国会報告(02/02〜02/08) |
■2月2日(日) 水島広子と歩む会の第2回バス旅行。 今日は、茨城の笠間稲荷、那珂湊、出雲大社へ。 好天に恵まれ、皆さまのご協力を得て、楽しい一日を過ごすことができ、 また、バスの中では政治についての様々なご質問やご提言をいただくこと ができた。 今回ご参加いただけなかった皆さまは、是非次回ご参加ください。 ■2月3日(月) 7時45分から恒例のマンデーリポート。 午前中は統一地方選の依頼で労組まわり。 11時34分の新幹線で東京へ。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。 今日と明日は、先日の小泉首相の施政方針演説に対して、各党からの代表 質問。 今日は民主党、自民党、公明党。 今日の質問で注目されたのは民主党の岡田幹事長だ。 岡田さんは首相の答弁に対して再々質問までした。岡田さんは2000年 の秋にも、「国会審議を活性化するために」と、再々質問をしたことがあ った。私の記憶が正しければ、それ以来、再質問も再々質問もした人を見 たことがない。 本会議では、持ち時間(岡田さんの場合は35分間)のうち、最初の質問 で使わなかった時間を利用して再質問をすることが許されている(私は自 分が当選直後に代表質問をしたときにこのシステムを知らなかったので、 知っていれば再質問したのに、という後悔がある)。 岡田さんは、首相の答弁に対して、「総理、あなたの答弁は、すべて施政 方針演説に書かれていた通りの内容です」と、その問題点を指摘し、再質 問をしたが、それに対しても同じような答え。 「私は何も難しいことを聞いているわけではないんですよ」と、岡田さん は再々質問をした。 結局、総理からはきちんとした答弁は得られなかった。 答弁のすり替え、無策ぶりは、岡田さんのように優秀な政策通が質問する ことによってくっきりと明らかになる、と改めて思った。質問者の資質が 問われる。 岡田さんの質問中はさすがに居眠りしている議員はおらず、活発なヤジが 飛んでいた。 なお、今日は節分だった。例年二荒山神社などで節分の行事に参加してお り、今年も予定していたが、衆議院本会議のために断念した。 夜の新幹線で宇都宮に戻り、自宅で子どもたちと豆まき。 ■2月4日(火) 10時7分の新幹線で東京へ。 11時半から、元国連大量破壊兵器査察官スコット・リッター氏と語る院 内集会。 アメリカ人であるリッター氏は、ブッシュ政権のイラク攻撃に反対する立 場で運動されており、今回緊急来日された。 リッター氏の主張は以下のようなものである。 大量破壊兵器の脅威に基づくイラク攻撃に大義はない。問題の真の解決は 査察の続行によってのみ求められ、それを妨げることは法の執行ではなく、 フセイン政権転覆というアメリカの政策の強要、ひいては独善的な世界支 配につながる。イラクの大量破壊兵器開発・保有について確たる証拠がな い限り、安保理と国際社会の責任は、「戦後の分け前」をめぐるブッシュ 政権の脅しに屈せず、作為的な期限をもうけずに査察を続行させ、法の支 配を守ることである。 UNMOVIC(国連大量破壊兵器監査検証査察委員会)のブリクス委員 長による査察報告は、ワシントンに目配りしたものであり、意図的なバイ アスが強く、情報操作の謗りを免れない。例えば、イラクによる炭疽菌培 地の申告に触れるだけで、UNSCOM(国連大量破壊兵器廃棄特別委員 会)がその製造施設を破壊した事実も、炭疽菌が3年で、培地が5年で無 効になる事実も取り上げていない。 91〜98年のUNSCOM査察で、イラク国内の大量破壊兵器開発計画 は製造施設・設備まで90〜95%廃棄された。とりわけ94〜98年の 立ち入り査察は、世界の軍備管理史上最も厳格なものであったが、イラク がブッシュ政権の主張するような大量兵器開発を行っている証拠は見つか らず、その事実は国連文書に明記されている。 リッター氏に対して超党派の様々な議員から質問がされた。リッター氏は、 自分と反対の意見を持つ人と意見交換したいと希望されていたが、残念な がらそのような人は集会に出席していなかったようだ。 13時40分から代議士会。 14時から本会議。 昨日に引き続き各党代表質問。今日は自由党・共産党・社民党・保守新党。 自由党は、4年半ぶりに本会議に立つという小沢一郎氏。当然のことなが ら、私が本会議で小沢氏の演説を聞いたのは初めて。 保守新党からは熊谷弘氏が質問に立った。この前まで民主党にいて自民党 や公明党のことをどぎつく批判していた人が、今度は与党の議員として質 問をする。政治に軌道修正があっていけないとは思わないが、それにして も説明責任が果たせていないのではないか。 18時から総括副大臣会議。 今日は東京泊。2ヶ月以上あけた議員宿舎に行き、つもった埃を大掃除。 ■2月5日(水) 8時50分から、内閣府部門/市民・子ども部門合同役員会議。 9時から、内閣府部門/市民・子ども部門合同会議。 各種事務連絡。法案担当など。 2003年度予算案について、内閣府、宮内庁、警察庁よりヒアリング。 この後、私が座長を務めることになった「子ども政策会議」の人事の依頼 連絡など。事務局長はすでに小宮山洋子さんにお願いしているが、その他、 副座長や事務局次長の人事を固める。 12時より国対役員・筆頭理事合同会議。 13時より食の安全について取材。 14時半から事務所の打ち合わせ。 16時44分の新幹線で那須塩原へ。 西那須野で職場のメンタルヘルスについて講演をして、20時43分那須 塩原発の新幹線で東京へ。 東京泊 ■2月6日(木) 8時15分から法務部門会議。 各種事務連絡。 司法制度改革について、日弁連よりヒアリング。特に、裁判迅速化法案と 法科大学院教員派遣法案について。裁判には確かに時間がかかる。オウム の事件など、世間の注目を集めた事件ほど、その時間のかかり方が目につ く。裁判をできるだけ早くしようという考えそのものは決して反対すべき ものではない。その一方で、裁判は、精神科の治療などと似たところがあ って、全体としては短い方が良いけれども、一部、誠実に結果を得ようと するとどうしても時間がかかるというものもある。そうしたものにまで期 間の制限を課すことによって、かえって拙速の弊害が出るのではないか。 もっと証拠を探さなければならないのに、「証拠不十分」としてさっさと けりを付けられてしまうのではないか。こうした問題点を、いかに法案修 正に持ち込むかが問われていると思う。 有楽町に向かい、10時から労組で講演。民主党の男女共同参画政策につ いて。 赤坂に戻り、11時半から国のかたち研究会。 13時16分の新幹線で宇都宮へ。 今日は14時から予算委員会が開かれている。その様子をテレビやラジオ で追いながら、後援会会員宅訪問などをする。今日は菅さんと前原誠司さ んが質問に立った。民主党でまとめた予算案をもとに、政府の予算案の問 題点を追求する菅さんは、政権交代の可能性を感じさせる良い質問だった。 対する小泉首相は、先日の「大したことない」発言から、極端に萎縮して しまっているようで、答弁がいつも以上に表面的で不誠実だった。 前原さんも、政府の問題点を追求して審議が一時止まるなど、活発な議論 を展開してくれた。ようやく民主党の本領発揮、という雰囲気になってき た。 18時半から労組の新年会。 ■2月7日(金) 8時28分の新幹線で東京へ。 10時から、総合雇用政策会議。 労働基準法改正案について、厚生労働省と法務省よりヒアリング。 今回の改正案では、解雇無効の判決が出たときに、金銭的解決によって実 質的に解雇する、というような道が作られる。これは大変おかしな法律で ある。解雇無効ということは、原状復帰が当然だ。それを、やめさせるた めにいくらお金を払うか、ということを決められるような方法を作るとい うのは、矛盾に満ちている。 民主党議員からの様々な質問や問題点の指摘に対して、厚生労働省も法務 省も答弁はボロボロ。そんな程度の準備状況のものを、もうじき法案とし て提出しようとしているのだから、おかしいことだ。引き続き、追求して いくこととする。 12時10分から本会議。 採決一本のみで、すぐに終了。 13時から代表選挙制度検討委員会。 どのような代表選のあり方が最も民主党に合っているのか、ということを 自由討議している。広く一般市民に開かれた代表選であるべきだというの は正しい理念だと思う。その一方で、候補者の人となりを直接見てよく知 っているのは国会議員であるというのも事実だ。 そこで、私が今日提案したのは、まずは国会議員だけの投票で予備選挙を 行い、候補者を絞り込んだ上で、決選投票を広く公開して行うというやり 方。なぜ自分がその候補者を推薦するのか、という理由を、各国会議員が アピールすることができれば、その議員本人の資質を見るためにも有効な のではないか。 皆さまも、良いアイディアがございましたらお寄せください。 14時16分の新幹線で宇都宮へ。 退職者の会の定期総会に出席。 18時からはくどう正志市会議員の労組選対結成大会に出席。 ■2月8日(土) 午前中は、栃木県のピアカウンセラーブラッシュアップセミナーに参加。 県内のピアカウンセラーたちと、私も所属している「とちぎ思春期研究会」 の会員の皆さんが集まり、日本家族計画協会クリニック所長の北村邦夫先 生と、自治医大教授の高村寿子先生が講演をされた。 栃木県は、性の問題への取り組みにおいては先進県だ。地元に育っている ピアカウンセラーの皆さんを見て、誇らしく思った。 午後は、個人相談、弔問、お通夜などを経て、夜は簗瀬進後援会河内支部 の新春の集いに参加。 |