国会報告 その140(2003.4.28発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております


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国会報告(04/13〜04/19)



★当選御礼(市議選も全員当選しました)




宇都宮市議会議員選挙

◎藤井 弘一  4736票
◎今井 恭男  4532票
◎真壁 英敏  3543票
◎小林 秀明  3531票
◎工藤 正志  3397票
◎山本 正人  3143票
◎福田 浩二  3033票
◎金田 貞夫  3013票
◎山崎 美高  2894票
◎小林 睦男  2613票
◎塚原 毅繁  2201票

統一自治体選挙後半戦、民主党栃木県第一区総支部代表として、宇都宮市 議選に全力投球しました。多くの皆さまのご協力のお陰で、民主市民連合 議員会の候補11名全員が当選を果たすことができました。
本当にありが とうございました。
これで、県議選・市議選ともに候補者全員が当選をし、 一区総支部代表としての責任を果たすことができました。

なお、国会活動以外の全ての時間を市議選に投入したため、今回の国会報 告は4月13日の週の分のみとさせていただき、4月20日の週の活動報 告は次回にまとめてさせていただきます。ご理解いただければ幸いです。



■4月13日(日)




本日投開票の栃木県議会選挙では、宇都宮選挙区の公認・推薦候補3名が 全て当選することができた。一区総支部代表として、本当に胸をなで下ろ している。
全県では、5議席だった会派議席を7議席に増やすことができた。民主党 の存在感を増し、国政と同じように、政権交代をしたら県政はこう変わる (もちろん地方分権によって税源委譲することが大前提になるが)という 選択肢を示せるように期待している。
なお、民主党公認の加藤優候補(日光・今市選挙区)と野村寿彦候補(足 利選挙区)は惜敗をして、本当に残念だ。
佐野市選挙区から無所属で出馬した沢井京子候補も、健闘むなしく惜敗。
私も応援に行ったが、とても良い候補者で事務所の雰囲気も大変良かった。 ぜひ、今後も栃木の女性のために頑張ってほしい。

各事務所の方たちと勝利を喜び合って、2時過ぎに帰宅。



■4月14日(月)




7時45分から恒例のマンデーリポート。
さすがに眠いが、県議選の当選御礼挨拶と、県政の課題などについて。栃 木でも、ぜひ議員提案条例を作ってほしいものだ。

9時半から定例の事務所内打ち合わせ。
統一自治体選挙後半の宇都宮市議選への対応などを話し合う。

その後、故・阿部元治県議(前民主党県連幹事長)のお宅にうかがう。4 月6日が阿部さんの命日だったが、選挙中でうかがうことができなかった。
県議選の報告も兼ねて、お線香を差し上げる。阿部さんが亡くなって2年 になるが、未だにその存在感は大きい。私にとっても、県連を束ねて衆院 選を支えてくださった恩人であり、今でも見守っていただいているような 気がしている。

14時34分の新幹線で東京へ。

事務所での打ち合わせの後、17時から、緊急事態法制プロジェクトチー ム・外交・安全保障・内閣・国土交通部門合同会議。
民主党の緊急事態法制について。今日、全議員に対して初めて民主党案が 提示され、今日から連日議論が行われることになっている。

19時16分の新幹線で宇都宮へ。

ところで、拙著「『やせ願望』の精神病理」(PHP新書)の一部が大学 の入試(国語)に引用されたという連絡を受けた。政策秘書の鳥居さんか らは「正しい日本語だと認定されたのね」とからかわれたが、本当に光栄 なことである。



■4月15日(火)




朝の新幹線で東京へ。

今日も法務委員会と厚生労働委員会が同時開催。
法務委員会は、法科大学院への裁判官及び検察官その他の一般職の国家公 務員の派遣に関する法案について、午前中は参考人質疑。

厚生労働委員会は、雇用保険法等の一部改正案と民主党の対案について。
採決が行われ、附帯決議がつけられた。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
元副議長・鯨岡兵輔氏が4月1日に亡くなったことを受けての弔詞贈呈報 告。
採決3法案。
裁判の迅速化に関する法案、民事訴訟法の改正案、人事訴訟法案について 法務大臣から趣旨説明の後、裁判迅速化法について民主党の山花郁夫議員、 後2法案について民主党の中村哲治議員より質疑。

本会議終了後、14時過ぎから青少年問題特別委員会の理事懇談会。
出会い系サイトの法案や児童虐待防止法見直しなどについて、委員会全体 の進め方について協議。野党筆頭理事として、全くゼロの状態から、自分 の発する一言一言が委員会の運営を決めていくのだから責任は重大だ。ピ リピリと緊張しつつも、法案審議の方法や、参考人招致、連合審査などに ついて、こちらの要求を伝え、協議した。
他の野党の理事の方たちに、「筆頭は初めてなので未熟でご迷惑をおかけ します」と理事懇終了後に挨拶をしたら、共産党の石井理事から「初めて の割には立派にやっていたじゃない」とおほめの言葉をいただいた。与党 の筆頭理事の要求に妥協せずに何とか当初の要求を貫けたことを評価して いただいたらしい。「そうですか、頭が固いものですから」と冗談で応じ ていたら、自由党の達増理事から、「固いのが大切なんですよ」と筆頭理 事としての心得をアドバイスしていただいた。
野党理事懇の日程などを決める。

15時から総括副大臣会議。

その後、法務委員会へ。
午後は、同法案について、対政府質疑が行われ、採決と附帯決議。
本日の本会議で質疑された裁判迅速化法案など3法案について、法務大臣 より提案理由説明が行われ、18時すぎにようやく終了した。

青少年問題特別委員会の委員部の方と歩いて打ち合わせながら事務所に戻 り、19時8分の新幹線で宇都宮へ。



■4月16日(水)




衆議院法務委員会で、終日、名古屋刑務所視察。
12月に視察したばかりだが、その後、さらにゆゆしい問題が発覚したた めに再度の視察となった。

宇都宮から出かけて、11時に名古屋駅に到着し、刑務所へ。医務部、消 火栓、消火用ホースなどを中心に1時間半ほど視察をした後、記者会見。
この後、バスで名古屋駅近くのホテルまで行き、14時半から、現場の刑 務官の方たち(在宅起訴されている方も含む)よりヒアリング。
一連の事件がむしろ検察によって作られた冤罪であり、自らは責任をとらずに「と かげのしっぽ切り」で終わらせようとしている上層部に不信感を抱いてい る彼らは、上司からの反発を受けながらも、この場に出てきて話をしてく れた。消火用ホースの水圧はきわめて低かったためとても人を殺せるよう なものではなかったこと、放水をしたのは身体を洗うために上司の命令に よってしたことであること、など、今までの報道とは違った角度から話を 聞いた。

言い分が全く異なるわけだが、とにかく異常だと思ったのは、2月12日 に放水事件の容疑者が逮捕され、その翌々日に消火栓が取り替えられてい ること。水漏れがひどかったので直したということだが、その結果、事件 当時よりも水圧が高くなったそうだ。公判請求が行われたのは3月4日で あり、証拠として必要なものを逮捕直後に隠滅しているというのは異常だ し、それを検察が許可したというのも異常だ。

人を殺すことができた水圧だったかどうかを改めて検証することができな いわけだ(実況検分は2月3日に行われているが、そのときのやり方にも 疑義があるようだ)。
これでは検察ぐるみの冤罪の証拠隠滅と言われても仕方がないだろう。異 状死体なのに医師が「急性心不全」という死因で死亡診断書を書いている ことも異常。死因が特定できないのだから、死体検案書であるべきだ。刑 務所内で、肛門裂傷の縫合手術と死亡診断書の作成を行った医師から直接 話を聞くことができたが、全くもって頭はすっきりしない。

16時20分の新幹線で名古屋を出て東京へ。新幹線で宇都宮までたどり 着く。



■4月17日(木)




市議選の関係で企業の朝礼に出席してから東京へ。
午前中は憲法調査会総会。「憲法記念日を迎えるに当たって」というテー マで、自由討論。
改憲の必要性を論じる議員たちも多かったため、そろそ ろ「自由か抑制か」という議論ではなく、いかにして他者の人権に配慮す るかという議論のレベルに上げるべきだという発言をした。選択的別姓を 実現するなど、まずは憲法の理念を定着させるための地道な法の検証や努 力が必要であり、「憲法を改正すれば日本は良くなる」などとウルトラC を期待するべきではない、ということを述べた。詳しくは後日議事録をご 参照ください。

昼は赤坂に移動して、国のかたち研究会。

12時40分に国会に戻り、代議士会。
13時から本会議。

本会議後、取材を続けて受けて、新幹線で宇都宮に戻る。



■4月18日(金)




朝の新幹線で東京へ。
取材を受けた後、法務委員会。
裁判の迅速化に関する法律案についての審議。

12時から青少年問題特別委員会理事会。
12時10分から同委員会。官房長官による所信表明。

13時から、市民・子ども部門(子ども政策会議)、法務部門、内閣部門 合同部門会議。
「出会い系サイト」の法案について方針協議。

その後、厚生労働委員会。
食品衛生法改正案などについて。

15時40分から緊急事態法制プロジェクトチーム・外交安保・内閣・国 土交通部門合同会議。緊急事態法制について、連日会議が開かれているが、 私は日程の調整ができず、初日についで今日が2度目の参加。

会議終了後、新幹線で宇都宮へ。



■4月19日(土)




ミニ集会など。
いよいよ明日から市議選に入り、何もできなくなるため、たまった事務作 業などを済ませる。






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