国会報告 その4(2000.7.31発行)

水島広子の国会内外での活動をお伝えするために、週1回程度、発行の予定です。


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国会報告(7/23〜7/29)

■7月23日(日)
昨年秋に選挙準備を開始してから、よく考えてみると休日というものをとっていない。
元日から街頭演説やビラ配りをしていた。
選挙が終わってからも休日がなかったため、スタッフにも疲れが見えてきた。
精神科医として「きちんと休みなさい」ということを言い続けてきた立場からも、反省をし、本日は事務所を完全に休みとした。
私も、混乱を極めている自宅を片づけたり、たまっていた買い物をしたり、散髪に行ったりする。
昨日の「水島広子ネットワーク会議」の後に出た意見に従って、会合の時に子どもを遊ばせるスペースを作るためのゴザを買った。
私も子連れで行動するときには強く感じるが、会合のお知らせに「子連れ可」と書かれているかどうか、子供向けのスペースがあるかどうか、ということは、肩身の狭さを考える上で死活問題となる。
今後は、「子連れ可」の案内と、子供用のゴザを敷いて会合を催したいと思うので、お子さん連れの方もお気軽にご参加ください。

夕方、突然携帯電話に「鳩山由紀夫です」という電話。
28日からの臨時国会で私に代表質問をしてほしいという内容である。
「1年生議員が代表質問をするのはたぶん初めてじゃないかな」とのこと。
若手を起用しようという民主党の姿勢に改めて感心。
頑張らなければ。



■7月24日(月)

8時から恒例のマンデーレポート。
輪転機がうまく使えず、配布ビラが十分に刷れなかった。

マンデーレポート終了後、今後の活動方針などについて、簗瀬事務所と合同で会議。

簗瀬事務所で大慌てで昼食を済ませて、13時半から労働組合の定期総会に出席。

その後、引き続き簗瀬さんたちと打ち合わせ。

16時から、県政記者クラブで秘書公募の結果について記者発表。
同席した秘書見習いのRさんとMさんが実に堂々と自らの意見を述べているので感心する。
記者発表の席で、例の「週刊文春」の記事について、「訴えないんですか」という質問が出た。

その後、事務所に戻って、今度は事務所内の戦略会議。
国会議員が慣例的に行っている弔電のベタ打ち(新聞の死亡欄を見て、選挙区内の全ての人に弔電を打つ習慣。
ちなみに簗瀬さんは行っていない)の是非などについて、事務所スタッフで打ち合わせ。
ベタ打ちはそもそも無意味で失礼であるだけでなく、月間30万円ほど必要になる。
貧乏事務所であり、皆さまからいただいた貴重なカンパをそのような形で使いたくないという結論になり、勇気を出して慣例を破ることにする。
2時間ほどの打ち合わせの後、事務作業をして22時前に帰宅。



■7月25日(火)

8時37分の新幹線で上京。
議員会館でデザイナー氏と後援会報の打ち合わせをした後、政策秘書の鳥居さんと代表質問についての打ち合わせ。
私の頭の中ではすでに質問する内容が決まっているが、これから政調の人などと摺り合わせが行われるという。

代表質問をすることになって私以上に動揺している鳥居さんから、頼んでおいた資料をどっさりと受け取って、11時半過ぎに会館を出る。
地下鉄で新宿まで行き、昼食をとる時間がないことに気づき慌てて駅のスタンドでサンドイッチを食べてから、小田急線で一路大和へ。
虐待死事件のあった無認可保育所「スマイルマム」の調査に向かう。
子どもを無認可保育所に預けた経験を持つ親としても、全く他人事ではない事件だ。

13時半から、大和市と神奈川県の担当者を呼んでのヒアリング。
臨席した国会議員や県会議員から様々な質問が出て時間を超過する。
男性議員の諸氏も保育行政に並々ならぬ意欲を注いでいるので心強い。
私も、「無認可保育所への立ち入り調査には専門家との連携が必要なのではないか(大和市回答:その必要を認め、市にも専門家を養成していきたい)」「虐待の通報があったときに、責任を持って児童相談所なり警察なりにつないでいるのか(大和市回答:現状ではそうなっていない。
児童相談所や警察に連絡するように伝えているだけ)」などと質問した。

15時25分からの記者会見では、県から市町村へ権限移譲ができるように児童福祉法を改正することの必要性、現在無届けで開設できる無認可保育所を届け出制にすることの必要性などが石毛えい子調査団長から語られた。
私も、「地方レベルでも、虐待通報の窓口を一本化し、市民に周知徹底すること。
その窓口に通報があったときは、絶対にその火を消さないように、必ず児童相談所や警察も一丸となって対応すること。
そのような態勢づくりが急務だと思う」と述べた。
記者会見は最初の10分で中座して、横浜経由で宇都宮へ。

18時半からホテルニューイタヤで「水島広子と語る会」。
事実上の選対打ち上げ式である。
共に選挙を戦ってくださった連合栃木の皆さん、簗瀬後援会の皆さん、そして水島広子後援会の皆さんの懐かしい面々と久しぶりにお会いすることができて、選挙にタイムスリップしたような気分になる。
この席で、「水島広子と歩む会」の会長が小児科医の渋川典子さんに正式に決定する。

夜遅く帰宅すると、知人から週刊誌の記事がファックスされている。
いわく、「民主党もクーデター? 水島広子党首擁立の動き」。
本人の全く知らないところでそんな憶測が飛んでいるとは。



■7月26日(水)

事務所にて朝の打ち合わせをした後、挨拶回り数件。
11時半から宇都宮中央郵便局新局舎落成式に出席。
今日はこの後東京まで2往復しなければならない忙しい日だというのに、こういう日に限って新幹線が事故のため遅れているとのこと。
乗るはずだった12時8分の新幹線が運休で、12時32分の新幹線に乗るが、グリーン車も一杯の状態。
13時28分到着の予定が、14時近くになって東京駅に着いた。
今日は郵便局から写真週刊誌フラッシュが同行取材。
新幹線の中や東京の地下鉄の車内でパシャパシャと写真を撮られて恥ずかしいことこの上ない。

13時半からの拡大予算部会勉強会に50分ほど遅刻して出席。
最近の経済動向と構造改革、そして沖縄サミットと、2部構成。
15時で中座して、今度は買売春問題と取り組む会の「DV法をめぐる意見交換会」に出席。
16時までいられるはずだったのに、新幹線がまだ遅れているということで、15時半過ぎに中座の指令が出る。
16時16分発の新幹線で宇都宮へ。
新幹線の中で複数の国会議員の方たちに会う。

思ったよりも早く宇都宮に到着したため、お見舞い一件。
ナースステーションに挨拶をしたら喜んでいただき、一緒に写真を撮る。
相変わらず激務の割に待遇が改善されない看護職員さんたちのために頑張ることを約束する。

18時から連合宇河(宇都宮・河内)地協拡大役員会に出席。
中座して19時5分の新幹線で再び東京へ。

21時より国会テレビ出演。
生出演の間、視聴者からかかってくる電話の質問に答えたりする。
医療関係の質問が多かった。
22時に出演が終わり、新幹線の終電で宇都宮へ。
ダイヤの乱れはさすがに直っていた。



■7月27日(木)

10時より、壬生インターにて、関東自動車道・栃木都賀ジャンクションー宇都宮上三川インターチェンジ開通式に出席。
中座して、12時8分の新幹線で東京へ。

13時より始まっていた、民主党ネクストキャビネット新人議員ガイダンスに30分近く遅刻して到着。
一人ずつ意見を、というので、小選挙区を主体としたこのままの選挙制度では絶対に民主党は政権などとれない、と主張した。
私の理想とする選挙制度は比例代表併用制というもので、比例で各党の議席数の配分を決め、もう一票で人を選ぶというもの。
政党とは政策集団であり、選挙とは人気投票でもお世話へのご恩返しでもなく、その政策を選ぶものだということをわかりやすくするためにも、しばらくは比例を主体とした制度にすべきだと思う。
選挙制度については今後も議論しましょうと菅直人さんが答えてくれた。

15時半より、取材2件。
1件は子育てについて、もう1件は代表質問について。
取材を受けながらサンドイッチの昼食。
その後、代表質問に向けて、政策秘書に頼んでおいた資料を受け取る。

絶対に間に合わないというタクシーの運転手さんをなだめすかして、17時32分の新幹線に駆け込み乗車し、宇都宮へ。

19時から、全建総連の人と面会し、その後、会合一件。
政治についてじっくり話せた良い会だった。



■7月28日(金)

6時36分の新幹線で東京へ。
8時から、代表質問について、民主党の事務方の人と打ち合わせ。
粗稿を作ってきてくれるという噂だったのに、「まあ自分でやってみてください」とのこと。
10時からの代表との打ち合わせに向けて、慌てて骨子を作る。
10時から、鳩山代表や他の議員数名、事務方の人たちと、代表質問についての打ち合わせ。

11時から、両院議員総会。
代表質問に向けて、皆に励まされる。
11時45分から、代議士会。
12時から、本会議。
議席指定のみなので5分で終わる。
その後直ちに青少年問題特別委員会。
委員長と理事の選出のみで、数分で終わる。
この委員会の委員になれたことは大変嬉しい。

会館事務所に戻り、食事をとりながら取材を受ける。

14時より、本会議。
総理大臣の所信表明演説。
この演説に対して私が代表質問をするわけだが、原稿は事前に入手しているので目新しいことはない。
終了後、所信演説についてテレビの取材を受けたので、「言葉で言うことは簡単だ。
いくら美辞麗句を並べても、今まで森政権はそんなことをやってきていないではないか」と答えた。

15時前から、議員特権見直しワーキングチーム会議に出席。
歳費を日割りにする議員立法提出のめどが立った。
また、法律を変えて合法的に国庫への返還ができるようになりそうだ。

16時36分の新幹線で宇都宮へ。
NTT労組の会合、自治労の会合、市議の会合と3つ続けて出席。
帰宅後、代表質問の原稿に真面目に取り組む。


■7月29日(土)

7時32分発の新幹線で東京へ。
さすがに眠い。

9時から、政策秘書と代表質問についての打ち合わせ。
10時から、昨日に引き続いて、鳩山代表たちと打ち合わせ。
自己満足できる代表質問を完成していったが、それぞれの立場から、好き勝手な(?)注文がつく。
断ったものもあるが、いくつか採用していくと、量が増えてしまった。
13時8分の新幹線で宇都宮に戻りながら、原稿の量を減らすために苦しむ。

宇都宮では、夏祭り1件に行った後、宇都宮空襲展に出席、その後、事務所で打ち合わせをした後、盆踊り3カ所に行った。
盆踊りなどに行けば皆さん喜んでくださるので気分は良いのだが、議員が祭りや会合への出席に忙殺されることについては未だに悩む。




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