【新刊】『それでいい。 自分を認めてラクになる対人関係入門』を刊行しました

細川貂々さんとの共著『それでいい。 自分を認めてラクになる対人関係入門 』を刊行しましたのでお知らせいたします。一部書店では明日(22日)からの販売になるようです。

内容紹介
(出版社より)
ネガティブな人生をラクにするコツは、「当たり前の気持ち」を受け入れて、自分を認めること。 “ネガティブ思考クイーン”の漫画家・細川貂々が、精神科医で「対人関係療法」の第一人者・水島広子に会いに行く、等身大の成長物語。

ネガティブな性格で生きづらい、自分を“ダメ人間”と思ってしまう、コミュニケーションのとり方がわからない、そもそも人づきあいがニガテ、ネガティブな人を引き寄せてしまう、人に振り回されることが多くて疲れる……etc。

そんな人生をラクにするコツは、「当たり前の気持ち」を受け入れて、自分を認めること。そのヒケツは、対人関係の「ズレ」と「役割期待」にあり。対人関係が健康であれば心も健康であり、対人関係に自信があれば人生にも自信がもてる。生きづらさを克服するための対人関係入門書。 *

著者より(細川貂々)

「自分を認める」ことが鍵なんじゃないかと思ってます。
私は自分自身が嫌いだったので、ダイエットしてみたり、お化粧したり、
好きな服を着たり、習い事に行ったり、ベストセラーを出してみたり、
いわゆる「自分磨き」のようなことをしてみたんですけど、
どんなことをしたって自分が世の中で大嫌いだという事実は変わりませんでした。
何をしても「やっぱり自分はダメ人間」に戻って来てしまうのです。
それで「こんな自分は必要としてくれる人なんか居ないから死んだ方がいい」という考え方につながります。
簡単に「死んだ方がマシ」という思考になることは、20代の頃からずっとだったし、
付け焼き刃的なことをしても修正が効かないんです。

それで水島先生に出会って「今の自分を認めて受け入れなさい」と言われました。
「それが出来ないと何も始まらない。自分で自分を温めてあげなくちゃ。そういうことを人間は出来るよ。」

最初それを聞いた時に「無理」って思いました。
こんなにダメ人間な自分を認めるなんて出来るわけがない、と。
でも「自分をダメ人間」だと思ってしまう思考は
気分変調性障害の症状じゃないかということを水島先生から聞いたんです。
それで気分変調性障害の本を読んだら、そこに自分自身のことが書いてありました。
今まで自分が生きて来た極端な思考や行動は気分変調性障害の症状そのものだと知ったんです
(気分変調性障害は病気で治療しないと治りませんが、私は日常生活を普通に送れてきたので、
病気と健康の中間地点に居たようです)。
だったら自分は変われるのかも知れない、と思いました。

それで「自分を認める練習」を始めました。
最初はホントに辛かったんですけど、そのうち私にとって「それでいい」はお守りの言葉になりました。
そのままの自分を認められるのって楽なんです。安心出来るんです。
今は「自分を認める練習」を始めて9ヶ月になるんですけど、
ようやく「こんな自分がいてもいいのかも」と思えるようになりました。
生きにくくて辛い人は自分を認めることから始めてください。
過去は変えられないけど、未来はいくらでも変えられる。
未来をどうしたいかは、今を大事に生きることで変わって来ます。
今の自分を認めて大事に思ってください。

◆第1章【悩み編】ネガティブ思考でいいんです。

てんてん、対人関係療法に出会う
(悩み・1)ネガティブな性格で生きづらい!
(悩み・2)ネガティブな自分がイヤなんです!
(悩み・3)ネガティブな人って嫌われますよね?!
(悩み・4)期待に応えられない自分を“ダメ人間”と思ってしまいます!
(悩み・5)そもそも人づきあいがニガテなんです!
(悩み・6)やっぱりコミュニケーションのとり方がわからない!
(悩み・7)SNSや仕事づきあいでの接し方がわからない!
(悩み・8)よく勘違いされます!

【水島広子の対人関係カウンセリング】
対人関係療法って?
人として当たり前の感情
「それでいい。」と自分を認める
反応の誘導は「束縛」という暴力
怒っていい。言葉でちゃんと伝えるだけ
周りを優秀でカンペキと思い込まない
対人関係をチェックする(重要な他者) 役割期待のズレがストレスを生む

◆第2章【解決編】対人関係の大問題――「ズレ」と「役割期待」

(ズレのパターン・1)間接的であいまいな言葉
(ズレのパターン・2)言葉を使わないコミュニケーション
(ズレのパターン・3)沈黙する
(コミュニケーションの悪いクセ)自分を苦しめる勝手な思い込み
(ズレをつくらないために)ズレをうめる共通理解
(それでもズレてしまった時)ふたつの方法
(役割期待)当たり前を確認するだけで器用になれる
(大切な行動・1)言いわけの技術
(大切な行動・2)ぐちの技術

【水島広子の対人関係カウンセリング】
「言葉」がコミュニケーションを成長させる
役割期待への応え方

◆第3章【成長編】ちょっとずつ変わっていける。

振り返るとクセが見えてくる
だいたいは許せる~日常生活の人間関係を振り返って
妥協しよう
自然のまま、ありのまま 恵まれた出会いのなかで
今、私がしてる練習

【水島広子の対人関係カウンセリング】
どんな人も頑張っている

著者について
細川貂々(ほそかわ・てんてん)
1969年生まれ。セツ・モードセミナー出身。漫画家・イラストレーター。
1996年、集英社『ぶ~けDX』にてデビュー。
パートナーの闘病を描いたコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』
『イグアナの嫁』シリーズ(幻冬舎)は映画化、ドラマ化もされた著作。
男親中心の育児を描いた『ツレパパ』シリーズ(朝日新聞出版)、
自身の職業遍歴を描いた『どーすんの私』シリーズ(小学館)なども出版。
また、母娘問題に切り込んだ『それでも母が大好きです』(朝日新聞出版)や、
宝塚歌劇の歴史を描いた『タカラヅカ 夢の時間紀行』(亜紀書房)を上梓している。
創元社 1,296円(税込)

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トークイベント「精神科医と2人の生きづらいベストセラー漫画家たち」に出演します。

トークイベント「精神科医と2人の生きづらいベストセラー漫画家たち」に出演します。

タイトル:『うつヌケ』ベストセラー&『それでいい。』刊行記念
「精神科医と2人の生きづらいベストセラー漫画家たち」

出演者:田中圭一×水島広子×細川貂々

日時:714(金)OPEN18:30/START19:30

場所:ロフトナイン渋谷 (渋谷区 円山町 1-5

料金:前売¥2,000 / 当日2,500(共に1オーダー必須(¥500以上))
前売チケットは5/26(金)イープラスにて発売開始
■購入ページURL(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002226251P0030001

※終演後にサイン会あり!→サイン会における相談等は時間の関係でお断りさせていただきます。あくまでもサインのみとなります。

【内容】
『うつヌケ』と『それでいい。』の根本にある共通のテーマ「生きづらさ」。
その苦しみを描いた2人のベストセラー漫画家・田中圭一さんと細川貂々さんが、身近な「あるある話」的悩みを赤裸々に告白。その問題の解決法を、精神科医の水島広子さんが専門家の考え方を用いて指南します。「生きづらさ」を脱出するための2作品に迫る、来場者共感必至のトークライブが開催されます!!

【田中圭一】
大阪府出身。サラリーマン兼業マンガ家として「ドクター秩父山」「神罰」「死ぬかと思ったH」などギャグ&パロディ漫画家として活躍。近年はレポート漫画も発表。代表作に「ペンと箸」「うつヌケ」がある。
https://note.mu/keiichisennsei/m/m1e241522cab9?view=list

【細川貂々】
セツ・モードセミナー出身。漫画家・イラストレーター。1996年、集英社『ぶ~けDX』にてデビュー。パートナーの闘病を描いたコミックエッセイ『ツレがうつになりまして。』は映画化・ドラマ化もされベストセラーに。近著に、母娘問題に切り込んだ『それでも母が大好きです』など。

【水島広子】
慶應義塾大学医学部卒業・同大学院修了(医学博士)。同医学部精神神経科勤務を経て、2000年~2005年、衆議院議員として数々の法案の修正実現に取り組む。現在は対人関係療法専門クリニック院長、慶應義塾大学医学部非常勤講師、国際対人関係療法学会理事。著書に『女子の人間関係』『自己肯定感、持っていますか?』などがある。

“ネガティブ思考クイーン”の漫画家・細川貂々が、精神科医で「対人関係療法」の第一人者・水島広子に会いに行く、等身大の成長物語『それでいい。~自分を認めてラクになる対人関係入門』http://amzn.to/2qWkTlM

『そう言えば良かったのか!絶体絶命アンサー』に出演します

『そう言えば良かったのか!絶体絶命アンサー』に出演します。

番組名:そう言えば良かったのか!絶体絶命アンサー

放送日時:2017年5月21日(日) 18:57 ~ 20:54

放送局:テレビ朝日系列ABC朝日放送全国ネット

番組ホームページ:https://www.asahi.co.jp/sp/zettaizetsumei/

「お金」「親子」「ママ友」等、様々なしがらみで起きる絶体絶命のピンチをどう言って乗り切ればいいのか?専門家が役に立つベストアンサーを伝授します!

 

【MC】今田耕司
【進行】ヒロド歩美(朝日放送アナウンサー)
◆ドラマ出演
田畑智子、川上麻衣子、矢柴俊博、佐戸井けん太、西村和彦、菜葉菜、浅利陽平、六平直政 ほか

◆回答者   ※五十音順
梅沢富美男、岡江久美子、小倉優子、工藤阿須加、紅蘭、斎藤司(トレンディエンジェル)、榊原郁恵、陣内孝則、土田晃之

◆先生    ※五十音順
佐々木圭一(コピーライター)、篠原菊紀(脳科学者)、塚越友子(心理カウンセラー)、水島広子(精神科医)、モーリー・ロバートソン(国際ジャーナリスト)、吉村昇洋(曹洞宗八屋山普門寺 副住職/臨床心理士)

番組概要

「お金」「親子」「ママ友」等、様々な人間関係のしがらみの中で起きる“絶体絶命”のピンチを、どう言って乗り切ればいいのか?専門家が役に立つベストアンサーを伝授!

番組詳細

◇番組内容
【義父への対応】
家族で新居に引っ越したYさんは、テレビの買い替えを検討。義父が馴染みの電器店を紹介してくれたが、ネット通販よりも3万円も高かった。断ると義父のメンツをつぶしてしまう…。でも、同じテレビを高く買うのは避けたい。こんな時、どう言って切り抜ければいいの?

◇番組内容2
【お金のトラブル】
義父に呼び出され「娘には内緒で5万円貸してほしい」と頼まれたYさん。渋々貸したが、数日後に「あと10万円貸してほしい」と泣きつかれた。断ると義父との関係が崩れてしまう…。貸してしまうと今後も歯止めがきかなくなるかもしれない。こんな時、どう言って切り抜ければいいの?

◇番組内容3
【年上のママ友】
ママ友達とのランチが終わった後、年上のボスママから2次会のカラオケに誘われたKさん。「子供の塾のお迎えがあるので…」と断るが、ほかのママ友とカラオケへ。そのお店でボスママと遭遇。正直に話せば相手を傷つける。下手なウソもつけない…。こんな時、どう言って切り抜ければいいの?

◇番組内容4
【近隣トラブル】
家族のためにマイホームを購入したOさん。しかし、新居のマンションの真上の部屋に、会社の部長が住んでいることが判明。しかも、夜になると上の部屋から騒音が聞こえ、家族から苦情を言うように頼まれる。苦情を言えば出世に差し障る…。言わないと家族関係が崩壊する。こんな時、どう言って切り抜ければいいの?

◇番組内容5
【結婚式での失言】
大学時代の後輩の結婚式で、スピーチを頼まれたSさん。人前で話すのが苦手で原稿を用意していたが、本番で原稿の一部紛失が判明。咄嗟に思いついたスピーチに、新婦が泣き出してしまった。こんな時、どう言って切り抜ければいいの?

◇番組内容6
彼女との破局の傷心旅行に、後輩を連れてグアムに行った斎藤司(トレンディエンジェル)。しかし、最初に誘った後輩を連れていくのを忘れてしまい、本人には「キャンセルになった」とウソをついてしまった。ショックを受ける後輩と、帰国直後の斎藤の対面に密着!斎藤はどう言って切り抜けるのか?

【新刊】『運のいい人、悪い人の心の習慣』を刊行しました

『精神科医がみつけた 運のいい人、悪い人の心の習慣』を刊行しましたのでお知らせいたします。

書籍の内容

【「TRC MARC」図書館流通センターより】
「運がいい」と「ラッキー」は違う? ポジティブ思考が自分を苦しめる? 「運のよさ」とは「自己肯定感に基づく好循環」と定義する精神科医の著者が、「好循環」を生み出す秘訣、運のよさを実力にする方法を紹介する。

【出版社より】
「いつも自分ばっかりこんな目に…」「自分は人間関係に恵まれていない…」「自分は正しいことを言ってるのに…」「もう頑張れない、自分はダメだ…」――。日々こんなふうに感じることはないでしょうか?当てはまる人は、無意識のうちに「運が悪くなる」習慣をしてしまっているかもしれません。
本書では、精神科医・対人関係療法の専門家の立場から、こうした苦しい悪循環の毎日から抜け出して、「運がよくなる」好循環を生み出す方法を解説しています。
「“べき”を手放す」「被害者意識から解放される」「他人との比較をしない」等々、テクニックや怪しげな開運法に頼るのではなく、日常生活を見直すことで自分の心や人間関係を整え、現実的に運をよくしていける一冊です。

【目次】
はじめに──
「運のいい人」「運の悪い人」
第1 章
絶対に知っておきたい原則:
「運」と「べき」は最悪の相性
第2 章
運のいい人は、
「被害者意識」から解放されている
第3 章
運のいい人は、
他人と自分を「比較」しない
第4 章
運のいい人は、
「人からどう見られるか」ではなく、「自分は誠実か」で生きる
第5 章
運のいい人には、
安定した「価値観」がある
第6 章
運のいい人は、
お金を「エネルギーを運ぶもの」として考える
第7 章
運のいい人は、
自分の「向き」「不向き」を知っている
第8 章
運のいい人は、
過去を引きずらず「今に生きる」
第9 章
運のいい人には、
日常的な「生活習慣」がある
第10章
運のいい人になるための、
手っ取り早い「心の習慣」
おわりに──
「運のいい人」は「ラッキー」に振り回されない
海竜社 1,404円(税込)

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【新刊】『怒らないですむ子育て』を刊行しました

『怒らないですむ子育て』(小学館)を刊行しましたのでお知らせします。

以前出版した『お母さんの心がラクになる! 怒らない子育て』の改訂版ですが、
忙しいお母さんにも読んでいただけるよう、素敵な写真入りで見やすくなっています。


〈 書籍の内容 〉(出版社より)
さあ、イライラ子育てから解放されましょう

著者の水島広子さんは、『整理整頓 女子の人間関係』のヒットが記憶に新しい、対人関係療法の専門家。
ママたちの子育ての悩みのトップと言われる、「つい子どもを怒ってしまう」ことを事例別に解決策を提示しながら、怒りは医学的に解決できることを明らかにします。
そして、「怒られ続けて育った子どもの心がどうなってしまうのか」をも解き明かし、「怒り続ける」育児に警鐘を鳴らします。
子どもの心のありようが解明されることで、子どもは親を癒やす存在であること、お母さんは存在しているだけで子どもに愛されることを実感できます。
読めば、母親の原点に帰ることができる1冊。

〈 編集者からのおすすめ情報 〉

水島先生はご自身も二人のお子さんのお母さんです。精神科医として「怒りのメカニズム」を理解していること、そして、カウンセラーとして「子どもの親に対する気持ち」がわかっているので「怒らない子育て」が実践できているそうです。

小学館 1,296円(税込)

ためし読みはこちらから=>

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【ラジオ出演】J-WAVE『JAM THE WORLD』に出演します。

水島広子がJ-WAVE『JAM THE WORLD』に出演します。

【番組概要】

放送局:J-WAVE(FM 81.3)radiko

日時:4月18日(火)20:00~22:00

番組名:JAM THE WORLD(ジャム・ザ・ワールド)

水島の出演は20:55ごろ~21:25ごろ
特集コーナー:BREAK THROUGH (ブレイクスルー)

ナビゲーター:堀潤(元NHKアナウンサー/NPO「8bitNews」主宰)

【テーマ】

「コミュ障」って何?
上手にできるコミュニケーションを取るコツとは?

2017年1月のツイートより(抜粋)

2017年1月のツイートより(抜粋)

2017年1月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。


1月1日(日)

おお、年が明けていました。あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。私にとっては6年周期が始まる特別な年です。今まで以上に皆さまのお役に立てますよう、本当に祈っております。

個人的な関わりのある人にはよく言うのですが、私は決して「他人の役に立ってこそ自分の価値がある」と思う人間ではありません。ただ、自分がやりたいこと、自分にとって気持ちがよいことをやっているだけです。


1月2日(月)

とりあえずここまでに自宅に届いた分の年賀状の整理が終わった。年賀状は数も多いし手がかかるが、「年賀状だけはやりとりする関係」というのが案外好きな距離感なので、やめられない。

自分が製薬会社から特別な便宜を提供されていないこと、精神療法を推進する立場なのでむしろ煙たがられていることを含めて敢えて言うが、効果的な薬物療法は本当に効果的だ。どうしようもない精神科医やどうしようもない製薬会社のために、その恩恵を拒絶するのは明らかに損失だ。

愚痴ついでに。無能な精神科医にかかって、病気もよくならなければ、自分の本来の力を見いだせないのも当たり前。それをくれぐれも自分の努力不足とか、自分側の責任とか、思わないでください。

前も言ったような気がしますが、受診する度に、自己肯定感が下がるような治療者(医者に限らず、メンタルヘルスの専門家と称する人たち)からは離れてほしいです。

先日、AH創始者のジェリージャンポルスキーが、親や教師としての子どもとの関わりについて、とてもよいことを言っていた。「子どもとやりとりする際には、やり取りする前よりも子どもの自己肯定感が高まっているような、そんなやりとりをしてほしい」と。

ジェリーは私と電話をする度に、「もっと電話してくれなきゃだめだよ。もっとお互いの近況報告をしなくちゃ。電話の頻度が低すぎるよ」と、田舎のおじいさんみたいなことを常に言うのだが、それは私の自己肯定感を高めるコメントなんだな、と改めて気づいた。


1月6日(金)
「運」について書いた本は、これから編集作業に入りますが、5月に刊行してもらえる予定のようです。他にも、今年は昨年よりも出版仕事を頑張るつもりです。


1月7日(土)
今日はAHの実践ワークショップ(対人援助に焦点を当てたもの)だった。その中で出た話題。一般に「傾聴」と言われているものは、形こそ似ているが、AH的な聴き方とは正反対なのでは。「相手を助けてあげたい」という気持ちが先立つのだとしたら、確かに正反対なのだと思う。

今日つくづく痛感したが、私は精神科の患者さんを侮辱するような人とは信頼関係を持てない。未知のものには怖れを抱きがちだし、それが偏見という形をとるのはわかる。でも自分が偏見を持っていると認め、知識を増やすことで改善したいという意識すら持っていない人は、対象外。

ちなみに先ほどのツイートは、今日のAHの場で感じたことではありません。今日のAHはとても温かく豊かで参加者皆さまとのつながりを感じる場でした。

私は完璧とは程遠い親だ。でも、親としてどうしよう、と迷ったときには「もしも私が明日事故で死んだとして、どういう親だったと覚えていてほしいか」を考える。親の記憶を子どもはずっと抱えていく。父を失ってもうじき9年になるが、父からの愛を感じる記憶は肥やしになっている。


1月9日(月)

恒例の穂高養生園AH宿泊ワークショップ、今年も行きます! 大自然の中、おいしいマクロビ料理をいただき、AHを堪能できる、贅沢な企画です。ぜひ現地でお会いしましょう! https://goo.gl/SMmfPP

人の被害者意識を刺激して勢力を伸ばすのがポピュリズム、被害者意識を癒やす方向のものがリベラリズムのように思う。保守の反対語は革新であって、従来の保守にはリベラルな要素もあった。

四日市でも初めてのAH入門ワークショップが開催されます! https://goo.gl/Dt62NV

豊田市でのAH入門ワークショップです! https://goo.gl/9Wqmf9


1月11日(水)
性的虐待を受けた男性のための安全なグループは案外少ないのですが、AH護国寺では、3の倍数の月に、「未成年の頃に性的虐待を受けたと思う男性のためのAHグループ」を開催しています。男性のみのグループです。詳しくは http://www.ah-japan.com

早朝は、国際対人関係療法学会の電話理事会だった。「認定」は長年の懸案だが、詰めていこうとすると、熟練した臨床感覚でしかわからない「よい対人関係療法」をどう定義づけるか、という難題にぶつかる。認定の議論に参加しつつ、足下の日本で少しでもよい対人関係療法家を育てたい。

それにしてもまあ。「母国語としての英語と、国際語としての英語を区別して責任を持ってください」と頼んでいるのに、相変わらず母国語としての英語しか話さない、私以外の理事達。私はかろうじてついて行っているけど、ときには「ついていけません!」とか言った方がいいのかな。


1月12日(木)

オバマ氏には、大統領退任後にも、命ある限り活躍してほしい。もちろん、命がなくなった後にも、永遠に人の記憶に残る存在であるのは間違いないが。

対人関係療法研究会の、実践入門編ワークショップ、2月26日(日)に行います。有資格者向けです。入門編は年3回程度の開催です。まだ残席がございますので、この機会にどうぞ。詳細は https://goo.gl/BEzoWB

先日のAHワークショップで出た話題。問題を見ないようにすれば、心を平らにすることはできる、と。でもそれはAH的に言えば「分断の姿勢」。心が平らになっても、幸せ感はない。AHで言う「心の平和」とは、幸せ感をもたらすもの。

刊行時期はまだ未定だが、モラルハラスメントの本を書くことになった。「モラルハラスメントはとんでもない」ということは今や多くの人が共有している感覚だろうが、癒やしにつなげるのが私の仕事だと思っている。

それぞれの「幸せ」を追求するからもめ事が起こる、というのは絶対に違うと思う。「幸せ」をお金のレベルなどで考えればそうかもしれない。でも人間にとって真に幸せなことは、自分の本質である温かさに帰って、その中でのびのびと生きることだと思う。私とAH仲間が共有していること。

ちなみに、「運」の本(5月刊行予定)にお金についても書いた。経済レベルが一定水準以下の世帯に虐待が起こりやすいのは事実で、それは行政がきちんと経済保証すべきこと。それ以上の世帯では、お金をどうとらえるか、ということが、幸せ度を決めるのだなと思う。


1月15日(日)

個人名をあげて評価を下すことは、ポジティブな評価であっても、その人によって傷つけられた他人の内心に踏み込み傷つけうる、ということは常に意識した方がよいと思う(時には評価された本人さえも傷つく)。他人の存在を受け入れることとポジティブな評価を下すことは似て非なるもの。


1月16日(月)
AHの原則12のextend loveを「愛をさしのべる」としたのは私の誤訳だったとつくづく思う。AHで言う「愛」は、自分がぽかぽかしているという以上のものではない。自分がぽかぽかしていれば自然と周りもぽかぽかする。周りを温めようとすると正反対にもなりうる。

私は友達づきあいをまめにするタイプではないが、「相談できる人がいる」ことの心強さは痛感している。自由を重んじる私は滅多に人に相談しないし、活動が様々なので領域によって相談相手を選ぶが、それでも「いつでも相談できる」という感覚は間違いなく私の自己肯定感を支えている。


1月17日(火)

生活保護バッシングほど、人の被害者意識を反映したものはないと思う。「自分はこんなに苦労しているのに、税金で楽して生活している人たち」という考え。一例一例にどんな事情があるか知っても、同じことを言えるとは思えないのだが。


1月18日(水)
先ほど「一例一例にどんな事情があるか知っても、同じことを言えるとは思えない」と書いたのは、事情を知ればわかってくれるはず、という信頼を伝えたかったから。とても暴力的なツイートを目にするが、その批判対象になっている人の個別の事情や生活を知ったら、全く違うのではないか。

相談できない、人間関係に恵まれていない、という人については、5月刊行予定の「運」の本に、書いてみました。

だって、「人間関係は大切」と言われても、それを持っていないと思う人にとっては、拷問みたいなものですものね。


1月20日(金)
今日の唯一の目標を、「心の平和の選択」とする、と決意。あらゆる形の怖れにとらわれる度に手放す意識を持とう。


1月21日(土)

トランプ政権が始まる。問題はたくさん起こると思う。それらに、いかに「怖れ」を載せずに意見できるか。何が問題であるかを淡々と述べ、トランプ氏への嫌悪という形の「怖れ」を載せずにいられれば、世界はずいぶん変わると思う。

自分はどう思われているのだろうか?とか、自分はどう評価されただろうか?とか、そういう懸念からは一切解放されます。 もちろん人間ですから、ちょっとは気になりますが、すぐに「いやいや、私の人生の唯一の目標は、自分自身の『心の平和』だった」と(後略:「運」の本より)

「運」の本のデータレベルの編集作業が終わった。あとは本全体のつくりも含めて、少しでも人の役に立つものになりますように。しかし、「運」というのは、改めて考えるとおもしろいものだな。

「無防備は力」の一つの例。先日取材を受けていたときに言ったのだが、自己肯定感が低い人ほど、完璧でいようとする傾向がある。自分の弱点や失敗を、「弱点や失敗として」さらけ出せる人は、強いと思う。そしてそうすることによって、人はもっと強くなると思う。

私が好きなAHカードの一つ、「無防備の中に安全がある」。「攻撃的な世界に対して防衛的な反応をしてもうまくいきません。なぜなら、それは自分自身が弱く傷つきやすいという感覚を増すからです。防衛的になれば自分は守られると信じているのは、怖れている人だけです」


1月22日(日)

3月に「劣等感を考えるAHワークショップ」を開く旨のお知らせをしたら即日満席になった。それほどニーズのあるテーマなんだな、と改めて実感。これもいずれ本になりますので、関心のある方はお楽しみに。まずは実りの多いワークショップになりますように。

本当に癒しを必要としているのは、自らの劣等感を「劣等感」と自覚して悩んだりするのではなく、それを人にぶつけている人なのだろうけれど。

「クリントン氏をとりまく利権があまりにもひどすぎたから」という理由でトランプ大統領を支持している人に対して、「一人一人の当たり前の人権、生活、そして政治の品性が脅かされるのが心配だ」という話をしても、何となくシャットダウンされてしまうのは悲しい。


1月23日(月)

各現場の人たちが一生懸命やってきて、それでも限界があるから法制化が必要、という話ならわかる。でもそういう努力の積み重ねのないところに「法律さえできれば解決する」と考える人は、一度、永田町の現場を体験してみてほしい。考慮すべきことは決してシンプルではないのだ。


1月25日(水)
「形」と「心の姿勢」を分けて考えるととてもわかりやすい。「どうしたらよいのか」を考える前に、「自分はこの状況をどう受け止めたいのか(心の平和を大切にしたいのか)」を考え、それに基づいてふるまうと、自分の温かさが守られるし、往々にして効果的な行動もとれる。

3月26日に、対人関係療法研究会の特別編(要望の強いロールプレイ編)を1年ぶりに行います。2月26日の実践入門編には珍しくまだ空席があります。入門編に参加していただくことが、特別編参加の要件になりますのでご留意ください。http://www.ipt-japan.org


1月26日(木)

今日打ち合わせた本の企画は、うまく書ければ多くの希望をもたらすことになると思います。「自分が女性に生まれたことを幸せに思いつつ、女らしさに縛られない生き方」。女らしさの押しつけが嫌だからと言って、女であることまで捨てる必要はない、と書ける能力が私にありますように。

今日初めて、女性に対して「産業廃棄物」というむごい言葉が使われているのを知った。一定年齢を過ぎた女性に対して。おそらく、子どもを生まなかった女性に対して使われることもあるのだろう。あまりにもショック。


1月28日(土)
今日は静岡で、福祉職・介護職の方を対象に、「ケアする側をケアするための怒りの扱い方」を講演。会場いっぱいの方たちが熱心に聴いてくださって、明るく温かく、とてもよい時間でした。

信頼できる学術論文等を引用して書いた一般向けの病気についての本が「今まで医者から言われてきたことと違う」という反応を生むのはよくある(多くが前進につながる)。でも本を売りたいがための扇動家呼ばわりされると、それほど「専門家」の不勉強に振り回されてきた人が気の毒になる。


1月29日(日)

大野先生からいただきました。認知行動療法については、「?」と思う本が多い中、大野先生自らが自費制作で責任を持って作られた本書は信頼できるありがたい本です。多くの方が手に取られますよう。認知行動療法が正しい形で普及しますように。 https://goo.gl/HdlHx7

信頼できる学術論文等を引用して書いた一般向けの病気についての本が「今まで医者から言われてきたことと違う」という反応を生むのはよくある(多くが前進につながる)。でも本を売りたいがための扇動家呼ばわりされると、それほど「専門家」の不勉強に振り回されてきた人が気の毒になる。

今年もWINWINの会費を払う。女性の政治進出の経済的ハードルを軽減するための団体。私自身、総選挙において史上初めて推薦された4人の候補者の一人で、当時総決起集会直後でポスターを貼るお金もなかったところを救われた。女性政治家についてはとにかくまずは質より量。

最近国内外を見渡したときに「有力」な女性政治家は、(どういうわけかハイヒールを好むことも共通するが)「女子ども」の人権を守らないタイプの政策を推進しているように感じる。やはり「名誉男性」に過ぎないのだろうか。しっかりと「女子ども」の人権を守ってくれる政治家に期待。

ツイッターの限られた文字数を、温かいエネルギーで書くのか、怖れをあおるエネルギーで書くのか(しばしばぶつけられてくる被害者意識も含めて)によって、世界を変えていくことができる、ということに一人でも多くの人が気づきますように。

大義のために一人が切り捨てられるという考えには昔から反対だ。WINWINの推薦が難しくなったとき、元文部相の赤松良子さんに「官僚的なマクロの視野で一人のやる気を挫いてどうする」と反論した。幸い受け入れてもらえ推薦してもらえた。社会は一人一人の積み重ねだ。

 

2016年12月のツイートより(抜粋)

あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2016年12月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。


12月1日(木)

汗をかいて細かい詰めを行いつつ、ことさらに自分の手柄にすることもなかった良心的な議員は、その多くが国会からいなくなってしまった。多くが落選によって。国会議員として良心的で緻密な活動ができることと、選挙における評価は、恐ろしく次元の違うところにあるということだろう。

国会は賛否だけの場ではなく、どこまで細かく詰めて担保をとるか(もちろんできれば法案修正だが)、という役割も大きい。そういうタイプの議員が激減していること、数の力で拙速に法案がどんどん成立していくことは、どうみてもまずい。

ギャンブル依存症との関係もよく考えなければいけない。拙速はやめてほしい。 https://twitter.com/hosakanobuto/status/804289364423389184…


12月7日(水)

「運」についての本を書き始めました。私が書く本ですから、もちろん「宝くじの狙い方」ではありません。「運」について考えていたら、いろいろなことがわかってきて、自分の人生も好転しそうです。来年には活字で読んでいただける予定です。


12月9日(金)

摂食障害をお持ちの方の親御さん向けワークショップを4月17日(月)に開催します。だいたい年1回、12名定員の企画です。午前は摂食障害に関する学習、午後はAH体験になります。詳しくは http://hirokom.org/blog/?p=380


12月10日(土)

手術が下手な外科医に、命がかかった手術を任せる人はまずいないだろう。だからと言って、「外科医なんて、誰も信用できない」となるのは極論だし、結局自分の寿命を縮める。そして優秀な外科医は常に勉強している。それと同じ考えを政治に適用できないのは、なぜなのだろう。


12月11日(日)

私は自分がいた頃の民主党が好きだった。一緒に仕事ができて幸せだと思える先輩・同僚議員たちがいた。だから「民主党も民進党も」という言われ方は悲しい。完璧な政党などはできず、でもよりよい姿を目指して努力するものだ。そういう意味では当時の民主党は合格点だったと思う。


12月13日(火)

何年も前、比較的有名な作家と会ったとき「君はなぜそんなにセルフ・イメージが低いのかな」「勝ち組の君が、どうして負け組に支持されているのかな」と突然聞かれて、自分の価値観とのあまりの乖離にびっくりした。また、これくらいの決めつけ力がないと売れないのかなとも思った。

私は甥が大好きなのだが、それは相性がよいからだけでなく、甥との関係には「かわいがりたいけれども、子離れしなくちゃ」という葛藤がないのもその一因かな、と突如気づいた。我が子に対してはどうしても、年相応に、本人のスペースを持たせなければ、と抑制するので。


12月14日(水)

世の中において重要なことはとてもシンプルなので、本によって切り口を変えても、結局同じようなところに行き着くものだ。それなのに新しい本を読んでいただく価値があるのかな、とやや不安になったが、逆に同じようなところに行き着かなかったら価値観クライシスが起こりそうだ。


12月18日(日)

今日はAHファシリテーター・トレーニング2日目。

AH創始者のジェリー・ジャンポルスキー。今何歳になったんだっけ?と尋ねたら、今度の2月に ”I will be 92 years young.” 年齢を言うときにyears oldではなくyears youngというのは初めて聞いた。さすが。

AHのファシリテーター・トレーニングは、精神科医の教育よりも難しい。トレーナーとしての「自分の心の平和」と、AHグループのクオリティ・コントロールは、簡単に両立できることではない。日本での10年間の経験からは、必要なのは各ファシリテーターの「AHへの信頼」と「時間」か。

例えば、今全国各地で入門ワークショップをしてくれているともこさんは、健康雑誌でAHを知って参加するようになった方。ただただAHが大好きで、グループに参加し続け、ボランティアも意欲的にするようになった。もともと「AHで世の中を救いたい!」などという野心は持っていなかった、はず。


12月19日(月)

よく人に話すことだが、「怖れを煽る」タイトルの本の方が断然売れる。私もそういうタイトルを提案されたことは度々。でも、自分から「怖れ」のエネルギーを発しないと決めている私は、本が売れなくなるだろうなと思いつつも、タイトルにはこだわる。

「暴力は許さない」という「形」と、「癒やし」という「心の姿勢」は、両立してこそ、最大の効果が上がると思う。「形」と「心の姿勢」の混同から、様々な問題が起こってくる。

執筆に関して、類書読みをして「怖れ」のエネルギーに触れてぐったりした。さらに、「学者」が書いた本なのに、言葉の定義もグチャグチャで、完全にノックアウト。どうしてこんな本が出版されたり売れたりするのか。売れなくても出版は続けていこうと改めて決意。救いは必要だ。

DVなどのケースを見ても、そこに見つけるのは男性側の「怖れ」。でも、「男だから」と、怖れに向き合うことを怖れ力で支配しようとするところに、悲劇が生まれる。両性に癒やしをもたらすAH、多くの人に伝わっていきますように。それが「AH」という名前を伴わなくても。

この週末のAHファシリテーター・トレーニングの参加者も10名中5名が男性だった。年々男性のAH参加率が高まっていると思う。AHが好きな人、つまり自分の怖れを怖れとして認められる男性は、とても優しくて頼りになる。つまり本当に強い男性ということだ。


12月23日(金)

元参議院議員の黒岩秩子さんから、年賀欠礼のご挨拶と共に、ご子息の揺光さんが書かれた文章を送っていただいた。ブログになっているので皆さんにも読んでいただきたくご紹介します。
http://www.huffingtonpost.jp/yoko-kuroiwa/ask-for-help-friend_b_13592656.html…

日本うつ病学会理事会に出席してきた。今年から監事を拝命したため。もともと学術性・社会貢献性ともにレベルの高い学会だが、それを凝縮した感じの理事会。なお、名称は「うつ病学会」だが、双極性障害を含め気分障害全体を扱っている。

日本うつ病学会の社会貢献度の一端は、ウェブサイト http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/index.html から見ていただける。薬物療法を続けなければならない、でも車の運転をしなければ生活が成り立たない人。そんな人の立場に立って、添付文書改訂に関する声明を出したのも最近。

精神科医にも「愛」系と「怖れ」系がいる。科学性の高い研究をして、謙虚でいる人は「愛」の人だと思う。一方、いろいろ理屈をつけて地位にこだわる人は「怖れ」系。うつ病学会のよいところは、中心人物が「愛」の人達ばかりというところ。だからメンツも何もなく、会議も順調。


12月25日(日)

今日は専門家向け対人関係療法の実践応用編(症例検討)でした。クリスマスの日曜日にもかかわらず缶詰で熱心に勉強された皆さまに敬意。対人関係療法の治療者がちゃんと育ってきている、と感じられた有意義な一日でした。

時々、「毎日患者さんの悩みばかり聞いていて、どうして元気でいられるんですか?」という質問を受けるけれども、そういう質問が私にはびっくり。「病気になるまで頑張ったなんて、強い人だな」と思って患者さんを見ているし、幸い対人関係療法や効果的な薬物療法も知っているし。


12月26日(月)

栃木で知ったことを大きく二つ挙げるとすれば、「地域のありがたさ」と「女性のありがたさ」。衆院選出馬目的で栃木に行ったという特殊性は確かにあるが、それらを効率よく受け取ることができたのは幸せだった。おかげで我が子も地域を大切にしている。

今の住まいに落ち着く前に偵察に行った娘は、「言っとくけどね、ここは訛りのない栃木だよ」と。地域の結びつきは強くありがたい。今日も出がけに近所の人と少し話をして、「行ってらっしゃい」と送り出されて、快感だった。しばらく留守をするときも近所の人に言っておけば大丈夫。

私の地元・麻布十番は、保守的であると同時に多様性を受け入れる街である。商店街がしっかり子どもを守っている。「十番祭り」は有名だが、それ以外にもしょっちゅうお祭りがあって、法被姿で頑張っている人の脇には、上半身裸で日光浴をしている外国人がいる。それが当たり前の日常。


12月27日(火)

スタッフの尽力のおかげで、ウェブサイトのサーバ移行作業が終わりました。通常通り、info@hirokom.orgでメール受信できます。ただし、まだ送信の設定がうまくいかないので、お返事が遅れます。ウェブサイトもご覧いただける状態になっています。

どういう時代になるかわからない今だからこそ、真に普遍的な価値のために生きていきたい。その価値のために日々暮らすことが幸せをもたらすもの。その価値のために生きたと思う人生に満足できるもの。私にとってその「価値」は、「心の平和」だ。ぶれはない。

もちろん人の役に立ちたいし社会貢献しているつもり。でもそれは私の「心の平和」を土台に、専門知識や経験が可能としてくれていること。土台がなければ、同じだけのものを持っていても、人の役に立つどころか傷つけたり自分が燃え尽きたり。

自分自身の「心の平和」が土台にない人が対人援助職についたりすると、相手を弱い存在として見たり、相手をコントロールしようとしたり、自分が燃え尽きたりする。これは悲しいけれどもよく起こる現実。

自分自身の「心の平和」を唯一の目標として生きる、なんて、どれほど自己中心的なの?と思うかもしれないけれども、実際、自分の心の姿勢に責任が持てなければ、フェアで愛に満ちた社会貢献なんてできない、というのが私の今までの経験からも言えること。

「心の平和」については、本当はAHの全体を知っていただきたいのだけれど、何の葛藤もなく、あたたかいこころがぽかぽかと感じられるような状態。私は、それが自分の本質だと思っているし、とても穏やかで幸せな心境なのです。

告白すれば、私の人生にもそんな時期がありました。自分の癒やされていない部分を、社会的問題の解決に求めたのです(幸い、患者さんに対して、そのような失礼を働いたことは一度もありません)。でもそれは被害者意識とか、攻撃のエネルギーを増すだけで、何にもなりませんでした。


12月29日(木)

精神科医をしていて嬉しいタイミングの一つが、患者さんが病気についてよく理解し、「この部分が症状なんだ」とわかると、本来その人が持っている力が出てくるとき。症状と「自分」との区別ができると、「わあ、やっぱりこんな力があったんだ」と思うような力が出てきて感動する。


12月30日(金)

AHは「べき」ではなく「したい」の自己責任。「べき」の「自己責任論」は、自分の「怖れ」を自分のものとして見ず、人に押しつける態度だと思います。他人についてとやかく言う時点で、「自己責任」の範囲を逸脱していると思います。

AH麻布(私が作った本拠地)のグループ案内を受け「ファシリテーターが3人もいて、6回も無料グループが開かれる」と感動した。十年前、日本でAH活動を始めた当初、万事においてファシリテーターは私一人だった。当時の目標は「週一回はグループを」だった。すでに実現している。


12月31日(土)

元日(日曜日)から、恒例のAHスカイプサンデーナイトがあるとのお知らせ。すごい。でも、クリスマスとかお正月とか、新卒就職の4月とかは、実は苦しい季節であるということもわかっているつもり。元日の夜も、いつもと同じように、AHの仲間と過ごせるというのは素敵なのでは?

現在「夜なべ仕事中」ですが、来年は、もっと社会リズムを中心に、つまり、起床や就寝の時間を規則的にしたいと思っています。双極性障害の方にお勧めしているSRM(社会リズムメトリック)が私にもとても当てはまるということ(夜に人と会うと、興奮して眠れなくなる)などから。

摂食障害を持つ方の親御さん向けワークショップ

※定員に達しました。現在キャンセル待ちの状態です。

摂食障害を持つ方の親御さん向けワークショップを開きます。

摂食障害を持つ患者さんご本人ではなく、親御さんを対象としたワークショップを開催することにしましたのでお知らせします。
(主催は、水島広子こころの健康クリニックとなります)

午前:摂食障害についての知識の整理

午後:アティテューディナル・ヒーリング(AH)の体験を通して、本人とより楽で効果的な関わりができるようになるための練習

というプログラムになります。

ファシリテーターは水島広子(午後は安斉知子と共同)がつとめます。

参加要件としては、以下の3点を全て満たしていただく必要があります。

(1)お子さんが摂食障害をお持ちの患者さんであること

(2)「拒食症・過食症を対人関係療法で治す」(紀伊國屋書店)をそれなりに真剣にお読みいただいていること

(3)「怖れを手放す」(星和書店)をじっくりとお読みいただき、アティテューディナル・ヒーリング(AH)の概念に触れておられること

もちろん、(2)(3)とも完璧な理解を求めるものではなく、当日いくらでもご質問いただけます。
両方の書籍をご持参ください。入手が困難な方は、clinic@hirokom.org までご連絡ください。

日時:2017年4月17日(月) 9:30~16:30
(昼休み1時間、午前午後に短い休憩あり)

場所:水島広子こころの健康クリニック

東京都港区元麻布3-12-38
地下鉄都営大江戸線「麻布十番」駅より徒歩4分、地下鉄南北線「麻布十番」駅より徒歩7分、地下鉄日比谷線「六本木」駅より徒歩11分

定員:約12名
参加費:21,600円 (簡単な飲み物とお菓子が出ます)
* 参加ご希望の方は、お早めに、clinic@hirokom.orgまでお申込みください。
* お問い合わせもclinic@hirokom.orgまでお願いします。
* 受付担当のスタッフと、当日対応のスタッフは別の者になります。
* あくまでも治療行為ではなく、教育目的のプログラムですので、ご了解ください。
* 長時間のワークショップなので、カジュアルな格好でお越しください。
* クリニックそのものは未だに待機患者さんが多く、新規の受付ができていない状況ですのでご理解いただけますようお願いいたします。

2016年11月のツイートより(抜粋)

2016年11月のツイートより(抜粋)

 

2016年11月のツイートのうち、反響の大きかったものを抜粋してまとめました。


11月2日(水)

ここのところ、まさに「仕事にならない」ほどひどかった右肩の激痛、今晩ようやく信頼する鍼灸師さんのところに行けた。「相当ひどいですね」とのお言葉。しかし不思議なことに、私は診療中もカルテはパソコンでほとんど逐語録しているのに、痛みが和らぐことを発見。読書とかではだめ。


11月3日(木)

今日は自宅で過ごせる日。今は原稿書きを始めたが、この時間までは遠藤乾さんの「欧州複合危機」を一気読みした。EUのことだけではない。テロリズムについても、極めて的確なことを述べておられる。お勧め。 amzn.to/2f3eBre

 

人間には、体調のリズムがあります。神経、内分泌、体温等。これらの規則正しさが、健康を支えるのです。うつ病になったりすると、この規則性が崩れて、睡眠がよくとれなくなったりします。だから健康のためには、生活習慣が大切なのです。


11月4日(金)

絶版になってしまった「怒らない子育て」、ニーズも多いので、小学館から漫画つきで出し直してもらうことになっている。今年の9月発刊の予定だったが、来年の3月くらいになる見通し。お急ぎの方は、旧版の在庫も少しあるので、info@hirokom.orgまでご連絡を。

 

嬉しいお知らせ。著書「『自分の居場所がない』と感じたときに読む本」がハングル語に翻訳されるオファーが来たそう。もちろん了承。 amzn.to/2eGnR3L

 

著書が、しばしば、ハングル語(韓国)、中国語(台湾)、そしてついにタイ語に訳されるのはとても嬉しいのだが、どうしても「怖れを手放す」を英訳したい。アマゾンにアップすればよいのだろうが、米国の出版事情に詳しく、かつ英訳をものともしない方がいらしたら、ぜひご連絡ください。

 

今はトラウマについてよく理解している私だが、フィンランドで性被害に遭いそうになった日は、ホテルのサウナに男性がいただけで恐怖で飛び出した。ただ翌日、移動中の列車で老若男女の旅行者と親しくなり、高齢女性と同室に泊まったことで、人間への信頼を取り戻し、PTSDは患わなかった。

 

著書にも書いたが、トラウマ体験がPTSDに移行するかを決める、一番の鍵が、人による支え。次が、現実生活のストレス。体験の悲惨さは3番。だから対人関係療法は、PTSDの治療法として優れているのが当たり前。

 

40カ国以上を旅してきた私が、本当に危険を感じたのがフィンランドとスウェーデンだったというのはとても皮肉なこと。インドなどでは、宿代を真剣に議論するほど、宿主が私を守ってくれた。被害と言えば、ペルーのリマで、バスに乗るときに、ポケットに入っていたチラシをひったくられただけ。

 

時間はない。しかし、そういうときこそ、よい動きがうまれる。AHもその一つだと思う。私には二人も子どもがいるし、その背後に多くの子どもが見える。今やることはかなり明らかだと思って、活動している。


11月5日(土)

私はあまりにもバタバタしていて、重要な英語の本の翻訳もおぼつかない状態です。これについては、日本の出版社に助けを求めています。

 

ちなみに、あまりにも値段交渉が激しかったり、物売りに対して自分の物を逆に売ろうとしたことがあったりして、「お前はインド人よりもケチだ」と言われたこともありました。でもそういう人ほど、よい友達になるのです。

 

ちなみに私が日本の登山歴が極端に少ない(高尾山程度)のに、エベレスト(チョモランマ)のベースキャンプまで行ったりしているのは、日本の山小屋の料金の高さとかもあります。

 

私が常宿としていたバリの宿は、一般家庭の裏に建てられたゲストハウスで、もちろんプールもエアコンもなかった。でも隣にきれいな水田があって、その借景の価値は高かった。インドで泊まっていたところなどは、シャワーのお湯すら出ませんでしたよ。水風呂への忍耐力結構あり。


11月6日(日)

考えてみれば、私にとってツイッターは「自由」な空間。「自由」は私が至上価値をおくもの。診療はもちろん、執筆、講演、全てプロ意識で行う。でもツイッターは違う性質。お気づきの方もおられるかもしれないが、よく自分のツイートを削除する(リツイートしていただいていても)。これも自由。

 

SNSはいろいろな人を苦しめている側面もあるし、私もフェイスブックはやらないが(メンテナンスが苦手な怠け者なので)、ツイッターには救われている。

 

まだ右肩の激痛が続いているが、明日は幸い、信頼している鍼灸師さんの予約をとることができた。今の私の人生における一番の幸せ。激痛があると、書きたい原稿も書けないので。


11月9日(水)

今朝はまた7時からの国際学会電話理事会があり「サマータイム(になるともっと日本にとって快適な時間に変更になる)までの理事会数が減りますように」などと思っていたが、そんな小さいことに関心を寄せていた半日前の自分が遠い存在に思える。

 

いろいろな感情が起こる日。ただ、こんな日こそ、「外で何が起ころうと心の平和を選ぶことはできる」というAHの原則を思い出したい。結局何がどうなろうと、自分がやっていきたいのはAHの実践のみなのだから。

 

バーニー・サンダースが民主党候補だったら、と思っている人の数はものすごく多いのではないだろうか。グローバリズムでもない、偏狭なナショナリズムでもない、本当の「第三の道」を示せた候補として。サンダースほど優れた政治家が亜流になってしまう仕組みにこそ問題があると思う。

 

(1)私は日本の衆院選に3回出馬したので、いわゆる都市部の「政治評論」と実際の選挙の実態が大きく異なることを知っている。「政治評論」などより票に直接響くのは利権。その利権を超えるために、私は徹底的などぶ板選挙をした。戸別訪問、行事訪問、あらゆることを。

 

(2)選挙は机上の空論ではないことを、できるだけ多くの人に出馬してもらうことで知ってほしい。同時に、純粋な気持ちで挑戦を続けている人達への支援も。それは私の友人達だが、常に失職のリスクを抱えながらも、社会をよくすることを諦められない人達。何と敬うべき諦めの悪さか。

 

今更? と思うかもしれないけれども、私はバーニー・サンダースの演説を一生大切にすると思う。これは私にとっての「悲しみの儀式」であり、次に向かうステップ。対人関係療法的なものの考え方だが、実際有効だと思う。 twitter.com/MizushimaHirok…

 

「選挙は机上の空論ではない」に同意してくださっている方の多くは、実際に私の選挙にボランティアで関わってくださった方(他県からも)。是非皆さま、野党の選挙をボランティアで体験してみてください。理解が深まると思います。


11月10日(木)

2017年版「現代用語の基礎知識」の見本が届いた。創刊69年目。今回も「メンタルヘルス」全般を執筆。書店では11月16日(水)頃から入手可能だそうです。

 

(連続5ツイートです)(1)私の人生は、どういうわけか6年単位で進んでいる。12歳の時、無条件の愛に目覚めた。18歳からは、医学部に在籍しながら人生を投げ出し「悠々自適」の生活に入った。24歳で医学部を卒業してからは、放浪旅行もあったけれど、精神科医として成長した。

 

(2)30歳で長女を出産し、社会活動を決意し、31歳から政治の世界に入った。衆議院を二期務め政治から撤退したのがまさに6年後。2005年末から6年間は、米国在住も含め、日本にAHと対人関係療法を普及させる活動に専心した。

 

(3)2011年には「怒りがスーッと消える本」がヒットし、それまで病気の本ばかり書いていたのが、一般向けの著作へと大きくシフトした。もちろん、その中にはAHも対人関係療法も潜り込ませた。国際学会の理事にも当選し、アカデミズムにおいても進展した。

 

(4)一貫して続けているのは診療。議員であったときもこっそり選挙区の患者さんを診ていた。さて。次の「6年後」は来年。アカデミズムからは引退したい。今の私の政治活動であるAHを、もっと効果的な方法で普及させたい。どんな形があり得るだろう。

 

(5)小選挙区制である限り、選挙に出るつもりは全くない。でも政治によい変化を起こしたい。皆さんなら、私にどういう活動を提案してくださるだろうか? スタッフを路頭に迷わせたくないのと、対人関係療法の後継者を育てたいのと、診療が好きなのとで、大きな変化はないかもしれないが。

 

正直に言います。「現代用語の基礎知識」は、大先輩から引き継いだものなので、私から見ると「え? これ必要?」と思う項目もあります。でも、大先輩が大切にしていたもの。それなりの価値はあるのだろうな、と思いつつ、できるだけ現実的な意義を重視しながら書いています。


11月11日(金)

慶應の医学部新聞編集会議から帰宅。私が委員の中で最も若輩だがとてもバイタリティとアイディア力のある皆さま。精神科のみではない医学部全体の様子を概観するよい機会でもある。最新情報を伝えると共に、全国各地の同窓会員につながりのメッセージが届くよう、頭を使う時間。

 

帰途エレベーターで自民党某衆院議員と遭遇。医学部新聞の編集委員会だったんですよ、と言うと、エレベーターの半分くらいを占めていた外国人の方達を指して「ご一緒?」と。「違いますよ、だって慶應の医学部新聞ですよ」と言ったら、「さすが慶應、国際化されていると思った」と笑いになった。

 

「自分の利益を考えると」と「社会の利益を考えると」が相反するとき、考えるべきテーマがたくさん見つかると思う。私はそれをAH的に考えて解決していきたい。


11月12日(土)

思春期の子どもたちが昔のように目を輝かせて近寄ってきてくれるのは、芸人さんと共にテレビに出たときくらいだな。昔はそれが毎日だったのだな。懐かしい。


11月13日(日)

今日は専門家向け対人関係療法研究会でした。新しいスタッフに変わりどうなるだろうと心配していましたが、参加者の方たちのご協力もありいつも通り勉強になりよい雰囲気で終了。この研究会は参加者(=対人関係療法治療者)が優しく温かいので好きです。

 

対人関係療法(IPT)は、エビデンスのある精神療法としては認知療法(CT)を凌ぐとデータが示している。でも日本ではCTの保険適応のみが実現している(私も議員として関わった)。この逆転現象、何とかしなければ。重度のうつ、うつが併存するPTSDにもIPTの方が有効なのだ。

 

私は、日本における認知療法の第一人者、大野裕先生の直弟子。とても幸運。私と対人関係療法を出会わせて下さったのも大野先生。慶應の研究室ではこれが伝統のようで、大野先生も米国留学前は精神分析家だったが、小此木敬吾先生は大野先生が認知療法を学ばれることを肯定しておられたそう。

 

今日の対人関係療法(IPT)研究会の締めは、「月曜からも、明るいIPT治療をお願いします!」でした。日が短くなってきた日曜日、保険適応にもならないIPTを、一日缶詰で学ばれる治療者の皆さまに敬意です。

 

9月下旬にスタッフの入れ替えがあった。現在うちのスタッフ3名全員が、AHのボランティアの人。うちで働きたくてAHボランティアをしていたわけではない、というところも大きなポイント。それぞれの希望や生活背景も聞いて採用した。AHを共有できる人達と働けるなんて幸せ。


11月15日(火)

私は、精神科医であること(後進の指導も含めて)、かつて衆院議員であり今もリアル政治に関心があること、現在「私にとっての(ボランティア)政治活動」AHに最もエネルギーを注いでいることを、それぞれ別個の事象として捉えられると、何とも言えない寂しい気分になる。

 

私は、今関わっている多くの人達が、かつて私が議員だったということを知らなくても何とも思いません。「まあ、昔のことだし、人は政治に関心がないから」ですみます。でも、いろいろやっていることを知っているのに、その根っこにあるものに気付いてくれないと、何とも寂しくなります。


11月16日(水)

今年も匿名寄付のご依頼があった。私の著書を、3冊ずつ、3つの施設(DVシェルター、青少年自立援助ホーム、精神科の患者団体)に匿名で寄贈するという習慣をもう何年も続けてくださっている方がおられる。こういうちょっとした気持ちが社会を温かい場所にしていくのだな。

 

ネパール語を得意とする私は、ヒンディー語を喋っているつもりでもどうやらネパール語になってしまっているようで、インドの市場でミカンを値切ったときは、「ケチなネパール人」と言われましたが(チベット系だと思えば、外見はそれほど違わないのですよね)。

 

貧乏旅行の書籍化について気軽にツイートしてから、それがとても大切な気がしてきた。文化の違う相手との出会い。本当に真剣な価格交渉。その中で培われてくる信頼関係。時には「日本人は恵まれている」と1時間の説教を受けたこともあった。そんなことも含めて、私の人生の大切な要素。

 

人に任せておいた刊行・共著・共訳のずれもあるが、私は今年2冊しか著書を出版していない! 結構ショック。来年はもっと多くの本が出る予定。ただ、国際対人関係療法学会の理事としてボランティア仕事などが多かったため、それ以外の活動に制約がかかったことも事実。ごめんなさい。

 

ネパール人たちの慎み深さ、謙虚さは、日本人にとてもよく似ています。私は大学生のときに初めてネパールを訪れてから、自分の故郷のように感じています。もちろん世界最貧の地ですが、人々の心は豊か。ネパールの定番料理「ダル・バート」は、味噌汁ご飯+漬け物程度。日本人にぴったりです。

 

ネパールの食事の定番、「ダル・バート」だが、「ダル」は「豆汁」、「バート」は「炊いた米」の意味。そこに「タルカリ」という、ちょっとしたカリフラワーなどの付け合わせを盛る。ご飯と味噌汁、漬け物、という日本の食事とそっくり。


11月17日(木)

私にはとても敬愛する年上のゲイ男性がいるが、彼は「女は嫌い」と言いつつ、私とはとても深い信頼関係がある。初体面のとき、私が(当時刈り上げていて、精神病院勤務だったのでTシャツにチノパンという出で立ちだった)「かわいい男の子」と40分間くらい勘違いされていたから。

 

そのゲイ男性は、東日本大震災を機に、自ら経営していたゲイバーをたたみ、ボランティア三昧の毎日。さすがゲイバーのママ、サービス精神は抜群。お互いの責任感を維持するために少額の「有償ボランティア」をしているそうだが、いろいろな人を楽しませているのだろうな。誇らしい友人。

 

女嫌いなそのゲイ男性は「じゃあ、尊敬できる女性を言ってみなさいよ」と私に挑んだ。私は「マリー・キュリー、土井たか子…」というのがせいぜいで、「それしか名前が挙げられないのは、男社会だからですからね!」と。今では彼は「尊敬できる女性は、水島広子よね」と穏やかに言ってくれる。


11月20日(日)

バーニー・サンダースTPP反対演説。4つの論点に絞って、明瞭な論陣を張っている。さすが。 youtube.com/watch?v=O8JNkW…

 

バーニー・サンダースも言っているが、ある政策について判断する際、その政策を推進しているのは誰か(どういう団体か)、ということを見極めることが、その政策がどういう結果をもたらすかを知るのに有用だ。


11月25日(金)

私は残念ながらまだ観ていないのだが、とても信頼できる友人から 「この世界の片隅に」は、AH映画だと聞きました。彼は絶賛しています。私が観る機会を持てるかどうかは別として、そんなによい映画なら、多くの方に観ていただきたいです。

 

ちなみに、AHを正確に日本語に訳すと、「生きる姿勢を自ら選ぶことによる癒やし」です。とても日本語として通用しないので、AHとしています。


11月26日(土)

今日はAH実践ワークショップ(対人援助をする人が対象)だった。実は2つあるトイレの1つが深刻に詰まっていてかなり慌てたのだが、久しぶりに参加されたイケメン男性が昼休みに上手に直してくれた。久しぶりに参加してトイレ修理?というところだが、助けは来てくれる、ということかな。


11月28日(月)

遠くにいる友人に災難が起こった。「祈る」とはどういうことか、を考えるのはこんなときだ。

 

2012年に「三つの側面を混同するところから悲劇は起こる」と話したが、福島関連のいじめはまさにその一つだと言える。  archive.is/7ovEk

 

著書『「自分の居場所がない」と感じたときに読む本』 について、 台湾の出版社からも翻訳出版したいとのオファーをいただいたそう。台湾でもお役に立ちますように。 amzn.to/2gnHrDh


11月29日(火)

臨床は経験せずとも語れるほど甘くない。まさにその通り。私が代表世話人を務める、治療者養成目的の対人関係療法研究会では、「参加者」と「見学者」の席を分け、発言の機会にも差を設けている。「参加者」は、実際に対人関係療法の症例を持ち苦労や工夫をされている方たち。

 

私のツイートには「AH」がよく出てくるので、「怪しい宗教?」などと思っている人がいるかもしれません。AHには「べき」(戒律)がないという点で、明らかに宗教とは区別されます。AHとは単に、生き方の選択肢を示すもので、選ぶのは私たち個人です。

 

そういう目的でやっているわけではないのですが、メンタルヘルスの治療者の方たちには、是非AHを体感してほしいです。明らかに治療の質が上がりますし、患者さんが本来持っている力との連携がしやすくなります。自らの燃え尽き防止にも有効だと確信できます。

 

「自由」は私にとって至上価値を持つ(もちろん責任は伴うが)。だから私が「べき」に根ざすものを「一生の趣味」にするわけがない。「自分の心の平和」を唯一の目標とするAHは、私にとっては、最高の自由を与えてくれる。自由から生まれるものは、寛容、平和、信頼、貢献等。

 

私は「小3からぐれていた」ということをあちこちで伝えているが、私にとって「ぐれていた」ことは正しいことだった。今考えてもそう思う。そんなふうに、人にとっての「正しいこと」は異なる。それぞれの人にとって「正しさ」は違うと受け入れるところから「心の平和」は始まる。