国会報告(1/28〜2/3) |
■1月28日(日) 前日の雪が凍結してツルツルしている中、10時前に宇都宮を出て鹿沼方 面へ。 高熱で倒れていた関根秘書が今日から復活。 超党派の議員連盟である「公共事業をチェックする議員の会」が東大芦川 ダムの視察に来るので同行するためだ。 民主党からは、議員の会の事務局 長を務める佐藤謙一郎衆議院議員、地元の小林守衆議院議員、そして私が 参加。 雪道で足下が悪い上、頭上からはたびたび雪がバサッと落ちてきた り、雪解け水がボタボタと降ってくるという悪条件の中、議員団・秘書団・ マスコミの一団でせっせと歩き回る。 反対運動をされている方たちからも お話をうかがう。 美しい自然に改めて感動すると共に、美しい自然環境を子孫に残す責任を 改めて痛感。 これだけの自然をどうしても壊す必要があるというのであれ ば、その根拠を徹底的に調査し、反対派を納得させるだけの情報を開示す る責任が行政側にはあると思う。 地元でとれた野菜類や川魚のおいしそうな昼食が用意されていたが、私は 時間がないために断念して宇都宮へ。 14時から、第6回の「女性のための政治スクール」。 今回のテーマは 「教育問題について」。 テーマは昨夏にずらりと決めたのだが、ちょうど タイミング良く今回が教育問題になった。 1月31日から始まる通常国会 を森首相は「教育国会」と位置づけたい意向のようで、教育基本法の見直 しや奉仕活動の義務化などが大きな争点となりそうだ。 その通常国会を前 に、政治スクールで教育問題を取り上げることができたのは幸運だったと 思う。 詳しくは後日会議録をご覧いただきたいが、政治スクールでの意見交換の 中では、「戦前の教育の方が良かったのではないか」というような意見も 出された。 また、「今の子供たちは甘やかしすぎ。 昔のように厳しく育て るべきではないか。 奉仕活動の義務化に賛成」という意見も出された。 この国会報告でも何度か触れてきたが、問題は「甘やかすか厳しくするか」 という単純なレベルではないと私は思う。 問題を起こす子供たちのほとん どが、極端な放任か極端な厳しさの中で育てられている。 どちらの場合も、 身の回りの人たちと十分なコミュニケーションをすることもできず、自分 なりの試行錯誤を大人たちに見守ってもらえなかった子供たちだ。 「厳し くする」と一言で言っても、感情的に子どもを殴るのか、しつけを通して 子どもとじっくり付き合うのかによって、その効果は正反対になる。 教育 も、一人一人の子供たちの個性にどれだけ細やかな目を注げるか、どれだ けの愛情と関心を注げるかだと思う。 政治スクール終了後、数件の面談。 ■1月29日(月) 7時45分から恒例のマンデーリポート。 今朝から谷ひろゆき県議(参院 選予定候補者)も一緒に街頭演説をすることになった。 9時10分から9時40分すぎまで事務所の定例打ち合わせ。 10時9分の新幹線で東京へ。 以前からのかかりつけの病院に行く。 妊娠 の診察だ。 1月中旬からつわりに苦しんできたが、超音波で確認できる時 期まで待っていたのだ。 検査の結果、もう子どもの心臓が動いているとの こと。 議員活動中の妊娠・出産は、半ば私の公約のようなものでもあり、 また、個人的にも2度の流産歴がある私にとっては大変嬉しいことである。 午後、新幹線で宇都宮に戻り、事務作業をした後、17時から谷ひろゆき 参院選予定候補者の総合選対結成準備会。 総合選対というのは、民主党・ 連合・個人後援会とで構成される大きな組織。 私の選挙のときも同じ形態 だった。 それぞれのメンバーが集まって今後の活動の進め方を話し合う。 ■1月30日(火) 8時30分の新幹線で東京へ。 10時から民主党の税制調査会事務局会議。 今後の進め方について議論。 11時から、仕事と家庭の両立支援施策について、厚生労働省から説明を 聞く。 12時から、民主党の広報委員会のビデオ等チームの会議。 テーマ音楽が 大きな議題。 もう時間的余裕はないが、広く公募することになる。 13時から、野党共同KSD等疑惑追及集会。 4野党が集って気勢を上げ る。 麹町会館に移動して、14時から両院議員総会。 通常国会の戦い方につい て。 菅直人幹事長から「通常国会が参院選そのものである」という心強い コメント。 スキャンダル追求のみではなく、政策をしっかり示して闘って いこうという意思が確認される。 引き続き15時から代議士会。 この合間を利用して、簗瀬参院議員に妊娠の報告。 「あなたらしくて良い じゃないですか」と落ち着いて受け止めていただく。 2月3日に地元で記 者会見を開くことに決まる。 新幹線で宇都宮に戻り、県連で記者会見などの段取りを打ち合わせる。 ■1月31日(水) 6時36分発の新幹線で東京へ。 8時から民主党の厚生労働部門会議。 省庁再編に伴い、厚生部会も労働部 会と合併して厚生労働部門会議となった。 今後の進め方や参院選の政策についての話し合い。 9時半から雑誌連載のための写真撮影を短時間。 その後、電話連絡など事務作業。 11時から民主党の税調役員会。 証券税制について説明を聞く。 11時40分から代議士会。 12時から本会議。 第151通常国会の召集。 議席指定(21世紀クラブ から自民党に入党した人が数名いるため席が少しずれた。 私は変わらず)、 常任委員長の選挙、特別委員会の設置など。 10分で終了。 12時半から朝倉病院問題調査チームの会議。 1月22日〜24日、埼玉 県と共に立ち入り調査をした厚生労働省から説明を聞くはずだったが、 「まだ立ち入り調査の結果についてはお知らせできない」とのこと。 国政 調査権のあり方について少々悩むが、立ち入り調査でどんな項目を調べた かということだけは文書化して報告するよう依頼。 これはさすがに受け入 れられる。 14時から本会議。 森首相による施政方針演説、河野外務大臣、宮澤財務 大臣、麻生経済財政政策担当大臣のそれぞれによる演説。 16時半から男女共同参画委員会役員会。 男女共同参画を進めるための運 動計画を練っていたが、「こういう地道な活動をいくらやっても、代表や 幹事長がメディアで語ってくれないと民主党のイメージは永遠に変わらな い」という私の意見を契機に、ちょうど今原稿を作っている鳩山代表の代 表質問に男女共同参画のテーマを入れてもらおうということになった。 民 法改正と、女性の政治家を増やすことを入れてもらうよう要望。 とりあえ ず聞き入れられる。 18時48分の新幹線で宇都宮へ。 ■2月1日(木) 8時17分発の新幹線で東京へ。 9時40分から、公明党の丸谷佳織議員と雑誌の対談。 「子育て支援策の 現状とあり方」がテーマ。 民主党でも両立支援法を作っているが、先日入 手した政府案では、子どもの看護休暇が努力義務にしかなっていない。 子 育て中の親にとって、子どもが病気になったときに当然の権利として休め るかどうかということは大問題だ。 公明党は与党なのだから、ぜひ努力義 務ではなく義務化してほしいと伝える。 12時から民主党の広報委員会。 広報についても、いくら効果的なポスタ ーやチラシを作っても、実際には党の幹部がメディアで何を語るかによっ て党のイメージが決まってしまう。 この現状分析に基づき、広報委員会と して広報官制度の設立など、提言をしていくこととなる。 広報委員会終了後、小宮山洋子議員の部屋を訪れて妊娠の報告。 政界での 私の母親を自認されているだけあって、いろいろと細やかなアドバイスを いただく。 14時52分東京発の新幹線で京都へ。 京都駅17時16分発の新快速で 高槻へ。 高槻市民会館で民主党の肥田美代子代議士が主催している連続講座で「新 しい時代の子育て キレない子どもの育て方」と題した講演を18時から 20時まで。 再び高槻→京都→東京へ。 23時24分に東京駅に着き、青山宿舎に宿泊。 ■2月2日(金) 10時に鳩山代表と面会の約束がとれる。 妊娠の報告。 驚いたようだった が、いろいろと温かい言葉をいただく。 「鳩山代表のコメント次第で、民 主党の女性の支持率が左右されると思います」と伝えると、「大いにエン カレッジ(激励)しますよ」とのこと。 午前中は、参院選に向けての厚生労働分野の政策修正や広報委員会に提出 するコメント作り。 12時15分に議員会館を出発して、グランドアーク半蔵門で、民放連主 催の公開シンポジウム「青少年有害環境問題とメディアの自律」にパネリ ストとして出席。 500人以上の申し込みがあったという鳴り物入りのシ ンポジウム。 テレビの取材・中継も行われているオープンな議論。 メディ ア側から3名のパネリストの他、自民党から石井道子参院議員、日本PTA全 国協議会会長の今井佐知子さんが参加。 13時から16時半の長丁場。 最 後まで議論がうまくかみ合わなかった感があるが、PTAの今井さんとは現状 認識を共有できた。 メディアの問題についてはホームページに近々コーナ ーを設けたいと思っている。 なお、菅直人幹事長には13時直前に電話で妊娠の報告。 党本部に託児所 を作ったら良いのではないかなど前向きなご提案をいただく。 17時32分の新幹線で宇都宮へ。 ■2月3日(土) 午前中は節分の行事に参加。 来賓として豆まきをする。 11時45分くらいから、谷ひろゆき県議、簗瀬進参院議員、小林守衆院 議員、森田一穂連合栃木会長と共に、参院選ポスター用にスタジオで写真 撮影。 その後慌てて民主党県連に移動して、12時25分から記者会見。 私の妊 娠という個人的な問題ではあるが、私が民主党の栃木県第一区総支部の代 表をしていること、また、民主党としての姿勢を示したいこと、という理 由によって、私たち夫婦の他に簗瀬進さんにも同席してもらう。 土曜日の 急な呼びかけであったにも関わらず多くの報道関係者が集まってくださる。 会見では当然のこととして産休に関する質問が出た。 国会議員は労働基準 法の適用外であるが、労働基準法で規定されている産休は、私たちの先輩 が苦労して勝ち取ってきた貴重な権利であり、国会議員であればこそ、なおさらそれを 十分に意識する必要があると思う。 いわゆる産休の期間に関しては、義務 的な要素の強い仕事や身体的に負担の大きい仕事は休みながら、自主的に やりたいと思う活動はしようと思っている。 いずれにしても、原則として は体調第一に考えたい。 産休については橋本聖子議員のときに議論になったが、私がさらに一歩進 めたいと思うのは、産休中の投票権である。 内閣不信任案など、国会議員 の一票が結果を左右する重要な局面もある。 産休が当然の権利であるとす れば、その期間中の投票権は党代表に委任するなどの扱いができるはずで はないか。 北欧では産休中は比例の名簿が繰り上がって党としての票数は 確保されるらしい(詳細は後日調べる予定)。 14時から、二荒山神社の節分の儀式に参加。 17時半に中座して、夜は 新年会に出席。 |