療費の割合が高くなる)、というあたりが構造的な問題。
国保サイドとしては、保険制度の一本化を希望している。

9時から法務委員会。
与党からの議員立法2法の審議。

9時半からは厚生労働委員会も始まる。
政府提出の「労働時間の短縮の促進に関する臨時措置法の一部を改正する法律案」の審議。
またしても、私が所属する二つの常任委員会が同一の時間帯に開かれてしまった。
同じ建物の2階と3階の委員室を移動しながら2つの委員会に出席。
12時前に法務委員会の採決が終了し、移動して、12時半頃に厚生労働委員会の採決。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
先ほど法務委員会で可決されたばかりの2法案の採決。
10分ほどで終了。

12時半前に、地元の労組の方たちが見える。
しばし談笑。

12時半すぎから、朝日新聞労組の取材。
5月3日に神戸で開かれるシンポジウムに参加する予定なのだが、そのパンフレット作成用の取材。
メディアのあり方などについて。

15時前に、女性税理士連盟の方たちが、以前私が行った講演の要旨が載った広報を届けてくださる。

新幹線で宇都宮に戻り、17時半から連合栃木の街頭宣伝の応援に駆けつける。



■3月24日(土)

接客の後、14時から第9回女性のための政治スクール。
今日のテーマは「ジェンダーについて」。
前回と同様、小グループに分かれて議論をしていただいた。
性別にとらわれず、一人一人が自然体で暮らせる社会の実現に向けて努力していこうという結論になった。
また、ジェンダーは、高度経済成長時代の「効率」に貢献していたと考えられているが、今の日本の不況や様々な閉塞状況においては逆にジェンダーが事態の改善を阻害しているのではないか、という意見が出て私も同感。

夜はボランティアの方と会食。


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