国会報告 その132(2003.2.17発行)

水島広子の活動の様子をお伝えするために、毎週1回(月曜日)発行しております




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国会報告(02/09〜02/15)



■2月9日(日)




9時からの栃の葉国体記念第20回健康マラソン大会開会式に出席した後、 10時半からは宇都宮市民ユニオン第三回総会。
その後、連合栃木の皆さんと共に、大衆増税反対の街頭行動を二荒山神社 前でしてから、酒造蔵元見学。
13時からは第37回日本盲連関東ブロック協議会栃木大会に出席。
16時からは石井万吉選対事務所開き。



■2月10日(月)




7時45分から恒例のマンデーリポート。
9時半から定例の事務所内打ち合わせ。
その後、後援会会員宅訪問や告別式など。

夜は産婦人科医の方たちを対象に、「思春期の性とこころ」の講演。



■2月11日(火)




今日は告別式が重なった。
14時から山田みやこ県議の新春の集いに参加。



■2月12日(水)




7時45分から、連合栃木の一斉街頭宣伝。市民相談ダイヤルのキャンペ ーンと、今国会での労働法制への取り組みなどを訴える。

10時34分の新幹線で東京へ。
12時から、子ども政策会議の持ち方についての打ち合わせと、警察庁か らのヒアリング。

党本部に移動して、13時から役員室会議。

明日の憲法調査会で急きょ教育問題について質問をすることになったので、 準備。

16時半から党首討論。菅さんが代表になって初めての党首討論なので、 私も応援に駆けつけた。
菅さんの真後ろで応援をしたが、菅さんのできはとても良かった。今日は 主に外交問題で、イラクと北朝鮮に焦点を当てた質問だったが、首相の無 策ぶりがくっきりと明らかになった。

党首討論終了後、赤坂に移動して、ビデオニュースの収録。



■2月13日(木)




8時から外務・安全保障合同部門会議。
イラク情勢について、駐日イラク代理大使のカシム・A・シャーカ氏より ヒアリング。
ブッシュは「ゲームは終わった」と言うが、イラクの国民2300万人の 命はゲームではない、とシャーカ氏はイラクの子どもたちなどの厳しい現 状を語った。
また、これはかねてから党内で問題になっていたことだが、日本政府とイ ラク政府との交流があまりにもない。シャーカ駐日代理大使を通す以外の 交流はない、ということが改めて明らかになった。イラクは日本と決して 悪い関係にないし、日本を拒んだこともない。周辺国とは交流しているの にどうして日本はイラクと交流してくれないのだ、という不満があるとの こと。民主党でも検討していることだが、もっと直接イラクに働きかけて 平和の構築に貢献することができるのではないか、あるいはすべきではな いか。欧米の市民団体の方たちは次々と「人間の盾」としてイラク入りし ていると言う。日本も主体性を発揮しても良さそうなものだ。

8時45分から内閣府部門/市民・子ども部門合同役員会。

9時から内閣府部門/市民・子ども部門合同会議。
各種事務連絡。
昨日検討した「子ども政策会議」の人事および今後の進め方について私が 報告。
食品安全基本法案について内閣官房よりヒアリング。

午前中の残りの時間は取材。

14時から憲法調査会「基本的人権の保障に関する調査小委員会」。
今日のテーマは教育を受ける権利。
慶應義塾大学顧問の鳥居泰彦氏(中央教育審議会会長)と早稲田大学教授 の岡村遼司氏が参考人として意見陳述。私は参考人に対して質問をし、ま た、自由討議の時間にも発言をした。
質問の内容は、不登校児が多い現状と、子どもたちの教育を受ける権利と の関係をどのように考えるか、ということと、モラルの低下というのは、 他者の権利を学ぶ機会が足りないということであり、もっと現場感覚のあ る人権教育や人間の多様性を尊重する教育が必要なのではないか、という ようなこと。
自由討議の時には、復古主義の議員たちへの警鐘として、昔と今との社会 環境の変化(少子化で子どもたちにとっての身近な大人の数が少ない、な どの特徴)を説明したりした。
詳しくは後日議事録をご参照ください。

憲法調査会の小委員会は延々と17時半過ぎまで続いたが、最後にとんで もないハプニングが起こった。自民党の奥野誠亮議員が、突然、教育勅語 などについての発言を始めたのだ。奥野議員は、憲法調査会の委員ではあ るが、この小委員会の委員ではないため、発言の権利はない。突然の発言 に対して、野党側からは当然抗議の声が挙がった。すると、自民党の幹事 の方は、突然「差し替えです」と言い始めた。確かに自民党の委員席はガ ラガラだったので、不在の議員の誰かと「差し替える」ことで代理発言の 権利は得られる。でも、差し替えの手続きは当然発言前に済ませておくべ きで、長老議員が発言を始めたから慌てて差し替えの手続きをとるなどと いうのは聞いたこともないし、認めるべきでもない。
延々と話し続ける奥野議員に対して、小委員長の大出議員(民主党)が 「簡潔にお願いします」と言ったら、奥野議員はむっとして「じゃあ、や めましょうか」と発言をやめた。この後、「こんなことを許していたら委 員会はめちゃくちゃになる」と野党側が抗議を続けたため、最終的に、発 言は議事録から削除されることになった。
長老議員を守るために必死で駆け回る自民党の幹事議員の方を見ていて、 なるほどこれが自民党か、と改めて感じた。

事務所に戻ると、昨年の候補者公募に応募された方が、立候補の決意をす べきかどうかについて相談に見えていた。

その後、18時に朝日新聞社の方が来室。3月7日に出版が予定されてい た「国会議員を精神分析する」という本だが、統一自治体選挙に配慮して 出版を2ヶ月遅らせたいとのこと。がんばって準備をしてきたので大変残 念だが、そういうことなら仕方がない。5月を楽しみにしていただきたい。

その後、今日の憲法調査会の質問についての取材を受けてから、赤坂に移 動して、19時から国のかたち研究会の懇親会。菅直人さんの訪韓報告な ど。



■2月14日(金)




8時から税制調査会・年金改革PT合同会議。
年金改革について厚生労働省よりヒアリング。

9時からは税制調査会。
来年度税制改正の論点整理、協議。

10時半から総合雇用対策特別政策・厚生労働部門会議。
前回の国会報告でも触れたが、今回の労働基準法改正で、解雇無効の判決 が出た場合にも金銭的に解決することで事実上解雇できるという手続きが 定められることになったが、それはあまりにもおかしいことだ。私たちが そのような主張をした結果、昨日、解雇無効の判決の場合に金銭的解決を 可能とするという項目は削除するということが決まったそうだ。私たちが 問題点を指摘し続けたことが結果となって表れたということだ。いったん 法案になってしまうとここまでひっくり返すことはできなかったと思うが、 大変タイミングよく、厚生労働と法務の両部門の議員が政府を追求した成 果だ。
それは嬉しいことだが、解雇について、「使用者は・・・場合を除き、労 働者を解雇することができること。ただし、・・・」という書き方になっ ている。
この点などをふまえて、労働基準法の一部改正案について、日本労働弁護 団会長の宮里邦雄弁護士よりヒアリング。

解雇権濫用法理を法律上明記するということについては、おおむねコンセ ンサスが得られているが、今回の条文は、判決法理よりも後退している。
「ただし・・・」以下の部分だけが今までの判例にあっただけで、 「・・・を除き解雇することができる」などと述べた判決はない。
解雇できるというのは民法上の規定であり、そもそも、労働者を守るため の労働基準法にこのような規定が盛り込まれるというのは明らかに異様。
また、解雇の正当理由の存在の有無について、その立証責任がどちらにあ るかということが曖昧になっているが、それが労働者側におかれるとする と大問題。

こんな問題が依然として残されているので、引き続きがんばらなければな らない。

11時45分から「いっきの会」昼食会。今日のゲストは菅代表。
私は昨晩も菅さんと親しく話したばかりだが、今日は、日頃菅さんとあま り親しくしていない議員も含めて、一年生議員としての菅さんとの意見交 換。

12時40分から代議士会。
13時から本会議。
来年度における公債の発行の特例に関する法律案、所得税法等の一部改正 案について、財務大臣より趣旨説明の後、民主党と自由党より質疑。

14時44分の新幹線で宇都宮へ。

事務所に戻って、先日のバス旅行の反省会など。



■2月15日(土)




午前中は、事務作業や原稿執筆など。

14時からは女性のための政治スクール。今日のテーマは「真の男女平等 のための基盤づくり」。

16時からは簗瀬進後援会の新春のつどい。ゲストは枝野幸男政調会長。 枝野さんは宇都宮出身ということもあり、大変盛り上がって良い会だった。

18時すぎからはボランティア・ミーティング。







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