国会報告(10/8〜10/14) |
■10月8日(日) 朝、2カ所の運動会へ。 お見舞い1件。 11時から、宇都宮3カ所で、参議院の非拘束名簿式に反対する街頭演説を、簗瀬進参議院議員とともに行う。今日から2日間にわたって徹底的に有権者の皆さんに国会の状況を訴えようというキャンペーン。 13時からミニ集会。 その後、単独で市内の1カ所で街頭演説をし、大田原で街頭演説をしてきた簗瀬さん・小林守衆議院議員と合流して、鹿沼市2カ所で街頭演説。 ■10月9日(月) 10時前に宇都宮を出て、小林さん・簗瀬さんとともに11時から小山2カ所で街頭演説。今日は雨なので傘を差しながらの演説である。車中でパンを食べながら移動して、13時から佐野2カ所で街頭演説。佐野で働いている医学部の同級生が私の声を聞いて出てきてくれた。その後、足利に移動して15時から街頭演説。県内を大きく移動しての街頭演説だったのでさすがに疲れたが、どこに行っても聞いてくださる方がいらして嬉しかった。 宇都宮に戻って18時半から栃木1区総支部の役員会。 ■10月10日(火) 7時45分から恒例のマンデーリポート。月曜日が休みだったために火曜日になった。 地元で原稿書きなど。 18時から県連の幹事会。 ■10月11日(水) 6時36分の新幹線で東京へ。 8時から、連合推薦議員懇談会。 中座して、8時からすでに始まっトいる民主党厚生部会へ。 医療法改正案について関係団体等から説明を聞く。厚生省「精神病床の構造設備等の基準に関する専門委員会」の委員の方と、患者(精神科ではユーザーと言う)サイドの方より、精神医療についての意見をうかがう。国連の「精神保健ケア原則」では、「すべての患者は、他の病気の人と同一の基準でケアや治療を受ける権利を持つ」とされているが、日本では、患者一人あたりの医師の数は他科の3分の1で良いという「精神科特例」が残っている。このような差別的待遇が残るのは日本だけだ。私も自分なりに厚生省に事情を聞いたりしてきたが、精神科医の数の少なさを理由に放置されている。少ないのであれば効率的な医療体系を考えなければならないと思う。 続いて、日本患者・家族団体協議会(JPC)の事務局の方から、難病患者の自己負担が増えていくことの懸念をうかがう。 10時から民主党文教部会。文部省・教育課程審議会「児童生徒の学習と教育課程の実施状況の評価の在り方について(中間まとめ)」について文部省の方から説明を聞く。日本の子供たちの学力は低下していないが学ぶ意欲の低下が諸外国に比べて目立つそうである。そのために「生きる力(自ら学び自ら考え、自らを律しつつ他人を尊重し、云々)」を育成する教育にしなければいけない、というのが議論の背景にあるそうだ。「生きる力」というのならコミュニケーション能力を中心に据える必要があると思うのだが、質問してみたところ、「総合的な学習の時間」でディベートなどを行うように指導していくとの答え。ディベートも、やらないよりはやる方がましだとは思うが、もっと根本的な改革が必要だという気持ちは変わらない。 11時から、憲法についての1年生議員の勉強会。民主党の安全保障政策の今までの経過を横路孝弘副代表に説明してもらう。結党時の合意文書の「私たちのめざすもの」には「国民主権・基本的人権の尊重・平和主義という憲法の基本精神をさらに具現化します」、「理念の実現に向けて」には「専守防衛に徹し、集団的自衛権を行使しないこと、非核原則を守ること、海外における武力行使を行わないこと、文民統制を維持することなど戦後の防衛政策の諸原則を今後も遵守する」とあることを確認。最近さかんに改憲発言をしている鳩山代表も招いて今後も安全保障政策について話し合っていくこととなる。 13時から、民主党教育基本問題調査会。文部省の総務課長から、教育基本法についての説明を受ける。首相の私的諮問機関である「教育改革国民会議」の議論の結果、教育基本法の改正が必要だという意見が大勢を占めたというのだが、その根拠として書かれている意見(「男女共学の規定は今日では当然のこととなっており、敢えて規定する意味に乏しい」など)のどれを読んでも、敢えて今教育基本法を改正する必然性が感じられない。また、教育改革国民会議の中間報告では「昭和22年に制定された当時とは著しく異なる社会状況の中で教育基本法に求められる理念や内容が変化しているはずである、教育基本法は必要に応じて改正されてしかるべきである、という意見が大勢を占めた」というくだりがあり、具体的な根拠を挙げることもなく「はずである」という主観的な考えに基づき法改正をするという姿勢に呆れる思いがした。問題の多い国民会議である。 会議を中座して、党本部に移動し、14時から菅直人さんを囲んで幹事長補佐会議。現在の審議拒否についての意見を尋ねられ、3人の幹事長補佐それぞれが意見を申し上げる。その他にも自分が党内で感じている問題点(会議での喫煙問題、地方組織への政策浸透)を菅さんに伝える。 16時から民主党「男性」助産婦問題ワーキングチーム。現在女性のみに認められている助産婦資格を男性にも開放するかどうかについて議論が続いてきている。女性しかなれない職業というのは職業の選択の自由を侵すものであり男女共同参画社会の流れに逆行するというのが推進派の意見。妊産婦の選択の自由が十分に確保されていない今、男性にも資格を与えるというのは時期尚早ではないかというのが反対派の意見。 ■10月12日(木) 6時36分の新幹線で東京へ。 8時から、男性「助産婦」問題について、社民党と合同の勉強会。今日は広島の産婦人科医・河野美代子さんを招いて話をうかがう。女性産婦人科医としてのパイオニア意識で今まで苦労して歩んでこられた(未だに女性は産婦人科医の1割)河野さんの発言には説得力がある。 中座して8時半から民主党の法務部会。 法務部会終了後、本日午後よりスタートする「子供たちを有害情報から守るための基本法制定プロジェクトチーム」の準備と打ち合わせ。 13時から民主党の「仕事と家庭生活の両立支援プロジェクトチーム」。両立支援法の法案作成をどのように進めていくかを話し合う。 14時から、すでに始まっていた民主党の「PKO検討プロジェクトチーム」。防衛庁の方から説明を受ける。 15時から、「有害情報プロジェクトチーム」の第1回会議。直前の呼びかけだったが、22名の民主党議員が参加。総務庁から説明を受ける。 16時半から、「カンボジア国会議員団による羽田特別代表への表敬訪問」に私も呼ばれる。女性議員も何名か来ている。カンボジアの国会議員における女性の割合は12%程度とのこと。「水島さんは男女平等を訴えているけれども、男性からの反発はありませんか」「女性が政治の世界に入ることを決断するためにはどうしたら良いと思いますか」などと質問を受ける。女性の政治参加の課題はいずこも同じ。「男性も女性も、性別にとらわれることなく自分らしく生きていける社会、と訴えている。男性には男性なりの苦労があるので、私の訴えに反発する人はあまりいない」と答えると感心していた。 17時から民主党広報委員会。言いたい放題の会議。広報は野党の命であるから、皆やる気満々である。18時半から引き続き懇親会になる。 遅くなったため東京泊。滅多に東京に泊まらないのでいろいろと用事をすませる。 ■10月13日(金) 朝から国会で待機。10時から召集の厚生委員会で強硬にことが進むのであれば抗議運動をしなければならないところだったが、召集はされたものの「暫時休憩」(つまり、今日は開かれないということ)となったため、九段会館で行われている「2000連合中央女性集会」に出席。 12時から両院議員総会。ここのところの国会の経過報告。昨日行われた選挙制度の特別委員会では、与党が招いた参考人でさえ法案の内容に異議を唱えたという。前代未聞の悪法を絶対に通してはいけない。引き続き国民への訴えと与党への抗議運動を続けていくことになる。 13時20分東京発の上越新幹線で長野へ。「勝手連」として長野知事選候補の田中康夫さんを応援。彼のボランティア活動と国民に政治への関心を持たせようとする活動を評価しているため。また、これほど全国が長野県知事選に注目しているというのに田中さんが落選するようなことがあったら、政治の変化に期待する芽が摘まれてしまうという危機感もある。今井潔参議院議員、小宮山洋子参議院議員とともに応援演説。途中で、参議院で非拘束名簿式が強行採決されたという報告あり。 18時12分長野発の新幹線。大宮で東北新幹線に乗り換えて宇都宮に20時4分着。 ■10月14日(土) 午前中、今回徳島2区から立候補して惜敗した女性公募候補の高井美穂さんが事務所を訪ねてくる。次の衆院選もがんばりたいと元気そうなので安心する。 12時半に、フィリピンの女性団体DAWNの代表メルさん一行が、日本国内で長年支援されている方に連れられ事務所を来訪。日本人男性がフィリピンで子供を作って日本に帰国してしまうケースが多々あるが、その「捨てられた子供たち」のケアをしている団体だ。日本にいる父親を探して子供と会わせたり、子供たちの心のケアをしたり、と活発な活動をしている。支援者の方も一緒に昼食。 14時からミニ集会。 |