国会報告 その35(2001.3.12発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております。



国会報告 バックナンバー|HOME

国会報告(3/5〜3/10)

■3月5日(月)

7時45分から恒例のマンデーリポート。

9時10分から事務所の定例打ち合わせをして、9時45分の新幹線で東 京へ。
内閣不信任案提出に伴い、朝から禁足令が出ている。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
内閣不信任案について、提出者を代表して民主党の鳩 山代表が趣旨弁明。
その後、自民党から反対討論、民主党・自由党・共産 党・社民党からそれぞれ賛成討論。
なぜ公明党と保守党からは反対討論を しないのか、ということが議院運営委員会の席上でも話題になったそうだ。
指摘されてイヤそうな顔をしていたという。
鳩山さんの演説の間、自民党の一部の議員からは猛烈なヤジが飛んでいた。
どうヤジっているのかと思ったら、野党批判を盛んにしていた。
野党不信 任案ではないのに、と思いながら聞いていたら、自民党の一年生議員から、 「お前ら、自民党から選挙に出たかった奴ばかりだろ。
自民党に入れてく ださいって森首相に頼んで断られた奴らばかりだ」というヤジが出てきた のでさすがに苦笑してしまった。
ここまで脳天気になれたら大したものだ。

記名採決が行われたが、当然のごとく否決された。
加藤紘一さんをはじめ 一部の人は欠席したようだが、自民党による反対討論に拍手もしていなか ったような議員たちもしっかり反対票を投じていた。
森田健作さん・石原 伸晃さん・田中真紀子さんなどが反対票を投じる度にブーイングが起こっ た程度で、予想外の展開はなし。

朝のマンデーリポートに来てくださった支持者の方が「不信任案を否決す ることが内閣支持ということではない、という公明党のコメントの意味が どうしてもわからない」と悩んでおられた。
自公保を問わず、あれだけ与 党内に「森おろし」の声が高まっているというのに、不信任案には反対と いうのは、いかにも言行不一致だ。
こういう姿勢が政治をわかりにくくす るのだと思う。
「森さんを信任したくない。
でも、野党がしかけたものに乗るわけにはい かない」という与党議員のコメントが報道されていたが、問われているの は内閣を信任するか否かであって、野党の仕掛けに乗るかどうかというこ とではないはずだ。

今まで、内閣不信任案提出の時期について、民主党内でもずいぶん熱心に 語っている議員がいたが、私自身はあまり関心を持てずに来た。
森内閣が 退陣しても、政治の枠組みが変わらない限り政治は変わらない。
結局のと ころ一人でも多くの有権者の政治意識を引き出す活動こそが重要だという ことはいつの局面でも変わらないのではないだろうか。
不信任案提出をめ ぐっての党利党略のすったもんだに、ますます政治に嫌気がさす人が増え ないことを心より祈る。

15時44分の新幹線で宇都宮へ。

18時から県連幹事会。



■3月6日(火)

8時37分の新幹線で東京へ。

10時から教科書問題検討ワーキングチーム(民主党)。
例の教科書問題 をきっかけに作られたチーム。

11時から女性選対結成会議。
鳩山代表、広中和歌子女性選対本部長、そ の他の女性議員たちと共に、結成の確認。

12時から、育児休業法の改正案(政府案)について、厚生労働省から説 明。

13時半から、男女共同参画調査会(民主党)。
民法改正案について、法 案の内容についての細かい検討など。
その他、男性助産婦問題など。
14時45分から、両立支援法について、法制局と打ち合わせ。
骨子がほ ぼ固まる。

17時から来客。

睡眠時間確保のため、東京泊。



■3月7日(水)

8時から厚生労働部門会議(民主党)。
各種事務連絡。
財政構造改革の取り組みについて、峰崎財政金融ネクスト大臣から。
薬害ヤコブ病被害者の救済制度に関する議員立法について。
政府提出法案聴取。
育児休業・介護休業法の改正など2点。
私の担当法案。
仕事と家庭の両立支援ワーキングチームからの報告として、昨日まで作っ てきた法案の説明。
部門会議の了承を得る。

慌てて部屋に戻り、10時からテレビ朝日の「ねっとパラダイス」の取材。
インターネットと政治について。

10時半から法制局との打ち合わせ。
児童福祉法改正案を作ってきてくだ さった。
今後ワーキングチーム→部門会議→ネクストキャビネットという 手続きになる。

この後、事務作業と恐怖の昼食。
今週は体調が悪く、一日中吐いているよ うな状況だが、食べないとますます体調が悪くなるのでいろいろと試行錯 誤している。

13時から「犯罪被害者等給付金支給法改正案」に関する会議(民主党)。
日弁連よりヒアリング。
民主党は「犯罪被害者基本法案」を作っているた め、その兼ね合いなどを協議。

14時から犯罪被害者法制ワーキングチーム(民主党)。
悪質な交通犯罪 と量刑について聞き取り。
酒酔い運転などで死傷事故を起こした場合の量 刑を重くする民主党の議員立法について協議。

15時半に友人が来訪。
いつもボランティアをしていただき感謝。
政治活 動をするようになってから、友人の貴重さを再認識している。

17時から男女共同参画・人権・消費者部門会議(民主党)。
各種事務連 絡のほか、危険情報公開法(命に関わるような事故が起こった商品などに ついてその情報公開を義務づけるための法案)検討ワーキングチームから の経過報告。

睡眠時間確保のため本日も東京泊。



■3月8日(木)

8時から法務部門会議(民主党)。
弁護士法の一部を改正する法律案、刑 法の一部を改正する法律案などについて法務省から聞き取り。

8時半から、犯罪被害者法制ワーキングチームとの合同会議。
昨日話し合 った危険運転の量刑を重くする法案について討議。
今日のネクストキャビ ネットに中間報告し、皆様のご意見を募集していくことと決まる。

9時半から、私たちが作った両立支援法案について岡田政調会長に説明。
今日のネクストキャビネットで骨子を審議してもらうことになる。

10時から文部科学部門会議(民主党)。
民主党が作り社民・共産と共に 衆議院に提出した少人数学級制の議員立法の参議院での扱いについて検討。
その他、政府提出法案について。

12時から広報委員会(民主党)。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
「公立義務教育諸学校の学級編成及び教職員定数の標 準に関する法律等の一部を改正する法律案」が、内閣と民主・共産・社民 のそれぞれから出されているため、それぞれの趣旨説明と質疑。
政府案に ついては文部科学大臣、野党案については民主党の山本勉代議士が趣旨説 明。
質疑は民主党から。
同じ名前の改正案であるが、野党案は少人数学級制をうたったもの。
政府 案は、40人学級という枠組みは変えずに、学科によっては少人数での指 導を認めるというもの。
似て非なる改正案である。
現在の教育問題を考え る上で、少人数学級制は避けて通れない問題だと思うのだが。

14時半から、私が事務局長を務める有害情報ワーキングチーム(民主党)。
昨年末に公表した法案骨子について、メディア総研と日本雑誌協会から意 見聴取。

16時半に来客。
子どもとメディアの関係について熱心に取り組んでいら っしゃる方である。
今度ワーキングチームにいらしていただくようお願い する。

17時半すぎから、岡田政調会長の定例記者会見の場を借りて、今日無事 ネクストキャビネットを通過した両立支援法案について記者発表。

19時から、鳩山代表との懇親会。
一年生議員10名と一緒。
今日も帰れず、東京泊。



■3月9日(金)

10時から法務委員会。
法案の趣旨説明が法務大臣からあったのみで、す ぐに終了。

10時45分から、雇用対策法等の改正案について厚生労働省から説明。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
内閣提出の「高齢者の居住の安定確保に関する法律案」 について、扇大臣から趣旨説明。
民主党の井上和雄議員が質疑。

13時45分から「個別労働関係紛争の解決の促進に関する法律案」につ いて厚生労働省から説明。
省庁再編に伴い、厚生委員から厚生労働委員になったため、労働行政も守 備範囲になった。
法務委員にもなったため、実質的にはずいぶんと仕事量 が増えた。

新幹線で宇都宮へ戻り、夜はチャリティーコンサートに参加。



■3月10日(土)

午前中は娘の保育園のお遊戯会。
午後は原稿執筆など事務作業。


国会報告 バックナンバー| HOME