国会報告 その15(2000.10.23発行)

水島広子の国会内外での活動をお伝えするために、週1回程度、発行の予定です。



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国会報告(10/15〜10/21


■10月15日(日)

8時から、自治会の一斉清掃。
9時半から労組の運動会。この後、支持者宅を一軒訪問。清掃からここまで2歳の娘がついてくる。

13時半からチャリティコンサート。
15時から、セルフヘルプセミナーで精神科医として講演。アルコール依存、薬物依存、摂食障害などの問題を抱えた人たちにとっては、自助グループが非常に有効である。

17時から会合で国政報告。
18時過ぎに、お通夜1件。
19時半から会食。


■10月16日(月)

7時45分から恒例のマンデーリポート。
終了後、午前中いっぱい労組まわり。
午後は支持者の方への挨拶まわり。
17時から、鹿沼市の労組で講演。


■10月17日(火)

6時36分の新幹線で東京へ。
8時から民主党の税調勉強会。法人税と国際課税について。
9時から民主党の男女共同参画委員会役員会。今後の活動方針を話し合う。
10時から、有害情報に対する今までの取り組みについて郵政省の方から事情をうかがう。
11時から、事務所の経理などについて打ち合わせる。
13時から、民主党の教育基本問題調査会。教育学者の方を招いて、教育基本法について成立の経緯などから学ぶ。

15時31分東京発の新幹線で滋賀へ。
参議院補選の候補者・法雲俊邑(のりくもしゅんゆう)氏の応援。お坊さんであり、ITの専門家の大学教授であったという異色な経歴を持つ。「笑顔を人に見せることは功徳」という哲学に基づき、いつも笑顔を絶やさない人。
米原に18時1分に到着しト、19時・19時30分・20時と、3カ所の個人演説会での挨拶。
20時58分米原発の新幹線で東京へ。
23時19分に東京に到着して、議員宿舎泊。


■10月18日(水)

8時から民主党の厚生部会。医療法改正について部会内の意見をまとめる。
9時30分から民主党の文教部会。奉仕活動の義務化について部会内の意見をまとめる。
10時30分から、民主党の税調の役員会。住宅ローン減税について。
11時から、民主党の「医療事故対策に関するワーキングチーム」。医師、薬剤師、ジャーナリスト、とさまざまな立場の議員がいるため、活発な議論が行われる。
12時半から取材。
その後、連合の方が訪ねてくる。

今日は、中川官房長官の愛人問題と覚醒剤疑惑のスキャンダルで朝から異常な雰囲気。「天地神明に誓って会ったことがない」と主張していた大物右翼の人物と会っている写真が本日発売のフォーカスに載っているというので、話題になっている。国会周辺の書店ではすでに売り切れてしまったとか。今日は、参議院議長の辞任も議題に上り、ものものしい一日である。

18時から「医事新報」(伝統ある医学雑誌)の座談会。4000号記念の特集号で、変わり者の医者が集められて対談することになったらしい。司会を務める古川俊治さんは、私の医学部の先輩であるが、医師になった後、文学部と法学部を卒業して弁護士になった変わり種。現在も外科医と弁護士を兼業している。優秀な人がいるものだ。人柄もとても良いので感動。21世紀の医療をどうするか、というテーマで有意義な対談ができた。

今日も遅くなってしまった。再び東京泊。


■10月19日(木)

8時から、民主党の「仕事と家庭生活の両立支援プロジェクトチーム」。両立支援法の提出に向けて、議論を続けている。

中座して9時15分から国会図書館の立法考査局との打ち合わせ。今日の午後私のプロジェクトチームに説明に来てもらうため、内容を打ち合わせる。
打ち合わせをあわただしく切り上げて党本部まで走り、10時からオーストラリア若手政治家訪日団と懇談。国際交流委員長の古川議員と、樽床議員、私と同期の大谷議員も一緒。熊谷議員も冒頭のみ参加。オーストラリア議員団からは「日本の政党はイデオロギーで結びついているわけではないが、どうしてまとめることができるのか」などと興味深い質問が出る。私なりの日本政治の解説をすると大変納得してもらえた。オーストラリアでも若者に政治の情報を提供することが課題になっているとのこと。

11時より取材。
12時から広報委員会。昼食付き(おにぎり)。
13時半から、私が主催する民主党の「子供たちを有害情報から守るための基本法制定プロジェクトチーム」の第2回会議。諸外国の制度について、国会図書館の方から話をうかがう。
14時半から、衆議院医務室の内科を受診。風邪が長引いているので薬をもらう。

15時から、民主党の少年犯罪総合対策プロジェクトチーム。家庭裁判所、法務省(少年院、少年刑務所、少年鑑別所)、日弁連のそれぞれの立場から話をうかがう。
また、少年犯罪被害者当事者の会の方たちからもお話をうかがう。被害者の声も聞かずに加害者の人権ばかりに目を向けないでほしい、机上の空論をしないでほしい、などの意見が出された。
実際には、民主党はいち早く被害者の人権に目を向け、「犯罪被害者基本法案」を今年4月に衆参両院に提出したが、与党の賛同が得られず廃案になった。私たちは、被害者の人権という点からは、少年法改正の与党案だけでは不十分であると思うし、少年法と、被害者中心の「犯罪被害者基本法」の2本立てで対応すべきだと考えている。このあたりの事情を説明してご理解をいただく。それにしても、民主党が「犯罪被害者基本法案」を提出していたことはほとんど知られていない。やはり民主党の見せ方の下手さと、与党の方が圧倒的にマスコミに取り上げられる件数が多いためか。知られなければ、いくら良い法案を作っても意味がないと思う。

17時から、厚生省の母子保健課の方から小児医療の現状を聞く。事情を聞いていてわかったのだが、厚生省には「小児医療」の担当部署がないというので驚いた。「でも、耳鼻科の担当部署もありませんから」とのお答え。そして、外国や日本にこれだけたくさんの子ども病院があるというのに、今まで一度も子ども病院についての検討を厚生省ではしたことがないという。小児医療の現状把握も諸外国の状況把握も厚生省ではできていないとのこと。難航しそうである。

18時48分の新幹線で宇都宮へ。

この日、参議院は大変な騒ョになっている。参議院の選挙制度をめぐる混乱の解決策として参議院の斎藤議長が斡旋案を出したが、与野党ともに合意しなかったため、議長を辞任した。強引に選挙制度改革を進めようとする与党の勢いに飲まれることを拒否して、斎藤議長は委員会での強行採決の後、本会議を開会しなかった。民主的な議会運営を取り戻そうと苦心した斎藤議長を辞任に追い込んででも強引にことを進める与党は議会制民主主義をどう思っているのだろう。邪魔者の首を切ればそれで良いのだろうか。その「邪魔者」が、民主的な議会運営を目指そうとした議長なのだから大変な問題だ。
新議長選出のため、野党も本会議に出席し、井上新議長が選出された。が、井上議長がそのまま公職選挙法改正案の審議を強行しようとしたため、議長不信任決議案を提出したが、与党の反対多数で否決。公職選挙法改正案の採決前に野党議員は退室し、結局与党のみで強行採決されて、問題のありすぎる法案が参議院を通過してしまった。
歴史に残る凄まじい一日である。


■10月20日(金)

7時11分の新幹線で東京へ。
8時半から法務部会。少年法の修正案が完成したという報告。18歳成人法案の提出、犯罪被害者基本法案の再提出などについて話し合う。

10時から、両院議員総会。昨日の参議院での公職選挙法改正案の強行採決に伴い、審議拒否戦術に終止符を打ち、衆議院ではきちんと審議をしていこうという意思確認。

11時半に早稲田大学の学生が訪室。今度学園祭で他の若手議員とともにパネルディスカッションをするのでその打ち合わせ。

この後、来週の国会日程をめぐってバタバタと連絡が入る。
今まで審議拒否していたのが一転して徹底審議に入るのだから、当然あわただしくなる。
25日(水)に厚生委員会で医療法と健康保険法の改正について質問をするように、という連絡が厚生部会長から入って「大変だ」と思っていたら、今度は法務部会長から、同じ日に法務委員会で少年法についての質問をしろとのこと。私は法務委員会の委員ではないが、関心の高い領域の質問の時には委員を差し替えてくれるのだ。
結局、調整をして、25日(水)には法務委員会で、厚生委員会は27日(金)の質問となる。


■10月21日(土)

ここのところ風邪を引きながら騙し騙し働いてきたが、ついに声が全く出なくなってしまった。
諦めて一日休むことにする。約束をしていた皆さま、ご迷惑をおかけしました。
翌日の朝が早いため、夜、新幹線で東京に移動する。


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