国会報告 その134(2003.3.3発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(02/23〜03/01)



■2月23日(日)




今日はびっくり市の日。今月は恒例のタイの汁そば屋ではなく、さをり織 りの実演。多くの子どもたちが立ち寄って実演していってくれた。

17時半からは、くどう正志市議を励ます会に出席。

挨拶後、急いで真岡に移動して、自由党の山岡衆議院議員の新春の集いに 参加。私も自由党の推薦をいただくことが決まったが、野党の選挙協力の 流れを受けて、菅直人さんも特別ゲストとして見えた。



■2月24日(月)




7時45分から恒例のマンデーリポート。

急いで事務所内打ち合わせをして、10時から告別式。

その後、散髪や原稿書き、事務作業など。



■2月25日(火)




6時36分の新幹線で東京へ。

8時から、総合雇用対策特別政策・厚生労働部門合同会議。
労働基準法改正案要綱と解雇権濫用の主張立証責任について、筑波大教授 の山川隆一氏よりヒアリング。
その後、パートタイム労働者の均等待遇についての法案の骨子を、総合雇 用対策特別政策会議副座長である私から報告。
パートの問題は長年の懸案である。パートの人が、パートであるという身 分ゆえに差別されているのが、日本の特徴だ。本来、同じ内容の仕事をし ていれば、時間当たりの待遇は同じであるべきであり、これが均等待遇原 則だ。

その一方、フルタイムゆえに三交代制で夜勤もあるが、パートの人は昼だ けの勤務で良い、などという職場もある。一見同じ仕事であっても、それ 以外の付加要因は確かに存在する。
何が待遇区別の合理的な理由で、何が非合理な差別なのか、という議論を 中心に、均等待遇問題は実は大変難しい領域だ。

でも、全ての人が仕事と生活を自分らしくバランスさせる社会を実現する ためには、前向きなワークシェアリング(仕事の分かち合い)が必要であ り、そのためには均等待遇の原則を確立することが前提条件だ。つまり、 労働時間を半分にしても賃金が単に半分になるのなら、進んで労働時間を 減らそうという人もいるだろうが、労働時間を半分にすると賃金が十分の 一になる、というのでは、誰でも長時間労働を続けざるを得ないだろう。
人件費削減の目的のために、いわゆる「非正規労働者」(パート、契約、 派遣など)が増えている日本の労働市場を見ると、一刻も早く非合理な差 別を是正することが必要だし、いつまでたっても仕事と家庭の両立が難し い現状を見ると、多様なライフスタイルを受け入れられる職場環境の基盤 整備が必要だ。

そんな考えから、現時点で実現可能な法案をまずは作ってみた。
私が作った骨子に基づいて、今後党内で議論を積み重ね、法案化していく ことになる。

11時半から、小児慢性特定疾患治療研究事業の法制化を願う親たちの集 いに参加。当事者であるお子さんたちも見えていた。

12時10分から厚生労働委員会。
厚生労働大臣による所信表明、副大臣による予算概要説明。

いったん休憩した厚生労働委員会が13時から再開し、与党議員による質 疑。

14時に環境省の方が来室。
宇都宮市大谷の陥没、産業廃棄物投棄問題について。予算委員会の分科会 で質問しようと思っている。

15時から総括副大臣会議。

16時半に厚生労働省の方が来室。明日の厚生労働委員会で質問すること になったため、質問取り。

国会近くの星陵会館に移動し、18時から、3野党と連合のILO調査団 報告集会。労働基本権も認めない日本の公務員制度が、ILOからは「発展 途上国なみ」と呆れられた、という事実が報告された。
ちなみに、政党が主催して連合を激励するという趣旨の会合は、本日が初 めてのようだ。笹森会長からお褒めの言葉をいただいた。



■2月26日(水)




8時から厚生労働部門会議。
「わが国医療制度の改革余地を探る」というテーマで、国際医療福祉大学 の西田在賢教授よりヒアリング。民間会社勤務、会社経営、米国研究留学 経験もある先生の話は、大変示唆に富んでおり、興味深く拝聴することが できた。

9時から厚生労働委員会。
大臣所信に対する質疑。
私は10時20分から40分間の質問をした。少子化というテーマで、不 妊治療と学童保育について質問した。少子化対策というのは、あくまでも 生みたい人、生める人が生み育てやすい環境を作ることに限定すべきで、 生めない人、生みたくない人を追いつめないような環境づくりが必要だと いうことも併せて訴えた。この観点が欠落してしまうと大変な世の中にな ってしまう。
詳しくは後日議事録をご参照ください。

党本部に移動して11時半から役員室会議。今日は代表と幹事長も出席。

国会に戻って12時からの国対役員・筆頭理事合同会議に少々遅刻して出 席。

明日・明後日と、予算委員会の分科会が立ち上がることが急遽決まり、ど うやら私は明日の午前中に二つの質問をすることになりそうだ。まだ時間 は決まらないが、あわてて質問準備に入る。

14時に環境省の方が来室。明日の予算委員会分科会に向けての質問取り。

14時半に内閣府の方が来室。こちらも明日の予算委員会分科会に向けて の質問取り。

15時から、「次の内閣」閣議に出席。総合雇用対策特別政策会議副座長 として、パート法案の中間報告をし、了解を得られる。

明日の質問に向けての資料集めなどをし、16時50分には代表室へ。明 後日連合の集会に出席する菅代表に、パート法案の説明。

そのまま東京駅に向かい、17時36分の新幹線で宇都宮へ。

佐藤さかえ県議の総決起集会に出席。

その後、20時の新幹線で再び東京へ。



■2月27日(木)




やはり今日は午前中に2つの予算委員会分科会で質問することになった。

9時から予算委員会第一分科会で質問。
相手は官房長官。ジェンダーについてのここのところの政府答弁の混乱を 整理し、私の考えが政府と同じであることを確認することができた。また、 本日の議事録を各自治体に送付してもらうことも約束することができた。
ジェンダーフリーという言葉も、きちんと定義した上であれば自治体が使 用するのもかまわない、という見解も引き出せた。「水島さんの考えと政 府の考えは同じだと思いますよ。自信を持って」と官房長官からエールを 送られた。
10時半からは、第六分科会。こちらは環境大臣を相手に、地元宇都宮の 大谷の問題について質問した。
大谷地区は、宇都宮が誇る大谷石の産地だが、大谷石の採掘跡地が陥没し たり、そこに違法な産廃が投棄されて環境基準値を遙かに上回る重金属類 が検出されたり、というようなゆゆしい問題が起こっている。
現在国会に政府が提出している「特定産業廃棄物に起因する支障の除去等 に関する特別措置法案」の対象になるか、廃棄物行政の抜本改革に向けて どうするか、など、環境大臣の見解を尋ねた。栃木県では、産業廃棄物を めぐって、市の職員が拉致され殺される、という衝撃的な事件が報道され ている。廃棄物行政も、情報公開、市民参加が何よりも必要だということ を訴えた。

いずれも、詳しくは後日議事録をご参照ください。

質問終了後、憲法調査会へ。今日は9時から憲法調査会の総会が開かれて いる。今まで4つの小委員会が開かれたが、それを総括する会議。

12時から「いっきの会」。今日のゲストは岡田幹事長。

13時半から、医療費3割負担凍結の集会。

14時半から、パート法案について取材。

その後、打ち合わせや取材をし、青少年問題特別委員会についての連絡を 受けたり、来客を受けたり、とバタバタする。



■2月28日(金)




8時から、税制調査会・年金改革プロジェクトチーム合同会議。
「社会保障と税制について」、財務省主税局よりヒアリング。

11時半から、子ども政策会議。出会い系サイトの法案について、日弁連 および警察庁よりヒアリング。本来、児童買春は買う側の大人の犯罪であ って、子どもは被害者である、というのが、今までの国際会議および日本 の児童買春・ポルノ法の本質であるのに、今国会に警察庁が提出しようと している法案は、子どもも処罰対象になっている。問題法案だと思ってい たが、聞けば聞くほど問題を感じるようになった。

12時半から、公務員制度改革についての請願を受ける。

その後、代議士会に出て、13時から本会議。
社会資本整備重点計画法案(内閣提出)と公共事業基本法案(民主党提出) の趣旨説明及び各党質疑。民主党の法案は確か2年前から提出していたも のだが、今回、政府が社会資本整備重点計画法案を提出することになった ため、ようやく審議入りさせてもらえることになった。このように、よほ どタイミングを合わせて交渉しないと、野党提出法案は審議もされないの が実状だ。

日比谷公会堂に移動し、14時半から、連合の「パート、契約で働く人の 集い」に参加。私は民主党の法案作成責任者として壇上にのせていただい たが、菅直人代表が民主党を代表して挨拶され、マスコミでも報道された。

16時16分の新幹線で宇都宮へ。

お通夜に出席したり、明日の「躍進の集い」に向けての最終打ち合わせな ど。



■3月1日(土)




10時から、福田浩二市議会議員の事務所開所式。
挨拶終了後、直ちに移動して、藤井弘一市議会議員の事務所開所式。
全く同じ時間帯に2人の民主党市議の事務所開きが行われたため、私を含 めて国会議員はバタバタと移動しながらの参加になった。

13時半からは、労組の集会に参加。

14時すぎから、「躍進の集い」のプログラムについての最終確認。

菅直人代表を迎えて、16時からは街頭演説。雨の中という悪条件だった が、多くの皆さまが足を止めて聞いてくださった。
街頭演説の中で、菅さんが、「宇都宮の名物は餃子と水島広子さん。ぜひ 皆さまのご支援を」と訴えてくださった。

18時からは、「水島広子と歩む会 2003年躍進のつどい」。
私にとって当選後初めての大きな集会になる。菅直人代表を特別ゲストに、 福田富一宇都宮市長、民主党の国会議員・県議会議員・市町議会議員の皆 さん、自由党の山岡賢次議員も参加され、多くの皆さまの出席をいただき、 無事、盛会のうちに終えることができた。
今日も多くのボランティアの皆さまや支持者の皆さまに支えられているこ とを痛感した。
菅さんも閉会までいてくださり、本当に充実した会になった。

閉会後、お手伝いくださった皆さんと共に、打ち上げ会。






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