国会報告(3/11〜3/17) |
■3月11日(日) 子育てに関する講演や事務作業など。 このところ平日なかなか一緒にいられない娘ともたっぷり遊ぶ。 ■3月12日(月) 8時から恒例のマンデーリポート。 今日は簗瀬さんが先に東京に行くため、時間を入れ替え。 9時半から定例の事務所内打ち合わせ。 この後事務作業をして、昼は打ち合わせの会食(とは言っても相変わらずあまり食べられず)。 午後は原稿執筆や、たまった雑務など。 ■3月13日(火) 7時32分の新幹線で東京へ。 9時から、厚生労働部門・医療制度ワーキングチームの合同会議。 医療制度改革案について厚生労働省から聞き取り。 10時半から、健康食品問題懇談会。 医薬品ではない「健康補助食品」について、そのあり方や安全性などを考えようとして発足した会。 今日は米国の専門家から聞き取り。 11時15分からテレビ取材。 子ども有害情報について。 13時半から教科書問題検討ワーキングチーム(民主党)。 各方面からの聞き取り。 14時半から外交安保部門会議(民主党)。 朝日新聞編集委員の田岡俊次氏から話をうかがう。 「間違いだらけのTMD論議」という資料を元に、弾道ミサイルについての誤解をいろいろと説明してくださった。 日本では「北朝鮮からミサイルが飛んできたらどうするんだ?」というのが軍備強化主義者たちの常套文句だが、実際に、弾道ミサイルにはそんな威力はなく(「敗者の兵器」と田岡さんは言い切っている)、大騒ぎするようなものではないそうだ。 また、「北朝鮮が核兵器を持っていたら?」という説もあるが、これについても理論立ててきちんと検証して否定してくださった。 いろいろと参考になる話が聞けた。 16時半から、私が事務局長を務める子どもたちに良質な保育を提供するワーキングチーム(民主党)。 実は、この時間帯に突如として厚生労働委員会が召集されるということが昨日わかり、ワーキングチームの命運がどうなるのか危ぶまれたが、幸い(?)本日の午前中に参議院で森内閣の問責決議案が出たため、全ての委員会審議がストップしている。 自治労の方からの聞き取りの後、準備をしてきた児童福祉法改正案について協議。 認可外保育所の開設時届け出を義務づける法改正に、ワーキングチームとしての了承を得る。 東京泊。 ■3月14日(水) 8時から厚生労働部門会議(民主党)。 各種事務連絡。 予防接種法一部改正案、財政構造改革、最近の雇用失業情勢について、厚生労働省より聞き取り。 政府提出法案への対応、参院選政策について。 9時半から、出版社の方が来室。 10時から取材。 「新しい家族の形について」。 13時半に文部科学省の方が法案説明に見える。 学校教育法と社会教育法の一部を改正する法律案についての説明。 教育改革国民会議の最終報告で出された、問題の「奉仕活動」と「問題児の出席停止制度」を含む部分である。 私は文部科学委員でもないし、法案説明を頼んでもいないのだが、なぜか来てくださった。 奉仕活動の具体的なイメージ、受け入れ側への支援、出席停止になった生徒へのケアなどについていろいろと質問をさせていただく。 14時から患者の権利法ワーキングチーム(民主党)。 法案の目指す範囲について議論をし、だいたいの方向性がまとまる。 15時から、両立支援法について法制局との打ち合わせ。 条文化に当たっての細かい点について。 17時に出版社の方が見える。 4月に出版予定の摂食障害の本がようやく校了となる。 後は出版を待つのみ。 「『やせ願望』の精神病理 摂食障害からのメッセージ」というタイトルでPHP新書から出る予定。 今日も睡眠時間確保のため東京泊。 ■3月15日(木) 8時から法務部門会議(民主党)。 弁護士法の一部改正について、日弁連から聞き取り。 8時半から政策理念検討プロジェクトチーム(民主党)。 「『市場主義』について」というテーマで東大経済学部教授の伊藤元重氏の講演。 11時から厚生労働委員の打ち合わせ(民主党)。 通常国会全体の法案審議のスケジュールを打ち合わせる。 妙な空白時間を作ってしまうと与党が「都市部のみ中選挙区制」というおかしな選挙制度を出してきそうだという危惧があるため、慎重に進めなければならない。 12時から国対主催の勉強会。 現在の政局や、今国会に政府が提出する全法案と国際条約について。 大変嬉しいことに、先日予算委員会の分科会で私が早期の批准を強く要望した「ILO182号条約(最悪の形態の児童労働の禁止および撤廃のための即時の行動に関する条約)」が、今国会に提出される運びとなった。 今国会には間に合わないと言われていたが、「民主党の女性議員からの強い要望があったため」提出されることになったという説明だった。 どうやら私のことらしい。 質問がきちんと成果を得て満足した。 これで6月のILO総会に間に合って批准できそうだ。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。 いわゆる「あがり法案」(委員会の審議を終えて本会議にあがってきた法案)の採決が5件と、衆院規則改正案、衆院の職員数に関する規程案の採決。 衆院規則改正案というのは、私の妊娠を機に提案された「産休を盛り込む」というもの。 今日の本会議で晴れて衆院規則に産休規定が盛り込まれた。 この後、雇用対策法等改正案について、厚生労働大臣の趣旨説明と、民主・自由・共産・社民各党からの質疑。 民主党からは加藤公一さん。 年齢差別撤廃、障害者雇用確保などにも幅広く触れた格調高い演説だった。 また、社民党の中川智子さんの質問も「聞かせる」演説だった。 自殺者の増加などを挙げながら、「死んでしまいたくなる社会ではなく生きていく希望を持てる社会を作らなければならない」と訴えた。 与党席からはヤジが多く飛んだが、皆よく聞いていた。 自民党の一年生議員が中川さんに対してと超セクハラ差別発言をしていたので唖然とした。 今日は地元から、夜行われる民法改正集会に参加される方々が国会見学を兼ねて来てくださっている。 16歳から91歳までの20名弱のツアーだ。 本会議終了後の時間を利用して鳩山代表と懇談と記念撮影。 「テレビで見るよりも実物の方がずっと感じが良い」と好評。 16時20分からテレビ朝日「ニュースステーション」の取材。 本日「永田町の論理」という特集をするため、まだ永田町の論理に染まっていなそうな私に意見を聞きに来たそうだ。 私は、「永田町の論理」というのは究極の組織の論理だと思う、という意見などを述べた。 18時半から民法改正ネットワーク主催の「市民と国会議員の大集会」に出席。 この種の集会では今まで「市民」席に座っていた私だ。 地元の皆様の他にも、会場には友人がたくさん来ていた。 保守党以外全党の議員が参加し(とは言っても自民党は松島みどりさん一人、公明党は大森礼子さん一人だったが)、党派を超えて民法改正を勝ち取っていこうと決意する。 今日も遅くなってしまい、東京泊。 ■3月16日(金) 9時から、法務委員会と厚生労働委員会。 どちらも私が所属する常任委員会であるが、全くの同時間帯の開会のため、本当に困ってしまう。 同じ建物の2階と4階の委員会室を頻繁に移動しながら両委員会に参加。 さらに困ったことに、どちらの委員会でも法案の採決がある。 当初の予定では、採決予定時刻が15分ずれていたので何とかやりくりできるはずだったのだが、法務委員会で自由党の西村眞悟さんが30分の質問時間枠のうち20分に満たない質問しかしなかったため、時間が10分繰り上がり、さらに、厚生労働委員会の方は5分以上遅れたため、見事に採決時間が重なってしまう。 すでに採決の時間も近く、差し替え要員を手配する余裕もない。 対決法案であればゆゆしき問題であるが、幸い本日の採決はどちらも全会一致。 それでも何とか採決時間に滑り込もうと、4階から2階まで駆け下りるが、結局間に合わず。 同じく厚生労働委員会から法務委員会まで駆け下りた他党の議員も間に合わなかった。 他にも委員会が重なっている人たちがいて、採決終了後には何人かが階段を駆け下りていた。 12時10分から代議士会。 12時半から本会議。 上がり法案3本の他、先ほど法務委員会と厚生労働委員会でそれぞれ可決されたばかりの4法案が動議で追加される。 共産党のみ反対の1法案を除き、全会一致で可決。 その後、政府提出の「環境事業団法の一部を改正する法律案」について、環境大臣より趣旨説明。 その後、民主党の山田敏政さんから質疑。 与党席からはまたしても多数のヤジが飛んだ。 本会議終了後、会館事務所に、法務省と最高裁の方が「法案の件で」と見える。 何だろうと思ったらお礼を言って帰られた。 どうも、先ほど本会議で可決された法案のことらしい。 お礼回りは慣例らしいが、役所のために法案を可決しているわけではないのに、お礼を言われるのは筋違いではないか。 こんな時間があったらもっと国民のための仕事をすべきではないかと思った。 北海道新聞の方が来室。 15時半から両立支援法について、今後の進め方の打ち合わせ。 17時32分の新幹線で宇都宮に戻り、19時から漢方医学の講演。 ■3月17日(土) 12時から、今日で3回目の「各国料理トークの会」。 今日は中国料理。 中国の方をゲストに招き、餃子などを作って食べながら、中国を訪れたときの話などをする。 13時半から、女性を政策決定の場に送るための「わっぷる」というグループ主催の講演会。 「女性議員はなぜもっと必要?」というタイトルで話をさせていただく。 栃木にこのようなグループがあることは大変心強い。 講演終了後、慌てて移動して16時から宇都宮市御幸地区・御幸ヶ原地区における国政報告会を参議院議員のやなせ進さんと合同で。 大変白熱して18時すぎまでかかる。 参院選予定候補者の谷ひろゆきさんも顔を出される。 ★ひとことメモ <臓器移植について> この国会報告その10で臓器移植法のその後について触れさせていただいたところ、移植の問題に熱心に取り組んでおられる方から、ご意見をいただいた。 脳死臓器移植は今まで12例行われてきた。 まだ例数が少ないため、全てを公開してしまうとプライバシーに触れるということで、十分な症例数になるまで詳細の公表は控えているそうだが、日本臓器移植ネットワークにおいて、脳死判定のプロセスや移植の成績についてはきちんと検証作業を進めているそうであり、まだ観察期間も短いが今のところ良好な成績ということである。 |