国会報告 その214(2005.01.15発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回、発行しております



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国会報告



■スマトラ沖地震/インド洋津波被害 支援募金活動にご協力を!




 2004年12月26日に発生したスマトラ沖大地震とそれによるイン ド洋津波による死者の数は少なくとも12カ国で15万人を超えると見ら れています。
 さらに現在も数百万人の方々が避難生活を余儀なくされています。
 アジアの一員として、世界の一員として、私たちも被害者の皆さんに暖 かいご支援を!
 ぜひ、支援募金活動にご協力をお願い致します。

《支援募金のお振込先》

○郵便振替 郵便局 00110−6−65328「民主党」
○銀行振込 りそな銀行 衆議院支店 普通:7815354「民主党募金口座」

 集まった支援金は、民主党の被害調査に基づき、NGOを中心に、現地の 被災者に直接プラスになる形で配分を決定することになっております。
 お振込みがお手数な場合には、水島広子事務所にご連絡いただければ集 金させていただきます。
 ご不明な点がございましたら、水島広子事務所までお問い合わせくださ い。



■スマトラ沖大地震・インド洋津波被害




 12月26日に発生したスマトラ沖大地震・インド洋津波被害については、 多くの方が心を痛めていらっしゃると思います。今回の被災地の中には、 私自身がかつて訪れた経験のある場所も多く含まれており、大きな衝撃を 受けています。命を失われた皆さまに心から哀悼の意を表するとともに、 被災されたすべての方たちが生活の安定を取り戻すためにできるだけのこ とをしていく責任を感じています。

 今回のスマトラ沖大地震に伴うインド洋津波被害は、人命やあらゆる物 的損害、インフラや社会生活の崩壊、再生不能な環境破壊に加え、さまざ まな分野に及ぶ後遺症も計り知れないものです。
 民主党では、津波発生直後から、「スマトラ沖大地震・津波災害救援対 策本部」を設置し、政府への申し入れ、被害国首脳に対するメッセージ、 街頭募金活動などを行ってきています。
 今後の取り組みとしては、以下のように考えています。

 国内のNPO・市民団体、連合や経済団体を含む各種団体とも連携して、 被災地の紛争予防の観点を視野に入れて長期的な取り組みを行う考えであ る。その一環として、NGOなどと定期的な協議を行い、被害状況、ニーズ、 プロジェクト、日本政府への要望などを集約して政府に提言する。

 神戸で行われる「国連防災世界会議」(1月18〜22日)は、国連総会 の決議で開催される重要な会議と位置づけ、来日する政府、国際機関、 NGO関係者らとの交流を通じて、被災地の復興と平和的安定に向けて問題 意識を共有していく。

 現地へのアクセスが困難で、人命救助が最優先であった初期段階を経 過し、ニーズやプロジェクト調査が最も必要な第二段階を迎えた今、NGO などと連携して、政策立案に生かすような現地調査も検討する。



■IMADR理事長フェルナンド氏と懇談




 1月14日、スリランカ在住のニマルカ・フェルナンド氏を民主党本部に お招きして現地の状況をうかがいました。フェルナンド氏は、IMADR(反差 別国際運動:ホームページは、http://www.imadr.org)の理事長として、社 会で差別されている人たちの支援活動をしている方ですが、今回の津波に おいても、そのような視点から支援活動をされています。ご本人は何とか 無事でしたが、大切な友人を津波で亡くしたそうです。
 インドネシアのアチェもそうですが、スリランカも、内戦の続いてきた ところです。ようやく和平プロセスに入ろうとしたところでの今回の災害 です。国際社会の支援を受け、政府と反政府勢力とのバランスにも変化が 生じます。それが反政府勢力を追い詰めるようなことになってしまうと、 せっかく和平の入り口に到達したものが逆戻りしてしまいます。特別な配 慮が必要なのだということをフェルナンド氏は強く訴えておられました。
 そのためにも、復興支援は、地元のNGOとの連携の中で行うことが必要 だとのことです。確かに国際NGOの技術などは役に立つが、あくまでもコ ミュニティの再生を支援していくわけだから、地元のNGOにリーダーシッ プを発揮させる必要があるのです。それを担えるだけ、スリランカのNGO は育っているというのがフェルナンド氏の意見でした。
 また、支援金については常につきまとう問題ですが、いかにして直接被 災者に到達させるか、ということは重要です。フェルナンド氏は、支援金 は地元のNGOのエンパワーメントのために使われなければならない、とい う考えを述べられました。また、支配主体に関わらず(反政府組織支配地 域かどうかを問わず)、公平な分配が行われるべきだ、と強調しておられ ました。
 フェルナンド氏ご自身も女性ですが、IMADRは、社会的に差別されてい る人たち(アウトカーストの人、タミル人、イスラム教徒など)の他、女 性や子どもについても特に注目して支援をしています。難民キャンプで女 性のプライバシーが守られるように、という現在の支援から、今後、単身 となった女性が家を再建するという難しい仕事をどう支援するか、といっ た観点まで述べておられました。家を建てるのには大きなお金がいります。
また、日常の食器まですべて流されてしまいましたから、生活物資の調達 からはじめなければなりません。学校の再建、子どもたちのための教材や 文房具の支給、などの他、「子どもたちのためにキャンプの中を楽しい雰 囲気にするようにする。子どもたちを落ち込ませるのではなく、色彩豊か な本、クレヨン、おもちゃ、甘いものを配るようにする」といったIMADR の決定には、本当に細やかな配慮を感じてうれしく思いました。こういっ たことを実現するためにも、お金が必要です。
民主党では、NGOを中心に 資金援助をできるよう、支援募金活動をしています。よろしくお願いいた します。





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