国会報告(10/20〜10/26) |
追悼・石井紘基衆議院議員 10月25日、先輩議員である石井紘基さんが刺殺された。 市民派の代表のような方で、代表選で菅直人さんを共に応援するなど、い ろいろなご縁があり、親切にしていただいた。子ども有害情報の問題につ いても、問題意識を共有してくださった。 10月26日現在、容疑者が出頭したとは言え、事件の全貌はわからない。 現職の国会議員が暗殺されるという事件は、浅沼稲次郎氏以来、42年ぶ り。 石井さんの選挙区には私の実家があり、私もよく知っているような土地で、 このような残虐な事件が起こったということにも衝撃を覚えている。 石井紘基さんは、「国会Gメン」を立ち上げて自ら室長を務められ、回数 を誇る国会質問でも精力的に構造的な汚職を暴いてきた正義感溢れる議員 だった。その石井さんの命が、瞬く間に、暴力によって奪われたというこ とに心から憤りと悲しみを覚えている。 ぜひ、ホームページ(http://www.ishiikoki.net/)等で、その生前の活躍 を知っていただきたい。著書も多数あるが、今年1月に出版された「日本 が自滅する日」(PHP研究所)はベストセラーになった。国政の場から、貴 重な人材が失われたということは誰の目にも明らかだと思う。 以前、インターネット上でのインタビューで「10年後は何をしています か」と聞かれて、自然の中でのんびり暮らしているだろうと答えておられ た。弟さんによると、苦労続きの人生で、やっとこれから、というところ だったそうだ。考えれば考えるほど無念だ。誰よりも無念だったのは石井 紘基さんご自身だろう。享年61歳。心からご冥福をお祈りすると共に、 石井さんがやろうとしていたことを私たちがしっかりと引き継いでいく 責任を感じている。 ■10月20日(日) 10時から藤井弘一宇都宮市議の後援会定期総会。 14時から、女性のための政治スクール。今日のテーマは「自由な選択の ための中立で簡素な税制」。 政治スクール終了後は個人相談。 ■10月21日(月) 7時45分から恒例のマンデーリポート。 9時半から定例の事務所内打ち合わせ。 11時16分の新幹線で東京へ。 12時40分から代議士会。 13時から本会議。今日は民主党・自民党・公明党からの代表質問。 民主党からは鳩山由紀夫代表と中野寛成幹事長。 16時半から法務部門会議。 プロジェクトチーム、ワーキングチームの設置。 法案担当の決定など。 ■10月22日(火) 9時45分の新幹線で東京へ。 11時に来客。 13時40分から代議士会。 14時から本会議。昨日に引き続いて代表質問。今日は自由党・共産党・ 社民党・保守党。 合間に、障害者差別禁止法国際比較シンポジウム「障害者差別禁止法と次 のアジア太平洋10年」に参加。 サリドマイド薬害被害者でドイツ応用科学大学教授のテレジア=デクナー 氏が「障害者差別禁止法の国際比較」について、そして国連アジア太平洋 経済社会委員会社会問題局障害専門官の秋山愛子氏(先日まで石毛えい子 衆議院議員の政策秘書をしていた人)が「アジア太平洋地域における障害 者差別禁止法・新アジア太平洋障害者10年の目標」と題して講演されて いた。 17時から、司法と精神医療の連携に関するプロジェクトチーム、厚生労 働部門、法務部門の合同役員会議。 前半は法務省および厚生労働省より来年度の概算要求についての説明を聞 く。 後半は、心神喪失者医療観察法案の取り扱いについて協議。 ■10月23日(水) 鳥取の選挙応援に行くことになっていたが、遊説ルートが調整できないと のことで、急遽キャンセル。地元日程となる。 事務作業や原稿執筆。 ■10月24日(木) 8時37分の新幹線で東京へ。 田園都市線で鷺沼まで行き、10時半から神奈川8区補欠選挙の折田明子 さんの応援。 場所を変えながら終日、演説・遊説・チラシ配り。 21時すぎに宇都宮に戻る。 ■10月25日(金) 9時11分の新幹線で東京へ。 10時半から同僚議員との打ち合わせをしている最中に、「石井紘基さん が刺された」という情報が入ってきた。突然のことに驚いている間に、 「重傷」「意識不明」「テレビで死亡のテロップが流れた」と、次々に情 報が入る。愕然として、直ちに、搬送された病院に向かった。 病院に到着したときはまだ心肺蘇生中だったが、結局12時5分に死亡確 認ということになった。救急車が現場に到着した段階ですでに心肺停止状 態で、その後戻ることはなかったという。 検死が始まるのを見届けて、15時すぎに病院を出、議員会館に戻る。 15時半に約束をしていた厚生労働省や法務省の方たちが事務所で待って おられたので、そのまま、心神喪失者医療観察法案についての意見交換に 入る。 いろいろな意見の対立点はあるが、やはり、法律が実際にどのように運用 されるかということについての認識が根本的に異なっていると思う。官僚 側は「こんなに善意で作ったのだから善意で運用されるに決まっている」 という楽観的な考えを持っており、こちらは「悪用されないためには、法 律の書き方できちんとした歯止めをかけるべき」という悲観的な(現実的 な?)考えを持っている。この溝はなかなか埋まらない。 石井紘基議員の刺殺事件について取材を受けてから、地下鉄の駅まで走り、 17時13分の電車で今日も鷺沼へ。 いよいよ最終盤の神奈川8区の応援である。 多摩プラーザ駅前では菅直人さんも合流された。 私は19時13分の田園都市線で渋谷に行き、20時すぎから J−WAVEの番組に生出演。 21時32分の新幹線で東京を出て宇都宮へ。 政府の金融政策はいよいよ紛糾している。今日、石井紘基さんの病院に向 かう途中、エレベーターの中で(自民党議員とのコミュニケーションの場 はエレベーター内が多い)自民党の某大物代議士から「先生は不良債権問 題については発言されていないですか」と尋ねられた。「税調はやってい ます(このたび税調副会長に昇進?した)が、財金ではないので、直接不 良債権問題について発言する機会はありません」と答えると、「そうです か」と渋い顔をしているので、「民主党の意見を聞いてきちんとやってく ださいね」と伝えたが、「民主党も2つに割れているのが問題なんだ」と さらに渋い顔をしていた。私などにも何かやらせようと思うくらいに、与 党は困っているようだ。 ■10月26日(土) 11時から、東武宇都宮駅付近で、連合栃木のみなさんと共に、「愛のカ ンパ」街頭行動。連合は毎年全国で1億円以上を集め、海外の子どもたち の援助などを行っている。 13時半から芳賀町で落合恵子さんとのトークショー。コーディネーター は宇都宮大学の金崎芙美子教授。 「男(ひと)・女(ひと)で拓く明るい未来」というテーマで、ジェンダ ー、教育、いじめ、人権などの問題について話し合った。大変有意義な討 論会だった。レイプの問題やセクハラの問題など、常に時代の先端を走っ てきた栃木県出身の落合恵子さん、ジェンダーフリーを早くから唱えて栃 木で頑張ってこられた金崎教授、このような人材に恵まれている栃木の価 値を改めて認識。落合恵子さんとお会いするのは実は今日が初めてだった が、思った通りのすてきな方で感激した。 宇都宮に戻ってお見舞いに伺った後、18時から労組の委員会。 |