2020年5月のツイートより

2020年5月のツイートのうち、反響の大きかったものを
抜粋してまとめました。
________________________________________

2020年05月01日(金)

私は「政治には何を期待しても無駄」という言葉が大嫌いだ。
「いい加減に扱っている政治だから何も期待できない」が正しい。
それが単なる理想論でないことは、新型コロナウイルス感染症で
明確になった。
怒りがエネルギー源の振り子選挙でどれほど重要な人材を失ってきたか。
本当に期待できる政治家を。

安全保障というとすぐに軍事のことばかり主張する人たちに対して
一貫して思っていたのは、「感染症対策、教育こそが本当の安全保障」。
________________________________________

2020年05月04日(月)

「心の負担」について考える。
もちろん解決しなければならない問題は山積している。
しかしそれをずっと気にしていては、気力を消耗するばかりでなく、
効果的な発想の妨げにもなる。
あ、また心に負担をかけている、と気づいたときは、
平和なこころとつながるように気をつけている。
問題の否認とは違う。

プロンプター棒読みはいつものことだけれど、
今日困っている人にとって「8日」と「8月」は天と地ほどの違いだ。
それが実感できないから、平気で読み間違えるんだな。
万が一プロンプターに「8月」と誤記してあったら、
「え? 間違いでしょ」と思えるのが普通の感性だと思う。

両性の一方が一定割合を切らないように配慮する「クオータ制」。
私は議員における4割クオータは必要だと思っている。
そうすると必ず「下駄をはかせてもらって当選した人と同じ扱いを
されるからいやよ」と反対する女性議員さん、あなたたちは
性別が男性だったとしても今の地位にいたと思いますか?

________________________________________

2020年05月05日(火)

「愛」と「怖れ」は対極にあるが、愛の方がすべてを包み込む
大きさを持つので、対等な対語ではない。
「味方」と「敵」も同じように思う。
「私はあなたの味方だよ」と言うとき、その対立概念は
「私はあなたの敵だよ」ではないと思う。「味方」も私が好きな言葉。

________________________________________

2020年05月06日(水)

人間にはレジリエンスがある。自己治癒力というべきか。
精神科医としてそういうことを語るのは簡単だが、
私はレジリエンスとAHの本質が関わっているとしか思えず、
それをどの場でどう表現したらよいかわからない。

実は今衆院選の公募に応募したときのような心境で、症例を見るたび、
「AHが広くいきわたればこんなに苦しまなくてもいいのに」
「自分も他人も信頼して、あたたかい人生を歩めるはずなのに」と考える。
親も子も。そのために何ができるだろうか。

おかげさまでAH活動(日増しに元気!)も書籍の刊行も、
それなりの効果を得た。でもそれはまだ氷山の一角に働きかけているだけ。

国会。一つの委員会質問で乳児院と児童養護施設の壁を取り払えるくらい、
国会議員の力は大きい。
衆院は党派を組まないと質問時間ももらえないので党派に属するが、
自分と違う党派の決定になった場合は造反する。
とはいえたった一人の造反。メディアが力になってくれないと
どうしようもないのだよ。

私は52歳になった。残りの人生を考える歳。国会議員であることは
有意義であるけれど(たった2期だけれど実績もあったし)、
どぶ板選挙、一晩に4つの会合出席名刺配り、など、人生の残り時間を
使うにはとても。

衆院議員だったある日。鼻から黒い液体が流れ落ちた。血液っぽくもない。
「こんなことをやっていたら死ぬ」と何となく思った。
でも代理出席してもらった秘書は「本人が来ないとは何事!」と怒られたそう。
そういうの、いやなんです。

この際言っちゃおう。私は2回目の衆院選では小選挙区で落選し
比例復活でギリギリ当選した。
酔っぱらった席で菅さんの妻に「私の選対委員長だった簗瀬進さん
が鳩山さんの応援でずっと北海道だったんですよ!」と訴えたら
「選挙なんて自分で勝つものよ」。
はい、吉祥寺に住んでいたらそうしました。

誤解のなきように言っておきますが、菅直人さんは私の目を覚ませた
政治家です。枝野さんも。共産党以外どうせ馴れ合いでやっているん
だろうと思っていたのが、薬剤エイズで違うことがわかったからです。
・・・ちなみに、菅さんは妻の伸子さんに強いことが言えません(笑)

2005~2006年、AHボランティアのために米国に住んでいたが、
創始者ジェリーからは「日本でセンターを作る義務はないんだよ。
こっちでできる仕事を探そうか?」レズビアンの友人からも(私は異性愛者です!)
就職斡旋されたが、いくら私の英語が上手でも日本語にはかなわない。
というわけで日本にいます。

「男は自分の精子を残したいからいろいろやるんだって」と言ったら、
IPT研究会のすばらしい男性が「前頭葉があるのに、いい加減にして
ほしいですよね」と言ってくれた。すご~~~~~~~~く癒された。

________________________________________

2020年05月07日(木)

2000年栃木1区。当選すると思っていたのは私だけで、
味方陣営はお赤飯もごく少なく用意。船田陣営のとちぎテレビは、
シュンとしたおじさんのみ派遣(全国テレビはすごかったけど)。
日々歩き人と会う候補者が一番よくわかるのかな。

________________________________________

2020年05月09日(土)

義父は、私が初めて出会ったときはウルトラスーパー保守
(人権感覚ほとんどなし)だった。
でもだんだん変わってきて晩年には「今日、女性党という党が
ピンクのジャンパー着て話しかけてきたから、うちは娘二人(義妹と私)とも
立派にやっているよ、と言ってやった」と。人は周りの影響で変わるんだな。

義父母の話で思い出したけれど、初めての両家顔合わせの時に
私の父が「この子は家事というよりも、社会で活躍するんです。
洗濯とかやってくれないと」と言った。
義父は「なんだか情けないなー」とぼやいていたが実現したし、
義父は私の新刊を常に近医内科に自慢していた。

________________________________________

2020年05月10日(日)

有資格者向けワークショップ、初めて完全オンラインでできました。
会場設営の必要がなかったり、と便利な点も。
個人情報の守り方を検討しながらの試行錯誤なのでまだ時間がかかりますが、
久しぶりの研究会で嬉しかったです。
その後は義母のお通夜で、やっと帰宅。

________________________________________

2020年05月11日(月)

クリニックスタッフに「美容院行っていますか?」と聞いたら、
行きたいけれど行っていないとのこと。
通勤のエスカレーターで相手の気を害さずに距離をとったり、
本当にいろいろな工夫をして感染者にならないようにしてくれているという
「本気度」がよくわかった。本当に患者さん思いのまじめな人です。

うちのクリニックスタッフは本当にすごい。
患者さんの予約のやりくり、窓口対応、有資格者向け研究会の事務局、
普通の掃除など(ご近所づきあいも含めて)。一人で全部やっている。
もちろん患者さんにものすごく信頼されている。
ユーモアのセンスも。どうすれば彼女ができるのか、生育環境を調査中。

なるほど、と思ったのは、「おはようAHスカイプ」が好まれていること。
AHと関係のない方でも、朝、ドタバタとTo Do Listに手をつけるのではなく、
20分でもよいから心が安らかになる時間を。
一日の質が全く変わってきますよ。
________________________________________

2020年05月12日(火)

前から「ネイティブの英語でなく、国際語の英語に」と
国際対人関係学会に求めてきたが、コロナ関係のよい情報がメーリングリストで
送られてくるのに多くの日本臨床家が読めない。
改めて「私は外国人に日本語を話すときは中学生レベルにしていて、
わかりやすいと言われている」と申し立てた。

ウェブ診療も結構コツがつかめてきました。
電話の人(顔色を読まなくて大丈夫な人)、スカイプの人
(相手の顔が見えないと話せない人)、スカイプお勧めしても
「どうしても直接話したいんです」の人。それぞれの病気を反映しています。
________________________________________

2020年05月13日(水)

オンラインの診療に慣れてきたと言え、一度は生の患者さんを診る必要があります。
あとは、時々。精神科なんだから話と投薬だけいいんじゃない? と思うかも
しれませんが、できるだけのこと(ほかの疾患とかを見つけたり)はしたいです。
まあ、完璧は無理ですが。

今日は緑内障のため眼科を受診したが、コロナウイルス対策が一段と強化されていた。
受付時に体温測定(皮膚に接触しないでできる手法。すごい!)
、前回は受付だけだった透明カーテンがドクターとの間にもできた
(これは患者側の希望があると使用するみたい)、
感染リスクが最も高い検査を避けた。

今日は「愛犬の日」だそうですが、多くの飼い主にとっては毎日が愛犬の日ですよね。
なんでこんなにかわいいんだろう、と毎日思わせてくれる存在です。
二十代までは「子どもは持たない」と決めていた私ですが、
それでも犬の子どもはほしいと思っていたくらい。
結局人間の子どもの方が先に来ましたが。

日曜日に開催した、初のオンライン専門家向け研究会、感想を集約してもらったが、
多くのメリットと少しのデメリットがあった。
地方の方にとっては交通費と交通時間の節約が何と言ってもメリット。
デメリットは、休憩時間などに雑談から得られるものがないこと。
全ては若手世話人のおかげ。大感謝。

今では犬大好きな私ですが、実は小学生時代にかまれそうになったことがあって、
ずっと怖かったんです。
結婚相手が長く犬を飼っていて(知り合ったときはもう亡くなっていましたが)
いろいろ思い出を聞いたり、かわいがり方を教えてもらったおかげで、
大の犬好きになりました。

この記事の中に出てくる宮川絢子さんは、なんと部活でお世話になった先輩では
ないですか!
スウェーデンでご活躍|コロナ禍でスウェーデン政府への「大批判」が「信頼 」に
変わっていった4つの理由 https://st.benesse.ne.jp/ikuji/content/?id=71226…
________________________________________

2020年05月16日(土)

お金が人を変えてしまう。これはよく言われること。
でも、人はお金を変えることができる。私はこちらを生きたい。
________________________________________

2020年05月17日(日)

新型コロナウイルス感染症について「気の緩み」という言葉がやたら
と耳につくようになった。究極の「自己責任」ワードだ。
NHKの人が「気の緩みに気を付けましょう」と言っていて、
いったいいつの時代のどこの国? とくらくらした。

要は、緊急事態宣言の解除に政治的な責任を持ちたくないから、
「気の緩み」という言葉が頻用されるようになったのだろう。
________________________________________

2020年05月18日(月)

日本の拒食症の最近のスタンダードは、「自己責任」になって
しまっている。
何キロになったら外出可、退院可、ということを連日伝えるだけで
治療的要素がない。
「今はカウンセリングをしても脳が委縮しているから意味がない」とか。
そういう傾向はあるけれど、最終的には治療者との信頼関係なんですよ。

改めて、「自己責任」って何?と思う。
本来政治や行政がしなければならないことができない言い訳でしょう。
仕事がなくなることも、家がなくなることも、「自己責任」ではないんです
(依存症の人ですら、ね)。
現職政治家には、政治の歴史をグローバルにもっと勉強してほしい。

衆院議員時代に視察してきた英国。政府がOxford大学と連携して、
政策の成果を学術的に評価してもらい、次の予算がつくかどうかが検証される。
学術的評価もなく、「精神力!」で国家を運営している日本がオソロシイ。
また、私は公費で視察させてもらったので報告をまとめたが、どこに行ってしまったの?

拒食症になる人は、環境の大きな変化があったり、人間関係の常識が
わからなくなってしまったり、という状況で迷子になってしまっているケースが
多いのです。
もともとまじめなので自力で何とかしようとする。
でも大人になるということは、人の力を借りること、という大きな説明で、患者さんは安心する
________________________________________

2020年05月19日(火)

私は気を緩めるのは大賛成。なんと言っても心の平和が唯一の目標だから。
それに、本当に緊張が必要なときは心が緩んでいることが必要。
そういう心の姿勢と、実際に行動することは別に連携していない。
三密、当然避けている。雨が降ったら傘をさすように。
傘をささないって「気の緩み」とは違う。

「新しい生活スタイル」「新しい当たり前」に、禁煙が入っていないのが不思議。
新型コロナウイルスと、すごく関連しているんですよ。

先日、有資格者向けの対人関係療法ワークショップをzoomでやってみたが
とても好評だった。
全国から専門家が集まるので、その交通費や交通時間が不要になるのは大きい。
同時に、休憩時間の雑談などから得るものも大きいという感想も聞かれて、
「新しい生活様式」は万能ではないと思った。

________________________________________

2020年05月20日(水)

オンラインでのAH入門ワークショップも軌道に乗ってきたみたいで何より。
今まで「遠くて行かれない」と諦めてこられた方、よろしかったらご参加くださいね。

________________________________________

2020年05月23日(土)

歳費をそのまま自分の収入にできる人は、基本的に企業や団体と癒着している
人たち(経費は企業や団体が払ってくれる)。
議員のお金の流れをもっときちんと見れば、どういう性質の議員なのかが
よくわかるのではないかと思う。
________________________________________

2020年05月24日(日)

実際に衆院議員を体験し、「この人なら多くの人に支持されて当然」と
思える同僚・先輩議員を多く見た。
同時に、人当たりは悪くないものの、それ以上ではない人たちも見た。
多くが世襲議員だった。リスクは侵さず、格好いいことだけは言う、
世襲議員については絶版となった著書にも書いた。

ちなみに「この人なら多くの人に支持されて当然」と思える議員の数は
私が想定していたよりも多かった。
特に厳しい選挙区であればあるほど、選挙は政治家を作る、というのは本当だと思う。
「この人なら」の人は、少数派の意見も切り捨てず、
何らかの形で反映させようと努力してくれた。

22歳娘とラインのやりとりをしていたら、「子どもに頼ってもいいんだよ」と
優しい言葉をもらい号泣する情けない母でした。
でも子どもの優しさに甘えないポリシーは貫く予定です。

私は第一子は男の子がほしかったです。女性差別の社会において女の子を育てる
自信がなかったから。でも生まれたのは女の子。
第二子は女の子が欲しかったです。
私が母からされたように男女差別するのが怖かったから。
結局、娘、息子と恵まれて、結果には大満足なのでした。

今話題になっている、SNSでの誹謗中傷について。
私のところにも時々暴風雨みたいなのが来ますが私は完全スルーしています。
ブロックすらしない。
なぜかというと、相手は困って悲鳴を上げているだけだからです。
静かに「ふーん」と思っています。
個人的にとらえることも、反応することも、不要では。

どうでもいい話ですが、「悲鳴」と思しき攻撃的なツイートも、
「え?? これしか攻撃できないの? しょぼい」と思うことが多いです。
私の信念を変えられるくらいの、すばらしい反論がほしい
(本当は、別にいらないけど。平和に暮らしたいので)。

________________________________________

2020年05月25日(月)

誹謗中傷してくる人に対して、同じ土俵で争わず、
「私の本質はあたたかいこころ」としっかり思えば、反撃の必要もありません。

しかし、ラインというのはよいですね。
どうしても我が子相手だと恥ずかしさが出てしまうのですが、
ラインのやりとりなら心を込めて、本当のことが言えます。

「怒っている人は困っている人」も含めて、AHには「べき」がない。
ただそうしたほうが自分がやすらかになるから、私はやっている、というだけ。
いちいち傷つかないですむし。
「困っている人として見てあげる」ではなく
「困っているんだろうな。それは相手の問題だな」と見る感じ?

________________________________________

2020年05月26日(火)

患者さんから、本当にむなしくて、ネット上の攻撃をしてしまう。
そんな自分が嫌でたまらない、と聞いたことがあります。
本格的な攻撃ではなく自己嫌悪なのですね。ゆったり話しました。

期限切れの豆乳を昨日見つけて、慌てて豆乳ヨーグルトにした。
豆乳ヨーグルトは私のような怠けものでも管理できる奇跡。
タネは9年前に友人からもらった豆乳ヨーグルトで、
残り少なくなったら豆乳ヨーグルトを、新しい豆乳に入れていくだけ。
半年間放置したこともあったけれど生きていてくれる。

精神科医は病んで困っている人を助ける仕事であって、
人にレッテルを貼る仕事ではない。
とわかっているけれども、昨今の政治家(もちろん首相も含む)や、
日本の経済をぐちゃぐちゃにした人とかは、どんな人だろうとどうしても考えてしまう。

娘の彼氏のご両親と初めて電話で話した! すごく気が合って(特にお母さん)、
娘のこともかわいがってくれていて、こういう喜びはなかなかないなと思った。

________________________________________

2020年05月27日(水)

時々、私を世襲議員と言う人もいます。
でも、政党も違うし(当時父は自民党、私は民主党)、選挙も違います
(父は細川護熙さんとのご縁で参議院7位、私は泥まみれの衆院選で小選挙区当選)。
本来は家族や親戚が応援してくれるはずがそうでないので自分のことを
「マイナス2世」と呼んでいました。
そういえば、最後の選挙の時だけ、選挙期間中子どもたちを母に預けました。
政治に関して何か援助してもらったのはそれだけかな。

________________________________________

2020年05月28日(木)

先日の朝日新聞の「耕論」から抜粋していただいたようです。
実物を見られなかった方のために|
『(耕論)宰相の「ことば」 水島広子さん、岡田憲治さん』
⇒ https://ameblo.jp/lovemedo36/entry-12599838229.html……