国会報告(5/18〜5/24) |
■5月18日(日) 地元日程。娘を連れて会合への顔出しなど。 今日はウィメンズハウスとちぎの定期総会があって私も会員として出席し た。 ウィメンズハウスとちぎは、ドメスティックバイオレンス(DV;家庭内 暴力)の被害者のために地道な支援活動とシェルター活動をしてきたNPOで ある。女性たちの駆け込み寺として栃木において心強い機能を果たしてき たウィメンズハウスとちぎであるが、DV防止法を作るに当たって、また、 見直しの議論を進めるに当たって、私にとっては最も貴重な情報源である。 本当に親身になって質の高い支援活動を続けておられるウィメンズハウス とちぎに対して、皆さまも是非ご支援いただけますようお願い申しあげま す。 賛助会員 年会費1口 2000円 団体会員 年会費1口 10,000円 カンパ1口 1000円 郵便振替口座番号 00130−1−401935 加入者名 ウィメンズハウスとちぎ ■5月19日(月) 息子に風邪を移され、朝は発熱。無理をすれば街頭演説ができなくもなか ったが、国会日程の重要度を考えて、大事をとってマンデーリポートを断 念。 夕方からは復活して、事務所で作業をした後、夜の会合に出席。 ■5月20日(火) 朝の新幹線で東京へ。 午前中は法務委員会。 司法制度改革のための裁判所法改正案について、参考人審議。 12時20分から代議士会。 12時40分から本会議。 本会議散会後、青少年問題特別委員会理事懇談会。 出会い系サイト規制法案の審議も終わり、衆議院青少年問題特別委員会に おいて、児童虐待防止法見直しに向けての作業が本格的に始められること になった。 今国会では、現場(児童相談所、児童養護施設、自立援助ホームなど)の 視察、参考人招致、対政府質疑を充実させて、現状と見直しのポイントの 把握に努めるよう、本日開かれた理事懇談会で、野党筆頭理事として提案 した。 15時から総括副大臣会議。 16時から、石毛えい子議員(市民・子ども政策担当ネクスト大臣)、小 宮山洋子議員(子ども政策会議事務局長)と共に、少子化社会対策基本法 案の修正などについて打ち合わせ。 17時に日弁連の方が来室。教育基本法など子どもの問題について。 17時半からは厚生労働省の方が来室され、生殖医療についての説明を聞 く。 ■5月21日(水) 9時から法務委員会。 名古屋刑務所問題で、今日は医療関係の参考人審議。 私も質問をした。 放水事件のときに、死因が特定できなかったにも関わらず、なぜ死亡診断 書が書かれたのか(本来、死亡診断書というのは、原因も含めて病死が確 認できた場合に書く)、その死因も今では使われないことになっている 「急性心不全」であるのもおかしい、というような問題点を挙げて、刑務 所内では常識的な適正な医療が確保できる体制になっていないのではない か、ということを質問した。 また、刑務所内にいる人は、薬物乱用、人格障害など精神科医療の適応と なる人が多い。拘禁反応を起こす人も少なくない。 私たちは、ずっと前か ら、行刑施設における精神医療の充実の必要性を訴えてきた。「たまたま」 罪を犯したときに心神喪失状態にあれば医療を受けられるが、同じくらい の病状でも、刑務所で医療を受けられずにいる人もいる。 それは本人にと っての医療を受ける権利の侵害でもあるが、長い目で見れば、社会の安全 にも関わってくる問題だ。 改めて、現在参議院で審議中の心神喪失者医療 観察法案の立法姿勢の偏りを感じる。 12時から、国対役員・筆頭理事合同会議。 今日は政倫審(政治倫理審査会)がもめている。松浪健四郎議員の暴力団 問題で、今日、審査が行われることになっているが、「テレビ入りで公開」 と合意していたのに、CSテレビ(有料契約が必要)しか入らないことが 明らかになったため。 党本部に移動して13時から役員室会議。 午後は厚生労働委員会だが、青少年問題特別委員会の筆頭理事としての仕 事もしなければならない。参考人招致に関して、森田ゆりさんと平湯真人 弁護士のご意見をうかがう。 厚生労働委員会は、18時前まで続き、派遣法改正案の採決まで行われた。 ■5月22日(木) 8時から、医療問題プロジェクトチーム。 精神保健福祉の改革に向けた今後の対策の方向(精神保健福祉対策本部中 間報告)について、厚生労働省よりヒアリング。 この後、地元から国会見学に来てくださった皆さまと記念写真撮影や懇談 などをする。 昼には赤坂に移動して、国のかたち研究会。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。採決は16法案だが、国立大学法人法案について、 各党から賛成討論・反対討論が行われたため、かなり長い本会議になった。 採決後、出入国管理及び難民認定法の一部改正案(政府提出)の趣旨説明 が法務大臣から行われ、さらに、対案として提出している民主党の「難民 等の保護に関する法律案」について、今野東議員から趣旨説明。 この後、 民主党の近藤昭一議員から質疑が行われ、民主党からの答弁には山花郁夫 議員が立った。 難民問題にしっかりと取り組んできた民主党の仲間ならではの立派な本会 議だった。 本会議終了後、パート法案について、民主・自由・社民の3党実務者会議。 今後の進め方について協議。 16時から、厚生労働省の方に来ていただき、労働基準法改正案の有期雇 用の部分についての説明を聞く。私がその部分の法案担当であり、いよい よ審議が始まったため。 有期雇用の部分については、かなりの大改正が行 われることになり、もっと多くの方に注目していただきたいと思う。 17時に、自立援助ホームの方が来室。 自立援助ホームというのは、子どもたちと生活を共にしながら、自立を支 えていく「家」である。 児童養護施設で育った子どもたちや、家庭環境に 恵まれない子どもたちが、自立援助ホームを基盤にして社会に出ていく。 先日も青少年問題特別委員会の質疑の中で取り上げたが、まだまだ「知る 人ぞ知る」自立援助ホーム、高齢者介護におけるグループホームと同様に、 本質的・中核的な施設として位置づけていく必要がある。 ■5月23日(金) 8時から税制調査会・年金改革プロジェクトチーム合同会議。 経済財政諮問会議の議論について厚生労働省よりヒアリング。 今日は厚生労働委員会と法務委員会が開会されている。厚生労働委員会は、 労働基準法改正案。 法務委員会は、司法制度改革のための裁判所法改正案。 12時からは青少年問題特別委員会理事会。 12時10分から委員会。厚生労働副大臣より、児童虐待に関する施策の 現状についての報告を受ける。 委員会終了後、委員長、与党理事と私の3名で、参考人招致についての協 議をし、合意を得る。 13時から、少子化社会対策基本法案についての打ち合わせ。やや問題を 持ったこの議員立法がいよいよ内閣委員会で審議入りをし、私も来週、内 閣委員に差し替えてもらって(臨時の委員にしてもらうこと)質問をする 予定。 「やや問題」というのはどういうことかと言うと、次世代支援育成 は結構なことだが、こうした法律はともすれば社会を「産めや殖やせや」 に誘導し、子どもを持てない・持たない人を追いつめることになりかねな いため、細心の注意が必要だということだ。 法務委員会では、裁判所法改正案の採決が行われた。民主党は、社民党と 共に修正案を提出し、修正案が否決されたため、原案には反対した。 どこ の部分を問題だと思っているかと言うと、司法試験に合格した後、司法修 習をしていない人のうち、国会議員を5年以上つとめた人は、司法修習を 省略して弁護士資格を得られる、という規定である。あまりにもお手盛り だという批判が、与党内からもあがっている。 現在、有資格者となる国会 議員は7名いるそうだ(司法試験合格後、官僚になって、そのまま国会議 員になったようなタイプ)。 本当に一生懸命法律を研究し立法活動をしている国会議員なら、法律実務 をしていると言えなくもないだろうが(私も議員になってからも短い間に ずいぶん法律に詳しくなったことは事実だ)、議員立法を一つもした経験 がないという議員もたくさんいるようだ。 そういう現状を知っている身と しては、やはり賛成できない。 委員会終了後、地元に戻り、夜の会合に出席。 ■5月24日(土) 午前中は馬頭町で講演。 昼に宇都宮に戻り、請願を受けた後、栃木発達障害研究会発足記念講演に 参加。 夕方は弔問の後、会食など。 |