国会報告 その24(2000.12.25発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております。


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国会報告(12/17〜12/23)

■12月17日(日)

8時から全市一斉清掃に家族で参加。

10時から栃木県高等学校教職員組合結成50周年記念式典。
移動して11時20分頃からミニ集会。

午後は支持者宅の訪問。
久しぶりに自分で地図落とし。



■12月18日(月)

やなせ進さんが今日帰国するため、今週もやなせさんの時間を使わせていただき8時から恒例のマンデーリポート。

終了後、事務所で急ぎの原稿チェックなど。

午後、支持者宅の訪問。

16時から連合栃木との協力会議。
第150国会の報告などをする。
今まで民主党と連合がこういった形で報告や意見交換をする機会がなかった。
大変良い企画だと思った。
18時前から懇親会。
中座して急いで移動し、19時から忘年会。



■12月19日(火)

7時32分の新幹線で東京へ。
9時から取材。
「崩壊する保守基盤について」というテーマだが、私はいわゆる「保守」が崩壊しているというよりは、自民党がすでに保守層の受け皿になっていないのだと思っている。
また、そろそろ従来型の「保守対革新」という対立ではなく、多様性を認め合う、いろいろな価値観を包含する社会を作るべきだと思っている。

10時から民主党の教育基本問題調査会。
教育問題についての意見のとりまとめ。
教育基本法改正というような方向に話が進みそうになり、一生懸命反対する。
11時には中座しなければならなかったが、私と同意見の人が多いようなのでとりあえず安心して部屋を出た。

11時から朝倉病院問題についての戦略会議。
25日に視察に行くこととなり、今後の進め方などを検討する。

12時から、石毛えい子代議士(男女共同参画・人権・総務担当ネクスト大臣)を訪室。
午後のネクストキャビネット(「次の内閣」。
民主党の閣議みたいなもの。
政策や法案は全てここを通って審査される)に私の有害情報の法案骨子を報告することになったため、担当大臣である石毛さんに事前説明をするためだ。
この法案については、正確に情報提供しないと誤解される可能性もあり、また、自民党案ともじっくり比較してもらう必要があるため、年内に何とか公表したいと思っていた。
が、党内の手続きを経ないで公表することもできないので、ネクストキャビネットに提出したいと希望してきたが、会期が終わってしまい、ネクストキャビネットの開会も変則的になってしまったため、一抹の不安を抱いていたのだ。
が、どうにか無事に今日のネクストキャビネット提出の許可が下りた。
石毛さんは私が本当に信頼して尊敬している先輩だが、さすが短時間でポイントをつかんでくださる。

13時からネクストキャビネット。
21時まで予定されている長丁場の会議だが、私の法案は最初の議題。
予定時間10分であるが、結局20分強審査してもらう。
いくつか質問が出たが、無事通過。
お褒めの言葉もいただいた。
民主党案骨子として公表して広く意見を募集して良いことになる。
一安心。

その後別件の取材を受けてから16時36分の新幹線で宇都宮へ。

宇都宮に到着してから、法案の公表をめぐってマスコミからの問い合わせが来始めたので正しく理解してもらうために記者発表をした方が良いという話になり、その事務連絡のためにしばらくバタバタする。
奇跡的に、担当ネクスト大臣の石毛さんと、プロジェクトチーム座長の肥田美代子さんと私の日程が21日の11時で調整できた。

この後食事会。



■12月20日(水)

午前中は打ち合わせと散髪。
午後は会合や挨拶回り。
夜は労組のクリスマスパーティー。



■12月21日(木)

8時37分の新幹線で東京へ。
10時より、厚生省から医療廃棄物についての説明を受ける。

10時40分から、私が事務局長を務める有害情報のプロジェクトチームの座長をお願いしている肥田美代子代議士と打ち合わせ。
これからの記者会見に備えて発言などの段取り。

11時半から衆議院の野党クラブで石毛えい子代議士・肥田美代子代議士と共に記者会見。
私が初登院以来準備を続けてきた「子ども有害情報からの子どもの保護に関する法律案(仮称)」の骨子を、晴れて公表。
感慨深いものがある。
今後、民主党のホームページなどで公開し、広く意見を募集していく予定である。
「表現の自由」と「子供たちが健康に育つ権利」とをどのように秤に掛けるか、社会的にしっかりと議論をする必要のあるテーマであり、市民参加型の立法をしたいというのが私自身の強い希望でもある。
検閲につながる、民主主義を後退させるような立法だけはしてはならない。
そう思って知恵を絞ってきたのがこの法案骨子である。
ぜひ皆さまにも見ていただいてご意見をいただけますようお願いいたします。

12時半から民主党の「子ども達に良質な保育を提供するためのプロジェクトチーム」(小宮山洋子座長、私が事務局長)会議。
保育園を考える親の会代表の普光院亜紀さんをお呼びしてご意見をうかがう。
プロジェクトチームの中間報告は主に認可外保育所について行う予定になっている。
スマイルマムでの虐待死事件のような悲劇を再発させないためのポイントは、開設時の届け出を義務づけるかどうかということと(現在は届け出義務がない)、保育の質を確保するためにNPOなどをいかに活用するかということだと思う。
間もなく中間報告をまとめることができそうだ。

14時から民間放送連盟(民放連)の機関誌の取材。
先ほど発表した法案骨子について、また、メディア全般について。

14時40分から、先ほどの記者会見についての追加取材。

15時から民主党の厚生部会。
来年度予算について厚生省とやりとり。
私は、障害児保育および障害児学童保育、小児科救急、精神科疾患について質問。

16時からWIN WIN(女性を政界に送り出す活動をしている民間ネットワーク)の取材。
総選挙において推薦をして当選した3名の議員を取材しているとのこと。
WIN WINの会員の方たちには、当選後も本当に温かく支えていただいている。
WIN WINがさらに大きく飛躍するよう私もできる限りの協力をしたいと思っている。

17時から、精神病院における新たな不祥事について情報提供を受ける。
何とか国会で取り上げられないかとのこと。

18時半から、都内のホテルでクリスマスパーティーに参加。
下村満子さん、湯川れい子さん、きれすけいこさんの3人が練習中の歌を披露してくださり、後半は世界的に有名なゴスペルシンガーであるリチャード=ハートリー氏が登場した。
チャリティーコンサートであり、収益は前述のWIN WINと、プロフェッショナル・ウーマンの集まりである「リーダーシップ111(ワンワンワン)」に寄付される。
私も多少なりとも役に立てれば、と高い会費を払う。
選挙でお世話になったWIN WIN代表の赤松良子さんなどに久しぶりにお会いできて、また、小宮山洋子さんのお連れ合いや下村満子さんのお連れ合いに会うことができて嬉しかった。
東京泊。



■12月22日(金)

8時半から、民主党の男女共同参画委員会事務局との打ち合わせ。
私は広報の責任者であるので、広報関係の打ち合わせ。
また、12月1日から根回しに入っている民法改正に向けての一大運動について、さらに話をつめる。
これについても私が事務局長兼行動隊長みたいな役割を果たすことになっているため大変な仕事だが、長年の宿願であるので頑張る。

9時から取材。

10時から、現在執筆中の摂食障害の本について、出版社の担当の方と打ち合わせ。

11時から取材。

12時から15時まで、朝倉病院問題について関係者から事情を聞く。
やはり大変な問題が起こっていたことがわかるが、どのように取り組んで解決して行くべきかは非常に難しい問題だ。

15時から取材。

16時36分の新幹線で宇都宮へ。

忘年会2つ。



■12月23日(土)

午前中は個人相談2件と急ぎの原稿書きなど。

14時から国政報告会&第6回女性のための政治スクール。
今日のテーマは「女性と暴力について」。
世界的に緊急のテーマである家庭内暴力(ドメスティックバイオレンス:DV)について、「なぜ暴力を振るうのか」「なぜ女性は逃げられないのか」という基本的なところから、政府の男女共同参画審議会の答申や各党で作っているDV防止法に至るまで、私から駆け足で説明し、その後、ウィメンズハウスとちぎ(暴力から逃げてきた女性のためのシェルターを提供している民間団体)の方たちから栃木での現実について説明していただく。

この中で私が触れた話題だが、最近結果が公表された栃木県内の調査では、子どもの頃家庭で父親が母親に暴力を振るうことを目撃していた男性の方が妻に暴力をふるう率が高く、同じく父親が母親に暴力を振るうことを目撃していた女性の方が夫に暴力を受けている率が高かった。
暴力というものが当たり前の習慣として身につくか否かに子どもの頃の環境が大きな影響を与えるということだと思う。
暴力のない環境で子供たちを育てることの重要さを改めて感じた。

政治スクール終了後に、参院選予定候補者の谷ひろゆき県議を招いて、知事選をめぐる一連の報道について、また新知事への対応などについて忌憚のない意見交換をしてもらう。

私の政治スクールに参加してくださる方はほとんどがいわゆる無党派層である。
私自身も民主党員であるが感覚的には無党派層である。
「無党派層」というと、よく、政治に無関心とか、雰囲気に流される人たちなどと語られるが、実際には、党や組織の決定ではなく政策や行動という視点のみで政治家を判断している人たちである。
政治家に矛盾や自己弁護ばかりを見てとるとうんざりしてそっぽを向いてしまうのだ。
無党派層の人たちを無理矢理投票所に行かせるような努力は不毛だと思う。
無党派層の人たちにも信頼してもらえる党になるための努力が民主党には何よりも必要とされているのではないだろうか。



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