国会報告(12/10〜12/16) |
■12月10日(日) 9時40分から、栃木県囲碁文化祭に出席。 顧問として開会式に参加した後、囲碁の初級・中級向け講座に参加して囲碁を学ぶ。 12時から地元のもちつき大会に夫と娘と共に参加。 13時半から、参院選候補者選考委員会。 この時点ではまだ極秘の日程であるため、それぞれがこそこそと集まった。 現職県議の谷ひろゆきさんを擁立するという報告が選考委員長の小林守代議士からあり、全会一致で承認。 15時から簗瀬進事務所と打ち合わせ。 今後の活動方針や協力体制など。 ■12月11日(月) やなせ進さんが中国に旅立ったため、時間をずらして8時からマンデーリポート。 たまった原稿書きのため、昼過ぎまで自宅で仕事をする。 午後、支持者宅の訪問をし、17時から自宅で週刊朝日の取材。 正月のレシピ特集ということで家族三人で宇都宮名物の餃子を作る。 ■12月12日(火) 10時から県連の緊急幹事会。 参院選の候補者として谷ひろゆきさんを擁立する旨、了解が得られる。 この幹事会は本当は前夜に予定されていたものだ。 だが、もしもそれがマスコミに漏れてしまうと、今日の朝刊に載ってしまう。 今日の下野新聞の朝刊は、知事の初登庁、自民党栃木県連会長の岩崎純三さんの引退表明、とニュースが多く、3番手の記事になってしまう。 インパクトを与えるには一面トップで、という計算から、敢えて今朝に幹事会をずらしたのだ。 ところが、ふたを開けてみると、と言うか、朝刊を開けてみると、見事に岩崎さんの記事のおまけのように谷さん擁立の記事が載っている。 情報公開という点では仕方がないのだろうが、これでは戦略も何もあったものではない。 がっかりした気分での幹事会になったが、雰囲気は良好だった。 支持者宅を少々訪問して、事務所に戻る。 13時40分から、新聞の取材。 年末に向けての特集取材が増えてきた。 テーマはだいたい「国会活動の半年間を振り返って」というようなものだ。 このような取材を受けて答えることは、「強行採決など、入ってみたら外で見ていたよりもひどかった面もあったが、私利私欲なく誠実に働いている議員が少数ながら存在している事実を知ることができ希望が持てた」というようなこと。 また、激励のメッセージを寄せてくださる方が少なくないことも、私にとっては大きな希望である。 14時40分から大学院生による取材。 ホームページ用に、メディアや少年犯罪などに関する質問。 15時半から連合で会議。 連合地協(地区協議会)と連合議員懇(連合と協力関係にある議員の懇談会)の合同会議。 参院選候補者として谷ひろゆきさんを擁立して戦う旨、満場一致で確認。 16時から記者会見。 参院選候補者決定について。 主に谷ひろゆきさん本人が話す。 私が県知事選で「中立宣言」をした経緯からか、「今回は水島さんも谷さんを応援するんですか?」という質問が出た。 民主党は栃木で最低1議席は取らなければならず、公認候補を応援するのは当然であると返答。 17時頃に記者会見が終わり、その後、支持者宅を訪問。 18時半に、後援会長で小児科医の渋川典子さんと共に、登庁2日目の知事室を表敬訪問。 県民の期待に応えて公約を実現してほしいと激励する。 ■12月13日(水) 朝から支持者宅の訪問を続け、17時45分からは労組のクリスマスパーティー。 ■12月14日(木) 民主党の政権奪取委員会のメンバーである衆議院議員が4人、宇都宮に来てくれたため、午前中から街頭演説。 「おかしなことなくし隊」という名前で、全国47都道府県を行脚して社会の「おかしなこと」への意見を募集するという珍しい企画。 臨時国会が閉会となった12月1日に都内でスタートし、1月20日の全国党大会までの間、全国行脚をする。 忘年会・新年会のシーズンで、地元を離れることが難しい時期に、敢えて全国を回ろうという人たちの心意気には頭が下がる。 宇都宮に来てくれたのは、政権奪取委員会の委員長である田中甲さんの他、大島あつしさん、手塚よしおさん、細野ごうしさん。 3カ所での街頭演説と商店街練り歩きの後、4人は14時34分の電車で水戸に向かった。 事務所に戻って15時からとちぎテレビの取材。 2000年を振り返って。 その後、夜まで支持者宅の訪問をする。 ■12月15日(金) 10時から取材。 参議院選挙について。 取材中に、衆議院の青少年問題特別委員会がつぶされるらしいという連絡を受ける。 特別委員会は国会の度に設置するかどうかを決めるのだが、青少年特委は以前から存在が危ぶまれていたらしい。 特別委員会の設置は当然与党主導で決められるのだが、子供たちの問題がこんなに多い時期に、国会内で唯一と言って良い、子供の問題を包括的に捉えようという委員会をつぶすなど驚くべきことだ。 青少年特委は児童虐待防止法を成立させた実績のある委員会である。 また、私が作っている有害情報の法案は、この委員会で審議することこそがふさわしいと思ってきた。 慌てて国対委員長などに連絡を試みるが、後の祭りといった雰囲気。 11時9分の新幹線で東京へ。 12時20分頃議員会館に着き、12時45分までの間に大急ぎで個人相談を1件受ける。 その後、新宿に移動して、13時15分から、婦人参政権獲得55周年記念集会。 主催者である七婦人団体議会活動連絡委員会は、1957年に結成された超党派の全国団体。 12月17日が、婦人参政権獲得から55周年に当たる。 毎年この日には記念集会を行っているそうだが、今年は17日が休日となるため、15日の今日開かれた。 テーマは「議会制民主政治の現状は −2000年に誕生した新女性議員に聞く−」で、松島みどりさん(自民党)、北川れん子さん(社民党)、上川陽子さん(無所属・21世紀クラブ)、川田悦子さん(無所属)、そして私という顔ぶれでパネルディスカッションを行った。 平和・憲法問題、社会保障制度、政治倫理、選挙制度、女性に対する暴力防止、といった観点から様々な議論が行われ、パネリスト間で激論が交わされたりもした。 参加された方からは「ここまで女性議員が率直に自らをさらけ出して話したのは初めて見た」と好評をいただいた。 また、コーディネーターを務めた紀平悌子さんを始めとする先輩方から励まされて元気が出た。 パネリストのうち上川さんと川田さんが無所属ということもあり、政党批判がずいぶん出た。 無所属こそ責任ある政治家であるというような論調もあって、少々危惧を感じた。 この手の話が出ると常に思うのだが、既存政党が悪いからといって政党政治そのものを否定してしまって良いのだろうか。 政党があるからこそ、比例代表制選挙も可能となり、クオータ制が実現する。 また、民主党の家西悟代議士は、血友病患者で薬害エイズ被害者という身体的ハンディを背負っており、とても小選挙区で戦える体力ではないが、比例名簿上位だからこそ当選して国会議員として同じような立場の方々の代弁者として活躍できる。 私自身、川田さんのように無所属で小選挙区で当選できるだけの知名度もなかったが、政党の公募制度を利用して国政に参加できた。 日本の既存政党の欠点を指摘するのは正しいが、政党政治そのものを否定するにはもっと議論が必要なのではないかと思う。 既存政党の欠点を直していくためには、政党に所属しているか否かにかかわらず、個々の政治家が責任を持って行動していくことが重要だと思う。 上川さんが少年法での民主党の対応を、「法務委員会で理事が退席したり委員が差し替えられたりして本当に見苦しかった。 政党としての信用の問題だ」と批判していたが、私は、「いくらみっともないと言われても、私は改正少年法に賛成することはできなかった。 政党を少しでもまともなものにしていくためには、みっともないと言われようと何だろうと、個々の政治家が自分の良心に従って行動すべきではないかと思う。 そして、党議拘束に逆らっても、何の文句も言われず処分もされなかった点、民主党はまだ評価できる」と反論した。 政党を堕落させるのは、組織決定の中で良心に逆らっていく政治家たちの行動の積み重ねなのではないだろうか。 とにかく、政党に所属しているというだけで色眼鏡で見られるというのも画一的な価値観だと思う。 その中でどのように行動しているかということこそ見るべきではないか。 また、少々気になったのは、かつて私と共にサンデープロジェクトに出演して安全保障問題について集団的自衛権を認めるべきなどとかなり踏み込んだ議論をしていた上川陽子さんや、私のビジョンを聞いて「世の中そんなに良い国ばかりじゃないから」などとコメントしていた松島みどりさんが、今日の集会ではそのような発言を一切していなかったこと。 平和・憲法というテーマでの発言を求められていながら、はっきりとコメントすることを避けているような印象すら受けたのは気のせいだろうか。 新宿駅まで走って電車に飛び乗り、17時16分の新幹線で宇都宮へ。 18時すぎに宇都宮に到着し、17時からすでに始まっていた民主党市議の会合に出席。 その後、もう一つの会合に顔を出す。 帰途、国対の手塚よしお議員からのメッセージを聞く。 私の所属委員会が厚生労働委員会(省庁再編に伴い、今までの厚生委員会と労働委員会が一つになる)と法務委員会になったとのこと。 常任委員会が2つということは、いよいよ青少年問題特別委員会がなくなるのだろうと観念する。 ■12月16日(土) 9時から娘の保育園のクリスマス会に参加。 いったん事務所に立ち寄り、有害情報の法案についての戦略を立てる。 政調会長代理の枝野幸男代議士に相談し、すでに手元にある骨子を、12月19日の民主党のネクストキャビネットにかけることになる。 この法案については、自民党が似て非なる法案を作っており(自民党の法案は検閲という色彩が強い)、業界団体がこぞって反対している(自民答案に比べればはるかに評価できるという意見はもらっているが)という状況にあり、今後の取り扱いについては政治的な判断が必要になると思う。 でも、コンビニにテレビガイドを買いに行くとすぐ隣に性暴力に満ちた雑誌が売っていたり、電話をかけるために電話ボックスに入るとピンクチラシが氾濫していたり・・・という日本社会で育たなければならない子供たちの現状がこのままで良いわけはないと思う。 11時半に、「ちょっとエスニックな水島パーティ」に移動する。 支持者の内田葉子さんが企画してくださったもので、男性陣がタイ料理を作り、それを食べながら私の放浪旅行の話などを聞くという催し。 男性の家事参加を進めながら外国文化に触れる催しの第一段で、今後も、各国篇を行う予定である。 多くの方が集まってくださり、とても楽しかった。 午後いっぱい、支持者宅を訪問。 19時から、水島事務所のボランティア忘年会。 日頃から私の政治活動を支えてくださっているボランティアの皆さんは私の財産だと思っているが、この力が栃木から日本全体に広がり、政治を変えていくことを切に期待している。 どんな形での参加も大歓迎ですので、選挙区内外にこだわらずに、ぜひお気軽にご連絡ください。 |